タカマティー さん プロフィール

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タカマティーさん: 白玉楼への一里塚
ハンドル名タカマティー さん
ブログタイトル白玉楼への一里塚
ブログURLhttp://takamathika7.blog.fc2.com/
サイト紹介文日本語を愛する大学生が、俳句や短歌の吟詠や評論をします。時々、政治や社会、時事や文化に物申します。
自由文「一觴一詠」「思索の轍」シリーズを配信中です。掃き溜めにも鶴はあります。ぜひご覧ください。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供31回 / 228日(平均1.0回/週) - 参加 2017/03/10 02:13

タカマティー さんのブログ記事

  • 颱風禍
  • 轢断の猫の前あし野分晴季語:野分晴側溝の野猫のむくろ野分晴季語:野分晴まさしく颱風禍の真っ只中でありますが、俳句でございます。しかも、今回はなかなかに悲惨な俳句でございます。野分、すなわち秋の暴風雨のことですが、これが過ぎ去ると、からりとした青空が訪れるのはよくご存知のことと思います。これを表す季語の一つに、「野分後」や「野分晴」というのがあるのですね。内容としては、野良猫が吹きすさぶ雨風の中でト [続きを読む]
  • もみぢを拾ふ
  • 天球のピースを拾う紅葉狩季語:紅葉狩俳句を始めて一年余で作った俳句は、本ブログに掲載していないもの、未だ推敲中のものを含めると、百をゆうに超えつつあります。それに伴い、「雪」「花」「月」をはじめ、扱った季語も数知れぬほどとなりつつありますが、実は、「紅葉」については悉く避けてきました。理由は至極簡単なことで、どうにも陳腐な発想しか思いつかず、また厖大な例句や麗句に翻弄され、硬直させられ続けてきたた [続きを読む]
  • 霧中のビビり
  • 警笛の照らし来る線路の濃霧季語:濃霧(霧)濃い霧の中を歩いていると、電灯に照らされた霧の塊に何かがいるんじゃないか、霧に包まれた向こうの角から人ならざるものが出てくるんじゃないか、と思わせるようなミステリーが感じられるという経験は、私だけのものでしょうか。20年以上も生きてきて、未だに雨とか霧とかで湿っている暗い夜道に苦手なビビリな私の申し上げている戯言だとも考えられるでしょうが、それ以上に、霧とい [続きを読む]
  • ゴミ出しの詩
  • ゴミ出しの足もと青し 水の秋季語:水の秋こう雨が続かれては障りがいろいろと出るものですね。そもそも秋というのは「晴れ」のイメージが多いものの、日照時間は四季のうちで意外と少ない方だと聞きました。てことは、「スポーツの秋」ってのは、あれは1964年の東京五輪の開会式が10月10日だったことにあやかっただけのキャッチフレーズであって、あとは然程根拠はない、ということなんでしょうか。それはそれで、風流心が削がれ [続きを読む]
  • 学校の一風景
  • 空き教室わらい騒げや秋驟雨季語:秋驟雨秋ついり願う恥ずかしがりの恋季語:秋ついり(秋黴雨)今日はとても単純な自分の経験をもとに、想像も働かせつつ作句してみました。一句目は、騒ぐ学生のがちゃがちゃしたバイタリティを表現したくて、わざと上五を字余りにしてみました。二句目については、雨が降ると寧ろ誰も外に遊びに行かなくなるので、いろんな人とお喋りができて楽しかったなぁという自分の体験をもとに、教室の隅の [続きを読む]
  • スプラトゥーンか、爆竹か
  • 雨の赤門 ペンキと臭う銀杏の実季語:銀杏の実銀杏の爆ずる音しきり雨後の街(ぎんなんのはずるねしきりうごのまち)季語:銀杏雨のうす寒い午後、皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。まず、一句目について。本日、某大学のキャンパスを歩いておりましたらば、雨のために道一面に広がった銀杏の実の上を、いかなる容赦も躊躇もなく、トラックや自転車が走り去るので、一面は黄色のペンキをぶち撒けたような臭いと風 [続きを読む]
  • 花芒、恣
  • 鈴が音の幽か 真赭のすゝき原(すずがねのかすかますおのすすきはら)季語:真赭のすゝき(真赭の芒、十寸穂の芒とも書く)俳句を始めて、気づけば1年が経ちました。ただただ、明鏡止水の心持ちで、目に、心に、浮かびくるものを詠むというふうになりつつありますが、それを表現するのに言葉を紡いでは解くことの繰り返しで、なかなかに大変なものです。大昔に軽く登山らしいことをしたときの風景を思い出す、そこまでは簡単でも [続きを読む]
  • 故郷の秋祭まだき
  • 谺する氏子練り子ぞ秋高し季語:秋高し鯖雲を攪拌しゆく大擬宝珠季語:鯖雲まわし畳む母はものぐさ秋祭季語:秋祭     <神輿を練る様子。一の丸、二の丸、三の丸という三つの神輿があります。>  <メインの屋台。画像は広畠にて三台練の様子(左から木場屋台、松原屋台、中村屋台)>僕の故郷では、10月14日、15日に、「灘のけんか祭り」というお祭りが行われます。以下、しばらくは祭りの説明なので、読む前にですね、ネ [続きを読む]
  • 公示日
  • いよいよ、本日10日に衆議院議員選挙が公示を迎えます。特に今回は、野党再編がまた急速に進んだだけではなく、18歳選挙権の制度のもとでの初の衆院選となります。<衆院選>若者層は保守的? 内閣・自民支持多く…世論調査(2017年10月10日閲覧)によれば、若い層は景気対策を重視するため、積極財政を現状進めている安倍政権を支持する割合が多いようですが、選挙結果にいかなる影響を与えるのでしょうね。かく言う私も、住民票 [続きを読む]
  • 広島に寄せて
  • 群衆の迸り ヒロシマの辱暑(ぐんしゅうのたばしり ひろしまのじょくしょ)季語:辱暑「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」のノーベル平和賞受賞や、広島カープのセ・リーグ連覇など、ここ最近の大きなニューストピックの中心に二度も登場した、「広島」。今回はその「広島」への、粛然たる挨拶句でございます。基本的には、群衆の迸りが辱暑と呼応するような、暑苦しいくらいに活き活きとした広島の人々の夏を描いた句です。 [続きを読む]
  • 十六夜に描く名月
  • 千代をゆく特急の音 月今宵季語:月今宵俳句が全く出来上がらずに時間のみ経過してしまいましたが、昨日は十五夜でしたねー。ということでつまり、本日が十六夜(いざよい=猶予い)な訳ですが、猶予う月も風雅なので、今日もみなさん楽しんでみましょう。とはいえ、十五夜というのは旧暦なので、本当の満月は明日なんですけどね…小山硬「十五夜」俳句そのものは、特急が良宵の真闇に吸い込まれてゆく風景を単純に読もうとしたも [続きを読む]
  • 傷歎
  • 鉄紺の夜寒に唯独り飲まる季語:夜寒今回は、解説も何もございません、ただただ、題にある通りの感傷を懐くのみです。と言っても、主我と客我の一致という非蓋然的なものを信じられるほどロマンチストではないので、気休めの言葉は無用です。読み流してもらって構いません。が、敢えて表現するならば、俎上にて捌かれるのを唯ひたすらに待たされねばならぬという一件があって、其の持続が、私のような若輩には、独りでに揺らぎ崩れ [続きを読む]
  • 彼岸明迄あと幾時
  • 保育所の裏口 彼岸花の影季語:彼岸花3ヶ月ぶりの更新です。彼岸の明けるまで、残り何時間というところでの投稿となりました。もしかすると、見てくださっている方の中には、もう彼岸の明けた頃に開いてくださっているやもしれません。さて、春のお彼岸の頃にも更新(彼岸というデジャヴュを参照)をしたのですが、今回は秋彼岸ということで、彼岸花を季語にとった一句にございます。単に俳句で「彼岸」といえば春のお彼岸を指す [続きを読む]
  • 晴耕雨読
  • 村雨の弾む軒上 ぬく栞季語:村雨水たまり嵌まり揺れたり 梅雨の月季語:梅雨の月久々の俳句ですな。いやはや、本当に久々。洗濯物にも困る季節、なかなか外で体を動かすこともままならず、鬱屈した気分の人も多いことでしょう。こういう天気の時に仕事があると、いやおうなく甲斐なく傘をさし、湿気のかたまりのコンクリートジャングルへ繰り出さねばならないのでしょうが、そこは大学生、学校の授業を受けつつ、残った時間は小 [続きを読む]
  • 水槽の中、バリアの認知
  • 1、水槽の脳皆さんは、「水槽の脳」のアポリアというものをご存知でしょうか。*アポリア=哲学的難問のこともし、今のあなたは、脳だけが特殊な液体に満たされた水槽の中に入れられて、その脳に何本もの電極が刺されて、絶えず電気刺激を送られていると想像してください。また、適宜、栄養は補給され、脳自体の活動は十全に維持されていると想像してください。その上で、自分が見ているこの光景や、考えている物事や、様々なもの [続きを読む]
  • 内的な青い空
  • 『ロミオの青い空』というアニメをご存知でしょうか。『母をたずねて三千里』『フランダースの犬』『あらいぐまラスカル』『アルプスの少女ハイジ』『小公女セーラ』などなど、名作アニメを輩出した、「世界名作劇場」という、日アニ社制作、フジテレビ系列で放映されていたアニメシリーズの中の一作品ですが、これらの名作たちの名前に比べると、やや知名度は劣るようです。スイスのソノーニョ村にて、貧しくとも慎ましく幸せな家 [続きを読む]
  • 「花」の季節
  • ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ(紀友則)人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににほひける(紀貫之)これは吉祥寺にて先日撮影した桜です。お久しぶりでございます。大学生に許された寛かなる春の猶予期間も終わりを告げ、新年度の忙しさにかまけて更新を怠っておりました。とはいえ、再び学業が忙しくなればなるほど、物思いやら愁えやらは自身の器に溜まっていくばかり。なんとも、バランスのとりにく [続きを読む]
  • 蜃気楼のごとく
  • ビル群を見返る間際 海市消ゆ季語:海市今回は冒頭に句を載せてみました。解説は後回しで、しばし近況報告ついでに、この句にも底流する僕の最近の情緒を、まずは垂れ流したいと思います。先日、二週間弱程度の逃避行を終えて、悲しいことに、東京に戻ってまいりました。相変わらず、灰色の谷底で一人虚しく息をひそめ、たまにゆらゆらと泳いでは、すぐに仮の巣に戻るというふうな生活を送っています。つくづく、嫌悪します。不浄 [続きを読む]
  • 大陥穽にて
  • 実は先日から、姫路を離れて高校時代の友人たちと共に九州旅行にやって来ております。1日目に阿蘇の大観峰、2日目には稲積水中鍾乳洞へ行って参りました。阿蘇・大観峰より稲積水中鍾乳洞にて自然の世界に存在するひずみ(カルデラや洞窟など)に対しては、みなさんも同様でしょうが、情趣を感じることが多いように思います。それに対して、人間の作り上げたものから生ずる社会的ひずみの、なんと醜いことか、という表現に対しても、 [続きを読む]
  • 声と拍手とサイレンと
  • 先日、センバツの観戦に行ってまいりました。試合内容は各々、惨憺たるものでしたが(21−0のワンサイドゲームなど)アルプスまでも聞こえる円陣の声に、そんな感想は浅はかなものとして捨てられ、むしろそれも加味してこその趣であると再任させられますねさて、こういった光景を句材として詠む際には、実はなかなかの困難が待ち受けます。第一に、俳句で17音、短歌でさえも31音しか許されておらず、その表現にどうしても制約が生 [続きを読む]
  • 彼岸というデジャヴュ
  • 好評につき、今回もですます調の文体で叙述していきますね〜彼岸は年に二回あります。季語が重視される俳句の世界においては、秋の彼岸のことを「秋彼岸」と呼び、単に「彼岸」といえば春の彼岸を指す、というふうにして、二つは区別されてきました。個人的な感傷では、秋の夕暮れにさす西日の寂光めく朱色などが、西方浄土を思わせるようで、より「彼岸」感がある気がするのに、なんで春メインなんだろう、というふうに長い間思っ [続きを読む]
  • 鷺城に春の匂うころ
  • 文体があまりにも固いというご指摘を、たまたま読んでくれた或る友人から頂戴したので、ちょっと崩した感じで今回は叙述してみようと思いますね笑散歩道でも言ったように、ただいま姫路に帰省しております。JR姫路駅のあたりは、150年前まで姫路城の飾磨門という門だったこともあって、姫路駅に降り立てば、真ん前に姫路城を望むことになります。まぁ、それで「歩いてもすぐに姫路城に着くだろう」なんて甘い考えで歩き始めると、 [続きを読む]
  • 一觴一詠7〜悟りの散歩道
  • さて、僕は現在、兵庫県姫路市にある実家に帰省している。愛犬の散歩中、突如降り出した雨に逃げた先の軒先から、温む水に立体感を得始めた故郷の山を見た。ざわめける山 ふるさとの春の慈雨慈雨の音 土の音 啓蟄の音季語;春(春の雨) 啓蟄このブログにおいて、僕は一貫して「蠢動の不安」というものを繰り返してきた(詳しくは、「一觴一詠4〜蠢動という葬送曲」や、あるいは「一觴一詠6〜春濤の六回忌」を参照のこと)。 [続きを読む]
  • 一觴一詠6〜春濤の六回忌
  • 灯籠よ かの東北の春月へ季語:春月冬眠から明けて、虫たちが巣から出始める頃というのを意味する季語「啓蟄」を、海にも感じるということについて「一觴一詠4〜蠢動という葬送曲」で述べた。この記事にも関連するので、時間が許せば是非一読していただきたい。そうした蠢動に対して、少なからず好ましい感傷を懐いてきた日本人は、しかしながら、かの災禍を経たことで、啓蟄の頃が廻るたびに、蠢動の海に対して、甚だしい畏怖の [続きを読む]
  • 一觴一詠5〜うららかなる破綻の考察
  • うららけし 手首の血もスピリタスも季語:うららけし季節の感慨など、誰が決めたのであろうか、という感慨を抱くことがある。「秋の暮れ=寂寥」「冬の朝=清澄」など、誰が決めたのだろうか、といったようなことを思うことがある。もちろん、同様の批判は繰り返されてきた。平安以降の日本人が確かに蓄積してきた季節感というものが、是に於て、同調圧力として、硬直性として働いているのではないか、という懸念や愚痴や批判は、 [続きを読む]