弁理士 石本 貴幸 さん プロフィール

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弁理士 石本 貴幸さん: 営業秘密ラボ
ハンドル名弁理士 石本 貴幸 さん
ブログタイトル営業秘密ラボ
ブログURLhttp://eigyouhimitu.blogspot.jp/
サイト紹介文弁理士の視点から営業秘密に関する情報(秘密管理性、有用性、非公知性、民事事件、刑事事件等)を発信
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供134回 / 258日(平均3.6回/週) - 参加 2017/06/10 08:17

弁理士 石本 貴幸 さんのブログ記事

  • 営業秘密に関する海外のいろいろ
  • 今回は緩めで海外の営業秘密関連の話題を。少し前に私のブログに対する米国からのアクセスが急増しました。原因が何だろうか?スパムとかかなあ、どこかで紹介された?英語で適当に検索してみたらその過程で、米国のOrrick法律事務所が運営している下記ブログを発見しました。・Trade Secrets Watchこのブログは2013年の5月から開始され、月に3,4回ぐらいの頻度で更新されているようです。私は英語がさほど得意ではないの [続きを読む]
  • 技術情報を営業秘密とする場合に留意したい秘密管理措置
  • 企業が保有している技術情報は、顧客情報等の営業情報に比べて特許出願公報やその他の文献等によって公知となっているものも多いです。また、技術情報に関しては、その保有企業が営業目的や顧客サービスのために自ら公知とすることもあるでしょう。そのような技術情報を営業秘密として管理する場合に留意すべきことを示唆している事件があります。その事件は、接触角計算プログラム事件 (知財高裁平成28年4月27日,一審:東 [続きを読む]
  • 自社の営業秘密が漏えいした場合の当該情報の行き先
  • 営業秘密の侵害は刑事罰があり、実際に執行猶予無しの懲役刑も科されています。執行猶予無しの懲役刑となった事件は、私の知る限り2つの事件です。一つは、東芝の半導体製造技術が韓国SKハイニックスに漏えいした事件であり、懲役5年が科されています。もう一つは、ベネッセの個人情報を流出させた事件であり、懲役2年6カ月が科されています。ここで、一審で執行猶予無しの懲役1年6カ月とされた事件があります。高裁で執行 [続きを読む]
  • 不正アクセスって多いんですね。
  • 企業等に対する不正アクセスによる顧客情報、個人情報の流出が普通のニュースになっている今日この頃です。近年の大きな事件では、ベネッセの個人情報流出事件。これは、不正競争防止法21条1項3号ロ、4号の刑事罰が適用され、東京高裁で懲役2年6カ月、罰金300万円が確定しています。 あれほど、大きな事件でしたが、その後、犯人に対する罰則がどの程度であったのかは、皆さんあまり知らないようです。まあ、事件発生が [続きを読む]
  • INPITの支援事例を参考に考える営業秘密ビジネスモデル
  • 先日、INPITの知的財産相談・支援ポータルサイトの営業秘密・知財戦略において、支援事例が紹介されました。HP:営業秘密・知財戦略 支援事例のご紹介上記紹介では、10社ほどの支援事例の内容が簡単に紹介されています。 詳細については上記HPをご覧いただきたいのですが、大まかにまとめると支援の流れは以下のようなものでしょうか。1.営業秘密の概要を説明するセミナー↓2.企業内の経営層(担当者)と意見交換 [続きを読む]
  • ブログ記事100件記念
  • このブログ記事でちょうど100件目です。だからというわけではありませんが、今まで無かったブログのプロフィールに私の似顔絵の画像を追加しました。もともとは、私が所属する弁理士同友会の公報に載せるためのイラストなのですが、本ブログにも使用してい良いとの許諾を頂けたので、ブログ記事100件目のタイミングで使わせた頂きます。イラストの作成は、株式会社クリオの松本直子弁理士によるものです。大変ありがとうござ [続きを読む]
  • 営業秘密の非公知性と特許の新規性との違い
  • 営業秘密の3要件のうちの一つである非公知性、これは秘密管理性と比べてもあまり議論がなされていないかと思います。特に、営業秘密が経営情報である場合、例えば顧客情報等は議論するまでもなく非公知性の要件を満たす可能性が高いからでしょう。一方、営業秘密が技術情報の場合はどうでしょうか?特許公報やその他の文献等で様々な技術情報が公知となっており、企業が秘密管理している技術情報であっても非公知性を満たさない可 [続きを読む]
  • 営業秘密関連ニュース一覧のページを追加
  • 「営業秘密関連ニュース」というページを作成・追加しました。営業秘密に関連するニュースを見つけるたびに更新している本ブログのトップページの「営業秘密関連ニュース」から削除した過去のニュースの一覧です。去年の10月からのニュースなので、数は多くないものの、営業秘密に関連すると思われるニュースを見つけるたびに増えるはずです。単にニュース報道の見出しに、当該サイトをリンクしているだけのものですが、年月を経 [続きを読む]
  • 産業ソーシャルワーカーと営業秘密
  • 先日、知人の誘いで産業ソーシャルワーカー協会の公開講座に行きました。はじめは、弁理士という仕事とは関係なさそうだけど、何かの知見が得られるかもしれないという程度の気持ちでした。しかし、営業秘密と絡めると、産業ソーシャルワーカーは営業秘密(企業秘密)の漏えい防止の一助になるかもしれないと思いました。私は産業ソーシャルワーカーの仕事を十分に理解しているわけではありませんが、産業ソーシャルワーカー協会ホ [続きを読む]
  • 営業秘密の有用性判断の分類
  • 営業秘密の有用性に関する論文として「「営業秘密」と「業務上の有用情報」に係る法的課題 」があり、裁判所における有用性判断に関して細分化してまとめられており、非常に参考になります。本論文では、裁判所における有用性判断に関して下記のように分類分けが行われています。このような分類分けを行うことは、有用性に対する司法判断の適否や傾向を調べるうえで今後の指針の一つとなり得ると思います。①裁判所において有用性 [続きを読む]
  • 営業秘密の有用性に関して、種々の文献の記載
  • 裁判所において、技術情報に関する営業秘密の有用性の判断が特許の審査における進歩性の判断と同様の判断がされている場合があります。このような判断が果たして適正であるか否かは議論の余地があると私は感じています。過去のブログ記事「営業秘密の有用性判断の主体は?続き」でも記載しているように、第三者によって『明らかに商業的価値がない』と判断される情報は、有用性がないとする一方、『明らかに商業的価値がない』とさ [続きを読む]
  • 営業秘密を裁判の証拠資料とすることは”使用”にあたるのか?
  • 前回のブログでは、原告と被告との間で特許権侵害訴訟がまず提起され、この証拠として被告(特許権侵害訴訟の原告)が原告(特許権侵害訴訟の被告)の営業秘密とする本件文書を提出した事件を紹介しました。この事件では、裁判所は被告の行為は不競法2条1項8号違反ではないと判断していますが、営業秘密を裁判における証拠として提出することは、営業秘密の使用にあたるか否かの判断はされていません。ここで、営業秘密を裁判の [続きを読む]
  • 明けましておめでとうございます。
  • 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。昨年は営業秘密のブログを始め、セミナーも開催しました。セミナーを開催したことにより、多少なりとも反響があり、営業秘密に関するビジネスのとりあえずの方向性のようなものが見えた気がします。今年は、営業秘密に関するビジネスの方向性の確立のようなことを目標としますか。さて、特許出願件数に関しては減少率は徐々に低下しいるようですが、それでも減少 [続きを読む]
  • 不競法2条1項8号に関する興味深い判例
  • 地裁の判決であるものの、不正競争防止法第2条第1項第8号に関する興味深い判決があります。なお、不競法2条1項8号は下記のような条文です。「その営業秘密について不正開示行為(・・・)であること若しくはその営業秘密について不正開示行為が介在したことを知って、若しくは重大な過失により知らないで営業秘密を取得し、又はその取得した営業秘密を使用し、若しくは開示する行為」ここで、興味深い判決とは、東京地裁平成 [続きを読む]
  • 営業秘密と秘密保持契約(秘密保持義務)その2
  • 前回のブログでは、原告が被告に攪拌造粒機の主要部分の製造を委託し、その図面等に関して秘密保持契約を原告と被告との間で締結していたものの、裁判所は、攪拌造粒機がリバースエンジニアリング可能であることを理由に図面は非公知性を満たさずに営業秘密性を否定し、さらに、秘密保持契約の内容からして「秘密保持義務の対象」=「不正競争防止法における営業秘密の定義と同様」とも判断し、当該図面は秘密保持義務の対象でもな [続きを読む]
  • 営業秘密と秘密保持契約(秘密保持義務)その1
  • 自社の営業秘密を他社に開示する場合、当然、秘密保持契約を結ぶことになるかと思います。ここで、自社が営業秘密であると考える情報をどこまで秘密保持契約で守ることができるのでしょうか?さらに、秘密保持契約を結んだとしても、当該他社の経済活動をどこまで制限できるのでしょうか?すなわち、秘密保持契約はどこまで有効なのでしょうか?最近よく分からなくなります。ちなみに、私は秘密保持契約に関する業務の経験はないの [続きを読む]
  • 佐賀銀行事件の刑事事件判決
  • 佐賀銀行から営業秘密である顧客情報が元行員によって流出された事件がありました。ブログ・佐賀銀行の営業秘密流出事件・過去の営業秘密流出事件<佐川銀行営業秘密流出事件(2016年)>ニュース・2017年10月16日 毎日新聞「佐賀銀侵入:共謀の元行員に懲役6年 福岡地裁判決」 ・2017年10月16日 産経WEST「佐賀銀行の元行員に懲役6年 支店の現金窃盗事件で共犯者に情報提供、福岡地裁判決」 この事件において営業秘密を流出 [続きを読む]
  • 営業秘密保護や先使用権証明のための文書管理システムとは?
  • しばらく前に、ある企業の文書管理システムのセミナーに行きました。営業秘密保護や先使用権証明に関する技術の知見を得ることがセミナー参加の主たる目的です。営業秘密保護や先使用権証明のためには、書類の電子化やサーバ管理といった技術的な要素も重要になるかと思います。いかにして書類を効率良く管理し、かつ企業秘密(営業秘密)を守るか?参加させて頂いたセミナーは、セミナー主催企業の製品紹介ですが、文章電子化シス [続きを読む]
  • 特許権侵害と営業秘密の漏えいにおける個人の責任の違い
  • 不正の目的で営業秘密を流出させ、その営業秘密を流出先企業が使用した場合、その営業秘密を流出させた個人も責任を問われる場合が多々あります。これは、営業秘密が技術情報である場合、特許権侵害と比較するとかなり異なることです。例えば、転職者が前職企業の営業秘密を持ち出し、転職先企業で開示し、転職先企業がこの営業秘密を使用した場合、この転職者は民事的責任及び刑事的責任を問われる可能性があります。民事的責任と [続きを読む]
  • タイムスタンプの導入施策から考えるルール作り
  • 近年、特許における先使用権や営業秘密に対する日付証明のためにタイムスタンプの導入が進められています。技術情報を営業秘密とすることと、先使用権は関連していると考えられています。技術を営業秘密とすると、当然、特許出願を行わないのですから、自社で営業秘密とした技術が他社によって特許権として取得される可能性があります。そして営業秘密とした技術を自社実施した結果、この他社から特許権の侵害といわれる可能性があ [続きを読む]
  • 営業秘密の要件まとめ
  • 営業秘密の3要件(秘密管理性、有用性、非公知性)のまとめページを作りました。営業秘密管理指針に沿ってまとめたものであり、個人的見解については記載していません。経営情報であるならば、秘密管理性を満たしていれば、営業秘密の要件を満たすことは比較的簡単かと思います。技術情報はどうでしょうか?秘密管理性を満たしたとしても、有用性や非公知性で争いになるかもしれません。さらに、技術情報の場合は、その帰属につい [続きを読む]