タカマティー さん プロフィール

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タカマティーさん: 白玉楼への一里塚
ハンドル名タカマティー さん
ブログタイトル白玉楼への一里塚
ブログURLhttp://takamathika7.blog.fc2.com/
サイト紹介文日本語を愛する大学生が、俳句や短歌の吟詠や評論をします。時々、政治や社会、時事や文化に物申します。
自由文「一觴一詠」「思索の轍」シリーズを配信中です。掃き溜めにも鶴はあります。ぜひご覧ください。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供39回 / 365日(平均0.7回/週) - 参加 2017/03/10 02:13

タカマティー さんのブログ記事

  • 炎天
  • 靴音の揺らぎとなりてくる劫暑季語:劫暑嶺雲の満つる峯より来るバス季語:嶺雲先日、熱中症にかかりました。病院にかかったわけではありませんでしたが、十分な水分と塩分をとりつつ、クーラーの効いた自宅で安静にしていたら治りました。炎帝のしじまも夏らしく感じられる季節、くれぐれもご自愛くださいますよう。それでは失礼。 [続きを読む]
  • 古賀春江
  • いつだかに、古賀春江という日本人画家を敬愛していると、ここで申し上げたような淡い記憶があります。陽炎に意識を飛ばしてしまいそうな時節に、彼の絵を見るのも一興かと思います。(そういえば、久々の「鑑賞」カテゴリですね)ということで、今日は三点をご覧に入れたいなと。まず、一点目は、わかりやすく。「煙火」 (1927) のどやかに楽しげに見えて、どこか烈火の爆撃にすら見えるような、不思議な安楽と不安の同居した絵で [続きを読む]
  • 催涙雨
  • 聖堂に跫々たるや送梅雨季語:送梅雨七夕の雨を指して、織姫と彦星が会えず流した涙に喩えた「催涙雨」なる言葉があります。昔の人もロマンチックなことを考えたんだなと染み入りますが、この季節の雨、梅雨が終わるかという時期の雨は、昔から雷雨を伴うことも知られており、これを指して「送梅雨」という季語も存在します。平成三十年度七月豪雨と名称を決定された今度の大雨は、厳密にいえば関東では梅雨明け後の雨でしたから、 [続きを読む]
  • 梅雨明
  • 彼には強い妄想癖があった。例えば学校の授業中、例えば通学の電車の中、例えば散歩の土手の上で、思考が吹き飛ぶこともしばしばであった。こんなものは一例に過ぎないが、生まれて初めてのひき算の授業で妄想を発揮したので、まったく問題が解けず、いきなり号泣してクラスメイトを困惑させたこともある。それほどにひどかったし、それなりに日常に障をきたした。彼の比較的に恵まれた人間関係、記憶力、想像力などが幸いしてか災 [続きを読む]
  • cinéma
  • 別珍に居敷のどけき幕のあと季語:のどけき先日、某所の名画座に参りました。通学路でのふとした寄り道でしたから、何を見ようかと名画座のポスターを前に突っ立ち、それにしても私のようなものがこれ以上足を踏み入れてよいものかと逡巡をしていたところ、「あなた、お迷いなのでしょう?」と、振り返ると、少ししゃがれつつも御上品なお声の、美しいお着物をお召しになったご婦人が微笑んでおります。こちらも小首をかいて素直に [続きを読む]
  • 金打の駒音ゆるゆると霾る季語:霾る鉄錆の如き夕暮れ霾曇季語:霾曇霾る…つちふる霾曇…つちぐもり何かと忙しくなってきて更新を怠った結果、妙な広告が自身のブログ上に表示されるようになったことが鬱陶しく腹立たしく、このように更新しました。忙しいのは仕方ないでしょうに、ねえ?ということで、この季節に鬱陶しく腹立たしいものといえば、洗濯物を干す際のベランダに積もる黄砂であろうと思い立ち、このような句作をもっ [続きを読む]
  • 市民性、道徳、学校 (1)
  • 市民性(citizenship)が教育の対象となって久しい。神奈川県においてシチズンシップ教育が開始されてから、はや10年が経過し、今や主権者教育という形で全国的にこれを推進するよう文科省と総務省が方針を打ち出すまでに至っている。また、これと同期するかのように、2006年改正教育基本法第2条第5号に「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する」態度の育成が、教育の目標の1つと位置付けられた。それから [続きを読む]
  • 冬景色
  • 水を踏む足の裏まで冴ゆる月季語:冴ゆる月笹鳴や仮出所せる日の夜深季語:笹鳴あまりに寒いので、こうなればと寒々しい絵をご覧に入れたいと今回は思います。イヴァン・C・アイヴァゾフスキーの「冬景色」です。見れば見るほど寒々しいですね。そういえば、寒中見舞い申し上げます。たわいない吟詠と絵と、もしよろしければ。 [続きを読む]
  • 大和琴、犬の声
  • 初東風の電線あずま琴を聴く季語:初東風初空へ惹かれた犬に曳かれゆく季語:初空まだまだ正月気分の抜けない(抜きたくない)日が続きますが、時間は刻一刻と過ぎ去り2018年も2週間をはや過ごしております。正月休みの間に作ったけれども更新がどうにも面倒だったもので、その作り溜めたものを今回も吐き出すだけの記事となります。お正月のおめでたさは、無機質に優美を見出させ、老犬の我が儘を許させる程の気分がありますね。 [続きを読む]
  • センター試験
  • 消しゴムのかす集むるや初日陰季語:初日陰 冬麗や東天に過去問を閉ず季語:冬麗乗初の極地ひねもす明けやらで季語:乗初朝まだき華府なる御用始かな季語:御用始今回は、溜まりに溜まった俳句を一斉に大放出するのみの記事とさせていただきます。内容そのものは素直なものですし、万が一意味の知らない字句があれどもネット検索すれば出てきますので差し支えないように思います。遅ればせながら、あけましておめでとうございます [続きを読む]
  • 帰省
  • ゆく年や十六番線姫路行き季語:ゆく年今年一年、たいへんお世話になりました。皆様におかれまして、残り少ない2017年も恙なくお過ごしください。また、来年は益々のご健勝をお祈り申し上げます。それでは、良いお年を。 [続きを読む]
  • しゃかりき聖誕祭
  • 聖夜果つトラミキの鍵挿したまま季語:聖夜梯子車のサイレン新宿のノエル季語:ノエル大学生3年のクリスマス、今年もバイトに明け暮れる予定にあります。誠に遺憾の極みでありますが、まぁ仕方ないでしょう。ということで働く人の吟詠を今回は。こうして働いている人がいるから楽しいクリスマスが送れるんやぞってくらいはせめて意識して欲しいですねーーーーー [続きを読む]
  • トラ・トラ・トラ
  • 停車場の鼓膜の痛み開戦日季語:開戦日1週間前の12月8日は真珠湾攻撃、太平洋戦争の開戦からちょうど76年という1日でした。すっかりそんなことを忘れてしまうほど日常に忙殺され、更新がこうも遅れたことは大変申し訳なくお詫び申し上げます。「ワレ、奇襲ニ成功セリ」を意味する電報。暫しの大東亜に酔い痴れ湧いた群衆の声。そんな彼らの生活が空から海から突き崩されていったときの爆音、轟音、悲鳴、「バンザイ」。そうして玉 [続きを読む]
  • 俳聖
  • 暁月の靴磨きけり桃青忌季語:桃青忌日付は変わってしまいましたが、先日の2017年11月29日は旧暦に直せば10月12日にございます。この日は、他でもなく彼の俳人、松尾芭蕉の忌日でございまして、「芭蕉忌」「翁忌」「桃青忌」「時雨忌」と呼ばれて季語にもなっています。然様な偉大なる俳傑の名を借りて句を詠むというのは、第一に甚だ痴がましく、第二に作るとしても惑うことの多く、第三にどうしても芭蕉という作家に過剰に引きず [続きを読む]
  • 新・冬夕焼
  • 冬赤し 落とし物せる日の暮鐘季語:冬思えば夕焼けの句が私のものには多いように感じられます。あまり好きな時間ではないのですが、それがかえって私の深層心理の上で良い距離感となって作品を形作るのでしょうか。よくは分かりませんけれどね。夕焼けに対する感情というのは、様々な次元のものがあるように思います。その次元のうちの一つには、焦燥、悔恨、孤独、あるいは期待、安堵といったような、個人的経験に重く照らされた [続きを読む]
  • 整髪料
  • 初雪やポマードを三本指で季語:初雪寒さが身に沁みる今日この頃…というより、今日があまりに寒すぎて、なんとせっかくの日曜日に5時に目が覚めてしまいました。あまりに癪だったものですから、予定外にも句作をしてみたものがこれです。どうせ早起きしたのだから朝の風景を詠もうかと思い立ち、このようにいたしました。私が使用しているポマードだけなのかもしれませんが、寒くなってくると油成分が多いので硬くなってきます。 [続きを読む]
  • 冬夕焼
  • かはたれを吸ふて甘やか凍豆腐季語:凍豆腐西天を吸ひつ吸はれつ冬の海季語:冬の海冬の夕焼けの俳句を今日は二つほど。とはいえ、さほど解説もいらぬとは思いますが。上の俳句は、夕暮という時間の雰囲気、その深い色を吸って甘くなっていくような、そんな凍豆腐(高野豆腐)の美味しそうな感じを詠みたくて作ってみました。「かはたれ」を選んだのは、「夕暮」だと陽のイメージが強いのではないかと思ったのと、やはり「かはたれ [続きを読む]
  • 冬、家路、鯨幕、
  • 伏し目して親指隠す冬田道季語:冬田道鯨幕広げて冬田道はるか季語:冬田道これは母校の屋上から見た風景だそうです。母校のHPから引用してまいりました。これはまだまだ穂の膨らみそうな時期でしょうが、これが刈り取られると、いやに道の目立つだけの風景になるのです。そういえば、写真の中に電車の線路が見えるのがわかりますか。この線路の前に立ったときの淡い記憶によって、霧中のビビりの記事の俳句を作ったのです。やはり [続きを読む]
  • あゝ名門よ
  • 荒星よ PL学園野球部よ季語:荒星先達ての5日(日)、近畿地方におきまして、高校野球の地区大会の決勝が行われ、大阪桐蔭が智弁和歌山に1−0で勝利を収めました。本大会、および秋季都道府県大会は、来春のセンバツの出場校決定に際して参考資料とされ、また夏に3年生が引退して新チームになってから日の浅い時期に開催され、しかも全国的に地区別に行われる大会だけあって、注目度の高い大会となっております。今季の大会では、 [続きを読む]
  • 夜学
  • ひらがなの案内ひかる夜学かな季語:夜学立冬を明日に控え、今日が「晩秋」「暮の秋」と詠み得る今年最後の一日となるのを知るかに、朝夕や日陰の「冷ややか」は、この「冷ややか」が秋の季語であるにもかかわらず、むしろ冬めいてきたように感ぜられます。ここ最近は、まさしくこの季節の変わり目に相応しいように、秋の句と冬の句を交互に投稿したり、あるいは両方とものせるなどしてきましたが、秋の句を中心とした投稿は、本投 [続きを読む]
  • 秋惜しむ
  • 午後の陽の錠の冷たさ 秋暮るる季語:秋暮るる秋の終わり頃を感知する上での一つの指標として、様々な物、事、場所に、秋の名残と冬の気配とが共存していることが挙げられよう。一例として、窓から見た空の青さがまさしく秋のそれにもかかわらず、その窓の鍵を開けようと触れた途端、金属の伝導によって冬の冷たさが感ぜられる、というような状況が考えられる。そういった条件下において、少なくとも私は、冬の到来の間近なるを知 [続きを読む]
  • 心の時空
  • 蟷螂は入水す 掻き曇る病棟季語:蟷螂ハリガネムシという寄生虫の名は、誰しもがご存知でしょう。ハリガネムシの生態についてふと調べたところ、なんと『成虫になったハリガネムシは宿主の脳にある種のタンパク質を注入し、宿主を操作して水に飛び込ませ、宿主の尻から脱出する』のだそうです。そういえば子どもの頃、遊びでお腹の膨らんだカマキリのお尻を水につけると、ハリガネムシが飛び出した記憶がありますが、ハリガネムシ [続きを読む]
  • 天長節
  • 掲揚台を硬く踏みしむ文化の日季語:文化の日巣鴨プリズン跡や冬木の陰日向季語:冬木今年の秋が行こうとする気配を、追い風のペダルに感じる今日この頃、立冬一週間前にして、また文化の日を目前として、俳句の更新でございます。11月3日の文化の日というのは、明治の代には天長節と申しまして、つまり明治天皇の天皇誕生日でした。それと同時に、言わずと知れた、日本国憲法公布の日でもあって、その記念日として現在は一般に知 [続きを読む]
  • オキソカーボンの折節
  • 焦臭い部屋の明るさ初火燵季語:初火燵(後述)果物をむく午後九時の炬燵守季語:炬燵旅館みたいな雰囲気の、ある種「行儀の良さげな」炬燵の風景ですね。私が愛着のある炬燵は、もっと崩れていて、擦り切れてヨレヨレになっていて、大昔に私や弟が汚した跡が残っているような、そんな炬燵ですけれど……本日、一人暮らしの部屋に炬燵を出しました。溜まっていた埃が電気炬燵の熱に焦がされた匂いがしばらく部屋に充満していました [続きを読む]
  • 甘藷を叙す
  • 藷堀のひとり 祖父母の畑にて季語:藷堀夕暮の下宿を煮え来たる甘藷季語:甘藷自身にとって身近であること、経験的であることしか俳句に起せないというのは、きわめて健全なことだと言えはしましょうし、そうした裏打ちを有さぬ創作など無価値であると、写実主義の原理主義者然として宣っていれば済むのかもしれません。しかしながら、そうした弁も、私にとっては、自身の限界への苦しい釈明としか鼓膜には響きませんし、そうした [続きを読む]