Hiroki さん プロフィール

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Hirokiさん: オレガオモウコト
ハンドル名Hiroki さん
ブログタイトルオレガオモウコト
ブログURLhttps://oregaomoukoto.blog.fc2.com/
サイト紹介文俺の愛している人は、結婚しています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供348回 / 365日(平均6.7回/週) - 参加 2017/05/20 01:23

Hiroki さんのブログ記事

  • 番い
  • 「今日は天気がいいから、何処か行こうか。」「うん。でも、何処に行くの?」「何処がいい?」「んー。そうだなぁ・・・。」「初詣、行く?」「行く行くー!」以前、もうナビはしないと言っていたのに、張り切ってルート設定をしている結美が可愛かった。初めて行ったその神社には、そこそこ大きい池があった。でも、水が濁っているせいか鯉も亀もいなかった。動物に餌をやるのが好きな結美は少しがっかりしていたけど、かなり幅の [続きを読む]
  • マイペース
  • 俺にしては珍しく、仕事に追われている。でも、結美との大切な時間は今まで通りキープしたい。そこだけは譲れない。余り更新が出来ないかもしれないな。そう思い、ここを離れようかとも考えたけど、マイペースを貫く事にした。本当は初詣の話を書きたいけれど、それは、もう少し時間がある時に。しばらくはスローペースになります。コメントのお返事も、遅くなるかもしれません。すみません。最近、インフルエンザが流行っています [続きを読む]
  • 安心
  • 「良かったぁ・・・。」検査の結果を伝えたら、結美のホッとした言葉が返ってきた。「疲れたでしょ?ゆっくり休んでね。」「大丈夫だよ。それより、退屈で仕方が無いよ。」「ごめんね。今日は行けなくて・・・。」「いいよ。大した検査じゃないから。」「でも、少し眠ってね。点滴もしてるの?」「してる。かなり邪魔。」「勝手に取っちゃだめだからね?」「大丈夫だよ。」幾ら俺でも、そこまではしない。結果的に、早目に外しても [続きを読む]
  • 幸せな事
  • 「佐藤さん。」「ん?」「私、今日お腹が痛いの。」「わかってるよ。薬、効いてきて良かったな。」「うん。でも、なんにもできないよ・・・?」「こうしてるだけでいいよ。」俺は、ベッドで結美を抱きながら髪を撫でた。結美は毎月のものが訪れた時、「お腹が痛いの。」と間接的に表現する。恥ずかしいのか、明確な単語では言わない。「ごめんね。せっかく、久しぶりに逢えたのに・・・。」「いいよ。気にしなくても。」「ねね。」 [続きを読む]
  • 何処にいても
  • 助手席の結美が、俺の横顔を凝視している。時折、俺の左頬を指でそっと撫でながら。「この前は申し訳なくて顔が見れなかったから、今日はたくさん見たいの。」そう言えば、あの短い時間しか逢えなかった日、ほとんど目が合わなかったな。俺は車を停め、結美の頬を両手で挟んで自分の方に向けた。「半分より、全部見えた方がいいだろ。」「うん!」そう言って、結美は嬉しそうに笑った。にぱー初にぱーをしっかりと頂き、俺も大満足 [続きを読む]
  • 一緒なら
  • 明日、やっと結美とゆっくり逢える。それなのに、親父の墓参りに行く俺たち。こんな書き方をすると親父に文句を言われそうだけど、内心、何も明日じゃなくてもと思ってしまう。でも。「先月行けなかったから、ちゃんと行こうね。」まるで子供に言い諭すように、年下の結美にそう言われてしまったら、行かない訳にはいかない。結美の好意を無駄にしたくないし。まあ、基本、結美が一緒なら何処に行っても楽しいから構わない。それが [続きを読む]
  • 急速充電
  • 「昨日は、来てくれてありがとう。」結美の声は、とても穏やかだった。「ごめんね。」ではなく、「ありがとう。」そう言ってくれた方が、俺も嬉しい。急速充電。結美にとっても、俺にとっても。心を充足させられる時間が、あの時は必要だった。お互いが満たされ、笑顔になれる時間は、何よりも大切だ。たとえ、短い時間でも。もうすぐ、連休が終わりいつもの生活リズムが戻ってくる。俺たちの日常が、何事も無かったかのようにまた [続きを読む]
  • 逢いたくて
  • 「今から行く。」それは、「どうした?」の次に、結美が好きな俺の言葉。僅かな時間でも逢いたくて。どうしても結美の顔が見たくて、俺は車を飛ばした。逢えない理由が、いつも自分側にある事を気にする結美。「ごめんね・・・。」そう繰り返し言う姿が寂しげで、思わず抱き寄せてしまう。「そんな事、気にしなくていい。」俺の腕の中で、ひとつ、大きな息を吐き。「逢いたかった・・・。嬉しい。」「俺もだよ。」そこにあるのは、 [続きを読む]
  • 限界
  • 逢いたくて、逢いたくて。ニヤニヤしながら見ていたトヨエツの古いドラマが、今は涙で霞んで見えない。俺と似ている、穏やかな笑顔が。俺と似ている優しい手が、ひどく懐かしく感じられて。逢いたい気持ちで、胸がいっぱいになる。泣き虫の結美は、そのドラマの最終回を見てそう想いを送ってきた。普段、3日と空けずに逢っている俺たちには、既に限界の域。幾ら言葉を送り合っても、声を聞いても。逢って触れ合う事には、遠く及ば [続きを読む]
  • 鶴と亀
  • 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。年末年始の大連休の為、逢えない日々が悶々と続く中、愛しい人から平和なメールが届いた。「ねね。どーして亀年ってないんだろうね。もしあったら、年賀状に亀吉の写真使うのにな。」亀吉とは、結美が飼っている水亀の事。一時期食欲不振で危なかったけど、水温の調節をした途端食欲旺盛になり、今では甲羅の大きさが10センチ近くにもなった。その亀吉が余りにも可愛 [続きを読む]
  • 来年も再来年も
  • 「ごめんね。コロコロ変わって。」「いいよ。こうして逢えるだけで十分。」予定の変更が重なり、結局、俺たちに与えられた時間は短くなってしまった。でも、結美に言ったように、本当に、逢えるだけで俺の気持ちは満たされた。腕の中にいる結美を抱きしめ、乱れた長い髪を撫でる。今年もこうして逢えた事に感謝をしつつ、二人で過ごせる時間に名残惜しさを感じる。送り届ける時間を気にして声を掛けると、結美もまた、名残惜しそう [続きを読む]
  • 好きだから
  • 「ごめんね。5時過ぎにしか出られなくなっちゃったの。本当に、ごめんなさい。」「いいよ。迎えに行く。」「そんな時間からでも、いいの・・・?」「いいよ。」「どうして、そんなに優しいの?」また、わかりきった事を聞く。「結美が好きだからだよ。」「うん・・・。ありがとう。」今年最後の逢える日を、無駄にする訳にはいかない。たとえ、遅い時間からの逢瀬でも。その日は、帰りの時間が遅くなっても構わないという、結美に [続きを読む]
  • 満たされた想いのまま
  • 久しぶりに見る、結美の顔。そして、嬉しそうな笑顔。俺には、この時間が無いとやはり無理だな。そんな事を思っていたら。「佐藤さんの顔、やっと見れた。嬉しいな。」結美も同じ事を感じてくれていたようで。甘えん坊の猫のように、俺の左腕にじゃれてきた。「お墓参り、本当に今度でいいの?」「いいよ。次に逢える日の方が、時間に余裕があるから。」その日はいつもより遅くなっても構わないと結美から聞き、急遽予定を変更して [続きを読む]
  • 重症
  • 今日、僅かに胸の痛みを感じた。それは鋭いものではなく、重く鈍い痛みだった。年明けに控えている検査。実は、密かに延期しようと思っていた。でも、こんな調子だと、そうもいかないな。自分の身体の事でも、見えない部分までは把握出来ない。面倒で歯痒い気持ちが、心を陰鬱とさせる。いや。これは、結美に逢えないストレスからだな、きっと。年内、結美と逢えるのはあと2回。年末年始の連休の間も、逢うのは難しい。水曜日まで [続きを読む]
  • またしても反抗期
  • 「今ね、アプリで古いドラマが見れるの。トヨエツさんの見てると、ついニヤけちゃって大変大変。」結美は、俺の顔が豊川悦司に似ていると思っている。だから、トヨエツファン。友人にも似ていると言われた事はあるけど、俺は自分ではそう感じた事は無い。「トヨエツさん、すっごく若いんだよー。」「何ていうドラマ?」「愛していると言ってくれ。もうね、名作中の名作。」「そうか。」「佐藤さんの若い頃ってこんな感じだったのか [続きを読む]
  • 与えられる距離
  • 「忙しい?」結美がそうメールをしてくる時は、俺の声が聞きたい時。間を空けずに電話を掛けてみると。「もし」「どーしてわかったのー?電話したいって!」俺が「もしもし」と言い終わる前に、歓喜の声が耳元に届いた。きっと、ずっとスマホを持って待っていたんだろうな。「わかるよ、何でも。」嬉しそうな結美の笑い声。まるで、隣で笑っているような気持ちになる。逢えないなら、声だけでも。声が聞けないなら、言葉だけでも。 [続きを読む]
  • 逢いたい時に
  • 来週の水曜日まで、結美と逢えない。俺にとっては長い時間だ。来週は、世間的にクリスマスというイベントがある。でも、俺たちは普段から余りそういう類のものに拘らない。お互いの誕生日は祝うけど、出逢った日にちも覚えていない二人だから、クリスマスも特に意識しない。たまたま逢う日と重なれば、一緒にケーキを食べるぐらいだ。誕生日やクリスマス、何かの記念日。そういう特別な日に逢える人は、やはり少ないのかな。すべて [続きを読む]
  • 可愛くて
  • いつものように、スーパーで買い物をしていると。「佐藤さん、見て見て。あの赤ちゃん可愛い。」結美の視線を目で追うと、母親に背を向けて抱かれていた赤ん坊が、結美の方を見て笑っていた。しかも、両手足を元気良くバタつかせて。「わぁー。めちゃくちゃ可愛いーーー。」結美がそうはしゃぐと、こちらに気付いた母親が笑った。「あ、すみません。あんまり可愛くて・・・。」「いいえ。ありがとうございます。」母親は、嬉しそう [続きを読む]
  • 心の安定
  • 俺の気持ちは、常に安定している。将来を不安に思うとか、結美の気持ちが離れてしまうのでは、とか考えないから。でも、今年の6月、結美が突然別れたいと言い切った時はさすがに堪えた。自分で結美の考えを受け入れたとは言え、時間の経過と共に心が痩せ細っていく思いをした。結美は、あの時を境に変わった。何があっても離れないという気持ちが、まるで俺と同化したかのように。出逢った頃は、よく不安定になっていたな。でも、 [続きを読む]
  • あったかい心
  • 手を繋ぐと、結美の手はいつも冷たい。「佐藤さんの手、あったかい。」余りの冷たさに、手を握ったまま俺の上着のポケットに入れると、「佐藤さん、優しい。」そう言って、嬉しそうに俺の顔を見つめる。「手があったかい人は心が冷たいって言うけど、間違ってるよね。」「そうか。」「うん。だって、ちゃんとあったかいもん。佐藤さんの心。」何だかくすぐったくて、もう片方の手も握り同じようにポケットの中へ。「向かい合ってた [続きを読む]
  • 恒例のハム
  • 先々週、結美と一緒にお歳暮の品を見に行った。去年から、お中元もお歳暮もハムの詰め合わせにするのが恒例になっている。「今回はどーする?」「毎回ハムにしてるから、同じでいいんじゃないか?」「でも、たまには違う物にした方が良くない?」「俺はどれでもいいよ。」本当にどれでもいいと思っていた俺は、結美に任せる事にした。手を繋いで催事場の売り場をグルグルと回り、色んな品物を物色してみた俺たち。時期が早かったせ [続きを読む]
  • これから先も
  • 俺の家の椿の花が咲くのを、結美は毎年楽しみにしている。数本の枝を切って持ち帰り、自宅に飾る事も。「今年は、花が咲くのが早かったね。」「急に寒くなったからな。」俺は枝を切ってまとめ、新聞紙に包んで結美に手渡した。「ありがとう。」「蕾も、きっと咲くと思うよ。」「うん。楽しみ楽しみ。」そう言って、結美は花を抱きしめた。同じ季節に、毎年同じ事をする。お中元やお歳暮を一緒に買うのもそう。椿の紅い花を、いつも [続きを読む]
  • 幸せなこと
  • 車に戻り、俺は温かいコーヒーを結美の手に渡した。「甘くて、美味しい。」結美は両手でカップを持ち、少しずつ味わうように飲んだ。結婚していた時の住所を教えると、結美はその遠さに驚いていた。「そんなに遠くにいたんだね。」今まで、何度か結婚していた時の話はしたけど、具体的な地名を教えたのはこの時が初めてだった。結婚相手とは、一度も手を繋いだ事が無い事。肩を抱いて歩いた事が無い事。「好き」だと言った事が無い [続きを読む]
  • 質問
  • 駅前のバス停で、俺は乗車する人の列に並んだ。すると。「佐藤さん、バスに乗って何処に行くの?」そう言って笑いながら、結美が俺の腕にしがみついてきた。「おはよう。」「おはよ。」「良くわかったね。」「何処にいてもわかるよ、佐藤さん目立つから。」やっと逢えた結美の肩を抱いて車に戻り、俺たちは役所へと向かった。「わー。すごく空いてるね。うちの方じゃありえないよー。」「この辺は人口が減ってきてるからね。」「そ [続きを読む]
  • 父性愛
  • 「佐藤さん、ちゃんと一人で行けるの?」まるで子供に問い掛けるような、結美からのメール。俺が役所に行く用事があると言ったら、いつもとは逆に、心配してくれたようだ。「大丈夫だよ。」「ほんと?」「ほんと。」「ほんとにほんと?」「ほんとにほんと。」ちょっと待てよ。もしかして。「結美も、一緒に行く?」「うん!」俺にしては、気付くのが遅かったな。まだまだ修行が足りないようだ。「近くの駅まで行くから、待っててね [続きを読む]