ふじこ さん プロフィール

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ふじこさん: あなたに寄り添う心の短歌
ハンドル名ふじこ さん
ブログタイトルあなたに寄り添う心の短歌
ブログURLhttp://tankaw.com/
サイト紹介文日常に生まれる小さな出来事を、短歌でつづります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供114回 / 365日(平均2.2回/週) - 参加 2017/03/30 23:42

ふじこ さんのブログ記事

  • 風の通る道
  • 我の目に 風の姿は 見えぬとも 白き雲にぞ 道は連なりわれのめに かぜのすがたは みえぬとも しろきくもにぞ あとはのこれり私の目で風の姿を見ることはできないが、雲の流れを辿れば、風が通り過ぎた道を知ることくらいはできるでしょうか。梅雨の晴れ間の今日。吹きすさぶ風は6月のものとは思えないほど温く、涼をもたらすほどの冷たさも持ち合わせていない。だが、だからこそ、まるで一足先に夏が訪れたような違和感。この強 [続きを読む]
  • 梅雨空の恋
  • 傘越しに 君の背中を 見やる午後 囁く声も 雨音に消ゆかさごしに きみのせなかを みやるごご ささやくこえも あまおとにきゆ傘越しならば、君の背中を安心して見つめられる。また伝えていない言葉を小さく囁いて見ても、雨音がきっとかき消してくれるから。梅雨の空。ただ雨音と、足音だけが、街を埋め尽くしている。いつもなら、うつうつとするこの空模様。でも、今は違う。傘越しなら、君の背中を見つめられる。この雨なら、きっ [続きを読む]
  • 葉の切子
  • 見上げれば 空一面に 葉の切子 陽より優しく 我を包みてみあげれば そらいちめんに はのきりこ ひよりやさしく われをつつみて見上げれば、空を覆い尽くさんばかりの葉が切子グラスのように美しく、通す光を柔らかに変えてくれる。新緑の季節になりました。日差しが強くなり始め、木陰が心地よく感じ始める頃。力強さよりは、まだ柔らかさの方が優っている木の葉たち。それでも、空一面に広がれば壮大で、この時期ならではの光を淡 [続きを読む]
  • 津軽百首(冬の情景)
  • 冬枯れの 津軽の里に 雪は降り 根雪となりて 山も眠れりふゆがれの つがるのさとに ゆきはふり ねゆきとなりて やまもねむれり冬が訪れてもの寂しい津軽の里に降り始めた雪は、いつしか根雪となって山を覆い尽くし、その雪に包まれた山はひっそりと眠りにつくのでしょう。(※安田蝸牛さんに下の句をいただきました、ありがとうございました!)農作物の収穫が終わると、津軽の里は驚くほど静かになります。枯れ草に枯れ枝、剥き出 [続きを読む]
  • 津軽百首(雪解けの頃)
  • 空青し 津軽の里の 雪は消ゆ 眠りし大地 今ぞ目覚めよそらあおし つがるのさとの ゆきはきゆ ねむりしだいち いまぞめさめよ鉛色の空が青空に変わり、津軽平野の雪も消え始めました。岩木の神が眠らせた大地よ、いよいよ目覚めの時です。津軽百首(初雪の頃)「冬枯れの 色なき里に 袖返し 岩木の神は 雪をふりつむ」こちらの二首は、対となっています。岩木の神が雪を降らせ眠らせていた大地に、雪解けとともに目覚める時が来たと [続きを読む]
  • 暮れなずむ空と鯉
  • 暮れなずむ 空を見上げし 池の鯉 己が姿を 知る由もなくくれなずむ そらをみあげし いけのこい おのがすがたを しるよしもなく水の中から顔を出して、暮れなずむ空を見上げている池の鯉。自らその色をまとっていることを知るすべもなく、ただ空を見上げている。水の中から見える空。本当の空は、どんな色なのだろうか。差し込む光はやわらかくあたりを照らし、夜の闇は静けさをもたらしてくれる。でも、それは光の量がかわるだけ。 [続きを読む]
  • 老い桜の誇り
  • 喧騒を 遠くに眺む 老い桜 見目変わりても 咲くを誇りてけんそうを とおくにながむ おいざくら みめかわりても さくをほこりて花見客の喧騒をどこか遠くのことのように見守っている古い桜の木。見た目が変わったとしても、咲くことを誇っているかのようにひっそりと咲いている。週末に、家族でお花見をしました。隅田川沿いの桜並木。川の向こうにはスカイツリー。ものすごい喧騒。主人に写真を撮ってもらい、その情景を目に焼き付 [続きを読む]
  • 津軽百首(津軽飴)
  • 割り箸で くるくる練るは 津軽飴 無口な祖父との 遠い思い出わりばしで くるくるねるは つがるあめ むくちなそふとの とおいおもいで無口で穏やかな祖父と、大好きな津軽飴を割り箸で練る静かな時間。あの赤い缶を見ると、今でも当時を懐かしく思い出します。津軽飴。赤い缶の中いっぱいに、琥珀色の飴。南部せんべいに挟んで食べることもありますが、根っからの津軽人だった祖父母は、割り箸でくるくると練ってから食べていました [続きを読む]
  • 白雲の梅
  • 白雲の 指で染めたる 梅の花 咲き渡りては 空を仰ぎてしらくもの ゆびでしめたる うめのはな さきわたりては そらをあおぎて白い雲の指先が触れたように真っ白に咲く梅の花は、みんな白い雲が恋しいから空を仰いでいるのでしょう。吹き抜ける風が柔らかくなり、まさに春本番。空に浮かぶ白雲と見紛うほどに、一面に咲く梅の花。その白さはまるで、白雲が触れて染めたかと思うほど。白梅が空に向かって咲き誇るのは、白雲を恋しが [続きを読む]
  • 苔を纏う石
  • さやと吹く 風にひらひら 散る花よ 我は眺る 苔を纏いてさやとふく かぜにひらひら ちるはなよ われはながむる こけをまといて春らしい柔らかな風に乗って、ひらひらと花びらが降り注いで来る。石の身である私は、苔の衣を纏うほどの長い間、この花の命すべてを見守っている。春になれば、花が咲く。風も心地よくなり、生命の息吹があちこちから感じられる。草木は芽を出し、虫たちが活動を始め、鳥たちが歌い出す。華やかに変わる [続きを読む]
  • 紅梅の簪
  • 花の香に 誘はれ見れば 梅一輪 春陽に照る 紅の簪はなのかに さそわれみれば うめいちりん しゅんようにてる こうのかんざし花の香りの先に目をやると、春の柔らかい日差しの中、細い枝先に紅梅が一輪、まるで簪のように咲いていました。先日、家族で梅を見に行きました。とても暖かく、風も柔らかく、まさに春が来たと言わんばかりの日。ひときわ甘い香りがしたので、ふと見上げると、一輪だけ咲いている紅梅が。細い枝先に、 [続きを読む]
  • 幼子と春探し
  • 幼子と 春を探して 薄紅梅 つぼみ綻ぶ ひとつふたつとおさなごと はるをさがして うすこうばい つぼみほころぶ ひとつふたつと我が子と春を探しに散歩をしていると、薄紅梅のつぼみが少しずつ綻んでいて、もう少しで本格的な春が来そうです。4月から幼稚園に入園する我が子。こうして平日に公園へ向かうのも、もう数えるほど。手を繋いで歩きながら、「春はお花が咲くんだよね?お花どこ?」と問いかける我が子。じゃあ、お花を [続きを読む]
  • 春立つ日に
  • 雪に浸む 光やわらぎ 春立ちて 大地は芽むぐ なよびかなりてゆきにしむ ひかりやわらぎ はるたちて だいちはめむぐ なよびかなりて白い雪にやわらかな光が差し込み、雪で凍りついていた大地がやわらかくなり草が芽を出す季節になりました。先週の雪が未だ消えぬままに、ほんの少しだけ春めいてた昨日。娘とともに散歩をしていると、やわらかくなった大地から、萌黄色の草が顔を出していました。凍りついた土がやわらかになり、春 [続きを読む]
  • 路地の山茶花
  • 時来れば いづれ散りぬる さだめとて 春を待つのか 路地の山茶花ときくれば いづれちるぬる さだめとて はるをまつのか ろじのさざんか時が過ぎればいずれ散ってしまう命と知りながらも、それでも路地の山茶花は春を待つのでしょうか。ひらり、ひらりと、一枚一枚はなびらが落ちていく。椿のように、花ごと落ちるでもなく、桜のように、とめどなく散るようでもなく。ただそっと、その衣を一枚ずつはがすように、山茶花は花びらを散 [続きを読む]
  • 春待つ椿
  • 咲き誇る 雪気の中の 寒椿 今か今かと 春を待ちわぶさきほこる ゆきげのなかの かんつばき いまかいまかと はるをまちわぶ雪が降りそうな寒さの中で咲き誇る寒椿。冬にそぐわぬ鮮やかな色で、春を呼び込もうとしているのでしょう。今日はとても寒い。まるで雪でも降りそうな気配。そんな寒さの中でも、寒椿は色鮮やかに咲き誇っています。鉛色の空、凍てついた風、まだ春遠い景色。まるで、自らの華やかさで、春を呼びこもうとして [続きを読む]
  • 津軽百首(あばのけの汁)
  • 下燃ゆる 炭を返すは 囲炉裏の間 ぐつぐつ湯立つ あばのけの汁したもゆる すみをかえすは いろりのま ぐつぐつゆだつ あばのけのしる下燃えの炭をひっくり返すと、おばあさん特製のけの汁がぐつぐつと煮立ってくる。田舎ならではのお話だと思うのですが、奥津軽に行けばいくほど、未だに「本家」「分家」という概念が色濃く残っています。私たちの世代までくると、そこまでのしがらみはなくなりますが、幼き頃はそれこそ、冠婚葬祭 [続きを読む]
  • 星の吐息
  • 星々の 冴ゆる吐息は ちらちらと 夜に降りつむ 雪にかはりてほしぼしの さゆるといきは ちらちらと よるにふりつむ ゆきにかわりて凍てつく夜、星々の吐息はいつしか雪に変わってさらに冷たさをますのだろう。凍てつくような夜。空は澄み渡り、またたく星々のささやきは、まるで吐息のようにゆらめいている。ちらちらと、控えめに。ちらちらと、姿を現して。星の吐息は雪に変わり、夜の闇に降りつもる。耳をすませば、聞こえてくる [続きを読む]
  • 初日の出(折句)
  • 初春の 強き光は 日の本に 伸びて導く 出る芽護りてはつはるの つよきひかりは ひのもとに のびてみちびく でるめまもりて年明け特有の力強い光は、日本に生まれる新たな想いや命を護り導いていくのでしょう。※初日の出の折句となっております。新年が明けました。祖母の件もあり、今年のお正月は慎ましく過ごしております。お正月飾りも初詣もしないお正月は、普通の日の延長のようで、それでも初日の出の力強さはいつもと違うと [続きを読む]
  • 暮れの白雪
  • 冴え返る こほりし月の 雫かや 手に触れ消ゆる暮れの白雪さえかえる こおりしつきの しずくかや てにふれきゆる くれのしらゆき手に触れれば消えてしまうこの雪は、澄み渡る月の雫だから儚く消えてしまうのでしょうか。あっという間に、今年最後の日になりました。雪は降らないのですが、いつ降ってもおかしくないような寒い年の瀬。青森の消えない雪と違い、東京の雪は儚く消えるという情景をみて、今年最後の歌として詠んでみ [続きを読む]
  • 娘の反抗期
  • 思いとは 違う言葉を 口に出し 怒り泣いては 抱きつく我が子おもいとは ちがうことばを くちにだし いかりないては だきつくわがこ本当の気持ちと反対の言葉を言ってしまい、伝わらなくて泣いて怒るものの、最後はごめんなさいと泣きついてくる我が子は、今まさに反抗期。自分の気持ちと反対の言葉を言う。よくよく考えると、こんなことができるのは人間だけかもしれない。本当は遊びたいのに、遊びたくない。本当は食べたいのに、 [続きを読む]
  • 悲しみの雪
  • 悲しみは ただしんしんと 降りつもる 色音もなく 冷たさ増してかなしみは ただしんしんと ふりつもる いろおともなく つめたさまして人の悲しさというものは、色や音はないものの、雪のように冷たさだけ増しながら心に降りつもる。祖母が亡くなり、悲しさを実感するよりも先に、いろいろなことに追われていた両親。忙しいからこそ、悲しみにくれる時間がないだけで、そうこうしている間にも、まるで雪のようにひっそりと悲しみは降 [続きを読む]
  • 常春の国へ旅立つ祖母
  • 雪深い 津軽の冬に 別れ告げ 祖母が向かうは 常春の国ゆきふかい つがるのふゆに わかれつげ そぼがむかうは とこはるのくに先週末、大正生まれの祖母が亡くなりました。大往生という言葉にふさわしく、みんなに見守られて。江戸にいる私は間に合わなかったのですが、まるで眠るように、すーっと呼吸が静かになったと聞きました。祖父も同じように、みんなに見守られて大往生。祖母が亡くなった時間は、祖父が亡くなった時間とほぼ [続きを読む]
  • 小さな助手
  • 今年から 小さな助手が 仲間入り「三輪車さん、ふきふきするね」ことしから ちいさなじょしゅが なかまいり さんりんしゃさん ふきふきするね去年とは違い、今年から娘も参加の大掃除。ベランダでウェットティッシュを片手に、窓や三輪車をふきふきしてました。娘も3歳になり、お手伝い熱がさらに盛んに。そろそろ大掃除を始めようかと、ベランダに出ようとしたら、自分もやりたいとのこと。ウェットティッシュを渡して、網戸や窓 [続きを読む]
  • 休日の朝の贅沢
  • 朝ごはん 食べて再び お布団へ 休日の朝は 怪獣ごっこあさごはん たべてふたたび おふとんへ きゅうじつのあさは かいじゅうごっこ寒い休日の朝は、朝ごはんを食べて娘と再びお布団へ。休日の朝だからできる、ちょっぴり贅沢でグウタラな幸せのひととき。冬の朝は寒い。朝ごはんを食べても、まだまだ寒い。でも、今日は休日。となれば。娘と一緒にまたお布団へ。「おかーさん、怪獣くるよ!お布団の中にかくれて!!」そう言いなが [続きを読む]
  • 寝る前の儀式
  • 「おかーさん、今日もいっぱい遊んだね。明日も遊ぼね、おやすみなさい。」おかーさん きょうもいっぱい あそんだね あしたもあそぼね おやすみなさい最近、寝る前に必ずこの言葉を言う娘。とてもとても愛おしい小さな娘の、眠るために行われる大切な儀式。寝かしつけ。それは、幼子が安心して眠るための、大切な儀式のようなもの。我が子の場合、乳児の頃は抱っこと子守唄。その後、添い寝と子守唄。その後、添い寝と絵本の読み聞 [続きを読む]