ネコヤナギ さん プロフィール

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ネコヤナギさん: A Cup of 俳句
ハンドル名ネコヤナギ さん
ブログタイトルA Cup of 俳句
ブログURLhttp://haikuimage.blog.fc2.com/
サイト紹介文駆け足で過ぎてしまう毎日に俳句の足跡を付けてきました。浮遊している思いを短文にし音楽も少々コラボ。
自由文50代後半・主婦兼グラフィックデザイナー。在宅ワーカーです。
趣味は俳句・デザイン・音楽・手織り。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供64回 / 365日(平均1.2回/週) - 参加 2017/03/29 15:59

ネコヤナギ さんのブログ記事

  • 風光る
  • 風光る今日のBGM/Bonnie Raitt - Wounded heart目つむればひとつ海あり風光る俳句は「眼前」にあるものも詠むけれど、「ここには無い物」も詠むことができる。上手くいけば、それは表現にひとつの奥行を与えてくれる。子規の「いくたびも雪の深さを尋ねけり」の中の雪は、病床にあって、その時起きられなかった子規にとっては、傍にありながらも、眼前に見ることのできない「雪」だ。しかしそれだけになおのこと、この句の中の雪 [続きを読む]
  • 春アラモード2
  • 春アラモード2本日の1曲/クライスラー「愛の喜び」羽田健太郎クラッシックのバイオリン曲「愛の喜び」をハネケンが縦横無尽にジャズ?にアレンジ。ハネケンは「軽音楽」というイメージのフィットするピアニストだけれど、これは重厚かつモダンな凄いアレンジ。しかも聞いてて楽しい!まさに「自在」という言葉がぴったり。こんな風に、俳句が作れたらなあ、というのが私の密かな願望。古きものと、新しきものの間を、一つの方法 [続きを読む]
  • 囀り
  • 囀り本日の1曲/Simone Kopmajer - Come fly with me髪解けば囀り零れ落ちてくる囀りや昨日の冷えの残る家囀りの一樹の影が充実すパイナップルの缶開いて囀れる見えずとも鮮やかなりし囀りぬ溌剌とした囀りのする方を見ても、その囀りが見える訳ではない。鳥の姿も見えない。ただ煌めくようなその声の鮮やかさに、魅惑されているばかりだ。囀りにもし色があったら、それは何色なのだろう。時刻や場所にもよるだろう。鳥の種類にも [続きを読む]
  • 椿・落椿
  • 椿・落椿今日の1曲/Eva Cassidy - Blue Skies満月に見下ろされている椿緞帳の重たき舞台椿咲く椿踏む柔らかく闇割れていく気を病めば一斉に椿が増える落ちていることも知らずに椿かな落ちた姿も散々詠まれている椿だけれども、中でも特に印象に残っているのが、この句である。「椿落つ今日の心の隙間かな」 井上閑子30年も前のことになるが、俳句を始めたばかりの頃、鍵和田袖子先生の句会に1年ほど行っていた。その時、助手の講 [続きを読む]
  • 初桜・桜
  • 初桜今日の1曲/BILL EVANS "Danny Boy" (Londonderry Air) Piano solo初桜空に小さな不安かな慣れぬ靴少し痛くて初桜初桜夜の校舎に灯がひとつ初桜してみたかった質問をまだポケットに開かぬメール初桜桜人声のふととぎれをり花満ちる陽も風も音も吸い込み桜かなさくら咲き時計この頃遅れがち昼と夜繰り返してまた桜かな桜咲く湯飲みにお茶を注ぎ過ぎて血液が少し足りない朝桜人違いしている満開の花の下昨夜コンビニに行ったつい [続きを読む]
  • 雪柳・春の闇
  • 雪柳・春の闇本日のBGM/Maurice Ravel / Piano Concerto in G major, II. Adagio assai鏡の中にひかる鏡や雪柳街灯の影は寡黙に雪柳雪柳この頃髪の細くなり雪柳小数点以下切り捨てず雪柳はっきりと覚えている夢雪柳眉描きながら思ふことオーケストラの音なみなみと春の闇春の闇2番線ホームの末端に春の闇我を家まで運びをり春、日の落ちた後に出かけると、なんとも体中の力が抜けてくる。夕闇は温い湯のように私の毛細血管を広げ [続きを読む]
  • 沈丁花・沈丁香
  • 沈丁花・沈丁香本日の1曲/Yoshiko Kishino - You Make Me Feel Brand New沈丁香もうひとり我のいる闇厚き雲今日は動かず沈丁花沈丁花水面の月も移動する沈丁花医院の裏の日陰かな沈丁香ハンカチほどの胸騒ぎ行き過ぎて二三歩戻る沈丁香急いで通り過ぎてしまった沈丁花の香りの中。勿体ないので少し戻って、も一度どっぷりと浸かる。いきなり何か神聖な水を浴びたような気持ちになる。沈丁花の香りは、濡れている。雨が降っていな [続きを読む]
  • 春アラモード1
  • 春アラモード1本日の1曲/タイースの瞑想曲 葉加瀬太郎春の夜のどこかにありぬメリー・ゴーランド雛あられあたりさわりのない話啓蟄やあれもこれもやるつもり啓蟄やコンビニ前は人で混み春光にじっとしている記憶の背春光を吸ってタオルの乾きけり洗濯物を干しにベランダに出ると、まさに春が来ていた。眩暈がするような明るい陽の光によってそう感じたのだけれども、ぐっと底上げされてきた温度や、風の柔らかさや、何の匂いと [続きを読む]
  • 桃の花
  • 桃の花今日の1曲 Keith Jarrett - Paint My Heart Red桃の花少女一日空想す桃咲いてしばらくぶりに使う皿桃の花御伽噺に黒き影目覚めれば橋が落ちてく桃の中炊飯器白煙上げて桃の花春の雨洗ってをりぬ幸不幸パンジーや少年少女の恋忙し春嵐女であることむずかしき日月に雛の沈黙揺るがざり三月が古ぼけたカーテンを捨てる春の闇言葉どこから生まれ出ず物の芽の諳んじている時間かなベランダの鉢に植えてある雪柳の固い枝に、つい [続きを読む]
  • 白梅・紅梅
  • 白梅今日のBGM/ドビュッシー「夢」羽田健太郎白梅に我の裸眼を洗いをり日蔭れば半音下がる梅の白白梅や未来も過去もしろきはな白梅や誰を信じて生きるべく白梅と繋がっている昼の月白梅を曲がれば知らぬ道に出る近所に、素晴らしい白梅の大木のあるお宅があり、毎年その梅を見てから、梅の句を作ることにしていたのだが、尋常でない寒さのせいか、まだその梅が咲いていない。仕方なくいつもはゆかぬ街の方角に、梅を探して散策に [続きを読む]
  • 春寒・春寒し
  • 春寒・春寒し本日の1曲/Eva Cassidy - Yesterday春寒や小さき歩幅で歩みをり列車また遅れてをりぬ春寒しむつかしい貌の犬吠え春寒し春寒の鍵確かめに戻る道春寒や端切れの如き夢を見て春寒の小鳥音符の軽さかなある休日の朝、ベランダの植木鉢に植えてあるコニファーの枝先に、何か細かいものが動いた。よく見ると、小鳥がつがいで来ていて、葉の中に出たり、入ったりしている。つがいで来ているのだから、雀だろうと思って見てい [続きを読む]
  • 春浅し・浅春
  • 春浅し・浅春本日のBGM/Bill Evans - Like Someone in Love春浅し何待つうちに月日たちイヤリング片方落とす春浅し春浅し種の見ていた夢を見る泣いている子供何処かに浅き春浅春の空の瘡蓋取れる朝春浅し時間に傷がついている浅春の風に打たせるままに行く春の風は光を煽り立てるように勝手気ままに吹く。そして新しいものを連れてきたのは、いつもこの気まぐれな春の風だった。早春にふと思い出すのは、やはり自分の人生も時間割 [続きを読む]
  • 立春・春立つ
  • 立春・春立つ秒針の音かるくなり春立ちぬ春立ちぬ気軽にひとを呼び止めて無防備なこの世のものや春立ちぬ立春の人のまなざし浅くなり春立ちぬ遠く列車が走りだす立春の猫の背にあるひかり濃く立春やひととひととは噛み合わずここ数年、聴く音楽が変わって来た。ジャンルは「クラッシック」「ジャズ」「ロック・ポップス」などなんでもありなんだけど、乱暴に言ってしまえば、「静かな音楽」になって来た。「静かな音楽」と言っても [続きを読む]
  • 寒波
  • 寒波本日のBGM/Sting - When We Dance棒の如寒波の夜をひた歩く吐く息の生き物めいて大寒波大寒波星座緊りて揺るがざる大寒波去らずシンクを洗い上げ無生物の匂いしている大寒波大寒波高層ビルの下急ぐ今年の1月の寒波は凄かった。まだ過去形にするのもなんだけれども、正月初っ端から、外出をするのを、毎日やっぱりやめよう、と挫けてとうとう三が日家にいた。去年の1月にも寒波が来て、そのことはやはりブログに書いてあるが、 [続きを読む]
  • 雪今日の1曲/Maxence Larrieu 「亡き王女のためのパヴァーヌ」雪降って祈っている屋根また屋根雪降りぬ何巻もある物語雪降って言葉の隙間埋めてゆく雪積むやひと日ひと日のうへへまた雪降ってゐる過去の中今の中子供の頃は、雪が降ればそれだけで興奮したんだから、今思えばたいしたものだ。雪が積もるのが珍しい関東だからということもあるだろう。雪がやんだら、もうじっとしてなんかいられない。とにかく外へ行く、とにかく何 [続きを読む]
  • 冬アラモード2
  • 冬アラモード2本日のBGM/Richie Beirach , Lost in the stars , Jazz Adagio涙腺のゆるむ電話にシクラメン地平まで続く無言や寒の雨冬の雨忘却に靴漬けている前世の話していて冬林檎息子がいきなり前世を思い出した人の話を始めた。ネットで仕入れた話なのだろう。それなりに面白い話ではあったが、とんと実感が湧いてこないのだ。なんてったって、ここのところ、日常的な記憶回路の働きが、本格的にいけなくなってきている。洗 [続きを読む]
  • 冬アラモード1
  • 冬アラモード1本日のBGM/Simone Kopmajer - Home冬帽の下より遥かなものを見る言いにくい言葉マフラー通り抜けこころまた色褪せやすく冬の雨毛糸編む妻になったり親になったり寒の月後ろにも目があるやうな帰り花時間の帯は戻らない枯園に愛の言葉を失へりまだ家事が残ってをりぬ冬燈し寒燈の湯舟に揺れて揺れやまず水鳥の増ゆる如くに睡りくる今という座標動かず寒の星寒月やバッグに青い手帖あり普通手帖やカレンダーは暮に [続きを読む]
  • 寒・寒晴れ
  • 寒・寒晴れ本日の1曲/Yo-Yo Ma, Chris Botti - My Favorite Things寒晴れに骨まで照らされてをりぬ寒晴れや自分に嘘をついていて寒晴れに吹奏楽団通り過ぐ非常階段降りて眠りぬ寒の夜寒切り分けてひとりゆく夜道かな戻れない戻らない寒の道瞬きもせずにひと夜を寒の月身ほとりに争いばかり山茶花散る割り切れぬままに白菜割っている吉という字のなる如し実南天身の重さ身で持ち上げて冬暁水仙香毛細血管透明に加湿器の煙真っ直ぐ [続きを読む]
  • 初春・去年今年
  • 初春・去年今年本日の1曲/千住真理子 「主よ、人の望みの喜びよ」J. S. バッハ初春のまだ知らぬ我がどこかに初春やいつも通らぬ道を行く去年今年貫く特急列車かな少しづつ変わる景色も去年今年ワイングラスの中のキッチン去年今年なんだかんだ言っても、主婦の年末年始は、キッチンに終わり、キッチンに始まる。年末一週間は掃除に明け、掃除に暮れ、普段放棄をしている箇所が多いので、当然その報いは大きく、体力の減少も相ま [続きを読む]
  • 冬の雲
  • 冬の雲今日の1曲/Blue Mitchell / When I Fall in Love冬雲を映して過ぎぬバスの窓冬雲の散りて金剛力士像冬雲を追えば鳥影ひとつあり昼月を残して流れ冬の雲冬雲や帽子目深に被りゆく冬の雲人付き合いは苦手なり「冬の雲」とひと言で言ったって、ピンからキリまである。どちらかと言うと、写真のような雲ではなく、もう少し暗めの、どんよりとしたものの方を、真っ先に想像するのではないだろうか。だが、空が殆ど見えないとくれ [続きを読む]
  • クリスマス・聖夜
  • 本日の1曲/Lauren Daigle - Silent Night聖歌隊の透明なソプラノのSilent Nightもいいけれど、掠れた声をそのままに、誰かのお母さんやお姉さんが、ひとりでお料理しながらふっと口ずさんでいるような、こんな飾らない声のSilennt Nightもいい。クリスマス・聖夜まだ何か信じていた頃聖夜かな行く人の荷物多くて聖夜かなこの頃はあるかなきかの聖夜かな夢という重労働をクリスマス日本のクリスマスについては、色々な言い分があろ [続きを読む]
  • 枯木立・寒林
  • 枯木立・寒林今日の1曲・Chris Botti - Ave Maria寒林にあるべく星を探しをり話まだ続いてゆきぬ枯木立裸木のむこふは宇宙あるばかり黙々と人走りゆく枯木立天心に月いただきぬ枯木立寒林を抜ける魂のみとなり枯木立我といふ振り出しに戻る寒林に一人目覚める夢の中何と寂しい夢だろう。しかし夢の中で、目覚めるのだから、それはきっと何かが心のバック・グラウンドで始まっているのかもしれない。「想像力」という言葉は、なんだ [続きを読む]
  • 冬茜・冬夕焼け
  • 冬茜・冬夕焼け本日のBGM/Diana Krall - Christmas Time Is Here憧れといふもの忘れ冬夕焼け重き荷の手を替え歩く冬茜冬茜一番下にある気持ち愛深くなれば終わりぬ冬茜牛乳で伸ばすカレーや冬の朝手袋を外し本音を洩らしをり冬の雨記憶の底よりヴェルレーヌ「巷に雨の降る如く わが心にも雨のふる」堀口大学訳のヴェルレーヌの詩の一節を、ある方のブログを読んで、思い出した。それは深い地層の奥に眠っていた自分の青春の始ま [続きを読む]
  • 師走・極月
  • 師走・極月今日の1曲/Blue Mitchell Quartet - I'll Close My Eyes交差点師走とともに流れゆく極月のシンクの水の速さかな解散のあと肩寒き師走かな極月やコンセントいつでも足らず似たような喜怒哀楽を経て師走電車窓我は年取る師走なり極月の月に眠りは水平線ビル街の青空矩形極月へATMの列に我足す師走かな極月の雑居ビルの如き我かも師走・極月、同じ12月の名称であっても、随分と印象が違う言葉である。どちらにしても「弥生 [続きを読む]
  • 落ち葉
  • 落ち葉今日の1曲/Yoshiko Kishino - Forest Rain落ち葉踏むとき逃げてゆく月日かな幾層に積もるこころや落ち葉踏む街の人華やぎ始め落ち葉かな伝わらぬ数多の言葉落ち葉かな街路樹の落ち葉一丁目から二丁目へ道路の真ん中に、藁半紙をクシャっと丸めたようなものがいくつか落ちていたので、何だろうと思ったら、プラタナスの落ち葉が丸まったものだった。プラタナス? ここから見える場所にプラタナスなんか無い。そうか、プラタ [続きを読む]