ここれっと さん プロフィール

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ここれっとさん: 2nd-Limiter
ハンドル名ここれっと さん
ブログタイトル2nd-Limiter
ブログURLhttp://cocollet0.blog.fc2.com/
サイト紹介文創作(BL)時代劇です。江戸時代の京都が舞台。"鬼"と旅役者、剣士の物語です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供108回 / 208日(平均3.6回/週) - 参加 2017/03/22 20:38

ここれっと さんのブログ記事

  • 陰蝕の鬼 - 六拾壱 -
  •  ◇ ◇ ◇「姿を写させていただきたいのです」その日は午前中ということもあり、雀羅座の面子が珍しく全員揃っていた。正之助と老人は、相変わらず長火鉢の傍に陣取り、乱 [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 五拾五 -
  • ―  もしも恭一郎さまが、心変わりしなたらば…真砂は手にした賽を投げた。「四!」「あかん、やっぱり真砂には勝たれへんわ」良太が、ころころと笑いながら、版の上の駒を [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 五拾四 -
  • ―  何故、あの時、茶屋を出てしまったのだろう―  結局、私はあの頃から何も変わっていない。   日頃、慎ましくと心に掛けても、ほんの小さな切欠があれば、   忽 [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 五拾参 -
  • ―  また正之助に奪われるその一言が、真砂の自制心を押し潰した。あの日の怒りと悲しみが、寄せ返す波のように繰り返し押し寄せ、容赦なく真砂を叩きのめした。―  ああ [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 五拾弐 -
  • ―  恥知らずなのは、私の方だ。あの日、再び目を開けた時、自分をかき抱く乱丸の温もりを感じ、真砂は、乱丸の自分を思う情が、いかに深かったかを知った。あの瞬間、真 [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 五拾壱 -
  • 何事か気配に気づいて顔をあげると、二人の男が真砂を見下ろしていた。身形りは山師か浮浪者のようだった。酒臭さと、獣の皮ような奇妙な匂いが鼻についた。男達はひどく酔 [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 五拾 -
  •  ◇ ◇ ◇―  いくら悔やんでも悔やみきれない。―  何故、あの日、自分は小屋を飛び出してしまったのだろう?真砂は部屋の隅の暗がりに座していた。時折、戸口に落ち着 [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 四拾九 -
  • 斎藤が帰った後、恭一郎は自室に引き篭もったまま、昨日真砂から聞いた話と、そしてその前後に自分が見聞きしたものについて、反芻していた。何度思い返しても、真砂の語る [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 四拾八 -
  •  ◇ ◇ ◇雀羅座へ真砂に会いに行き、事の次第を聞いた日の後、恭一郎は二日間を自宅の屋敷から一歩も出ずに過ごした。斎藤が先日の手斧を届けた日のことを、聞きに来るだ [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 四拾六 -
  • 「・・・ねい…?」我知らず恭一郎は訊き返していた。「左様でございます」「昨晩、恭一郎さまがお遇いになられたのは、濘と申します者」「真砂どのと似たお顔立ちの…」「似 [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 四拾四 -
  •  ◇ ◇ ◇斉藤達の暗がりに夜を徹しての捜査もむなしく、亡骸を見つけたのは、明け方、門前の清掃に出た寺の小間使いだった。正門の柱の影で冷たくなっていた骸は、身形の [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 四拾 -
  •  ◇ ◇ ◇正之助と共に恭一郎が黒木屋を出た頃には、とうに夜半を過ぎていた。正之助が座敷を勤める間に、医者を呼びに出た比呂が黒木屋まで遣いに来ていた。「恭一郎さま [続きを読む]