樹野 花葉 さん プロフィール

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樹野 花葉さん: Lune Ouvrage
ハンドル名樹野 花葉 さん
ブログタイトルLune Ouvrage
ブログURLhttp://locca0806.blog.fc2.com/
サイト紹介文甘い物語をメインに綴っている恋愛小説オンリーブログです。
自由文頭の中に渦巻く欲望を文章にして作品にしています。微糖から極甘まで様々なテイストの物をご用意していますので是非ご一読ください♪
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供257回 / 253日(平均7.1回/週) - 参加 2017/02/08 19:56

樹野 花葉 さんのブログ記事

  • 秘密の穴園 7話
  • ギシッとベッドが軋む音が耳に付く。私と高野の距離が縮まった。「…ねぇ、どうして穴園さんは…猫を被っているの?」「そ、そんな事、あんたには関係のない事よ!」「…」何をされるか解る様で解らない今のこの状況で、私はすっかり本性丸出しで高野と対峙していた。「あんたの話ってこういう事?私を脅迫しようって訳?!」「…脅、迫?」「そうよ、私が本当はこんな性格だって事、みんなに知られたくないのが解っていて、其れで [続きを読む]
  • 秘密の穴園 6話
  • 「ちょ…!ちょっと待って!」「穴園さん、穴園さん!」「ど、ど、どどどどど…」(どうしてこんな展開になっているのぉぉぉー?!)時:18時過ぎ。処:繁華街裏路地にひっそりと佇むファッションホテル。状況……(私、穴園望はクラスメイトである高野にベッドの上で押し倒されていますっ!)「ね、ねぇ、高野くん、お、落ち着いて?」「お、おお落ち着いているよ、僕は…僕は穴園さんの悩みを──」「え」何だか要領の得ない事を [続きを読む]
  • 秘密の穴園 5話
  • 秘密とはある日突然露見するものだった──「えっ、如月先生?」「そう、何か知ってる?」いつもの様にお昼休みは気心の知れた親友とのぶっちゃけ本音トークの時間だった。私たちがいつもお昼ご飯を食べている外庭は人の来ない場所だった。入口には【立ち入り禁止】の看板が張り付けられた鍵のついた金網があって、一般の生徒は入れない様になっている。ただ私は生徒会の役員として昼休みの度に外庭を見回りする──という役目から [続きを読む]
  • 秘密の穴園 4話
  • 「ねぇ、お母さんってどうしてお父さんと結婚したの?」「は?」単身赴任で遠くにいる父抜きの生活ももうすぐ半年経とうとしていた。やっと父のいない生活に慣れて来た穴園家は現在母と私、そして2つ年下の妹の3人暮らしだった。女だけの家のある日の夕食時の会話──「何よぅいきなり。色恋沙汰に無関心の望がそんな事を訊くなんてビックリするじゃない」「あーえっと…前々から訊きたかったんだけど…機会がなかったっていうか… [続きを読む]
  • 秘密の穴園 3話
  • 「君、新入生代表だったからね──目立っていたし」「そうですか」なんだか先生らしくない人だと思った。「君の事、生徒としても気に入っているんだけど…女としても気になっているんだよね」「?!」いきなり手を取られてグッと引っ張られた。先生の顔が私の間近に迫って不覚にも顔に熱が集まった。そんな私の様子を見て可笑しいのか、先生は少し口角を上げ「ふっ」とひと言漏らした。「な、何をするんですか?!」「おっ、怒った [続きを読む]
  • 秘密の穴園 2話
  • 眉目秀麗、品行方正、文武両道──穴園 望を表す四文字熟語はこんなところだった。「穴園さん、これ先生に頼まれたんだけど」「あぁ、其れならこの資料の此処を参考にするといいです」「穴園さん、会計のこの箇所…何度やっても計算が合わないんだけど」「これは引くではなく、マイナス記号です、先輩」「穴園さん」「穴園さん」「…」(あなぞの、あなぞのって…煩いわよっ!)1年生ながら書記として生徒会に在籍している私は、自 [続きを読む]
  • 秘密の穴園 1話
  • 私は自分の名前が大っ嫌いだった。『あーな!あーな!あなぞのぉぉー』『ぞのの!』『あな、のぞみまーすだって!変なのぉー』小学生の時は特に酷かった。何故ガキは『穴』という単語を面白がるのか?全くもって理解不能だった。散々からかわれ、最初の頃はいちいち反応していた私だったけれど、突っかかれば突っかかっただけからかいは酷くなった。だから私は悟った。(反応するからつけあがるのだ)と。以来私は無心になった。変 [続きを読む]
  • 悪魔でSweet 14話(終)
  • そして竹井くんは最後まで身分を隠したままバイト最終日を迎え、一旦会社から去って行った。「はぁ〜残念ーなんで竹井くんの送別会、させてくれなかったんだろうー」「そうだよね、お近づきになる唯一のチャンスだったのに」「…」いつもの社食で繰り広げられる同僚ふたりの話を黙って訊く。「あぁ、いつまでも愚痴ってても仕方がない!気持ちを切り替えて今夜の合コン頑張ろうー!」「だね。あ、梢も参加するんだよ?」「え」「そ [続きを読む]
  • 悪魔でSweet 13話
  • 「あ、梢さーん」「…」夕暮れの空が薄暗い闇に変わる頃、待ち合わせの駅前に竹井くんはにこやかに現れた。「ごめんね、待たせたかな」「…ううん。そんなに待っていない」「そっか、よかった──じゃあ、行こうか」自然に繋がれた掌の温もりに決心が鈍りそうだった。(ダメ、気をしっかり持たなきゃ)「ね、ねぇ」「ん?何」「今日は…由治の家に行きたいな」「──え」其の瞬間竹井くんは表情を強張らせた。「だっていつもホテル [続きを読む]
  • 悪魔でSweet 12話
  • 其れは竹井くんのバイトが明日で終わるという日の午後の事。「三輪さん」「はい」課長に呼ばれた私は仕事の手を止め課長のデスクまで赴いた。すると少し声のトーンを落として課長は囁く様に云った。「社長室に行ってください」「………は?」「だから社長室に。社長が三輪さんを呼んでいるの」「……」ええ(えぇぇぇぇぇぇ?!)「な、何でっ…!」「そんな事ぼくにも解らないよー先刻山上部長から内線があって三輪さんにそう伝え [続きを読む]
  • 悪魔でSweet 11話
  • いつもの様に最後の一線は超えずに、ギリギリの処を執拗に迫られた。そしていつもの様に燻った気持ちのまま終わりを迎え、いつもの様にホテルを出ようとしたのだけれど…──其の日は帰り間際で事態が急変した「あぁぁん、あんあんっ」「はぁ…あ…っ…梢、さん」「ぅん…うんっ」帰り支度で着ていた服はあっという間に剥ぎ取られた。そしていつもよりもねっとりと濃厚な愛撫を受けて、其の度に潤む私の中がとても熱かった。「ぁ… [続きを読む]
  • 悪魔でSweet 10話
  • 「ねぇ、梢さん」「何」「なんで伊志嶺社長の事が好きなの?」「…」彼から誘われるままラブホでの情事を終えた後、身支度をしている時にいきなり彼から切り出された言葉に一瞬呆けてしまった。「なんで好きなの?」「…何、突然」「突然…かぁ。実は結構前から訊きたかったんだけど」「…」「ねぇ、なんで?あんな還暦過ぎたおじさんの事、どうして好きなの?」「…」「教えてくれないんだ?」「…教えるとか教えないとか…そうい [続きを読む]
  • 悪魔でSweet 9話
  • 今日も行きましょうと誘われ連れ込まれる処は定番の場所だった。「やぁ、んっ」「ふっ…梢さんの厭っていいって意味だから」「そ、そんな…事っ」今日の部屋は和室テイストのシンプルな内装の部屋だった。和室──といっても置いてあるものは現代感丸出しの物ばかりだったけれど…「浅く入れますからね…大丈夫」「や…やぁっ」ヌプッと差し入れられた小さな丸いものは私の中にスルッと吸い込まれた。そして徐にカチッとスイッチが [続きを読む]
  • 悪魔でSweet 8話
  • プルルルルル「はい、株式会社イシミネです──はい、いつもお世話になっています」いつもと同じ朝。そしていつもと同じ業務。「解りました。詳細をまとめ次第メールで送ります。はい、はい、では失礼します」外との繋がりが強い営業は毎日が目新しい事だらけだ。「課長。頼まれていた寿町の建設用地試案書が出来ました」「はい、どうもね」少しでも会社の利益に繋がる仕事を取って来て上に通す──其れが私の仕事。全てはこの会社 [続きを読む]
  • 悪魔でSweet 7話
  • 今まで知らなかった快楽が今、私の体中を走っていた。「や…あっ」「やだとか…云わないでくださいよ」「ぁ…っ」「恋人同士になったじゃないですか…んっ、だから…こういう事するの、アリですよね」「〜〜〜」竹井くんの指が私の中でうねうねと小刻みに動いていた。(やだ…何よこれっ…)自分の指で触るのとは全然違う快感が私を襲っていた。「はぁ…梢さん…気持ちいい?」「あっ…」「僕、上手い?ちゃんと梢さんを気持ちよく [続きを読む]
  • 悪魔でSweet 6話
  • ──初めて彼という存在を知ったのは10歳の時だった何かの特番で成功している企業の社長たちを語るドキュメンタリー番組があって其処で初めて彼を見た。元々は彼の父親の会社だったのに敵対する派閥から父親は社長の座を追われそして失意のまま病死。父親の無念を晴らすべく幾度も苦渋の選択をして奮闘した結果、会社は再び彼の手に戻った。そんなサクセスストーリーに子どもながらドキドキした。そして目を惹く大きくてしなやかで [続きを読む]
  • 悪魔でSweet 5話
  • 『 三輪さんが本当はこんな事を考えて常に身悶えていたって事、社内中の人──其れと当人にバラしますよ』其れは完全に脅迫──だった。「はい、乾杯〜」「…」「あれ?声、出ていませんよ」「…」「手帖」「! 乾杯っ」「ふふっ、タイミングズレてしますよ、梢さん」「〜〜〜」ざわつく居酒屋の中でカチンと合わせたグラスの音が高く響いた。「梢さん、ささ身の梅肉シソ巻好きですか?」「…好き」「いかのフリッターは?」「… [続きを読む]
  • 悪魔でSweet 4話
  • 心臓があり得ない速さで波打っていた。「まさか三輪さんが…ねぇ」「…」(見られた…私の恥部)途端にカタカタと小刻みに体が震えて来た。ずっと秘密にして来た私の恥ずかしい部分を曝け出して来た証の手帖をパラパラと弄ぶ竹井くんが目の前にいた。「…これ、本気ですか?」「…」「此処に書かれている事、全部本当ですか?」「…」「三輪さん、僕、訊いているんですけど」「…て」「え」「して…返、して…お願い…します」「… [続きを読む]
  • 悪魔でSweet 3話
  • 「はぁはぁ…」シンと静まり返った廊下を息も絶え絶えになんとか駆けていた。(キ、キツい)普段の運動不足のツケが此処に来て一気に返されている様な気がする。命の次くらいに大切な手帖を探しに会社に戻って来た私。(確かあの時咄嗟にゴミ箱に入れた気が)昼間の事を必死に思い出しながら帰り道を引き返して会社へと戻って来た。(だ…大丈夫…)ゴミ箱のゴミは朝の清掃時、掃除のおばさんが回収するので今なら手付かずの状態だ [続きを読む]
  • 悪魔でSweet 2話
  • 私は10歳の時の初恋をずっと引きずっているこじらせ女子──だった。(女子ではないか…もう25だし)ふと自虐的になってしまう。 だけど15年経っても彼への溢れる気持ちは留まる事を知らず…(はっ、そういえば今日は…!)朝見かけた光景を反芻しながら思わず手帖を手に取る。「三輪さん」「!」急に声を掛けられドキッとする。そして手にしていた手帖を咄嗟に直ぐ下にあるゴミ箱に突っ込んだ。「あの、今いいですか」「い、いい [続きを読む]
  • 悪魔でSweet 1話
  • ずっとずっと思って来た。夢は願えば叶うんだって事を。叶えたい夢があるから頑張れる。絶対に叶えたいから今まで頑張って来られたのだ。例え其の代わりに失うものが多くあったとしても…私は決して後悔などしないだろうと思った。──そして其の頑張りは多くの物と引き換えに私にひとつの結果を実らせたのだったなのに「初めまして、竹井由治です」「は…ぁ」(たけいよしはる…?誰だっけ)インフルエンザで一週間会社を休んでい [続きを読む]
  • Bitter&Sweet(番外編2)
  • 11月22日の晩ご飯の後、澄子さんがにこにこしながら私と源治さんがいるリビングにやって来た。「どうしたんですか、澄子さん」「はい、今日はあたくしから旦那様と奥様に此方を」そう云いながら差し出されたものは細長い筒──だった。「? なんですか、開けてもいいんですか」「はい、どうぞご覧になってください」私は澄子さんから手渡された筒をポンッと開け、中から丸まった少し厚みのある紙を取り出した。クルクル巻かれてた [続きを読む]
  • Bitter&Sweet(番外編1)
  • 約二年ぶりに会った彼女は人妻になっていた──『初めまして、南春登です』『あ…あの…初めまして』明らかに動揺ぶりが窺える彼女の態度に様々な気持ちが湧いて出て来た。伊志嶺 由梨子──旧姓 竹井 由梨子。大学時代に合コンで知り合った彼女。女には興味のなかった僕だったけれど、彼女があの竹井道長の娘と知って俄然興味が湧いた。竹井道長は建築士として心に留めていたひとりでもあったから、僕にとっては娘の視点からの彼 [続きを読む]
  • Bitter&Sweet 60話(終)
  • 季節は巡り巡って、三人暮らしだった我が家がいつの間にか倍の人数に増えていたある日の事。「本日はお招きくださってありがとうございます」「いえいえ、竹井様も遠方遥々、ご苦労様でした」「いやぁ、やりがいのある仕事のために彼方此方行けるのは愉しいものです」「旦那様の会社の業績がようございますのは竹井様のお蔭かも知れませんねぇ」「…えーっと、澄子さんは未だに伊志嶺くんの事を『旦那様』と?」「当たり前でござい [続きを読む]
  • Bitter&Sweet 59話
  • 昂った気持ちが鎮まり、源治さんの腕枕でうつらうつらしかかった頃、私は呟くように云った。「私…式はいいです…」「は?」源治さんの驚いたかの様な声色で少し意識がハッキリした。「私、ずっと考えていたんですけれど…なんだか結婚式自体にあまり関心が湧かないんです」「…」「確かに式を挙げるのは大切な事かも知れませんけれど…其れよりも私は形にして残したい気持ちが大きくて」「形に残す?」「写真です」「…」そっと体 [続きを読む]