isyokukataribe さん プロフィール

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isyokukataribeさん: ダブル移植の語り部
ハンドル名isyokukataribe さん
ブログタイトルダブル移植の語り部
ブログURLhttps://ameblo.jp/isyokukataribe/
サイト紹介文生体肝移植・人工透析・生体腎移植を乗り越えて社会復帰を果たした夫婦の軌跡をドナーが綴っていきます。
自由文「ダブル移植の語り部」、このタイトルを見て、「どういうこと?」と思われる方がほとんどでしょう。「ダブル移植」には二重の意味があります。
ひとつは、生体臓器移植を一人の人間が2回(生体肝移植と生体腎移植)行っている、という事。もうひとつは、一人の人間が生体臓器提供者、いわゆる「ドナー」となって、2回移植手術を受けている、という事。
これが、「ダブル移植の語り部」という変わったタイトルの内実です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供366回 / 365日(平均7.0回/週) - 参加 2017/03/04 22:11

isyokukataribe さんのブログ記事

  • 第65章 ついに社会復帰決定 その2
  •  夜、みどりちゃんからも、連絡がありました。「どうなさいますか?」という、こちらからの返事待ち状態… 「どうしようか?」「こんなにスンナリと決めてしまっていいのか?」…まるで、内定があっさりと出てしまった、就活学生の心境です。 2か月前に、初めて、障害者求人紹介会社を訪れ、担当となる〈みどりちゃん〉と、話をした夫。その時、みどりちゃんは、「年齢で切られず、面接にこぎつければ、採用になる方だと思いま [続きを読む]
  • 第65章 ついに社会復帰決定
  •  宇和島から戻って来た夫と、二次面接の結果連絡を待ちますが、あれから10日も経つのに、音沙汰無し… 先日の面接後の様子では、夫も、「大丈夫そうかな」と言う感触を得ていただけに、これだけ連絡がないと、不安になり落ち着きません。 今日で9月が終わる、最終日の9月30日、この日、私たちは、弁護士と面会していました。 再び、社会人として歩み出すにあたり、夫には、どうしても、処理しなければならない事がありまし [続きを読む]
  • 第64章 社会復帰作戦佳境 その11
  •  そんなドン底からの回復でしたから、医師も看護師も、事あるごとに、感動の声を、上げてくれました。 「別人みたいだ!オイ、見ろよ。別人だ!別人だ!」と、大興奮する主治医 「フツーのおじさんだ!フツーのおじさんになってる!」「ホントだ!ホントに、フツーのおじさんだ!」と、大騒ぎの若い看護師たち 「よくぞ、こんなになられて…」と、涙ぐむ、献身的にお世話下さった看護師 …肝移植後のカンファレンスでは、敗血症 [続きを読む]
  • 第64章 社会復帰作戦佳境 その10
  •  ただし、腎不全患者と、肝不全(間近の)患者とでは、移植時の様相に関しては、かなり異なります。 腎移植患者には、人工透析という救命医療がありますから、「死」と直結する患者は少ないのですが、肝移植を必要としている患者は、移植が叶わなければ、早晩、「死への道」を進まねばなりません。 夫は、肝移植手術しか助かる道がなくなった頃、抜いても抜いても、腹水でお腹がパンパンに膨張し、食欲もなく、振戦(コントロー [続きを読む]
  • 第64章 社会復帰作戦佳境 その9
  •  「お陰様で、近日中に、仕事に就くことになりそうです。」と、夫が万波先生に伝えると、「そうですか。」と、意外なほど、あっさりとした応答… それは、多分、腎移植の黎明期から、移植患者をずっと診てきた万波先生にとって、(夫と同様に)順調な経過の、腎移植患者が、社会復帰(就業)するのは、当然の流れだと、認識されているからなのでしょう。 移植患者は、臓器の部位に係わらず、〜服薬コンプライアンスさえ、軽視せ [続きを読む]
  • 第64章 社会復帰作戦佳境 その8
  •  面接が終わって結果待ちの、9月27日前年(2015年)の9月2日に、生体腎移植手術を受けてから、一年経過…夫は、(3カ月分の処方薬というお土産が入る)宇和島行き専用のオレンジのボストンバッグを提げて、宇和島へ、検診に出向きました。 今回までは、〈病気療養中〉なので、時間貴族の夫は、平日の2日間を費やして、宇和島小旅行が出来ましたが、次回からは、(多分、就職できているだろうから)日曜日に宇和島へ向 [続きを読む]
  • 第64章 社会復帰作戦佳境 その7
  •  (夫の面接報告を続けます)更に、面接官から、「現在は、埼玉県川口市にお住まいのようですが、通勤は、どうされるのですか?」という質問が出たので、 「今まで、転勤ばかりで、自宅を保有しておりません。ですので、勤務地が決まりましたら、私の身体負担の極力少ない所に、引っ越ししようと思っています。」と、答えたとか… 質問者の頭の中には、『勤務地』が浮かんでいるようで、かなり具体的な問答に、なってきました。 [続きを読む]
  • 第64章 社会復帰作戦佳境 その6
  •  夫の面接報告を聞いて、思わず、「ひとりで、暴走トークをして、嫌がられたんじゃない?」と、私… 「いやいや、その辺りの場の雰囲気くらいは、わきまえているさ。向こうの次長さんが、盛んに、『アドバイスをいただきたい』と言っていたから、嫌がられている筈がないよ。」と、夫… 途中で、年配の上層部の方から、「心の整理は出来ていらっしゃるのですか?」と、問われたといいます。夫の、現役時代のキャリアを見て、『肩 [続きを読む]
  • 第64章 社会復帰作戦佳境 その5
  •  2次面接日は、10日後、何とも、ノロノロしています。(後になって、ノロノロの理由が判明しました。この会社の採用面接は、採用専任者が、取り仕切るのではなく、関係者が、自らの仕事をしながら、その傍ら、時間を割いて、面接に当たるので、面接側7名の、スケジュール調整が難しく、全員が揃うためには、二週間前後、かかってしまうようです。) 9月中旬、夫は、2次面接に出掛けました。今回は、前回の、(職種や配属を [続きを読む]
  • 第64章 社会復帰作戦佳境 その4
  •  相手会社との交渉役の若い男性は、続けて、「『是非、ウチの部署に来て頂きたい』と希望する方が、いらっしゃいますので、次回の面接は、その部署の方々が中心になると思います。お返事は、いかがでしょうか?」…夫は、「私はいつでも都合が付きますので、面接日時を、お知らせください。」と言って、電話を切りました。 さすがに、夫は嬉しそうです!幾つになっても、〈自分〉という人間が、肯定され、求められるというのは、 [続きを読む]
  • 第64章 社会復帰作戦佳境 その3
  •  面接から一週間が経過…「ダメだったかもね」と、私。…「返事が遅いよな」と、夫。 新卒の時や、中途採用の時の内定は、一日で、バタバタと決まり、会社側の『この人物を逃したくない』という姿勢が、伝わって来た記憶があるので、「音沙汰無し」は、「ご縁がなかった」としか思えません。みどりちゃん情報によると、〜先週、夫が面接を受けた会社では、第一弾として、一般職採用で、5,6名が決定したとのこと〜 その間にも [続きを読む]
  • 第64章 社会復帰作戦佳境 その2
  •  数日後、(みどりちゃんからではなく)同じ求人紹介会社の、若い男の方から、電話がありました。相手会社とのアプローチや、面接日時の調整は、この若い男性が担当… この男性から、「書類選考が通りましたので、さっそく、一次面接を行いたいのですが…」と、云われ、採用先会社が指定した、8月下旬の午後、夫は、改めて、自身の履歴書を持参して、本社のある、都心のオフィスビルに向かいました。 面接は、夫ひとりに対して [続きを読む]
  • 第64章 社会復帰作戦佳境
  •  『みどりちゃんからの情報待ち』を決めてから程なく、担当のみどりちゃんから、「こんな会社があるのですが、如何でしょうか?」というメールが、入りました。 紹介された会社は…大手電機メーカー二社が、50%ずつ出資して、2003年に設立した会社。この会社を、私は知りませんでしたが、数日後に、山手線に乗った時に、ボンヤリと、電車内に流れる〈広告動画〉を、眺めていたら、何と、紹介されたばかりの会社のコマーシ [続きを読む]
  • 第63章 就職活動寄り道譚 その5
  •  更に、懸念は出てきます。【雇用後数年で、年齢などを理由に雇い止めされないか?】 …業績不振・部署の統合・人員過剰 etc.表向きの理由など、いかようにでもこじつける事が出来ます。この点でも、中小企業の突然の首切りを熟知しているのは、他ならぬ夫です。 それならば、一般求人枠で、上記のような懸念の少ない、【大企業のデスクワークの求人はないのか?】 従業員数の多い企業では、『社内の退職間際社員』を、多く [続きを読む]
  • 第63章 就職活動寄り道譚 その4
  •  夫は、外見的には健常者にしか見えませんし、キャリアも、実際の仕事処理能力も、かなりあります。…ですが、やはり、『一般向けの求人』には、様々なネックがありました。 まず、【過重労働を課せられないか?】 3年前に肝硬変で緊急入院するまでの夫の身体は、《がむしゃらに働くこと》を、《是》としてきました。けれども、今は、昔と違って、《身体状況の良好さを保つこと》が、何より、最優先です。絶対に、無理は出来ま [続きを読む]
  • 第63章 就職活動寄り道譚 その3
  •  面接担当の若い女性に、「臓器移植手術をしているので、身体障害者手帳一級なのですが」と、前置きした上で、「障害者雇用に特化してしまうと、一般的には、単純作業や低賃金がほとんどで、もう少し、キャリアが活かせる仕事がないか…そう思って、こちらに出向きました。」…夫が、説明します。すると、「そのお気持ち、とてもよく判ります。実は、私も、免疫抑制剤が欠かせない障害者なんです。」との応答…ビックリしました [続きを読む]
  • 第63章 就職活動寄り道譚 その2
  •  まず、ここでは、[移住者向けの情報]を、発信しているのですが、ターゲットは、30代のニューファミリーで、〈若い夫婦+子ども〉を、求めているのです。しかも、地方の求人は、非常に少なく、支払われる賃金も、(その地域で自宅を保有していなければ)フツーに生活することもままならない水準。さらに、夫の場合、肝移植と腎移植双方の、移植後の診察や検査、加えて、免疫抑制剤の処方が欠かせず、対応できる病院が、限られ [続きを読む]
  • 第63章 就職活動寄り道譚
  •  〈みどりちゃんからの情報〉という、心強い援軍を得た私たちでしたが、一方で、「自分たちも主体的に動いて、捜してみよう」ということになりました。 情報入手先として、思い浮かんだ場所はふたつ、① 有楽町にある東京交通会館ビルの中の、[ふるさと回帰支援センター]に出向いて、全国の都道府県の、移住情報と、移住地での求人情報を調べる。② ハローワークで、障害者向けではなく、一般向けの求人情報を得る。 ①が思 [続きを読む]
  • 第62章 社会復帰作戦開始 その11
  •  回答:ひとつ目、この会社は、若手を育成して、戦力にしたいので、この業種は、30代前半を採用対象にしている、と、年齢制限有り。 回答:ふたつ目、年齢的には、交渉が上手な(若くない)人材を求めていたので、良かったのだが、この問い合わせに先立って、〈保険業界経験者で、資格も持っている40代の方〉からの応募があったので、そちらに決定済み。 なるほど、なるほど…もっともな回答だし、そもそも、面接で切られた訳で [続きを読む]
  • 第62章 社会復帰作戦開始 その10
  •  さて、自宅に戻ったので、さっそく、ファイルに入った求人コピーを、二人で、ワクワクしながら、見てみます。 〈58歳での就職活動〉自体が、本来は、もっと悲壮感が漂うものなのかもしれませんが、何しろ、筋金入りの『お目出たい夫婦』ですから、〈年齢〉や〈障害〉のハンデなど、見事に、片隅に押しやり、…どんな会社とご縁があるのだろう?…と、『これからの人生の展開』が、楽しみで、二人とも、高揚感の中で、「この会 [続きを読む]
  • 第62章 社会復帰作戦開始 その9
  •  夫と初めて会った、担当のみどりちゃんも、今まで自分が担当してきた、障害者の方々と比べ、余りにもギャップがある、夫の〈年齢〉・〈キャリア〉・〈元気さ〉に、ビックリしたそうです。 面談の最後に、感想として、「年齢で切られず、面接にこぎつければ、採用になる方だと思います。」と、明言してくれたとか… 夫の手元にあるファイルには、会社の求人コピーが、10枚ほど入っています。みどりちゃんが、たくさんの求人情 [続きを読む]
  • 第62章 社会復帰作戦開始 その8
  •  昼間の京浜東北線の列車内は、混雑しない程度に、適度に空席があり、私たち2人は、別々に座りました。 向かい側に座る、背広姿の夫を、ボンヤリと見ていると… 夫の姿を取り囲むように、ピカピカした明るい光が、輝きだしたのです。…驚きました!…目の錯覚かしらと、瞬きをしても、明るいままで、「単なる光線の向きに過ぎない」とは、とても思えない輝きでした。 電車を降りて、面談に向かう夫に、今しがたの、『輝く光に包 [続きを読む]
  • 第62章 社会復帰作戦開始 その7
  •  背広にネクタイ姿の夫…多少の緊張感も相まって、シャキッとして見えます。 そうそう、3年前は、(身体的には、既に崩壊寸前だったけれど)こんな風だった。→ 《懐かしい!!》2年前は、敗血症から生還し、毎日、ゆっくりゆっくり歩行訓練をしていたっけ。→ 《よくぞ耐えた!!》そして、1年前は、安定した人工透析生活を、送っていたけれど、先が見えず、満たされない不安な日々だった。→《疲れやすくて、いつも寝てい [続きを読む]
  • 第62章 社会復帰作戦開始 その6
  •  夫は、この頃になると、一昨年移植した、移植肝臓の数値も、昨年移植した、移植腎臓の数値も、すっかり安定し、デスクワークなら、フルタイム勤務でもこなせるであろう、〈体力と意欲〉が、備わっていたので、迷うことなく、前者の、求人紹介会社に、インターネットで登録し、同時に、これまでの経歴を、打ち込みました。 さあて、どんな反応かしら?…と、思う間もなくすぐに、電話がかかってきました。「一度面談したいので、 [続きを読む]
  • 第62章 社会復帰作戦開始 その5
  •  【障害者雇用納付金制度】障害者の雇用に伴う、事業主の経済的負担の調整、を目的とする。 (従業員数によっても異なるが、)法定雇用率より下回る、事業主は、[納付金⇒毎月、不足人数×5万円] を支払い、法定雇用率より上回る、事業主は、[調整金⇒毎月、超過人数×2,7万円] が支払われる。   このようにして、それまで全く知らなかった、「障害者雇用」に関する基礎知識をインプットした上で、夫の就職活動は、 [続きを読む]