弁理士 石本 貴幸 さん プロフィール

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弁理士 石本 貴幸さん: 営業秘密ラボ
ハンドル名弁理士 石本 貴幸 さん
ブログタイトル営業秘密ラボ
ブログURLhttp://eigyouhimitu.blogspot.jp/
サイト紹介文弁理士視点で、特に技術情報を営業秘密として管理する場合を想定して情報発信を行っているブログです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供98回 / 365日(平均1.9回/週) - 参加 2017/06/10 08:17

弁理士 石本 貴幸 さんのブログ記事

  • ー判例紹介ー 技術的に特徴のないプログラムの営業秘密性
  • 技術的に特徴のないプログラム(ソースコード)は、営業秘密として認められるのでしょうか?すなわち技術的に特徴のないソースコードは、既知のソースコードの組み合わせであり、非公知性や有用性がないと解釈できるかもしれません。このようなことに対して判断が行われた裁判例として、Full Function事件(大阪地裁平成25年7月16日 平成23年(ワ)第8221号)があります。この事件は、原告の元従業員であった [続きを読む]
  • 明けましておめでとうございます。
  • 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。このブログを開始して約1年半、2回目の年明けです。この短い間であっても、知財や法務として注目すべき判決がいくつも新たに出ていると感じています。ところで、今後、営業秘密と組み合わせて考えたいキーワードはオープンイノベーションでしょうか。オープンイノベーションといっても、もう少し広い概念で捉え、取引先に対する営業秘密の開示です。従業員によ [続きを読む]
  • 営業秘密の刑事事件続報2件
  • 先日、営業秘密の刑事事件についての続報が2件ありました。一つは、海外重罰規定が適用と報道された事件(光ファイバー技術漏洩事件)です。・不正入手技術を中国で使用疑い 重罰規定初適用、追送検 神奈川(産経新聞)・企業秘密の設計図、海外で使った疑い 会社役員を追送検(朝日新聞)・独自技術を中国で使用疑い 海外重罰規定を初適用 (日経新聞)この事件は、10月に逮捕された容疑者を追送検したものです。・光ファイバー [続きを読む]
  • 知財管理誌に投稿した論説が掲載されました。
  • 知財管理誌の12月号に、私が投稿した論説「リバースエンジニアリングによる営業秘密の非公知性判断と自社船品の営業秘密管理の考察」が掲載されました。知財管理誌がお手元にある方は、ぜひご一読ください。なお、知財管理誌に掲載された論説等は、日本知的財産協会の会員でないとインターネットで閲覧できません。しかしながら、私の上記論説は2月になりましたら、本ブログでもアップロードしますので、会員でない方でも閲覧でき [続きを読む]
  • 「高輪ゲートウェイ」はブランド戦略としては大成功!!
  • 批判渦巻く「高輪ゲートウェイ」ですが、ブランド戦略としては大成功といえるでしょう。それはなぜか?良くも悪くもこれだけ話題になっているからです。当初は私も「ゲートウェイ」ってなんだそりゃ?と思いました。駅名だけならその周辺の地名が一般的に高輪であれば「高輪」でいいでしょう。他の山手線の駅名とも調和がとれています。事前の駅名募集でも「高輪」が一位であったとのこともあり、多くの人が納得し、なにより無難で [続きを読む]
  • 営業秘密について非常に参考になる論文
  • 営業秘密について非常に参考になる論文がありました。インターネットでも公開されているものですので、興味のある方はぜひご覧ください。シリーズとなっていますが、夫々のページ数も多くないものの営業秘密、特に技術情報の営業秘密についての考え方がわかるかと思います。「トレードシークレット(営業秘密)の有効な保護と活用のための戦略①」「トレードシークレット(営業秘密)の有効な保護と活用のための戦略②」「トレード [続きを読む]
  • 畜産業(和牛の海外流出)を営業秘密の考えで守れるか?
  • 畜産に関して下記のような記事がありました。このようなニュースは、畜産だけでなく、農業関係でも近年取りざたされています。代表的なものでは、日本のイチゴの種苗が韓国に流出した事件でしょう。「和牛精液あわや国外へ 出国検査甘さ露呈 申告制、告発わずか 貴重な資源流出は打撃」日本農業新聞しかしながら上記ニュースを読むと、知財の感覚からは少々違和感があります。すなわち、和牛の精液は和牛の遺伝資源であり、和牛 [続きを読む]
  • 特許出願等を伴わない知財戦略を感じさせる2つの記事
  • 非常に興味深い2つの記事がありました。・「"見て盗まれる技術は技術じゃない"の真意」プレジデントオンライン・「日立製作所笠戸事業所の大谷時博氏に黄綬褒章 熟練工の技、機械で」産経新聞プレジデントオンラインの記事は、福井県鯖江市のメガネフレームメーカーの記事です。私の父の実家が鯖江市なので少々親近感があります。また、近年、中国等の海外製の影響によって鯖江市のメガネフレームの生産量が減少しているというこ [続きを読む]
  • 営業秘密侵害罪と司法取引
  • 先日、日産のカルロス・ゴーン会長が逮捕されるという非常に大きなニュースがあり、その余波?で本ブログの記事「日産 営業秘密流出で取引先の元従業員を書類送検」へのアクセス数がいつもより増えているようです。増えているといっても若干ですが。おそらく、日産、逮捕等を含むキーワード検索で引っかかるのでしょう。ところで、今回のゴーン氏の逮捕において司法取引もあったそうです。日本における司法取引は三菱日立パワーシ [続きを読む]
  • ー判例紹介ー 被告の記憶に残る顧客情報の不正使用を認めた裁判例
  • 被告の記憶に残る原告の顧客情報の不正使用を認めた裁判例を紹介します。これは、大阪地裁平成30年3月15日判決(平27(ワ)11753号)です。この事件は、採尿器具を販売している会社である原告が、原告の元代表取締役である被告P1及び被告P1が関与して採尿器具の販売を始めた被告旭電機化成株式会社に対し、原告の顧客情報の不正使用等に基づいて当該顧客情報を使用した営業活動の差し止め・損害賠償請求等を求めた [続きを読む]
  • ボンバルディアと三菱航空機との事件から考えること
  • 先日、ボンバルディアに在籍していた複数(92人?)の従業員を三菱航空機が採用し、それに伴いボンバルディアが開発した航空機の型式証明等に関する機密情報を不法に取得したとして、ボンバルディアが三菱航空機等をアメリカ、シアトルの連邦地裁に提訴したとの報道がありました。日本企業が特許権の侵害によって外国企業から提訴される例は多々ありますが、機密情報の不正取得で提訴されることは少ないことだと思います。本事件 [続きを読む]
  • 愛媛県が開発した「養殖ぶりの餌」から検討する知財戦略
  • 非常に興味深い記事がありました。ブリの餌にチョコを混ぜると、切り身にしても鮮やかな色を保つとは!!「養殖ブリの餌にチョコ 抗酸化、鮮やかな色保つ」(毎日新聞) この技術については、愛媛県が特許出願を行っているとのこと。ここで、知財戦略としては、養殖ブリの餌に何を加えるかは公知となりにくい情報であるので秘匿化することが考えられます。しかしながら、このように自ら公知とするのであれば、特許出願を行い独占 [続きを読む]
  • 何を営業秘密とするのか?
  • 企業の知財関係の方と営業秘密について少々踏み込んでする話をすると、見えてくることがあります。それは、情報の秘密管理云々の前に、どのような情報を営業秘密として管理するのかが定まっていない場合があるということです。知財関係の方と話をするので、営業秘密として管理する対象は技術情報(ノウハウ)ですが、いったいどのような技術情報を秘密管理するのか?ということが明確でない企業が多いようです。また、企業の在り方 [続きを読む]
  • ー判例紹介ー 営業情報に係る営業秘密の帰属
  • 前回のブログでは技術情報に係る営業秘密の帰属を争った判例を紹介しました。今回は、営業情報に係る営業秘密の帰属を争った判例の紹介です。この判決は医薬品顧客情報流出事件(大阪地裁平成30年3月5日判決)であり、今年の3月になされたものであり、地裁判決とは言え最近の判決なので参考になるかと思います。本事件では、被告ら3名(明星薬品を退職して八光薬品を設立及び入社)は、自らが顧客情報を集積していたのであっ [続きを読む]
  • ー判例紹介ー 技術情報に係る営業秘密の帰属
  • 営業秘密も特許を出願する権利等のように帰属の問題があります。しかしながら、帰属について争った民事訴訟の判例も少なく判然としないところがあります。また、営業秘密の帰属について認識が薄い企業も多いのではないでしょうか。参過去ブログ記事: 営業秘密の帰属について「疑問点」   営業秘密の帰属について「示された」とは?ここで、技術情報に係る営業秘密の帰属について、一応の裁判所の判断を示した判例を紹介します [続きを読む]
  • 所属事務所が変わりました。
  • このブログの運営者である私の所属事務所が10月から変わりました。初日から、台風の影響による停電で最寄り駅に電車が来ず、昼過ぎの出所でしたが・・・。新しい所属事務所は、東京の恵比寿にあるKSIパートナーズ法律特許事務所です。法律特許事務所というように、弁護士と弁理士とで構成されている事務所です。営業秘密に関しても、弁理士だけの事務所に比べて対応の幅が明らかに広がります。また、今まで以上に営業秘密のビジ [続きを読む]
  • 日産新車ツイッター投稿事件 ー営業秘密侵害は不起訴処分ー
  • 不起訴処分となった営業秘密侵害事件がまた報道されました。これは、日産の取引会社社員が発表前に日産の工場内で発表前の新車を写真撮影し、ツィッターに投稿し、営業秘密侵害と偽計業務妨害により取引会社社員が書類送検された事件です。本事件では、営業秘密侵害については不起訴処分となったものの、偽計業務妨害は罰金50万円となりました。参考ブログページ:過去の営業秘密流出事件この事件も不起訴となった営業秘密侵害に [続きを読む]
  • 京セラ子会社営業秘密持出し事件 ー不起訴処分ー
  • 今年(2018年)に発生した京セラ子会社営業秘密持出し事件について、書類送検されていた京セラ元子会社の元従業員が不起訴処分となったようです。この事件は、京セラ子会社の元従業員(元部長)が退職時に病院経営の手法等に関する営業秘密を持ち出して一部を転職先に渡し、この元従業員は書類送検されたというものです。 参考ブログページ:過去の営業秘密流出事件ここで、営業秘密侵害で刑事告訴や書類送検となった事件について、 [続きを読む]
  • ー判例紹介ー 生春巻き製造機事件 事業協力期待先へのノウハウ開示
  • です。そして、被告会社は、取引先(訴外)から生春巻きを製造するよう求められました。そこで、被告会社は、原告会社に対して生春巻きの製造工場の見学を依頼しました。 これを受け、原告会社は、生春巻きの製造工程を見学させ、製造方法を説明し、工場内の写真撮影も許可しました。 その後、原告会社は、被告会社が九州における原告会社の協力工場として取引をすることに向けての話を進めようとしましたが、被告会社は、原告会社 [続きを読む]
  • イノベーションとノウハウ保護
  • 近年何かと使われる用語、「イノベーション」とは何でしょうか?物により、様々な解釈がありますが、デジタル大辞泉の解説によると以下の意味のようであり、私としてはこの解説が最もしっくりときます。1 新機軸。革新。2 新製品の開発、新生産方式の導入、新市場の開拓、新原料・新資源の開発、新組織の形成などによって、経済発展や景気循環がもたらされるとする概念。シュンペーターの用語。また、狭義には技術革新の意に用い [続きを読む]
  • 論文「サービス産業のイノベーションと特許・営業秘密」
  • 「サービス産業のイノベーションと特許・営業秘密」という2014年4月の論文を見つけました。 独立行政法人 経済産業研究所の「ディスカッション・ペーパー(日本語) 2014年度」で公開されています。この論文は、サービス産業のイノベーションの実態、イノベーションに対する特許及び営業秘密の役割について、製造業と比較した結果が論じられており、複数の視点から、サービス業と製造業とにおける特許や営業秘密の保有に関す [続きを読む]