isyokukataribe さん プロフィール

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isyokukataribeさん: ダブル移植の語り部
ハンドル名isyokukataribe さん
ブログタイトルダブル移植の語り部
ブログURLhttps://ameblo.jp/isyokukataribe/
サイト紹介文生体肝移植・人工透析・生体腎移植を乗り越えて社会復帰を果たした夫婦の軌跡をドナーが綴っていきます。
自由文「ダブル移植の語り部」、このタイトルを見て、「どういうこと?」と思われる方がほとんどでしょう。「ダブル移植」には二重の意味があります。
ひとつは、生体臓器移植を一人の人間が2回(生体肝移植と生体腎移植)行っている、という事。もうひとつは、一人の人間が生体臓器提供者、いわゆる「ドナー」となって、2回移植手術を受けている、という事。
これが、「ダブル移植の語り部」という変わったタイトルの内実です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供275回 / 267日(平均7.2回/週) - 参加 2017/03/04 22:11

isyokukataribe さんのブログ記事

  • 第31章 シーシュポスの岩 〜人工透析への疑問 その3
  •  「水面下に広がる真実」は、水面下ゆえに、誰も教えてくれません。あたかも、タブーであるかのように… *一度ダメになった腎機能が蘇生することは、絶対にない。*一度人工透析を始めたら、一生、続けねばならない。*人工透析を続けるということは、良好さを保持し続けることではなく、実は、全身が悪化していくことである。*人工透析患者の10年後の生存率は、ほぼ3分の1!3分の2近くの患者は、透析をしていても、10年足 [続きを読む]
  • 第31章 シーシュポスの岩 〜人工透析への疑問 その2
  •  もともと、お目出たい夫婦ですから、ポジティブな説明を受ければ、「そうなんだ!ガンバロー」と、思えましたし、書店で、『明るい人工透析生活』的な本を、手に取ると、やはり、「そうか!明るいこれからがあるのか。」と、単純に、頷いていました  もちろん、何度も〈三途の川〉を渡りそうになった、夫の究極の姿を見てきたので、「それに比べて、今の状態の、何と有り難いこと!」という想いは、日々忘れてはいないのですが [続きを読む]
  • 第31章 シーシュポスの岩 〜人工透析への疑問
  •  こうして夫は、周囲の人が驚くほど体力が付き、病人くささが解消していき、旅行まで出来る…という、『メデタシメデタシ』状態になったのですが、実は、一見、『メデタシメデタシ』状態の奥に潜む、〈ブラックホールのような暗黒〉に、引きずり込まれる様なやりきれなさが、私たちの中で、芽を出していたのです。??  あの悪夢の5月13日の敗血症によって、引き起こされた、急性腎不全。翌日の、シャント造営。その6日後か [続きを読む]
  • 第30章 新しい年の始まり その13
  •  …やっとのことで、レンタカーに荷物を満杯に積み込むと、今度は、帰路の運転です。考えてみれば、早朝に家を出てから、何も食べていません。ですが、帰り着く事を使命だと思っている夫は、「いいから、帰途につこう…」と言って、パンをかじりながら、ひたすら、運転し続けます。  帰りもまた、帰宅ラッシュにぶつかり、いつのまにか、辺りは真っ暗…それでも何とか到着すると、次は、7階の自宅まで、荷物の運び入れ。そうし [続きを読む]
  • 第30章 新しい年の始まり その12
  •   寮の荷物も載せられるレンタカーを、 借りることにしました。  が、…私と二男は、運転免許を持っていないので、長時間の運転は、夫一人で、やり切らなければなりません。「途中で休み休み行けば、何とかなるかな?」と、不安を抱えつつ、午後一時の面談時間に向けて、朝早くに出発! したつもりなのですが…朝の通勤ラッシュや、思いがけない迂回路を、通ることになり、ギリギリセーフの到着  ?? 面談後は、感傷に」 [続きを読む]
  • 第30章 新しい年の始まり その11
  •  数か月前に抜去された、胆管チューブの孔もふさがり、温泉に入っても、感染する危険は、ほぼ、なくなりました。  豊潤な源泉のお湯に浸かり、  夫はどんな気持ちだったのか…考えるだけで、涙がこぼれて仕方ありませんでした。  翌日は、梅の花満開の小田原城を、訪れました。「息子と3人で旅行するなんて、これが最後かな。」ふと、そんな事を思い、今回の箱根行きを、『透析をしながら、初めて楽しんだ親子旅行』として [続きを読む]
  • 第30章 新しい年の始まり その10
  •  このオバさんの言葉は、私たちにとっても、『逆、驚き』だったので、このあと、透析について考える時、たびたびよみがえってきた、「透析歴10年の当事者の感想」です。  生まれて初めて乗った、箱根登山鉄道は、〈その歴史や傾斜度の高さ〉などが、ナレーションで、車内放送され、車窓からは、早春の箱根渓谷が広がり、夫と二男と私は、「おおー へえー」と、旅行の高揚感もあって、キョロキョロ、首振り状態です。 「強羅 [続きを読む]
  • 第30章 新しい年の始まり その9
  •  3月になって、ここまで回復した夫と、受験を終えた二男を、慰労したくて、〈一泊の箱根温泉旅行〉を、提案しました。温泉に行くという行事、そのものが、夢のようです。一泊するので、人工透析を終えたら、その足で、駅まで直行…駅で、3人が落ち合って、出掛ける事にしました。 当日、夫が、送迎車の運転手さんに、「今日、帰りは乗りませんから。」と、伝えると、それを聞いていた、例の〈口うるさいオバさん〉が、「なんで [続きを読む]
  • 第30章 新しい年の始まり その8
  •  もともと、深夜帯のドラマとして、幾つものシリーズが放映されていた事を知り、そのシリーズが、見たくてたまらず、インターネットで検索して、過去に、ドラマで流れていた話を、夢中で再生して、楽しんでいました。 毎回、ひとつの食べ物(例えば、「ポテトサラダ」とか、「タコウインナー」とか)を、タイトルにして、それを、深夜食堂の(小林薫演じる)寡黙な主人と、客との、一話完結のこだわり料理ドラマに仕立てていく… [続きを読む]
  • 第30章 新しい年の始まり その7
  •  1月、2月と、規則正しい日々が続きました。月・水・金は、人工透析の日火・木・土日は、遠出をする日と、色分けができ、この頃には、脚力もついたので、遠出をする日には、電車に乗って、長時間歩き回れるようになりました。 印象に残っているのは、新宿で一年半ぶりに観た映画「深夜食堂」です。 (一年半前には、父の納骨の為、暑い京都へ行き、納骨の後、「観光する余力がない」と夫が言うので、「少年H」という映画を観た [続きを読む]
  • 30章その6 子どもからのあの時のメッセージ
  •  お母さんへあけましておめでとう!!2014年は、我が家にとって、そして、私にとって、いろいろあった年でした。思い出すと、辛い時間の方が多かったなあ、という気がします。 釜石の仮設住宅暮らしを終え、会社に戻ると、新しい職場に出向になり、まるで新入社員のような立場で、分からないことだらけ…自分の要領の悪さに、嫌気がさしたり、釜石との環境の違いに、戸惑ったり、人付き合いに疲れたり、そんな毎日でした。 [続きを読む]
  • 30章その5 子どもからのあの時のメッセージ
  •  娘から、2通の手紙が、届きました。 お父さんへ明けましておめでとう!!まさか…というのも、アレですが、新しい年を、こうやってお父さんと一緒に迎えられるとは、あの時は、思いませんでした。 お父さんに話しかけても、お父さんの声が聞けない日々…手を握っても、握り返してくれなくなってしまったICUでのお父さん、…苦しそうな呼吸が、いつ止まってしまうかと、不安でした。 あの日々のことは、あまり思い出したくな [続きを読む]
  • 第30章 新しい年の始まり その4
  •  「人工透析をしながら働ける、なんて、なんて恵まれた職場なんだろう。」と思いながら、話を聞いていたのですが、内容は、(福祉ではないので)さすがにシビア…彼女は、フルタイムで働いているのですが、現在、「1K」の住居に一人暮らしで、ギリギリの生活のようです。  〈病気のデパート〉のように、重篤な病気をいくつも抱えている彼女なのに、身体障害者手帳3級なので、殆ど、これといった特典も受けられず、人工透析患 [続きを読む]
  • 第30章 新しい年の始まり その3
  •  夫と私は、同じ高校出身…なので、夫の事も知っている彼女は、『症例のない生体肝移植手術に挑み、無事生還、ドナーの私と共に、元気』という私からの賀状に、ビックリ! その電話での話…?「私が働いている会社は、人材派遣会社で、私自身、障害者3級なので、〈障害者雇用〉で、入ったんだけど…この会社、そもそも、『人工透析をしながら働く』人向けに、出来た会社だから、障害者ばかりなの。」 「人工透析をしている人は [続きを読む]
  • 第30章 新しい年の始まり その2
  •  「神頼み」というのは、決して、「寄りかかった生」を意味するのではなく、逆、でした。神仏に向かって「誓願を立てる」という言葉が、適切かもしれません。 一番ベーシックな誓願は、「今日一日、精一杯感謝して生きますから、どうぞ、お守りください。」でしょうか… 近くの神社の神様でも、寺院でも、ご先祖様でも、イエス様でも、アッラーの神でも、その人、それぞれの神がいて、……良い一年になりますように!……  「あ [続きを読む]
  • 第30章 新しい年の始まり
  •  年が明けて、平成27年、お正月夫と二人で、別院に初詣に出かけました。昨年は、願っても叶わぬ外出でした。 「困ったときの神頼み」という言葉通り、自分たちのこれまでの人生の中で、昨年一年ほど、「助けてください」と、手を合わせた事があったでしょうか。…自分たちの信心のいい加減さを、恥じつつも、「助けてください」を叶えて下さった、目に見えない神仏の力を、感じずにはいられませんでした。  そして、遅ればせな [続きを読む]
  • 第29章 独り立ちした夫と人工透析無知生活 その14
  •  激動の平成26年も、フィナーレを迎えようとしていました。 〈肝硬変末期〉で、腹水コントロールが、全く出来なくなり、妊婦のようなお腹で、只々、横たわるしかなかった 「冬」 〈肝不全で、命の危機に直面している〉と告げられ、大学病院へ転院、そして、全てがギリギリの状況下で、生体肝移植手術を行った 「春」 〈手術成功〉を喜んだのもつかの間、感染症によって、生死を彷徨う、地獄の日々を過ごし、〈敗血症に因る急性 [続きを読む]
  • 第29章 独り立ちした夫と人工透析無知生活 その13
  •  年の瀬間近の、つかの間の入院…独り立ちした夫は、(多少の不安はありましたが)「もうこれ以上、迷惑を掛けたくない。」からと、ひとりで、電車に乗って、大学病院に出向きました。 (肝移植手術の前後、夫婦ですっかりお世話になった、)若いE医師が、その日、たまたま、夫の病室担当だったので、嬉しい再会ができ、やっとお礼が言え、楽しいおしゃべりをした、という夫からの報告…(実は、私も、E医師に会ってお礼が言い [続きを読む]
  • 第29章 独り立ちした夫と人工透析無知生活 その12
  •  ところが、これが、とんでもなく煩雑なのです!〈バルーンカテーテルを入れて、血管を拡げる〉という、作業自体は、30〜40分程度なのですが、  【当日入院はダメで、  人工透析をしない日にこの処置をする】という、大学病院のルールに従わねばなりません。 まず、入院受付で、事前に、入院手続きをして、指定された日に、2泊3日の入院用品を持って入院、・入院した日の午後、人工透析をして、・2日目に、バルーンカ [続きを読む]
  • 第29章 独り立ちした夫と人工透析無知生活 その10
  •  「先生、ネオーラルをグラセプターに、変更して頂くことは、出来ないでしょうか?」と、私が突然、言い出したので、  「なんで?」と、訊き返してきます。「ネオーラルは、より強く腎障害が起きるようなので…」と、私 「ハシモトさんは、もう人工透析だから…」と、O医師 やっぱりそうなんだ…人工透析をしているから、腎障害の有無など、もう、関係ないんだ… O医師の返事は、改めて、『回復の不可能性を示唆する、強力な [続きを読む]
  • 第29章 独り立ちした夫と人工透析無知生活 その9
  •   この12月の検診で、私は、思いきってあるお願いを、主治医のO医師に、してみる事にしました。それは、生体肝移植手術後、夫が毎朝、毎夜、服用している免疫抑制剤、〈ネオーラル〉の〈グラセプター〉への変更です。 〜シクロスポリンとタクロリムス〜臓器移植患者が服用する「免疫抑制剤」の中心となる薬。どちらも(リンパ球のひとつである)ヘルパーT細胞が出す、〈サイトカイン〉という物質の産生を阻害する。それによっ [続きを読む]
  • 第29章 独り立ちした夫と人工透析無知生活 その7
  •  ついでに書き加えると、人工透析患者にとって要注意の〈カリウム〉この含有量がとても高いのが、〈バナナ〉…こちらの方の知識もなく、「体にいいよ」と、夫にバナナをパクパク食べさせていました。??  12月の検診…前月の湯島天神での驚異的な歩行が示すように、夫は、体力も筋力も付き、顔色も良く、もはや、療養中の病人には見えないほど、しっかり行動できるようになっていました。主治医のO医師は、「順調だね。胆管 [続きを読む]
  • 第29章 独り立ちした夫と人工透析無知生活 その6
  •  この買い物の中に、ほとんど毎回入っていたのが、生蕎麦、もともと夫は、蕎麦好きだったので、昼食はお蕎麦と、決めていました。ところが、ある日、本屋さんで、『慢性腎臓病向けの食事』を、パラパラと、立ち読みしていて、驚くべき事実を、知ってしまいました。 【蕎麦は、リンの含有量がとても高い】 ええ!!知らなかった!!リン イコール タンパク質リン イコール加工食品 と、おおまかに分類していたものですから、 [続きを読む]