枡i さん プロフィール

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枡iさん: またまたまがる
ハンドル名枡i さん
ブログタイトルまたまたまがる
ブログURLhttp://hi-masai.blogspot.jp/
サイト紹介文トポロジーなど数学を研究しています。 自分なりの「数学を通した世の中の見えかた」を書いていきます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供39回 / 223日(平均1.2回/週) - 参加 2017/04/11 20:41

枡i さんのブログ記事

  • 数学と工学2
  • 続きです。(数学と工学1はこちら)「わからない」ことが「おもしろい」につながったのはラッキーでした。ひとつ、きっかけは囲碁やスポーツ囲碁は基本的に「わからない」。最近のAI の発展で明らかになったことはトッププロでさえ囲碁を「わかって」いなかったということ。だからこそ、おもしろい。スポーツもどんなトレーニングをすれば強くなれるのか、わからないことが多い。高校時代、囲碁やスポーツに夢中になって、「それ [続きを読む]
  • 数学と工学1
  • 少しだけ、昔を思い出しています。よく聞かれる質問「どうして工学から数学、トポロジーへ専門を変えたのか?」工学に飽きちゃったんですよ数学が面白くていろいろ適当にごまかしてきました。工学から数学。ほとんどのおとなが「やめておいた方が良い」といった転向。理由はたくさんありました。すごく大事だったはずなのに、油断すると忘れそうになるのでちょっと書いてみます。きっといろいろ書きたくなるのでタイトルに「1」を [続きを読む]
  • かわ
  • 数学をみていて、あぁ、ここには大きな川が流れているなぁと感じることがあります。議論に器の大きさがあって、舟を浮かべるだけで、どんどんすすんでゆく。大きな川のまわりには町ができる。川がいろいろなものを運んでくれるから、それを利用しようと人々があつまる。昔、タイ人の友達に、なんでタイはそんなにご飯が美味しいのか?と聞いたら「大きな川があったからさ」と言われた。いろいろな国のよい食文化が''流れて''きたの [続きを読む]
  • 成長
  • 空を飛ぶ必要がなくなった動物の羽がなくなっていく様子もやっぱり進化という。その動物は羽の変わりにやっぱり何かを得たのかな。羽を作るための栄養を節約、とかは出来ている気がする。でも、羽をなくした後に先祖が空を飛んでいる様子を見たらなんか切なくなる気がする。それとも空を飛ぶ先祖が見逃していた地上の何かを誇りに思うのかな。空を飛ぶ必要が出来た動物に羽が生えたらそれはもちろん進化という。その動物は羽の代わ [続きを読む]
  • 景色
  • 数学の話をするとき、ぼくは見てきた景色をお話ししている感覚に近いです。数学はもちろん文章、論理で書かれているのですが、なんどもなんども咀嚼して、わかった、体に入ったと思えるとき、それが景色のように、絵のように感じられるのです。そうしてみてきた絵は、数学の言葉に直すといつでも、だれでも同じ景色にみえるようにすることができます。ずうっと昔の数学者が見てきた景色とそのまま同じ景色を、僕らも見ることができ [続きを読む]
  • 翻訳
  • 片平まつり、簡単にいうとオープンキャンパスがありました。小学生向けのイベントで、科学で遊んでもらおうというイベントです。うちの研究室のドイツ人の方が、頑張ってポスターを作ってくれました。英語で。それを、小学生にわかるように、日本語にしようとするとうーん、難しい。そのポスターの英語は、きっと英語が母国語の子供には伝わる。けど、それを直訳すると全然''子供向け''にならない。日本語はあいまいな言語、科学に [続きを読む]
  • レーゲンズブルク3
  • ドナウ川、まぁ大きな川がレーゲンズブルクを流れています。大きな川とか湖とか、たくさんの水が静かにある風景が好きでよく散歩をします。海もよいですが、すこし動きや音が大きいのです。老若男女、たくさんの人があるいていましたが、ドナウ川の川沿いには柵がありませんでした。海外はそういうところが多い気がします。バランスを崩したら落っこちてしまいそうなギリギリを歩きながらむかし、いろいろな選択肢の中、進む道をえ [続きを読む]
  • レーゲンズブルク2
  • このまちは、歴史にあふれている。少し昔の、そのまた少し昔くらいの時代、レーゲンズブルクはとても大事なまちでいまは、まちごと世界遺産。ぼくにとって初めて来るドイツの田舎町であり、他のまちのことは知らないのだけどこのまちの「かんかく」が好き。建物と建物のかんかくまち行く人との程よいかんかくお散歩をしていたら、ハトがいておっきい葉っぱが足にくっついてちょっと大変そうにテコテコ歩いていた。ぼくと、きっと同 [続きを読む]
  • レーゲンズブルグ1
  • ドイツのレーゲンズブルグという街に来ています。海外にいるので普通の日記を書いてみます。今回は(お金がなくて)タイ航空を使ってみました。チキンカレーライス、と言われて出てきた機内食がタイ料理感満載でよかった。タイ料理好きなのでタイ航空はなかなかよいです。バンコク経由で来ましたが、意外と経由地があったほうが時差ぼけが楽なのかもしれない。いつもより元気です。ミュンヘン空港では電車などの関係でちょっとした [続きを読む]
  • でも
  • とある週末、ストリートジャズフェスティバルということで商店街が音楽にあふれていました。音楽を聴くのは楽しく、また楽しそうにジャズを生み出す人たちをみるのは心地よい。ふと、自分は小さい頃から、歌うこと、演奏することが苦手であったことを思い出す。でも、音楽は好き。数学やってます。そういうと、数学は苦手でした、と返ってきたりへぇと微妙な顔をされたりします。そんな人たちも、苦手で、ちょっと嫌だったけど数学 [続きを読む]
  • 記憶
  • よく、匂いは記憶と強く繋がっているという話を聞きます。たしかに、ふとした匂いで様々な記憶が思い出されることがあります。同じように、ぼくは数学で記憶が蘇ることがよくあります。むかし、自分でやった証明を思い出すと、それを、いつ、どこで、どんなことを感じながら証明したか一気に頭に浮かんだりします。あぁ、この議論、海外でお散歩している時に考えたな。その時の景色が目の前に広がります。つらいことがあったときに [続きを読む]
  • Mini-Workshop on Random links and 3-manifolds、講演メモ1
  • 講演予稿をブログに書いてみるという実験です。予稿というか、メモです。4コマ講演するのでそのメモです(詳しくはこちら)。間違い等の可能性があります。教えてください。論文を元に講演しますが、1コマ目は自分なりにグロモフ双曲空間についてお話しします。(著作権が心配になったので1コマ目だけ公開します)1コマ目:グロモフ双曲空間の復習Quasi geodesic とMorse 補題Tree-like 性質グロモフ積とShadow の定義、基本性 [続きを読む]
  • さまざま
  • トポロジーの研究集会に久しぶりに参加しました。最近は力学系などの視点で、トポロジー関連の研究していてトポロジー以外の集会が多かったのです。学生の頃、メインに参加していたのが日本の、トポロジーの集会。前々から思っていましたが、分野ごとに、また同じ分野でも国ごとに集会の''空気が''違って面白いです。不思議なことに、柔らかい幾何といわれるトポロジーの集会の空気は柔らかめ微分ができたりカタめの幾何の空気はす [続きを読む]
  • 習慣
  • 次はどんな数学をしようか。それを考えるのに、最近はいつもより深く自分を見直しています。ほかの人に迷惑にならない範囲での結構''変な''習慣やらこだわりがあります。自宅にテレビもネットもなかったりいまだにガラケーだったり家がちょっとボロかったり電気やエネルギーを極力使わなかったり自分にとってはあたりまえすぎて、普段は気にしていなかったのですが今回は気にしてみることにしました。すこし、やめてみたりしました [続きを読む]
  • ぎゅっと
  • お芝居、数学、スポーツ。いろいろなものを見て、「1秒にかけられた膨大な時間」が感じられたとき、いいものを見たなという気分になります。その1秒のために費やされた時間がどっと体に入ってきて染みる先日、2分半でトポロジーを紹介するという難題にトライしてきました。1秒にどれだけ"詰め込めるか"いろいろ試して、楽しかったです。評判はなかなかでしたが、もっとうまくやれないか考えています。数学に長い時間を費やして [続きを読む]
  • 数学と囲碁
  • 最近、隣の大学の先生と囲碁を定期的に打っています。なんとなく、昭和な感じがして楽しいです。いろいろ「昭和」な話も聞きました。むかしは(むかしですよ!)、昼休みによく教授が集まって囲碁を打っていたそうです。つい熱くなってちょっぴり(ちょっぴりですよ!)長めの昼休みになったりするのでだんだん消えてしまったそうです。でも、話を聞くとそういう「自然と人が集まる場所」があったおかげでいろいろな''雑務''がとて [続きを読む]
  • ニューラルネットワーク
  • 脳の回路を模倣したニューラルネットワークというのが流行っています。その解説は他に譲りますが、学んでみると自分が意識したり、無意識にやっていたことがうまく説明されています。スポーツをやっていた時、基礎練習を繰り返す作業は頭の中に「回路を作る」ことだと思っていました。ニューラルネットワークの言葉だと、「複雑な回路をひとまとめとみなす」方が近いということがわかります。複雑なものが「ひとつ」になったときが [続きを読む]
  • ものがたり
  • 数学は言語だ。よく耳にしますが、ぼくは物語を作るような感覚で数学を見ています。言うなれば、物理やその他、現実に即した科学はノンフィクション、一方で数学はフィクションです。''文法''は決まっていますが、それさえ守れば何を描いても良い。こんなに自由な学問はほかにないように思います。でも、ひとむかし前にフィクション、''夢物語''として描かれた世界が現実になったりしている。わくわくする夢を描けば、いつか現実に [続きを読む]
  • あいうえお
  • 辞書にはたくさんの言葉が順番にならんでいます。最初の一文字目を比べて、同じだったら二文字目、・・・どこかで「先に出てくる」文字があれば、辞書でも先に出てきます。"先に出てくる"数字は小さいです。同じように先にでてくる言葉も``小さい''ことにする、あい<あお<かお・・・と不等号の記号で書くことができます。同じことを、「数字のペア」で考えてみます。$(0,1)最初の一つ目の座標($(a,b)$なら$a$)を比べて、同じだ [続きを読む]
  • ミチハバ
  • 藤井四段の連勝のニュースをみてミーハー心で対局の解説を見てみました。囲碁と将棋は似ているようで、対局終盤の''道幅''がけっこう違うようにみえましたというお話を。将棋も囲碁も、先に王将をとる、陣地をとるという点でレースに似た面を持つゲームです。対局の際、幾つか岐路がみえることがよくあります。近道だけれども、ミチハバが狭い道。少し遠回りだけれども、ミチハバが広い道。道を踏み外し、''落ちて''しまったらそれ [続きを読む]
  • 数学のやり方
  • ぼくは最初の論文を書くのが遅い人でした。簡単に言うと、工学から純粋数学へ移るという、なかなかどうして頭のおかしいことをやったのが理由です。でも、ぼくはかなり「準備をして」数学の世界へ飛び込みました。大学院に入りたての段階で、基礎知識は博士課程に進むつもりで研究してる友達と比べてもそれほど劣るものではなかったかと思います。でも、今となってみると「数学のやり方」をわかっていなかった。とくに、大学4年間 [続きを読む]
  • からだのこえ
  • ある意味で、研究生活はスポーツだと思っています。試合開始の笛は産声、終了は、終わったとき。その中で、体調を管理するのは大事なこと。今日は自己流ですが、体調について気づいたことを。体調不良、倦怠感、疲労感には大きく分けて要因が内にある場合外にある場合のふた通りがあると思います。内、は筋肉、内臓、または心の調子が実際に悪いとき外、は季節の変わり目、軽いストレスなどで体が反応しているとき難しいのは内か、 [続きを読む]
  • どっぷりと
  • 数学の世界では依然として、師匠、弟子、という言葉遣いをします。大学院でお世話になる先生を師匠、学生を弟子と呼ぶのです。研究は冒険に似ています。どの方向に進むのか。どうやって困難を乗り越えるのか。「センス」が問われるのです。ぼくの師匠は事ある毎に「筋が良い」「筋が悪い」と数学を見ながら言いました。難しいのは、それが"どうして”筋が良い/悪いのか、教えてもらえないのです。今となって思うと、それは言葉に [続きを読む]
  • 忘れた幾何
  • 「幾何」とはきっちりかっちり決まった"かたち"です。トポロジーは形の「幾何」、長さ、角度、面積などの量的な情報、を捨てて 残ったものをしらべよう。 そんな考え方でした (昔の記事、「1+1と2」もよければ)。 そうやって、たくさんの情報を捨ててもなお、残ったなにかがあるならば それはきっと大切だろう。 数学ではいくらでも高い次元の空間を考えることができます。 でも、不思議なこ [続きを読む]
  • AI
  • ぼくは工学部に入り、その後大学院から数学をやるという少し変わった道を通っています。工学部に入った理由のひとつが「自分より強い囲碁のプログラムをつくりたい」でした。今思うと、情報科学科に入るべきだったのですが、当時はあんまりよくわかっていなかったのです。当時、ぼくが知っていた人工知能や機械学習と現在のそれはもう同じものとは思えないほどにレベルが違います。大学一年生のときに一番強かった囲碁のソフトは寝 [続きを読む]