ミモザ さん プロフィール

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ミモザさん: 安寧なんか欲しがりません
ハンドル名ミモザ さん
ブログタイトル安寧なんか欲しがりません
ブログURLhttp://quietsea526.hatenablog.com/
サイト紹介文60代スタート。観劇、テレビドラマ、読書、ミニチュアドールハウス、手作りバッグ、小説など趣味だらけ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供14回 / 365日(平均0.3回/週) - 参加 2017/03/20 00:01

ミモザ さんのブログ記事

  • 2018/4/22  日曜日 晴れ 日本中晴れの、初夏のような陽気らしい。
  • 前回記事が2月22日になっているところを見ると丸2か月記事の更新を怠っていたらしい。さぁて、この2か月何があったのやら。何もなかったわけではない。おそらく、地味な人生を歩んできたミモザ当人にとっては相当劇的な瞬間もあったのであったが、それを記す“気”が湧いてこなかった結果、丸2か月の空白(ブランク)になった。そして、思い出して記しておこうという気ももはや湧いてきそうになく、この2カ月はなかったもののよう [続きを読む]
  • 父、母からもらったもの
  • 父と母にもらったものこの正月に実家へ帰ったら、母が体調を崩してすっかり弱気になっていた。八十七歳というのはすっかりおばあさんの年齢なのだと改めて思う。イメージの中の母は常に五十代で、母のそばにいる私はいつまで経っても十代後半の甘えん坊の末っ子であることを許され、ときどきはそれが義務のように感じることもなくはなかったが、大半は許される心地よさを甘受していた。その気分のままに帰省してみると、母の急な老 [続きを読む]
  • 私の東京
  • 高校時代の親友が東京の大学へ行ったので、大学時代は時々東京へ遊びに行った。彼女は父親の転勤でそれまでにも横浜や東京近辺で暮らした経験もあり、またお姉さんもその当時日吉に住んでいたりで、他の東京初体験新入生より余裕で新生活をはじめていたみたい(に私には見えた)。遊びに行くと、いろいろなところへ私を連れて行ってくれた。あ、そういえば彼女は高校時代から私を私の知らないところへよく連れて行ってくれたんだ。 [続きを読む]
  • 名作文
  • こないだの帰省の折、母から聞いたこと。昔話の中で。父は在日韓国人(母も同じく。つまり私は在日韓国人。今は結婚して国籍は日本人であるが)で、そんな父の友人の話です。娘から見て父親の交友関係って正確にはつかめていないから、友人と言ってもどの程度の親密さであったかとかはよくわからない。私の記憶としては、その人は我が家では「せんさん」と呼ばれていました。「せん」が名前の一部なのか、韓国の姓なのかもわからな [続きを読む]
  • 書く
  • それでも、私には書くことが残ってる、ってことはあんまりカッコ悪くて絶対口にはしない事だけれど、口にできないこんなカッコつかないことが、結局は私に残ったたった一つの矜持みたいなもんらしい。へっ。地方のちっこい文学賞の最終選考に残った、という知らせを年末に電話で受けた。○○文学賞選考委員会事務局ですが、と言われても全然ぴんと来なかった。新聞発表はペンネームでよろしいですか?と問われて、へ?ペンネームっ [続きを読む]
  • 本音なの、それ。
  • SNSで知り合った同年齢の女性のブログにご夫婦二人旅のアルバムが公開されていた。パパと一緒に東京のカフェめぐり。こんな旅に付き合ってくれて、パパも結構楽しんでくれてとっても楽しかった、云々私は、夫との二人旅などごめんだなぁ、と思う。ちっとも行きたいなんて思わない。だからちっともうらやましくなんかないはずなのに、そのブログのなかの、楽しそうな夫婦の笑顔がふと思い出されて、胸の中が嫌な感情に満たされて、 [続きを読む]
  • 品位
  • 父母に対する尊敬というものは、公文にとって、人生の基本的な品位に関わるものであった。というのは昨夜読んでいた小説の一節なのだけれど、この一文をすっと読み過ごすことができず、その前後も含めて何度も読みかえしてしまった。とても心に響いたわけです。公文某という主人公の男は40代の半ばを過ぎて独身で、過去に結婚式を挙げるというところまで行った女がいたけれど母親の気に入らず、結局100日ほどの同居の後、入籍もし [続きを読む]
  • ミカ何処 完結編
  • 帰省の折にミカの実家を訪ねてみた話をクラスメートのWくんに気まぐれメールし、結局ミカの消息は教えてもらえなかったよ、と伝えたあとのWからの返信には、本当にミカはいたのか、あのクラスに?!と書いてあった。ミカは私がつくり出した青春のまぼろしだったんだろうか? [続きを読む]
  • ミカ何処?②
  • なにか旧友たちと交われない事情がミカに出来(しゅったい)したのかもしれない、とようやくそのように気づいたのが15年前。でも具体的にそれがどんな事情なのか想像つかなかった。裕福な家庭のお嬢様で、恵まれた結婚をしたはずなのに。高校2年、17歳の時間を私はミカと存分に楽しんだ。授業をさぼることもしばしばあった。当時の京都の公立高校はどこも自由な校風を謳っており、校門は常に開け放たれ、授業中にもかかわらず近隣 [続きを読む]
  • ミカ何処?
  • 高校同級生のW君から気まぐれメールが届く。あ、違ったその前に私から気まぐれメールを出してたんだった。夏に京都へ行った話をして(京都っていうのは私の実家で、W君も京都在住なわけ)、その話というのは、たまたまK高校(Wと私の母校)の近くを通りかかり、それはある知り合いとの面会のためで、その約束までにちょっと時間が余ったので思い立ってミカの家を探してみたって話。ミカは、高校2年時、Wもともにクラスメート [続きを読む]
  • この頃の読書
  • 日曜日にそれまで読んでいた本を読み終えて(えっと何を読んでいたんだったか、にわかに思い出せない)読む本がぱたりと途絶えて、ええ本、どっかにねが〜〜〜、と松明かざしてあちこち漁ってみたら、「満月」を発見、今週の初めからこれを読んで、楽しい1週間だった。「満月」(原田康子著)はもう20年くらい前(もっと前かも)に読んでしまっている本で、とうに捨てたと思っていたのにひょんなところから転がり出てきた一冊(塾 [続きを読む]
  • 借りぐらしのアリエッティ&ビール
  • 昨日から少し腰が痛い。このようにジワリと痛くなってくれるのはまだ質がいい。不意打ちを食らわすようにある一瞬にどかんとやってきて4,5日激痛に唸るという訪れ方をする手合いもあるので、ジワリとやってきてくれたヤツには丁重なおもてなしをして機嫌よくお引き取り頂けるよう努める。うまくいく場合もある。ジワリさんへのおもてなし、近場の日帰り温泉へ出かけた。(車で往復40分くらい)ゆるゆる半身浴に努めること2時間。 [続きを読む]
  • 不戦敗
  • m&dのつづきを書こうとしてなかなか書けないまま7月になりぬ。書かなくていいですか?もう忘れてもいい?健康で明朗で聡明な娘が壊れたとき、そこに何か意味を見出さないではいられなかったのは確か。意味を見出して、それは私の人生の意味付けでもあると思えれば、娘の困難も報われるような気がした。だけど所詮は自己満足と言い捨てることもできた。そこんところをもっとちゃんと言葉にしておきたいと思ったわけなんだけど。 [続きを読む]
  • mother&daughter
  • 日曜日に京都へ。mixiで知り合った同年輩の男性(おっさん)が、同年輩の女性(おばはん)と二人のフォークデュオを組んでいて、彼らの結成10周年記念ソロライブがにぎにぎしく開催されるというので駆け付けた次第。どうせなら一泊くらいして母の顔をみたり、母に顔を見せたりってこともしたかったけれど、折あしく中学生の期末試験直前ってことで土曜日も補習授業でいっぱいいっぱい。高速バスで日帰り弾丸ツアーよろしく始発と最 [続きを読む]
  • 「はじめまして」周辺こぼればなし。
  • 「はじめまして」という小説は、もう15年くらい前に書いたもの。大学時代の友人マリリンの話を聞いて作ったもの。マリリンの長女が不登校で、それに悩んで私に電話をしてきたことがある。どこかいいお医者さんを知らないか、といったもの。心療内科というのだろうか。彼女がなぜ私にそういう相談をしてきたかといえば、当時私の長女がそういうたぐいのお医者様のお世話になっていたからである。マリリンの長女はまた中学生で、私の [続きを読む]
  • 連載小説「はじめまして」その13
  • 「はじめまして」⑬五月の陽光が、降り注いでいた。新しい緑が陽の光を反射している。季節は進んでいる。春菜が学校へ行けなくなってからの日々、光を光として感じることができなかったことを朋子は思った。その間にも緑は芽吹き、花は咲いていたのだろう。空を見上げると、青かった。空は青いというのも久しぶりに思い出したような気がする。春菜は、まだ学校へは行けない。なのに、光を感じ、空の青さを見上げられるのはなぜだろ [続きを読む]
  • 連載小説「はじめまして」その12
  • 「はじめまして」⑫待合室のソファで春菜はまた眠っていた。いつだったか、ソファで眠っていた春菜の頭をそっと自分の膝の上に乗せてやったことがあった。あの翌週にも春菜は同じようにソファで眠っていたが朋子が近づくと、その顔は眠っていなかった。じっと目を閉じているだけだった。まぶたを無理に閉じているので小さく震えていた。朋子は先週と同じように春菜の頭を膝の上に乗せてやった。この子はこういうやり方でしか私に甘 [続きを読む]
  • 連載小説「はじめまして」その11
  • 「はじめまして」⑪「あなた、右手にホクロある?」修一は、夕食の後で、妻に不意に訊ねられた。朋子が修一の右手を覗き込む。「あ、あるわ。」妻が声を上げた。言われて修一は自分の右手を見る。ホクロなどないはずだ。妻が見ているのは、親指の根元にある古い傷跡だった。妻はすぐにそうと気がついて、ちょっとがっかりした様子だった。けれど、その後もしばらく修一の手のひらを見ていた。「なんだよ。なんか変か?」と修一が言 [続きを読む]
  • 連載小説「はじめまして」その10
  • 「はじめまして」⑩通院をはじめて半年が過ぎようとしていたその日、部屋の中に入ると近藤は、窓からの明かりの逆光でシルエットになっていた。朋子は、少し猫背で机に向かうその姿にまたある面影を重ねてしまった。まぶしそうに目を細めてドアのあたりにたたずむ朋子を見て、近藤は看護士にカーテンを引くように指示した。我に返って、近藤の前の椅子に腰掛けながら朋子は落ち着かない気持ちにとらわれた。「この一週間の春菜さん [続きを読む]
  • 連載小説「はじめまして」その9
  • 「はじめまして」⑨翌週の面談では趣味について話した。朋子は手芸が得意で結婚前からパッチワークの同好会に入って展覧会などにも出品していること。学生時代から母の勧めでフランス語やテーブルコーディネートの教室に通っていたこと。今も、時間に余裕があるときは続けていること。そういえば、パッチワークも母の勧めではじめていたこと、などを話した。「よいご趣味をたくさん持ってらっしゃるじゃないですか。」と近藤がいっ [続きを読む]
  • 連載小説「はじめまして」その8
  • 「はじめまして」⑧学校から紹介された病院に春菜を連れて行きますね、とある朝朋子に告げられた。小児専門の国立病院の心療内科だという。医療的処置が必要なところまできているのか、と修一はたじろいだ。修一には言いたくて言えない思いがあった。春菜に必要なものは医療ではなく母の朋子の愛情なのではないか、と。春菜をもっと愛してやれないのか、と。その言葉は妻にもっと自分を愛せと懇願することになるような気がして言い [続きを読む]
  • 連載小説「はじめまして」その7
  • 「はじめまして」⑦春菜の変調を修一は痛ましく見ていた。無理をさせないほうがいい、と妻には何度か言ってはみたが、その言葉は朋子を混乱させるだけのように見え、次第に口をはさめなくさせていた。そのころ修一は会社で大きなプロジェクトを抱えていた。家庭内を覆いつつある暗雲を掃うだけの気力と時間的余裕を持たなかった。春菜の苦境にもつい目そらしがちだった。いや、見るに忍びなかったのかもしれない。春菜の痛ましさは [続きを読む]
  • 連載小説「はじめまして」その6
  • 「はじめまして」⑥夏休みには一家でハワイ旅行へ出かけた。寺の嫁になっていたらこんなことは適わなかったはずだ、と朋子は自分の家族の形に満足した。ハワイの絵空事のような色をした青い空を背景に微笑む一家の新しい家族写真が戸棚を飾った。中学一年の二学期が始まってまもなく、突然春菜が学校を辞めたいと言い出した。いや、一学期の期末試験が終わった頃に前兆はあった。長く伸ばした髪を毎朝朋子が結ってやっていたのだが [続きを読む]
  • 連載小説「はじめまして」その5
  • 「はじめまして」⑤朋子は、その年三十四歳になっていた。修一は妻の美しさが時々まぶしかった。見合いの席ではじめてみた時、目眩がするほどだった。小さい女性だな、というのが次の印象でそれも修一の好みだった。顔も手もどこも小さくて、消え入りそうな風情というのだろうか。体の大きい修一は、だからなのか小さい女性が好みだった。女性だけではなく、ミニチュアの模型など、とにかく自分の体のスケルとは違った小さきものに [続きを読む]