岡本光宏 さん プロフィール

  •  
岡本光宏さん: 笑顔が好き。
ハンドル名岡本光宏 さん
ブログタイトル笑顔が好き。
ブログURLhttp://pediatrics.bz/
サイト紹介文小児科専門医がアドバイスします。子どもが病気になった時でも、親が安心して向き合えることを目指します。
自由文私は小児科医として働き、たくさんの子どもを診察するとともに、たくさんのお父さん・お母さんの不安や悩みに触れてきました。「お父さん・お母さんが安心して子どもの病気に向き合える」ように、できるだけ丁寧なアドバイスを心がけてきました。その経験から得た知識をサイトで発信していきます。みなさんの不安を少しでも和らげることができれば幸いです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供64回 / 365日(平均1.2回/週) - 参加 2017/01/19 23:26

岡本光宏 さんのブログ記事

  • 発熱していてもお風呂に入っても良い理由を一小児科医が考える。
  • 子どもが病院を受診するもっとも多い理由は発熱です1)。したがって、小児科医は発熱時の対応を上手に説明できることが求められます。私の印象では、多くの保護者が「熱があるときはお風呂に入ってはいけない」と思っています。そのため、医療者が「熱があるときは、お風呂はだめです」と説明することは、シンプルで、保護者にとって受け入れられやすく、簡単です。ですが、小児科医が子どもの体調を本当に考えるのであれば、一律に [続きを読む]
  • 解熱薬は熱性けいれんを予防しますか?
  • 現在私は、初期研修医の先生や、総合診療医の先生が、子どもを診るときに役立つ本を作っています。熱性けいれんは子どもの救急で非常によく出会いますから、熱性けいれんに関する知識は大切です。そのため、熱性けいれんに関する記載はできるだけ詳細に書くように努めています。今日は、解熱薬が熱性けいれんを予防するかについて書きます。今までの認識:解熱薬が熱性けいれんを予防するエビデンスは乏しいAntipyretic effectiven [続きを読む]
  • 小児の経口補水療法のやり方、作り方。
  • だんだんと寒くなってきました。もうすぐノロウイルス、ロタウイルスの時期です。胃腸炎が流行する前に、兵庫県立柏原病院は経口補水療法の方法を見直しました。嘔吐や下痢で当院を訪れた患者さんに、経口補水療法の方法を書いたリーフレットをお渡しするようにしました。今回は、当院で指導している小児の経口補水療法のやり方、作り方について書きます。経口補水療法の歴史l 経口補水療法は1968年に誕生した治療です1)。l コ [続きを読む]
  • 第54回日本アレルギー学会専門医認定教育セミナーの感想
  • 2018年10月28日、第54回日本アレルギー学会専門医認定教育セミナーに行ってきました。今回は、普通に日記です。日本アレルギー学会専門医認定教育セミナーとは私の病院にはアレルギー専門医が一人もいません。アレルギー専門医がいない病院に勤務しながら、アレルギー専門医を目指す場合、日本アレルギー学会専門医認定教育セミナーを3回受講しなければなりません。私は今回で3回目です。ようやくノルマ達成です。新幹線の予約はス [続きを読む]
  • ポケモンがRSウイルスに感染した場合、迅速検査は非常に有効である。
  • 保育園から「RSウイルスの検査をしてください」と頼まれるたびに、私には思うところがあります。1歳以上の生来健康な子どもに対して、RSウイルス検査はどれだけの価値を持つのでしょうか。そんなことを考えながら、子どもとポケットモンスターのゲーム(正確には、ポケモンクエスト)をしていたときです。ふと閃きました。「ポケモンの世界なら、RSウイルスの検査に価値を見出せそうだ」と。今回は、ポケモンがRSウイルスに感染した [続きを読む]
  • 母子手帳の便色カードだけ紙の質感が違う理由。
  • 上の写真は、わが子の母子手帳です。写真の左上をご覧の通り、1か月健診の日付が間違っており、斜線で修正されています。私が研修医の時、指導医から「母子手帳はその家族にとって大切な宝物。絶対に書き損じのないように。修正液とかボールペンでグチャグチャっとするような変な修飾で汚さないように」と指導されました。今でも私は母子手帳に記載するとき、必ず心を落ち着けて、細心の注意を払って書くようにしています。という [続きを読む]
  • 食物アレルギー。「除去して治す」と「食べて治す」のエビデンス。
  • 食物アレルギーは、「除去して治す」という戦略と、「食べて治す」という戦略が存在します。この2つは矛盾するようで、時間軸でのズレが存在するために矛盾しません。場合によっては、「まずは除去し、それから食べて治しましょう」という指導をすることがあります。今回は「除去して治す」と「食べて治す」のエビデンスについて書きます。必要最小限の除去原因と特定された食物を除去することが食物アレルギー治療の中心となるが [続きを読む]
  • 青少年のタトゥー(入れ墨)に対する小児科医のアドバイス。
  • タトゥーについて、アメリカ小児科学会が興味深い声明を出しています。今回は、アメリカ小児科学会のタトゥーに対する認識を書きます。タトゥーの頻度Adolescent and Young Adult Tattooing, Piercing, and Scarification(Pediatrics September 2017)かなり長い英語なのですが、がんばって読んでみます。まず、アメリカではどれくらいの人がタトゥーをしているでしょうか。2016年のアメリカでは、成人の30%が少なくても一つのタト [続きを読む]
  • 鼻吸引は喘鳴・咳・鼻閉に有効ですか?鼻汁吸引のエビデンス。
  • 私の外来を受診したことがある患者さんは知っている思うのですが、私は「鼻汁吸引」について積極的に指導しています。私がクマのぬいぐるみを使って鼻汁吸引の方法を指導する姿を目撃した人はたくさんいることでしょう。私が鼻汁吸引を大切だと考えていることは、この本からも分かると思います。レビューにも頂いた通り、私は上記の本文中に鼻汁吸引について繰り返し記載しました。さて、私が重要だと認識している鼻汁吸引ですが、 [続きを読む]
  • 小児科における胸部レントゲンの価値を再考する。
  • 小児科医の責務の一つに、「子どもの肺炎を見抜く」というものがあります。これはネルソン小児科学にも記載があります。臨床医の役割は、肺炎を鑑別することである。肺炎は細菌性である可能性がより高く、その場合、治療に抗菌薬を必要とする。ネルソン小児科学 第19版しかし、子どもの肺炎を見抜くことは困難です。胸部レントゲン検査は肺炎の診断に役立つことが知られていますが、それがどの程度信頼できるかは、実は分かってい [続きを読む]
  • チョコレートで鼻血は出るのかpubmedで調べた結果。
  • 鼻出血を主訴に小児科外来に訪れる患者さんはときどきあります。私の経験では、6歳から10歳くらいの子どもに多いです。中にはほぼ毎日鼻血が出て、ふとんを真っ赤に染め上げるケースや、学校で困っているケースもあります。私の対応は様々で、耳鼻科でキーゼルバッハ部位を確認してもらったあとに経過観察するケースや、アレルギー性鼻炎として治療するケースや、黄連解毒湯という漢方薬を処方するケースなどがあります。さて、鼻 [続きを読む]
  • チョコレートで鼻血は出るのかpubmedで調べた結果。
  • 鼻出血を主訴に小児科外来に訪れる患者さんはときどきあります。私の経験では、6歳から10歳くらいの子どもに多いです。中にはほぼ毎日鼻血が出て、ふとんを真っ赤に染め上げるケースや、学校で困っているケースもあります。私の対応は様々で、耳鼻科でキーゼルバッハ部位を確認してもらったあとに経過観察するケースや、アレルギー性鼻炎として治療するケースや、黄連解毒湯という漢方薬を処方するケースなどがあります。さて、鼻 [続きを読む]
  • 小児科医とラリンゲアルマスク。i-gelを使ってみた。
  • 私はインストラクターですので、新生児蘇生法講習会の講義をしています。講義の中で、ラリンゲアルマスクに関してスライド1枚分の説明をしています。さらりと説明していますが、実は私はラリンゲアルマスクを実際に使用したことがない小児科医です。今日は、ラリンゲアルマスクについて書きます。新生児蘇生とラリンゲアルマスク新生児蘇生法テキストにもラリンゲアルマスクについての記載があります。34週を超える早産児や正期産 [続きを読む]
  • ポリクリ(臨床実習)や初期研修に推奨する見学スタイル。
  • 2018年8月27日から31日までの5日間、私は神奈川県の国立相模原病院に見学研修に行ってきました。医師になって10年目、見学というスタイルを取ったのは久しぶりです。2年目研修医のときに、教授のシュライバー(Schreiber:書く人。教授の代わりに電子カルテを操作する人という意味でよく使います。Beschreiberと呼ぶ人もいます)をしていたとき以来でしょうか。8年ぶりに「見学する人」の気持ちを思い出しました。今回は、ポリクリ( [続きを読む]
  • 「百日咳を予防する」ための全例報告と予防接種スケジュール変更。
  • 3か月の乳児。激しい咳嗽を主訴に母親に連れられて来院した。約1週前から鼻漏と咳嗽とを認めていたが元気であった。昨晩から発作性に、顔を真っ赤にして途切れなく続く咳嗽と、それに引き続く息を吸い込む際の笛を吹くような音を繰り返したため受診した。体温37.2℃。診察時には呼吸音に異常を認めない。血液所見:赤血球402万、Hb 11.9g/dL、Ht 39%、白血球26100(桿状核好中球1%、分葉核好中球14%、単球2%、リンパ球83%)、血 [続きを読む]
  • 肥満外来の「医師自身がダイエット」し、5か月で8.1kg減量。
  • 「優れた指導者となるためには、優れたプレイヤーである必要がありますか?」天才的プレイヤーが天才的指導者になることは、もちろんあるでしょう。いっぽうで、プレイヤーとしては天才的であっても、指導者としては今一つというケースあります。逆にプレイヤーとしては目立たなくても、指導者としては優秀だった人もいます。実践することと指導することは、必ずしもイコールではないのでしょう。ですが私は、やはり指導者には指導 [続きを読む]
  • 肥満は「18歳までに改善」しないと2型糖尿病リスクが4.14倍。
  • 肥満症は2型糖尿病や動脈硬化、肝硬変のリスクになります。そのため、兵庫県立柏原病院小児科は、子どもの肥満症治療にも精力的に取り組んでいます。肥満症の子どもに対して教育入院を実施しています。子どもの肥満症を改善させることも小児科医の務めです。肥満外来をしながら、私は以前から疑問に思っていることがありました。子どもの肥満を改善させることによって、将来の2型糖尿病などのリスクを本当に減らせているのでしょう [続きを読む]
  • 熱中症の治療。「氷水に浸かるのが良い!」に対する疑問。
  • 熱中症はその重症度で3つに分類されます。熱中症の分類については、こちらの記事で書きました。「熱射病」と最近言わない理由。熱中症の分類再考。2018.07.21当然のことですが、重症度が高いほど、予後は悪くなります。熱中症III度は内科的緊急事態であり、ネルソン小児科学によると熱中症III度のうち意識障害・40度以上の発熱・発汗の停止を認めるようなケースでは死亡率が50%に達するとされます。熱中症になってしまったら速やか [続きを読む]
  • 「熱射病」と最近言わない理由。熱中症の分類再考。
  • ニュースで「重症の熱中症、いわゆる熱射病に……」という報道をいくつか見かけました。マスコミを中心に、熱射病というフレーズはまだ生きています。ただ、私がいる小児科では「熱射病」という言葉は使いません。代わりに「熱中症III度」という言葉を使います。熱射病という言葉の意味は知っていますが、私はあえてこの言葉を使わないようにしています。今回は、「熱射病」という言葉をどうして使わないかについて書きます。熱中 [続きを読む]
  • 熱中症を予防するには?ガイドラインとネルソン小児科学まとめ。
  • 熱中症は、米国の高校生選手の死亡原因として第3番目に多くみられるものである。ネルソン小児科学第19版 p2800-2802厚生労働省の統計によると、日本では毎年500-1000人の熱中症による死亡が確認されています。その多くは高齢者ですが、15歳以下の小児でも死亡例はあり、2018年7月17日の6歳児のケースで再認識させられました。熱中症は予防が最も重要であることは論を待たないが、早期認識、早期治療で重症化を防げれば、死に至るこ [続きを読む]
  • 溶連菌の保菌とは何ですか?治療すべきですか?
  • 「溶連菌感染症の診断治療で苦慮しておりましたところ岡本先生の記事を拝見いたしまして、失礼ではありますがメッセージを送らせていただきました」ある小児科の先生から、丁寧なメールを頂きました。それは溶連菌の保菌に対する悩みについてでした。熱がなく咳がある患者さんが溶連菌検査を希望され、検査に意義がないことを説明し帰ってもらったものの、後日別の病院で溶連菌検査を受けられ、結果が陽性だったことでトラブルにな [続きを読む]