シュリ黒鋼 さん プロフィール

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シュリ黒鋼さん: 『おんな城主 直虎』完結編をめぐって
ハンドル名シュリ黒鋼 さん
ブログタイトル『おんな城主 直虎』完結編をめぐって
ブログURLhttps://ameblo.jp/mituko-naotora/
サイト紹介文『おんな城主 直虎』完結編を妥協無くレビューします。『直虎』とは希代の駄作なのか、真の名作なのか。
自由文おんな城主 直虎 大河ドラマ
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供72回 / 204日(平均2.5回/週) - 参加 2017/05/03 22:03

シュリ黒鋼 さんのブログ記事

  • 直虎の死に様にどう共感するか…最終章「石を継ぐ者」脚本を読み解く/その5
  • ###############################  浜松城に戻って万千代が自然のことを報告すると、家康はむしろありがたいことだと感謝した。 「しかし、この先、案じ事を抱え続けることにもなってしまいました」 「明智の子が生き延びてくれれば、いつの日にか報いることもできよう。それはやはり、ありがたいことじゃ」 そこに、万福と忠次が家康を迎えにやって来た。 「またご出陣で?」 「甲斐・信濃にの。羽柴様より織田方に加勢するよう承 [続きを読む]
  • 直虎の死に様にどう共感するか…最終章「石を継ぐ者」脚本を読み解く/その4
  •  ########################### 「の?殺さんでもなんとかなるじゃろ?」  「また来ると言うておられましたが……」 (万千代が)負け惜しみを返す。 「僧にしてしまえばよい。それでだめなら、また何か考える。そなたもそうやって生き延びてきたわけであるし。まぁ、なんとかなろう」 直虎は、傑山が抱いていた自然(じねん)を受け取り、安心させるように抱き締めた。 「よう泣かんかった。強い子じゃ。えらいぞ。」 けなげにも、自 [続きを読む]
  • 直虎の死に様にどう共感するか…最終章「石を継ぐ者」脚本を読み解く/その3
  •  ########################### 「織田の者じゃ、見たことがある」 直之が六左衛門に耳打ちする。見られえてはまずいと、万千代はさりげなく於大の方を隠した。 「こ、ここにはさような者はおりませぬ!聞き間違いではございますまいか!」 方久がごまかしている間に直虎は目まぐるしく頭を回転させたが、織田の武将が先に自然(じねん)を見つけてしまった。 「ほぉ、ではその子は誰じゃ。……何者かと訊いておる!!」 「この子は [続きを読む]
  • 織田信長謀殺説と『直虎』の終焉…ラスト3話・脚本を読み解く…その2
  • ############################################ 『 夕刻になり、家康たちは主殿に呼ばれ供応の座についた。やがて膳が運び込まれてきた。その先頭で膳を手にしているのは、なんと信長である。   一同はあぜんとしたが、信長は人の目などまるで気にしない。  「先ほどはとんだ不始末をお見せし、ご無礼つかまつった。金柑(注:明智光秀)をはずしてしもうたゆえ、今日は余がの」  驚いている家康の前で、信長は几帳面に皿などの [続きを読む]
  • 【再録】2017年11月12日放送/第45話「魔王のいけにえ」 脚本レビュー
  • -------------------------------------------------------------- 「母が来た、と伝えなさい」 徳川家康実母・於大の方(栗原小巻)(中略) 「母上、お話とは」於大の方は家康の顔をじっと見つめていたが、やがて決心したように言った。 「どうか、信康をお斬りなされ」家康が目をむいた。「……仰せの意味が分かりかねますが」「折よく、長丸も得たことですし。信康がおらぬようになっても大事ございませんでしょう」先ほど、死人のよ [続きを読む]
  • 織田信長謀殺説と『直虎』の終焉…ラスト3話・脚本を読み解く…その1
  • ##################################################### 『  「私は徳川様に、織田に取って代わっていただきたいと望んでおります」  直虎は、家康をひたと見つめて言った。  「私は、徳川様にいつか。この日の本をまとめる扇の要となっていただきたいと、心ひそかに望んでおります。」  「わしなどに、何故……」  「さようなことをお考えになったことはございますか?己が頭となり世を動かしたいと」  しばしの沈黙のあと、 [続きを読む]
  • 【残6話】2017年11月5日放送/第44話「井伊谷のばら」視聴レビュー
  • 第44話「井伊谷のばら」 (@NHKオンデマンド 2017年11月5日)  脚本としては凡庸の域を出る内容ではないのに、出来上がった映像を観るとそれなりに観入ってしまう。これは、常に視聴する側に受け身であることを強要するテレビの魔力なのかも知れないと思うと、少し恐ろしい気がした。 そういえば今やもう、気に掛けてもいなかったが、視聴率は確かに僅かながら上昇した。一時的かも知れないが……菅田将暉の万千代がある程度は [続きを読む]
  • 【残り3話】2017年11月26日放送予定/第47話「決戦は高天神」 脚本レビュー
  •  直虎は一人、碁石を見つめながら考え込んでいた。戦のない世をつくり出す――そう誓ったものの何から始めたものか。皆目見当がつかない。そこへ、六左衛門が直之とともにやって来た。 「実は、戦に出ることになりまして」 「またか」  徳川は高天神城を落とすために、あまたの付け人や砦で取り囲むという。城・砦といえば材木、材木jの切り出しといえば井伊谷・近藤というわけで声がかかったらしい。  「戦というのは、なくなら [続きを読む]
  • 『おんな太閤記』とおんな大河、戦と平和の系譜
  • 「戦はいやでございます。平和が一番でございます」  …ハッキリ言いましょう。一躍かの『江〜姫たちの戦国〜』で有名になったこのセリフ、私は大嫌いです。これ程大河ドラマの中で飛び出すと興覚めで、虫唾が走る言葉もない。近年の「おんな大河」ときたら、大体この腐れゼリフがセットになっており、そして例外なく、作品としてマトモに評価されることはない。  そもそもが、いつからこんな身も蓋もない言葉が、大河の中で多用さ [続きを読む]
  • 【残り4話】11月19日放送予定/第46話「悪女について」:脚本レビュー
  • ━━━━━━━━━━━━━━━━  「わが妻・瀬名の首にてございます」  家康が杉桶を差し出すと、さしもの信長も息をのんだ。 「お聞き及びのことかと存じますが、武田と通じたは信康ではなく瀬名にてございました。武田の元家臣の娘を信康の側室とし、そこを通じ、勝頼とはかりごとを重ねておったようにございます。こちらがその証しにございます。」 偽造された勝頼からの文を差し出す。 「武田とのこと、信康は何一つ知らぬ [続きを読む]
  • 【残5話】2017年11月12日放送/第45話「魔王のいけにえ」 脚本レビュー
  • -------------------------------------------------------------- 「母が来た、と伝えなさい」 徳川家康実母・於大の方(栗原小巻)(中略) 「母上、お話とは」於大の方は家康の顔をじっと見つめていたが、やがて決心したように言った。 「どうか、信康をお斬りなされ」家康が目をむいた。「……仰せの意味が分かりかねますが」「折よく、長丸も得たことですし。信康がおらぬようになっても大事ございませんでしょう」先ほど、死人のよ [続きを読む]
  • 【残6話】2017年11月5日放送/第44話「井伊谷のばら」脚本レビュー
  •  かねてからお伝えしていた通りで、この回で直虎こととわの母親・祐椿尼(財前直見)が死去する。 永禄3年(1560年)に夫である直盛(杉本哲太)が桶狭間の戦いにて戦死、以降は落飾し18年、史実ではどの様な暮らしをし、どのような人柄であったかまでは伝わっていないが、小野但馬守政次(高橋一生)の井伊谷乗っ取りに伴い、虎松こと井伊直政を三河国鳳寺に逃したのち、自らも直虎とともに井伊谷を逃れ、松岳院という庵に住んでいたの [続きを読む]
  • 【残7話】2017年10月29日放送/第43話「恩賞の彼方に」脚本レビュー
  •  前回のエンディング部分で、唐突に表れた竜宮小僧。そしてこれまた、久々の登場となる甚兵衛(山本學)だが、まず井伊谷に連日降り続いた雨が、土砂崩れという災害をもたらすことから、今回の話は始まる。  直虎(柴崎コウ)はかつての領主時代を彷彿とさせる采配で植林を施し、井伊谷の山崩れは最小限に食い止められるに至るが、この仔細を事細かに井伊谷の面々に書状にて指示したのが、他でもない虎松こと井伊万千代(菅田将暉) [続きを読む]
  • 【残8話】第42回「長篠に立てる柵」 視聴レビュー
  •  第42回「長篠に立てる柵」 視聴レビュー (2017年10月22日/NHKオンデマンド)  ストーリーは兼ねてから武功に憧れていた奥山六左衛門(田中美央)が、盟友と言っても良い中野直之(矢本悠馬)と共に、長篠に築く柵造りに不足した材木を調達し、織田信長(市川海老蔵)に手柄を認められ褒美を遣わされる、という展開と、井伊万千代(菅田将暉)が「日の本一の留守番」の卓得した働き?を認められ、徳川家康(阿部サダヲ)より更なる取り立 [続きを読む]
  • 生ける大河ドラマの歴史〜『直虎』於大の方役・栗原小巻論
  • 緒方拳、石坂浩二、高橋幸治、平幹二朗、岩下志麻…大河ドラマの忘れられぬ「光景」として大河の歴史を刻んできた名優は幾人か名前は挙がっても、栗原小巻と来たら、やはりその別格感に、大河を愛する者達ならば、多くが同意してくれるとアタシは信じている。 ここ最近の大河ファン以外には改めて説明の必要すらないかと思うが、いま一度ここで、「栗原小巻」という存在を、大河の歴史とともに、どうしても振り返らずにはいられな [続きを読む]
  • 土屋嘉男さん追悼…その足跡を追う
  •  土屋嘉男さん(1927年〜2017年)が亡くなられた。 ニュースにて報道されたとは言え、去る2月8日の話である。享年89歳。肺ガンによる死去だという(以降、敬称略)。  古くからの邦画ファン…特に黒澤明フリークにはあまりに馴染み深い名である土屋嘉男…とは言え、ここ最近の邦画/大河ドラマ/時代劇ファンには、説明が必要であろう。そういう訳で私は、ここで土屋嘉男の歩みを振り返ってみる。  …などというのは簡単だが、そう [続きを読む]