仮名吹(かなぶき) さん プロフィール

  •  
仮名吹(かなぶき)さん: みんなの夜
ハンドル名仮名吹(かなぶき) さん
ブログタイトルみんなの夜
ブログURLhttp://masa-toshi-bros.seesaa.net/
サイト紹介文仮名吹(かなぶき)です。夜、一人で詩を読んでいる方へ。あなたは一人ではないですよ。みんなもそうです。
自由文自作の詩をお届けいたします。よかったらご覧になってください。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供75回 / 365日(平均1.4回/週) - 参加 2017/04/15 08:06

仮名吹(かなぶき) さんのブログ記事

  • 悲しい人びと
  • 大きな地震で一人の少女が命を落とした多くの人びとが彼女の死を悲しんだ戦争で一万人の子どもが殺されたあまりの現実に誰もが感情を失くしたいちばん悲しいことは悲しむことをやめること [続きを読む]
  • 主のいない部屋
  • 気がつくと俺は他人の部屋の中にいた誰の住まいか分からぬ、本や資料が散らかった無人の部屋暗がりにパソコン画面だけが光っているワープロソフトの画面には逃げるなら今だと一行だけ打ち込まれていた逃げたのか、この部屋の住人はその時パソコンにメールが届いた恐る恐る開いて読むと  拝啓 仮名吹先生とある。作家か何かへのファンレターなのか本棚から「仮名吹」の著書が見つかった女からのメールの末尾には  明日、〇〇駅 [続きを読む]
  • このクソババアと叫ぶ前に
  • もしもあなたが今、年配の女性に向けてこのクソババアと叫びそうになっているならこの詩を読んでほしいそして思い出してほしいあなたのお母さんのことをあなたのお母さんも他の誰かから見ればこの人と同じクソババアであることをどうか思い起こしてほしい誰にでもある、母の思い出幼いあなたの手を引いて近所のどぶ川にアメリカザリガニを探しに行ってくれた日のことその母が今あなたの目の前にいる幻だとしても、そのことをどうか [続きを読む]
  • 真夜中の女優のように
  • 陽気な三十代たちが帰ったあとの部屋で真夜中、ひとり鏡を見る鏡のなかの女は星が見えない夜景を背にしていつもの軽い仏頂面です涙なんかうっすら浮かぶ気配もないカメラが回り始めた直後の女優のようにこんな時に思い切り泣けたら女優さんになるのはちょっと無理だとしてもわたしの日々はもしかしてよくある少女マンガみたいにくるくる回転していただろうか今この瞬間にもまるでつまらぬドラマそのままに金持ちのバカ息子の腕のな [続きを読む]
  • 先生、叱らないでーある宇宙のはなしー
  •   Ⅰ夏休みもあと十日そろそろ宿題の工作を作らなきゃめんどくさいなぁもう僕は子ども部屋に舞い散る塵の一つに懐中電灯でピリピリ光線を当ててみたすると「ポン」という破裂音がした十日後にはその塵は工作を入れて持って行く段ボール箱大の黒いモヤモヤに膨れ上がっていたその物体の中から「神よ、神よ」というかすかな声が聞こえた顕微鏡で黒いモヤモヤの中を覗くとミクロな球体が浮かんでいて「神よ」はその球体に棲む微生物 [続きを読む]
  • 千一夜
  • わたくしの話に結末があるのかというお客様のお尋ねに答えます前に、毎晩お客様が当店にお越しになる度に一度でもわたくしが前夜の話を上回る摩訶不思議な話をしなかったことがございましょうかと申し上げたく存じますたとえば、あるセールスマンがわたくしに言ったのですこのマントを着てごらんなさいと子どもの漫画ではないから透明にはならぬがこれを着ればあなたは「無」になれる仕事場でも酒場でもどこでもあなたはまるで道端 [続きを読む]
  • 一九九五年まばたきしない瞳
  • 暗い防空壕のなか一人の少女の瞳だけが光っていたその瞳はすでに感情の色を失っていた私の目が暗がりに慣れてくると少女は服を何も身に着けていないようだった行水の途中で逃げてきたのだろうか周りの者が皆死んでしまったこの時私は彼女を犯そうと思えばできたかもしれない私は自分の服を脱ぎ、少女に与えた闇に光る二つの瞳はまばたきもせず私から目をそらしもせずに服を着た周りに誰もいないこの時彼女は裸になった私を見て楽し [続きを読む]
  • 変身キット
  • いい品物がありますよとささやかれセールスマンから買った変身キットこれを着れば俺も女子高生になれるきっと返信がくると思い込んだままとうとう明けなかった夜あの夜から俺はいっそ自分が女子高生になればいいんだとこんな変身キットを探していた俺はきっと変身するために生まれてきたそんな俺を世間はやれなんとか障害だとか勝手に名前を付けて分類しただけで知ったかぶりをしているお前たちに俺のなかの男と女が解かってたまる [続きを読む]
  • 天才と呼ばれた男
  • 昔からの路線を真新しい電車が今日も奴を乗せて走る駅から徒歩で二、三分のところ奴が通うNPOの陶芸教室がある一度だけ付添いに来た奴の母親によれば奴は学校を出ていない中学に行くのを途中でやめたからだある日卒業証書が郵便で届いたというしかしそんなことは奴にとっては紙切れが一枚増えただけのことだった奴は人と言葉を交わさない何もできない靴下さえも母親に履かせてもらっているでもそんな奴でも周りのごく少数の人々 [続きを読む]
  • ふじ子さん
  • ふじ子さん茶色い写真の父、継母、そして隠れたあなた三人がこの世を去った今だから私はこの詩であなたのこころが真実だったことを信じます私は物心ついてからは継母に育てられたそして彼女が実母なのだと教えられたふじ子さんあなたの恋はふとしたことから始まったあなたの愛はひとすじの路だっただから何かが壊れたとき明治の家族法のために私の親権も持てずこの家を一人で去らねばならなかった、ふじ子さんあなたのことをいつか [続きを読む]
  • 朝が来るから
  • ほら、涙がこぼれ落ちそうになるのを懸命に堪えているときの少女のような顔をした朝が泣きたいのはこっちですよねと隣席の中年男が僕にささやくたぶん何かの被害者面をして昨夜からの集会は日付が替わっても一向にまとまる気配すらないみんな始発電車で逃げ出すつもりなのにそりゃそうだ女の子ひとり泣き止むことさえ滅多に実現されない世の中なのだからそんな朝をもう何千回迎えてきただろうかそんな人々をあと何千回電車は乗せる [続きを読む]
  • コンビニに吹く風
  • 両親が相次いで亡くなり一千万ほどの預貯金が残った俺はこの金で毎日風俗に通い金が無くなったら死のうと思ったコンビニのバイトさえ務まりそうになくこの世に何の未練も無かったからお気に入りの風俗嬢に貢げるだけ貢いで金が無くなったら首でも吊ろうと決めたそうして一年が過ぎたいよいよ残高が底を突きそろそろ潮時かと思い始めたある日、貢いだ子から風俗辞めて一緒に暮らしたいと泣かれた無一文になった俺は翌朝からコンビニ [続きを読む]
  • 病院広場のおしゃべり会
  • 昨日はごめんね僕の詩を朗読してと君に頼まれたのに恥ずかしいからと断ってしまって…今朝からずっと練習してます低めの声で読むとカッコつけ過ぎでかえってカッコ悪いけど高めの声で読むとわりと自然でそれほど恥ずかしくないのがわかった病院広場のおしゃべり会で君の隣に伏せていた犬が盲導犬だったって知らなかったから僕はボランティア失格だねその前に詩の書き手として失格だね…次週のおしゃべり会ではぜったい詩の朗読する [続きを読む]
  • 改行
  • 改行を  打ち間…    違え      ると、こん       な      にも文    字た   ち/    が(が)      踊り始める。 [続きを読む]
  • 腕と唇
  • 俺はこの腕で何千頭もの牛を殺してきた俺を信じて俺のこの腕を信じて抱かれているお前は怖くないのかお前はその口で何千頭もの牛を食してきたお前を欲しお前のすべてを欲してその唇を俺は怖れない愛とは美しいものだと人は言うけれどその美しさが食われる牛には何だというのか [続きを読む]
  • 誰か
  • 見知らぬ町の駅に降り立った私は道行く人の誰かにここはどこですかと尋ねようとしたするとそれより早く町の人が数名で私を取り囲んであんたこそ誰かと詰め寄った私は答えられなかったいつの間にか自分の名も思い出せなくなっていた「誰か、誰かおらぬか」遠くで殿さまのような声がしている [続きを読む]
  • 風が吹いたあとの恋
  • あれは風が強く吹いた日の出来事だったことを覚えているあなたに出会った私は料理人のままなのに違う私になってしまい私に出会ったあなたも大学生のままなのに違うあなたになってしまったあなたに出会う前とは違うことを気にするようになりあなたもそうするようになったそれはよくあることだと人は言う事実、私たちを取り巻く世界は何一つ変わらない世界だったそれでも何かが変わったと思わずにいられない、そんな私たちになってし [続きを読む]
  • 俺と私のあの日
  • あの頃俺はもう生きているのが嫌で、嫌で今ここでこうして「あの頃は」なんて振り返れる日が来ようとは思いもしなかったあの頃私はこんな人生なら、もういつ終わってもいいわといつでも終わらせるつもりでただ死んでいないというだけだったそう、あの日NPOの人に半ば無理やり連れ出されてそう、きみに出会うまではそう、あなたに出会うまでは [続きを読む]
  • 若い女と老犬
  • 閉じたカーテンの隙間から忍び込んで白塗りの天井をささやかに祝福する光私が目を開けると昨日滅びたはずの朝がまた滅びに向かって繰り返されていたこんなことあり得ないどうしてこんなになってしまったのか私は老犬に理由を聞くしかないと思った村には彼の姿はなく見知らぬ若い女が彼は今ごろ空を散歩しているのだからもうここに戻りはしないと告げたキーマンを失った私は途方に暮れて若い女と話をした彼女は自分の言葉に腹を抱え [続きを読む]
  • クイズ大会
  •   さぁ、ファイナルチャンスです。  それでは、どうぞ。――深まっていくものは?秋。――ねじれていくものは?過ち。――女が海に棄てたものは?ブリキ人形の涙。――子どもが砂浜で拾ったものは?青い手紙の入った瓶。――手紙には何と書いてあった?インクがにじんで読めませんでした。聞きたいことはそれだけですか?  タイムオーバーです。  残念でした。 [続きを読む]
  • 『みんなの夜』アマチュア詩人・仮名吹のつぶやきhttp://masa-toshi-bros.seesaa.net
  • JFwO0fZ2Gb137jk / 仮名吹自分の子どもを無理やり進学塾に通わせることを「教育」と呼んでいる親がいたらしばいてやりたい。 at 01/07 23:52JFwO0fZ2Gb137jk / 仮名吹旧民進党がもしあの時解党せずに選挙した場合、前原氏たちの議席予測では50議席台だったと聞きます。しかし解党した結果、希望(旧民進系)・立憲・無所属の会の合計議席は軽く100を超えているのでは?ということは前原氏の決断は正しかった…? at 01/07 23:35JFw [続きを読む]
  • 筋肉美女
  • 知らなかった僕のアパートの近所に筋肉美女が住んでいたなんてまさかこんなところで筋肉美女に出会ってしまうなんて筋肉美女は普段は服で隠しているでも彼女はやはり正真正銘の写真ブログで有名な筋肉美女だったカラオケも上手い、筋肉美女でもいちばん意外だったのは彼女がガリのヒョロ男に従順なことです [続きを読む]