miki2017 さん プロフィール

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miki2017さん: 空木の影 小さな窓に
ハンドル名miki2017 さん
ブログタイトル空木の影 小さな窓に
ブログURLhttp://miki2017.blog.fc2.com/
サイト紹介文ブライスと日常
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供158回 / 365日(平均3.0回/週) - 参加 2017/01/07 22:14

miki2017 さんのブログ記事

  • 「Murder birth」 by Sayaka Murata
  • その日も、ドアを開けると、姉がいつものようにベッドの上でタオルを広げ、カッターナイフで自分の腕を傷つけていた。私はリビングからもってきた絆創膏で、血を流している姉の真っ白な肌に手あてをした。「ありがとう、育ちゃん。育ちゃんは本当にいい子ね。」私は綺麗な姉の肌から血が出ているのがつらかった。よく見ると、姉の腕には微かな傷のあとが何本もあった。「お姉ちゃんは何でいつもこんなことをするの?」「私がいけな [続きを読む]
  • 「Murder birth」 by Sayaka Murata
  • 「ほら、見て」姉は立ち上がり、鍵のかかった勉強机の引き出しからスケッチブックを取り出した。中を開くとそこは、図鑑をコピーしたような、心臓や肺や血管や脳のカラー写真で埋め尽くされていた。よく見ると、その中央に、心臓に包まれて眠っているバービー人形がいる。次のページでは、白いワンピースを着た幼い女の子が、脳に囲まれて座っていた。どこを開いても似たような図像ばかりだった。カラフルな内蔵の渦の中で、女の子 [続きを読む]
  • むらさきの香
  • Asuka windsfurling back courtmaidens`sleeves:the capital is far away,and they blow in vain.Poem by Prince Shiki after the move fro
    mthe Asuka Place to the Fujiwara Palace 采女の袖吹きかへす明日香風都を遠みいたづらに吹く [続きを読む]
  • Manyo Luster
  • To what shall I comparethis life?the way a boatrowed out from the morning harborleaves no traces on the sea.Poem by the Priest Mansei世間を何に譬へむ朝びらき漕ぎ去にし船の跡なきがごと [続きを読む]
  • 暗い部屋 
  • 先日、久しぶりに親戚の家に行き、薄暗い和室に置かれた祖父母の仏壇に線香をあげました。仏教では、四十九日が過ぎるまでを中有といいますが、死者はこの旅路の期間に線香の香りを「食事」とするそうです。私は祖父母の笑った顔写真を一瞥し、無心で手を合わせ、目を閉じると、線香の香りが鼻孔にゆっくりと触れていきました。古井由吉の小説、「狐」に、こんな件がありました。主人公の夫婦が葬儀の帰りに電車に乗ると、偶々、自 [続きを読む]
  • 真っ白いページ
  • 夏になり、夕方に自宅で過ごす時間も多くなりました。かつては、近所の住人の音などが聞こえ、やや気になっていたものですが、最近は住んでいるのかさえ分からないほど、周りに人の気配を感じません。 [続きを読む]
  • 驟雨
  • 夏になり、夕方に自宅で過ごす時間も多くなりました。かつては、近所の住人の音などが聞こえ、やや気になっていたものですが、最近は住んでいるのかさえ分からないほど、周りに人の気配を感じません。 [続きを読む]
  • ロザリンペルレに花束を
  • 幸福な日々が永遠に続かぬように、公園に屹立する大樹は、もはや誰かに見つめられることもなく、静かに眠っている。人々の笑い声が響く部屋の扉の前で立ち尽くしていた私は、悩みを知らなかった青年期の私自身の輪郭を思い描く。私と出会った者たちは、いつしか別々の道を歩み始めていた。そして姿が見えないところまで遠のき、名前すら忘れてしまった。しかし、彼らの名前は言葉としてではなく、色彩として私の胸の内に沈み込んで [続きを読む]
  • 遠くで待つ
  • 幸福な日々が永遠に続かぬように、公園に屹立する大樹は、もはや誰かに見つめられることもなく、静かに眠っている。人々の笑い声が響く部屋の扉の前で立ち尽くしていた私は、悩みを知らなかった青年期の私自身の輪郭を思い描く。私と出会った者たちは、いつしか別々の道を歩み始めていた。そして姿が見えないところまで遠のき、名前すら忘れてしまった。しかし、彼らの名前は言葉としてではなく、色彩として私の胸の内に沈み込んで [続きを読む]
  • 香りの記憶  夜風に
  • 室内の、天井に近い場所に飾られた小さな古い油絵のように、ブライスは私の生活する空気の中にポツンと存在しています。自己と他者の間が広がれば広がるほど、ブライスは身近な者のように傍に感じられます。今の私は世間の波の中に漂う、頼りない一隻の舟です。 [続きを読む]
  • 少女都市
  • 君とぼくとのさよならにいつも通りの朝の光を浴びて目覚めた部屋には君はいない水色にゆれる夜明けの星が 消えてしまう前に行くわ大好きだった街の 憧れていた東京の空に降る午後の雨通り過ぎていく 午後の雨粒にも気付かない いつもうわの空でいた二人まばたきの間に 流れ出したメロディー帰らない日々を歌っているずっとずっと同じ夢を見ていたいつもとは違う風の匂いがした曇り空とぼくの心模様二人が歩いたいつもの通りも あた [続きを読む]
  • ミドリの記憶を覗いてみる
  • 君とぼくとのさよならにいつも通りの朝の光を浴びて目覚めた部屋には君はいない水色にゆれる夜明けの星が 消えてしまう前に行くわ大好きだった街の 憧れていた東京の空に降る午後の雨通り過ぎていく 午後の雨粒にも気付かない いつもうわの空でいた二人まばたきの間に 流れ出したメロディー帰らない日々を歌っているずっとずっと同じ夢を見ていたいつもとは違う風の匂いがした曇り空とぼくの心模様二人が歩いたいつもの通りも あた [続きを読む]
  • 今日もまた夢
  • 君とぼくとのさよならにいつも通りの朝の光を浴びて目覚めた部屋には君はいない水色にゆれる夜明けの星が 消えてしまう前に行くわ大好きだった街の 憧れていた東京の空に降る午後の雨通り過ぎていく 午後の雨粒にも気付かない いつもうわの空でいた二人まばたきの間に 流れ出したメロディー帰らない日々を歌っているずっとずっと同じ夢を見ていたいつもとは違う風の匂いがした曇り空とぼくの心模様二人が歩いたいつもの通りも あた [続きを読む]
  • 過剰なもの
  • 気がつくとこの子ばかりを撮影してしまいます。花柄のワンピースに花柄のノースリーブワンピースを重ね、更に花柄のベストを重ね、花柄のストールを纏っています。そして首には聖母マリアのチャームがついたネックレスを重ねています。毎晩聴いている「エイリアンズ」。 [続きを読む]
  • 未来予想図
  • 気がつくとこの子ばかりを撮影してしまいます。花柄のワンピースに花柄のノースリーブワンピースを重ね、更に花柄のベストを重ね、花柄のストールを纏っています。そして首には聖母マリアのチャームがついたネックレスを重ねています。毎晩聴いている「エイリアンズ」。 [続きを読む]
  • まばたき
  • 気がつくとこの子ばかりを撮影してしまいます。花柄のワンピースに花柄のノースリーブワンピースを重ね、更に花柄のベストを重ね、花柄のストールを纏っています。そして首には聖母マリアのチャームがついたネックレスを重ねています。毎晩聴いている「エイリアンズ」。 [続きを読む]
  • 途切れがちな囁き声
  • 気がつくとこの子ばかりを撮影してしまいます。花柄のワンピースに花柄のノースリーブワンピースを重ね、更に花柄のベストを重ね、花柄のストールを纏っています。そして首には聖母マリアのチャームがついたネックレスを重ねています。毎晩聴いている「エイリアンズ」。 [続きを読む]
  • 豆腐
  • 気がつくとこの子ばかりを撮影してしまいます。花柄のワンピースに花柄のノースリーブワンピースを重ね、更に花柄のベストを重ね、花柄のストールを纏っています。そして首には聖母マリアのチャームがついたネックレスを重ねています。毎晩聴いている「エイリアンズ」。 [続きを読む]
  • 姉妹のように
  • マイメロとスノウフレークソナタの2人はいつも仲良しです。一見似たような雰囲気の2人ですが、マイメロは髪色がやや大人びた紫で、御淑やかなお姉さん役です。スノウフレークソナタは、ちょっとドジな表情(失礼)で、可愛らしい末っ子役です。私は右側の子に近い存在なので、マイメロのような美しいお姉さんに憧れます。桜が風に吹かれて、辺り一面を白く染めていきました。あたたかな一日でした。 [続きを読む]
  • 無味乾燥な顔
  • 我が家のエクセレントブライスたちは、すっかりメイクが落ち、なんとなく宇宙人みたいな無機質さを感じますね。かつて、私がまだブライスを2〜3体しかもっていなかった時代には、よく旅行にも連れて行ったので、その分ドールに痛みもあります。最近発売されているブライスを見慣れている方々からすると、猶更異質な印象を強く受けられると思います。もはや同じ人形に思えないくらいに無表情なすっぴんですよね。多分、この子たち [続きを読む]