長内那由多のMovie Note さん プロフィール

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長内那由多のMovie Noteさん: 長内那由多のMovie Note
ハンドル名長内那由多のMovie Note さん
ブログタイトル長内那由多のMovie Note
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/nayutagp01fb-zephyranthes
サイト紹介文映画レビュー、俳優論など映画のことを中心としたブログ
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供143回 / 365日(平均2.7回/週) - 参加 2017/03/20 22:59

長内那由多のMovie Note さんのブログ記事

  • 『アトランタ』
  • 主人公アーンは女房に三行半をつけられ、金もなく、いい歳して仕事はバイトのしがない毎日だ。ある日、従兄弟がラッパー"ペーパーボーイ”として注目され、人気急上昇。一山当てようとアーンはマネージャー業を買って出るのだが…。アトランタに住む黒人達の日常を描いた本作は従来のブラックムービーとはグルーヴが異なる。ビッグ・マザーやブラザー、シスター達が繰り広げる騒々しい笑いもなければ、人種差別への煮え立つような [続きを読む]
  • 『はじまりのうた』
  • ジョン・カーニー監督の前作『ONCEダブリンの街角で』は奇跡のような1本だった。ダブリンの街で撮られた超低予算のこの映画は名もなき男女の出会いを描くたったそれだけのストーリーにも関わらず、創作の多幸感をフィルムに焼きつけた温かく、胸に染み入る映画だった。口コミで大ヒットを記録、珠玉の楽曲はアカデミー賞まで獲得した。そのビッグブレイクを受け作られたこの第2作目は主演にキーラ・ナイトレイとマーク・ラフ [続きを読む]
  • 『7月22日』
  • 2011年7月22日にノルウェーで発生した同時多発テロ事件を描く実録映画。7月22日午後3時半頃、首都オスロの官公庁街で車に積まれた爆弾が爆発し、多くの死傷者を出した。だがそれはさらなるテロへの序曲に過ぎなかった。オスロ近郊の離れ小島ウトヤ島に集まっていた労働党青年部の集会こそが真の標的だったのだ。高校生を中心に700名もの子供たちが集まったこの島にアサルトライフルを装備した犯人が警官に成りすまして潜入。7 [続きを読む]
  • 『アメリカン・スナイパー』
  • イーストウッドも老いた。イラク戦争を直接的に扱った本作には10年前にやはり9.11以後のアメリカを捉えていた『ミスティック・リバー』のような筆圧の強さがない。『グラン・トリノ』以後、覚えたこの違和感はしかし本作を見て老成ではなく対象への距離ではと気付かされた。『アメリカン・スナイパー』は距離感が強調された映画だ。主人公カイルと標的の距離、イーストウッドと題材の距離、そしてイラクとアメリカの距離…。冒頭が [続きを読む]
  • 『オペレーション・フィナーレ』
  • ホロコーストで主導的役割を果たしたとされるナチス戦犯アイヒマンの捕縛を描いた実録サスペンス。当時、南米に潜伏していたアイヒマンはイスラエル諜報機関モサドによって逮捕され、歴史的裁判にかけられる事となる。『アバウト・ア・ボーイ』や『トワイライト』シリーズ等を手掛けてきたクリス・ワイツ監督がメガホンを取り、これまでにない大人っぽい語り口を見せた。自身もユダヤ系であるだけに想いも強かったのか、さながらス [続きを読む]
  • 『イン・トゥ・ザ・ウッズ』
  • シンデレラ、赤ずきん、ラプンツェルにジャックと豆の木…馴染み深い有名童話をマッシュアップした同名ミュージカルの映画版。昨今のディズニー映画と同様、自虐セルフパロディと換骨奪胎の面白さに挑んでいるがスティーヴン・ソンドハイム御大のオリジナルには“めでたしめでたし”だけが人生ではないというシニカルな人生観とセクシャルさが備わっていたのに対し、残念ながらというか案の定、それらの要素がバッサリ抜け落ちてい [続きを読む]
  • 『クレイジー・リッチ!』
  • 大旋風である。ハリウッドの大手スタジオ、ワーナーブラザーズの製作ながらオールアジアンキャストで固められた本作が全米興行収入で3週連続のナンバーワンヒットを記録したのだ。これまでハリウッドでは“アジア人の主演する映画なんてどうせヒットしない”と見向きもされず、最近でも日本発の世界的人気コミックを原作とした『ゴースト・イン・ザ・シェル』の主演にスカーレット・ヨハンソンが起用されるという“ホワイトウォッ [続きを読む]
  • 『クワイエット・プレイス』
  • ひょっとすると2018年は俳優出身監督の当たり年となるかも知れない。個性派俳優ポール・ダノが『Wildlife』で、ジョナ・ヒルが『Mid90s』で監督デビューを果たし、各映画祭で評価を獲得。そして人気俳優ブラッドリー・クーパーがやはりデビュー作『アリー/スター誕生』でオスカー最有力という大評判だ。いずれも名監督の作品に出演してきた経験値や製作テクノロジーの向上、何より彼らのシネフィル気質が処女作にして秀作以上の完 [続きを読む]
  • 『バイオハザード:ヴェンデッタ』
  • 本家カプコン製作によるフルCGアニメ第3弾。今回は製作総指揮に『呪怨』シリーズの清水崇を迎え、脚本も前2作で好投した菅正太郎から深見真へバトンタッチ。世界情勢を背景に精緻な脚本が光った前2作から、劇場での3D効果を狙ったアクション路線へと舵が切られているが、重力無視のアクロバティックなアクションはギャグすれすれで鼻白む。ゲーム正伝のミッシングリンクを埋め、本家劇場長編作としてミラ・ジョヴォヴィッチ [続きを読む]
  • 『博士と彼女のセオリー』
  • 宇宙物理学者ホーキング博士の半生を描く伝記映画。アカデミー賞にノミネートされた『イミテーション・ゲーム』とはまさに英国物理学史の陰と陽とも言える関係であり、共に史実へのシンプルなアプローチによって偉人伝の間口を広げている。あちらがミステリーならばこちらはホーキング夫人の視線を借りた闘病ラブストーリーといった所か。原題“The Theory of Everything”はホーキング博士が提唱した「統一理論」を指すが、劇中で [続きを読む]
  • 『ウエストワールド』シーズン2
  • ※このレビューは物語の結末に触れています※【米TVドラマ、新たな挑戦】アンドロイドの反乱を描いたSF超大作『ウエストワールド』の第2シーズンはTVドラマを余暇の娯楽と考えている人にはオススメできない。時制は何度も行き来し、人間の実存を巡る哲学的な問が繰り返される複雑な構成は素面で見ていても置いてけぼりを食ってしまう。最終回のあまりの難解さに製作HBOの幹部は「本作はカジュアルに見るタイプの作品ではない」とあ [続きを読む]
  • 『あなたとのキスまでの距離』
  • 暗黒恋愛映画の傑作『今日、君に会えたら』の監督ドレイク・ドレマス、主演フェリシティ・ジョーンズのコンビ第2作。若いカップルの愛の普遍を描いた前作から一転、謎めいた留学生によって崩壊へ至るホストファミリーを描いたメロドラマとなっている。前作のビビッドさはどこへ行ってしまったのか。紋切型で底の浅い脚本にイライラさせられる。そんな映画の品位をジョーンズとガイ・ピアースの素晴らしいケミストリーが辛うじて救 [続きを読む]
  • 『アントマン&ワスプ』
  • マーヴェル史上最大の戦いが繰り広げられた『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』。残された数々の謎の1つがアントマンの不在だった。いや、本当はあのIMAXスクリーンの端っこに1.5cmの勇姿を刻んでいたのではないか?いやいや、そういうワケではない。『シビル・ウォー』での事件がきっかけでFBIに逮捕、軟禁状態にあったのだ。第1作目『アントマン』はエドガー・ライト監督の途中降板等、製作の不備が露わな急場し [続きを読む]
  • 『セインツ 約束の果て』
  • いつの頃からか歌い継がれてきたカントリーソングのような映画だ。男と女がいる。2人は罪を犯し、男は牢へ送られ、身重の女が残された。遠く離れても互いを想い、また逢う日を心に描いた。時は流れ、2人の子供も大きくなった。男は牢を出て、家路につく。だが、女には別の男がいた。彼女を更生させようと想いを寄せるその男はかつて銃を向け合った保安官だ。時代を特定させない作りが映画に独特の詩情をもたらしている。ケイシー [続きを読む]
  • 『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』
  • ※このレビューは物語の結末に触れています※実在の事件を基にしたアンソロジードラマ『アメリカン・クライム・ストーリー』の第2弾。今回のテーマは世界的ファッションデザイナー、ヴェルサーチの暗殺事件だ。1997年、マイアミの邸宅前で銃弾に倒れたヴェルサーチ。彼を殺したのは既に4人を殺害していた連続殺人犯アンドリュー・クナナンという男だった。クナナンは警官隊に包囲された後、自殺を遂げたため動機は未だ藪の中であ [続きを読む]
  • 『セルフィッシュ・サマー』
  • 「オレ、この間、あのコとイチャイチャしてさー」「エッチの寸前までいったんだけど、ジャマが入ってよー」「彼女を支えられるのはオレしかいないから、ついててあげなくちゃ」男同士の他愛もない会話。「オマエら付き合ってんだ?」と聞くと決まってこう言う事が多い。「ううん。でも微妙な関係なんだ」こんな会話を男子はけっこうやっている。端から見るとイタいし、何より中身のない会話だ。ジャド・アパトウ軍団でも一番非常識 [続きを読む]
  • 『判決、ふたつの希望』
  • 始まりは些細なことだった。男・トニーがベランダで水やりをしていると、下で工事をしていた男・ヤーセルにかかってしまったのだ。口論はエスカレートし、ついにトニーの口から出た言葉が「シャロンに皆殺しにされたら良かったのに」。パレスチナ難民のヤーセルにはあまりに惨い言葉だ。二人の対立は暴行事件へと発展してしまう。脚本も手掛けたジアド・ドゥエイリ監督の人物描写が巧みだ。トニーはとても利己的で喧嘩っ早く、極右 [続きを読む]
  • 『バードマン あるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡』
  • オープニングのスタイリッシュなタイトルバック、全編鳴り響く即興ドラムソロ、2時間をワンカットに見せる神業のようなカメラワーク…あまりにコンテンポラリーな作風によくもまぁこんなアート映画にオスカーを4つもあげたもんだと驚いたが、そのトリッキーな見た目ばかりに気を取られてはいけない。これは「認められたい」「愛されたい」と願い、今日もどこかで舞台に立つ役者たちを描いた俳優賛歌であり、もう一度羽ばたきたい [続きを読む]
  • 『キス・ミー・ファースト』
  • ブライアン・エルスリー原作のこのドラマシリーズはVRゲームの世界が舞台だ。VRと言えば今年、巨匠スティーヴン・スピルバーグが『レディ・プレイヤー1』で描いていた仮想空間の事だ。近未来、爆発的な支持を得ているVRゲームを介して起きた謎の事件を追うミステリー作品である。『レディ・プレイヤー1』は80年代アイコンをふんだんにまぶした"ファミコン風”のゲーム世界が魅力的だったが(おまけにファミコンならではのクソ [続きを読む]
  • 『セッション』
  • “ドラム版『ブラック・スワン』”という評もあるが、これは1つの芸事(仕事でも何でもいい)を突き詰めようとスタートした若者が世界の厳しさを知り、闘っていこうとする青春映画だ。僕には一音ですら先生の審美眼から弾かれてしまうレッスンの緊張感、クラスメートにポジションを奪われてしまう焦燥、そして延々と繰り返されるあの罵声は懐かしく感じた。本番を迎える前に脱落した仲間も多くいたが、それでも僕は体験して良かっ [続きを読む]
  • 『オザークへようこそ』シーズン2
  • ※このレビューは物語の結末に触れています※ 【胃痛必至。神経衰弱ギリギリのサスペンス】麻薬カルテルの資金洗浄に手を染めてしまった一家の地獄めぐりを描くNetflixオリジナルドラマ『オザークへようこそ』。第2シーズンは神経衰弱ギリギリの胃痛展開が連続する緊迫回だ。前シーズンの最後、地元オザークの麻薬王ジェイコブとカルテル幹部デルの顔合わせをセッティングした主人公マーティだったが、デルの些細な一言をきっかけ [続きを読む]
  • 『オーシャンズ8』
  • なるほど、ジョージ・クルーニーらオールスターキャストで大ヒットした“オーシャンズシリーズ”をオール女性キャストでリブートするというのは“Me too”の時代に即した企画だ。監督はスティーブン・ソダーバーグからゲイリー・ロスへとバトンタッチされたが、まぁ手堅くまとめてくれるだろう。主演にサンドラ・ブロック、オスカー女優のケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイ、おっとリアーナまでいる。脇にはヘレナ・ボナム [続きを読む]