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山いこら♪ https://blog.goo.ne.jp/yamaikora

山に森、生き物、林業、樹木、木材などに関する色々な知識や楽しさを共有しましょう。みんな、山いこらA

山いこら♪
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2017/04/24

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  • OODAループ

    OODAループとは、勝敗に関わる意思決定と実行のために行われる思考方法の1つで、現場の業務や私生活などでの改善に役立つ考え方と言われています。一般的には、「PDCAサイクル」の方が馴染みあるかと思いますが、時代の変化やあらゆる状況の変化に対応した行動に繋がる思考という点では、OODAループの方が優れています。状況の変化に応じて、臨機応変に対応するには、PDCAサイクルでは限界があるため、OODAループという思考を学ぶ授業を、奈良県フォレスターアカデミーで行ってきました。まず、OODAループのOODAとは・・・Observe=見る(観察・情報収集する)Orient=分かる(状況判断)Decide=決める(意思決定)Action=動く(実行・行動する)これら4つの頭文字を繋げたものです。PDCAサイクルはm、...OODAループ

  • ヤドリギ

    クリスマスを代表する樹木「ヤドリギ」。冬の間でも、落葉樹に半寄生する常緑樹のヤドリギは、強い生命力という象徴として扱われ、ヨーロッパでは、昔から、宗教的に「神聖な木」とされたり、「幸運を呼ぶ木」とも言われているそうです。ヤドリギと言えば、「ヤドリギの木の下で出会った男女はキスをしても良い」という、なんか都合が良いような言い伝え(^_^;)がありますよね。ケルト神話や北欧神話では、ヤドリギは幸福・安全・幸運をもたらす「聖なる木」とされており、非常に縁起の良い植物とされているそうです。そんなヤドリギの下を通るとき、幸福・安全・幸運を願うという習慣から、未婚の男女は幸せな結婚を願い「ヤドリギの下で出会った男女はキスをしても良い」という習慣が生まれたそうです。ロマンチックな感じがしますが、逆に、ヤドリギの下でキス...ヤドリギ

  • 葉痕

    冬になって、葉が落ちた痕跡のことを「葉痕(ようこん)」といいます。冬になると、ほとんどの生き物は冬眠をしたり、植物は落葉や地上部が枯れたりと、寂しい感じになります・・・・。そんな時、樹木の葉痕を観察すると、寂しい感じが一転して、楽しい気持ちに変わることがあります。今回は、そんな面白い葉痕の一例をご紹介します。葉痕は、枝に着いていた葉の柄が落ちた痕跡なので、葉が大きいほど、葉痕も大きくなります。そのため、葉痕の大きさや形は、樹種によって、大きく異なるので、それぞれの違いを観察しても面白いかなと思います。さて、枝に着いた葉は、枝と葉の間で水分・養分のやり取りを行っています。この水分・養分をやり取りする器官を「維管束(いかんそく)」といい、葉が落ちた後も、この維管束の痕が残ります。この痕跡は、点や線のような形で...葉痕

  • フォレストリーダー研修

    ㈱はぐくみ幸房では、コミュニケーションの重要性を実感いただく、参加型の研修を行っています。今回は、林業の現場班長や班長候補の方々を対象に行うフォレストリーダー研修にて、コミュニケーションの研修を行いました。写真は受講生の感想です。画像をクリックすると拡大されます。心理学者のアルフレッド・アドラーの有名な言葉の中に、「すべての悩みは対人関係の悩みである」、「人間の悩みの90%が人間関係」とあるように、私たちの日々の悩みの大半は、人間関係です。中には、「いや、お金だ!」という方もいますが、実は、お金の悩みも対人関係です。請求する人と請求される人との人間関係があって、お金の悩みになります。例えば、請求する人が期限までに支払えと言ってくるから、お金という悩みが生まれます。もし、請求する人が5年以内に支払ってくれた...フォレストリーダー研修

  • ヒナカマキリ

    体長2cmに満たない日本最小のカマキリ「ヒナカマキリ」。出会うと、テンションが上がり、ついニンマリしてしまう可愛いカマキリです(^_^)。ヒナカマキリは、体長1.2〜1.8mmと日本最小のカマキリで、本州(東北以南)、四国、九州、沖縄に分布します。常緑広葉樹林に棲息する森林性のカマキリで、主に林床や落ち葉の下など地面を徘徊しますが、サイズが小さいので、なかなか出会えない(見つけられない?)カマキリです。オオカマキリやコカマキリなど他のカマキリと違って、成虫になっても、跳ぶことが出来ないため、地面を徘徊しながら、トビムシなどの土壌生物を捕食します。たまに、ショウジョウバエなどを捕食する姿も。ヒナカマキリが最大サイズになる10〜11月くらいに、常緑広葉樹林の林床や落ち葉の下を観察すると、出会えるかなと思います...ヒナカマキリ

  • ハリガネムシ

    カマキリに寄生するハリガネムシ。ちなみに、ハリガネムシは、カマキリだけに寄生するわけではなく、カマドウマやキリギリスにも寄生します。ハリガネムシの生態は、非常に興味深く、そして、面白い!①ハリガネムシに寄生されたカマキリは、体を操られ、川の中に入水自殺させられます。。。②川の中に飛び込んだカマキリの内臓から、ハリガネムシが出てきます。③川の中で、ハリガネムシは交尾し、産卵します。(どのようにしてメスとオスが出会うのか、謎ですが・・・(゚Д゚;))④孵化したハリガネムシの幼虫は、カワゲラなどの水生昆虫に寄生します。このとき、水生昆虫は中間宿主として、寄生します。⑤水生昆虫は、羽化するために陸上へ上がります。⑥陸上に上がった水生昆虫、または陸上で成虫になった水生昆虫が、肉食性のカマキリ、雑食性のカマドウマやキ...ハリガネムシ

  • ドコモ紀の国・明恵峡の森

    和歌山県の「企業の森」に参画されている株式会社ドコモCS関西和歌山支店様の「ドコモ紀の国・明恵峡の森」。今年も弊社で森林整備とイベント事業の企画と実施をさせていただきました。開会式の後は、森林整備班とイベント班の2班に分かれて、それぞれの活動がスタートです!まずは、森林整備班。約15年前に植栽したサクラ、モミジ、クヌギ、ヒノキが立派に成長し、そろそろ間引きが必要な段階に入りました。今回の森林整備活動は、樹木が健やかに成長できるよう、枯れ枝と光合成の効率が悪い枝を除去する作業を行いました。光と枝張りの関係性を解説しながら、除去が必要な枝の特徴を説明し、社員さん自ら鋸を手に取り、枝払い作業を行っていただきました。光環境をめぐり、競争関係にあるヒノキとモミジ。どちらを残すのか、両方残すならモミジの枝張りをどのよ...ドコモ紀の国・明恵峡の森

  • フクラスズメ

    この時期になると大量発生する毛虫「フクラスズメ」。フクラスズメの幼虫が、大量に発生すると、秋が来たなと感じてしまいます。ちなみに、フクラスズメという名前ですが、スズメガ科の蛾ではなく、ヤガ科の蛾です。外部から刺激を与えると、体を激しく揺らし、捕まえると、口から食べた葉を大量に吐き出します。「捕まえると」・・・?フクラスズメは、無毒な毛虫なので、捕まえて、触ることが出来ます。実は、この時期の自然観察では、フクラスズメを見つけたら、必ず捕まえて、ツルツルのお肌を体感してもらっています。フクラスズメは、道路脇など日当たりの良い場所に生えるカラムシ(イラクサ科)に発生します。大葉に似た感じの草なので、よく見かける植物ではないかと思います。←カラムシフクラスズメが大量に発生すると、見た目によるメンタル的な被害(;゚...フクラスズメ

  • トランスコスモスの森

    2023年9月8日、トランスコスモス株式会社様が和歌山県の「企業の森」に参画され、それに伴い、弊社で森林体験イベントを企画・担当させていただきました。設定された場所は、和歌山県有田川町の森林で「トランスコスモスの森」として森林整備活動に取り組むこととなります。さて、今回の森林体験イベントは、9月8日の調印式翌日に行うというスケジュールで、調印式とイベントのW運営で、ご担当の方はとても大変だったと思います・・・。今回のフィールドは「鳥屋城山」、前半は自然観察会、後半は木のスプーンづくり体験とさせていただきました。午前は自然観察。鳥屋城山の麓は、花見や紅葉が楽しめるようソメイヨシノやイロハモミジが植えられており、人工的な環境の要素があるものの、頂上に向かうと、アカマツ、ウバメガシ、シャシャンボやナツハゼなどの...トランスコスモスの森

  • クズノチビタマムシ

    クズに集まるとっても小さいタマムシ。クズノチビタマムシ。名前の由来は分かるけど・・・名前の中に「クズ」や「チビ」という単語が含まれるって、なんだか、気の毒だな。と個人的に思ってしまう昆虫です(^_^;)。クズノチビタマムシは、成虫・幼虫共にクズの葉を食べます。幼虫はクズの葉の中に潜り込んで葉をモグモグと食べ、成虫はクズの葉の上で葉をモグモグと食べます。なので、クズの葉が虫に食べられたような痕があると、クズノチビタマムシが潜んでいるかもしれません。しかし、体長3~4mmと非常に小さいので、見慣れていないと、意外と気づかないかも・・・。不用意に近づくと、葉からポロッと落ちて、そのままどこかへ飛んで行くこともあります。非常に小さい昆虫なので、見つけにくい(見落としやすい)ですが、実は、本州、四国、九州、屋久島、...クズノチビタマムシ

  • カジカガエル

    とっても美しい声で鳴く”清流の歌姫”「カジカガエル」。とても言葉(文章)では表現できないくらい美しい鳴き声で、「本当にカエルですか?」と思ってしまうほど、惚れ惚れする美声です。そして、美声だけじゃない!顔もカワイイ❤!カジカガエルは、渓流や河川に生息するアオガエル科のカエルですオスは体長約3.0cm~4.5cm、メスは体長約4.0cm~8.0cmmと、メスの方が大きいです。メスは「本当に同じカジカガエル?」って、疑いたくなるくらい、オスより大きい!(←メス)(←上:オス、下:メス)「カジカガエル」という名前の由来は、鳴き声がシカに似ており、川の鹿という意味で「河鹿(かじか)」とのこと。個人的には、シカに似てないし、シカより美声やで(`ー´)ノ・・・って感じです。カジカガエルの方が、断然、カワイイし、美声!...カジカガエル

  • ミズカマキリ

    代表的な水生昆虫の1種「ミズカマキリ」。名前にカマキリと付いていますが、カメムシ目の昆虫で、陸生のカマキリとは全く別の昆虫になります。ミズカマキリの体長は40~45mm、体は細長く、体の色は灰褐色~暗褐色で、前脚は捕獲用、中後脚は遊泳用になっています。肉食性で、捕獲用の前脚を使い、オタマジャクシや小型の魚類、水面に落下した陸生昆虫などを捕獲し、体液を吸い取ります。体液を吸い取る食事の方法は、アメンボやマツモムシといった肉食性カメムシ目の昆虫だな~と思うので、陸生のカマキリとは全く異なりますね。ミズカマキリは、日本全国に分布し、水田や池、沼などに生息し、ある程度の水質汚濁には耐性があるものの、農薬に対しては弱いので、減少傾向にある水生昆虫の1つです。最近は、無農薬や減農薬でお米を育てる方も増えているので、少...ミズカマキリ

  • ルリタテハ

    瑠璃色の模様が素敵なチョウ「ルリタテハ」。ルリタテハはタテハチョウ科のチョウで、名前のとおり「瑠璃色の模様がある」ところが名前の由来となっています。体長は25~45mm、森林の中でも平地やその周辺に生息し、森林以外にも里山や農地、都市部の公園や緑地と幅広い環境で出会うことがあります。瑠璃色の模様が特徴的で、その上、ルリタテハに似たチョウがいないので、すぐに覚えられるチョウですね。しかし、瑠璃色の羽の裏は、落ち葉や樹皮に似た模様なので、見失うほど景色に溶け込んでしまいます。瑠璃色の派手な模様が目立つ分、羽を閉じると全く目立たないので、そのギャップを利用して、外敵から身を守っているのかもしれませんね。次はルリタテハの幼虫。ルリタテハの幼虫は、サルトリイバラやユリ科の植物の葉を食べます。森林の中では、サルトリイ...ルリタテハ

  • 樹木の蛍光物質 × ブラックライト

    バットに使われる樹木で有名な「アオダモ」。その「アオダモ」や「マルバアオダモ」を水に漬けて、ブラックライトを当てると青く、美しく光ります。なぜ、樹木は、このような蛍光物質をもつのか。光合成の関係で、蛍光物質が光エネルギーの伝達に役立つそうですが、それは一部らしく、積極的に蛍光物質を備える理由は、明確になっていないそうです。まー、そんな難しい話は置いといて、気になるのは、「他の樹木も光るのか?」ということです。いろいろ試してみたので、その動画がこちら↓↓↓ご覧いただいたウメ、ウバメガシ以外にも、アカメガシワ、ノグルミ、ウツギ、クサギも光りました。それでも、やっぱり、アオダモが一番美しいですね!(^^)!樹木の蛍光物質×ブラックライト

  • 合意形成

    今回の講義は「合意形成」。そもそも、合意形成とは「チームメンバーや関係者の意見を一致させること」であり、相手を説得したり、相手を説き伏せたりする行為ではありません。お互いの意見を納得いく形に導き、その上で、合意を取り、その合意の下で決定された意見や提案に対しては、各々が当事者意識をもつことも重要です。不満や不安を残したまま、力業で合意させたものは、合意形成をとは言いません。合意形成は、お互いに意見を出し合い、納得いく形で合意することが重要です。なので、合意形成には「論理」と「心理」の両方が重要です。今回は、和歌山県農林大学校林業研修部(以下、和歌山林大)において、合意形成についての講義を行いました。和歌山林大の学生さんたちには、合意形成には論理と心理が重要であることを体感し、理解いただくため、ゲームを通じ...合意形成

  • 林業視察ー宮崎県 再造林ー

    前回の報告からだいぶ経ちますが(^_^;)、宮崎県の林業視察~再造林編~。16年間、素材生産量日本一の座に輝き続けた宮崎県。再造林という問題に直面しています。一番の問題は「人手不足」。伐採量に対して再造林が追い付かない。そして、造林作業はマンパワー。それでも、各地域で工夫して取り組み、再造林率100%を掲げる地域もありました。あと「地拵え」も大切にされていました。それについては、強く共感できるので、いずれ「無地拵え」なんて言葉は死語になるんじゃないかなと思います。まー、そもそも、地拵えの目的が果たせていない無地拵えに価値はないと思います。加えて、「機械地拵え」は出来るところで実施して、基本的に「人力地拵え」は0にならないという考えも共感しました。そうです、「人力地拵え」は無くなりません(´▽`)。紀伊半島...林業視察ー宮崎県再造林ー

  • 林業視察ー宮崎県 大型製材工場ー

    久しぶりの林業視察。今回は宮崎県。まずは、宮崎県に作られた大型製材工場。規模がすごい!の一言に尽きます。製材品だけでなく、見渡す限り丸太。大量の丸太が次々と製材されていきます。ズラッとならぶ高温乾燥機。このような大型製材工場が、地域の木材需要を生み、国産材供給を支えている。的なことを言われますが、支えているのは工場ではなく、ここで働く人たちです。ここで働いている一人一人の従業員さんが、工場を支え、それが地域の木材需要を生み出し、支えています。大切なのは、この工場で働く人たち。製材工場を見学させていただき、改めて、「従業員は大切」だと思いました。まだまだ暑い日が続くけど、熱中症に気を付けてください!林業視察ー宮崎県大型製材工場ー

  • 林分の発達段階

    僕の中で、森林は樹木が集合した空間であり、森林を育てることは、木を育てることという認識を持っています。樹木医という立場からすると、健康な樹木の集合体が健康な森林であり、不健康な樹木の集合体が不健康な森林です。森林の基本構成は「樹木」であること。というわけで、その樹木の成長に応じるように、森林も発達していきます。このことを「林分の発達段階」と言い、藤森隆郎先生が提唱したもので、森林づくりを進める、森林施業を体系化する上で、非常に重要な知識です。しかし、色んな講座で、「ご存じですか?」と尋ねても、残念ながら「?」という顔をされる方が多いです。林業大学校や林学の大学を卒業された方でも、「?」という顔をされる方もおられ、「遷移のことですか?」と混在される方も・・・。森林づくりや森林施業に関する講義の依頼を受けたと...林分の発達段階

  • センノキカミキリ

    ウコギ科の生木をホストにする「センノキカミキリ」。センノキとは、「ハリギリ」のことで、ハリギリはウコギ科の落葉広葉樹です。センノカミキリは、ハリギリ、タラノキなどウコギ科樹木の新しい枝の樹皮を食害(後食)するカミキリムシです。発生する時期は6~10月頃、体長は20~36mm、分布は北海道から沖縄まで日本全土に渡ります。幼虫は、生木の心材部を食害するので、タラノキを栽培する者にとって、センノキカミキリは代表的な害虫(`ー´)ノ。弊社も”トゲのない”タラノキ「メダラ」を育てているので、センノキカミキリにやられて、樹液がダラダラと流れ出ています(゚Д゚)。センノキカミキリ

  • 目的と目標 問題と課題

    「目的」と「目標」。「問題」と「課題」。事業を進めたり、計画を立てるとき、何気なく使う言葉ですが、「目的と目標の違い」と「問題と課題の違い」をはっきりと理解し、他者の方に説明することが出来ますか?先日、奈良県フォレスターアカデミーにおいて「リーダーシップの理論と実践」をテーマにした講義を5日間行い、初日の授業、一発目に「目的と目標の違い」と「問題と課題の違い」を説明するというグループワークを行っていただきました。その時、生徒さんたちが説明したものが、こちらです。「目的と目標」「問題と課題」ここで重要になってくるのが、それぞれが「目的」、「目標」、「問題」、「課題」の認識にズレがあるということです。言葉としては、なんとなく理解しているけど、全員が同じ答えになっていない、つまり、認識に違いがあるということです...目的と目標問題と課題

  • ヤマモモ

    初夏に甘酸っぱい赤い実を付けるヤマモモ。ヤマモモは、ヤマモモ科の高木性常緑広葉樹です。本州(関東以西)、四国、九州、沖縄に分布し、温暖地域の低山地や海岸沿いに自生し、公園や街路樹としても植栽されています。日本だけでなく、中国、韓国、台湾などにも自生しています。ちなみに、中国名は「楊梅」と書いて、ヤンメーと言われています。ヤマモモの名前の由来は、「山に生えてモモのような実がなるから」、「葉がモモに似ているから」といった説があるそうです。いわゆる「桃」のような実と言われると、いささか「えっ?」と思いますが、「桃の葉」に似ていると言われれば、「まぁ、そうやな」って、感じですね。ヤマモモの葉は互生または束生し、長さが4~10センチ、若木の葉は葉縁にギザギザがあり、成木になるとギザギザが無くなります。葉柄はほとんど...ヤマモモ

  • 鞄 アカメガシワ

    街でも田舎でも陽当たりの良い場所に生えてくるアカメガシワ。アカメガシワは、地面まで太陽の光がガンガン当たる場所に生えてきます。そして、いろんな樹木の中でも、陽当たりの良い場所に真っ先に生えてくる先駆性樹種(パイオニア)の代表的な樹木でもあります。さて、そんなアカメガシワ。樹皮は生薬の原料として有名で、胃潰瘍などに効果があります。そんな、アカメガシワの樹皮を集めて、樹皮を剥く。アカメガシワの樹皮が、こんなになります。今回の作品は「くまの手仕事研究所」さんが、アカメガシワの樹皮を編んで作られたもので、全て手作りです。くまの手仕事(研)(nutshw.base.shop)くまの手仕事研究所 Facebook鞄アカメガシワ

  • ドクガ幼虫

    ドクガは、ドクガ科ドクガ属に属する鱗翅目(チョウ目)の昆虫です。毒蛾(ドクガ)という名前のとおり、幼虫の体毛には「毒毛針」があり、皮膚に刺さると激しいかゆみが伴う危険な毛虫です。幼虫の体色は黒く、脇や背面などにオレンジ色の模様があり、特徴的な見た目をしている毛虫です。生まれたばかりのドクガ、初齢虫の体長は1.0cm未満で、脱皮を繰り返しながら大きくなった終齢虫の体長は約3.5~4.0cmです。ドクガの毒毛針は、肉眼で見える毛よりも細く、それが皮膚に刺さると激しいかゆみを伴う皮膚炎を起こします。しかも、幼虫の成長が進むと毒針毛の威力も上がります・・・。ちなみに毒針毛は、蛹から成虫、そして、卵魂まで付けています。迷惑な話です。毒毛針は、外敵からの防御手段であり、刺激を与えると毒針毛を周囲に放出するため、基本的...ドクガ幼虫

  • ホオノキ 花

    大きな葉と大きな花がとても目立つ「ホオノキ」は、モクレン科モクレン属に属する樹木です。「ホオ」は”苞”という意味で、大きな葉で食物を盛ったことが名の由来になったそうです。大きな葉に食べ物を持って、”頬張る”という意味もあるとか・・・ホオノキは、高木性落葉広葉樹で、日本に生える樹木の中で、最も花と葉が大きい樹木です。樹高は15~30m、樹皮は灰白色。葉は単葉で、枝先に集中し、互生します。葉の長さは約20~40cm、幅は約10~25cmと、在来種の中で最も大きな葉をもつ樹木です。葉の表面は緑色、裏面は灰白緑色、葉縁は全縁で波を打ちます。4~5月頃、直径約15cmの大きな花を開花させます。強い芳香があって、個人的にこの香りは大好きです。!(^^)!ホオノキの花は、咲いた日は雌花(雌しべ)で、翌日に雄花(雌しべ)...ホオノキ花

  • 奈良県フォレスターアカデミー 2023年度 -森林内活動における危険な生物-

    5月11日、奈良県フォレスターアカデミーにて、森林内活動における危険な生き物をテーマとした講義に行ってきました。アカデミー生の皆さんには、5時間という短い(?)中で、哺乳類5種、節足動物20種、爬虫類10種、両生類3種、環形動物3種、植物多数、キノコ多数の情報を、頭の中に詰め込んでいただきました。危険な生き物との接触による死亡者は、年間20~30名。もし、効果的な予防方法を知っていたら、一命を取りとめた方がいるかもしれません・・・。そして、死亡者の8割弱がスズメバチなどハチによる被害です。さらに、野生動物を通じた感染症による死亡者も・・・。林業は労働災害が多い産業です。急傾斜で足元の悪い労働環境の中で、調査したり、伐採したり、ヒヤッとすることが多々あります。その中で、危険な生き物による被害の割合は少ないの...奈良県フォレスターアカデミー2023年度-森林内活動における危険な生物-

  • モチツツジ

    4~6月にかけて開花するモチツツジ。モチツツジは、低木性半常緑広葉樹です。あまり聞かないんですが、半落葉と表現するパターンもあるようです。春に出た葉は、秋に紅葉した後、落葉します。しかし、冬芽に取り巻く夏型の葉は落葉せず、そのまま春を迎えるので、「半常緑(半落葉)」。春に展開されたモチツツジの新しい葉は、粘着性の綿毛を持っているので、触ると「ネチョッ」とします。このネチョネチョ感が鳥もちに似ているので、「モチツツジ」という名前の由来になったそうです。ネチョッとするモチツツジの新葉は、花を食害する虫を捕まえ花を守る防衛手段の機能を備えています。花を食べようと近づいた虫は、写真の様に捕獲されてしまいます。食虫植物ではないので、捕獲された虫は、身動きが取れないまま死んでしまいます。。。しかも、花粉を媒介する虫は...モチツツジ

  • ウンゼンツツジ

    花が可愛いいが、名前が色々とややこしい「ウンゼンツツジ」。そう、ややこしいのです。名前の由来は、長崎県の雲仙岳。しかし、雲仙岳には自生していないとのこと。江戸時代、雲仙岳で保護していたツツジをウンゼンツツジと呼んでいたそうですが、そのツツジは標準和名で「ミヤマキリシマ」。この時点で、ややこしいですね!そして、和歌山県では、この「ウンゼンツツジ」を「コメツツジ」と呼んでいます。実際、僕もついつい「コメツツジ」と言ってしまいます・・・。そう、和歌山県は、さらにややこしい!標準和名はウンゼンツツジ。雲仙岳に生えてないけど!ウンゼンツツジは、低木性常緑広葉樹で、樹高は0.8~1.5mほど。春に展葉した葉の形は、長楕円形から狭楕円形、長さ5~10mm、葉先は丸く、基部は細まります。夏に展葉した葉の形は、長楕円形、倒...ウンゼンツツジ

  • 事業費単価が上がれば、人は、危険行動を回避するのか。

    前回に続き、危険行動に対する人の心理について、今回は、保育間伐における伐倒を事例に。保育間伐の現場は、写真のように本数密度が高い現場が大半だと思います。写真の現場は、林齢が約35年生で、一度も保育間伐が行われていません。そして、このような現場では、ほぼ掛かり木が発生します。そのため、受口と追口による通常の伐倒方法ではなく、受口と追口を作らずに伐倒する「斜め伐り」や「元玉落とし」などと呼ばれている手法を、危険(違反)と分かっていても、行ってしまうことがあると思います。掛かり木の発生を回避するため、受口を作らず、元玉を斜めに伐って、そのまま真っすぐに伐り落とし、倒すという方法は、法律で禁止されていますが、実際に行っているか否かは、現場の痕跡を見れば、明らかに分かります。掛かり木の発生を回避する以外にも、事業費...事業費単価が上がれば、人は、危険行動を回避するのか。

  • 人は、なぜ、危険行動を取ってしまうのか。

    労働災害が非常に多い林業。特に伐採・伐倒に関する作業中の事故が多く、安全指導や安全教育を重ねても、その傾向は下がる気配がありません。今回は、「人は、なぜ、危険行動を取ってしまうのか。」をテーマに、人間心理に基づいてお話をします。危険行動を選択してしまう人間の心理を理解しないと、どんなに優れた安全指導や安全教育を行っても、その効果は現れません。人は、ある行動を行う際、危ないと分かっていても危険行動を選択してしまうことがあります。なぜ、危ないと分かっているのに、危険行動をしてしまうのでしょうか。「いつも大丈夫やから」「大したことない」「気を付けていたら大丈夫」など、都合の良い解釈をして、自分自身に言い聞かせています。この心理は、「自分自身にとっての利益」が関係しています。その人にとって、効率性や快適性など求め...人は、なぜ、危険行動を取ってしまうのか。

  • ヒカゲツツジ

    クリーム色の可愛らしい花を咲かせる「ヒカゲツツジ」。ヒカゲツツジは、「日陰に多く生える」ことからその名が付いたとされていますが、陽当たりの良い場所にも生えています。個人的には、ジメッとした日陰よりも、明るい岩場に生えている姿をよく見かけるので、名前と生態が一致していない違和感を感じています。僕だったら、ヒナタツツジって名付けるかな。そっちの方が可愛いし。ヒカゲツツジは、日本固有種の樹木で、本州(関東以西)、四国、九州にかけて分布し、山地や岩場に生えています。また、岩盤掘削で作られた林道沿いにも、良く生えています。低木性常緑広葉樹で樹高は1~2m程度、4月頃にクリーム色~淡黄色の花を咲かせます。葉は枝先に集まって互生し、形は披針形または長楕円形、長さは約4~8cm、葉の裏は鱗毛が密生します。結構、特徴的な葉...ヒカゲツツジ

  • いい薪の見分け方

    薪を取り扱っていると、「いい薪って、見たらわかりますか?」「薪に適した樹種って何ですか?」という質問を、よくいただきます。そんな質問に対して、いつも、こう回答しています。「木の切り口を見たとき、中心から外側に向かって、白い放射線状の模様がある薪は、最高です。」この白い放射線状の模様は、ナラ(コナラ・ミズナラ)、クヌギ、アベマキ、カシ(アラカシ、シラカシ、ウバメガシなど)といった材質が固く、薪に適した代表的な樹種がもつ共通の特徴です。もちろん、このような特徴がなくても、クスノキやサクラなど薪に適した樹種はありますが、見慣れていなかったり、木がもつ特徴の傾向を知っていないと分からないので、知識もなく確実に判断できる方法として、まずは、「白い放射線状の模様」で見分ける方法をお勧めしています。これはアラカシ。これ...いい薪の見分け方

  • 不定根

    胚や根以外の部分から発生した根を「不定根(ふていこん)」といいます。もう少し丁寧にいうと、幼胚から発生した主根や側根、根から発生する細根ではなく、植物の茎や幹、枝、葉など他の器官から分化した根を不定根といい、機能的には、通常の根と同じ働きをしています。不定根の「不定」は、種子などの定位置でない場所から出た根という意味です。林業の現場で、よく見かける代表的な「不定根」と言えば、スギの幹から発生している「気根」ではないでしょうか。このように、幹から発生した気根も不定根で、挿し木で発生する根も不定根です。ちなみに、下の写真のように、倒木と幹が接触して、幹から発生した気根が、そのまま根になることもあります。もちろん、この根も「不定根」です。幹などが傷ついた部分、材が腐朽した部分、虫に穿孔された部分などに適度な湿気...不定根

  • 奈良県フォレスターアカデミー ー施業提案プレゼン評価ー

    本日は、奈良県フォレスターアカデミーにて、学生さん達が考えた森林施業提案の評価員としてのお仕事。奈良県フォレスターアカデミー最大の魅力は、「フォレスターとして進む学生さん」と「事業体へと進む学生さん」が、在学中に明確で、この時点で、横の繋がりが出来ているという点です。おそらく、この点は、どの林業大学校系にないところだと思います。在学中のこの関係が、やがて、フォレスターが描いたことを実現できる事業体との連携になって欲しいと思います。さて、今回、僕が重点的に評価した項目は主に3つ。①プレゼンの作り方、見せ方、表現、説明の仕方。文字と背景色の使い分けなど細部のところまで。。(^-^;②森林経営計画作成にあたってのアプローチ、制約と規制のデメリット、属人と属地(林班・地域)のポイントなど。③資源調査。プロットデー...奈良県フォレスターアカデミーー施業提案プレゼン評価ー

  • 灰汁

    木を燃やした時に出来る「灰」。「木灰(きばい)、(もっかい)」とも言います。昔、生活の燃料も、製塩の燃料も、「木炭」、つまり「木」が燃料でした。ちなみに、軍事利用でも製鉄に必要な燃料が「木炭」だったので、昔は、木がないと「お米」も「お塩」も「兵器」も作ることが出来なかったということになります。さて、燃料として木が燃やされた後に残った「灰」も、昔の人たちは有用な資源として活用していました。それが「灰汁(あく)」。現代もコンニャクを固める食品添加物として使われていますが、昔は食品添加物以外にも洗剤として使われていました。灰汁はアルカリ性なので、食器や衣類の汚れを落とす洗剤として、現代の家庭でも十分に活躍することができます。というわけで、今回は、環境に負荷をかけないキッチンの心強い洗剤「灰汁スプレー」の作り方を...灰汁

  • めぐみと森のようちえん② 川遊び

    令和4年度2回目となる「めぐみと森のようちえん」との事業。今回は、川遊び。和歌山県有田郡有田川町のとある川にて。川底が浅い場所が多く、小さいお子様も安心して遊べるスポットです。アユ、テナガエビ、カワムツ、ウグイ、カジカガエル、イシガメ、ヌマガエル、モズクガニ、サワガニ、ヌマエビなど色々な生き物が棲息する美しい川が今回のフィールドです。とにかく、川の中で動くものがあれば、素早く反応する子ども達(^_^)。基本的に浅い川ですが、部分的に川底が深いところがあり、大人の胸から首まで浸かる所が少し、あとは、膝上から腰くらいの深さが多いので、事前に近づいてはいけない場所を決めて、あとは精一杯、遊ぶ!スタッフの方にも、しっかりと川遊びを満喫いただけるよう、着替え用のテントもご用意させていただきました(^_^)v。川遊び...めぐみと森のようちえん②川遊び

  • 遷移

    Aという植物群落が、時間の経過とともにBという植物群落に変化していく現象を遷移(せんい)といいます。子供の頃、カブトムシがたくさん採れたクヌギの雑木林が、大人になって訪れると、クヌギが無くなり、シイやカシの林になっていた・・・というのも、遷移という現象です。畑の面倒が出来なくなって、作物を一切作らず、放置していたら、アカメガシワとかカラスザンショウとかが生えてきてしまった・・・・これも、遷移です。簡単に言えば、時間の経過によって、生えている植物の種類が変わったり、森の様子が変わったりする現象という感じです。さて、人が造成した場所や火山が噴火した跡地など地上の木も地中の種もなくなり、他所から種が運ばれ、それが芽吹いて始まる遷移を「一次遷移」といいます。また、伐採跡地のように地上に木はないが、切り株からの萌芽...遷移

  • オーダーメイド森林講座 樹木医学 × 森林管理 × 森林生態 × 樹木生理

    「樹木の名前を覚えたいし、森林の管理方法を学びたいし、森林整備をしながら森林環境教育もやりたいけど、どうすればいいかなー」というご依頼から、ヒアリングしながら森の中を歩いてきました。弊社では、クライアント自身に行きたい場所や解説して欲しい場所を指定していただき、お互いの日程を調整し、基本的には、森の中でヒアリングしながら解説するという感じの講座を行っています。オーダーメイド森林講座というのは、クライアント自身の中にある答えをヒアリングで引き出し、その答えに適合した講座を、当日、作り出すというものです。1.ヒアリング編ヒアリングは、クライアントがしたいことやクライアント自身が求めていることは何なのかを明確にするために行います。つまり、「目的を明確にする」ためのヒアリングですね。目的が明確に決まれば、目標が定...オーダーメイド森林講座樹木医学×森林管理×森林生態×樹木生理

  • 紀州備長炭を使ったBBQ

    和歌山県の特産品「紀州備長炭」。熱量が高く、火保ちが良い、非常に高品質な白炭。ただし、着火させるのが難しく、BBQには不向きと言われています。特にBBQで、女性にカッコいいところを見せたい男性は、備長炭をBBQの炭に選んではいけません。それくらい、難しいです。しかも、途中で「パンっ!」って爆ぜます。そんな紀州備長炭を着火させる方法のお話です。これまで試した中で、一番、効率良く着火できた方法なので、絶対的な一番ではないこと、その点はご理解を・・・。まず、BBQコンロに着火剤となる「スギの落ち葉」、乾燥した「木っ端」や「落ち枝」を敷き、その上に、紀州備長炭を置きます。紀州備長炭を覆うように、「スギの落ち葉」、「木っ端」、「落ち枝」、「小さめの薪」の順に積み上げて、火を付けます。こんな感じに、思いっ切り、火を焚...紀州備長炭を使ったBBQ

  • アカメガシワの樹皮

    アカメガシワの樹皮は、「ベルゲニン」という苦味物質が含まれ、樹皮を煎じて飲むと胃腸薬になるそうです。生薬として登録もされており、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃酸過多症に効果があるとされています。道路の法面や耕作放棄地など陽当りの良い場所に繁茂し、非常によく見かけるアカメガシワですが、僕の身の回りでは、生薬として利用されることは意外と知られていません。さて、アカメガシワの樹皮ですが、もう1つ有用な使われ方があります。それは「籠(かご)」。アカメガシワの樹皮は、結構丈夫で、その特性を活かして、籠を作っている方がいます。樹皮を採取する時期は、水の吸い上げが盛んな6〜7月。お盆を過ぎると、剥きにくくなると思います。樹皮を剥いて、細く割いて、カゴを編むそうです。樹皮利用の大変なところは、樹皮を採取するときに、チェーンソー...アカメガシワの樹皮

  • 林業用運搬型ドローン「ITAKISO NOAH」

    弊社で取り扱っている林業用運搬型ドローン「ITAKISONOAH」の紹介動画を作成しました。動画作成は専門外なので、決して高いクオリティではございませんが(^_^;)、ご覧下さい。ちなみに、動画のBGMは、友人のミュージシャンに作っていただきました(^o^)。YouTubeでご覧になりたい方はこちらです⇒https://youtu.be/R2kx7cyPyWA林業用運搬型ドローン「ITAKISONOAH」

  • ゲンジホタル

    日本固有種のホタル「ゲンジボタル」。最初の2秒間、画面左下でゲンジボタルが飛来してます。。。チラッとで、見にくいけど・・・(^_^;)。ゲンジボタルは、5~6月頃、曲線的な動きで光りながら飛来します。オスは飛来しながら、メスは草木の上に止まりながら光ります。オスとメスがお互いに光りながらコミュニケーションをとるって、素敵だなー。ゲンジボタルは、川岸にある石に生えたコケの中に産卵し、約1ヵ月で卵が孵化します。幼虫は肉食でカワニナという巻き貝を食べ、成虫は水だけ補給します。幼虫は、川の中で過ごし、そのまま越冬し、春になって大きく成長した幼虫は、川岸に上陸し、川岸の柔らかい土に潜り込んで蛹になります。ゲンジボタルの幼虫は成虫に育つまで、カワニナを50匹以上食べるそうです。そのため、ゲンジボタルが生息するためには...ゲンジホタル

  • アカメガシワ

    新芽が赤いという特徴を持ち、非常に良く見かける樹木「アカメガシワ」。新芽が紅色で、大きい葉に食物を盛る「カシワ」と同じ使い方をしたことから「アカメガシワ」が名前の由来だそうです。ちなみに、漢字で書くと「赤芽柏」。実は、「ゴサイバ」、「サイモリバ」という別名もあり、漢字にすると「後菜葉」、「菜盛葉」と書くそうです。アカメガシワは、本州(秋田県以南)、四国、九州、南西諸島に分布し、河原や海岸、伐採跡地などの日当たりの良い場所に生える「パイオニア(先駆性樹種)」です。ちなみに、本来は熱帯系の樹木で、温帯に進出するために落葉性を身につけた・・と思われているそうです。アカメガシワの葉は互い違いに生える「互生」で、葉先は深くor浅く尖裂or3裂します。って、文章で書いたら何が何やらですね(^_^;)。葉の基部には、蜜...アカメガシワ

  • バッテリー刈払機 Husqvarna

    バッテリー式刈払機(Husqvarna製)を購入したので、使用した感想です。結論から言うと「いい!」。全体的にどの機械もバッテリーの質が良くなっているとは思っていたけど、思った以上に良いですね。昔の感覚で考えると、全くの別物です。さて、今回購入したバッテリー刈払機は、Husqvarnaの「520iLX」。作業場面に応じて、使い分けたいので、チップソーとナイロンコードを合わせて購入しました。なお、今回は、山林作業ではなく、農作業や自宅周辺の草刈りで使いました。そして、石積みが多い畑や田舎の道路脇を刈るため、ナイロンコードを使用。フル稼働で30~40分。最後まで馬力は衰えず、エンジン式と変わらず普通に刈れます。そして、軽い。先端は、モーターのため、エンジン式より重いですが、農作業で使う分には、全く問題ありませ...バッテリー刈払機Husqvarna

  • スウェーデントーチ

    チェーンソーを使って、丸太に6~8箇所の切り込みを入れるシンプルだけど、有用な大人の火遊びアイテム「スウェーデントーチ」。暗い中、ただただ炎を前に物思いにふける時間って、贅沢だなーと思います。スウェーデントーチが燃える動画です。ヤギの鳴き声とか聞こえるけど、気にしないでね(^_^)。自宅に薪ストーブがあるので、基本的に、燃料用木材は、薪優先です。だけど、枝が多い丸太や太枝と樹幹の分かれ目になる丸太は、薪割りしにくいので、スウェーデントーチに使います。パカッて、割れない丸太で行う薪割り作業は、ただのストレスです(>_<)。結局、チェーンソーで切り込み入れて、割るんだから、スウェーデントーチにしちゃえ!ってことで、今では、こういう丸太は全て、スウェーデントーチ。薪割りばかりじゃ飽きてくるので、気分転換で、薪割...スウェーデントーチ

  • 造林木の獣害 ノウサギ

    野生動物による造林の被害と言えば「ニホンジカ」による被害を真っ先に思い浮かべますが、1950~70年代にかけて行われた拡大造林の時代は、ニホンジカによる被害はなく、ノネズミとノウサギによる被害が大半でした。そして、近年、皆伐が進み、再造林が重要視される時期を迎えているわけですが、昔の拡大造林と同じように、この先、ノネズミやノウサギによる被害が増える可能性は十分にあります。何より、昔と違い、ニホンジカの被害も加わるので、拡大造林時代以上の獣害に悩むことになると思います。とは言え、それが今を生きる我々に課せられた課題なので、1つの事実として、受け入れ、乗り越えていくしかないかなと思います。ちなみに、昔はノウサギ対策でキツネを放ちましたが、その対策は失敗に終わっています。キツネはノウサギを襲わず、民家で飼育して...造林木の獣害ノウサギ

  • シイノトモシビタケ

    和歌山県のすさみ町にある江須崎(えすざき)は、光るキノコが観察できることで有名です。毎年6月になると、光るキノコを求めて、一眼レフの立派なカメラを持った方々が、夜な夜な集まっています。この江須崎は、ハカマカズラやハマセンダンなど珍しい暖地性植物が生育し、昭和28年に国指定の天然記念物になるほど貴重な森林環境を形成しています。パッと見、島っぽいんですが、陸続きなので島ではありません。江須崎は、「常緑性樹木で構成される森林って、こんな感じなんだー」と、ササッと入って、体感できる貴重な場所。と、個人的には感じています。あと、あちこちで、立派なツル性植物が木々に巻き付いています。神社らしきものもあって、夜になると、この雰囲気、たまりません。マメ科でつる性植物のハカマカズラ。蝶みたいな形の葉っぱが特徴で、黒くて硬い...シイノトモシビタケ

  • 令和4年度奈良県フォレスターアカデミー リーダーシップの理論と実践

    6月8日から10日までの3日間にわたり、「リーダーシップの理論と実践」をテーマに講義をさせていただきました。リーダーとか、リーダーシップとかという言葉を聞くと、それぞれイメージを持たれるかと思いますが、先天的な素質がないとリーダーになれないというわけではありません。リーダーシップには、「目的を設定する能力」、「コミュニケーション能力」、「課題の発見と解決する能力」、「責任をとる力」という4つの能力が求められます。しかし、これら能力は後天的に身につけることが出来るので、誰でもリーダーシップを取れることが出来るということです。そして、リーダーには、実行力で引っ張るリーダー、行動力で引っ張るリーダー、調和力で人をまとめるリーダーとタイプは実に様々です。と言うわけで、今回の授業は、主に次の4つを学んでいただきたく...令和4年度奈良県フォレスターアカデミーリーダーシップの理論と実践

  • 車で引きずられた枯れ枝が着火

    山道を車で走行していると、時々、車の下に枝が引っかかる、なんて事がありませんか?車の下に枝が引っかかると、ズズズズズーみたいな音がして、運転中、気になります。そんな時は、一度、バックして、枝が外れたことを確認したら、そのまま前進します。今日も、車の下に枝が引っかかったので、いつもどおりバックして、枝が外れた事を確認し、そのまま前進しようと思ったのですが、よく見ると、枝から煙が・・・・「えっ?」と思い、車を降りて、確認すると・・・・ほんのり赤く燃えてます・・・。そして、燃えた破片も・・・道路脇には、スギやマツの枯れた葉が集まっています。もしかして、この破片が、風に流されて、枯れ葉のところまで流されると、燃えるんじゃない?一応、水筒の水をかけて、火事にならないように配慮しました。もしかすると、気づいていないだ...車で引きずられた枯れ枝が着火

  • ニホンアマガエル

    日本で一番有名なカエルといっても過言ではないアマガエル。正式なお名前は「ニホンアマガエル」。地域によっては多少前後すると思いますが、4~8月にかけて繁殖を行います。この時期、夜中に田んぼの周りを歩いていると、アマガエル・パラダイスですね(^_^)v鳴く時、口?顎?の下にある鳴のうを膨らませます。人が近づくと、鳴のうを膨らませた状態でジッとしてます。じ~っと、見ていると、疲れてくるのか、プシューって、鳴のうが萎みます(^_^;)。特に田んぼで良く見かけますが、もちろん、森の中にも生息しています。森の中では、湿地など水が流れていないような場所に産卵します。体長は2.0~4.5cm、オスよりもメスの方が大きい。ニホンアマガエルは、体の色を緑色・灰色・茶色に変えることが出来ます。基本的に、周囲の色に合わせて、身を溶け込...ニホンアマガエル

  • 令和4年度奈良県フォレスターアカデミー 危険な生き物への対処

    奈良県フォレスターアカデミーにて、森林活動における危険な生き物への対処をテーマにした授業で講師として登壇させていただきました。危険な生き物との接触による死亡者は、ここ数年間では20名前後です。林業の労働災害で言えば、危険生物との接触による死亡者よりも伐採由来による死亡者の方が圧倒的に多いですが、危険生物への対処を軽視していい理由にはなりません。その中で、もっとも命を奪っている危険な生き物は「ハチ」です。同僚がスズメバチに刺され、口から泡を吹き出したら、あなたはどのような行動を起こし、対処しますか?同僚ではなく、これが自分の子どもだったら?、自分の親だったら?、友達だったら?、恋人だったら?もしも、そのとき、自分が正しい対処を、速やかに実行できていたら、救えたかもしれないと、想像したら、どんな気持ちになりますか?...令和4年度奈良県フォレスターアカデミー危険な生き物への対処

  • マタタビ葉 なぜ白い

    猫にマタタビ。マタタビの葉が白くなるときがあります。それはなぜか?花を咲かせたマタタビが虫を誘引するために、葉を白くします。アジサイのような一種の装飾花みたいな感じですかね。マタタビの花は、決して、目立たない花ではないのですが、葉を白くすることで、より虫を誘引しやすく、集めやすくするというマタタビの戦略なんですね。ちなみに、葉は白くなったわけではなく、光を乱反射することで白く見えているだけです。白くなったマタタビの葉を触ってみて下さい。うっすらと空気の層があるように感じると思います。緑色の部分は、空気の層を感じません。空気の層を作ることによって、光の乱反射を生み、我々の目に白く見えているのだと思います。マタタビ葉なぜ白い

  • アブラギリ オオアブラギリ(シナアブラギリ)

    5~6月頃にかけて、白い花を咲かせるアブラギリ。アブラギリは、雌雄同株で、枝先に直径2cmほどの白い花を咲かせます。アブラギリの雌花。アブラギリの雄花。白い花を咲かせ、しばらくすると、花弁の基部が紅色を帯びるので、色の変化が楽しめます。アブラギリは、トウダイグサ科の高木性落葉広葉樹。葉や実の形がキリに似ていて、種子から油(桐油)を採取するので「アブラギリ」。日本の中部地方以西・四国・九州に自生しているといわれていますが、桐油を採取するために中国から取り入れたという説もあるので、在来種か否かは不明なようです。一方、中国原産のオオアブラギリ(別名:シナアブラギリ)が日本に定着しているので、個人的に「アブラギリ」は在来種であって欲しいと願っています(^_^;)。オオアブラギリの花。別名はシナアブラギリ。別名に「シナ」...アブラギリオオアブラギリ(シナアブラギリ)

  • オオアブラギリ(シナアブラギリ)

    この時期、山沿いの道路を走行していると、チラホラ見かける白い花。陽当り良い場所に生え、シカの被害を受けず、増えるところでは増えている外来種「オオアブラギリ」。別名「シナアブラギリ」とも言い、別名から察する通り中国原産の樹木です。オオアブラギリの雌花。拡大写真がなくて、分かりにくいんですが、こちらは、オオアブラギリの雄花。暖かい地域だと、花が終わり、種子が出来ているところもあると思います。オオアブラギリの種子から「桐油」という油が取れます。残念ながら種子に有毒成分があり、油も毒性を含むので食用にはなれませんが、油絵、提灯、塗料、印刷インキ、家具など工業用として使われます。木材は下駄材や床板に使われたそうです。ちなみに、樹皮はタンニンを含むため、皮鞣しなどの染料にも利用されたそうです。オオアブラギリの実は、先端が突...オオアブラギリ(シナアブラギリ)

  • めぐみと森のようちえん① 春の虫探し

    本日のお仕事は、「めぐみと森のようちえん」にて、春の虫探し。虫が大好きな子、虫に興味があるけど捕まえられない子、虫に興味があるけど触れない子と様々な園児を対象に、虫の触れ方と捕まえ方を一緒に楽しみました。一番人気はトカゲ。虫じゃないけど(^_^;)。素早い動きのトカゲを捕まえたい男の子達(^o^)。そんな中、見事、虫網を使ってGETできた男の子がいました。「持って帰る!」といって、手放さない(^_^;)。・・かと思いきや、帰り際になると、「逃がしてあげる~」という優しさを見せた後、「また来たら捕まえる!」と意気込む(^_^;)。虫を捕まえられない子も、今日は、虫採りに夢中になっていたようです。100円均一ショップで売っているパスタを入れる容器に捕まえた虫を入れたり、この容器で虫を捕まえたりすることで、虫を触るの...めぐみと森のようちえん①春の虫探し

  • 東北視察③ 宮城県 海岸防災林

    東日本大震災により被災した宮城県の海岸防災林の現地を案内いただきました。実際に被災地を目の当たりにし、色々な感情がわき起こります。現地に赴かないと、分からないことが本当に多いと痛感しました。今回、案内いただいた現場は、10年前に被災した海岸防災林。宮城県では、この海岸防災林を未来に残すため、再び、クロマツを植林し、育林整備に取り組んでおられます。👉みやぎ海岸防災林・森林づくり管理方針について-宮城県公式ウェブサイト(pref.miyagi.jp)これらの取り組みが行われていることは知っていましたが、やはり、現地に赴かないと、気づかないことがたくさんありました。海岸防災林は、県管理と国管理に分けられ、合計で約1,100haにも及びます。ほぼ同時期にクロマツを植栽しているので、この1,100haの海岸防災林を時間差...東北視察③宮城県海岸防災林

  • 東北視察② 岩手県 株式会社柴田産業

    植林から伐採までの一貫施業に加え、製材も手がける「株式会社柴田産業(岩手県二戸郡一戸町)」さんの視察2日目。国内で数台しか導入されていない次世代型ハーベスタ「Highlander」、そして次世代型フォワーダ1050F4が稼働している現場にご案内いただきました。「百聞は一見にしかず」なので、動画をご覧下さい。最後の方にオペレーター目線の動画もあるので、そちらも是非、ご覧下さい。ちなみに、Highlanderとフォワーダ1050F4は、我々見学者が試乗体験をしているため、本来の作業速度ではありません。■次世代型ハーベスタ「Highlander」と次世代型フォワーダ1050F4次世代型フォワーダ1050F4Highlanderの操縦室。一度乗ったら、「乗りたい!」って、言う方が多いと思います。事務系の僕ですら、ノート...東北視察②岩手県株式会社柴田産業

  • 岩手県視察① 株式会社柴田産業

    植林から伐採までの一貫施業に加え、製材も手がける「株式会社柴田産業(岩手県二戸郡一戸町)」さんの事務所へ訪問。実際、弊社の事業として「何が」出来るのか、未知数ではありますが、人脈づくりも事業を進める上での投資と考え、本日より3日間、東北地方に出張しています。株式会社柴田産業さんに関する情報は、下記URLからご覧下さい。岩手の山を元気にしたい!社会貢献をコンセプトに活動する(株)柴田産業(sangyou348ta.wixsite.com)岩手県の地理は分からないところではありますが、柴田産業さんの作業エリアは、岩手県の中でも緩傾斜地が多いということで、次世代型ハーベスタHighlander4W(オーストリア・KONRAD社製)と次世代型フォワーダ1050F4(スウェーデン・Gremo社製)を取り入れ、新たな作業シ...岩手県視察①株式会社柴田産業

  • アシダカグモ コアシダカグモ 見分け方

    家の中で見かけると「ギョッ」としてしまう手足が長~い「アシダカグモ」と「コアシダカグモ」。アシダカグモやコアシダカグモは、ゴキブリやムカデを捕食してくれる衛生害虫ハンターなので、我が家では、大切なパートナーとしてお付き合いしています。なので、ついつい、見つけてしまうと、触れあいたくなります。アシダカグモやコアシダカグモは、巣を張って捕食するタイプのクモではなく、素早い動きで捕食するタイプです。だけど、糸を出さないわけではありません。実際に触れあってみると、結構、糸を出しています。アシダカグモとコアシダカグモの見分け方ですが、アシダカグモは、眼の下に白いライン模様があります。コアシダカグモは、眼の下に白いライン模様がありません。コアシダカグモの腹部には、白っぽい三角のような模様があります。アシダカグモの腹部には、...アシダカグモコアシダカグモ見分け方

  • タラノキ 増やし方

    山菜の王様「タラノキ」。簡単に増殖することができます。タラノキはトゲが多いので、トゲがない「メダラ」の苗木を育てています。今回は、その方法をご紹介します。森の知識はぐくMOVIE「タラノキの増やし方」まず、タラノキの根を採取します。採取した根は乾燥しないよう、すぐに水へ浸けます。根を採取する時期は3月頃が最適ですが、5月上旬でも乾燥に気をつければ大丈夫です。根を採取するときは、親木を傷めないよう、手鍬などで優しく掘って、剪定バサミで7~8cmの長さで根を切り採り、掘り起こした土は元通りにかぶせます。(写真は根をゴソッと採取したものなので、7~8cmに揃っていません。)それと一番重要なこと!地主さん(所有者さん)の許可をきちんと取って下さい。根を採取したら、移植します。黒ポットに野菜・園芸用の土を入れ、長さ5cm...タラノキ増やし方

  • ジャケツイバラ

    この季節、山や森の中を車で走っていると、色々な色の花が咲いていますね。特に、写真のような黄色い花は、美しいな~と、目を惹かれてしまいます。しかし!見た目が美しいこの花に、近づいてはいけません。これは「ジャケツイバラ」。非常にやっかいな棘を持つ、危険なつる性木本類です。ジャケツイバラはマメ科なので、一輪の花をじっくり観察すると、フジの花(というか、マメの花)にそっくりです。葉は偶数羽状複葉。葉も丸みがあって、可愛いように見えますが、トゲがエグい・・・(>_<)。若いジャケツイバラに至っては、丁寧なことに棘の返しまでついてます。若いジャケツイバラの群生に突っ込んでしまうと、トゲと服が絡んでしまい、身動きが取れません・・・。無理矢理引きはがすとトゲが残ったり、服が破けたり・・・。もちろん、肌もボロボロです(T_T)。...ジャケツイバラ

  • 畑に潜む危険な虫

    あぶない虫と言えば、真っ先にスズメバチやマダニが頭に浮かぶと思います。今回は、畑に潜むスズメバチやマダニ以外の危ない虫についてのお話です。体内に毒液をもつタイプの虫で、その毒液に触れると皮膚炎を起こしてしまいます。「アオバアリガタハネカクシ」体長約6-7mmと非常に小さい虫ですが、体液にペデリンという成分を含み、うっかり潰して、皮膚に体液が付着すると水膨れが起こり、体質によっては、激痛が続くこともあります。また、体液が眼に入ると、激痛があり、結膜炎や虹彩炎を引き起こすことがあります。もし、体液が皮膚に付着したら、その部分を水でしっかりと洗い、ステロイド含有の抗ヒスタミン剤を塗布し、冷やして下さい。眼に入った場合は、すぐに水で洗い流し、病院(眼科)での診断を受けましょう。アオバアリガタハネカクシは、湿気のある場所...畑に潜む危険な虫

  • スダジイ ツブラジイ(コジイ)

    シイノキの花が咲く季節になりました・・・。シイノキが多い地域では、「生臭い感じのニオイ」がしませんか?個人的に、このニオイ、シイの木の花の香りが大嫌いです。(>_<)黄金色っぽくて、見た目は美しいですよね・・・でも、ニオイがダメな私にとって、このような景色は、結構、気が重い・・・・です。花は臭い・大量の雄花が落ちて汚い・枝葉の展開を優先するあまり、根元が疎かになりやすいから倒木の危険がある。まさに、臭い・汚い・危険の3K。だけど、シイの実は美味しい。そういう意味では、動物たちの貴重な食料源にもなる。さらに、大量に付けた花は、ハナムグリ、ハナカミキリ類、カミキリモドキ類、ゾウムシ類など色々な昆虫の食料になるので、森林生態系システムを支える重要な極相種の1つであることも理解してます。だけど、それを考慮しても、やっぱ...スダジイツブラジイ(コジイ)

  • 林業用運搬ドローン「ITAKISO NOAH」 御祈祷

    林業用運搬ドローン「ITAKISONOAH」の出荷・納品に向けて、和歌山県和歌山市にある伊太祁曽神社(いたきそじんじゃ)にて、納品する2台のドローンの御祈祷を行いました。弊社では、「ITAKISONOAH」を納品する前に、伊太祁曽神社で御祈祷させて頂いています。ご察しのとおり、機体名の「ITAKISONOAH」は、伊太祁曽神社からお名前を頂いております。伊太祁曽神社は、日本中に樹を植えて回った神様「五十猛命(いたけるのみこと)」を祀っています。僕の中で、山に植える苗木を運ぶドローンの姿と、日本中に木を植えて回った五十猛命のお姿が重なり、五十猛命を祀る伊太祁曽神社のお名前を頂戴し、「ITAKISONOAH」と名付けました。五十猛命に御祈祷を捧げ、納品先での安全飛行を祈ります。苗木の種類や大きさにも寄りますが、林業...林業用運搬ドローン「ITAKISONOAH」御祈祷

  • 山林作業の基本姿勢③

    3回目になります山林作業の基本姿勢について、今回は、下刈り鎌と草刈機(刈払機)を扱うときの基本姿勢です。林業に限らず、農業や道路の草刈りにおいても使用される草刈機ですが、僕が目に付く限り、足の位置が正しくない方が多いです。ちなみに、「草刈機を持って、左足が前になる方」は、要注意です。(草刈り機を右側に持った場合です。左側に持つ方って、多分いないと思いますが(^_^;)。。。)1回目の鉈、2回目の鋸・チェーンソー同様、下刈り鎌と草刈機も振り払った刃先側の足は後ろ足なのですが、草刈機の場合、逆足になっている方が多い(僕が見る限り)と思います。下刈り鎌を使って、下刈りを行うとき、「右足が前・左足が後」の姿勢が基本です。1回目の鉈、2回目の鋸・チェーンソーでも説明したとおり、切れる刃の先にある足が後の位置になります。下...山林作業の基本姿勢③

  • 天然絞り丸太 悲しいと感じた使われ方

    表面に凹凸が現れる丸太「天然絞り丸太」。通常、丸太の表面はツルツルなのですが、写真のように自然と表面に凹凸が現れる丸太を「天然絞り丸太」と言います。病気ではなく、奇形と言ったらいいのかな?凹凸の溝が浅いもの、深いものもあれば、ボコッと凸が大きいものもあります。なお、人工的に凹凸を作り出した丸太もあり、それは「人工絞り丸太」と言います。天然絞り丸太は、床柱などに使用され、非常に高価な木材として重宝されていました。この凹凸は、自然に出来るモノなので、挿し木や接ぎ木という方法でないと「天然絞り丸太」になる木を増殖することが出来ません。そのため、苗木代は高いし、枝打ちといったミスが許されない施業だったので、天然絞り丸太は特に高価な木材です。床柱に立派な天然絞り丸太が使われている家は、全体も立派な家が多かったです・・。現...天然絞り丸太悲しいと感じた使われ方

  • タンポポ

    身近な草花「タンポポ」。何気なく見かけるタンポポですが、外来種のタンポポと在来種のタンポポがあり、ほとんど入り混じっていると思います。在来種かな?、それとも外来種かな?という感じで、タンポポを観察するのも楽しいと思います。「外来種のタンポポ」と「在来種のタンポポ」の見分け方は、とても簡単です。花の裏にある”がく片”が、反り返っていたら、外来種のセイヨウタンポポ。花の裏にある”がく片”が、反り返っていなかったら、在来種のカンサイタンポポ。そして、白い花のシロバナタンポポ。シロバナタンポポも在来種で、茎高が30cm以上になることもあります。次に、外来種同士の「セイヨウタンポポ」と「アカミノタンポポ」の違い。この2種の違いは「種」です。セイヨウタンポポの種と比較し、アカミノタンポポの種の色は濃く、チョコレートっぽい色...タンポポ

  • 株式会社はぐくみ幸房を設立

    令和4年4月に「株式会社はぐくみ幸房」を設立し、代表取締役に就任しました。「森を育み、地域を育み、人を育む」をコンセプトに、事業を取り組み、その結果が人の幸せに繋がるよう展開したいと考えています。これまで、個人事業として取り組んでいた講師業や木製品などの事業も、全て法人に移行します。本ブログは、今後、株式会社はぐくみ幸房のブログとして続けていきますので、引き続き、よろしくお願いいたします。なので、ブログのタイトルが少し変わっています(*´∀`*)。詳細は省略しますが、弊社が取り組む事業は次の通りとなっております。①森林管理マネジメント②森林整備マネジメント③森林利用マネジメント④林業用運搬ドローン「ITAKISONOAH」の販売⑤ドローン運搬体制構築支援⑥職場内コミュニケーションのマネジメント⑦人材育成マネジメ...株式会社はぐくみ幸房を設立

  • 作業道設計 × 表土移動の痕跡

    クライアントから搬出間伐の依頼をいただき、作業道設計のため、現地踏査を行いました。立木の形状や径級は、申し分ない人工林なので、良材が採れそうです(^o^)。一部、急傾斜な所もありますが、比較的、道が付けやすい地形で、緩やかな傾斜も多く、測量兼踏査がサクサク進む♪進む♪この勢いで、支線を入れようと思い、50mほど測量した矢先、突如、状況が変わる・・・(-_-)。堆積する落ち葉を除けて、地表面を見てみると、表土が動いた痕跡が・・・堆積する落ち葉を払いつつ、スギの根元の観察を重ねると・・・赤い矢印が示すとおり、スギの根が地表面から丸見え・・・。本来、樹木の根は、地面の中にあります。その根が、地表面から出ていると言うことは、「表土が動いて、根が剥き出しになった」可能性が考えられます。もしくは、「この下に岩が埋まっていて...作業道設計×表土移動の痕跡

  • 山林作業の基本姿勢②

    山林作業の基本姿勢2回目の今回は「鋸・チェーンソー」における作業の基本姿勢についてです。前回の鉈同様、鋸も刃物なので、切り終わったときの刃先が自分の足にあたらない姿勢が基本となります。鋸で受け口を作る場合。次の写真を例にすると、鋸の動きが(自分自身から見て)左から右なので、左足が前・右足が後になります。前回の鉈のお話でも説明しましたが、振り下ろす刃側の足は、必ず後ろになる姿勢が基本です。足が逆になっているダメな姿勢です。鋸の場合、この姿勢では、力が入りにくく、切りにくいです。ところが、チェーンソーの場合、刃が高速で回転するので、足が逆になっても、違和感なく伐ることが出来てしまいます。僕が駆け出しの頃、皆がチェーンソーで間伐する中、一人、鋸を渡され、ギコギコと間伐をしていました。そして、それにもしっかりとした理由...山林作業の基本姿勢②

  • メダラ 根萌芽

    メダラとタラノキは、根から新たな芽を出す「根萌芽」で増殖します。もちろん、種子でも繁殖します。根萌芽したばかりのメダラやタラノキは、非常に小さく、見落としやすいので、除草する際は、根萌芽したメダラやタラノキを傷めないよう気をつけないといけません。これから、まさに根萌芽しているメダラです。非常に小さい上、ちょっと触っただけで、芽が取れてしまうので、除草などの際は、芽を傷めないよう注意しましょう。少し成長し、展葉が始まったメダラ。1年育つとこんな感じに。こんな感じで、メダラやタラノキは、根萌芽によって、どんどん増えていきます。ちなみに、根を切って増殖する「根挿し」という方法もあります。本ブログでも紹介していますので、ご参考下さい。→https://blog.goo.ne.jp/yamaikora/e/5a76aaa...メダラ根萌芽

  • 山林作業の基本姿勢①

    林業の仕事は、基本的に刃物を扱う作業になるため、刃物を扱う基本姿勢が山林作業の基本姿勢になります。この基本姿勢は、チェーンソーや刈払機の機械を扱うときも同様です。4月を迎え、新入社員が入った会社もあると思うので、今回は、「鉈」、「鋸・チェーンソー」、「刈払機」に分けて、山林作業の基本姿勢について、お話したいと思います。今回は「鉈(なた)」について。右手で「鉈(なた)」を持ち、右上から左下に向かって振り下ろして、灌木などを切る場合、「右足が前、左足が後」が基本姿勢になります。そして、右手で持った鉈を左上から右下に向かって振り下ろす場合は、「左足が前、右足が後」が基本姿勢になります。ちなみに、左利きの方は、左手に鉈を持ち、左上から右下に向かって鉈を振り下ろす場合は「左足が前、右足が後」、右上から左下に向かって振り下...山林作業の基本姿勢①

  • メダラ 天ぷら

    先日、収穫したメダラ。棘がないから、調理もしやすい(^o^)食べられる新芽の部分だけにします。次の写真の真ん中にある新芽は、そのまま天ぷらにして、他は大きいので、外側の大きい芽と中央の芽を分けて、カラっと(^O^)メダラの天ぷら、実に美味(๑´ڡ`๑)まさに春の恵みです。シンプルに塩をかけて、ビール片手に、食を楽しむ(^O^)、なんて、どうですか?メダラ天ぷら

  • メダラ

    棘が少ない又は棘がないタラノキ、「メダラ」。樹木として、タラノキとメダラを区別することもあれば、棘のないタラノキの品種「メダラ」とすることもあるようです。まぁ、個人的には、どちらでも良く(^_^;)、棘がないタラノキは、実に魅力的な山菜です。ご覧のように、棘が全くございません(^o^)。そして、メダラの新芽。4年前、メダラの根をポットに「根ざし」という方法で繁殖し、苗木として育て、2年前に畑に移植。そして、この春、念願の収穫♪棘がないから、採りやすい!現在、メダラは5本。今後、根ざしで苗木を増やし、メダラ畑orメダラ林を作って、収穫と天ぷらを楽しめるイベントを行いたい!タラノキの採取だと、棘があって、痛くて大変だけど、メダラだったら、子どもも安全に楽しく採取できる。タラノキは、僕自身が採って、用意しといて、メダ...メダラ

  • 表土流亡と山歩き

    仕事以外でも山を登ったり、森の中を歩いたりするんですが、ついつい、色々なことを気になってしまいます。職業病ですね(T_T)。山を登るとき、森の中を歩くとき、人が歩ける歩道を利用すると思います。元々、歩道だった道もあれば、多くの人が山の中に入ることで、自ずと歩道になったような道もあります。山や森の中で、踏み固められた地面は、人にとって、登りやすい・歩きやすい道の1つですよね。その一方で、雨が降ったとき、踏み固められた地面は、水が流れてしまう水道にもなってしまいます。人が歩いていない地面と人が歩いた地面を比較した場合、前者よりも後者の方が、土壌構造がカチカチに硬く、降り注いだ雨水が土の中に吸収されず、その表面を流れてしまいます。その結果、土が流され、根っこが剥き出しの状態になってしまうこともあります。場合によっては...表土流亡と山歩き

  • マダニに噛まれたら ②

    ウイルスや細菌を保有するマダニに咬まれると、重症熱性血小板減少症候群や日本紅斑熱、ライム病、野兎病などの感染症を発症します。マダニに咬まれた。マダニに咬まれていたのかもしれない。という時で、38度以上の熱がある。だけど、鼻水や咳はなく、風邪では無さそう。加えて、吐き気がある、下痢、腹痛といった消化器官系に異常を感じる。(人によっては、筋肉痛などの症状もあらわれます。)以上の様な症状を感じたら、感染症を疑い、病院で診察を受けましょう。(病院に行く時は、除去したマダニを持参しましょう。自分で除去できない時は、マダニを付けたままで。)マダニがいそうな場所に行った時は、家に入る前や車に乗る前に、衣服を脱いで、はたいて、マダニを払い落としましょう。もしくは、ガムテープやコロコロで衣服に付いているかもしれないマダニを取り除...マダニに噛まれたら②

  • マダニに噛まれたら ①

    シカによる獣害も深刻ですが、マダニの咬傷被害も深刻です。特に怖いのが感染症です。マダニの種類によって、かかってしまう感染症も異なります。ライム病、日本紅斑熱、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)など。今回は、マダニに咬まれたときの処置方法について、ご紹介させていただきます。1.体にマダニが咬み付いていても、無理矢理、引き剥がさないこと。無理に引き剥がすと、皮膚に牙が残り、肉腫瘍になる可能性があります。2.咬み付いたマダニを被うように、こんもりとワセリンを塗ります。ワセリンもしくは軟膏など他の油性成分のもので、マダニを覆い被せることで、窒息死するそうです。3.ワセリンを塗ってから約30分後、ピンセットや毛抜きで除去します。この時、マダニの体を摘まむと、体液をさらに体に入れてしまう恐れがありますので、摘まむ場所は「...マダニ噛まれたら

  • 保護猫

    以前に、生後3ヶ月の子猫が、倉庫に迷い込んだので、捕獲。そのまま放してしまうと、野良猫が増える原因になってしまうので、一時、保護することに。去勢手術ができる年齢ではなかったので、ひとまず、動物病院で診てもらい、予防接種をしました。最初は、「シャー💢」って、怒るから、上手にお世話ができず、難儀したけど、猫が大好きな通称「チュルン」をあげると、あっという間に懐く(^_^;)。チュルン、すごい!少しずつ、触らせてくれるようになり、エサを食べる時は、外に出してあげたり。しばらくすると、僕たちの目の前で、ぐっすりと眠るまで、懐いてくれるようになりました。無防備な状態で眠る姿が、たまらなくカワイイ❤!しかし、我が家では、猫をずっと飼えない事情があったので、里親を探し、良いご縁があって、今は、幸せそうに暮らしています。畑と山...保護猫

  • ナツグミ

    5~6月(7月)頃に赤く熟す美味しい木の実「ナツグミ」。そのまま食べると甘酸っぱくて、美味しいです。ただ、品種があるのか?、甘味が弱く、ただ酸っぱいだけのナツグミもあります。葉は互生で、表は緑色で白っぽい点々が見えます。そして、最も特徴的なところは、葉の裏が銀白色。初夏に赤い実がついて、葉に白っぽい点々があって、裏を見るとキレイな銀白色という、非常に特徴的な樹木がナツグミです。見かけたら、是非、食べてみて下さい。ただし、ナツグミは、山の中で自生していることもありますが、山の中でも取りやすい場所や庭や畑などに植えていることもありますので、人様のナツグミを食べないよう、気をつけて下さい。ナツグミは、そのまま食べても美味しいし、果実酒やジャムなどに加工する楽しみ方もあります。ナツグミ

  • イノシシによる林業被害

    前回のぬた場に関連して。身体についたダニや寄生虫などを落として、身体をキレイにするぬた場。そのあと、身体を立木に擦りつけるわけですが、その時に、牙(犬歯)が当たって、幹に傷付くことがあります。シカやクマに比べると、大きな被害とは言えませんが、買い手が多い元玉(根元側の丸太)にキズが付くって、イヤですね。イノシシは、シカやウサギのように苗を食べるといった直接的な被害を与えませんが、鼻先で地面を掘り返したりするので、造林地に設置した防護柵を壊すことがあります。防護柵のネットは、地面とアンカー杭で固定しているんですが、イノシシは、ネットと地面の隙間に鼻先を突っ込んで、ネットと地面に隙間を作り、防護柵の中に侵入します。その後、イノシシが作った侵入口を利用して、シカやウサギも侵入するため、イノシシは、防護柵を破壊するとい...イノシシによる林業被害

  • ぬた場

    イノシシやシカなどの動物が、身体に付着したダニ等の寄生生物や身体の汚れを落とす「ぬた場」。まぁ、人間で言えば、お風呂・バスルームですね(^_^;)。泥水が溜まった場所にしか見えないけど、イノシシなどの野生動物が、ここで水浴び(泥浴び?)をしています。ぬた場があるということは、その場所に獣が集まる・出現しているという証になります。センサーカメラを設置すれば、出現する動物の種類と頻度、ぬた場での行動を見ることができるので、面白いですよ。ぬた場で身体をキレイにしたら、周辺の木に身体を擦りつけます。人間で言えば、バスタオルですね(>_<)。そのため、ぬた場の周辺に生えている立木の根元には、泥が付着したものが多いです。または、身体を拭きながら移動することもあるので、根元に泥が付着した立木が数十m続くこともあり、そういう立...ぬた場

  • ムカデ油

    切り傷、火傷、中耳炎に効果があると言われている「ムカデ油」。作り方は簡単。生きたムカデを、そのまま、油に漬けるだけ。油漬けにして、3年以上経つと、ムカデの原型がなくなり、ドロドロに。。。そこそこ、まー、臭うので、あんまり使いたくないけどね・・・。でも、効果はあるらしいですよ・・・。我が家では、ムカデ油を作った物の、使う機会がなかったので、実証はしていませんが。ネーミングは、「ムカデ油」より「百足オイル」の方が、現代っぽいかな。ムカデ油

  • ホシベニカミキリ

    赤い彗星を思わせるような全身が赤く、黒い斑点をもつ、非常に特徴的な「ホシベニカミキリ」。ちなみに、上の写真は、蜘蛛の巣にかかった死体、ではありませんよ。。。(^_^;)体長は18mm~25mm程度のカミキリで、5~8月くらいの時期に出現します。クスノキ科樹木をホストにするカミキリムシで、特にタブノキで発見することが出来ます。本州、四国、九州の温暖な地域に分布するカミキリムシで、内陸部よりも海岸部に近い森林に生息しています・・・というか、タブノキが内陸部よりも海岸部に多いからだと思いますが・・・・。ホシベニカミキリは、クスノキ科樹木の葉や枝を食べるので、タブノキの枝葉を観察すると、出会えると思います。幼虫もタブノキなどの枝に穿孔し、材部を食べています。きっと、ホシベニカミキリの幼虫を炒めて食べたら、樟脳っぽい味が...ホシベニカミキリ

  • ハンノキキクイムシ

    暖かい日が続くようになり、徐々に、木材の原木価格が下がる季節になってきました・・・・。その要因の1つが「虫」。林業・木材業界を困らせる代表的な虫の一種「ハンノキキクイムシ」。名前に「ハンノキ」という樹木の名前が付いていながら、スギやヒノキだけでなく、マツにも入るし、ケヤキやクスノキなど色々な広葉樹に穿孔するキクイムシです。地域差もありますが、3~10月頃にかけて伐採した木に集まり、木の中に入ります。入られた木は、キクイムシが穴を空けて、掘り進んだ”ピンホール”という傷がつき、木材の価値が下がってしまいます。木材の強度を著しく下げると言うことはありませんが、とにかく見た目が悪くなる💢住宅の梁に付けられたピンホール。ホクロみたいな小さい黒い穴が、キクイムシが木の中に侵入したときに出来た傷です。製材の方法によっては、...ハンノキキクイムシ

  • 広葉樹の林内樹形

    広葉樹の森。環境に良くて、災害に強いというイメージを持つかもしれませんが、「針葉樹だけの森」より良い・強い。ってだけで、広葉樹さえ植えれば、良いという訳ではなく、スギやヒノキの人工林同様、手入れは必要です。植栽した広葉樹林かどうかは、分かりませんが、ある日、ヒョロっとした広葉樹林に出会いました。基本的に、森の中に生育する樹木は、一定のエリアに生えている本数が多い(本数密度が高い)とヒョロっとした樹形になります。大雑把な表現になりますが、イラストにすると、次のような感じです。左は、本数が多い場合。右は、本数が少ない場合。本数が多いと言うことは、隣り合う樹木の間隔が狭い。本数が少ないと言うことは、隣り合う樹木の間隔が広い。隣り合う樹木の間隔が狭いと言うことは、枝を十分に広げられないので、葉っぱの量も少なくなります。...広葉樹の林内樹形

  • カイガラムシの除去

    ヤマザクラの若木にカイガラムシが付着し、樹勢が衰退していたので、カイガラムシを除去したよ。というお話です。結果から見てもらうと、下の写真が、カイガラムシがびっしりと付着した幹です。次の写真は、カイガラムシを除去した後の幹です。あれだけ、カイガラムシがびっしりと付着してたら、弱りますよね(^_^;)。幹から分岐した枝を見てみると、幹ほどではないけど、カイガラムシが・・・。冬芽あたりにもカイガラムシが付着・・・。サクラの皮目に紛れているので、写真ではカイガラムシの場所が分かりにくいと思います。下の写真中央に見えるオレンジ色っぽいものがカイガラムシです。カイガラムシは、放置すると、ドンドン増殖し、樹木を弱らせてしまいます。今回、若いヤマザクラに付着したカイガラムシは、幹を傷つけないよう、丁寧にブラシで除去しました。カイガラムシの除去

  • しおり

    本を途中で読み終わるときに使う「しおり」。しおりの由来は、山の中を歩いた目印として、枝を折る「枝折り(しおり)」。僕は、はじめての林業現場を歩くとき、枝を折って、歩いた痕跡を残すようにしています。帰り道を迷わないようにという目的もありますが、後日、再び、現場を訪れたときの目印にもなるので、枝を折ったりしています。ちなみに、枝を折る樹種も、なるべく選ぶようにします。サカキ、ヒサカキ、シキミなど花木になる樹種は折らないようにします。主に枝を折る樹種として、シイノキ、ヤブニッケイ、シロダモ、イヌガシなど。しおり

  • 光合成に適した温度

    日本に自生する植物の多くは、気温5℃以上で光合成を開始します。そして、もっとも盛んに光合成を行う最適温度は「25℃前後」と言われています。25℃以上になると光合成速度の低下が始まり、40℃を超えると急激に光合成速度が遅くなる傾向にあります。気温が低温の場合、光合成速度は低くなり、気温が高温の場合は、光合成速度よりも呼吸速度の上昇の方が激しくなります。光合成速度よりも呼吸速度の方が早くなると、樹木は休眠します。光合成は生産、呼吸は消費。気温が高くなると、光合成による生産よりも呼吸による消費が上回ってしまい、収支勘定が割に合わないので、光合成をやめて、休眠に入るってイメージです。もっとも成長が旺盛な季節は夏。朝日が良くあたり、正午を超えると徐々に陽があたりにくくなる場所で、野菜や苗木を育てると、良く育ちます。(人間...光合成に適した温度

  • 休眠打破

    ソメイヨシノなどサクラの開花についてのお話です。次の写真は、ソメイヨシノの冬芽と花芽で、丸みのある手前の芽が「花芽」です冬の花芽は休眠し、冬を越します。この休眠から目覚めることを「休眠打破」といい、花芽の休眠打破には低温による刺激が必要です。そして、日本の多くの樹木では、休眠打破に必要な低温刺激の有効温度は5℃以下と言われています。なお、この休眠打破は低温刺激、つまり温度が関係するもので、日長などとは関係ありません。それでは、順を追って、説明します。1)花が咲き、やがて、夏になると、花芽を形成します。2)花芽は、次第に短くなる日照時間を感じ取ります。3)そして、葉が、冬芽の休眠を促す植物ホルモン「アブシシン酸」を作り、花芽に送り、翌春まで休眠させます。4)秋までに形成された花芽は一度休眠し、冬の気温が5℃以下に...休眠打破

  • 光阻害

    通常、樹木は、光合成を効率良く行うため、光の当たる方向に枝葉を広げ、成長していきます。一方で、強すぎる光は、樹木の成長にマイナスの影響を与えることがあります。光合成を行う樹木にとって、「太陽の光」はとても大切なエネルギーです。しかし、強すぎる太陽の光は、樹木にとって、決して、良いエネルギーとは言えません。強い太陽の光を受けた葉は、そのエネルギーを使い切れず、余分なエネルギーとして貯まってしまいます。そして、貯まった余分なエネルギーから活性酸素が作られ、葉緑体を分解し、結果、光合成能力を低下させてしまいます。これを「光阻害」といいます。この光阻害に対して、樹木は、強すぎる光の過剰なエネルギーを熱として放出(蒸散作用)したり、活性酸素を消去する抗酸化物質(スカベンジャー)を生産するなど、植物の種類によって異なります...光阻害

  • 光屈性

    前回の水分屈性に続き、今回は光屈性について。光という刺激を受けて、成長方向を変える現象を「光屈性」といいます。光に向かって、枝葉が伸びる現象は、正の光屈性。光を避けるように、枝葉が伸びる現象は、負の光屈性。光合成に不可欠な光ですが、状況次第では、樹木も光を避けることがあります。樹木は、陽あたりの良い部分に「陽葉」、陽当たりの悪い部分に「陰葉」という2種類の葉を光環境に応じて、着葉します。陽葉は、強すぎる光に対する抵抗力を備え、陰葉は、弱い光を効率良く光合成できる能力を備えています。例えば、林内の薄暗い環境で生育しているモミ。ある日、上層木が伐採されて、突然、薄暗い環境から明るい環境に変わったら・・・・光を避けるような葉の付き方に変わります。太陽の光・直射日光を避けるように、枝葉の広がり方が変わっていきます。写真...光屈性

  • 水分屈性

    山の中を歩いていると、岩の隙間に根を伸ばす樹木をよく見かけます。よく見かけているのか、そこに注目するからよく見かけるのか、定かじゃないんですが、「樹木の根は岩の隙間がお好き。」という偏見をもって、観察しています(^_^;)岩の隙間は、土壌よりも水が蒸発しにくくので、きっと水が溜まりやすいのでしょう。その上、草本類もなく、水の競争率が低いと思われるので、樹木の根は岩石の隙間に溜まる水を求めて、のばしているのではないのかなーと。植物がある刺激によって成長方向を変える現象を「屈性(くっせい)」といいます。屈性は2種類あって、ある刺激の方向に向かって成長する正の屈性、刺激の反対方向に向かって成長する負の屈性があります。水を求めて岩の隙間に根を伸ばすのは、正の屈性ですね。逆に、土壌水分が多すぎる場所に根を伸ばさないのは、...水分屈性

  • もくロック

    僕がオススメする木のおもちゃ「もくロック」。サクラ、ホオノキ、イタヤカエデ、シデノキ、カバノキ、ケヤキの6種類の国産広葉樹で作られたブロックが「もくロック」です。ブロック自体は、非常にシンプルです。左から順に、サクラ、ホオノキ、イタヤカエデ、シデノキ、カバノキ、ケヤキ。120ピース入りで10,000円(税抜き)程度。非常にシンプルなブロックなので、自分で考えて、作りたい物を作って、遊ぶようになります。我が家の三男(当時5歳)の大作。草食恐竜の親子に、肉食恐竜が襲ってくるというストーリー。そして、素材が「木」なので、丁寧に扱わないと・・・ブロックを分解したり、取り外すときも、力加減を考えたり、工夫したり、調整したり。おもちゃが壊れたときのショックな気持ちを理解するので、大切に扱ってくれるようになります。「木」のお...もくロック

  • アルカロイド

    アルカロイドの定義というか、線引きは明確になっていないようですが、天然由来の窒素成分を含む有機塩基類で、生物活性をもつ化合物をアルカロイドと言うそうです。植物毒はアルカロイド系が多く、アルカロイドと聞くと、薬よりも有害・有毒なイメージを強く持ってしまいます(^_^;)。だけど、アルカロイドは、植物だけでなく、微生物、真菌、魚類や両生類などの動物といった色々な生物が生産しています。例えば、動物が生産するアルカロイドで言うと・・・、フグやニホンイモリの「テトロドトキシン」。あと、有名な毒ガエル「ヤドクガエル類」がもつ毒の種類の1つである「バトラコトキシン」。実際は、まだまだ、あります。。。が、専門家ではないので・・・(^_^;)アルカロイドを生産する植物をあげると、キリがないし、専門家じゃないので、そんなにたくさん...アルカロイド

  • 含水率計

    燃料として使う薪は、しっかりと乾燥しているものに限ります。多少、水気があっても、ある程度乾燥した薪でも燃えますが、燃焼効率と温度に差が出てきます。薪の含水率は、一般的に15~20%程度が良いとされ、個人的には15%以下が最高ですね。今まで、含水率なんて気にしなかったけど、好奇心に負けて、含水率計を購入(^_^;)。薪の木口に突き刺して計測する、非常にシンプル。正確さはともかく、計測することが楽しい(^_^)。このコナラは来年用。少しずつ、乾いている様子が数値で確認できるって、意外と楽しいー。たま~に、薪の注文が入ったりするので、含水率計があると、含水率18%以下の薪を集めて、出荷することも出来る(^_^)v。あと、スウェーデントーチの含水率も、コレでOK!含水率計。持っていると、意外に便利です。含水率計

  • 落ち葉アート

    ①落ちた枝で枠を作ります。②落ち葉を集めます。種類が同じ樹木の落ち葉がオススメです。(写真の落ち葉はサクラ:ソメイヨシノ)③落ち葉を色分けします。④①で作った枠の中に、色分けした落ち葉を並べます。写真は、左から右に向かって、黄色から赤色になるように並べました。⑤最後に写真撮影して、完成です。お子様と一緒に、落ち葉を集めて、相談しながら作ると、とても楽しいですよ。冬休み、お子様との外遊びに是非!落ち葉アート

  • 歩道

    山の中を歩くとき、歩道があると、とても歩きやすいですよね。これは、登山だけでなく、林業という労働でも同じ事が言えます。皆さんなら、次の作業をするとき、「歩道がある」と「歩道がない」、どちらの環境がいいですか?植栽の時に、苗を背負って運ぶ。植栽作業の現地までの通勤。防護柵の資材を運ぶ。下刈り作業の現地までの通勤。保育間伐の作業現地までの通勤。林内の巡視。立木の調査(踏査)。検査の立ち会い。現地の案内。歩道の存在は、あらゆる作業に影響を与えるため、コスト縮減の効果も十分に期待できます。歩道新設の当初に費用を投資する必要はありますが、歩道もインフラ整備の1つです。長期的に使用し、関わる全ての作業の安全性と効率性が向上することで、コスト縮減と言う形で、投資した費用が回収できると考えられます。僕が林業に関わり始めた頃、作...歩道

  • イヌマキ

    10~12月に実をつける常緑針葉樹「イヌマキ」。緑色の部分が種子で、有毒(イヌマキラクトン)なので、食べてしまうと嘔吐や下痢の症状を引き起こします。赤色の部分は果床(かしょう)といい、熟すと紫色になり、甘くて、食べることが出来ます。イヌマキは、庭木や垣根に使われるので、子供の頃は、垣根に出来た果床を食べながら、近所の家々の隙間を探検しましたね(^o^)。有毒成分を含む緑色の実が、地面に落ちると発芽します。こんな感じで、発芽します。そして、こうなります。イヌマキという名前の由来は、コウヤマキより劣るからイヌマキ。コウヤマキのことをホンマキといい、ホンマキよりも葉の姿や形が劣るので、イヌマキ。ちなみに、樹木の名前で「イヌ」がつくものは、本家と比較して、劣るという意味があります。イヌマキは海岸に近い山地に生え、耐陰性...イヌマキ

  • アカマツとクロマツの見分け方

    アカマツとクロマツの簡単な見分け方についてのお話です。一般的には・・・アカマツは樹皮が赤い。クロマツは樹皮が黒い。葉の冬芽が茶色いとアカマツ。葉の冬芽が白いとクロマツ。あと、生育地。アカマツは内陸で、クロマツは海岸、とか。などなど、一般的な見分け方はこんな感じかなと思います。だけど、このような見分け方は、視覚や知識を使った見分け方なので、自然観察を楽しむ・樹木観察を楽しむという点でいうと、少しインパクトが弱い・・・と思っています。そこで、アカマツとクロマツを簡単に見分けて、同時に観察も楽しめる見分け方があります!「葉っぱの先を触る」ことです。アカマツの葉っぱの先は、手のひらでツンツンと触っても、痛くありません。クロマツの葉っぱの先は、手のひらでツンツンと触ると、痛いです。クロマツの葉っぱは、アカマツの葉っぱより...アカマツとクロマツの見分け方

  • 単葉と複葉

    樹木の葉は、「単葉(たんよう)」と「複葉(ふくよう)」の2種類があります。「単葉」は下の写真で丸く囲った部分が1枚の葉・・・って、そのままの話です。次に複様。複葉は、下の写真で、丸く囲った部分が1枚の葉で、四角で囲った葉を「小葉(しょうよう)」と言います。次に単葉と複葉の見分け方。単葉は、青色で丸く囲った葉の基部に「芽」があります。複葉は、青色で丸く囲った葉の基部に「芽」があり、赤色の四角で囲った小葉の基部に芽はありません。このように「芽」の位置で、簡単に、単葉or複葉を見分けることができます。なぜ、「複数の小葉で1枚の葉」という複葉が出来たのでしょうか?簡単に説明すると、単葉の樹木では、葉が落葉すると、枝と小枝(分枝)が残るため、これを維持するためのエネルギーが必要になります。しかし、複葉の樹木は、落葉すると...単葉と複葉

  • 葉が赤いスギ

    通常、スギの葉は緑色。だけど、冬になると、スギの葉は赤褐色に変色します。もちろん、全てのスギが、同じように赤褐色に変色するわけではありません。スギの葉の変色は、系統・品種によって差があります。同じスギでも、赤味に個体差があったり、中には変色しないスギ(呼称:ミドリスギ)というのもあります。枯れてる?って、思うくらい真っ赤かなスギもあります。あと、日当たりが良い場所に生えているスギは、より赤味が強く変色したり。冬になると、葉の中の葉緑素が分解され、少なくなります。そして、それまで隠れていたカロチノイドの一種「ロドキサンチン」という色素が現れて、スギの葉は赤褐色に変色します。この「ロドキサンチン」は、低温下で光ストレスを受けると引き起こされます。そして、「ロドキサンチン」は、光による阻害を防止する働きがあることが明...葉が赤いスギ

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