清範剛 さん プロフィール

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清範剛さん: 矛・盾 の e-Note
ハンドル名清範剛 さん
ブログタイトル矛・盾 の e-Note
ブログURLhttp://hokototate.blogspot.jp/
サイト紹介文古事記、日本書紀、万葉集など古の出来事を暇が取り柄の老いぼれが徒然なるがままに紐解いた備忘録です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供197回 / 356日(平均3.9回/週) - 参加 2017/05/03 21:45

清範剛 さんのブログ記事

  • 夜麻登登母母曾毘賣命 〔201〕
  • 夜麻登登母母曾毘賣命第七代孝霊天皇紀(大倭根子日子賦斗邇命)については幾度か関連した記述を行って来たが、纏めて示してみよう。古事記中に登場するのは速須佐之男の子、大年神の後裔である羽山戸神が住まった出雲の地(現在の北九州市門司区羽山辺り)に関わる出来事と読み解いた。従来よりこれに関する解釈は大混乱である。一つには名前が恐ろしくややこしいものであることに加えて含まれている「夜麻登」=「倭」と置き換えたこ [続きを読む]
  • 御眞津・御眞木 〔200〕
  • 御眞津・御眞木「御眞津」「御眞木」の文字列は孝昭天皇紀及び崇神天皇に集中するのであるが、何となく接頭語の「御」が付いた尊称のような解釈で過ごされて来たのではなかろうか。そんな思いも手伝って真面目に紐解かれて来なかったようである。当然これも重要な地形象形を示していると考えて考察してみようかと思う。?御眞津①御眞津日子訶惠志泥命古事記原文…、御眞津日子訶惠志泥命、坐葛城掖上宮、治天下也。此天皇、娶尾張 [続きを読む]
  • 畝火山の麓 〔199〕
  • 畝火山の麓「畝火山」という表記は古事記の中で神武天皇、安寧天皇及び懿徳天皇紀に3件登場するのみである。「畝火(尾)」としても2件が追加されるだけで思う程には多くはない。「畝尾」の「畝」は天香山の山稜が畝っている様を表し「尾」は山稜が延びた端を示したものと解釈した(壱岐島の神岳)。三つの山頂が「火」のように並んでいる地形は真に特徴的であり、また「御諸」で表現する地形との相違を示している。やはり「畝火」はこ [続きを読む]
  • 多遲麻之竹・丹波之竹野 〔198〕
  • 多遲麻之竹・丹波之竹野前記で大倭日子鉏友命(懿徳天皇)が賦登麻和訶比賣命(亦名飯日比賣命)を娶って誕生した當藝志比古命が血沼之別の祖となったと記されていて、「血」の地形象形として場所を求めた。その彼が更に「多遲麻之竹」の祖にもなったと述べられていた。他にも「竹野」という表現のあり、「竹」も地形象形の表現と推測される。関連する記述を併せてその意味を紐解いてみよう。多遲麻之竹「多遲麻之竹」の「多遅麻」は垂 [続きを読む]
  • 胸形之三柱神 〔197〕
  • 胸形之三柱神またまた読み飛ばしが見つかった…国譲りされていない唯一の場所「胸形」である。だから比定は必要ないのでは?…いえいえ、この神様の一人は娶りの対象になり、誕生した御子(阿遲鉏高日子根?及び下光比賣命)は胸形の地に住まっていたのである。大国主命の段に登場する。また天若日子の葬儀の説話にも登場するという、何だか神様というよりとても俗人ぽい役柄なのである。というわけで、少々横道にそれついでに紐解い [続きを読む]
  • 両児嶋と伊伎嶋 〔196〕
  • 両児嶋と伊伎嶋何とまだ未解読が残っていた…一つ、二つと数を示すような命名なのであるが、それだけに一見解りやすいように思えて、これもまた読み飛ばしに入っていた。数の意味もあろうが、やはりそこに潜められた意味は深そうである。以前の解釈も併せて紐解いてみよう。兩兒嶋古事記原文「次生兩兒嶋、亦名謂天兩屋」と記され、国生みの最後の島である。通説は男女群島の女島(長崎県)とある。日本書紀に記述されないこともあっ [続きを読む]
  • 女嶋と知訶嶋 〔195〕
  • 女嶋と知訶嶋言わずもながの伊邪那岐・伊邪那美が生んだ「六嶋」に含まれる島なのであるが、現在の島名に依って比定したような記憶である。勿論グルグル回って生んだ島々の経路にしっかり位置する島であり、寸分の疑いも持合せていないのであるが、やはり安萬侶コードとの関わりを詰めて置かないと落ち着かないようで・・・。そんな訳で少々ブログの流れから外れてしまうのであるが、少し紐解きを行ってみようかと思う。あらためて [続きを読む]
  • 血原・血沼・血浦 〔194〕
  • 血原・血沼・血浦古事記中に「血」は度々登場するのであるが、地名に係る記述は血原、血沼、血浦の三つのようである。全て血が迸る凄惨な内容であり、まるでその地は血で染まってしまったような場面となる。それはそれであり得るか、と詠んでしまうのであるが、やはり何らかの地形との繋がりを含めているとも思われる。凄惨なところで尚且あらかたの場所が判ったところなので少々省略しながら読み進めて来たが、いよいよ紐解きに取 [続きを読む]
  • 伊須氣余理比賣之家:狹井河之上 〔193〕
  • 伊須氣余理比賣之家:狹井河之上美和之大物主?が三嶋湟咋の比賣、頗る美人の勢夜陀多良比賣に赤い矢で迫って伊須須岐比賣命が誕生する。別名が伊須氣余理比賣と言う。その比賣を神倭伊波禮毘古が見初める話が縷々と記述される。神話なのかそうでないのか、実に曖昧な表現が頻出する件である。通説にとってはある意味都合の良いところで、意味不明となれば神話に逃げ込むことができる場面でもある。本ブログは全てリアルに紐解く以 [続きを読む]
  • 夜麻登の高佐士野 〔192〕
  • 夜麻登の高佐士野「師木」に侵出した?倭伊波禮毘古命は畝火之白檮原宮に坐して天下を治めたと伝えられる。初代神武天皇の誕生である。その地「伊波禮」は…、伊波禮=伊(神の)|波(端:ハタ)|禮(神に捧げるもの)…「畝火山(神)の傍にあって捧げ祈る場所」と紐解いた。歴代の天皇の宮の場所と併せて再掲する。現在は山とは言えない、高台のようになっているが、「石上」にいる神を奉り国の繁栄に勤めた古代の人々の日常を示す場所 [続きを読む]
  • 神倭伊波禮毘古命:三嶋の娶り、その詳細 〔191〕
  • 神倭伊波禮毘古命:三嶋の娶り、その詳細前記で神倭伊波禮毘古命は、出自不明の美和之大物主?が三嶋湟咋之女・名勢夜陀多良比賣に産ませた子、比賣多多良伊須氣余理比賣を娶って、日子八井命、?八井耳命、?沼河耳命の三人の御子が誕生する」と書き出してその概略を紐解いた(本ブログ〔082〕参照)。その後「美和之大物主?」の出自も見えて来たところで今一度読み下してみよう。安萬侶くんが伝えることが更に見つかるかもしれな [続きを読む]
  • 天津日高日子から神倭伊波礼毘古へ 〔190〕
  • 天津日高日子から神倭伊波礼毘古へ夢のような三年間を過ごした山佐知毘古は国に帰ることになったが、豊玉毘賣がご懐妊であった。そこで事件が発生…見てはいけないものを見てしまう。擬人化手法による神話風記述は最終章となる。古事記原文[武田祐吉訳]…、於是、海?之女・豐玉毘賣命、自參出白之「妾已妊身、今臨?時。此念、天?之御子不可生海原。故、參出到也。」爾?於其海邊波限、以鵜羽爲葺草、造?殿。於是、其?殿未葺合 [続きを読む]
  • 『和邇』と『菟』 〔189〕
  • 『和邇』と『菟』 海神の宮に居着いて早三年の月日が過ぎたと言う。火遠理命が大きな溜息を見せたことからこの宮に来た仔細を話し、それに対して海神が色々貴重な助言をする。「鹽盈珠・鹽乾珠」と言う水を自由に扱える珠を授けられ、尚且それの使い方まで事細かに教えられると記述される。前記の「鹽椎神」同様に真に親切な年寄り達なのである。その説話の中に「魚」が登場する。そもそも兄との諍いは釣り針の紛失に事の発端があ [続きを読む]
  • 豐玉毘賣命は何処に? 〔188〕
  • 豐玉毘賣命は何処に?日子番能邇邇芸命が?阿多都比賣(木花之佐久夜毘賣)を娶って誕生するのが火照命(後の海佐知毘古)、火須勢理命、火遠理命(後の山佐知毘古)の三名。この海と山の佐知毘古の物語である。兄との諍いを嘆き悲しむ山佐知毘古の前に賢人が現れる。いや、神様であった。古事記原文[武田祐吉訳]…、於是其弟、泣患居海邊之時、鹽椎?來、問曰「何?空津日高之泣患所由。」答言「我與兄易鉤而、失其鉤。是乞其鉤故、雖償 [続きを読む]
  • ?阿多都比賣亦名謂木花之佐久夜毘賣 〔187〕
  • ?阿多都比賣・亦名木花之佐久夜毘賣邇邇芸命は竺士日向の地に落ち着いたら、早速娶りに取り掛かる。笠沙御前で美人に出会ったと伝える。大山津見?の比賣と言うが、母親は不詳。八上比賣が居た稲羽辺りかもしれないが・・・。伊邪那岐が禊祓をして最後は淡海之多賀に引き籠ったり、大国主命が八上比賣を娶ったり、後には神倭伊波禮毘古命が阿多之阿比良比賣を娶ったりと、日向と出雲との繋がりが頻出する。この二つの国の地理的環 [続きを読む]
  • 邇邇芸命に随行した天忍日命・天津久米命 〔186〕
  • 邇邇芸命に随行した天忍日命・天津久米命邇岐志国の天津日子番能邇邇藝命を降臨させることが決まり、随行の神々に申渡しをして、いよいよ出陣という場面である。父親の忍穂耳命が天浮橋で葦原中国の様子を伺ったように邇邇芸命達もそこで陣容を整えたと記述される。それからは迅速、一気に天降ったのである。古事記原文[武田祐吉訳]…故爾詔天津日子番能邇邇藝命而、離天之石位、押分天之八重多那此二字以音雲而、伊都能知和岐知和 [続きを読む]
  • 萬幡豐秋津師比賣命:天火明命・日子番能邇邇藝命 〔185〕
  • 萬幡豐秋津師比賣命:天火明命・邇邇藝命天孫、邇邇芸命を降臨させる前夜は・・・須佐之男命の御子、大年神を放ったらかしにしていたせいですっかり彼らの子孫が葦原中国に蔓延ってしまい、頼みの綱の大国主命には天神達の思惑を成し遂げる力がない。挙句の果てにはその子孫の一部はあろうことか新羅に舞い戻るなんて始末である。大国主命と大年神後裔との内戦は凄まじかったように…紐解けば紐解くほど…思えて来る。大物主大神の [続きを読む]
  • 多藝志之小濱の再訪 〔184〕
  • 多藝志之小濱の再訪「多藝志」という文字列は幾度か古事記に登場する。大国主命が隠遁生活に入ったところであり、出雲関連の説話の終わりに深く関わる。また神武天皇の日向時代の御子「多藝志美美」にも含まれ、天皇亡き後の皇位継承争いを起こす人物である。通説に目をやると、出雲(現島根)、日向(現宮崎)そして奈良大和を股にかけた壮大な物語と読まれているようである。ただ、余りにも壮大過ぎてしまうためかどうか不明だが「多 [続きを読む]
  • 大物主大神、見えたり… 〔183〕
  • 大物主大神、見えたり… 些か大げさなタイトルにしてしまったが、どうしてもこの神の正体が知りたい…誰しも思うところであろう。だが古事記の記述は極めて曖昧模糊としており、掴みどころのない有様である。彼の登場の仕方は天神達にとって敵対的でもあり、また一方で頼りになる助っ人的役柄でもある。故に一層の彼の出自、その背景を何と伝えようとしているのか、あからさまにしたい欲求に駆られるのであろう。右図に示したよう [続きを読む]
  • 月読命が治めた夜之食国 〔182〕
  • 月読命が治めた夜之食国古事記の冒頭から登場する八百萬の神々の名前を曲りなりにも紐解けたような気分である。目に見えるもの、それは多くは自然の造形物に対する表現は実に的確であり、一方目に見えないものに対しての彼らの認識の高さを知る切っ掛けとなった。例えば、「風?・名志那都比古?」神の口から吹き出て来るものという捉え方であろうが、「多くの口を集め並べて定めた」の表記は「神」という抽象的な概念を「口」とい [続きを読む]
  • 騒がしい天安河之河原 〔181〕
  • 騒がしい天安河之河原出雲は大国主命が治めることにしたのだが、なかなか思うようには進まない。最終兵器「建御雷之男神」(実は田に雨を降らせて耕す神なのだが…)を遣わして終焉する直前のお話である。葦原中国も騒がしいが、それ以上に「天」も騒々しいのである。対応策に迫られて天安河之河原に八百万の神が集まって…現在の壱岐市の人口は2.6万強とある…そこに八百万も…冗談ですが…河原に、やはりまだ立派な宮殿はなかった [続きを読む]
  • 速須佐之男命の後裔:その伍 〔180〕
  • 速須佐之男命の後裔:その伍速須佐之男命の御子は出雲の北部を治めた八嶋士奴美神と南部を治めた大年神の二つの系譜があったことを伝えている。前者は北部に居た櫛名田比賣が生んだ神であり、肥河に沿った地にその子孫を繋げた。後者は出雲のほぼ中央部に居た神大市比賣が生んだ御子であり、宇都志国に近接する地でその子孫を繋げたのである。下図に登場する全ての神の居場所を求めた結果に基づいて考察してみよう。八俣遠呂智と比 [続きを読む]
  • 速須佐之男命の後裔:その肆 〔179〕
  • 速須佐之男命の後裔:その肆 大国主命の後裔の続きと羽山戸神の後裔について述べてみよう。なかなか紐解きがいのある文字列が続く。古事記原文を再掲すると…、故、此大國主?、娶坐胸形奧津宮?・多紀理毘賣命、生子、阿遲二字以音鉏高日子根?、次妹高比賣命、亦名・下光比賣命、此之阿遲鉏高日子根?者、今謂迦毛大御?者也。大國主?、亦娶?屋楯比賣命、生子、事代主?。亦娶八嶋牟遲能?自牟下三字以音之女・鳥耳?、生子、 [続きを読む]
  • 速須佐之男命の後裔:その参 〔178〕
  • 速須佐之男命の後裔:その参 前記で速須佐之男命が櫛名田比賣を娶って誕生した「八嶋士奴美」の系譜から大国主命が誕生するところまでを述べた。一方神大市比賣を娶って誕生した「大年神」の系譜を紐解き、羽山戸神が誕生したところまで記した。それぞれのその後の系譜を述べようと思うが、大国主命の方は多くの説話が挿入される。そちらは「古事記新釈」を参照願うとして、大国主命の娶り関連を抽出して紐解いてみよう。Ⅲ. 大国 [続きを読む]
  • 速須佐之男命の後裔:その弐 〔177〕
  • 速須佐之男命の後裔:その弐古事記の本文は何世代も先の大国主命の説話を延々と記述する。国作りに難儀した彼の元に少名毘古那神、挙句には大物主大神まで登場させる。要するに大国主命は出雲を完全には掌握し切れていなかったと告げているのである。そのところに唐突に速須佐之男命の御子である「大年神」の後裔の記述が実に簡明に、と言うか簡単に、羅列されて行くのである。下記にその背景を推測するが、古事記の編者達がかなり [続きを読む]