samuraisf さん プロフィール

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samuraisfさん: 霧の港街の静かな日々
ハンドル名samuraisf さん
ブログタイトル霧の港街の静かな日々
ブログURLhttp://samuraibluesf.blogspot.com/
サイト紹介文この物語はサンフランシスコに住む30代後半ゲイが健康優良40歳を目指す愛のロマンである(C)来宮良子
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供68回 / 305日(平均1.6回/週) - 参加 2017/01/13 06:53

samuraisf さんのブログ記事

  • 無限の中の一度
  • 「みんなで、ラスベガス行こうよ!」アメリカ人のゲイ友達のE子が、皆で酒場で一杯ひっかけているときに、突然思いついたように言い出した。最後にラスベガスに行ったのはもう10年以上前で、それ以来行く機会も行きたい気持ちも特に無かったのだけど、確かに皆で行ったら楽しいかもしれない…。などと思い耽っているうちに、勢いでどんどん話は進んで行き、気がつけばオカマ5人+女子1人の6人で、今ラスベガスに来ている。「 [続きを読む]
  • 飛光
  • 30代が終わるまでにもう1回読んでおこうと思っていた、学生時代から何度も繰り返し読んだ沢木耕太郎氏の「深夜特急」。今朝の出勤中の地下鉄に揺られながら、最後の6巻を読み終えた。(なんとか40になる前に読み終えたわ!)------------------若き日の沢木青年は、ロンドンを目指して、日本から香港に渡り、マレー半島・シンガポール、インドを経由して、シルクロードを通って、トルコ、ギリシャ、南ヨーロッパ、そしてフランスを [続きを読む]
  • 道程
  • 「この週末って、30代最後の週末だね」飲み屋で酒をひっかけていると、アメリカ人のN君がつぶやいた。突然の指摘に、「え、まだ来週もまだぎりぎり30代よ?」と一瞬頭の中のカレンダーが混乱したが、よく考えると来週末はもう40になっているのだった。40になるからといって、最後の週末だのなんなのと、そんなに30代にしがみつくつもりもないつもりだったのだが、そういわれると、なんだか急に焦燥感に駆られる自分である。------- [続きを読む]
  • 卒業
  • 「誕生日に何かもらえるとしたら何が欲しい」とか、「宝くじ当たったら何買いたい」と聞かれても、「なーんもいらない。欲しいものないわ。」などと、つまらない答えをしている自分。20代や30代前半の頃は、どこそこのブランド物のバッグや財布、流行の服のためになけなしの金を費やしていたのだが、ここ数年は、全くと言っていいほどそういったことに興味がなくなってしまったようなのだ。東京で新人サラリーマンやってた20年くら [続きを読む]
  • 写真
  • 「来週、プロフィール用の写真撮影あるから、必ず申し込んで参加してね」と、職場のマーケティング担当からメールが入った。クライアントに提出する提案書や、セミナーでの資料に載せる自分の写真は、もう長いこと古いもの(7、8年前に撮ったやつだわ)を使っていて、若手の同僚に言わせると、こういうのは"詐欺写真”と呼ばれるようなのだ・・・。"確かに当時はもっと痩せてたし、顔もこんなにたるんでなかったけどさぁ!""メンズ [続きを読む]
  • 秋桜
  • 仕事場での繁忙期が終わる直前の夜遅くに仕事をしていると、日本人の同僚からメールが入った。日本の家族に緊急の事態が起こり、急遽明日の便で日本へ帰るという。その時は詳細も分からず、「大丈夫? こちらで出来ることはするので、何でも言ってね」と返事を送ったのだが。数日後、その同僚のお母さんが亡くなったと知らせが入った。前から長く病気をしていたとか、そういった話は聞いてなかったので、突然の知らせだった。お母 [続きを読む]
  • いつも僕らを照らす太陽を この暗闇の中雨に打たれながらずっと待ち続けた
  • 仕事の繁忙期も落ち着き、今日は久々に空が明るいうちに会社を出ることが出来た。家に着き、帰り道のスーパーマーケットで買った安ものの白ワインを開け、夕焼け色の空を眺めながら一息つく。この1ヶ月は、肉体的にも精神的にもしんどかった。仕事場でのミスやストレスな出来事が続いたり、寝不足で体力も落ち、気分的にもすっきりしないもやもやした日々だったのだ。振り返ってみると、毎年この時期は、何となく心身ともに低空飛 [続きを読む]
  • Bridge Over Troubled Water
  • 朝の5時、いつものように尿意で目が覚めた(ジジイ)。寝室からトイレへ向かうと、何だか煙臭い。まさか!?とキッチンへ駆け込むと、火は上がっていない。気のせいかしらん、と思いながらも、ふとベランダの外を見ると、サンフランシスコ湾の向こう側が全く見えない。季節はずれの霧かしらねと独り言ちて、その時はベッドに戻ったのだが、その頃、サンフランシスコの北にある、ワイナリーや美しい自然で知られるナパ、ソノマのエ [続きを読む]
  • Love is all
  • メキシコシティの古い街並みを、革靴で石畳を音を立てながら、スーツにネクタイを締めて歩く。(数年前の映画であった、ジェームスボンドにでもなった気分よ!)独立記念日の祭りの準備で騒がしい大通りを抜けて、細い路地に入り、招待状に書かれた住所にたどり着くと、スーツやドレスで着飾った人々が列をなしているのが見えた。その列の最後尾に並び、新郎と新郎の準備ができるのを待つ。空を見上げると、結婚式にふさわしい、優 [続きを読む]
  • Heaven is a Place on Earth
  • 会社の同僚の知り合いが、先週胃がんで亡くなったという。35歳のアメリカ人で日本を愛し、病気を発症するまでは日本に住んでいた。闘病の痛みや辛さから解放された彼の遺灰は、彼の好きだった日本の富士山の近くに埋葬されるという。そんな話を聞いた直後にFacebookを見ると、今度は、ワシントンDCに住む友達の水球仲間が、重い鬱病にかかり、同じく35歳という若さで自死してしまったと、投稿があった。大学を主席で卒業し、大きな [続きを読む]
  • 深夜特急
  • この夏は、仕事の一プロジェクトが数ヶ月遅れたこともあって、休暇という休暇を取れずに終わろうとしている。「趣味は旅行です!」とか胸を張って言っている割りに、結局大した旅行もできていない自分。せいぜい、会社への行き帰りに、もう何度も繰り返し読んだ沢木耕太郎氏の「深夜特急」を久しぶりに読み返し、世界旅行を夢見ているくらいだ。----------------------------クライアント先からの会社へ戻る帰り道、助手席に座りな [続きを読む]
  • Gattaca (ガタカ)
  • 以前から「遺伝子検査」に興味を持っていた。カリフォルニアにある「23andMe」という会社が、10年くらい前から遺伝子分析のサービスを行っていて、先に受けた友人らがその結果をフェイスブック等に載せていてたのを、よく見ていたのだ。「もうすぐ40だし、自分の祖先や健康を知るのも大事よねぇ」と、最近なにかにつけて、"もうすぐ大台だから"というのを理由にしている自分だが、今回もそんな勢いで、申し込んでみた。オンライン [続きを読む]
  • 大空で抱きしめて
  • LAに住むA子から、仕事中にニュースが転送されて来た。なにかしらん、と仕事がひと段落した頃に読んでみると・・・"こ、これはどういうことなの!?"思わず、えー!?と声に出してしまい、周りの若手スタッフから変な目で見られた自分である。"こりゃ、みんなの意見を聞かなきゃだわ!?" と即座に他のオカマ仲間にこのニュース記事を転送すると、もうみんな大騒ぎである。その記事というのが、これだ。ただのきれいなカラダのい [続きを読む]
  • フレンチランドリー (2)
  • フレンチランドリーに行ったことのある友人達の話を思い出していた。「思いきりお腹空かせて行ったのに、コースが多すぎてデザートまで胃が持たなかった」「隣のテーブルの向かいに座る派手な女性がどこかで見たことあるとおもったら、レディガガだった」「予約のキャンセル待ちをいれたが、どうせダメだろうとナパのワイナリーで飲んだくれてたら、突然3時間後の予約が取れたと連絡が入り、ドレスコードのジャケットを持ち合わせ [続きを読む]
  • フレンチランドリー ①
  • 「40歳の誕生日、どうすんの」とここ何ヶ月か友達に聞かれる度に、「別に何もしないわよ。39も40も一緒だし。何かすごいことを成し遂げたわけでもないし。」などと答えていたのだが、7月に入り、あと3ヶ月ちょっとで40になるとふと気づき、急に背筋を伸ばして今一度考えてみる自分である。先に大台に突入した友人達の誕生日の迎え方を思い出してみると、ハーフムーンベイの海辺の家を借り切ってワンコと静かに過ごしたり、ボデガベ [続きを読む]
  • あの夏を忘れない
  • 日曜の朝、蒸し暑さで目が覚めた。「なんなのこの暑さは? サンフランシスコの夏って『アメリカで最も寒い夏』ってヘミングウェイか誰かが言ってたんじゃなかったけ?」と、あまりの暑さにひとりイライラする、更年期目前の中年オカマのあたしよ。「そうだ! こんなに暑い日こそ、おそうめん食べなきゃだわ」と、大分前に日系スーパーのニジヤで買っておいたものの、普段の寒さになかなか食べる機会のなかった、「揖保乃糸」のそ [続きを読む]
  • 堕ちた饗宴
  • 街中が虹色に染まっていた、6月のPride Monthもそろそろ終わりを迎えようとしている。その最後の週末の土曜日は、「ピンク・サタデー (Pink Saturday)」と呼ばれていて、毎年この日は朝からツインピークスの丘には大きなピンク色の三角形が張られ、カストロの街はピンク色の服を着た人たちで一杯になる。このピンク色の三角形は、ナチス・ドイツのホロコーストで強制収容された人々のうち、ゲイであることを識別するために胸に装着 [続きを読む]
  • 五つの文字
  • 朝、仕事場でパソコンを開くと、健康診断の結果がメールで届いていた。「つ、ついに来たわ・・・。どうしよ、結果開くの怖い・・・。」「つ、ついに来たのね・・・。って、とっとと開きなさいよっ!」診断結果のレポートを開く前に、思わず健康オタクの元同僚女子に携帯でメッセージを送る弱い自分よ。ここ数年、血液検査の数値も悪化傾向だったし、再検査とか出たらどうしよ、などと心配しつつ、恐る恐るレポート結果を し [続きを読む]
  • I still remember
  • よく晴れた6月の日曜日。3年前に亡くなった、わんこの命日。朝起きて、わんこの写真の入った写真たて達をタオルで拭いて、水と、わんこが好きだった枝豆と、ベランダの小さな花を切って、写真の前に供えた。---------------------わんこを失った時は、元気だった時によく一緒に歩いた散歩道を歩くのが辛くて、その道を避けて通ったり、わんこのいないここでの生活なんて、とアメリカでの生活を引き上げて日本へ帰ることも考えたり [続きを読む]
  • この大空の虹になりたい 希望に届く虹になりたい
  • 街のあちこちが虹色に染まっている。6月にはいると、金融街からゲイの街カストロまでまっすぐに伸びる大通りのマーケットストリートには、レインボーフラッグが並び、街のお店やレストランにも、あちこちで虹色のディスプレイが見られるようになる。--------------------------20年近く前、大学の先輩でもある彼と話すようになったきっかけは、当時通っていた東京渋谷のジムだった。おしゃれで短髪の爽やかな外見で、外資系の航空 [続きを読む]
  • 僕たちは戦わない 明日を信じてる
  • 「どうしよう。あと1週間で会社の健康診断だわ!」「やばいじゃん・・・この調子じゃあんた、去年より悪化してんじゃない?」と、朝からいつもの健康オタクの元同僚と、来週の健康診断に向けて作戦会議だ。去年の今頃受けた健康診断では、高血圧、中性脂肪、コレステロールの項目で基準値以上の数字が出て、医者からはあっさり「中年体」の烙印を押され、「この調子じゃ長生き出来ないわよ」とまで言われた自分である。それからの1 [続きを読む]
  • 晴れたらいいね
  • サンフランシスコからゴールデンゲートブリッジを超えて、亡くなった俳優ロビンウィリアムズ氏の名をとった虹色のトンネルを抜けて、さらに北に1時間ちょっと車で行ったところに、ガーンビル (Guerneville)という小さな街がある。ロシアンリバーという緩やかに流れる川のそばにあり、キャンプやカヤックなどのアウトドアーを楽しめる静かなところだ。今日はいつものオカマ仲間と日帰りでちょっくらそのガーンビルの街に行ってきた [続きを読む]
  • そして僕は、途方に暮れる
  • 「もう、あたし、やっぱり一生一人かも・・・」朝、会社の部門全体のミーティングがあり、家からダウンタウンにある会議場にUBERで向かっていると、オカマのY子からいつもの湿ったメッセージが携帯に届いた。Y子は、オカマ友達M男のドイツ人友達Gを先日紹介してもらい、昨夜ついにそのドイツ人と1回目のデートに臨んだらしいのだが・・・。「長い間、真剣に男と付き合ってなかったから、デートの仕方も忘れちゃったわ。」「もうひ [続きを読む]