ネコヤナギ さん プロフィール

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ネコヤナギさん: A Cup of 俳句
ハンドル名ネコヤナギ さん
ブログタイトルA Cup of 俳句
ブログURLhttp://haikuimage.blog.fc2.com/
サイト紹介文駆け足で過ぎてしまう毎日に俳句の足跡を付けてきました。浮遊している思いを短文にし音楽も少々コラボ。
自由文50代後半・主婦兼グラフィックデザイナー。在宅ワーカーです。
趣味は俳句・デザイン・音楽・手織り。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供60回 / 365日(平均1.2回/週) - 参加 2017/03/29 15:59

ネコヤナギ さんのブログ記事

  • 朝顔
  • 朝顔本日の1曲/Stacey Kent - One Note Samba朝顔は空と一枚つづきなりすんなりと話まとまる朝顔や何処からか名を呼ばれてる朝顔咲く朝顔や塩分糖分控えめに少し体調を崩してしまった。猛暑から一転、台風の間は寒いような気温だったから、その差もいけなかったに違いないが、一番まずかったのは、私が私というものの、一部分のみを「これが私」と傲慢に思い込んでいたことだ。ページものの仕事が、忙しかった。といっても、本業 [続きを読む]
  • 八月アラモード
  • 八月アラモード本日の1曲/Eva Cassidy - Bridge Over Troubled Water踊りの輪抜けてだんだんひとりかな夏の蝶一語一語が揺らめきぬ線香花火小さな怒り繫がりぬ炎天の神々底をついてをり夏銀河食器触れあう音を聞く道を歩いていて、どこかの家の台所の窓のそばを過ぎる時、ふと聞こえてくる食器の触れあう音。どういうわけか、あの音が物凄く好きなのだ。夕方になってもまだまだ蒸し暑い住宅街。この異様な猛暑は何処までエスカレ [続きを読む]
  • 向日葵
  • 向日葵本日の1曲/Stacey Kent - So Niceひと夏を立ち尽くしたり向日葵は向日葵の細部を蟻が迷走す向日葵や海を忘れている年月向日葵の一呼吸が大きくて応援お願いします。にほんブログ村家中の闇繫がりぬ蚊遣香右向いて左向いて寝る蚊遣香ひらがなのような細かき蚊が浮きぬグラジオラス爪伸びている真昼かなアイスコーヒーはやひと月を掻き回し言いたいこと言わずに帰る葛餅や葛餅は時たま無性に食べたくなる菓子だ。でも、その [続きを読む]
  • 夕焼け
  • 夕焼け本日の1曲/Carpenters "This Masquerade"入り組んだ筋書きの映画夕焼けぬ夕焼けを一段づつ降りてくる邂逅嫉妬心隠して喋り夕焼ける夕焼けて誰かの背中見て帰る今日も暑かったけれども、風がかなりあったので、隣の町までウォーキングがてら夕飯の買い物に行った。縦横無尽に風が吹いているとは言え、15分も歩けばもう服は体に張り付いている。帰るなり、大急ぎで風呂をたてて、入ってしまう今日この頃。家まであと7,8分の [続きを読む]
  • カンナ
  • カンナ本日の1曲/Larry Carlton SILKY SMOOTH血縁の濃き眼差しやカンナ咲くカンナ咲き遠く生れる原野かな潮騒に背いて佇ちぬカンナかな赤カンナ僧の黒衣の触れゆきぬ応援お願いします。にほんブログ村夏木立誰も誰かを守りたく物語どこまで続く夏木立虹立ちぬこの曲の始まるところ息子とは返事せぬもの蝸牛口紅を塗って炎暑に呑まれゆく策を練る眼では金魚を追いながら言ったことすぐ翻し金魚かな象走る夢を見ていた夏の月まだ聞 [続きを読む]
  • 七月アラモード
  • 七月アラモード本日の1曲/Eva Cassidy - The Water is Wide七月の太陽水に増えゆきぬ七夕や星の釦の掛け違い夏帽置く隣に誰かいる如く夏帽のゴム紐の伸びていた頃悔恨を遠ざけていて百日紅脈略の無き風の道百日紅昼寝して戻る宇宙のこぼれ種金魚草ソナチネゆっくり分解す金魚草街を泳ぎぬ付け睫毛応援お願いします。にほんブログ村夏の雨生きとし生けるもの濁し夏の雨我の思いを逃げ切れず去る者は追わぬ涼しさ百合の花聖堂の沈思 [続きを読む]
  • 白粉花
  • 白粉花本日の1曲/Simone Kopmajer - "Don't Let Me Be Lonely Tonight"夕月の置き忘らるる白粉花白粉花や路地を俯瞰している雲白粉花や床屋の看板色褪せて白粉花や空のどこかに甘い水白粉花の紅浮きて裏切られ幼なじみと言えども色々で、トラブルメーカーのような女の子が一人いた。A子ちゃんは、すぐ近所に住んでいる三人兄弟の末っ子で、女の子だけれども運動神経抜群で、気が強く、気に入らないことがあれば、すぐに怒り出し、 [続きを読む]
  • 蓮本日の1曲/Eliane Elias - That's All風ひと吹き千の蓮の葉裏返り水の星覆ってゆきぬ蓮かな人形のやうな軽さで蓮の花蓮の下魚ゐて虫ゐて蛙ゐて千葉公園へ大賀蓮が咲いているのを見に行った。三百本咲いているということだったが、まだ満開というほどではない。蕾もたくさんある。だが蓮の葉の大きいこと、逞しいこと、植物というより動物めいていて、肩のあたりでわさわさと揺れていると、自分が何か小さな生き物のようななった [続きを読む]
  • 緑蔭2
  • 緑蔭本日の1曲/Ennio Morricone - The Mission - Yo -Yo Ma緑蔭やすべてひとつに物の影緑蔭に記憶のテニスボールかな緑蔭に紛れず白いシャツ来たる太陽の残像逃げる緑蔭に「緑蔭」という言葉からふっと連想するのは「オーケストラ」とか「交響楽」とかいう言葉だ。自分はクラッシックも聞くけれど、「交響曲第何番」とかいうのは、ほとんど聞かない。バイオリン、チェロ、ピアノ、たまにフルートとか、器楽曲で、「ソロ」のものが [続きを読む]
  • 噴水
  • 噴水本日の1曲/辻井伸行 ラ・カンパネラ噴水の水の一本吹かれをり噴水や終わりなければ始まりも噴水や秩序立っている情熱噴水や未完の月日のオーケストラ噴水止めば置きどころ無きこころ応援お願いします。にほんブログ村梅雨に入る手紙の返事出さぬまま梅雨に入る郵便夫の濡れている無言雨垂れの軒を離れず夢も見ず青葉風閉じた瞼の中までも女形のような首筋花菖蒲花菖蒲色動かせぬ景色かなジギタリス落ちてくる夕陽のシャンデ [続きを読む]
  • 紫陽花
  • 紫陽花本日の1曲/Eva Cassidy - Imagine紫陽花に人の眠りのまだ重く紫陽花や雨が雨の韻を踏む紫陽花に乾ききらない髪束ね朝刊に雨の匂いや紫陽花咲く紫陽花や水の中にある廃市紫陽花や夜から朝へ境無し「夜」と「朝」とでは雲泥の違いだ。でも、これほどにまでに違うものが、本当には境界線の無い、ひとつのものだ。未明というそのあわいの時間の美しさを、そのまま花の色にしたような紫陽花。言葉は色々なものを切り取る鋭利な道 [続きを読む]
  • 芍薬
  • 芍薬本日の1曲/How Do You Keep the Music Playing - Simone Kopmajer芍薬に雷鳴少し近づきぬ芍薬を剪らむためらうこと多く芍薬や後ろの正面夕闇に芍薬に小さき羽虫が迷い込み森鴎外は長女の茉莉を溺愛していて、茉莉の方もそれは同じで、彼女のエッセイを読むと、それはもう濃密なものであったようだ。親子の愛情というよりは、立派なプラトニック・ラブで、茉莉によれば父は「最初の恋人」なのだと言う。「家中何処でも父を見 [続きを読む]
  • 初夏アラモード
  • 初夏アラモード本日の1曲/五嶋みどり 「愛の挨拶 op.12」(エルガー)はつなつの風の帆となり思案せずはつなつの風へ追憶逃がしをり私の中で、俳句に二通りあって、ひとつは自分の実感をそのままに近い形で残しておきたいと思うものと、もうひとつは、言葉の方で、言葉同士が組み立ててくれて、私の感じたものを、置き換えてもらう方法。言葉の力に任せるパーセンテージが多い、と言ったらよいか。「はつなつ」と言えば、どうして [続きを読む]
  • 薔薇
  • 薔薇本日の1曲/Eliane Elias - My Cherie Amourこころ今薔薇の一輪の重さかなやはらかき薔薇やはらかき雨纏ふ家々の鍵まだ開かず薔薇咲きぬ薔薇咲かむ薔薇の数だけ夜明けかな良いお妃悪いお妃薔薇咲きぬ大抵の女性は、良いお妃が7人と悪いお妃が3人くらいだと、自分の事を考えている。それが大体健康的な自己イメージというものだろう。自分もまたしかり。だが、過酷な居場所にいると、そんな生易しいイメージで周りは自分を考 [続きを読む]
  • 立夏・夏立ちぬ
  • 立夏・夏立ちぬ本日の1曲/We re all alone ・ Boz Scaggs改札を風も抜けたり立夏かな早瀬の如人は流れて立夏かな夏来る立ち眩みにもある山頂考えても仕方ないこと夏立ちぬ人の眼に光溜まりて夏立ちぬそれぞれに抜けてきた日々青嵐久しぶりに昔の友人に会った。自分も含めてそれぞれ様々な問題を抱えていたり、精神的にヘビーな仕事をしていたり、病気をしょい込んだり、なんていうか、あんまり身軽なものはいないというか。でも随 [続きを読む]
  • 躑躅/若葉
  • 躑躅本日の1曲/Bonnie Raitt - Storm Warning躑躅咲く全ての記憶掻き消して高層ビルに棲みつく風や躑躅咲く噴水の飛沫届きぬ躑躅かな躑躅咲く月夜に伸びてゆく睫毛躑躅咲く恋の結末皆似たり?応援お願いします。にほんブログ村?????????????????????????若葉若葉楽し風に搔き乱されゐてもすみやかに地平線へ若葉反乱すやすやすとひと裏切りて若葉かな熟睡し五指も伸びむと若葉の夜額の絵の硝子に若葉静 [続きを読む]
  • 金盞花・春燈
  • 金盞花・春燈本日の1曲/Eva Cassidy - Time After Time金盞花この道海へ直進す金盞花ひかりの筋力強くなる彫像の影くっきりと金盞花春燈を点けてゆうぐれ遠ざけるあちこちの頁で泣いて春燈何の本で泣いていたかというと、片山由美子著の「現代日本女流百人」なのであるが、いつ頃買ったものか忘れているくらいで、平成11年発行となっているので、もう19年も前に発行されている本だ。女流俳人を、大正以降から昭和にかけて、百人、 [続きを読む]
  • 風光る
  • 風光る今日のBGM/Bonnie Raitt - Wounded heart目つむればひとつ海あり風光る俳句は「眼前」にあるものも詠むけれど、「ここには無い物」も詠むことができる。上手くいけば、それは表現にひとつの奥行を与えてくれる。子規の「いくたびも雪の深さを尋ねけり」の中の雪は、病床にあって、その時起きられなかった子規にとっては、傍にありながらも、眼前に見ることのできない「雪」だ。しかしそれだけになおのこと、この句の中の雪 [続きを読む]
  • 春アラモード2
  • 春アラモード2本日の1曲/クライスラー「愛の喜び」羽田健太郎クラッシックのバイオリン曲「愛の喜び」をハネケンが縦横無尽にジャズ?にアレンジ。ハネケンは「軽音楽」というイメージのフィットするピアニストだけれど、これは重厚かつモダンな凄いアレンジ。しかも聞いてて楽しい!まさに「自在」という言葉がぴったり。こんな風に、俳句が作れたらなあ、というのが私の密かな願望。古きものと、新しきものの間を、一つの方法 [続きを読む]
  • 囀り
  • 囀り本日の1曲/Simone Kopmajer - Come fly with me髪解けば囀り零れ落ちてくる囀りや昨日の冷えの残る家囀りの一樹の影が充実すパイナップルの缶開いて囀れる見えずとも鮮やかなりし囀りぬ溌剌とした囀りのする方を見ても、その囀りが見える訳ではない。鳥の姿も見えない。ただ煌めくようなその声の鮮やかさに、魅惑されているばかりだ。囀りにもし色があったら、それは何色なのだろう。時刻や場所にもよるだろう。鳥の種類にも [続きを読む]
  • 椿・落椿
  • 椿・落椿今日の1曲/Eva Cassidy - Blue Skies満月に見下ろされている椿緞帳の重たき舞台椿咲く椿踏む柔らかく闇割れていく気を病めば一斉に椿が増える落ちていることも知らずに椿かな落ちた姿も散々詠まれている椿だけれども、中でも特に印象に残っているのが、この句である。「椿落つ今日の心の隙間かな」 井上閑子30年も前のことになるが、俳句を始めたばかりの頃、鍵和田袖子先生の句会に1年ほど行っていた。その時、助手の講 [続きを読む]
  • 初桜・桜
  • 初桜今日の1曲/BILL EVANS "Danny Boy" (Londonderry Air) Piano solo初桜空に小さな不安かな慣れぬ靴少し痛くて初桜初桜夜の校舎に灯がひとつ初桜してみたかった質問をまだポケットに開かぬメール初桜桜人声のふととぎれをり花満ちる陽も風も音も吸い込み桜かなさくら咲き時計この頃遅れがち昼と夜繰り返してまた桜かな桜咲く湯飲みにお茶を注ぎ過ぎて血液が少し足りない朝桜人違いしている満開の花の下昨夜コンビニに行ったつい [続きを読む]
  • 雪柳・春の闇
  • 雪柳・春の闇本日のBGM/Maurice Ravel / Piano Concerto in G major, II. Adagio assai鏡の中にひかる鏡や雪柳街灯の影は寡黙に雪柳雪柳この頃髪の細くなり雪柳小数点以下切り捨てず雪柳はっきりと覚えている夢雪柳眉描きながら思ふことオーケストラの音なみなみと春の闇春の闇2番線ホームの末端に春の闇我を家まで運びをり春、日の落ちた後に出かけると、なんとも体中の力が抜けてくる。夕闇は温い湯のように私の毛細血管を広げ [続きを読む]
  • 沈丁花・沈丁香
  • 沈丁花・沈丁香本日の1曲/Yoshiko Kishino - You Make Me Feel Brand New沈丁香もうひとり我のいる闇厚き雲今日は動かず沈丁花沈丁花水面の月も移動する沈丁花医院の裏の日陰かな沈丁香ハンカチほどの胸騒ぎ行き過ぎて二三歩戻る沈丁香急いで通り過ぎてしまった沈丁花の香りの中。勿体ないので少し戻って、も一度どっぷりと浸かる。いきなり何か神聖な水を浴びたような気持ちになる。沈丁花の香りは、濡れている。雨が降っていな [続きを読む]
  • 春アラモード1
  • 春アラモード1本日の1曲/タイースの瞑想曲 葉加瀬太郎春の夜のどこかにありぬメリー・ゴーランド雛あられあたりさわりのない話啓蟄やあれもこれもやるつもり啓蟄やコンビニ前は人で混み春光にじっとしている記憶の背春光を吸ってタオルの乾きけり洗濯物を干しにベランダに出ると、まさに春が来ていた。眩暈がするような明るい陽の光によってそう感じたのだけれども、ぐっと底上げされてきた温度や、風の柔らかさや、何の匂いと [続きを読む]