長内那由多のMovie Note さん プロフィール

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長内那由多のMovie Noteさん: 長内那由多のMovie Note
ハンドル名長内那由多のMovie Note さん
ブログタイトル長内那由多のMovie Note
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/nayutagp01fb-zephyranthes
サイト紹介文映画レビュー、俳優論など映画のことを中心としたブログ
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供163回 / 365日(平均3.1回/週) - 参加 2017/03/20 22:59

長内那由多のMovie Note さんのブログ記事

  • 『スプリット』
  • M・ナイト・シャマラン完全復活を世に知らしめた大ヒット作。『シックス・センス』のあの大どんでん返し以後、観客にサプライズを期待され、自らも半ばそれを課すようなキャリアを形成したためかやがて“過去の人”となってしまった異才だが、本作を見ると“交流”をテーマにした丁寧なストーリーテリングこそ本位としてきた人である事を思い出した。『シックス・センス』で僕たちが最も心動かされたのはブルース・ウィリスに訪れ [続きを読む]
  • 『インモータルズ 神々の戦い』
  • 版権料のいらないギリシャ神話に『グラディエーター』や『300』などの戦記モノを掛け合わせ、アメコミ風に仕上げる…そんなハリウッドの企画書が目に浮かぶような1本だが、飽きずに見る事ができるのは監督ターセム・シンによる独自の美意識の御陰である。名コンビとなっていた故石岡瑛子の衣装とターセムのシュールレアリスムが合致すれば、禍々しくも妖しいオーラが立ち上がり、目が離せない。このクセになるような中毒性は長 [続きを読む]
  • 『アンコール!!』
  • 予告編の印象から1ミリのズレもないが、節度を持って感傷を避けるのがイギリス映画である。人生の黄昏時を迎えた頑固な老人テレンス・スタンプが亡き妻ヴァネッサ・レッドグレーヴの遺志に応えようとする物語は夫婦愛と反抗がテーマだ。1950年代に“怒れる若者たち”と呼ばれたのが彼らであり、人生のエピローグを描く本作で彼らの最後の闘いが描かれる。老人合唱団“年金ズ”の選曲がロックばかりというのも清々しく、コンサート [続きを読む]
  • 『マッドマックス』
  • シリーズ第1弾は1979年、映画後進国だったオーストラリアから突然変異のように現れた。近未来、核戦争後の世界は暴力で支配され、主人公である警官マックスは凶悪な暴走族と熾烈な戦いを繰り広げる。既にV8インターセプターや当時、死者が出たと都市伝説化したアクションスタント、ケレン味たっぷりの悪役といったシリーズのアイコンは確立されており、今見ても色褪せない面白さがある。しかし、そのスタイルがより顕著になった [続きを読む]
  • 『マッドマックス2』
  • 前作の大ヒットを受けて10倍もの製作費がかけられたシリーズ第2弾。“マッドマックスと言えば2だろ!”という熱狂的ファンを生み出し、日本では『北斗の拳』を生み出す等、後の近未来SFモノに多大な影響を与えたんだぜヒャッハー!…とテンションがどうかしてしまうくらいこの映画は振り切れている。砂漠のど真ん中にある油田を狙う無法暴走族軍団は政府も地球自然も壊滅したのになぜかロックンロールを信奉しており、このモヒ [続きを読む]
  • 『アリスのままで』
  • 老いは誰にも平等に訪れるが、主人公アリスは人生の充実期である50歳で若年性アルツハイマーを発症してしまう。言語学者としてキャリアを築いてきたアリスにとって言葉を失う事はアイデンティティの喪失と同義だ。自分を自分たらしめるものとは何なのか。still Alice=アリスのままでいる事とは何なのか。センシティヴなモチーフに対してリチャード・グラッツァー、ウォッシュ・ウエストモアランドの演出は時に大仰になり過ぎるき [続きを読む]
  • 『ターナー、光に愛を求めて』
  • 市井の人々を独自の演出手法で描いてきたマイク・リー監督がロマン主義の画家ターナーの伝記映画を撮ったと聞いて驚いたが、当のターナーは庶民的な人であり、自作を全て国へ寄贈するという気取らない人柄であったという。そういう意味ではマイク・リーらしい題材であり、インスピレーションを求めて諸国を放浪し、風景画にこだわり続けた巨匠の作家性と人柄を紐解いている。特異な人ではある。年老いた父と同居し、自分の妻子はと [続きを読む]
  • 『グローリー 明日への行進』
  • 新鋭女流監督エヴァ・デュヴァネイ監督によるこの堂々たる伝記映画は実録モノの域を超え、力強い怒りと主張が胸に迫る高潔な志の1本だ。それは押しつけがましい説教ではなく、実現困難なキング牧師伝記映画を成功させようという確固たる意志に基いており、時代に逆行している暴力的で差別的な昨今だからこそより激しく胸を打つ。しかしながらその姿は眩し過ぎたのか、全米批評家から大絶賛を浴びながらもアカデミー賞では2部門の [続きを読む]
  • 『アナイアレイション-全滅領域-』
  • 油膜のように滑り光るそれを主人公たちは“シマー”と呼ぶ。徐々に拡大を続けるこの膜の中では電波も磁場も遮断され、生命のDNAは分裂し、新たな進化を遂げる。立ち入った人間は誰一人として帰って来れない“全滅領域”だ。ナタリー・ポートマンら女性科学者5人が未知の世界の探検に挑む本作はSFホラーのイントロダクションだが、『エクス・マキナ』で僕らを驚かせたアレックス・ガーランド監督はそんなジャンル映画に収めた [続きを読む]
  • 『ブラックパンサー』
  • 歴史的な大ヒットである。黒人監督、黒人キャストによるスーパーヒーロー映画『ブラックパンサー』製作の報を聞いた時、マーベルならではの時代に即したブラックスプロイテーション映画を作るのだろうなと予想していたが、蓋を開けてみればそんなジャンル映画の域に留まらない奥行と力強さを持った、マーヴェル・シネマティック・ユニバース屈指の傑作になっているではないか!舞台となるブラックパンサーの祖国ワカンダ王国のラン [続きを読む]
  • 『15時17分、パリ行き』
  • 御年87歳、巨匠イーストウッドの最新作はまるで一筆書きの水墨画の如くシンプルを極めた作品だ。ここ10年、実在の人物を扱った実録モノを手掛けてきた御大は本作で評伝としてのドラマ性を捨て、さらにはスターどころか俳優も捨て、事件に遭遇した当事者本人達に演じさせるという実験性で2015年にパリ行きの列車内で起きたテロ事件を描いている。ランニングタイムは前作『ハドソン川の奇跡』同様、わずか90分強。ここには90年代、ベ [続きを読む]
  • 『君はonly one』
  • いわゆる“難病モノ”だが、監督ステファニー・ラング、脚本ベス・ウォールにはユーモアと節度があり時折、ドライにも思えるアプローチで感傷を避けて、他人の不幸で涙する我々を「オマエには関係ない」と突き放しもする。そこに僕らはこの映画の誠実さを見出すのだ。子供の頃から常に一緒のサムとアビー。ついに妊娠かも…と直感して病院に向かったが、身体の中にあったのは特大の腫瘍だった。アビーは“終活”を始める。普通の難 [続きを読む]
  • 『グレイテスト・ショーマン』
  • 1800年代に活躍した伝説的興行師P・T・バーナムを描く本作は彼のとりとめのないコレオグラフィ同様、盛り沢山の映画だ。今や現存する最後のミュージカル映画スターとなったヒュー・ジャックマン扮するバーナムは深窓の令嬢チャリティと恋におち、駆け落ちする。箱庭感あるプロダクションデザインの世界でも血の通った存在感を見せるチャリティ役ミシェル・ウィリアムズの歌声は貴重であり、彼らの夫婦愛が映画の縦軸だ。やがてバ [続きを読む]
  • 『ナチュラル・ウーマン』
  • 南米チリ。昼はウェイトレス、夜はナイトクラブの歌手として暮らすマリーナは元男性のトランスジェンダーだ。会社社長を務める年上の恋人オルランドとの何不自由のない暮らしを送っていたが、マリーナの誕生日の夜、彼は心臓発作でこの世を去ってしまう。最愛の人を失った彼女に、さらに厳しい現実が突きつけられる。病院や警察は彼女を一見するや犯罪性を疑い、オルランドの遺族は彼女からマンションを取り上げ、葬儀への参列を拒 [続きを読む]
  • 『ぼくの名前はズッキーニ』
  • 時折、僕たちは手法が物語やジャンルのために存在していると錯覚してしまいがちだが、クロード・バラス監督の『ぼくの名前はズッキーニ』を見るとそんな既成概念は覆されてしまう。ストップモーションアニメはティム・バートンやヘンリー・セレック、さらにはヤン・シュヴァンクマイエルらによってファンタジーの、それもどちらかと言うと悪夢的世界の表現技法として認知されてきたが、バラスはデフォルトされた人物画に対し物語の [続きを読む]
  • 『ミュート』
  • 初の大作『ウォー・クラフト』が案の定(?)大失敗したダンカン・ジョーンズ監督の新作はNetflix製作のSFノワールだ。近未来のドイツはベルリンを舞台に口の利けない男(MUTE)アレクサンダー・スカルスガルドが消えた恋人の行方を追う。ジョーンズらしい美意識が貫かれているが、自ら務めた脚本に駆動力があるとは言えず、未来のベルリンは2049年ではなく1981年の『ブレードランナー』の影響下であり、2018年に見る未来の [続きを読む]
  • 『サンドラの週末』
  • あなたにはこんな事はなかっただろうか。逢いに行くのが辛くて、乗らなくてはいけない電車をやり過ごしたこと。どうしても会社に行くのが怖くて、最寄り駅まで来て引き返してしまったこと。自信を失って1人家に閉じこもってしまったこと。そんな時に“がんばれ”とか“がんばろう”と声をかけられるのは正直キツい。そんな1人ぼっちの不安を痛いくらいに感じた事のある人に観てもらいたい映画だ。週明けからの復職を前にして主人 [続きを読む]
  • 『ヒックとドラゴン2』
  • 大成功を収めた前作から5年、待望のシリーズ第2弾は今回も世界中で大ヒットを記録し、ゴールデングローブ賞、アニー賞を受賞。アカデミー賞にもノミネートされたが、今や映画鎖国と言ってもいい日本ではソフトスルーに終わった。主人公ヒックと竜トゥースの友情を丁寧に描いた前作同様、今回も一見ファミリー映画のルックながら子供騙しでは終わらない大人の語り口である。前作が少年時代の終わりを描いたものなら、今回は親を超 [続きを読む]
  • 『スリー・ビルボード』
  • 原題は“Three Billboards Outside Ebbing, Missouri”。またしてもミズーリだ。2017年、映画(ドラマ)ファンの前にこの名前が現れたのは2度目。初めはNetflixオリジナルドラマ『オザークへようこそ』だった。低所得の白人(所謂レッドネック)が多く住み、古くから共和党支持の保守的な地域。最近も白人警官による黒人少年の射殺事件が起こった。当然、トランプの支持基盤の1つである。今のアメリカを象徴するような地域だ。舞 [続きを読む]