弁理士 石本 貴幸 さん プロフィール

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弁理士 石本 貴幸さん: 営業秘密ラボ
ハンドル名弁理士 石本 貴幸 さん
ブログタイトル営業秘密ラボ
ブログURLhttp://eigyouhimitu.blogspot.jp/
サイト紹介文弁理士視点で、特に技術情報を営業秘密として管理する場合を想定して情報発信を行っているブログです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供117回 / 365日(平均2.2回/週) - 参加 2017/06/10 08:17

弁理士 石本 貴幸 さんのブログ記事

  • 何を営業秘密とするのか?
  • 企業の知財関係の方と営業秘密について少々踏み込んでする話をすると、見えてくることがあります。それは、情報の秘密管理云々の前に、どのような情報を営業秘密として管理するのかが定まっていない場合があるということです。知財関係の方と話をするので、営業秘密として管理する対象は技術情報(ノウハウ)ですが、いったいどのような技術情報を秘密管理するのか?ということが明確でない企業が多いようです。また、企業の在り方 [続きを読む]
  • ー判例紹介ー 営業情報に係る営業秘密の帰属
  • 前回のブログでは技術情報に係る営業秘密の帰属を争った判例を紹介しました。今回は、営業情報に係る営業秘密の帰属を争った判例の紹介です。この判決は医薬品顧客情報流出事件(大阪地裁平成30年3月5日判決)であり、今年の3月になされたものであり、地裁判決とは言え最近の判決なので参考になるかと思います。本事件では、被告ら3名(明星薬品を退職して八光薬品を設立及び入社)は、自らが顧客情報を集積していたのであっ [続きを読む]
  • ー判例紹介ー 技術情報に係る営業秘密の帰属
  • 営業秘密も特許を出願する権利等のように帰属の問題があります。しかしながら、帰属について争った民事訴訟の判例も少なく判然としないところがあります。また、営業秘密の帰属について認識が薄い企業も多いのではないでしょうか。参過去ブログ記事: 営業秘密の帰属について「疑問点」   営業秘密の帰属について「示された」とは?ここで、技術情報に係る営業秘密の帰属について、一応の裁判所の判断を示した判例を紹介します [続きを読む]
  • 所属事務所が変わりました。
  • このブログの運営者である私の所属事務所が10月から変わりました。初日から、台風の影響による停電で最寄り駅に電車が来ず、昼過ぎの出所でしたが・・・。新しい所属事務所は、東京の恵比寿にあるKSIパートナーズ法律特許事務所です。法律特許事務所というように、弁護士と弁理士とで構成されている事務所です。営業秘密に関しても、弁理士だけの事務所に比べて対応の幅が明らかに広がります。また、今まで以上に営業秘密のビジ [続きを読む]
  • 日産新車ツイッター投稿事件 ー営業秘密侵害は不起訴処分ー
  • 不起訴処分となった営業秘密侵害事件がまた報道されました。これは、日産の取引会社社員が発表前に日産の工場内で発表前の新車を写真撮影し、ツィッターに投稿し、営業秘密侵害と偽計業務妨害により取引会社社員が書類送検された事件です。本事件では、営業秘密侵害については不起訴処分となったものの、偽計業務妨害は罰金50万円となりました。参考ブログページ:過去の営業秘密流出事件この事件も不起訴となった営業秘密侵害に [続きを読む]
  • 京セラ子会社営業秘密持出し事件 ー不起訴処分ー
  • 今年(2018年)に発生した京セラ子会社営業秘密持出し事件について、書類送検されていた京セラ元子会社の元従業員が不起訴処分となったようです。この事件は、京セラ子会社の元従業員(元部長)が退職時に病院経営の手法等に関する営業秘密を持ち出して一部を転職先に渡し、この元従業員は書類送検されたというものです。 参考ブログページ:過去の営業秘密流出事件ここで、営業秘密侵害で刑事告訴や書類送検となった事件について、 [続きを読む]
  • ー判例紹介ー 生春巻き製造機事件 事業協力期待先へのノウハウ開示
  • です。そして、被告会社は、取引先(訴外)から生春巻きを製造するよう求められました。そこで、被告会社は、原告会社に対して生春巻きの製造工場の見学を依頼しました。 これを受け、原告会社は、生春巻きの製造工程を見学させ、製造方法を説明し、工場内の写真撮影も許可しました。 その後、原告会社は、被告会社が九州における原告会社の協力工場として取引をすることに向けての話を進めようとしましたが、被告会社は、原告会社 [続きを読む]
  • イノベーションとノウハウ保護
  • 近年何かと使われる用語、「イノベーション」とは何でしょうか?物により、様々な解釈がありますが、デジタル大辞泉の解説によると以下の意味のようであり、私としてはこの解説が最もしっくりときます。1 新機軸。革新。2 新製品の開発、新生産方式の導入、新市場の開拓、新原料・新資源の開発、新組織の形成などによって、経済発展や景気循環がもたらされるとする概念。シュンペーターの用語。また、狭義には技術革新の意に用い [続きを読む]
  • 論文「サービス産業のイノベーションと特許・営業秘密」
  • 「サービス産業のイノベーションと特許・営業秘密」という2014年4月の論文を見つけました。 独立行政法人 経済産業研究所の「ディスカッション・ペーパー(日本語) 2014年度」で公開されています。この論文は、サービス産業のイノベーションの実態、イノベーションに対する特許及び営業秘密の役割について、製造業と比較した結果が論じられており、複数の視点から、サービス業と製造業とにおける特許や営業秘密の保有に関す [続きを読む]
  • 営業秘密と先使用権主張の準備 その2
  • 前回のブログ記事「営業秘密と先使用権主張の準備 その1」の続きです。前回では、営業秘密の非公知性喪失の有無の確認を先使用権主張の準備に利用することに触れました。まず、営業秘密の非公知性喪失の有無の確認とはなんでしょうか?参考ブログ記事:ー判例から考えるー 技術情報を営業秘密管理する場合にも先行技術調査が必要?上記参考ブログでも記載したように、営業秘密化する技術情報と公知技術とを混在させて秘密管理し [続きを読む]
  • 営業秘密と先使用権主張の準備 その1
  • 営業秘密と先使用権はよくセットにされて語られます。技術情報を営業秘密化(秘匿化)する場合には当然特許出願を行わないので、当該技術に関して他社に特許権を取得される可能性が生じます。したがって、技術情報の営業秘密化にとって先使用権について意識することは当然でしょう。 ここで、先使用権の主張を行う場合とは、自社が他社の特許権を侵害している場合です。侵害していないのであれば、先使用権の主張を行う場面はあり [続きを読む]
  • 日産新車ツイッター投稿事件 ー営業秘密侵害は不起訴処分ー
  • 不起訴処分となった営業秘密侵害事件がまた報道されました。これは、日産の取引会社社員が発表前に日産の工場内で発表前の新車を写真撮影し、ツィッターに投稿し、営業秘密侵害と偽計業務妨害により取引会社社員が書類送検された事件です。本事件では、営業秘密侵害については不起訴処分となったものの、偽計業務妨害は罰金50万円となりました。参考ブログページ:過去の営業秘密流出事件この事件も不起訴となった営業秘密侵害に [続きを読む]
  • 特許制度は優れた管理システム
  • 営業秘密について考えると、その管理手法も重要になります。ここでいう管理手法とは、営業秘密の三要件のうち秘密管理性のことではなく、データ等の管理システム等についてです。営業秘密とする情報は、誰が管理するのでしょう?それは各企業ごとに異なります。管理主体は法務部、知財部、又は当該情報を使用する事業部等でしょうか?また、営業秘密とする情報は、実際の業務で使用することが多いでしょう。そうであるならば、管理 [続きを読む]
  • 営業秘密の民事訴訟は生々しい
  • 今回は営業秘密に関するものの、さほどかたい話ではありません。営業秘密に関する訴訟も知財に関する訴訟といえるでしょう。ここで、知財に関する訴訟といえば、特許侵害訴訟当です。特許侵害訴訟であれば、その構成要素を全て充足する製品を被告が製造等しているか?といったように主に技術論になり、ドロドロした感じはほとんどありません。まあ、裏側には被告企業のことが気に入らない、というような原告側の気持ちもあるかと思 [続きを読む]
  • 技術情報の複数の管理手法
  • 技術情報の管理、あまり使われない表現かもしれませんが、私は理想的には下記3つの手法を技術情報の管理と考えます。①特許化②秘匿化③放置管理なお、放置管理とは、特許化、秘匿化の何れも選択されなかった技術情報をその後、その技術内容及び放置管理に至った経緯を含めて確認できるように管理”をすることです。放置管理は、文字通り何ら管理しないというものではありません。 また、さらに細分化すると「権利化を伴わない公 [続きを読む]
  • ノウハウ、言葉の定義
  • 過去のブログ記事でも書いたように、「営業秘密」という文言は不正競争防止法第2条第6項で法的に定義があります。すなわち、秘密管理性、有用性、非公知性の三要件を全て満たす情報が営業秘密となります。しかしながら、似たような言葉で、ノウハウ、企業秘密、秘密情報等は法的な定義がありません。このため、その解釈は人それぞれかと思います。参考過去ブログ記事・どの様な情報が秘匿化できるノウハウとなり得るのか?・ノウ [続きを読む]
  • PwC Japan の「経済犯罪実態調査2018 日本分析版」
  • PwC Japanから「経済犯罪実態調査2018 日本分析版」が発表されました。営業秘密の不正な漏えいも経済犯罪の一つであり、この調査では“営業秘密”との文言はないものの、20ページに以下のような記述があります。--------------------------------------------------------------- 知的財産(IP)の盗難については、世界全体の結果である12%と比べると日本では顕著に多いという結果になった。これは日本企業の知的財産(IP)の重 [続きを読む]
  • 中国における営業秘密の流出
  • JETROの最近の記事(2018年6月26日)で「営業秘密の流出が多発、管理体制の整備を(中国)」というものがありました。この記事では、営業秘密を保護するための措置として、(1)物理的管理体制(2)人的管理体制の整備、(3)(技術情報の場合)先使用権(後述)立証のための証拠保全、が必要であると述べられています。詳細は上記記事をご覧ください。ところで中国では、特許出願件数は日本の数倍、知財関連の訴訟の数も日本とは [続きを読む]
  • 論文「営業秘密の経済学 序論」
  • 営業秘密に関する近年の論文で面白いものを見つけました。「営業秘密の経済学 序論」です。inpitのホームページから閲覧することができます。この論文は、営業秘密と特許との差を分かりやすく説明されているもので、それらの経済的な効果も過去の研究結果を踏まえて説明されています。営業秘密と特許との法的な違いよりも、経済的な違いをざっくりと理解する上で非常に参考になります。また、「序論」とのことですので、これから [続きを読む]
  • 中国における営業秘密の流出
  • JETROの最近の記事(2018年6月26日)で「営業秘密の流出が多発、管理体制の整備を(中国)」というものがありました。この記事では、営業秘密を保護するための措置として、(1)物理的管理体制(2)人的管理体制の整備、(3)(技術情報の場合)先使用権(後述)立証のための証拠保全、が必要であると述べられています。詳細は上記記事をご覧ください。ところで中国では、特許出願件数は日本の数倍、知財関連の訴訟の数も日本とは [続きを読む]
  • 韓国における営業秘密に対するタイムスタンプ利用
  • 2010年の情報と少々古い情報ですが、韓国のKIM&CHANG法律事務所のNEWS LETTERに「韓国特許庁 営業秘密原本証明サービス導入」という記事を見つけました。この記事には下記のような説明があります。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−これは「タイムスタンプ(time stamp)」という電子的技術を利用するもので、サ ービスを利用しようとする個人や企業は自主的にプログラムを利用して証明を受 [続きを読む]
  • オープンイノベーションと秘匿化技術の開示、NDAの重要性
  • 近年、「オープン&クローズ戦略」や「オープンイノベーション」という文言がもてはやされ話題になっています。オープンイノベーションの定義については、人ぞれぞれかと思いますが、ざっくりとした私の理解では「他社等との共同開発や協力関係により自社だけではなし得なかったビジネス展開を進める」といったものです。一般的には、自社のみで技術開発等を行う自前主義(クローズドイノベーション)の対極に位置する考えとされて [続きを読む]
  • 研修スライドの一部を公開しました。
  • 「営業秘密研修のご依頼」のページに私が過去に行った研修のスライドの一部を公開しました。内容は技術情報を営業秘密とする場合の留意点に関するものです。研修の対象者は、弁理士や企業の知財部を想定したものです。公開したスライドは、技術情報を特許出願せずに営業秘密管理する場合に知っておくべき事項を裁判例に基づいて紹介しているものですが、このような事項を認識して技術情報を営業秘密管理している企業はどの程度ある [続きを読む]