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本と映画と時々語学 https://kleinenina.hatenablog.com/

書評、映画評、時々語学学習や時事ネタなど書き綴りたいと思います。

映画レビューを中心に書いています。ヨーロッパ映画、ハリウッド映画、邦画、なるべく好き嫌いなくご紹介します。

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2017/04/29

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  • 映画『ドリームプラン』

    伝説的テニスプレーヤーのウィリアムズ姉妹を育てた、彼女たちの父親を主人公にした映画をご紹介します。 本作でウィル・スミスがアカデミー賞主演男優賞を受賞したことと、授賞式でのビンタ事件が有名ですが、作品自体の魅力もぜひ知られてほしいです。 ネタバレでお送りします。 あらすじ リチャードの計画の背景 ヴィーナスという先駆者 リチャードの葛藤 ウィリアムズ家というチーム メインキャストの演技力 姉妹を見て思うこと おわりに あらすじ 黒人世帯ばかりの町コンプトンで、妻とともに5人の娘を育てるリチャード・ウィリアムズ。 最も年下のヴィーナスとセリーナを伝説的テニスプレーヤーにするため、彼は馬車馬のよう…

  • ドラマ『チェルノブイリ』

    ソビエト連邦時代のウクライナで起こった、あまりに有名な原子力事故に基づくドラマのレビューです。 ドラマとしてのクオリティもさることながら、骨太なメッセージが胸を打つ秀作です。 全5話のドラマで、米国の制作会社HBOによって制作されました。 ネタバレでお送りします。 あらすじ 本作のメッセージ 後手後手の対応 真実の公表をめぐって 真実と安全 ソビエトの原子炉 おわりに あらすじ 1986年、ソビエト時代のウクライナ。 原発の静かな城下町プリピャチが、ある夜発電所の火災に見舞われる。 消防士や、火事を見物に行った町の人たちが間もなく身体の異変を訴えるが、原子力事故に対応できる人員はおらず混迷を極…

  • 今こそ見てほしい、中東欧やロシアが舞台の映画

    ロシアによるウクライナへの侵攻のニュースに毎日じりじりしている中で、今までに観た映画やドラマの場面が頭をよぎることがあります。 断片的でも、間接的でも、今こそ中東欧を知るために役立つかもしれない映画について、まとめてみることにしました。 チェルノブイリ 君の涙ドナウに流れ ハンガリー1956 カティンの森 モスクワは涙を信じない おわりに チェルノブイリ 1時23分45秒 ジャレッド・ハリス Amazon ソビエト連邦時代のウクライナで起こった、チェルノブイリ原子力発電事故に基づいたドラマです(全5話。リンクは第1話のもの)。 静かな原発の城下町、プリピャチの平和な夜が、原子力発電所の火災によ…

  • 映画『フォレスト・ガンプ 一期一会』

    年末年始にぴったりの、心温まる映画をご紹介します。 戦後アメリカの歴史を駆け抜けた架空の人物の活躍を軸に、人生や人の出会いについて考えさせられる名作です。 それでいて押しつけがましさが一切なく、爽やかで温かいファンタジーを観たような不思議な感触も特筆すべき作品でしょう。 ネタバレでお送りします。 あらすじ アラバマ州生まれのフォレスト・ガンプは、人より低い知能指数を持って生まれた。 いっぽうで優れた身体能力と純真な心を持ち、彼の温かさに惹かれた人々との関わりの中で人生を切り拓いていく。 それは戦後アメリカの光と闇を辿る旅でもあった。 母への愛や戦友たちとの友情、そして幼馴染のジェニーへの淡い思…

  • 映画『マイ・インターン』

    観終わったときにスカッとして元気がもらえる、ニューヨーク発のお仕事ものコメディをご紹介します。 本作『マイ・インターン』は、同じくニューヨークを舞台としたお仕事ものコメディ、『プラダを着た悪魔』の姉妹編として紹介されることが多いです。 kleinenina.hatenablog.com メインの人物を同じアン・ハサウェイが演じていますが、ストーリーは完全に独立しており、まったく違う人物が主人公となっています(前作は出版社秘書、本作では起業家)。 ネタバレでお送りします! あらすじ 年齢を越えた友情 明るいお仕事コメディ 人生の決断 おわりに あらすじ リタイアして妻も亡き後、穏やかな一人暮らし…

  • ドラマ『ダウントン・アビー』

    英国ドラマの不朽の名作となった『ダウントン・アビー』シリーズについての紹介レビュー記事です。 シーズン1~3について書いていきます。ネタバレします。 なお、最終シーズン後に公開された劇場版のレビューはこちら。 kleinenina.hatenablog.com あらすじ 英国と貴族制 個性的なキャラクター 密度の濃い展開 おわりに あらすじ 1912年、タイタニック号沈没。 大西洋発のニュースは、ヨークシャーのダウントン・アビーに邸宅を構えるグランサム伯爵家を揺るがした。 長女メアリーの婚約者であり、同家の相続人だった従兄パトリックが同事故で亡くなったためだ。 男子しか相続人になれない世で、三…

  • 映画『萌の朱雀』

    『殯の森』に続き、河瀨直美監督作品をご紹介します。 同じく監督の故郷・奈良(こちらは吉野)で撮られた作品です。 短く素朴なストーリーと、現地に身を置いているかのような雄弁な映像が印象的な映画です。 カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞しています。 国立映画アーカイブで上映された際、監督のインタビューを聞くことができましたので、その時聞いたエピソードも交えてご紹介します。 ネタバレしています。 あらすじ 映像へのこだわり 自然な演技 素朴なストーリー おわりに あらすじ 過疎化が進む恋野村で育った田原みちるは、父母と祖母、従兄の栄介との五人暮らし。 みちるの父は、村へ通るという鉄道の新線建設のため…

  • 映画『キサラギ』

    邦画のコメディミステリをご紹介します。 過去の事件を、限られた空間でメイン数名が語り合いながら解決していくという、密室安楽椅子探偵風ストーリーですが、めちゃくちゃスピード感があります笑 ネタバレ要素を含みます。 あらすじ 明らかになる人間関係 ミキの死の謎 安楽椅子探偵×ワンシチュエーション おわりに あらすじ 一年前に死去したマイナーアイドル・如月ミキの命日に、ファンだった男性5人が集まり、ささやかな追悼パーティーを開催する。 主催者の家元、異常に几帳面なオダ・ユージ、元バンドマンのスネーク、農家の安男、無職のいちご娘。といった個性的な面々が顔を揃える。 初対面のぎこちなさはありつつも、ファ…

  • 映画『殯の森』

    河瀨直美監督が、故郷の奈良を舞台に撮影した映画をご紹介します。 カンヌ国際映画祭でグランプリを獲得した、国際的にも評価の高い作品です。 ネタバレします。 あらすじ 大切な人を亡くしたのち、奈良県東部の山あいにあるグループホームで働き始めた介護福祉士の真千子。 ホームには、亡くなった妻との思い出に生きるしげきがおり、真千子としげきは不思議な絆を育んでいく。 職場仲間との人間関係にも恵まれ、次第に新たな暮らしに慣れていく真千子だったが、ある日しげきが独り森へと分け入って行ってしまう。 彼を追って森へ入った真千子は、生と死のあわいにある不思議な場所へと足を踏み入れることになる。 スポンサードリンク …

  • 映画『麦の穂をゆらす風』

    アイルランドの歴史の一場面を切り取った、ケン・ローチ監督の映画のレビューです。 最後まで余すところなくネタバレしていきます。 主演は近年ドラマ『ピーキー・ブラインダーズ』シリーズで活躍したキリアン・マーフィです。 あらすじ 徹底的に戦うということ 戦争が内戦に 兄弟の分かれ道 何を求めて戦うか おわりに あらすじ アイルランド南部のコークに暮らす兄テッドと弟ダミアン。 優秀なダミアンは医師になる勉強をするため、ロンドンへ行く予定だった。 しかし、出発の日に英国人警察官の理不尽な暴力を目にし、兄とともにIRAの闘士になることを決意する。 アイルランドの独立を目指し、IRAの戦いは苛烈さを増してい…

  • ドラマ『コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語』3

    BBCのロングランシリーズのレビュー第三弾です。ネタバレします。今回は本ドラマのシーズン7からシーズン9に関してのレビューとなります。シーズン6以前のレビュー記事はこちら。kleinenina.hatenablog.comkleinenina.hatenablog.com あらすじ 女性たちを取り巻く環境 新しいメンバー メンバーたちの試練 おわりに あらすじ1960年代のイーストエンドで、相変わらず助産師たちは数多くの出産に立ち会う毎日。一方で、出産を巡って自身の身体について決定権を持たない女性たちの苦しみにも向き合うことになる。ナースやシスターたちの私生活の悩みもあるなかで、新しいメンバー…

  • 映画『花束みたいな恋をした』

    「カップルで観に行くと別れる映画」として、話題を博した恋愛映画をご紹介します。 どこかにいそうな感じがする二人なのに、レビューがたくさん出てくるのは、いろんな「あるある」を詰め込んだ作品なのだと実感します。 ネタバレでお送りします。 あらすじ 学生時代の絹と麦 特徴と見どころ 理想と現実 恋愛と同棲と結婚 どうすれば良かったのか ラストとその後 おわりに あらすじ 終電を逃した夜に偶然居合わせて意気投合し、付き合い始めた大学生の絹と麦。 読書やゲームの趣味がぴたりと一致する二人は、瞬く間に関係を深め、夢のような毎日を過ごす。 間もなく、駅から遠いが理想の家を見つけ、同棲を開始する。 しかし、今…

  • 映画『ひとよ』

    ここ数年、話題の作品を発表し続けている白石監督の秀作をご紹介します。 重い過去を負った家族の、ぶつかり合いと再生を描いた作品です。 最後までネタバレします。 あらすじ 家族の崩壊 家族の再生 新人運転手の葛藤 家族とは おわりに あらすじ 茨城県大洗市のタクシー会社社長が、雨の夜に自社の駐車場で殺害される。 犯人は、長年DVに苦しんできた彼の妻だった。 彼女は三人の子どもを残して服役し、その間に子どもたちはそれぞれ大人になった。 長男の大樹は、地元の電器店に婿入りして妻子を養っているが、妻との間に問題を抱えている。 次男の雄二は東京へ出て文筆家を目指しているが、風俗雑誌でのフリーライター兼カメ…

  • 映画『世界一キライなあなたに』

    めちゃくちゃ泣いてしまうのに元気をもらえるイギリス映画のレビューです。 ネタバレでお送りします。 あらすじ ルーとウィル ウィルの変化 自分の人生を決める権利 他作品との比較 幸せとは おわりに あらすじ 地元で働き、家計を支える若い女性ルーは、ある日勤務先の閉店で収入を失ってしまう。 町で一番の富豪の一人息子の介護人に再就職したルーだが、若くして首から下の身体を動かすことができなくなったウィルはひどく気難しい。 辛く当たられていたルーだが、徐々に小さなぶつかり合いを経て人間同士としての絆を深めていく。 ルーが諦めかけていた、ファッションを学ぶ夢に挑戦するようウィルが励ましてくれたり、ウィルが…

  • ドラマ『コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語』2

    以前ご紹介した英国BBCのドラマ、『コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語』のレビュー第二弾です。 第一弾の記事↓ではシーズン3までの内容をご紹介したので、本記事ではシーズン4以降について感想をご紹介します。 kleinenina.hatenablog.com あらすじ 新しい仲間たち 出産や看護をめぐるドラマ メンバーの葛藤 おわりに あらすじ 1960年代の英ロンドンはイーストエンドで、妊産婦たちの出産・育児のサポートを行うノンナートゥス・ハウスで、シスターや助産師たちは日々新たな課題に直面する。 同性愛や新生児取り違えなど、出産をめぐる家族の葛藤やトラブルもあれば、ノンナートゥスの…

  • 映画『リリーのすべて』

    世界で初めて性別適合手術を受けた、デンマークの人物を主人公とした映画のレビューです。 男性の身体に生まれ、女性の心を持った画家が、妻とともに本当の自分を模索していくストーリーです。 思いっきりネタバレします。 あらすじ 実在の人物リリー・エルベ リリーの目覚め ゲルダの愛 本当の自分になる 映像の美しさ おわりに あらすじ デンマーク・コペンハーゲン在住の画家アイナー・ヴェイナーは、風景画家としての支持を確立し、妻ゲルダと幸せな生活を送っていた。 ある日、妻の絵のためモデルの代わりに女性の衣装を纏ったとき、アイナーは今までにない感情に見舞われる。 女性の装いをすることに興味を惹かれた彼に、ゲル…

  • 映画『レディバード』

    カリフォルニア州の田舎町を舞台とした、ある少女の成長物語のレビューです。 高校時代独特の背伸び感やイタさ、混乱の感覚を思い出して「あるある……!」となってしまう秀作でした。 アメリカ本国でも高い評価を受けています。 色々ネタバレしてます。 あらすじ 自分の可能性を信じる 快進撃 気づきの瞬間 本当に守ってくれる人 故郷を離れて おわりに あらすじ カリフォルニア州サクラメントの高校生クリスティーンは、家でも学校でも、本名ではなく「レディバード」と名乗っている。 田舎町の地元や、厳格な高校を離れ、一刻も早く文化のある都市ニューヨークで進学したいと願う毎日。 母に反対されても、父の協力を得て奨学金…

  • 映画『嫌われ松子の一生』

    邦画のなかでトップクラスにおすすめな作品をご紹介します。 海外の邦画ファンからも絶大な支持を誇る名作です! いろいろネタバレしております。 あらすじ 松子という女性 コミカルなミュージカル仕立て 松子と出会った人々 キリスト教の愛の概念 松子の一生 おわりに あらすじ うだつの上がらない学生生活を送る大学生・川尻笙は、ある日父から、会ったこともない伯母・川尻松子がいることを知らされる。 何者かに殺された彼女の遺品整理を頼まれた笙は、遺された品や、訪ねてくる人々との対話から、松子の一生を紐解いていくことに。 福岡県は大川で中学校教諭をしていた松子が、いかにして地元を離れ、中洲や雄琴でナンバーワン…

  • ドラマ『バビロン・ベルリン』

    第一次世界大戦後のベルリンを舞台とした、硬派なミステリドラマをご紹介します。 映像のクオリティも、シナリオの密度もピカイチの逸品です。 ところどころネタバレを含みます。 あらすじ ドイツ史上最大規模の撮影 ゲレオンとシャルロッテ 当時の時代背景 見どころ おわりに あらすじ 1929年、ワイマール共和国体制下のドイツ。 第一次世界大戦からの帰還後、ひそかに戦争神経症に悩む刑事ゲレオン・ラート。 故郷のケルンからベルリンへと赴任した彼は、ヴァルター上級警部とともにポルノ映画の撮影現場を摘発する。 それは巨大な陰謀を暴く道への第一歩だった。 貧しい家族を支えるべく、警察で事務員として働くシャルロッ…

  • 映画『ノマドランド』

    アカデミー賞作品賞を受賞した、米国の放浪生活を切り取った映画をご紹介します。 抒情的で、でもサラッと終わらず人生について考えさせられる深い作品でした。 あらすじ 放浪生活を抒情的に綴る ノマドがノマドである理由 様々なノマドライフ おわりに あらすじ 産業都市エンパイアで暮らしていた米国人の中年女性ファーン。 企業の撤退によって町自体が消失すると、彼女は放浪生活を行うノマドとなる。 ときにアマゾンの倉庫作業、ときに国立公園のスタッフ、店員などの期間限定の労働で生計を立てながら、車で暮らす生活。 孤独なはずの暮らしは、しかしどこまでも自由だった。 いくつもの出会いと別れを繰り返しながら、ファーン…

  • 映画『おおかみこどもの雨と雪』

    細田守監督のアニメ映画のレビューです。 ファンタジーと家族ドラマの融合を、北陸の美しい自然とともに綴る秀作です。 ネタバレでお送りします。 あらすじ 実在の風景とのつながり 子育てという日常を非日常に 主人公の描き方 成長する雪と雨 おわりに あらすじ 東京都下の国立大学に通う花は、ある日ひょんなことから《おおかみおとこ》の彼と出会い、恋に落ちる。 結婚した二人の間には、長女の雪と、長男の雨が生まれ、ささやかながら幸せな家族生活を送っていた。 しかし、雨が物心つく前に、彼は亡くなってしまう。 いつ狼に変身するかわからない《おおかみこども》の雨と雪を、懸命に子育てする花だが、やがて都内の生活に限…

  • 映画『17歳の瞳に映る世界』

    ある少女の中絶手術の経緯を負った、ロードムービーのレビューを書きました。 過剰な演出はなく、多くを語らない淡々とした構成ながら、観終わったあともずっと考えこんでしまうタイプの映画です。 男女問わず、多くの方に観ていただきたいです。 遠慮なくネタバレしてますのでご注意ください。 あらすじ オータムと妊娠 いとこのスカイラーの存在 オータムを取り巻く男性たち カウンセリング ニューヨークという舞台 おわりに あらすじ 米国ペンシルベニア州に住む17歳のオータムは、ある日、望まない妊娠をしてしまったことに気付く。 出産を考えることのできない彼女が中絶手術の方法を調べると、州内では親の同意なしに施術が…

  • 映画『モスクワは涙を信じない』

    人生初ロシア映画のレビューです。 ソビエト連邦時代の1980年に製作され、アカデミー賞外国語映画賞を受賞した作品です。 タイトルはロシアのことわざだそうですが、冷たそうな響きと裏腹に、とても温かい映画でした! ネタバレでお送りします。 あらすじ ある女性の人生 迷いを断ってくれるもの 雨降って地固まるとき 映像作品として おわりに あらすじ 1950年代のモスクワで、工場で働きながら学位を取得しようと勉強を続ける女性エカテリーナ(カーチャ)。 同じ下宿に住む同世代の女友達と、豊かで充実した未来を夢見ていた。 しかし、上流階級のふりをして仲を深めたテレビマンのルドルフと関係を持った結果、妊娠して…

  • 映画『灰とダイヤモンド』

    第二次世界大戦終戦を迎えたポーランドで、激動の歴史の一場面を切り取った映画をご紹介します。 ポーランドの黒澤明ともいうべき、アンジェイ・ワイダ監督の作品です。 ネタバレでご紹介します。 あらすじ 映画の背景 検閲対策 ポーランドの分断 隅々まで雄弁な映像 おわりに あらすじ 終戦を迎えるポーランド。 レジスタンスの若者マチェクは、社会主義陣営の幹部殺害の任務を遂行する。 しかし、人違いで罪のない労働者を殺してしまったと判明する。 反ナチスの闘いをともにしてきたアンジェイと飲みかわし、終戦を境に社会主義に取り込まれるポーランドを思ううち、マチェクは闘争から逃れたいと口にする。 恋に落ちた女性と逃…

  • ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』2

    ドラマ『ハウス・オブ・カード』のレビュー第二弾です! 前回はシーズン3までの内容を中心に書きましたので、今回はシーズン4からシーズン6(最終シーズン)をネタバレでご紹介します。 あらすじ シーズン4 シーズン5 シーズン6 おわりに あらすじ 副大統領職のポジションから、さらに大統領職へと王手をかけたフランク。 選挙を経ずに大統領となった彼が、いよいよ大統領選に挑む時期がやって来る。 党の指名争いを経ての、共和党擁立候補ウィル・コンウェイとの一騎打ち、クレアとの絆の揺らぎに対峙するフランク。 さらに、手段を選ばず敵を蹴落とし、味方を利用してきたフランクを、これまで負ってきたつけを払わせるかたち…

  • 映画『新聞記者』

    実在の事件をモチーフに、政治とメディアの在り方を描いた邦画をご紹介します。 緊張感のある脚本と映像に、目が離せないまま終わる作品です。 いつも通りネタバレします。 あらすじ 現実社会の投影 国という組織 メディアの在り方について 大学の謎 おわりに あらすじ ジャーナリストの父が、誤報を伝えたことを苦に自殺した過去を持つ新聞記者・吉岡エリカ。 厳しい報道姿勢から、記者クラブや社内で異端視されていた彼女の部署に、ある日大学新設計画に関わる極秘文書が届く。 吉岡は、政権に近い立場の人物からの告発とみて調査を開始する。 そんななか、計画に携わっていたとみられる官僚・神崎が突然投身自殺を遂げる。 調査…

  • 映画『セントラル・ステーション』

    人生で初めて観たブラジル映画のレビューです。 ヒューマンドラマでありながら、ブラジルという国の多様性と自然の雄大さを伝える映像にも圧倒される作品でした。 かなりネタバレしてます。 あらすじ 極悪ではないが善良でもない主人公 踏んだり蹴ったりの旅 共同作業 旅の終わりとドーラの成長 映像作品として おわりに あらすじ リオデジャネイロで暮らす中年女性ドーラは、字の書けない人々のために手紙を書く代書屋。 毎日セントラル・ステーションに出向き、恋人や家族への手紙の代筆料金を取るものの、書いた手紙は出さずに切手代をせしめていた。 そんなある日、ドーラに元夫への手紙を頼んだ女性が目の前で交通事故に巻き込…

  • ドラマ『アンオーソドックス』

    ニューヨーク、ブルックリンのウィリアムズバーグに住むユダヤ教徒の主人公が、超正統派ユダヤコミュニティからベルリンへ出奔するドラマをご紹介します。 知られざるユダヤ教の世界を目にして驚く半面、主人公エスティの力強さに勇気づけられる珠玉の作品です。 あらすじ 実話を基にした原作 閉じられた世界の外へ ホロコーストとユダヤ教 主人公エスティ おわりに あらすじ ウィリアムズバーグの超正統派ユダヤ教徒のエスティは、閉鎖的な宗教生活や、男尊女卑的結婚生活に倦み疲れていた。 ある日、通っていたピアノレッスンの講師の助けを得て、彼女はニューヨークを出る。 向かった先は、エスティが幼いころ出奔した実母が暮らす…

  • ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』

    ネットフリックスによる、米国政治の世界を舞台としたドラマシリーズをご紹介します。 『ゲーム・オブ・スローンズ』が好きだった人ならきっと刺さる、権謀術数とパワーゲームの物語です! 頑張りますが一部ネタバレします。 あらすじ ドラマとしての見どころ クレアというパートナー チームの面々 シーズンごとの楽しさ 映像作品として おわりに あらすじ 米国ホワイトハウスにて、民主党議員のギャレット・ウォーカーが新大統領に任命された。 民主党議員のフランシス・アンダーウッド(フランク)は、選挙戦勝利のあかつきには国務長官に指名される予定だった。 しかし、ウォーカーの大統領就任直後、約束を反故にされてしまう。…

  • 映画『黄泉がえり』

    竹内結子さんの訃報を聞いて再鑑賞しました。 草彅剛さん、竹内結子さんの二人がメインキャストです。 観たのが大昔だったのでかなり忘れていました。 いつも通りネタバレでお送りします。 あらすじ 死と癒やしを見つめるヒューマンドラマ 辛い別れのなかでこそ光るもの 映像作品として おわりに あらすじ 熊本県阿蘇地域で、死んだ人々がよみがえり、生前近しかった人々の前に現れるという現象が多発する。 霞が関の官僚の平太は事態の究明をはかるべく、自身の地元である現地に派遣される。 半信半疑だった平太だが、間違いなく眼前で生きて動く黄泉がえりの人々を目の当たりにする。 いっぽう、平太の幼馴染の葵は、勤務する役場…

  • 映画『サンセット大通り』

    歳を取るのが怖くなる要素を詰め込んだ、フィルム・ノワールの秀作をご紹介します。 脚本の神様ビリー・ワイルダーによる作品です。 ネタバレがありますので、ご注意ください。 あらすじ ノーマという狂気 後悔すらできないこと ジョーという人物 映像作品として おわりに あらすじ ハリウッドはサンセット大通りの豪邸のプールに、駆け出しの脚本家の死体が浮かぶ。 彼の目線で語られる死の顛末は、邸宅の主であるかつての大女優、ノーマ・デズモンドに出会った日から始まった。 脚本の仕事に行き詰まり、車を差し押さえられそうになっていたジョーは、カーチェイスの末にノーマの豪邸に辿り着く。 ノーマは無声映画時代に人気女優…

  • 映画『西部戦線異状なし』

    第一次世界大戦を若い兵士の視点から切り取った名作のレビューです。 派手な演出はないながら、粛々と不戦を訴える内容に高い評価を得た作品です。 あらすじ 反戦映画の代表格 第一次世界大戦とヨーロッパ 戦地を離れて おわりに あらすじ 第一次世界大戦下のドイツ。 学校で教師から、国のために戦うことの尊さを伝えられた少年たちは、救国の英雄になることを夢見て志願兵となる。 しかし、訓練を終え、西部戦線に配属された彼らは戦争の過酷さを目の当たりにする。 無残に潰えていく仲間の命、家族として愛された一人の人間である敵兵を殺す苦悩、戦場に出ない人間ばかりが戦争を支持する現実。 戦地から帰ってきた少年は、いった…

  • 映画『幸福な食卓』

    三浦春馬さんの訃報を聞いて、しばらくして思い出した映画。瀬尾まいこさんの小説が原作の、ある家族のお話。 一度は壊れかけた人と家族が、透明感ある優しさでつながり、再生していく過程が、長野の美しい自然を背景に綴られます。

  • 映画『市民ケーン』

    たびたび名作と紹介されるモノクロ映画の一つ『市民ケーン』のレビューです。 ある富豪の生涯を追ったストーリーを、ご紹介・解説していきます。 あらすじ 出会いと別れ ケーンと「買う」こと ケーンと「愛する」こと バラのつぼみ おわりに あらすじ フロリダの大豪邸で、富豪の老人が亡くなった。 いくつもの新聞社やラジオ局を所有し、宮殿のような自宅・ザナドゥ城にヨーロッパで買い漁った美術品を大量に蓄積していたチャールズ・フォスター・ケーン。 彼は今わの際にスノードームを握りながら、「バラのつぼみ」と言い遺していた。 ケーンの一生を特集しつつ、最期の言葉の意味を解明しようとする記者たち。 両親や友人、妻と…

  • ドラマ『コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語』

    ロンドンの助産師さんの実体験を基に作られた、BBCのドラマをご紹介します。 日本語字幕がついて流通してるのはシーズン1から3までなので、この3シーズン分についてのレビューとなります。 本国ではシーズン8まで放映されているという大長編です(しかし各シーズン独立して楽しめる作品ですのでご心配なく!)。 あらすじ ノンナートゥスの仲間たち 出産を巡るドラマ 群像劇として 時代物として おわりに あらすじ 1950年代のロンドン。 造船と血気が盛んな貧困地区・イーストエンドに赴任した助産師ジェニー。 配属されたのは修道院でありながら訪問看護と助産を行うノンナートゥス・ハウス。 ベテラン修道女たちと、同…

  • 映画『羅生門』

    白黒映画史上屈指の映像美と、人間のエゴを浮き彫りにする脚本が国際的な注目を浴びた黒澤明監督作品のレビューです。 今は亡き三船敏郎さんの名演も特筆すべき特徴です。 ネタバレしながらお送りします。 あらすじ 映像の美しさ 脚本の妙 おわりに あらすじ 疫病や戦乱、天災で町も人心も荒廃した、平安時代の京の都。 朽ち果てた羅生門で雨宿りをする下人は、居合わせた杣売りと旅法師から奇妙な話を聞かされる。 山中で武士・金沢の遺体を発見した杣売りは、検非違使に届け出た。 金沢が妻の真砂といるところを見かけた旅法師もまた、検非違使に事情を訊かれる。 調べの結果、金沢は盗賊の多襄丸に騙され、妻を目の前で犯された上…

  • 映画『gifted/ギフテッド』

    大好きな映画だけど複雑すぎてなかなかレビューを書けなかった一作です。 天才的な頭脳を持って生まれた女の子と、彼女にとってベストな環境を探る叔父の絆に考えさせられる作品です。 ネタバレでお送りします。 あらすじ 天才的な子どもということ イヴリンの執着とダイアン ダイアンのメッセージ メアリーにとっての最適解 おわりに あらすじ 7歳のメアリー・アドラーは叔父のフランクとフロリダの長閑な町で暮らしている。 メアリーの母ダイアンは天才的な数学者だったが、若くして自ら命を絶ってしまったため、以来フランクが育てている。 入学した小学校で、ダイアン譲りの数学の才能があることを見抜かれ、特異な才能を持った…

  • 映画『トールキン 旅のはじまり』

    『ロード・オブ・ザ・リング』原作者の半生を追った映画のレビュー・紹介記事です。 基本的には『ロード・オブ・ザ・リング』を観た方、原作の『指輪物語』を読んだ方向けのお話です。 私は映画視聴済み、原作読了済みなので、もちろん隅々まで堪能してまいりました。 ネタバレしながらレビューをお送りします。 あらすじ 旅の仲間 寂しさと物語 ファンタジーで人間を描く おわりに あらすじ 世界中で読まれる児童文学の傑作『指輪物語』を生み出したJ.R.R.トールキン。 しかし、彼の子ども時代は決して裕福でも穏やかでもなかった。 幼少時代のトールキンは弟とともに、母によるたくさんの自作の物語を聴きながら育った。 十…

  • 映画『パラサイト』

    今年のアカデミー賞作品賞受賞作をご紹介します。 ネタバレせざるをえないのでネタバレしながらレビューいたします。 あらすじ 前半と後半のメリハリ 比較と不幸 金持ちだからこそ おわりに あらすじ 半地下の薄汚い住居で暮らす四人家族、キム一家は、全員失業中。 貧しいが家族の仲は良く、悪態をつきながらもなごやかに暮らしていた。 ある日、息子のギウが友人の家庭教師の仕事を引き継ぐことを打診される。 留学する間だけ、裕福な家の女子高生のダヘに英語を教えてほしいという。 妹ギジョンの作った偽造入学証の助けもあり、見事家庭教師の仕事をもらうギウ。 さらに、ダヘの弟の家庭教師や、運転手、家政婦に、失業中だった…

  • 映画『蜜蜂と遠雷』

    人気音楽小説の映画化作品をご紹介します。 原作を読んだから、松岡茉優ちゃんが好きだから、というある意味安直な理由で観てみた本作ですが、これが大当たりでしたー。 原作より素晴らしいと思った映画化作品は初めてかもしれない。 映画館で観てから時間が経っていますが、振り返りながらネタバレレビューします。 あらすじ 原作との比較 映像の美しさ 個性あふれる群像劇 おわりに あらすじ 天才少女と呼ばれ、小学生の頃からリサイタル活動をしていたが、母の死をきっかけに表舞台から去っていた音大生・栄伝亜夜。 かつて日本で暮らしていたが、現在はジュリアード音楽院で勉強中のマサル。 岩手で家族と会社員生活をしながら、…

  • 映画『17歳』

    フランソワ・オゾン監督による、ある少女の一年を追った映画をご紹介します。 たくさんの人にあまねく響く内容ではないかもしれませんが、個人的にはかなりポイントの高い映画です。 性的描写の多い映画なので、苦手な方はスキップして頂いた方がいいかもしれません。 しかし個人的には、人間の心と体について真摯に描いた映画と認識しており、フランス映画の中でも最も好きな作品の一つです。 ネタバレしながらレビューします。 あらすじ 映像の美しさ 語られない売春の動機 思春期の心と体 成長と不条理 おわりに あらすじ 17歳のイザベルは、家族で夏の旅行に訪れた南仏で、同じくバカンスに来ていたドイツ人の青年と初体験をす…

  • ドラマ『やまとなでしこ』

    愛かお金か、というテーマに挑んだラブコメのご紹介です。 主人公の強烈なキャラクターと、一貫したテーマでたくさんの人が夢中になった本作。 再放送にあわせ、ネタバレありのレビューを綴ってみます。 あらすじ 桜子の強烈なキャラクター 幸せを探さない欧介 愛とお金 幸せ探しと大切なもの おわりに あらすじ 北陸の漁師の家に生まれ、極貧の子ども時代を送った神野桜子。 何としても金持ちになりたい彼女は、高校卒業と同時に父の貯金を持ち出して上京し、フライトアテンダントになる。 そして、連日連夜の合コンの末、大病院の御曹司・東十条司と晴れて婚約する。 しかし、入籍の瞬間までさらなる大金持ちとの結婚のチャンスを…

  • 映画『ダウントン・アビー』

    大好きなドラマシリーズの劇場版を観たのでご紹介します。 端的に言ってドラマファン歓喜!な内容です笑 ネタバレしながらレビューを綴ります。 あらすじ 懐かしのメンバー健在 映像作品として おわりに あらすじ ダウントンに、英国国王夫妻が視察に訪れるとの報せが入ると、クローリー家の面々も、階下の使用人たちも大喜び。 準備に大わらわになりながらも、国王をおもてなしできるとの期待に沸く。 引退したカーソンも、ベテランが必要な一大事だとして駆り出されることになった。 前例のない大仕事に苦心惨憺するメアリーや、親戚との長年の因縁にケリをつけようとするバイオレット、新たな変化を迎えるイーディスなど、クローリ…

  • 映画『WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~』

    以前紹介記事を書いた小説がパワーアップされて映画になっていましたのでご紹介します。 イマドキの子なのに憎めない素直な主人公に、だんだんと感情移入してしまう珠玉の名作です。 ネタバレを含みます。 あらすじ 原作との比較 細部に宿る監督の魂 新米社会人の変化 神去村ならではの成長 おわりに あらすじ 高校を卒業したものの、進学の予定もなく、定職につく意欲もない勇気。 パンフレット表紙の女性が可愛かったというだけで、林業従事者を育てる官製プログラム「緑の研修生」に参加する。 座学と講習を終え、勇気が配属されたのは、携帯の電波も届かないど田舎・神去村だった。 パンフレットに載っていた女性・直樹の近所で…

  • 映画『ROMA/ローマ』

    2019年アカデミー賞外国語映画賞・監督賞・撮影賞を受賞した作品をご紹介します。 映像の美しさと静かなストーリーが相まって、何とも余韻が染みる映画です。 アメリカ映画なのですが全編スペイン語で、一部ミシュテカ語が話されています。 最後までネタバレします。 あらすじ 映像の美しさ アルモドバル作品との類似点 出産と男女 海辺の抱擁 おわりに あらすじ 1970年代初頭のメキシコシティ・ローマ地区。 医師のアントニオとその妻ソフィア、4人の子供、ソフィアの母テレサが暮らす家で、クレオとアデラという2人の家政婦が働いている。 クレオはある日、恋人と関係を持ち妊娠するが、事実を告げると相手は失踪してし…

  • ドラマ『ザ・クラウン』

    Netflix制作のドラマ、『ザ・クラウン』をシーズン1からシーズン3までコンプリートしたのでご紹介します。 最序盤では「同じ英国ドラマの『ダウントン・アビー』の方が面白かったかな?」と思っていましたが、だんだんと視聴ペースが上がっていきました笑 『ダウントン・アビー』とは違った良さがあり、こちらも大好きになりました。 総評と、各シーズンへのコメントに分けてご紹介します。 あらすじ 総評 シーズン1 シーズン2 シーズン3 おわりに あらすじ 1947年・英国。 エドワード8世が1936年に王位を放棄して以来、英国王は彼の弟・ジョージ6世務めている。 将来、彼の王位を継承することとなる長女エリ…

  • 映画『リンドグレーン』

    北欧を代表する児童文学作家、アストリッド・リンドグレーンの若き日を綴った映画のご紹介です。 原題は原語(スウェーデン語)で"Unga Astrid"、英語で言うと”Young Astrid”(若き日のアストリッド)だそうです。 基本的には彼女の本を読んだ人を対象にした映画かと思うのですが、作品未読の方が観たらどう思うか気になったりします。 ネタバレしながらお送りします。 あらすじ リンドグレーンの作品 アストリッドの人生 窮地と再起 アストリッドの個性 映像や音声の表現 おわりに あらすじ スウェーデンの片田舎で生まれ育った少女アストリッド。 好奇心旺盛で活動的なアストリッドの世界は、厳格な父…

  • 映画『愛を読むひと』

    ドイツ留学中に現地で観て、今般再鑑賞した映画です。 数奇な恋愛の話かと思いきや、ナチスドイツの罪を問う重々しい展開に後半は圧倒されがちになります。 最後までネタバレします。 あらすじ ハンナの葛藤 ハンナの秘密 マイケルの反省 ハンナと本 ナチスの罪を裁く おわりに あらすじ 1960年代のドイツ。 15歳の少年マイケルは、突然具合が悪くなり道端で動けずにいたところを、21歳年上の女性ハンナに助けられる。 熱から回復した後、お礼にハンナを訪ねたマイケルは、彼女と男女の関係になり、足しげく家に通う。 やがて、ハンナに頼まれて『オデュッセイア』などの物語を読み聞かせるようにもなる。 しかし、ある日…

  • 映画『マリッジ・ストーリー』

    ある夫婦の離婚を描いた秀作映画をご紹介します。 離婚未経験の既婚者、という状況で観てみて出てきた感想を、ネタバレしながら率直に綴っております。 あらすじ 離婚というテーマ チャーリーの苦悶 ニコールが望んでいたこと 対等なパートナーでいるには おわりに あらすじ ニューヨークで舞台監督として生計を立てるチャーリーは、女優の妻ニコールと二人三脚で、息子ヘンリーを育てている。 公私ともにパートナーの二人だったが、カリフォルニアで暮らしたいニコールと、ニューヨークで働き続けたいチャーリーの間で方針が合わず、離婚手続きに踏み切る。 調停の最初のステップでつまずいたニコールは、当事者同士の協議で離婚を完…

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