樹野 花葉 さん プロフィール

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樹野 花葉さん: Lune Ouvrage
ハンドル名樹野 花葉 さん
ブログタイトルLune Ouvrage
ブログURLhttp://locca0806.blog.fc2.com/
サイト紹介文「AriaLien」のサブブログです。過去の作品だけを毎日更新しています。時々R18話アリ。
自由文頭の中に渦巻く欲望を文章にして作品にしています。微糖から極甘まで様々なテイストの物をご用意していますので是非ご一読ください♪
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供365回 / 365日(平均7.0回/週) - 参加 2017/02/08 19:56

樹野 花葉 さんのブログ記事

  • SとMの癒えない関係 32話
  • ずっとずっと待ち焦がれていた瞬間を、私は体いっぱいに感じ、味わっていた。「はぁん…あっ…あっ…あぁぁぁぁぁっ!」「ぅ…っ…ん」「はぁはぁはぁ…あっ…あ…」「ふっ…やっぱり…思った通りだ…」「な…何…っ」「おまえ……感度よ過ぎ」「!」初めて抱かれた宗介さんとの行為は今まで経験して来た其れ等とは全く違ったものだった。時間をかけて舌と指を使って丹念に解された前戯から、流れる様に宗介さんのあり得ないサイズ [続きを読む]
  • SとMの癒えない関係 31話
  • しばらく抱き合う私たちを静寂が包んだ。お互いの体温を確かめ合う様に抱き合っていた体は、やがて宗介さんから放された。「これが本当の俺だ」「…」「教師として表面では真面目で堅物で、融通の利かない酷く道徳的な人間を演じて来た」「…」「だけど本当の俺は真面目とは程遠い、不真面目でふしだらで非道徳的な欲にまみれた男なんだ」「…」しっかりと私の目を見て宗介さんは続ける。「だからおまえが…再会したあの日に俺に告 [続きを読む]
  • SとMの癒えない関係 30話
  • 「俺は…舞子と同じだ」「…え」「舞子と同じ境遇に身を置いていた」「…」宗介さんの言葉が静かに私の心に降り積もって行く。「俺は幼い時にシングルマザーだった母親を亡くしてから、母親の兄夫妻の元に引き取られた」「…」「伯父さん…義父はとてもいい人だった。真面目で勤勉で…子どもがいなかったから余計に俺の事を本当の息子の様に可愛がってくれて母親が亡くなった哀しみは其れで随分救われた」「…」「だけど──義母は [続きを読む]
  • SとMの癒えない関係 29話
  • 『──今夜限りで今までの関係を止めさせてくれ』『もうおまえの事をそういう風には考えられない』 突然切り出された宗介さんの言葉に一瞬にして凍り付いた。(……う、そ)心の何処かでは解っていた事だったかも知れない。宗介さんは私の事を好きにはなれず、いつかこの不確かな関係もなかった事になるんじゃないかと。だけど私は諦めたくなかった。いつか…いつかは宗介さんに好きになってもらえる時が来るんじゃないかと──そ [続きを読む]
  • SとMの癒えない関係 28話
  • ──ごめん(…え)──ごめん…(…誰…?)遠くで聞こえる声と、なんだか掌に感じるポカポカとした温かさ。「……ぁ」薄っすらと目を開けると、ぼんやりとした黒い輪郭が浮かぶ。「…」寝ぼけている頭と目を懸命に覚醒しようとして意識を集中すると「──目が覚めたか」「…!」私の顔を覗き込んでいたのは大好きな宗介さんの顔だった。「そっ、宗介さ──」慌てて起き上がろうとした時になって気が付いた。(えっ…)ソファに寝 [続きを読む]
  • SとMの癒えない関係 27話
  • 「全く…無茶をするんだから」「…」どれくらい泣き続けたのか解らない。だけど私が泣いている間中、岩谷さんはずっと背中をトントンと叩いてくれていた。「酷い事してごめんね」と云いながら、泣き止むまでずっと傍にいたのだった。「さ、これでいい」「…ありがとうございます」割れたカップを握っていた掌は出血の割に深く切れてはいなかった。ざっと傷口を水で洗って、事務所に置いてあった救急箱の中から創傷被覆材を取り出し [続きを読む]
  • SとMの癒えない関係 26話
  • 「あ…」「…止めなよ」「えっ」ソファに押し倒された事によって仰向けになった私の上に跨る様に岩谷さんの体が覆い被さり、そして間近に迫った岩谷さんが呟く様に云う。「辛い恋、しているんじゃないの?」「!」(なんでそんな事)岩谷さんからの見透かされた言葉に驚いた私は直ぐに応える事が出来なかった。「…なんかおれ、そういうのが解るみたいで」「え」「特に気になる女の子の気持ちっていうのが。気になるからずっと見て [続きを読む]
  • SとMの癒えない関係 25話
  • バラバラになっていた資料写真を番号通り元に戻し、スチール棚に収めた。「これで一通り片付いたかな」「はい」丁度片付け終わった頃に岩谷さんから声を掛けてもらった。すっかり整理整頓された事務所内は狭いながらも広々とした印象を与えた。「…はぁ、ちょっと休憩」「あ、私、コーヒー淹れて来ます」「あぁ、いいよ。もう帰るから」「でも直ぐですから」「…そう?ごめん、手間かけさせて」「手間じゃないですよ」部屋の端にあ [続きを読む]
  • SとMの癒えない関係 24話
  • 「──ん」「…」「こ───さん」「…」「小清水さん!」「!」バンッと机を叩かれた衝撃で我に返った。「ちょっとちょっと、訊いているの?」「…あっ」(しまった…!今は仕事中だ)「何ボーッとしちゃっているの?いくら休日出勤だからって不真面目にしていい訳じゃないんだよ」「す、すみません!」「…まぁいいけど。其れよりこの計算、僕が思っていた数値と随分違っているんだけど」「え…ちょ、ちょっと待ってください、も [続きを読む]
  • SとMの癒えない関係 23話
  • 翌日、起きた私がリビングに行くと其処にはもうスーツを着込んだ宗介さんがいた。「あ…お、おはよう、ございます」「──おはよう」昨日の事を思うと少し気恥ずかしかったけれど、相変わらず宗介さんは何もなかったかのような表情で私と挨拶を交わした。「あの、朝ご飯は──」「もう出かけるから要らない」「あ…そう、ですか」「…」上着を羽織り、身だしなみを整えている姿を横目で見ながら(あ…ネクタイ、曲がっている)そっ [続きを読む]
  • SとMの癒えない関係 22話
  • 宗介さんに求められるまま、私は恥ずかしさを堪えながら擦り合わせていた両膝を開けた。「…」宗介さんが変わらない視線で私をジッと見つめる其れも妄想を抱くある種の材料になりつつあった。「…んっ」手を秘所にあてがい、窄めている肉を割って私は指を一本差し込んだ。ほんの少し湿っている程度の中は私の指の侵入を固く拒んでいる様だった。「ふっ…ん、んっ…」目を閉じ頭の中で宗介さんから受ける甘い行為を想像しながら緩や [続きを読む]
  • SとMの癒えない関係 21話
  • いつより早めに帰宅した宗介さんと少し早目の晩ご飯を済ませた後、私は片づけを済ませてからリビングのソファで新聞を読んでいる宗介さんの元に近づいた。「あの…宗介さん」「ん」「…お風呂、入って来ます」「あぁ」新聞から視線を逸らさないまま私の語りかけに返事をする宗介さん。先にお風呂に入っていた宗介さんの少ししっとりしている髪の毛を見ているだけで胸の奥がドキドキしていた。「…」「? なんだ」私がジッと其の場 [続きを読む]
  • SとMの癒えない関係 20話
  • カチャ『ただいま』遠くで聞こえた声に意識は正気に戻った。「おかえりなさい」「ん」私が家に居る時はいつもそうして来た様に玄関で宗介さんを迎え、そしてお弁当箱の入ったランチボックスを手渡される。「あの…」「弁当、美味かった」「え…!あ、ありがとうございます」「…」其れだけ云うと宗介さんは自室に入って行った。(美味かったって…初めて云ってもらえた)宗介さんが帰って来たら明日の飲み会の事を率直に訊こうと思 [続きを読む]
  • SとMの癒えない関係 19話
  • 其れから陽大さんは様々な宗介さんの【堅物伝説】というのを教えてくれた。「だからね、熱がある時ぐらい学校休めって云うのに、クラス委員長の自分がいなかったら教室の花瓶の水は誰が取り換えるんだって云うんだ。そんなもん、オレに頼めば代わりにやるってーのに」「そうですよね…本当責任感が強いんですね」 「いや、もうあそこまで頑なだとちょっと心配になる」「…」真面目な宗介さんのイメージは最初とても驚いたけれど、 [続きを読む]
  • SとMの癒えない関係 18話
  • 「おーい、舞子ちゃーん」「…」其れは商店街入口にある喫茶店の前で大きく手を振りながら私の名前を呼ぶ陽大さんだった。「やった、オレの勘、当たったぁ〜」「こんにちは──あの、勘って」「今日は土曜日で仕事は休み。お母さんの看病をしている舞子ちゃんはきっと晩ご飯の買物にやって来るだろうと目星をつけて張っていたの」「張っていたって」「だってちっとも店に来てくれないからーこうなったら積極的に客引きせないかんと [続きを読む]
  • SとMの癒えない関係 17話
  • 頭の中はとても冷静だった。された酷い仕打ちばかりに感情が持って行かれて、私は思い違いをするところだった。(そうだ…最初から…そうだったじゃない)あの日、宗介さんと再会したあの日、私は宗介さんからちゃんと云われていた。好きじゃない──って。宗介さんの気持ちはちゃんとはっきりとしていた。だけど私が…私が無理矢理頼んだのだ。 『好きに、させてみますよ』『私、先生を絶対好きにさせます。永遠という言葉も信じ [続きを読む]
  • SとMの癒えない関係 16話
  • 「はぁはぁ…はぁ…」「…」宗介さんの指で絶頂を迎えた私はただ息を吸ったり吐いたりするのが精一杯だった。ヒクヒクと痙攣する私の中は宗介さんの指を締め上げていた。やがて宗介さんの指はズルッと私の中から引き抜かれた。「っ…!」其の衝撃で私の体はフルッと撓った。宗介さんは何も云わずに傍に置いてあったティッシュ箱から数枚を取り出して指を拭っていた。「…宗介…さん」「…」私は次に来るだろう甘い期待に胸を高鳴ら [続きを読む]
  • SとMの癒えない関係 15話
  • カチャン家の鍵を開けたのは夜の22時だった。「ただいま」玄関で帰宅の挨拶をするけれど返答はない。(宗介さん、帰っていないのかな)そう思ったけれど、玄関に靴があってリビングからぼんやりと明かりが漏れているのを見つけるとどうやら宗介さんは帰って来ている様だった。「あの、宗介さ──」リビングに入って目に飛び込んで来た光景にドキッとした。其処にはソファで仰向けになって寝ている宗介さんがいた。そしてテーブルに [続きを読む]
  • SとMの癒えない関係 14話
  • 居酒屋で行われた歓迎会は、岩谷さんからデコピンを受けて寝ていた南さんが素面に復活してからしばらく続き、そして21時過ぎにお開きになった。「え、電車で帰るの?タクシー呼ぶよ」「いえ、まだ電車動いているし、家までそう遠くないですから」「…大丈夫?」「大丈夫です。まだそんなに遅い時間じゃないですよ」南さんと岩谷さんから交互に声を掛けてもらい、其れをやんわりと受け答える。「そう?じゃあ気をつけてね」「はい」 [続きを読む]
  • SとMの癒えない関係 13話
  • 「いらっしゃいませぇー」「奥へどうぞー」威勢のいい掛け声が個室まで響く。「こういう雰囲気の居酒屋って厭だった?」「いえ、居酒屋、好きですよ」「そっか、よかった。一応行きつけの店で個室もあるからさ、いいと思ったんだよね」南さんが私の歓迎会の会場として選んだのは会社から割と近くにある居酒屋だった。早目に仕事を終えて、夕方5時過ぎにはこの居酒屋に来ていた。「小清水さん、イケる口?」「いえ…あまり。お酒が [続きを読む]
  • SとMの癒えない関係 12話
  • 私が宗介さんと一緒に暮らし始めてから一週間が過ぎていた。「はい、解りました。其の様に伝えておきます。はい、ありがとうございました」チン「南さん、たいへい堂さんから計画図のOKが出ました」「あ、そう。よかった〜あそこのご主人、中々OKくれなかったからやっと肩の荷が下りた」「まだ計画図の段階で何云ってるんですか。とっとと詳細設計に入ってくださいよ」「あぁ〜一息つかせてくれよ、 渉は人遣いが荒いなぁ」「荒く [続きを読む]
  • SとMの癒えない関係 11話
  • 「そっか…お母さん、病気なんだね。其の看病のために店を辞めたって事かぁ」「…はい」(ごめんなさい、嘘ついて)私は心の中で手を合わせて謝った。本当の事を話して宗介さんに迷惑をかけたくなかった。だから当たり障りのない言葉で真相を隠した。「じゃあしばらくは此処等辺にいるって事だよね?看病の合間によかったら此処に息抜きに来てよ。サービスするから」「あ、ありがとうございます」「うんうん、よろしくね〜マコちゃ [続きを読む]
  • SとMの癒えない関係 10話
  • (どうもこうもないわよね)男だけの職場を紹介され戸惑った私だったけれど、よくよく考えれば宗介さんの後輩の事務所で、たまたま働いているのが男性だけだった──ただ其れだけの事だ。(というか寧ろ其の方が安心っていうか)例え宗介さんの知り合いだとしても親しくしているかも知れない女性の会社を紹介されたりすると少し…ううん、多分凄く其の関係性を疑ってしまいそうになる。(今の処、女性の影が見えないって事に安心し [続きを読む]
  • SとMの癒えない関係 9話
  • 其の日のお昼前、宗介さんから貰った名刺を頼りに紹介された設計事務所にやって来た。(このビルの三階か)七階建てのビルは真新しい。私は少し気後れしながらも、ビル内の看板でも其の設計事務所の社名を確認して足を踏み込んだ。コンコン事務所のドアをノックすると『どうぞ』という声が中からした。「失礼します」私は声を掛けながらドアを開けお辞儀した。「どちら様でしょうか」ドアに近い位置に座っていたラフな格好をした若 [続きを読む]
  • SとMの癒えない関係 8話
  • 翌朝、私は早起きをして宗介さんのために朝食を作った。起きて来た宗介さんに挨拶をして、食事の支度が出来ている事を伝えると「和食、か」「あ…もしかして朝はパンでしたか?」「いつもパンという訳ではないが、給食のメニューに合わせて朝は調整している」「給食…」そういえば中学校は給食だった。つまりは其の日の給食のメニューで和食にするか洋食にするかと決めていたというのだ。「俺が云い忘れていた。すまない」「いえ、 [続きを読む]