field of k さん プロフィール

  •  
field of kさん: 男の喫茶店
ハンドル名field of k さん
ブログタイトル男の喫茶店
ブログURLhttps://ameblo.jp/fieldofk/
サイト紹介文昔、まだPCもネットもない時代、日々の中で書き留めていた詩やエッセイに手直しを加えて載せていきます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供173回 / 365日(平均3.3回/週) - 参加 2017/04/27 16:00

field of k さんのブログ記事

  • Tokyo again
  • 今の私は生きていない流されているだけ人混みが放つ矢印に流されている地下へ下る階段に吸い込まれ改札口があればカードをかざすつり革を持つ手に力が入らない窓ガラスに歪んだ顔が映るその向こう側で走り去る無根の時間このままでいいはずがない次の駅で引き返そう [続きを読む]
  • おとといの月
  • 夏の書き起こしは冬の朗読に耐えそうもない体温のエスケープそうであるようにおとといの月の輝きは誰の心にも刺さらない夏の幻想は冬の曇天に映えない過ぎ去る透明は過ぎ去るそうであるようにおとといの月の輝きは誰の心にも残らない [続きを読む]
  • カラフル
  • 白黒写真が映す無味は夜の平然を連れてくる色付の物ばかりに押されて過去までも凹んできたそう気づくうちはまだいいがその気づき自体ももう色素を帯びているから色の中で今が見えなくなる [続きを読む]
  • 無方向
  • もう一つのroadには届かないどんなに喘いでもどんなに足掻いても届かない場所がある髪の毛を掻きむしっても机の上の両肘に脇からの汗がしたたる時限どこへ向かえば良いのか答えが見つからない側にいるあなたが一番辛いのだと思うネクタイの結び目がほどけてゆくシャツの隙間を通じて胸元に吹き込む風その心地良さそのはずなのにどこへ向かえば良いのか答えが見つからない捨てるもの以上に得るものはあるだろうか振り向いても扉はも [続きを読む]
  • 少女Nの痕跡
  • 稚拙な目元に浮かばせる笑みは疑いを晴らすには程遠い駅前の中華料理屋で定食を一人食べた自慢もその金の出所は他人に言えない目の前でマスターベーションしてみせる姿が余計な時間を垂れ流しにしているパンツを脱いでも誰も寄ってこないそれが少女Nの痕跡であるが少女Nをはじめ誰の瞳にも映ることはないそれはそれでいいんだと自分に言い聞かせて腹が減ればファミリーマートより少し遠いセブンイレブンまでfoodを買いに歩いて行け [続きを読む]
  • やはり白がいい垂れ下がる白い花先に左手を添えるように人の気配を受理できたならたどり着けない場所にホワイトプルメリアが咲いていても白のコットンパンツが背景では色がぼやけるだけだ君の魂がそうであるようにせめて私の心象が白でできていたら [続きを読む]
  • 春の夜の感嘆
  • 書き溜めた手紙を出さずじまいの夜に桜が降っているなんていつまでたっても売れないシナリオライターが描きそうな夜だブルーの光に包まれてもLEDだとは限らない光の予感は妄想に過ぎないと暗くなってからわかる感嘆だ [続きを読む]
  • ダンスフロア
  • 機嫌の悪いフォトジェニックは無駄に広いフロアに入り天井の高さを確認するガウンを脱ぎ捨てると高い窓を見上げなだれ込む陽射しに両手をかざし爪先立ちをした右壁面のステンドグラスは余計だと言う慌てたスタッフがそのステンドグラスを黒い布で覆うとようやく機嫌を戻したところが今度は陽を遮られた床が怒り踊るフォトジェニックを滑らせ転倒させた調和が不足しているスタッフは壁にfunkyの電光文字を点滅させ天井から吊るした [続きを読む]
  • 暴落の時間
  • ジッパーが引っかかって上がらない何度か試しているうちに完全に壊れた朝からの憮然は何かを回転させたいのだろう普段は回らないものをそれは海辺のレストランか世情か魚の被写体か単なる既視感か目の前を通過するキャンピングカーの窓にcut-inする絵図は透肌するモダニティ振り子が海の向こう側から戻ってこないどうしたんだそんなはずではなかっただろうならば預言者は預言したことを少なからずメモしておいた方が良いあなた方は [続きを読む]
  • 劇場版
  • 波頭に暮らす鳥の羽根が七色に光っている数週間前の嵐の傷はもう癒えたのか一瞬凪いだ後積乱雲が立ち込めると鳥は仲間を集めて向こうの岩肌に羽ばたいた大粒の雨が波を叩く一羽の逸れた鳥は砂の上で雨に打たれる逸れたのではなくはみ出したのか雨が止んで陽がさしてもその鳥は砂の上を歩いていた羽根が七色に光っているキミヒコが私にが言ったこの場面はみんなが拍手するところだから拍手しなきゃだめなんだよ後ろでライターが見て [続きを読む]
  • 東京バニティ
  • 羊毛の連帯はポリエステルへ移りゆきバランスをとるための重力は実存性を薄めるもう一度出直してもいいですかきれいになった空の下を両生類が闊歩するブラインドの隙間から覗き見る来訪者彼のネクタイは結び目がいびつだ吊される前に許容量を超えた液体が流れ出るもう一度出直してもいいですか東京vanityひたいの汗が嘲笑う東京vanity荷物を置く場所がないそして一日が何もなかったかのように何かがあったかのように過ぎていく [続きを読む]
  • 自由
  • ソネットを論じるくだりに興味はない追われて逃れてここに辿りついたのだからこれ以上の束縛を拒否する自由は自由であるから自由で自由でなければ自由にならないいつでも自由になれる束縛する主は自分だけだその不穏は誰のせいでもない皆それぞれの立場でものを言う少なからずソネットを論じる者を冷凍保存する価値はない誰にも貢献しない誰の脳を保存すべきかは個人情報に照らして権威のある有識者が決めておけば済むことだ自由は [続きを読む]
  • 約束不履行
  • 椅子のない部屋を選ぶ傾向は表層に露呈しないそこにしゃがみこむのが好きでそこに湧き出るメタセコイアのような羽状を一つずつ抜くことが好きなことを誰も知らない性格適性検査でもその指摘はなかった愛想笑いは苦ではないが愛想笑いする自分が嫌になる守れていない約束を数えながら二十二世紀にも馴染まないことをあらためて自覚する時間帯もうすぐ夜が明けるというのに洗濯物もまだ乾いていない [続きを読む]
  • 支流から本流へ本流から海へ流れ出る川海に流れ出る開放感支流まで登って両手ですくって水を飲み歩いて下って海に向かって小便をする僕はわざわざそんなことをするために生きているのだろうか [続きを読む]
  • seaside bed
  • ナイーブなシーサイドベッドは軋みながら強弱とリズムを指揮して聞かれたくない音を窓の外に放出するベランダの手すりはその影の長さを増してドアノブにさしかかっていた既に影の中にある壁の南国風リトグラフは実は版数が多いものだと駄色をくすませ本性をむき出しにする発情熱がレースのカーテンをすり抜けていくと男はサイドボードのキーホルダーを掴み徐ろにドアノブを引いて女の腰を柔らかく押す偽名のチェックアウトはもちろ [続きを読む]
  • 不可能性
  • 細長くそびえるアパートメントそのコンクリートに跳ねる擬音は雪の重さにねじ伏せられる5Bの部屋では空調をmaxにしてそこまで来た朝にバドワイザーが泡を立てる僕は初めから遠ざかることを躊躇しないカウントダウンが終わらないずっとずっと深まっていくdo you know where you're going to繰り返されるフレーズがレンガ崩落の脱力を一歩手前で支えてくれるのだが均衡しない不可能性が高まる何と何が均衡しないかはそれぞれで決めれ [続きを読む]
  • 自分の中のエスカレーション
  • 青い空を飛んでみよう好きな歌を聴きながら滑らかな雲をすり抜けて今の翼は弱々しくとも羽ばたけば距離は縮まる山の合間を縫って行こう向かい風を進めばその分 棘も抜けていく身が軽くなってもっと高く飛べるもっと遠くに飛べる羽ばたけばどこに飛んでも距離は縮まる自分の中のエスカレーション [続きを読む]
  • そういうやり方
  • 彼女の後ろ姿が愛しい去る者は追わずそういう美学に彼は心酔してきたけれどこと彼女に関しては学際的にはどうにもならない情念が彼の中に横たわっているだからもう一度追いかけていって肩を掴んで振り向かせて瞳の奥を確かめたいそれでダメだったらメールか手紙で想いを伝えようと思うそれでもダメだったら諦めようと思うそんな強引さにそんな身勝手に愛想を尽かされたことはわかっていても彼にはそういうやり方しかできない [続きを読む]
  • 噴水の下
  • 噴水はいつも噴水で冬も夏も噴水で決まりきった水の音を立てる決まりきった人びとに音を立てる親子連れに釣り人に通退勤途上の人びとに僕は噴水にはなれず時々水面に顔をだしてはまた深くに潜んでいる決まりきったことを出来ずにそれが生き様だとうそぶいている共鳴者がいなければ何も始まらないことをわかっていながら共鳴者が現れると面倒だから拒絶する共鳴者は辛抱強くなければならない妻のように古い友のように腐れ縁の愛人の [続きを読む]
  • 酩酊の妄想 妄想の酩酊
  • ハーバーに最後の船が寄港する僕はバッグ一つ背負って乗船した巨大船から見下ろす陸の惨めさは他言しないでおこう惨めさに関するエビデンスは揃っていないからデータはとうに消去されているから僕は新しい島にフラッグを立てに行く妄想でしか間違いを正せないなら一人で行くしかない僕に賛同するのは昨日完成した人工知能だけアーケードの住人に取り壊される屋根の心配を知らせる時間はもうない船が岸を離れるまで僕は黙っている甲 [続きを読む]
  • 潔くない
  • 近づいている背負った壁を含めて近づけば近づくほど後ろの影は大きく伸びる思えば海辺に佇んだ日風が一瞬止んで太陽も止まった陽は照ったまま影は消えた存在が消えたのか無重力の快感砂に埋まっていた足が砂の表層に浮き上がる潔い砂の中の球根は自らを砕き後は枝に託すその潔さは月の反射に似て無償の営みを提供する背中の壁は既に皆で消し去ったのに本人だけがまだ背負ったつもりでいる [続きを読む]
  • 約束
  • 斜線を引いた約束もう果たす必要はないけれど一人でやってみたよもしかしたら、、、などという未練がましい品のなさは翻って互いを傷つけることだから頭上をかすめることもなかったそっちの方が本当の約束?純粋な約束ならいざ知らず他人に言えない二人だけの約束だからそれは守るよそれでもやってみたのは自分へのケジメとして断片群を消し去るための融和的な方法だったと思う君はどう思う? [続きを読む]
  • 涼しげな海景
  • 最南端のシンボルに片方の肩で寄りかかりそこで写真を撮ったなら幸せ人にカテゴライズされるだろう肌触りのよい表世情に馴染んでいたらザラザラした固形物には違和感を覚えるようになり思慮の足りない人になる都会の一角に暮らせば複線化するグリップエンドの握り方を忘れてしまい批判ばかりを録音し地下室で聴くことを楽しみにする誰のせいでもなく誰もいないのではなく誰も寄せつけない鎧なのか仮面なのか虚栄心か冒涜かシンボル [続きを読む]