Hiroki さん プロフィール

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Hirokiさん: オレガオモウコト
ハンドル名Hiroki さん
ブログタイトルオレガオモウコト
ブログURLhttps://oregaomoukoto.blog.fc2.com/
サイト紹介文俺の愛している人は、結婚しています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供388回 / 365日(平均7.4回/週) - 参加 2017/05/20 01:23

Hiroki さんのブログ記事

  • そうは言っても
  • 俺の部屋で眠っていた結美が、もぞもぞと動き出した。「おはよう、結美。」「おはよ。」「まだ眠い?」「ううん。大丈夫。」ベッドの上で隙間なく抱き合い、唇を重ねる。寝起きで低くなっている結美のテンションに合わせ、静かに寄り添う。「何処か、行こうか。」「佐藤さん、どっか行きたい?」「どっちでもいいよ。」「私も。」まだ気怠さの残る声と吐息が、いつもより艶っぽい。「じゃ、もう少しこうしていようか。」「うん。で [続きを読む]
  • 心を鬼にして
  • おれがおもうこと 「デートの宿題」昨日、俺に宿題を出した先生から、待ち合わせの場所に到着する直前にメールが。「寝ちゃう」「。」も顔文字も打てないほど眠いのか。困ったな。可哀想だから寝かせてやりたいが、今日は心を鬼にしよう。「もしもし?」「あ・・・どしたの?電話なんて・・・。」「今眠ったら逢えないよ。もうすぐ着くから、頑張って出ておいで。」「はぁい・・・。」時間帯を問わず、結美は突然睡魔に襲われる事 [続きを読む]
  • 等身大の佐藤さん人形
  • 連休の間、俺を求めて泣いていた結美。「丸めた掛布団を佐藤さんだと思って抱きしめてたら、泣けてきたの。」想像するだけですっ飛んで行きたくなるようなシチュエーションだ。「なかなか眠れなくて、あの時メールしたの。起きててくれて、嬉しかったぁ。」「いつでも、メールしておいで。」「うん。」「そういう時の為に、ちゃんと用意しておかないとな。」「何を?」「俺の身代わり。」「え?人形?」「掛布団じゃ、安心出来ない [続きを読む]
  • 逢いたいから
  • 人の幸せを、素直に嬉しいと感じられる。喜んでいる人を思い浮かべ、同じように笑顔になれる。良かったねそう素直に言葉に出来るのは、自分の心が満たされていて、穏やかであるからだ。逆に、辛い思いや悲しい思いを抱えている人を見掛ければ、大丈夫だろうかと、心がざわめく。昔、すべてどうでもいいと思っていたとは思えないような、人間らしい感情がある事に気付く。そんな今の俺の心は、結美が作ってくれたもの。イメージ的に [続きを読む]
  • また明日
  • 「佐藤さん。そろそろ、寝るね。」いつもと同じように、結美からメールが届く。「おやすみ、結美。」いつもと同じように、俺がそう送ると。「おやすみなさい。また、明日ね。」珍しいな。そう思いながら、俺もまた、同じ言葉を送る。「また、明日な。」連休で逢えないけれど、気持ちを伝え合う。信じ合い、愛し合いながら。今まで、ずっとそうしてきたように。結美と出逢って、もうすぐ6年。本当に、何も変わらない。いや。逆に、 [続きを読む]
  • 秋空
  • 「佐藤さん、見て見て。雲が秋っぽくなってる。」「ほんとだ。」「秋の空、大好き。綺麗だなぁ。」結美は、この季節が一番好きだ。涼しい風が吹き始め、空に浮かぶ雲が綺麗に流れていく秋が。「こういう日は、ドライブに行かないとな。」「うん!」「何処に行きたい?」「何処でもいいよ。佐藤さんと一緒なら。」隣で、結美が笑う。楽しそうに。幸せそうに。風になびく長い髪を手で押さえ。「もー。窓、開け過ぎ。」そう言って、も [続きを読む]
  • 愛していると言わなくても
  • 「愛してるよ」俺は、結美に逢う度にそう言っている。逢えない時は、メールの文字で。「愛してるよ」と目を見て言うと、結美はいつも嬉しそうに微笑む。照れ隠しなのか、俺の頬を指で摘まんだりもする。文字で届けた時は、「佐藤さん、大好き。」と可愛い返信が。その文字の向こうには、照れている結美の顔がちゃんと見える。結美は、俺に「愛してる」と言わない。まったく言わない訳では無いけど、俺ほど頻繁には言わない。それで [続きを読む]
  • 一人でいても
  • 「佐藤さん」彼女が俺の名前を呼ぶ時は、寂しい時。逢えなくて寂しいとか、一人ぼっちで、何となく寂しいとか。そういう時、俺の名前を文字で送ってくる。「どうした?」「ううん。どうもしないよ。」「電話で話せるか?」「うん!」文字まで嬉しそうだ。「もしもし?」「もしもし!」「どうした?何かあったのか?」「ううん。何にもないし、もう元気!」一人でいても、一人じゃない。俺の声を聞くだけで元気になる彼女が、無邪気 [続きを読む]
  • 過去の話
  • 今日は、何故か過去の話ばかりしていた。俺が自ら、ではなく、彼女がやたらと知りたがって。前の仕事の話や、離婚するまでの話。離婚してからどんな風に生きてきたのか。〇年頃は、何してたの?とか。興味本位に面白がって質問するのではなく、ただ、純粋に「俺」を知りたくて。一つ一つ答える俺の言葉に、彼女は静かに耳を傾けていた。「もし、あのお店で出逢わなかったら、他では逢えなかったね。」「そんな事無いよ。」「そうか [続きを読む]
  • 目に見えないもの
  • 絆とか未来とか。想いとか、愛とか。信じたいものに限って、目に見えないんだよね。逆に、見えないものだから、心で信じようとするのかな。俺は、信じるとか大袈裟な言い方をしなくても、彼女との関係を守っていける。それほど、自然に感じる想いであり、俺にとっては日常の中にあるものだから。深くなんて考えない。じっくり考えなくたって、わかりきっているし、変えようがないから。結美への気持ちは。俺は何も変わらない。だか [続きを読む]
  • 不安定
  • 「佐藤さん。他の人を抱いても、いいよ。」夕方、彼女の自宅へと車を走らせていると、急に彼女がそう言った。「抱かないよ、俺は。」「どうして?私、そんな事で怒ったりしないよ。」「俺は、結美しか抱きたくない。」「そか・・・。」「佐藤さんは、私にそういう事言わないね。他の人に抱かれてもいいよって。」「言わないよ。嫌だから。」「そか・・・。」「やっぱり、嫌だな。佐藤さんが他の人を抱くの。悲しいから、やっぱり嫌 [続きを読む]
  • 一歩
  • 少し、元気が無かったな。今日も。本当は結美がどう生きたいか、俺は知っている。気持ちの変化も、少し前から気付いていた。それでも、実際に動くのは結美自身。そこは、俺にはどうにも出来ない。冷たいようだが、後悔しない為に、最後の決断は自分の意思でしないと。離婚は、結婚の三倍の労力が要る。そう、何かで見た事がある。俺は、自分が離婚をする時、さほど労力を使っていないけど。それだけ、感情が伴わなかったという事か [続きを読む]
  • 呼び捨て
  • 「私ね、自分の名前、ずっと嫌いだったの。」いつだったか、彼女がそう言った事がある。俺は、彼女を下の名前で呼ぶ。彼女は未だに、俺を名字で呼ぶ。「結美」「佐藤さん」不思議なギャップはあるが、俺たちにとっては至ってこれが普通。彼女の心が俯く時、俺は何度も繰り返し名前を呼ぶ。悲しい時は慰めるように、寄り添うように優しく。「結美」自然に気持ちがこもる。大切な人の、大切な名前だから。「佐藤さんが名前で呼んでく [続きを読む]
  • 理想
  • 愛する人が、愛してくれる。大切な人が、笑ってくれる。嬉しくて、楽しくて。共に過ごす時の中で、一緒に幸せを感じてくれる。それが、俺も嬉しくて。穏やかに過ぎて行く日々が積み重なり、二人の関係を支える柱は太くなっていく。不安になる事も、見えない未来に怯える事も無く。互いを必要とし、互いを信じ合う。そして、同じ想いだという認識が、心の安定を図る。心が安定していると、そばにいる時も離れている時も、幸せを感じ [続きを読む]
  • 幸せにするという事
  • 「佐藤さんは、なんにも怪しまないの?」手洗いを済ませて車に戻ったら、助手席の彼女がそう聞いてきた。画面を閉じたスマホを手にしたまま。「何も怪しまないよ。」「こんな風に、急にスマホ切っても?」「ああ。何も思わないよ。」「どーして?」「どーしてって。結美を信じてるから。」「そっか・・・。」少し、元気の無い横顔。「佐藤さん。こんな私でも、信じてくれるんだね。」「信じてるよ。それに。」「それに?」「俺とい [続きを読む]
  • その気持ちだけで
  • 「もし、佐藤さんが病気になったら、私にできる事、なんでもする。」真っ直ぐに俺の目を見て、手を握りながら彼女はそう言った。「私にできる事、少ししかないかもしれないけど、やれる事したい・・・。」結美は、いつも一生懸命で可愛い。妻でもなく、恋人と公言する事も出来ない関係。それでも、結美は自分に許される事をすべてしたいと言ってくれた。俺には、その気持ちだけで十分だ。その気持ちだけで。 [続きを読む]
  • 新しい楽しみを
  • 「佐藤さん佐藤さん!」「ん?」「ここに金魚いるー!メダカも!」「昨日、買ってきたんだよ。」庭の日陰に置いてあった大きなたらいを見つけ、予想通りはしゃぐ彼女。「すごーい。いっぱいいるね。金魚すくいでも始めるの?」イタズラっぽい笑顔で、彼女が聞いた。「一回十円だよ。」「安ーい。」彼女は楽しそうに笑い、たらいの前にしゃがみ込んで金魚を眺めていた。以前、彼女は飼い始めたばかりの金魚を亡くしてしまった。その [続きを読む]
  • 心までも
  • 「そろそろ、何とかしないとな。」「ゴーヤちゃん?」「そう。ゴーヤちゃん。」「私、手伝う!任せて!」そう言って、ブカブカの軍手をはめて張り切る彼女。今年も相当な量だけど、大丈夫だろうか。長いものは、二階のベランダまで伸びているのに。「適当に引っ張ってちぎっていいよ。」「はーい。」まるで、空と綱引きでもしているかのように懸命に引っ張る姿が、可愛い。「わっ。」ゴーヤの葉とツルが、まとまって彼女の頭の上に [続きを読む]
  • 約束
  • 相手を思いやる。自分の気持ちも大切だけど、それと同じぐらい相手の気持ちを考える。考えて、受け止める。そして、その中にある愛情を感じ取る。積み重ねた信頼があれば、想いを疑う事無く、それが出来る筈。すると、荒れた心が丸くなり、自分よりも相手の気持ちに耳を傾けられる。俺の場合、心が荒れるという段階まで行かないんだけど。どうにも、彼女の事が好き過ぎて。愛し合っていても、気持ちがすれ違う時がある。様々な事情 [続きを読む]
  • ドタキャン
  • この言葉は、もう死語なのだろうか。逢える日が、突然逢えない日になってしまった今日。「本当に、ごめんね・・・。」「気にしなくていいよ。」子供の事が理由なら、仕方が無い。誰も悪くはないのだから。でも、声ぐらいは聞きたいと思ってしまう俺。相変わらず、溺愛病は重症だ。後で、電話をしてみよう。声を聞きたいのは、彼女も同じだと思うから。 [続きを読む]
  • もう一回
  • おれがおもうこと「愛しい人」俺がうたた寝をしたら、まさかの逆パターン。自分のイビキに驚いて目を覚ますと、目の前に可愛い彼女の顔が。「佐藤さんかわいいー。目が二重になってるー。」男で、しかもこの歳で可愛いと言われるのは些か抵抗があったけど、彼女が余りにも嬉しそうだから良しとした。それなのに、クレームが。「あ、いつもの目に戻っちゃった・・・。佐藤さん、もう一回寝て、さっきの目してみて?」「もう、眠れな [続きを読む]
  • 密着度
  • 彼女は、視力がかなり悪い。だから、眼鏡を外すと。「佐藤さんの顔が、全然見えない・・・。」そう言って、少しむくれたような表情をする。俺は、そんな子供みたいな彼女に長いキスをした。「顔、見える?」両頬を手で包み、おでこを合わせると。「近過ぎて、逆に見えないよぉ。」可愛い笑顔が、目の前に。その後も、ちゃんと俺の顔がハッキリと見える距離をキープした。俺が彼女の目を見つめていたいように、彼女もまた、俺の目を [続きを読む]
  • 幸せに
  • 「幸せになりたいのに。幸せになってもいいのに、幸せになれないなんて。悲し過ぎる。」彼女は、照明が点いても席から動かなかった。きっと、心はまだ映画の中にあるのだろう。俺は、隣で彼女の気持ちが落ち着くのを待った。何年か前の夏、彼女は戦争をテーマにした番組を観て、一月ほど毎日泣いていた事がある。その内容も、やはり、幸せになれなかった人たちの話だった。「どうして、死ななければいけなかったんだろうね。誰だっ [続きを読む]
  • ご夫婦
  • 今日は、彼女が待ちに待っていた映画デートをしてきた。「佐藤さん、早く早く!映画始まっちゃう!」駐車場で、そう俺を急かす彼女。あんまり可愛いから、ふざけて牛歩戦術をしてみた俺。「もー!置いてっちゃうから!」そう言って半分笑いながら、彼女は俺の手を引っ張った。「コード・ブルー、2枚くださいっ。」チケット売り場で、意気揚々と彼女がそう言うと。「お席はどちらがよろしいですか?」「えっと、人が少なくて真ん中 [続きを読む]
  • 眼鏡ちゃん
  • 「佐藤さん佐藤さん。」「どうした?」「今度逢う時、眼鏡ちゃんでもいい?(´・_・`)」「いいけど。どうした?」「今、お話できる?」何かあったのだろうか。日曜日に電話など、滅多にリクエストしないのに。「もしもし?」「もしもーし。」「目、痛いのか?」「ううん。白目のとこがね、指で触るとクシャってなって、なんかプニプニして変なの。」PCで調べてみると、どうも「結膜浮腫」のようだった。「コンタクトレンズ、やっぱり [続きを読む]