入深&有村&杜和 さん プロフィール

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入深&有村&杜和さん: 月の書庫 MoonArchive
ハンドル名入深&有村&杜和 さん
ブログタイトル月の書庫 MoonArchive
ブログURLhttp://irumiarimuratowa.blog.fc2.com/
サイト紹介文電子書籍作家「入深かごめ」「有村司」「杜和つばき」のごった煮作品倉庫です。
自由文BLとTSFの入深かごめ SFとアクションとホラーの有村司 文学?の杜和つばき の過去作および、習作等々を掲載するごった煮オリジナル小説ブログです。なお、それぞれ三人は三位一体のキングギドラであります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供29回 / 157日(平均1.3回/週) - 参加 2017/03/08 16:20

入深&有村&杜和 さんのブログ記事

  • 装甲人機緋色3-1
  • ※(作者有村注)この作品「装甲人機緋色」の初だしは、2004年です。それ以来リライトもほぼ全く行っておりません。その辺を踏まえて、お読みくださると幸いです。宜しくお願い申し上げます。装甲人機緋色file 3-1「馬鹿モンー!!装甲機で喧嘩する奴があるかー!!」 嶺の怒号が夜の新池袋に響いた。 取っ組み合いの喧嘩による装甲機の破損は見た目よりひどく、緋色と蒼の二体は、仲良くオーバーホールとなった。 ―その翌日。 新 [続きを読む]
  • ヒカル森 ⑥
  • 其の四 ボンバーガール③ そんな微妙に噛み合っているのかいないのか分からないやり取りをしながら、梢は馨と同じ電車に乗り、同じ駅で降りて、ついには、あの雑居ビルの部屋に上がり込んだ。馨も、半分くらいしか解らないが、梢との会話が楽しく、途中で別れるタイミングを逃してしまっていた。「どうぞ、上がって」、「おっ邪魔しまあッス!……すごい!ここにひとりで住んでるんだ!?わあ、トイレとお風呂が別々!」 梢は、 [続きを読む]
  • 装甲人機緋色2-5
  • ※(作者有村注)この作品「装甲人機緋色」の初だしは、2004年です。それ以来リライトもほぼ全く行っておりません。その辺を踏まえて、お読みくださると幸いです。宜しくお願い申し上げます。File 2-5 ―インターポリス東都本部・装甲機ブース内。 天井は高いが、やたらごちゃごちゃした印象の装甲機ブース内に、事務的な音声が響く。『装甲機緋色・装着スタンバイ…胴体部装着OK!腕部装着OK!脚部装着OK!頭部フェイスガード装 [続きを読む]
  • 片恋ノキミ⑨ 完
  • 「復讐…?何だよそれ!?お前みゆきちゃんに何の恨みがあるってんだ!?」「大有りよ」 と楠は俺を睨んだ。「田所あんた…白鳥幸が好きなんでしょ?」「ばっ…馬鹿!何言って…」「誤魔化しても無駄。あんたがいつも白鳥幸のほう見てるの、気づかれてないとでも思った?私は、田所、あんたばっかり見てたんだからね!真剣に好きだったんだから!私、今まで振られたことなんて一度もなかったんだから!なのに…」「楠…」「なのに、あ [続きを読む]
  • ヒカル森 ⑤
  • 其の四「ボンバーガール」②「失礼しました!」 ピカソ教授の部屋で、問題児四人が雁首並べて説教をくらい、最後に馨が部屋を出ると、ぽん、と肩を叩かれた。「あ、香本?さん」 キャラメル色の髪の、勇ましいアテナだ。「ちーっす!かおぴょん!」 戦女神が、不思議な言語と満面の笑顔で、馨に話しかける。「え?もしかして、それ……僕のこと?」「てか、キミを待ってたし」「かおぴょんって……」「キミ、チアキカオルでしょ [続きを読む]
  • 装甲人機緋色2-4
  • ※(作者有村注)この作品「装甲人機緋色」の初だしは、2004年です。それ以来リライトもほぼ全く行っておりません。その辺を踏まえて、お読みくださると幸いです。宜しくお願い申し上げます。file 2-4やっちんの口から、その名が漏れる。「ぐ…ぐりーんまいるず…」「グリーンマイルズ?なんだそれ?なんかの組織の名前か!?」「ワ…分カラナイ…ヨッチャンカラ聞イタノハ、ばすヲじゃっくシテ有明埠頭ニ行ケバ、ぐりーんまいるずガ [続きを読む]
  • 片恋ノキミ⑧
  •  翌朝。 俺は大丈夫だからと言い張るみゆきちゃんを説得して病院まで付き添い、診察を受けてから、学校へ行くと言うみゆきちゃんを説き伏せて家まで送った。「いいか?みゆきちゃん、一人のときは家を出ない。家を出るときは極力俺の目のとどく範囲にいてくれ。な?これ、俺のメアドとケイ番。なんかあったら連絡くれよ」「いいけど…」何故?というように俺を見るみゆきちゃんに俺は笑った。「だって俺たちトモダチじゃん」「う [続きを読む]
  • ヒカル森 ④
  • 其の四 ボンバーガール ちょっとした事件が、二コマ目の素描の時間に起きた。  浪人して入った者もいるとはいえ、そこは一九、二十の餓鬼どもの集まりだ。その上、ペーパーテストだけでなく芸術のセンスまで問われる試験を突破した自分たちを「その辺の一般大学の学生とは違うのだ」などと、どこか鼻にかけ、自分を特別視している分タチが悪い。そんな青二才たちだが、内心では、石膏像ではなく本物のヌードモデルの素描が出来 [続きを読む]
  • 装甲人機緋色2-3
  • ※(作者有村注)この作品「装甲人機緋色」の初だしは、2004年です。それ以来リライトもほぼ全く行っておりません。その辺を踏まえて、お読みくださると幸いです。宜しくお願い申し上げます。File 2-3「…いっちにーさんし!ごーろくしっちはっち!にーにーさんっし!ごーろっくしっちはっち!」「ああ、いたいた新条君!」ミーティングルームから少し離れた廊下の隅に新条を見つけた嶺は、彼に歩み寄った。「…何をやっとるのかね [続きを読む]
  • 片恋ノキミ⑦
  •  俺は意識のないみゆきちゃんをなんとか背負って、みゆきちゃんの家の前までたどりついた。啄木の歌じゃないけど、みゆきちゃんは男のクセに泣けるほど軽かった。こんなに華奢で軽いのに、男クサーイ喧嘩っ早い連中を相手によくぞ勝ったものだと思う。みゆきちゃんはひょっとして…いや、ひょっとしなくてもかなり無理をしているんじゃないだろうかと俺は思った。みゆきちゃんの短ランのポケットを探って家の鍵を取り出し、誰もい [続きを読む]
  • ヒカル森 ③
  • 其の三 白い花、白い男馨は焦って、緩く長い坂を上っていた。 父の納骨、その約束の時間は、午後三時だというのに、前日の入学式や、それにまつわる行事の煩雑さに疲れてしまったのか、電車の中で眠り込んでしまい、目的の駅を越えて終点まで乗り過ごしてしまったのだ。慌てて、寺に遅刻する旨を連絡したが、今の時節は意外と寺は忙しいらしく、「なるべく急いで下さい」と、実に事務的に告げられてしまった。 お陰で、文豪ゆか [続きを読む]
  • 装甲人機緋色2-2
  • ※(作者有村注)この作品「装甲人機緋色」の初だしは、2004年です。それ以来リライトもほぼ全く行っておりません。その辺を踏まえて、お読みくださると幸いです。宜しくお願い申し上げます。File 2-2 秋月は装甲機チームのミーティングルームの窓から、ブラインド越しに、外を見ていた。 秋だというのに桜が咲いているのだ。 あの日…満開の桜の下で発見された深紅の装甲機は、跡形もなく破壊し尽くされ、その装着者─装着者と [続きを読む]
  • 片恋ノキミ⑥
  •  俺とみゆきちゃんは適当に選んだラーメン屋に入り、黙ってラーメンを食い、黙って電車に乗り、黙って別れた。 ただそれだけだったけれど、みゆきちゃんと別れて帰る道々、おれの顔はニマニマと緩んだ。兄貴の弁当を届けるのをすっかり忘れて、母ちゃんにどやされたけれど、それでも、今日のことを思い出すと俺はやっぱりニマニマ笑っていた。 …こういうのを幸せな気分っていうんだろうな。 翌朝になっても、俺のニマニマは続 [続きを読む]
  • ヒカル森 ②
  • 其ノ二 奇妙なビル引越し業者が帰ると、古い型のツードア冷蔵庫の振動音だけが、やたら耳についた。馨の新居は、私鉄の最寄駅から徒歩十五分ほどの住宅街の一角にある雑居ビルの最上階、といっても三階しかないのだが、その居住部分にあった。八畳の洋室に六畳の和室、そしてダイニングキッチン。福井の家ほどではないが、独り暮らしには広すぎるほどだ。馨は、絵の道具で汚してしまう可能性を考え、洋室を自分の部屋にして、和室 [続きを読む]
  • 装甲人機緋色2-1
  • ※(作者有村注)この作品「装甲人機緋色」の初だしは、2004年です。それ以来リライトもほぼ全く行っておりません。その辺を踏まえて、お読みくださると幸いです。宜しくお願い申し上げます。装甲人機緋色 file 2-1「…あんた誰?」 今にも泣きださんばかりの秋月に、朝比奈は怪訝な顔を向けた。「何を言ってるんですか!?俺です!秋月ですよ!」「だから知らないっての」「そんな…」秋月は彼らしからぬ情けない顔をした。(まさ [続きを読む]
  • 片恋ノキミ⑤
  •  掃除に加わって2時間。 俺はスクイジーという掃除道具で、窓を拭くのに悪戦苦闘していた。窓ガラスの水を切りながらきれいにする道具らしいが、見ていると簡単そうなのに、やってみると難しい。「こうやんだよ。貸してみろ」 と、みゆきちゃんが、俺の手からスクイジーを取り、スイスイと窓を拭き始めた。俺はつい、その横顔に見とれてしまう。「てめえ…ちゃんと見てんのかよ?」 とみゆきちゃんが睨んだ。「え?ああ、うん [続きを読む]
  • ヒカル森 ①
  • 「それは一体どういう生物的戦略だね?」『ヒカル森』其の一 さようなら、家。父の本棚から、特に敬遠していた難しい本を三冊も取り出して、バックパックの中に入れてきたのに。馨は、三冊目の最後の頁を読み終わり、新幹線の自由席の座席でため息をついた。「埴谷雄高・死霊、第十八版 昭和四七年刊行」紙魚のポツポツついたかび臭い頁は、黄ばんで、インクが少し薄くなっている。父は、こんな難解な本を、今の自分より若い、中 [続きを読む]
  • 装甲人機緋色1-4
  • ※(作者有村注)この作品「装甲人機緋色」の初だしは、2004年です。それ以来リライトもほぼ全く行っておりません。その辺を踏まえて、お読みくださると幸いです。宜しくお願い申し上げます。file 1-4「い、インターポリス…」 やっちんの手から機関銃が滑り落ちる。観念したかのように、ヘタヘタと膝を突いたやっちんの両腕を後ろへ回すと、装甲人機蒼―秋月晃夜は、機械生体用の手錠をかけた。無理に外そうとすれば電磁波が流れ [続きを読む]
  • 片恋ノキミ④
  •  授業中も休み時間も、気がつけば俺はみゆきちゃんを目で追っていた。目が合いそうになると慌てて逸らしたけど。視界のどこかにみゆきちゃんがいると安心した。常に眉間にしわを寄せて、人を寄せ付けない雰囲気のみゆきちゃんだけれど、今日はなんだか、心ここにあらずといった感じだ。家に帰ってからも、俺はバスケの時の淋しそうな声と姿が、気になって仕方がなかった。 俺は部屋の押入れから、古いアルバムを引っ張り出して表 [続きを読む]
  • アカイイト
  • 『アカイイト』「碧子(みどりこ)さん、碧子さん」誰かに呼びかけられて、麻野碧子は、はっと正気づいた。薄い青から濃い群青色までが縦にグラデーションをなした空間に碧子は立っていた。足元は、ドライアイスをたいているように煙っていて、ふわふわとおぼつかない。そして、碧子に呼びかけているのは、人間じみた顔の、大きな白い日本猿だった。「ようこそ碧子さん…おや?ご自分が何故ここに来たのか分からないといった顔です [続きを読む]
  • 装甲人機緋色1-3
  • ※(作者有村注)この作品「装甲人機緋色」の初だしは、2004年です。それ以来リライトもほぼ全く行っておりません。その辺を踏まえて、お読みくださると幸いです。宜しくお願い申し上げます。File1-3「よ…よっちゃん、よ、よっちゃん…」「何だよやっちん?うるせえな」「つ、次の出口を出たら、あ、有明埠頭なんだよな…」「そうだよ俺らの夢のゴールよ」「ゆ、夢のゴール…」軍用機関銃を園児に向かって構えている「やっちんは [続きを読む]
  • 片恋ノキミ③
  •  翌朝。 みゆきちゃんは登校して来なかった。 あれだけの傷だから、やっぱりダメージが大きかったのかも知れない。それより何より、ちゃんと病院へ行って手当てしたんだろうか? 俺は朝から…いや、体育倉庫でみゆきちゃんと別れてから…いや、みゆきちゃんと再会してからずっとみゆきちゃんのことばかり考えて悶々としていた。「インポでマザコンの田所クン!」「あ?修、朝からケンカ売ってんの?俺、今機嫌悪いから場合によ [続きを読む]
  • 『通販の悪魔』
  • 『通販の悪魔』「絵里香、この人、山田正晴さん。私たち、結婚するの」 ホテルの喫茶室の席に向かい合って座り、幸せそうな笑顔の典子から、正晴を紹介された絵里香は、「ふうん、そう」と、言いながら、アイスコーヒーの氷を、ストローでカラカラと回した。そして、正晴にだけ向け「典子の従姉妹の絵里香です。初めまして」とニッコリ微笑んだ。「正晴さんはね、IT関連の一部上場企業の営業マンなの!それでね……」 絵里香は依 [続きを読む]
  • 装甲人機緋色1-2
  • ※(作者有村注)この作品「装甲人機緋色」の初だしは、2004年です。それ以来リライトもほぼ全く行っておりません。その辺を踏まえて、お読みくださると幸いです。宜しくお願い申し上げます。File 1-2高速道路の上を走る高架橋の上で…装甲機(ガーター)の通信ガイダンスが、装着者である秋月晃夜の耳元で響いた。『装甲人機蒼(ソウ)へ、作戦地域に近いため、音声のみの交信です。作戦本部より入電、繋ぎますか?』「ああ、繋い [続きを読む]
  • 片恋ノキミ②
  • 「シラトリはいるか?」 ウチと同じ掃き溜めクラス3Eの保科(ほしな)が、みゆきちゃんを呼び出しに来た。保科は、ウチの高校から近い男子校の光琳のワルたちと仲良いともっぱらの噂のヤンキーだ。赤いツンツン頭でガタイが大きいので密かに「怪獣」と呼ばれている。 みゆきちゃんは転校して日も浅いのに早速ウチのヤンキーどもから目をつけられていて、ほぼ毎日のように誰かに呼び出された。 昼休みや放課後、みゆきちゃんは [続きを読む]