sirosorajp さん プロフィール

  •  
sirosorajpさん: sirosorajpnonikki’s blog
ハンドル名sirosorajp さん
ブログタイトルsirosorajpnonikki’s blog
ブログURLhttp://sirosorajpnonikki.hatenablog.com/
サイト紹介文主に純文学小説を最近は載せています。
自由文連載的でもありますが、大体読みきり作品(一話で完結的な意味を持つ)が多いです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供22回 / 365日(平均0.4回/週) - 参加 2017/01/12 15:34

sirosorajp さんのブログ記事

  • Hotline Miami
  • ※この作品は、暴力シーンやグロテスクな表現が多く含まれています。この作品はビデオゲーム「ホットライン・マイアミ」の二次創作物として設定、同じ台詞が出てきますが内容は異なります。おい、此処は何処なんだ。俺(俺は女か?男か?それすらも忘れちまったようだ)は何処にいる。此処は・・・どこかの地下倉庫みたいな場所だ。酷く黴臭い。意味のわからねえヤツが閉じ込められそうな場所だ。雨の匂いも感 [続きを読む]
  • ѦとСноw Wхите 第20話〈Little Kids〉
  • 上でジンを飲む子供たち前庭の芝生子供たちは歩いている男を見る泥道この子供たちは、空を見ると、彼らは彼のことを想う炎に身を包んだ子供たちはゆっくりと忍び寄り、後ろを歩くその年老いた男まだ年を重ねてゆくまだ年を重ねてゆくまだ年を重ねてゆくまだ年を重ねてゆく一人の中学生くらいの少年が彼を追った。彼の小屋の前まで後を着け、老人が小屋の中へ入るのを見つめている。老人は一人掛けのカウチにぐったりと腰を凭 [続きを読む]
  • 生霊記 第二章
  • また此処へ、戻って来た。きみはどうしてるんだろう?今でもきみは虚無と闘っているのだろうか。前にそんなことをきみが言っていたことをよく想いだす。きみに告白すると、ぼくはきみに恋をして、初めての真剣な小説、天の白滝を書き始めて、そして違う人に恋したとき、もう書けなくなった。ぼくにとってのしらたきはきみでもあって、天の白滝はぼくときみの物語でもあったのかもしれないと想って、ぼくはいまでもきみの幻影を追 [続きを読む]
  • Clonal Plant
  • 男が女と別れてから、約一年が過ぎた。ウェイターの男は今夜も、気付けばこの駅にいた。あの夜、彼女に会えると信じて降りたバルティモアの駅である。男はまるで夢遊病者か偏執病者のようにあのライブハウスへ赴く。そして演奏される彼女の好きそうな音楽を聴きながら目を瞑る。そうして待っていれば、彼女はもう一度わたしの手を、死んだように冷たいちいさな手で触れ、わたしを…。わたしを求める。彼女はでも、今夜も此処には間 [続きを読む]
  • Mother Space
  • 「それは疑いもなく固いもので、なんともいえない色艶をしていて、いい香りがする。それはおれじゃないあるものだ。おれとは別のもの、おれの外にあるものだ。しかし、おれがそれに触れる。つまり指を伸ばしてつかんだとする。するとその時、何かが変化するんだ、そうだろう?パンはおれの外にあるのに、おれはこの指で触り、それを感じることができるんだ。おれの外にある世界も、そういう世界じゃないかと思うんだ。おれがそれに [続きを読む]
  • ベンジャミンと先生 「羊飼い少年とオオカミ」
  • 「みんなおはよう。ってもう終了時間まであまり時間はないが」先生がしんどそうにそう言うと静かに席についているベンジャミンが真っ直ぐに先生を見つめて言った。「先生、もしかして今日も、二日酔いですか?」先生は恥ずかしがる素振りも見せずベンジャミンの透き通った眼差しを見つめ返し堂々と答えた。「そうだ」ベンジャミンは口角を上げてにやついたが何も言わなかった。教室はしんと静まり返っている。「なんだこの沈黙は」 [続きを読む]
  • ѦとСноw Wхите 第19話〈ファピドとネンマ〉
  • 「明治二十六年五月二十五日深夜、雨。河内国赤坂村字水分で百姓の長男として生まれ育った城戸熊太郎は、博打仲間の谷弥五郎とともに同地の松永傳次郎宅などに乗り込み、傳次郎一家・親族らを次から次へと斬殺・射殺し、その数は十人にも及んだ。被害者の中には自分の妻ばかりか乳幼児も含まれていた。犯行後、熊太郎は金剛山に潜伏、自害した。犯行の動機は、傳次郎の長男には借金を踏み倒され、次男には妻を盗られた、その恨みを [続きを読む]
  • DEATH OVER
  • あれから半年が経っても、男はまだ同じカフェで同じ服を着て、同じウェイターの仕事を続けていた。ここで今も働きつづけることは一つの希望にしがみつく、彼女が興醒めをすることだった。ここで働き続けてさえいたなら、彼女はまたここへ遣ってくるかもしれない。そのとき彼女はわたしとの記憶をなくしている。記憶をなくしているため、平気で新しい男を連れてきた。彼女が惹かれ続ける男。何の希望もあてにしない男を連れて。この [続きを読む]
  • バルティモアの夜
  • 「嵐の最中、避雷針にくくりつけられているのに、何も起こりはしないと信じきって生きている、そんな感じの毎日だった。」(コルタサル短篇集「追い求める男」P121)激しい運動や普通の性行為などでも心臓発作のリスクが大変高く死の危険性がある為、死にたくなければ、避けてください。そうわたしが医者に警告されたのは二十歳の春の日の午後でした。それが原因なのかどうかもわかりませんが、二十歳を過ぎても女性との性行為自 [続きを読む]
  • 赤い液体と白い気体
  • 他に好きな男ができたんだ。だからきみとは、...別れたい。携帯から女は想わず、耳を離した。何か、堪えがたい声が、声を失ってそこに、その向こうに震えているのが見えた。電話口の向こうから、穏やかないつもの男の声が聴こえた。会って、話が...今から会えませんか。女は生唾を飲み込み、携帯を握る手には汗の水滴が見てとれた。もう、きみには会えない。ぼくの気持ちを...わかってほしい。きみの未練を早く断ち切るために、も [続きを読む]
  • ママといっしょ
  • ママはほんまにもう、おまえのせいで死ぬかもしれんわ。死んじゃいややママ。やないねん。そんな可愛い甘えた声でゆうてもなんの意味もない。おまえはなんべんゆうてもそうやってママに愛着し、依存し、執着し、お乳が欲しいておまえ何歳やねん。ふたつと、6ちゃい。ちゃーうー、2歳半ちゅえばええねん。おまえはもう2歳と半年も生きてきた。立派な大人やんか。おまえの年頃でママのお乳から離れられた人類は仰山おんねん。なんで [続きを読む]
  • 紙魚
  • 気持ち悪いと言えば、最近、寝ていたら耳のなかで突如、ごそごそ言い出して、しまったあ!虫が耳のなかに入った!って想ってもなかなか出てこなくて、ずっとなかでごそごそゆうてるんですよ。それで身体を起こしたらやっと耳から出てきて足の上に虫が落ちてきて、紙魚と書いてシミっていう虫で、うちで異常繁殖してるので、とうとう耳のなかにまで入って来たんですね。本当に、怖くて気持ちが悪い体験でした。脳を侵されて、朝に起 [続きを読む]
  • イエス様と老婆
  • おばあさま、おばあさま、今夜もよいお天気です。おばあさま、今日もイエス様のお話しをしてください。ミカエルはこの村で最初の捨て子。あの老婆に近づく者はミカエルだけ。荒れ果てたごみのなかに、生きた屍(しかばね)。ミカエルは今夜も、朝に起きて、戸をトントン叩く。おばあさま、おばあさま、今夜もよいお天気です。ミカエル、おまえはほんとうにカエルに似ている。おばあさま、何回も何回も、同じことを言っているけれど、 [続きを読む]
  • ライト・シープ
  • 小さな少女、アミが夜明け前に浜辺にひとり座っていると、にわかに、後ろから声を掛けられました。「いったい何故、貴女は此処に座っているのですか?まだ気温は低く、身体が冷え切ってしまいませんか。」少女アミは振り返ると、得体の知れない大きな男に向って、こう答えました。「なもん、知るかあ。ワレ、どこのだれやね。ここらじゃ見かけん顔やな。」大きな男はアミに近づいて、隣に黙って座りました。そして言いました。「わ [続きを読む]
  • Richard
  • 専有面積56?半で一戸建ての二階、閑静な住宅地、ペット飼育可能、日当り良し、システムキッチン、サンルーム付き、風呂場はちと狭いが、最近リフォームしてるなこれは、結構綺麗だ。ウォシュレット、エアコン完備、TVモニターフォン、デパートとコンビニも近い、これで家賃、管理費無しの4万円。良いねえ。事故物件の可能性は大だが、わたしはこの家に、この度、引っ越すことと相成った。まあそのうちわたしも、独りで腐乱死体に [続きを読む]
  • Undeads
  • 人が何故死ぬか。それは人が、この世に全(まった)き存在と成り果てたときに、結句死ぬのではないか。わたしはそういった考えに至り、この度、誠に、死ぬことを決意した。これを本気で止める人間は、数人かそこらはいるだろうが、どうか逝かせて欲しい。わたしはこの世に、未練は最早、微塵もありはしない。つまりわたしの価値とは、既にこの世になく、向こうにある。これはもうどう考えても、間違いは無い。もう一度しつこいが言 [続きを読む]
  • ロミオとジュリエット
  • おお、ジュリエット。ぼくのたった一人の愛の女神。なぜ今夜も、窓から顔を覗かせてくれないの?真っ暗な硝子を、もうどれくらい見詰めてるだろう。あの日の事を、きみはまだ怒ってる?きみのファザーとマザーに、初めて会いに行った日のこと。ぼくはあの庭園で、ゆらゆらした足取りで胸元をはだけ、胸毛を自慢するため、指には十個のごつい指輪をはめて、左手で胸毛を撫で付けながら、右手でマリファナを吸いながら、サングラスを [続きを読む]
  • 陽光
  • ずっと幻影を見てきた。光が見えるという幻影を。闇のなかでわたしの霊と、話をしてきた。それがどこまでも、わたしに光を与えてきた。悲しげな光はわたしに安らぎを与え、それ以外はわたしに翳りを与えた。夜には凍えたわたしのちいさな足先を、あたたかいお父さんの足先にこすり付けると、お父さんはびっくりして声をあげた、あの幻影はわたしに翳りを与える。父の14回忌の今日、わたしの足先はまだ冷たく、わたしに翳りを与える [続きを読む]
  • ѦとСноw Wхите 第18話〈天の秤〉
  • Сноw Wхите(スノーホワイト)、Сноw Wхитеと出会って、今日で一年目だね。?(ユス、ぼく)は、Сноw Wхитеと出会えた事を心の底から神に感謝している。?はСноw Wхитеと出会った日から、ものすごい変化をした気がするよ。Сноw Wхитеの本当に深い愛の御陰で、?は神の絶対的な愛を感じられるようになった。でも?は・・・・・・それでもСноw Wхитеの愛だけじゃ、足りないみたいだ。Сноw W [続きを読む]
  • Happy Halloween
  • 今日は、待ちに待ったハッピーハロウィンパーティーだ。ボクはこの日を、どれだけ、どんだけ、待ち侘びたことか。きっとボクのこの、うきうき感、わくわく感は誰にも想像だに出来ないに違いあるまい。何故なら、ボクはハロウィンパーティーというものに、行った例(ためし)がこれまで一度たりともありはしないのだからね。ボクの初めての経験、きっとその体験は、ボクの想像を遥かに超えることと願っている。ボクは、散らかったま [続きを読む]
  • 亡霊
  • 4歳のわたしは、44歳の母の死体を見詰めていた。そのときわたしは、母に取り込まれた。母は死んでもわたしを離さなかった。そのときわたしは、母を取り込んだ。母は亡霊になったのではなく、母は生きて、わたしが亡霊となった。母はわたしを生きている。わたしの生は、母のものであり、母の死は、わたしのものとなった。わたしは母を生きている。わたしは死を生きている。4歳のわたしは、44歳の母の死を見詰めていた。そのときわた [続きを読む]
  • ѦとСноw Wхите 第16話 〈36th Birthday〉
  • 2017年の8月4日午後5時前、?(ユス、ぼく)はぼんやりとDeerhunter(ディアハンター)の「Microcastle(マイクロキャッスル)」を聴きながら曇った不透明の磨りガラスの向こうを眺めてた。飛行機が飛んでゆく音がする。「But my escape, would never comeでもぼくの脱出は、決してやってこない」「Would never come(決して来ないだろう)」そうスピーカーから甘く気だるいポップソングに乗って繰り返し聴こえてくる。時計を [続きを読む]
  • ѦとСноw Wхите 第15話 〈架橋〉
  • 前へ進めない。前へ進むには、あちら側へ渡らないといけない。あの橋を、あの橋を渡らないと前へ進めない。?(ユス、ぼく)は一人で川のまえに立っている。この川は、どれくらい深いのだろう。まるで深さが見えない川だ。?の顔も映さない。透きとおってもいないし、濁ってもいない。こんな川は見たことがない。何故ここに、?はずっとあれから立っているだろう。あれからずっと・・・・・・?はここから動けない。何も考えないと、涙が [続きを読む]
  • ѦとСноw Wхите 第14話 〈edge〉
  • ?(ユス、ぼく)はおとといに、お姉ちゃんにちょっとした告白のメッセージを送った。それは、こんなものだった。こずは今日こそ、お姉ちゃんにちょっとした告白をしようと想う。心を落ち着かせて聴いて欲しい。お姉ちゃんは傷つくと想うけど、お姉ちゃんはこずのこと、ちっともわかっちゃいない。この際言うけれども、こずはまだ、こずのせいでお父さんは死んだと想ってるし、それを信じてずっと生きてる。こずはこずを [続きを読む]