こう さん プロフィール

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こうさん: こう・ストーリーズ
ハンドル名こう さん
ブログタイトルこう・ストーリーズ
ブログURLhttp://kohnakasug.exblog.jp/
サイト紹介文詩を書くのが好き。むかしの日本映画が好き。自然とひとりの暮らしをつづります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供111回 / 295日(平均2.6回/週) - 参加 2017/01/29 19:01

こう さんのブログ記事

  • 【詩】三週間
  • 三週間は静かにしていること、と姪に言ったがそれは何の根拠もないことなのだ、と思う中井久夫先生の本をぱらり、開いたらたまたまそう書いてあったのだ精神の病にある人は働きたくて働きたくてしょうがないだけどやってできなくないこともあろうがともかく、三週間。目標をぐっと近づけて、矢を放つ。姪に言って聞かせたら「あたしは心の病の人じゃないよ」と言うそれはわかってるんだけどね、と、自分を納得させるように言う三週 [続きを読む]
  • 【詩】すいどうみち
  • 町にすいどうみちという道があるわたしが幼稚園のころ、母が すいどうみちの端にある絵の教室に連れて行ったよ線路を渡ってすぐ左手の木造でできた二階屋砂絵の描きかたを教えてくれた大きな机にすわってのりを紙につけて砂をこぼして。母と手をつないでまた線路を渡って帰ったまた 行きたかったのに二度と行くことはなかった父が許してくれなかったのだ今でも思い出すチンコン私鉄の電車が通る線路を渡ってとおく、駅のロータリ [続きを読む]
  • 【詩】ことばの枠組み
  • 「じぶんを だれかこの○○から 救ってくれるものはないものか」という言葉が浮かんだがその、〇○に入る言葉がみつからない小さく、混沌として、黒々としているもの。英語の方がよく見つかりそうな気がする。こんなふうにして言葉の枠組み(イメージと呼ぶ人もいるかもしれない)がまず、先にできるそこにはスピードとか、リズムというものも入っている---時間枠だな。その○○を見つけるにはうんと意識して本から言葉を見つける [続きを読む]
  • 夢の話
  • 昨日一晩眠れなくてうつうつと夢を見た家にいたら窓の桟に肘から下の大きな腕が逆さに立っていてあたしは怖くって怖くって叫ぼうとするのだが声が出ない母に助けを求めているのだ母が階段を上ってやって来た時にはうでの姿はなかった向こう側に落ちたのだろうかでもともかく怖くって言葉を出そうとするのだがあーあ、あーあ、という音しか出ない。苦しくって細く目を開けたら光が差し込んでいた汗をかいていたこれって百間先生の世 [続きを読む]
  • 【詩】長袖のパジャマ
  • あれは2000年少し前の母がまだあちらのせかいに行ってしまわないころのこと街にわたしを連れだした母は洋品店でね、これいいね、と犬のもようのついたパジャマを買ってくれた夏の長袖なので気持ちいいのであるそれから布地の店に行って白い綿の布を見せてもらって手に持ち、繰り出し繰り出しこのぐらいがいいね、と言ったがものすごい長さで店員はいぶかしげな顔をしていた母があちらの世界に足を踏み入れたか入れないころのことで [続きを読む]
  • 成瀬巳喜男監督の映画が好き
  • 何が好きですか、と聞かれると日本のむかしの映画を見るのが好きです、たとえば小津安二郎とか、原節子とか。と答えたらむかしからの友人が「あたしは原節子は別にきれいだとは思わないわ」と事あるごとに言う。わたしも別に原さんが好きなわけではなく、どんな趣味かと言われ人がわかりやすくそんな答え方をしたまでである。むしろ心がぞくっとするくらい好きなのは成瀬巳喜男監督の作品である。銀座化粧、めし、稲妻、晩菊、山の [続きを読む]
  • ご飯をお釜で炊いていた
  • 日本人が昭和30年代くらいの暮らしをしたら、ずいぶん省エネになるし頭の働きもよくなり、こころの病も良くなるのではないかな、と思った。うちでは、25年ぐらい前まで母が小さなお釜でご飯を炊いていた。なにも炊飯器が買えなかったわけではなく、お釜で簡単にじゅうぶんおいしいご飯を昔っから炊いていたのでそれで済んでいたのである。たしか、お米をとぎ、水に浸して、その分量は手のひらをお米の表面に沈めてちょうど手の甲が [続きを読む]
  • また映画「麦秋」感想
  • 小津安二郎の「麦秋」を見たのは三度目か四度目だ。またまた新しい感慨があった。小津の作品は、ところどころに「どきっ」とするようなセリフがあって舞台はのんびり、大して変化がないのに、人間の心理をけっこうぐさっと刺すようなところがある、と思う。今回は、たとえば、主人公の紀子が旧友の三人と喫茶店でおしゃべりするところ。ふたりは既婚、紀子とその友人は独身であるが、既婚のふたりは、紀子たちに未婚はだめよ、わか [続きを読む]
  • 【詩】もてあまし
  • 人に話をして何も残らないというのはむなしいものだこれを説得というのか。じぶんが空っぽになっているふってもからからすら音がでない殻だけの自分。そんなふうにならないよう、ならないよう、と気をつけてはいるが時として空っぽになっているずいぶんさみしい気持ちでひとはたぶんそんなふうにならないようにだましすかし生きているに相違ない半分他人を取り入れて。それに慣れてあたたかな家庭生活というのを送れているのかな。 [続きを読む]
  • 【詩】いちばん星
  • うちのめされるくらいにつかれて新聞のコラムの真央ちゃんを夕空の星にたとえたのは読んだがちょっと違うな、とも思ったがうちのめされたのはじぶんだ。夕刻のいちばん星を見ているのもじぶんだ。いちばん星を地面のうえから見ているのとだれか 人と眺めているのとどう、違うのだろうそういえばこどものころ、画家の人と坂を下りながら夕暮れを眺めたのだったあの色は、どう描くのですか、と聞いたよくまんがのカラーページでそん [続きを読む]
  • 歌を歌うこと
  • 詩人菅原克己氏の「ブラザー軒」は、高田渡の歌で知り、ものすごく震えるくらい好きな歌だった。今数年ぶりにふと思いだして読んでみた。ぞくっとする感じはあるが、当時ほど惹かれない気がする。不思議なものだ。惹かれないことに申し訳ない感じがする。同様に、高田渡の「トンネルの唄」も、すごく好きだった。それをさかのぼるむかしには中島みゆきの歌がどっぷりはまるくらい好きだった。人は変わるものだ。鈍感になっているの [続きを読む]
  • 【詩】羽根布団
  • 午前中陽が出ていたので羽根布団を干したベランダが西側なので陰った日があたった出かける前にふかふかの布団をとりこんだそうだ、うちは玄関に防犯カメラを付けているのでいぜん録画を見ていたら日がだんだん回ってウコギの木の影が長くなり白い西日が射してしだいに暗くなる様子が映っていた父がいたときには毛糸の帽子をかぶってそそくさとデイサービスの車に乗り込む姿が映っていたりした 布団。半日の陽を取り込む顔をつけて [続きを読む]
  • お寺
  • せんとくじの鐘楼と母屋の屋根の修理が終わったから法要を執り行いますと住職が知らせてきた。遠い土地なので行けないが蛤御門の変で壊れた鐘楼は復元されたそうだ室町時代に建てられた古いお寺である妹がすべてやってくれた大変だった日々。自分には苦々しい思いでの寺であるせめてきらきら光る瓦を思い描いて寝ることにしよう。 [続きを読む]
  • 見るもの聞くもの
  • 近ごろは見るもの聞くもの皆若くなってしまってまるで浦島太郎だどこの世界にきたんだろう、と思ってしまう。新聞の広告車内の会話若い男の子のやたら細い脛。たしか10年ぐらい前はついて行けたはずだこれでもいつのまにかはたはたと人がなくなりあたしも心の時代とかとても重い番組ばかり見てまたまた心を重くしている。しばらくぶりに医者に行くと青年が老年になり。前の老先生のあとに若いピッチリとした服を着た女性の医師がた [続きを読む]
  • まこと情けないのだが前のしごとをやめて今のしごとについてからじぶんの力を出せることもあるがそうでない部分でひととの関係がむずかしくまるで○十年前に仕事に入ったときやそれ以前のように戻ってしまって口はきけなくなるし電話でも話せなくなるし人と話すのが怖いし凝り固まってしまってむかしとそっくり同じ症状が出ているなにも変わっていないんだというのがありありとわかるそうすると学生時代やアメリカにいたときのこと [続きを読む]
  • 【詩】100パーセント
  • 春らんまんというツアーの宣伝がある自分は旅行に関心がないのであるだれかとたまにどこかに出かけ珍しい花や勇壮な滝を見るとあぁっと思うでもそれだけあとは早くバスに乗りたいと考える東海道歩き旅に参加した時もあったが歩きながら過去のことを考えていているのであるこころがやんでいる明らかに火の消えた短い線香のように手を広げてみる明日の体操の会のことを考える人は何かを体験して何パーセント楽しければ楽しかったとい [続きを読む]
  • パソコン教室
  • きのうは疲れてアタマが満杯だったのでよほどパソコン教室は休もうと思ったがちょっと 足取り重く私鉄の踏切を越えたところ小さなビルの二階明かりがともる教室に入って行ったなぜかホッとするのであるこの時間にはいつも先生が一人だが奥さんの飾った季節のお花がいつもテーブルに飾ってあるまともにエクセルのテキストを学んだりもしたがいろいろパソコンやスマホのわからない点もこまめに教えてくださるので助かっているもとも [続きを読む]
  • 人生
  • 昔のことだいつも背を丸めて歩いていた駅の階段をとぼとぼ上っていたらアルバイト帰りの父が後ろにいてだめだな、あんなに背を丸めて歩いていてはと叱った体のことで父から注意されたのはその一回きりである今また背を丸めて歩いている20代の時とと同じく。注意してくれる人がいてもいなくても成長なしの人生である [続きを読む]
  • 【詩】みどり淡い本
  • おとといスーパーでパックの桜餅を見かけふん、おいしそうだなと買って何気なくぱくりと食べたそれからもうすぐ3月だときづくまで2日かかった。もし夏に桜餅がスーパーに出ていても何も思わず むしゃむしゃと食べてしまったことだろう今日帰りスーパーにまた寄ったら入り口の小さな桃の枝が笑っていた。こないだは恵方巻スーパーに予約の写真が貼ってあっておいしそうだなとちらりと思ったがそれっきり。何日かあと高校の時の同 [続きを読む]
  • ハンカチ
  • 捨てようと思って袋に突っ込んだ古いハンカチ今、油拭こうと茶のタオルハンカチ出したら端にくまちゃんが笑っていた。和風の格子柄や上品なストライプその時々にわさわさっと買ったものらしいとてももうぼろ切れ代わりにできなくてただ見つめていた [続きを読む]
  • セーター
  • もう何年も着ているから袖のところに穴があいてしまったよこの薄紫のセーター家庭教師をしていたとき子供のお母さんが買ってきたその途中出会い頭に渡された。ははは。昔は盆暮れの心づかいなんていう風習があつたのだもう何十年暖かいがしみもあるしねなんという暮らしだ美容院ではい、と出してくれる家庭画報もおそれ多くて見れない人間なのにね [続きを読む]
  • 【詩】足し引きゼロ
  • 夜にはすべてがしずまる足す引くプラスマイナスわたしの計算の虫が駆け引きをの仕事をおさめて寝静まるとんがったことも引っ込んだことも鼻ちょうちん出して休んでいるだからアタマが久しぶりにすっきりしてあれこれ ぐだぐだにせずに布団に入れるという具合 [続きを読む]
  • くろくも
  • すごく恥ずかしいけれどじぶんはめっぽう、空気が読めないタイプであるこころが平穏な折には読めないことはないが自分があせったり緊張したり、ともかくここで何かしなくては、と思うときには周囲がするりと 消えてしまう。それとじぶんは人がうらやましくてしょうがない道を通り過ぎる人たちおそらく一生懸命に人生を歩んでいる人たちを、それなりに悔しく思うのであるとくに人生の盛りを生きている人たちしあわせそうに見える人 [続きを読む]
  • 【詩】植える
  • 生ごみをキエーロに埋めていてふと、100ショップで買ったちいさいプラントを外に植えてみようかと思いたったざくっざくっとキエーロの土を砕く湿った黒土が下から出てくるその瞬間ちょっとだけど頭がスカッとするなにせ大きなアタマであれくれとなく考えているからね土をいじると不思議だ頭に穴をあけたごとく湯気が出るごとく頭がホネだけになって風が吹き抜けるちいさな植木鉢からごみを出しプラントを植える植えるったって指で [続きを読む]