karasu さん プロフィール

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karasuさん: 洋書案内
ハンドル名karasu さん
ブログタイトル洋書案内
ブログURLhttp://foreignbooksjp.blogspot.jp/
サイト紹介文英語圏を中心とした洋書案内。学術書・教養書多め。VSI多数。小説・外国語学習なども。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供43回 / 365日(平均0.8回/週) - 参加 2017/01/25 09:39

karasu さんのブログ記事

  • Yujin Nagasawa "Miracles: A Very Short Introduction" [奇跡:非常に短い入門]
  • 目次:1.奇跡とは何か? 2.宗教的文書の中でどのような奇跡が報告されているか? 3.なぜこれほど多くの人が奇跡を信じるのか? 4.奇跡を信じることは合理的か? 5.超自然的でない奇跡はあり得るか? 基本的には宗教上、特にキリスト教の文脈での奇跡だか奇蹟だかを扱っている。奇跡の定義とか博物誌的記述を別とすれば、人間の心理バイアスとかヒュームの懐疑論など。奇跡の真偽には立ち入っていないが、著者が否定派でないこ [続きを読む]
  • Jean-Claude "Noir" [黒]
  • 例によって舞台はアメリカということになっている。正直言って、これは何度読んでも意味が分からない。まず画面が黒くて人物の判別に苦労する。あと時系列も狂っているのだろうか。また気が向いたらメモを取りながら読んでみるが、それとも難しく考えすぎているのか。ただ、おそらくこのマンガのポイントはストーリーではなく、例によってフランス人の考える50年代アメリカの雰囲気なので、ストーリーを解明できたとしても、あまり [続きを読む]
  • Max de Radiguès "Bâtard" [私生児]
  • ネタバレせずに説明するのは難しいが、要するに犯罪者の母と息子の逃亡劇ということで、暴力が無意味に多い。無意味なセックスもある。舞台はニューメキシコとかで砂漠のシーンもあり。フランス人の考えるアメリカン・ハードボイルドという良くあるパターンだと思ったが、著者はベルギー出身らしい。絵は見やすくていいけど、特にヒネリもないし、殺伐としたポエジー的なものもないので、あえてお勧めはしない。かりにこれが映画だ [続きを読む]
  • Alain Goriely "Applied Mathematics: A Very Short Introduction" [応用数学:非常に短い入門]
  • 目次:1. 応用数学の何がそんなに面白いのか?モデリングと理論と方法 2.秘密を知りたいか?七面鳥と巨人と原子爆弾 3.モデルを信じるか?単純性と複雑性 4.方程式を解く方法を知っているか?回転するコマとカオス兎 5.ケネス、周波数とは何か?波と地震とソリトン 6.それを描けるか?X線とDNAと写真 7.数学は何の役に立つ?四元数と結び目とさらにDNA 8.我々はどこに行くのか?ネットワークと脳 どうも章タイトルは有名な [続きを読む]
  • Pascal-Henri Keller "La dépression" [鬱病]
  • 目次:1.メランコリーから鬱病へ 2.鬱病を説明する事 3.鬱病と治療の希望 4.精神分析モデル 5.鬱病の未来と鬱病者の未来 鬱病の歴史から原因から治療法から市場規模までに至る概説。よくある類の本とは言えるが、フランスだからなのか、文学的というか哲学的な雰囲気が強い。精神分析を重視するのはフランスだからだろう。他方、近頃流行りのマインドフルネスについては僅かしか触れられていない。わたしとしては、この件につい [続きを読む]
  • Jean-Claude Ellena "Le parfum" [香水]
  • 目次:1.現代香水業の誕生 2.鼻と香り 3.材料と原料 4.職業訓練 5.職業 6.香水 7.時 8.マーケティング 9.市場展開 10.世界市場の役者 11.香水の保護 香水・調香師・香水業界の概説+著者個人の職業生活。ほぼ目次通りの全般的な解説だ。著者は業界では有名な調香師。作品にはわたしが好きなブルガリの緑茶とかエルメスのナイルの庭などがある。…と言われてピンとこないようだと、この本は多分厳しい。この本に出てくる [続きを読む]
  • Onfray Michel, LE ROY "Nietzsche : Se créer liberté" [ニーチェ:自由の創造]
  • ニーチェの伝記マンガ。翻訳も出ていて評判も良いようだが、雰囲気重視のBDなので、これで伝記になっているかどうかは微妙だ。フランス人はニーチェが好きだし、わたしも相当読んで、おかげでムダに大仰な言い方や、ムダに人を偽善者扱いする論法に感染してしまってこの有様だが、伝記はほとんど知らなかった。このBDの語るニーチェの生涯については、かなり陰鬱で、まあそんなところだろうというような感想だ。 Je ne sais pas d [続きを読む]
  • Thomas Pink "Free Will: A Very Short Introduction" [自由意志:非常に短い入門]
  • 目次:1.自由意志の問題 2.自由意志としての自由 3.理性 4.自然 5.自由なき道徳? 6.自由意志論者の自由についての懐疑 7.自己決定と意志 8.自由と自然の中のその位置 わたしはこの件について特に深い関心もなく、自由意志とは、人間関係を調整するための法的虚構に過ぎないと思っており、しかもそれ以外のマトモな使用法がないと思っているが、著者の立場は遥かに常識的というか、常識に沿うように概念を調整している感じ [続きを読む]
  • H. G. Wells "The Island of Dr Moreau" [モロー博士の島]
  • 有名な作品なので今更ネタバレにもならないとは思うが、獣人を作っている博士の支配する島に辿り着いた主人公の冒険。予想を越えることは基本的に起こらず、特に前半のオチの見えている逃走劇のあたりはどうするのかと思ったが、読み終えてみると、確かに名作だったとは思う。 獣と人ということでは、わたしの第一のイメージは「けものフレンズ」なんだけど、時代が違う以上に、獣と人を峻別するキリスト教文明が違う。昔からヨー [続きを読む]
  • Marie-France Hirigoyen "Le harcèlement moral au travail" [職場のモラルハラスメント]
  • 職場でのいじめに関する統計や背景や対策など。わりと公式的な話で、この辺り、フランスだから日本より進んでいるのかもしれないが、わたしとしては、正直な所、フランス語の語彙を拾う以外に特に価値はなかった。日本で実用的な話なら、メンヘル検定のテキストでも読むほうが良いかも知れない。わたしはII種を取ったが、特に実務経験とかが無くても取れる。La même chose au Japon. PRESSES UNIVERSITAIRES DE FRANCE (29 janvi [続きを読む]
  • Jacques André "Les 100 mots de la sexualité" [性愛の100語]
  • 早い話がセックスにまつわる100語について、文学作品の一節から引用したりしたエッセイ集みたいなものだが、精神分析が軸になっている点がどうか。わたしは精神分析を趣味の悪い文学の一ジャンルとしか思っておらず、実際、ここでも話を詰まらなくしている気がする。科学的な話はほとんどなく、かと言って実用的なアドバイスでもなく、ポルノでもなく、初耳な話もなく、ただ筆者の思いつきみたいな文学的思索集。多分、ここから妄 [続きを読む]
  • Emmanuel Guibert "Va & vient" [行ったり来たり]
  • フランスのマンガ、いわゆるBDと言っていいんだろう。ハイセンスかつシンプルな絵で非常に短く、かなり感銘を受けたけど、ネタバレせずに紹介するのが難しい。一コマごとについているフランス語の文も短くシンプルで、初学者でも理解可能だろう。というか、全くフランス語ができなくても、意味を推定できるかもしれない。短いながら三部構成と考えられ、最初、シュールなコントでも始まるのかと思ったら、第二部でエロくなり、なん [続きを読む]
  • Robert Jones "Branding: A Very Short Introduction" [ブランド:非常に短い入門]
  • 目次:1.ブランドの勝利 2.ブランドとは何か 3.ブランドの歴史 4.ブランドはどのように作用するか 5.ブランドビジネス 6.ブランド事業 7.ブランドの倫理 8.ブランドの未来? ブランドをめぐる商売、特に広告業界のあれこれ。類書と違うのは、ブランドが客に対してもつ効果のほか、従業員に対してもつ効果についても紙幅をさいている。自社製品に自信があるなら、製品に自社名を明示するはず、と考えるので、わたしも元々ブ [続きを読む]
  • Charles Forsman,? Max de Radiguès "Hobo Mom" [流浪の母]
  • フランスのマンガ、いわゆるBDの中でも薄いので、気軽に手に取って読んでしまった。内容はというと、マンガ本体にはあまり説明がなく、最初に書いてあるhoboの説明を読まないと分からない。要するに、放浪癖があって適当にブラブラしながら働いている人が結構世の中にはいて、この主人公はたまたまママで、昔の男と子供のところに戻ってきてまた去っていくというだけのことらしい。何か起こるのかと思って読んでいたが、ただそれだ [続きを読む]
  • James Young "A Technique for Producing Ideas" [アイデアを生み出す為の技法]
  • 「アイデアのつくり方」という訳書も出ている。非常に短いので一瞬で読めるし、ここで解説する意味もないくらいだ。古い本で、広告業界では古典なんだろう。何でも知って置けとか京大カード的な道具を使えとか、思考の整理術的なことが書いてある。その類の本を読んだことのある人にとっては目新しいことはない。というか、この本がその類の本の原典らしい。わたしとしては、自分が創造的な人間だとも思っていないし、アイデアマン [続きを読む]