onion さん プロフィール

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onionさん: 老いはファンタジー
ハンドル名onion さん
ブログタイトル老いはファンタジー
ブログURLhttp://onion3.seesaa.net/
サイト紹介文老いるとは、どんな心境になって、どんなふうに変化してゆくのか、見つめたい。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供25回 / 136日(平均1.3回/週) - 参加 2017/06/09 16:00

onion さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 母子カプセル介護
  • 「スーパーマンのような年寄りになりたい」と、笑わせてくれる母ですが、時々苛立って、ドラゴンになります。「頭が悪くなってしもうた」と嘆きながら、自身の不甲斐なさと闘っているのかもしれません。作家の篠田節子さんが、在宅介護を語った記事が、少し前、読売新聞に載りました。篠田さんの率直な言葉が、多くの介護している人の共感を呼んだそうです。「親を介護しているのは義務感から」「気持よさそうに眠っている親を見て [続きを読む]
  • 30年前の映画を見ると
  • 「赤ちゃんはトップレディがお好き」1987年この映画で素敵だった俳優のサム・シェパードが、今夏亡くなったので私なりにお別れしようと、DVDを借りてきました。この映画は再度見ても面白く、声を上げて笑っていました。華麗な経歴を持ち、ニューヨークで働くキャリア・ウーマン(ダイアン・キートン)タイガーレディと異名をとるやり手の彼女が、亡きいとこの子供を引き取る羽目になります。片手に書類とカバンを持ち、もう一方 [続きを読む]
  • ばあちゃんの寒天菓子
  • なんて気持のいいお天気。窓の外の広い空を、大きな雲と小さな雲が、ゆっくり散歩しています。いまひとつ食欲がわかない母に、「ばあちゃんの寒天菓子」を作ってみました。昔、祖母に教わったときは棒寒天を使ったものです。私は粉寒天を使います。母は、二切れ食べました。珍しいことです。苦手な卵も少しは摂れましたし。卵は茹でて、黄身はおろして使っています。画像を見て、ミモザの花を連想しました。ミモザ寒天、という名前 [続きを読む]
  • みんな自分は見えない
  • 知人が、お父さんの施設入所を検討しているけど、本人が「あんなじいさんばかりの所、いやだ」というのよ、自分もそうなのに。・・・・・と苦笑しました。うちの母もそうです。私も、世間での自分の立ち位置を忘れます。みんな自分は見えません。バスに乗ったとき、座った場所が優先席だったので、あわてて立とうとしました。一瞬の後、ここはもう私の席なんだと気づき、ほっとするやら、せつないやら。そこで思ったこと。自分で自分の [続きを読む]
  • 老いての負け犬とは
  • 「負け犬の遠吠え」の負け犬は、30代からの未婚の女性でしたが、老いてからの負け犬は、子のない人だと思います。私もその一人というわけです。独身の自由を散々享受してきた友人が、電話口で、「子供がひとり、いてもよかったと思うわ」と、ぽつんと洩らしたとき、(弱気になったもんやなぁ)と思いながら、黙ってしまった私。あのとき、二人の間に漂っていたのは、たぶん負け犬感でした。橋田壽賀子さんの、『私が「安楽死したい [続きを読む]
  • 親と子の関係を考える
  • 親を放り出して、自分の思うとおりに生きてみ、そしたら世の中がぱーっと開けて、思わぬことが起きる。朝食のときでした。惚けたり惚けなかったりの母から、こんな言葉を聞くとは。箸を落としそうになりました。食が細いため、食事中もあれこれ世話を焼かれるのにうんざりしたのかもしれませんが。共依存症の私への的を得た提言。しかし、放り出せるものなら放り出してるよ、というのも現実。母はデイサービスにも行けない人なんで [続きを読む]
  • 一年前の不思議体験
  • 母に補聴器を装着しようとして、手がすべって、落としました。あっという間に、ベッド柵に当たり、パカッと割れてしまいました。修理には数万円かかるそうです。私の不始末からくる出費にしょげていると、知人に「お母さんがこけて骨を折ったよりはまし、厄落としと思えば?」と慰められられました。それはそうです。去年の今頃、母は転んで手と足を骨折し、手術をしました。経過はよかったものの、温厚な母が、入院3日目で気が変 [続きを読む]
  • 率直で温かいシニアの女性
  • 公園で母と歩いていると、「えらいね」と声をかけられました。東屋の椅子に腰掛け、お友達とお喋りしていたシニアの女性からです。何のことかすぐにはわかりませんでしたが、母の手を引いていた私を褒めてくれたようです。以前にも似たようなことがありました。母の手を引いて、談笑しながら歩いていると、前からやってきたシニア女性がすれ違いざまに一言。「いい光景やなー」病院の待合室で、週刊誌の面白い記事を母に見せて笑っ [続きを読む]
  • 昨夜の母と私
  • 昨晩、母と言い合いになりました。栄養補助のゼリーを食べてという私に、食べないという母。私の負け。「もう、いいっ!」部屋を出がけに、襖を力いっぱい閉めました。火花が出たかと思うほどでした。カッとなる熱情が私の中にはまだあるみたい、・・・・枯れないな(笑)母は食が細くなり、食事だけではカロリーが足らなくなりました。今は栄養補助食品がたくさん出ています。母は、その味が嫌いではなく、その成分を怪しんでいるふし [続きを読む]
  • 会えなかった祖父のこと
  • 私の世代は「戦争を知らない子供たち」ですが、戦争の影響は受けています。祖父は戦死しました。機帆船を徴用されて、朝鮮への物資の輸送を担っていましたが、ある時、入港予定日を過ぎても船は着かず、とうとう姿を現すことはありませんでした。日本海で撃沈されたと推測されるだけで、目撃者がいるわけでもなく、乗組員も船体の木片も発見されませんでした。報せを受けた祖母は、「わぁーっ」と声を上げて畳にうつ伏したそうです [続きを読む]
  • 終戦の日の母のできごと
  • 終戦の日、何をしていたのか、母(当時20代)に聞いてみました。「あの日、友達が出産祝いを持ってきてくれたんよ」そう、私は2週間前に生まれていたのです。「物資がない時代に、何をもろたん?」「あのころは、自分の家のタンスにあるものを貰ったりあげたりしてた」感動しました。生きるのに必死の時にも、自分の出来る事をして喜びを祝いあっていたとは。なんて豊かな心を持った人たちでしょう。その友達が帰り際に、言ったそ [続きを読む]
  • 劣化と進化
  • 故郷の知人に電話したとき、用の済んだ後で、びっくりすることを聞かされました。「あの頃、私、Oさんに憧れていたんですよ。お嬢さんみたいでいいなあ、って」言ってくれたのは4,5歳年下の女性で、挨拶を交わす程度の間柄でした。劣等感の塊だった20代の私に、この言葉、何とかして届けてやれないだろうか。一瞬、真剣に考えました。内気で言葉少なく、曖昧な笑みを作っていた私を、良いように受取ってくれていたのだと思われ [続きを読む]
  • 亡き父を思い出す
  • 昨夜テレビで「あの時は泣けた」という話をしていました。「お年寄りがスーパーのレジ袋を提げている姿に泣ける」という人がいて、それに同調する人もいました。外観は淋しげに見えるかもしれませんが、自分で自分の欲しいものを買いに来られる、それだけで幸せの最低限は満たされている、と思います。このケースで、泣けると思う人は若い人で、なぜ?と思う人は老人、という仕分けができそうです。私は、亡き父を思い出して胸が痛 [続きを読む]
  • 「海辺のレッスン」ジョーンに刺激される
  • 今読んでる「海辺のレッスン」には、いい言葉がたくさんあります。著者が師と仰ぎ、親友と敬愛する、92歳の女性、ジョーン・エリクソンとの交流のなかで聞いた言葉です。その中で、雷に打たれたような言葉といえば。「老人を介護施設に入れるのは人をごみ捨て場に捨てにいくようなものだ」「年をとるとなんらかの停滞期に入る、と以前はそう考えていたの。でも新しいことを学べる能力があることがわかってきたのよ。わたしたちは生 [続きを読む]
  • 「切羽へ」井上荒野を読む
  • 小説の舞台は、フェリーが通う離島です。なだらかな丘の上に、セイと画家の夫の家がある。セイは島の小学校の養護教諭。新任の音楽教師の石和に惹かれていく。「好き」とも「愛してる」とも言わない恋愛小説。身体に触れることもない。「トンネルを掘っていくいちばん先を切羽というとよ。トンネルが繋がってしまえば、切羽はなくなってしまうとばってん、折り続けている間は、いつも、いちばん先が、切羽」セイが気持を伝えた言葉 [続きを読む]
  • 志村けんの「あいつ今何してる?」
  • 「あいつ今何してる?」という番組を時々見ています。ゲストに学生時代の記憶に残る友人を聞いて、スタッフが会いに行く、という番組です。若い日の友人の写真に、現在の写真が重なるその瞬間、視聴者はタイムトラベラーです。このドキドキ感、とっても刺激的。現在の姿が現れるまでの数秒間に、「幸せになっててくれー」と祈る気持になる私って、いい人よね、と思う。昨夜は、ゲストが志村けんだった。高校時代の女性一人と男性三 [続きを読む]
  • 「すーちゃん」を今読むと
  • 益田ミリさんの漫画を読み返しています。主人公は齢をとっていません、当然のことだけど。独身でひとり暮らしのすーちゃんの胸をよぎる心配事とは。  ときどき不安になる  このまま歳をとっていくと どうなるんだろうって  結婚もせず子供も持たず おばあさんになったらそれは、若い日の私の葛藤でもありました。歳月は過ぎ、今まさに私は、そのおばあさんになっているわけです。心配したとおりになっている。あの頃の、未 [続きを読む]
  • 人生の勝者とは
  • 人生の勝者とは?その答を私は見つけました。公園を母と散歩していたときのこと。向こうから、シニアのご夫婦が歩いてきました。やわらかな表情で言葉を交わしながら。近づくと、奥さんは夫の背を衝立にして私の視線を少し避けるような感じ、半身に軽い麻痺があるようです。「こんにちは」挨拶して過ぎようとすると、「それ、いいですね」男性が、母の四点杖に目を留めました。「うちの母さんも、そんなのがあったら、・・・・・どこで [続きを読む]
  • 海の随想
  • 好きだけど嫌い、嫌いだけど好き、それが私のふるさとに対する想い。入り江の小さな村の、灰色の家で育った。いつも窓から顔をだしている小さな女の子のために、波は子守唄を歌い、砂は貝殻を運んできた。今住む家のベランダには、いつも風が吹いている。海から10キロ、ここから海は見えないが、この涼しい風は海から吹いてくると思ってる。頬や髪にまとわりつき、シャツの背中をふくらませる風は、昔馴染みの私をからかっているよ [続きを読む]
  • 70代はひよっこです
  • 外山滋比古さんと、加藤恭子さんの対談「90歳?年齢なんか忘れなさい!」が、文藝春秋に載っています。齢を気にしない生き方こそ大切だ。という、93歳と、88歳のおふたりです。外山さんは、最近著書の帯に、「93歳の」などと、年齢が強調されるようになったそうです。それについて、面白いことを言っています。「僕は、ああいう帯を喜ぶのは、70代だと踏んでいるんです。世間一般の70代は、高齢者への第一歩を踏み出したばかりで、 [続きを読む]
  • ファンタジックな朝の出来事
  • 私の部屋の上にはベランダがあります。早朝、とっとっとっと・・・・と、小動物の走る音をベッドの中で聞きました。なかなか立ち去りません。庭で猫が小さく鳴きました。カーテンを開けてみると、猫はベランダを見上げて鳴いているのです。突然、黒い塊が上から降ってきました。それは小ぶりな猫でした。子猫よりは成長し、やんちゃ盛りの年頃です。ベランダへ登ったものの、降りれなくて歩き回っていたのでしょう。探しに来た母猫に促 [続きを読む]
  • 野菜の素敵な渡し方
  • 農家の隣人が、時々採りたての野菜をくれます。美味しいのは勿論、ちょうど二人が食べきれる量をくださるのも嬉しいです。そして、その渡し方がユニークなんです。チャイムが鳴って出ると、黙って目の前に、にゅーっとつき出されます。ブロッコリーは花束のように。白ねぎは聖火トーチのように掲げて。私は、お礼を言う前に笑ってしまいます。さらなる新しい渡し方を、期待しています。 [続きを読む]
  • 家を見て空想する
  • 散歩していますと、家の景色が目に入ります。幸せそうな家(住む人の歴史がある)、クールな家(建って間もない)、淋しそうな家・・・・・気になるのは、淋しそうな家です。空き家、かっては賑やかに家族の声が飛び交っていただろう家。今は雑草に縁取られ、家は昔の夢を見てうつらうつらしています。人が住んでいても淋しそうな家には、何か事情があるのかもしれません。闘病中とか、心配事があるとか。枯れた花鉢が庭の隅に転がって [続きを読む]
  • 「ハドソン川の奇跡」DVDを見て
  • 私は、奇跡は起こると思います。そして奇跡が起きるときは、なにか見えない力の後押しがあるのです。その不思議な非科学的作用が働くのは、直面する人の、生きる姿勢や、信念、意志の強さなどと、無関係ではないように思います。機長は子供の頃からの飛行機好き。豊富な飛行経験の上に、過去の航空機事故を調査研究しており、操縦桿を握るときは用心深く、常に謙虚だった。あの人だからこそ、二つのエンジン停止という重大事故に冷 [続きを読む]
  • 「美女と野獣」を観た
  • 気味の悪い野獣が次第に素敵に見えてきて、呪いが解けて王子になると、興醒めしてしまいました。「OH' NO! 私が愛したのは、あなたじゃない」・・・・・と。ええ、鑑賞中は、私、ヒロインのつもりですから。思いますに、心に何かひとつ鬱積したものがあるほうが、人格に味わいが備わるのではないでしょうか。一片の雲もない快晴の空がつまらないように。老人は、ある意味『野獣』です。見かけは美しいとは言えないけれど、心の中には、 [続きを読む]
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