kayao99 さん プロフィール

  •  
kayao99さん: 空々と漠々 kayao99の小説置き場
ハンドル名kayao99 さん
ブログタイトル空々と漠々 kayao99の小説置き場
ブログURLhttp://kayao99.blog.fc2.com/
サイト紹介文親友に片思いしている真島くんのひと夏のお話。 「ナツノヒカリ」金〜火 21時更新中。
自由文BLです。
23話完結『〈はじめて〉の話。』高校生もの1本。
他、短編1本(非BL)あります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供32回 / 365日(平均0.6回/週) - 参加 2017/02/16 22:07

kayao99 さんのブログ記事

  • ナツノヒカリ 25
  • 「真島、真島起きろって」ん〜。灰谷の声がする。目を開けると……まぶしい……。オレを見下ろしているのは……灰谷……?光がまぶしくて顔が見えない。でも……声は灰谷だ。「起きろって。遅刻するぞ」「ん〜」灰谷がオレの手を引く。「ほら、みんな待ってるから」「みんな?」灰谷に手を取られて階段を上る。ん?階段?下りるんじゃなくて上がるの? 1段 2段 3段……13段。ん?オレなんで数えてんの?ここは階段の上。ちょっ [続きを読む]
  • ナツノヒカリ 24
  • 二日後のバイトのシフトは灰谷といっしょだった。チャリで迎えに来た灰谷に玄関先で母が言う。「灰谷く〜ん。なんか久しぶりな感じがするわ〜」「そうすか?」「灰谷くんなんか日焼けした?男ぶり上がってる」ホントだ。なんか少し黒い。精悍な感じつうの?こういうの。何日かぶりに見る灰谷は少し日焼けしていた。明日美ちゃんと毎日相当出歩いてるんだろうなと思わせた。このメラニン野郎め。「焼けやすいから。節子は相変わらず [続きを読む]
  • ナツノヒカリ 23
  • 「あのさ、真島くん。自分の本当に一番大事なものがわかる方法って知ってる?」城島さんが静かに話しだした。本当に一番大事なものがわかる方法?そんなのあるの?「知らないっす」「知りたい?」「はい」城島さんはビールをグビッと飲んでからこう言った。「片っ端から捨ててみることだよ。モノでも人でも。特にいま大事だと思ってるものを思い切って全部捨てるとさ、わかるんだよ。これが大事だったんだってね。失ってはじめてそ [続きを読む]
  • ナツノヒカリ 22
  • こっそり家を出ようとしたら風呂あがりでパジャマ姿の母ちゃんに見つかった。「信(まこと)〜どこ行くの?」「ん〜コンビニ」「こんな遅くに?あたし先、寝るよ」「ああ」「お父さん遅いみたいだし」「いいよ」「気をつけなさいよ」「大丈夫だよ」外に出てはみたものの、結局行くところなんかなくてまたゲーセン。相も変わらずシューティングゲーム。死ネ死ネ死ネ死ネ。稼いだバイト代をつぎこむ。日々はオレの気持ちなんか無視し [続きを読む]
  • お詫び。
  • 取り急ぎお詫びを一つ。編集中のナツノヒカリ45話を昨日間違えてUPしてしまっていたようです。大変申し訳ございません。予約公開にしたつもりが公開になっておりました!読まれた方は話が進みすぎていてなんのこっちゃだったかとは思うのですが。このようなことがないように十分に注意したいと思いますので、お許しくださいませ。今後とも「ナツノヒカリ」どうかよろしくお願いいたします。kayao99(カヤオ) [続きを読む]
  • ナツノヒカリ 21
  • 夏休みに入った。オレはバイトのシフトで予定をバンバン埋めた。ただ一つ明日美ちゃんとは一緒にならないようにだけは気をつけて。いつも人数ギリギリで回してるし、田舎に帰るとか子供を遊びに連れて行くとか休みたい人はいっぱいいたからシフトは入れ放題だった。先手必勝。時間がありすぎるとロクなことを考えない。この夏は金を稼ぐ!と決めた。何より働いていれば灰谷の事も、灰谷と明日美ちゃんの事も考えずにいられる。オレ [続きを読む]
  • ナツノヒカリ 20
  • 日曜日。オレは10時近くなってもベッドの中でグズグズ。試験前の一週間は親との約束でバイトを入れないことになっていたから昨日の土曜は休みだったし、もともと日曜日にシフトは入っていない。そりゃ夜更かしもするし、ゴロゴロもするぜっと。母ちゃんが顔を出す。「信(まこと)〜あんた、いつまで寝てんの」「ん〜」「もうすぐ期末テストでしょ。勉強してんの?」「ん〜」「もう〜ハッキリしないわね〜」「腹減った〜」「あたし [続きを読む]
  • ナツノヒカリ 19
  • 世界は止まらない。回り続ける。ダラダラダラダラとオレの首を真綿で絞めるように続く。7月に入って期末試験。これさえ終わってしまえば試験休みに夏休み。長い長い休みがやってくる。いつもなら楽しいはずの休みも今年は期待できそうにない。灰谷と明日美ちゃんは相変わらず続いていた。「んでんで?どうなのよ灰谷、明日美ちゃんとはさ」「どうって?」「何か進展はありましたかっての」「……別にねえよ」「別にねえよって。な [続きを読む]
  • ナツノヒカリ 18
  • ん?目が覚めたら、目の前に灰谷の顔があった。何何?あ……あのまま寝ちゃったのか、オレ。で、灰谷もなぜか隣りで寝た……と。つうか灰谷、オマエ、ヨダレ。オレのシーツにヨダレが。まあしょうがないか。ガキの頃からだから。ティッシュで灰谷の口元を拭う。口開けて寝るからだよ。指でキュッと口を閉じさせる。ングッと言って閉まったが、しばらくするとまたパカリと開いた。ククク、アホヅラ。黙ってりゃカッコイイのに。ウケ [続きを読む]
  • ナツノヒカリ16 内容を一部変更しました。
  • 『ナツノヒカリ』を読んでくださっている方、本当にありがとうございます。5月11日(金)にUPしたナツノヒカリ16の内容を一部、少しだけ変更させて頂きました。本来ならUP前に修正すべきなのですが、大変見苦しくて申し訳ございません。ストーリー上はそんなに大きな事ではないのでスルーして頂いても全然大丈夫なのですが、真島と男の今後の関係性を考えるとかなり重要な事のような気がしていますので、やむを得ずこのようなお知 [続きを読む]
  • ナツノヒカリ 17
  • 男と別れて翌日の昼前、オレは自宅にたどり着いた。いやあ……セックスって……エゲツな……ケツに……オレ、あんな声……。昨日のモロモロが頭の中でリフレイン……。ちょっとゲロ吐きそう。「おい」急に声をかけられてビックリして振り返る。灰谷だった。今、一番顔を見られたくないし、見たくない男の顔が……。「昨日オマエなんで電話に出ねえんだよ」「朝っぱらから、うっせえよ」カギカギ。家のカギが見つからない。ポケット [続きを読む]
  • ナツノヒカリ 16
  • ゲームセンターから一転、灰谷はホテルの一室にいた。ホテル。いわゆるラブホテル。入るのは初めてだった。あれから、「今日は帰りたくない」と言った明日美は、灰谷が何を言っても聞き入れなかった。「結衣に電話する」といい、友達の家に泊まると家に連絡してしまった。灰谷は気が変わってくれないかなと思いつつホテル街を歩いて、冷静になる時間を与えるために先にゆっくりとシャワーを使い、バスローブ姿でバスルームから出て [続きを読む]
  • ナツノヒカリ 15
  • 真島が出てしばらくのち、ゲームセンターには灰谷と明日美の姿があった。待ち合わせて食事をし、あちこち店をひやかした後、「いつも灰谷くんが遊んでる所に行ってみたい」と明日美が言ったからだった。女の子連れてゲーセンとかどうなんだろう?と灰谷は思ったが、明日美は行きたがった。クレーンゲームで明日美が好きだというキャラクターの大きなぬいぐるみをとってやると「灰谷くん、すごーい」と大喜びする。太鼓を叩いたり、 [続きを読む]
  • ナツノヒカリ 14
  • 結局灰谷に電話することもできず、辺りをグルグル歩き回った。いっそ忘れ物したって言って戻ろうか。んで三人で遊ぶ方向に持って行くとか?あんなに三人で遊ばないって言っといて?明日美ちゃんだってヘンに思う。いや、黙って二人の跡をつけようか。で、そういうことしそうになったら電話するとか偶然を装って出て行くとか……。尾行?それこそストーカーか!ああ。いや、ヤらねえって言ってたし灰谷。んでも、ホントに明日美ちゃ [続きを読む]
  • ナツノヒカリ 13
  • 週末だっていうのに家で一人。灰谷と中田はデートだし、来れるって言ってた佐藤は急に腹が痛いとか言い出して結局来ねえし。オレは部屋でゴロゴロ。♪〜おっ、佐藤からLINE。『ワリィ真島』返信する。『いいよ。腹具合どう?薬飲めよ』『うん。ごめんねダーリン。オレを愛さないで』『愛さない愛さない』『愛せよ〜』はい、コレは既読スルー。ん〜、こんなことならバイト入れたままにしておけば良かったな。久々にサトナカハイ、い [続きを読む]
  • ナツノヒカリ 11
  • それから――。シフトもかぶらなくなって、明日美ちゃんと会うこともなくなり、オレの心の平安は保たれた……とはいかなかった。灰谷の生活は少し、いやオレから言わせればかなり変わった。「ワリぃ、今日も先帰ってて」放課後、相変わらずちょっとだけ申し訳無さそうな顔をして、灰谷がオレにチャリのカギを渡す。「おっ、今日も彼女と同伴出勤?熱いね焼けるぜピューピュー」佐藤がさっそくからかう。「同伴とか言うな。しょうが [続きを読む]
  • ナツノヒカリ 10
  • オレ、灰谷、明日美ちゃんでよく来てたファミレスへ。明日美ちゃんが席に座り、その向かいにオレ、で、いつものようにオレの隣りに灰谷が座ろうとした。「あ、オマエは明日美ちゃんの隣りだろ」「え?なんで?」灰谷が怪訝そうな顔をした。「あっ、来た」「え?」「お〜い」オレは入口に向かって手を振った。「佐藤こっちこっち」「お〜」佐藤がニコニコ笑いながら歩いてくる。いつものアニメTシャツじゃなくてちょっと小奇麗な格 [続きを読む]
  • ナツノヒカリ 9
  • 日曜日。オレ、灰谷、明日美ちゃんの三人シフトの日が来てしまった。はあ〜。いつものように灰谷が自転車で家まで迎えに来てくれて、二人で店へ。ロッカールームで明日美ちゃんと顔を合わせる。「おはよう、真島くん灰谷くん」明日美ちゃんの笑顔。カワイイ。つうか、気のせいかいつもよりカワイイ。これも灰谷とのお付き合い効果なのかもしれない。まさにキラキラだ。オレは「おはよう〜」と返す。「はよ」っとボソッとつぶやく灰 [続きを読む]
  • ナツノヒカリ 8
  • 灰谷が店のバックルームに顔を出すと高梨明日美が一人待っていた。「灰谷くん」灰谷の顔を見てニコニコ笑った。「あれ?真島は?」「帰っちゃった。寄る所があるって」「TUTAYAかな?ちょっと電話するわ」呼び出し音はするが、真島は電話に出なかった。「出ねえな」「灰谷くん、また今度でいいんじゃない?」「え?まあそうなんだけど……」今までと大して変わらないって所を真島のやつに早めに見せとかないと……。「灰谷くん、あ [続きを読む]
  • ナツノヒカリ 7
  • 灰谷の彼女になった高梨明日美に会ったのは、付き合う事になったと聞いたその日の夕方の事だった。放課後、学校から家までチャリで送ってくれた灰谷がそのままバイト先まで送ってくれるという。その日はオレと明日美ちゃんだけがシフトの日で灰谷は入っていなかった。オレは断った。歩いて行くのはダルいけど、学校と違ってそう遠くはないし。何より彼氏彼女の灰谷と明日美ちゃんを見たくなかったってのが本音だ。今朝のこと(タン [続きを読む]
  • ナツノヒカリ 6
  • 朝、灰谷がいつもよりも早く身支度をしているとインターホンが鳴った。♪ピンポーン。「はい」モニター画面には顔の前で指をチラチラさせる真島の姿が映っていた。『オレ。オレオレ。イチゴオーレ』灰谷はくすりと笑って言った。「今行く」マンションのエントランスに自転車に乗った真島が待っていた。「よう。今日はオレが迎えに来てやったぜ」「一日くらいでいばるな」少し得意げな、でも、いつもの真島の顔だった。灰谷はなぜか [続きを読む]
  • ナツノヒカリ 5
  • 変化は放課後にさっそく現れた。「灰谷。帰ろうぜ」いつものように声をかけると灰谷はちょっとすまなそうな顔でこう言った。「ワリぃ、真島。オレ、今日ちょっと……」「まっすぐ帰んねえの」「ああ」ニヤニヤした佐藤が口を出す。「真島〜。さとれよ〜。灰谷くんは明日美ちゃんにお返事&デートなんですよね〜」「そうなの?」「……まあ。会う約束はしてる」気持ちが一気に底に沈む。が、マズイ。気づかれてはいけない。「はいは [続きを読む]
  • ナツノヒカリ 4
  • 昼休み。教室で弁当食ったあと、一人抜けて屋上。六月の終わりだってのにこう暑いと誰もいねえ。なんかあいつらと、まあ、灰谷といっしょにいたくねえ。どうにも気持ちが落ちこむ。そうだ英語のやつ、片付けちゃおう。スマホを取り出す。ググるか。ええと、なんだっけ?“男の子ってなんでできてる” 検索。『マザーグースのうた』おおっ、マザーグースじゃん。ってマザーグースって何よ。検索。『イギリスやアメリカを中心に親し [続きを読む]
  • ナツノヒカリ 3
  • 一限目は英語だった。男子校ってのは教室の中には男子しかいない。って当たり前か。若い男の汗くさいニオイに満ちている。女子高には甘いニオイが満ちてんのかねえ。What are little boys made of, made of?What are little boys made of?Frogs and snailsAnd puppy-dog's tails,That's what little boys are made of.黒板にはこんなフレーズ。担任で英語教師の田中が流暢に読み上げたかと思うと、すでに爆睡している佐藤の頭を教 [続きを読む]
  • ナツノヒカリ 2
  • 灰谷が前、オレが後ろ。チャリにタンデムして高校までは約15分。「真島、節子に言ってねえの?バイクのこと」「ああ。どうせ反対すっから、事後報告する。しかし、いつ買えっかな」「オマエがバイト代貯めときゃ3ヶ月もありゃ買えるだろ」「まあな、せっかく原付免許取ったのにバイク買ってくれねえとはな。高校出るまでダメってどういうことだよ」オレはボヤく。「バイク事故率高いからな。んで、オマエがバイク買えるまでオレ [続きを読む]