長内那由多のMovie Note さん プロフィール

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長内那由多のMovie Noteさん: 長内那由多のMovie Note
ハンドル名長内那由多のMovie Note さん
ブログタイトル長内那由多のMovie Note
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/nayutagp01fb-zephyranthes
サイト紹介文映画レビュー、俳優論など映画のことを中心としたブログ
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供140回 / 365日(平均2.7回/週) - 参加 2017/03/20 22:59

長内那由多のMovie Note さんのブログ記事

  • 『スターリンの葬送狂騒曲』
  • スターリンが死んだ!彼の死をきっかけに側近たちが繰り広げる最高権力争奪戦を描いたブラックコメディ。ポリティカルコメディドラマ『VEEP』で知られるアーマンド・イアヌッチ監督は英語圏の映画がやりがちな“なんちゃってロシア訛り英語”を封印。後に権力を掌握するニキータ・フルシチョフを“ニッキー”呼ばわりし、Fワードも連発する始末で、このフランクな演出に乗っかったスティーヴ・ブシェミ、ジェフリー・タンバー [続きを読む]
  • 祝・開設2周年
  • おかげさまで開設から2年が経ちました。日々、コツコツ更新してきた甲斐あってか、日々のアクセス数も増え、継続する楽しさを感じています。2周年をきっかけにカテゴリを50音別に分類しました。これでもうちょっと見やすくなるかな?今後もマイペースに続けています。「あの映画のレビューを読みたい」というリクエストがあればお聞かせ下さい。初見時に全てノートに書き溜めているので、ひどい文章じゃなければアップします。 [続きを読む]
  • 『セクシャリティー』
  • Netflixドラマ『またの名をグレイス』で名実共にカナダを代表する気鋭女優となった感のあるサラ・ガドン。コスチューム劇で見せる可憐な乙女役にはうっとりさせられるが、彼女の魅力は同郷の異才クローネンバーグやヴィルヌーヴの作品で見せたこの世ならざる“妖しさ”ではないだろうか。スックイン・リー監督のデビュー作『セクシャリティー』(原題Octavio is Dead)はそんな彼女にピッタリの不可思議な映画だ。主人公タイラーの [続きを読む]
  • 『ミッション・インポッシブル/フォールアウト』
  • 御年56歳、トム・クルーズはまだ全力で走り続けている。96年にスタートしたシリーズは回を重ねる毎にスケールアップし、前作『ローグ・ネイション』はついに批評、興行共に最高評価を獲得する傑作回となった。観客を楽しませるためなら命をも捨てかねないこの大スターは今回も驚異的なアクションを次々と投入し、ちょっとやそっとの事で動じなくなった僕らは息を呑む(その代償としてトムは足を骨折する事になるのだが)。アメコミ [続きを読む]
  • 『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』
  • 大失敗である。撮影終盤の2017年6月20日、全米公開まで既に1年を切ったタイミングでルーカスフィルムが方向性の相違を理由に監督フィル・ロードとクリス・ミラーを更迭。代打には名匠ロン・ハワードが抜擢され、噂によれば何と7〜8割の再撮影が行われたという。スピンオフ第1作『ローグ・ワン』に続く製作現場の混乱、そしてシリーズ前作『最後のジェダイ』からたった5か月後の公開という戦略ミスによってシリーズ史上初めて [続きを読む]
  • 『フリーバッグ』
  • 不定期連載“映画ファンのための海外ドラマ入門”を更新しました。今回はフィービー・ウォーラー・ブリッジ製作、脚本、主演のシニカルなコメディ『フリーバッグ』を紹介しています。今から名前を憶えておいた方がいい注目の才能です!詳しくはこちらhttps://kaigai-drama-board.com/communities/albion/posts/16709 [続きを読む]
  • 『カメラを止めるな!』
  • ※ネタバレ有り※邦画界、今年最大の話題作だ。製作費わずか300万円、たった2館での上映ながら口コミが口コミを呼び、本稿執筆時点で全国124館へ拡大公開が決定。都内シネコンではハリウッド大作と肩を並べるスクリーン占有率という一大ブームを巻き起こしている。低予算映画ならではのアイデアと情熱、そして溢れんばかりの映画愛がタイプキャストと類似企画の横行する邦画界において観客の心を鷲掴みにした格好だ。映画はと [続きを読む]
  • 『トランスフォーマー/ロスト・エイジ』
  • 噂には聞いていたが聞きしに勝るクソ映画でビックリした。フランチャイズを続行するためならプロットが同じだろうが、アクションシークエンスが同じだろうが、マイケル・ベイは臆面もなく劇中に広告を大量投入する。中国市場へ向けたマーケティング戦法はとても元CM監督とは思えない露骨さだ。前作(どんな話だったかも覚えてない)から数年後、サイバトロン軍団(オートボット、ではなくあえてこう言おう)は人類の敵と見なされ、 [続きを読む]
  • 『ゴッドレス-神の消えた町-』
  • ハリウッドは今や"TV黄金期”。各配信会社がオリジナル作品を製作し、凌ぎを削る戦国時代だ。人気映画監督たちのTV界流入はもちろん、昨年エミー賞を賑わせたHBO製作『ナイト・オブ・キリング』のスティーブン・ザイリアンのように脚本家として長年活躍してきた人が新たにショーランナーとして作品を発表できる土壌も整ってきた。本作の監督・脚本を務めるのも『アウト・オブ・サイト』『マイノリティ・リポート』『ローガン』など [続きを読む]
  • 『万引き家族』
  • カンヌ映画祭パルムドール受賞後、公開前にも関わらずネット上ではいわれなきバッシングが巻き起こり、話題沸騰。3週連続で興行収入記録ナンバーワンヒットとなっている問題作だ。カンヌは常連監督が傑作よりも佳作でパルムドールを獲ってしまう“年功序列”がしばしば起きる場であり、本作の受賞も多分にその感が強い。だが、同時に“時勢”も大いに影響する賞である。皮肉にも是枝監督は本作へ寄せられたバッシングに象徴される [続きを読む]
  • 『ワンダー 君は太陽』
  • 登場人物全員に等しく注がれた作り手の優しさが心地いい。R・J・パラシオによる同名小説を映画化した本作は今の時代に相応しい寛容性を持った好編だ。これは前作『ウォールフラワー』で自身の小説を映画化し、成功を収めたスティーブン・チョボウスキー監督のヒューマニズムによるところも大きいだろう。先天的に顔に障害を持った少年オギーの初めての学校生活を描く本作はいじめや、すれ違いが描かれるがそれぞれの視点から平等 [続きを読む]
  • 『ファントム・スレッド』
  • 鬼才ポール・トーマス・アンダーソン監督(pta)の最新作『ファントム・スレッド』は面妖かつ幽玄な逸品だ。時は1950年代、ロンドン。オートクチュールドレス“ハウス・オブ・ウッドコック”を手掛ける天才デザイナー、レイノルズの朝から映画は始まる。身だしなみを整え、特段手をつけるでもない食卓でスケッチに勤しみ、お針子達の出勤を待つ。pta自ら手掛けたカメラはまるで漂うように住居兼アトリエを縦横移動し、美しくたゆた [続きを読む]
  • 『ブラックハット』
  • リサーチ魔が祟り、前作から5年もかかってしまったマイケル・マン監督作『ブラックハット』はその努力も虚しく全米で大コケ、大酷評に終わってしまった。しかし、それがいったい何だと言うのだ。ベン・アフレックが『ザ・タウン』で、クリストファー・ノーランが『ダークナイト』で、『ブレイキング・バッド』も『ウィンター・ソルジャー』もフォローした90年代最重要作『ヒート』のマイケル・マン監督新作である。アメリカの批評 [続きを読む]
  • 『マイアミ・バイス』
  • マイケル・マンが80年代にプロデュースし、人気を博したTVシリーズのセルフリメイク。タイトルコールも人物紹介もそっちのけでロケットスタートする冒頭の気迫に圧倒される。陽光煌めくマイアミなんか今さら映す気はさらさらないのか、ハードでクールな夜間撮影から『ヒート』のようなリアル犯罪捜査路線をアップデートしようという気概が伺えるではないか。“世界で最も夜景をクールに撮る男”マイケル・マン監督によってマスタ [続きを読む]
  • 『22ジャンプストリート』
  • “往年のTVシリーズをチャニング・テイタム、ジョナ・ヒル主演で映画化”という企画の安易さを翻す大傑作となった『21ジャンプストリート』の第2弾。前回は高校生に化けて潜入捜査をした2人だが、今回はもちろんご想像の通り大学生に化けて青春時代をプレイバックする。刑事アクションのお約束を全て逆手に取った前作、そしてレゴというおもちゃのあるあるを感動へ振り切った『レゴムービー』に続き監督フィル・ロードとクリス [続きを読む]
  • 『レディ・バード』
  • アカデミー賞で作品賞はじめ5部門にノミネートされた『レディ・バード』は監督グレタ・ガーウィグの個性がつまった愛すべき小品だ。女優としてノア・バームバック作品等に持ち込んできた柔らかいヒューマニズムが本作の持つ“優しさ”へと結実している。サクラメントに住む少女“レディ・バード”の高校生活最後の1年を描いた本作は多分にガーウィグの実体験を反映していると思われるが、人間の営みを見つめた繊細な視線は誰もに [続きを読む]
  • 『デッドプール2』
  • お待ちかね!世界中で大ヒットを記録したオレちゃん主演映画第2弾だ。前作は正直、オレちゃんもこんなに当たるとは思ってなかったからマーヴェルもDCユニバースもディスり放題だったけど、製作の20世紀FOXが味しめちゃってさー。ウルヴァリンシリーズの『ローガン』まで同じR指定にしちゃってアカデミー賞候補だろ?オレちゃんだって手が届かなかったのに!みんなそんなにヒュー・ジャックマンがいいのかよ!という事でプレ [続きを読む]
  • 『ゲティ家の身代金』
  • これも異常な実話だ。1973年、ローマで大富豪ゲティの孫ポールが誘拐された。犯人側の要求は身代金1700万ドル。ところがこれをゲティは拒否する。彼は常軌を逸した守銭奴だったのだ。ポールの母ゲイルは既に一族から離れており、金銭的な余裕はない。ゲイルは誘拐犯と世界一の大富豪の間で板挟みとなる。リドリー・スコット監督は余裕の手並みでこの事件を映画化した。事件発生から犯人側との交渉、誘拐されたポールの苦難、そして [続きを読む]
  • 『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』
  • フロリダ。今日もうだるような暑さの中、子供達が元気に遊んでいる。ここはディズニーワールド近く、ハイウェイ沿いのモーテルだ。車が行きかい、何てことのない店が立ち並ぶ。主人公は6歳の女の子ムーニー。カメラが彼女の肩越しまで下りれば、モーテルはパステルカラーの夢のお城に変わり、リーマンショックの惨禍とも言える無人の住宅街はワクワクドキドキのお化け屋敷に変わる。永遠に終わらない夏休み。だが、ふっとカメラが [続きを読む]
  • 『恋は雨上がりのように』
  • 女子高生が45歳の中年男性に恋をする、というプロットにうっかりポリコレ棒を握ってしまったのか、どうにも色眼鏡で見てしまった。恋に理由はなくても表現作品は恋におちる瞬間を描写できなくてはならないだろう。ヒロイン・小松菜奈は映画の冒頭からほとんど理由もなく(そう見える)45歳・大泉洋にその思いの丈をぶつけ続ける。大泉は理性的に接しようとするが、デートに行ったり家に上げたりと脇が甘く、最後の場面は間違いな [続きを読む]
  • 『ラブレス』
  • アンドレイ・ズビャギンツェフ監督作はヴェネチア映画祭で金獅子賞を受賞した『父、帰る』以来の鑑賞だが、本作『ラブレス』を見ると処女作にして既に作風が完成された名匠である事がわかる。静謐だが、どこか不穏さを抱えたカメラ。そして『父、帰る』で地中から掘り起こされた謎の小箱のように、映画の中心に存在するマクガフィン。今回の『ラブレス』では息子の“不在”がそれだ。ロシア。ある家族が離散の時を迎えようとしてい [続きを読む]
  • 『犬ヶ島』
  • 誰にも真似できない、オリジナル過ぎるウェス・アンダーソン監督最新ストップモーションアニメ。近未来の日本。メガ崎市では犬インフルエンザが蔓延、人への感染を恐れた行政はゴミで埋め立てられた離島へ全ての犬を送り、殺処分とした。主人公アタリ少年は愛犬スポッツを探してこの“犬ヶ島”にやってくるのだが…。オフビートなユーモア、アレクサンドル・デスプラが好投するすっとんきょうなスコア、そして細部までこだわり抜か [続きを読む]
  • 『君の名前で僕を呼んで』
  • 多感な、それこそ17歳の時にこの映画を観ていたら人生が変わっていたかも知れない。ティモシー・シャラメ演じるエリオの表情を撮らえた3分30秒のエンドロール。その顔には愛を失った哀しみがあり、はらりと涙が落ちる。しかし、やがて彼は微笑む。人を愛したことの喜び。この少年はこれからも人を愛し、時に傷つき、人があるべき人生を送っていくのだろう。映画館が明るくなるまで、いや家路に着いてからも少年エリオのこれから [続きを読む]