@でぃーあん さん プロフィール

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@でぃーあんさん: 物語を紡ぐ場所
ハンドル名@でぃーあん さん
ブログタイトル物語を紡ぐ場所
ブログURLhttp://ndan98.blog.fc2.com/
サイト紹介文ちびちび妄想を綴っていきます。
自由文よろしくお願いします。
褒められて伸びるタイプ。
豆腐メンタルです。
ガラスのハートです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供7回 / 174日(平均0.3回/週) - 参加 2017/04/12 19:42

@でぃーあん さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 六尾
  •  翌朝。まるで我が心情を汲み取ったかのような薄雲の空の下、俺は学校への道程を歩んでいた。歩道の脇には新緑の混じり始めた桜の木立ちが規則正しく並んでいる。入学して二週間ちょっと、漸く見慣れ始めた景色だったが、今日は些か寂れて見えた。流石は絶賛余命減少中の身と言ったところか、物事を良質に捉える心のゆとりが不足しているらしい。もっとも本日は電車一本分早い登校で実際に通学ラッシュとは僅かながら時間的ズレが [続きを読む]
  • 五尾
  •  俺は「では早速これから学校に向かいましょう」と言って立ち上がった。俺に呪いを掛けた憎っくき一つ目妖怪を捕まえるため、白面金毛九尾たまもの助力を確約させてから程なくしての事だ。 俺の命はあと三日、あまりにも残された時間が少ない。やる事が決まり、その実行に目処がたったのならば行動あるのみである。こんな呪い(もの)は早急に取り除くのが賢明だ。幸いにして今から学校に向かえば、どうにか最終下校時刻前には辿 [続きを読む]
  • 四尾
  •  アンガーマネジメントなる分野に於いて曰く、人の怒りのピークというのは六秒程しか持続しないというのが通説らしい。なんでも、その六秒さえ乗り切れば理性を持って怒りを押さえ込む事が出来るとか。口周りのトマトソースを紙ナプキンで乱雑に拭き取るたまもを尻目にダージリン紅茶を口に含み其の味わいを噛み締めると、六秒という時間は思いの外容易にやり過ごす事が出来た。それが功を奏したのか否かは凡庸の学生たる俺には計 [続きを読む]
  •  ―――あれから小一時間が過ぎていた。唐突にあと三日の余命宣告を受けてから小一時間だ。未だその原因たる我が左腕の呪いの文様は健在。然るにそれは残り僅かとなった我が余命の消費量と同義とも言えるだろう。 そうした状況の中、俺は……俺達は駅前広場の端にある小さな喫茶店にいた。 ここで言う俺達とは、当然ながら俺とたまもの二人を指している。それは他に利用客が居ない貸し切り状態の店内を見渡しても明らかで否定し [続きを読む]
  •  一つ目妖怪から逃れるようにして偶然立ち寄った学校近くの神社。ここに突然現れた優美で凛々しく神々しい九つの尻尾を持った大狐。俺は財布の片隅から賽銭用にと五円玉を摘み上げたまま、神様への挨拶など忘却してその姿に見入っていた――――― 暫くするとその大狐は、どんな揚力を得ればそうなるのかは解らないがヘリコプターがホバリングしながら着陸する時のようにゆっくりと拝殿の前にある開けた場所へと舞い降りて来た。 [続きを読む]
  • 「きゃっ!」 昇降口の出先でぶつかりそうになった誰とも判らぬ女子生徒の声が耳に届く。 それでもこの俺、明松灯輝(かがりともき)は構わず走り続けた。振り向くこともしなかった。それどころではなかったからだ。 彼は脇目もふらず疾風のように駆けていった。 少々安っぽい文学表現かも知れないが、端から見たらそんな光景だったに違いない。 桜前線到達から幾許か時が経ち、艶やかだった白き衣の並木道は新緑のアーチへと [続きを読む]
  • 序章
  •  幼い頃から他者(ひと)には見えない『何か』が見え、他者(ひと)には聞えぬ『何か』が聞こえ、他者(ひと)には触れぬ『何か』に触れる事が出来た。『何か』とは何か。それは俗にお化けや妖怪、幽霊と呼ばれるものだ。別に望んで得た能力ではない。はっきり言って俺はこの能力を憎んでいる。なぜなら俺は幼い頃からこの能力が原因で、事ある毎に周囲の人間から迫害を受けて来たからだ。 想像してみて欲しい。例えば俺が道端で妖怪に [続きを読む]
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