ゆらゆら荘にて さん プロフィール

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ゆらゆら荘にて   さん: ゆらゆら荘にて
ハンドル名ゆらゆら荘にて さん
ブログタイトルゆらゆら荘にて
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/snufkinshat
サイト紹介文読書日記
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供101回 / 365日(平均1.9回/週) - 参加 2017/06/11 06:12

ゆらゆら荘にて さんのブログ記事

  • かがみの孤城
  • 暑い日が続いています「かがみの孤城」(辻村深月 2017年5月刊)を読みました。中学校に入学していじめにあって不登校をしている主人公・こころの部屋の鏡がある日目が開けていられないほどのまばゆさで光りこころはその中に引きずり込まれる。そこにいたのは小学校低学年くらいのピンクのドレスを着て狼のお面をつけた少女「オオカミさま」だった。鏡の中には城があった。少女に案内されてこころは城の中に入る。そこには6人の中 [続きを読む]
  • 絶滅の人類史
  • NHKの「人類誕生」という番組が面白かったので関連するものを読んでみたいと思ってNHK出版から出ていた「絶滅の人類史」(更科功 2018年1月刊)を読みました。このごろまた、ネアンデルタール人という言葉をあちこちで見かけるようになった。どうやら私たちにもネアンデルタール人の遺伝子が残っているらしいとかネアンデルタール人と私たちは同時期に地球上に住んでいたこともあるらしいとかがっしりしていて狩がうまく私たちより [続きを読む]
  • 福家警部補の考察
  • 「福家警部補」シリーズの新刊が出たので読みました。「福家警部補の考察」(大倉崇裕 2018年5月刊)です。刑事コロンボが大好きな筆者が創り出した人物・福家聡子が活躍する(作中に福家警部補の名前は出てこないので勝手に命名)コロンボ風の倒叙モノです。福家聡子(表紙のひと)小柄縁なし眼鏡を掛けて、化粧っ気はなくしばしば事件が終わって、帰宅してようやく入浴しているところを呼び出されたと髪がくしゃくしゃ。ちょっと型の [続きを読む]
  • モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語
  • 曇っていた空からばらばらと雨が落ちてきたり止んだりの日々「モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語」(内田洋行 2018年4月刊)を読みました。表紙に不思議な姿をした人が描かれているので、じっと見る。大きな籠にいっぱいの本を入れて右手には本を開いて歩いている人。イタリアに実際にあったという本の行商人の姿だ。本の行商人?あんな重いものを持って、運ぶ?筆者は行商人たちのふるさとモンテレッジォを訪ねる。それ [続きを読む]
  • 後宮の烏
  • 「後宮の烏」(白川紺子 2018年4月刊)を読みました。中国のとある王朝の片隅に烏妃(うひ)と呼ばれる少女がいた。妃という名はついていても伽はしない。侍女の一人もない身の回りのことも自分でするそんな妃だった。ある日皇帝の高峻がそんな烏妃を訪ねて来た。少女は黒い衣装に身を包んで結い上げた髪に顔ほどもある牡丹の花を付けていた。名前は寿雪(じゅせつ)女神・烏漣娘娘に仕える巫女で後宮の女たちの依頼を受けて祈祷などを [続きを読む]
  • ナポリの物語2 新しい名字
  • 暑いです。いつ出るかなぁと待っていた「ナポリの物語」シリーズの第2巻「新しい名字」(フェッランテ 2018年5月刊)が出たので読みました。貧しい暮らしからぬけ出すことを夢みていた幼なじみのエレナとリラ担任の先生が親を説得してくれたおかげでエレナは高校に進学し進学しなかったリラは靴屋の仕事を手伝いながら独学で学んでいた。2人の道は平行に進んでいるとエレナは思っていたのにある日突然リラは結婚することを決める [続きを読む]
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。
  • カモミールの花が咲きました。「とりあえずウミガメのスープを仕込もう。」(宮下奈都 2018年6月刊)を読みました。「おいしいものを求める心が広い海だとしたら波打ち際で足を濡らしているくらいのおいしいもの好き」と謙遜するけれど実は料理本を何百冊も持っているという宮下奈都の食べ物エッセーです。2番目の息子さんが「ちびくろサンボ」を読んでホットケーキはバター(だけ)から出来ていると思って作ろうとした話。スポンジ [続きを読む]
  • 八咫烏外伝 烏百花 蛍の章
  • 「八咫烏外伝 烏百花 蛍の章」(阿部智里 2018年5月刊)を読みました。「八咫烏」シリーズの脇役だった人たちにスポットライトが当たって色を変えていくそんな短編集です。若宮の正妃になった浜木綿が墨子(すみこ)という名だった幼い日浜木綿は南家の当主の一人娘として日嗣御子・長束彦(なつかひこ・若宮の兄)の妃になるものだと思い込んでいた。父と母は日嗣御子の弟宮が邪魔な存在であることを憚ることもなく口に出していた [続きを読む]
  • ネバーホーム
  • 裏庭のカモミールにつぼみができています。「ネバーホーム」(レアード・ハント 2017年12月刊)を読みました。夫の代わりに(南北戦争の)戦場に行った女性の話だと聞いたので読んでみました。女性が戦場に?(実際は戦場に行った女性は何千人もいたらしい)なぜ?「わたしはつよくてあのひと(夫のバーソロミュー)はつよくなかったからわたしが国をまもりに戦争に行った」とコンスタンスは言う。でも、それが本当なのかは分からない。コ [続きを読む]
  • 本屋という「物語」を終わらせるわけにはいかない
  • マツムシソウが一輪咲きました「本屋という『物語』終わらせるわけにはいかない」(松本大介 2018年3月刊行)を読みました。筆者は盛岡にあるさわや書店フェザン店の店長をしている(さわや書店の書店員さんが書いた本としてはこれまでに「まちの本屋」(田口幹人)「書店員X」(長江貴士)がある)という紹介も必要ないほど有名な人だ。書店員になって間もなく「思考の整理学」(外山滋比古)に「もっと若い時に読んでいれば・・・」という [続きを読む]
  • さざなみのよる
  • 円形に広がったシレネにたくさん花が咲いています。「さざなみのよる」(木皿泉 2018年4月刊)を読みました。NHKのお正月ドラマで見た「富士ファミリー」(富士山のよく見えるところにある雑貨店・富士ファミリーの三姉妹・鷹子、ナスミ、月美の話鷹子が薬師丸ひろ子でナスミが小泉今日子月美がミムラだった。ナスミはドラマの中ではもう亡くなっている)の前日譚もの。ドラマの中では幽霊だったナスミはまだ生きている。(ガンで入院 [続きを読む]
  • 龍の耳を君に デフ・ヴォイス新章
  • 「龍の耳を君に」(丸山正樹 2018年2月刊)を読みました。「前作「デフ・ヴォイス」刊行時には「続編」を書こうなどという気は全くなかった。主人公の荒井は刑事でも探偵でもないからだ」という筆者が読者に押されるようにして書いた続編です。荒井は相変わらず手話通訳士をしている。恋人のみゆきとは一緒に暮らすようになりみゆきの娘の小学2年生の美和とはちょっとした合図を手話でするような間柄になっている。美和の同級生の [続きを読む]
  • デフ・ヴォイス
  • 新刊「龍の耳を君に」に前作があると聞いてこの「デフ・ヴォイス」(丸山正樹 2011年7月刊)を読みました。ミステリなのだけれどミステリだということを忘れてしまうミステリです。高校を卒業後20年警察の事務職として働いて来た荒井は今は夜に警備のアルバイトをしながら職を探している。仕事はなかなか見つからない。何か特技があればというハローワークの職員の助言で荒井は手話通訳士の資格試験を受けた。資格は持っていない [続きを読む]
  • 利き蜜師物語4 雪原に咲く花
  • 嵐が去ってきれいな青い空が広がっています「利き蜜師物語4 雪原に咲く花」(小林栗奈 2018年5月刊)を読みました。シリーズものとはいってもストーリーがどんどん展開していく方の大長編の方のシリーズものの第4巻です。見習いだった主人公のまゆが利き蜜師になるというところからこの巻は始まる。(「というわけでまゆは利き蜜師になりました。」と終わると思っていたのにもう?)利き蜜師の資格はまだ仮「仮」を「本」にするに [続きを読む]
  • 美術館へ行こう ときどきおやつ
  • 裏庭にハナイチゴの赤い花が咲いています「美術館へ行こう ときどきおやつ」(伊藤まさこ 2018年4月刊)を読みました。「美術館へ行こう」という本はこれまでもあったけど「ときどきおやつ」というところが新鮮(やっぱり美術館で一回りしたあとはゆっくりお茶をして反芻し家に帰ったらミュージアムショップで手に入れたポストカードなどを眺めて反芻したい)ファンとしては写真の中に筆者が写り込んでいるのがまたいい。紹介されて [続きを読む]
  • わたしの忘れ物
  • 「わたしの忘れ物」(乾ルカ 2018年3月刊)を読みました。日常の謎系ミステリです。恵麻は大学の学生部の奨学係にやって来た。そこで職員の女性からアルバイトに行くように言われる。(アルバイトを探していると言ってもいないのに)※アルバイト先は駅ビルの複合施設の片隅にある忘れ物センターだ。恵麻は家族が急な病気になって休むことになった職員の代わりに水樹さんと橋野さんに次ぐ3人目のスタッフとして働くことになった。届 [続きを読む]
  • クローゼット
  • ユキザザの花が咲きました。「クローゼット」(千早茜 2018年2月刊)を読みました。白い大きな豆腐のような一部分にしか窓がない一切の装飾を省いた味も素っ気もない白い建物が纏子(まきこ)の働く青柳服飾美術館だ。中には大量の服が眠っている。その数は一万点以上。100年以上前の服もある。美術館と名乗っているけれど展示室はなく展示は他の美術館への貸し出しという形で行われている。(京都にこの施設のモデルになった所が本当 [続きを読む]
  • 精霊たちの家
  • 雨が降ったり風が吹いたりの日々「日本人の恋びと」につられて「精霊たちの家」(イサベル・アジェンデ)を池澤夏樹個人編集・世界文学全集版で読みました。(きっと翻訳がいいだろうと思って)「精霊たちの家」は発売と同時に大きな反響を呼んだが軍政下のチリでは発禁になって表紙を剥がしてごまかしたり何十ページかずつにバラバラにしたりしてチリに持ち込まれて読まれた。赤ん坊のオムツの中に隠して持ち込んだ若い女性もいたとい [続きを読む]
  • 日本人の恋びと
  • モクレンもサクラもコブシも一度に咲いています。「日本人の恋びと」(イザベル・アジェンデ 2018年2月刊)を読みました。(筆者のアジェンデはチリの故アジェンデ大統領の一族)アルマは82才バークリー郊外の老人施設ラークハウスに住んでいる。数年前、突然アルマは家族の住むベラスコ家の屋敷を出てラークハウスに移ってきた。(なぜ?)「ネコ」という日本語名を持つ猫と小さな車とテキスタイル(絹の布に絵を描いている)の仕事道具 [続きを読む]
  • 本のエンドロール
  • 雨が降っています。「本のエンドロール」(安藤祐介 2018年3月刊)を読みました。浦本学は豊澄印刷の営業をしている。一時は電子書籍に取って代わられるのではないかと言われたこともある「紙の本」をつくるという決して未来の明るくない仕事だ。工場で印刷をしている野末は理想を語る浦本が苦手だ。とここまでで10頁浦本にも野末にも何だか好感が持てないなぁこの本はご縁がなかったのかもしれないと思ったけれどとりあえずもう少 [続きを読む]
  • カラヴァル 深紅色の少女
  • 道すがらいつも見ていた桜があっという間に満開になってしまいました。「カラヴァル 深紅色の少女」(ガーバー 2017年8月刊)を読みました。(本屋大賞の翻訳部門大賞)スカーレットはトリスダ島の総督の娘で1才下の妹テラと厳しい父に怯えながら暮らしている。母のパロマがいなくなった日から父は変わってしまった。物語の中でスカーレットはいつも選択に迫られる。会ったこともない伯爵と結婚して島を出るのかそれとも島にとどま [続きを読む]
  • マザリング・サンデー
  • スイセン1号が咲きました。「マザリング・サンデー」(スウィフト 2018年3月刊)を読みました。1924年3月第一次大戦が終わったばかりで男手が足りなくなった影響で(経済的なこともあった)どこのお屋敷でもコックとメイドだけで間に合わせるようになってきたころのことビーチウッド邸のメイドのジューンはマザリング・サンデー(使用人に「母の日」を過ごすための休暇が与えられる日)をお屋敷に居残って本を読んで時間を過ごそ [続きを読む]
  • BC1177
  • 今週は春らしい天気が続く予報です。BC(紀元前)という言葉に惹かれて「BC1177 古代グローバル文明の崩壊」(クライン 2018年1月刊)を読みました。BC1177年ころに地中海・近東のあたりで繁栄していた都ミュケナイミノアヒッタイトエジプトバビロニアアッシリアカナンキュプロスがばたばたと滅んだ。そして高度な文明が滅んだ後には時代が戻ったような暮らしが残った。なぜ?「海の民」のしわざだという説があるけど [続きを読む]
  • アマゾンの料理人
  • 裏庭のカタクリがもう少しで咲きそうです「アマゾンの料理人」(太田哲雄 2018年1月刊)を読みました。長野県の高校時代「料理の鉄人」に出ていた料理人たちの料理が食べてみたいと思った筆者はアルバイトをしてお金を貯めては東京に「食べ」歩きに行っていた。高校を卒業した後イタリアに行って語学学校に入りイタリアでも「食べ」歩いた。帰国していよいよ料理人になるための修行をはじめる。東京のイタリアンレストランで4年ま [続きを読む]
  • 額を紡ぐひと
  • とても寒い日が続いています。「額を紡ぐひと」(谷瑞恵 2018年2月刊)を読みました額装師というめずらしいお仕事モノ?と口直し気分で読みはじめて(前に読んだのがゾンビの出てくる本格推理)気がついた。これはなかなか消耗しそうな作品らしい。額装師の夏樹の依頼人は対岸にはいない。いやはじめは対岸のひとなのだけれど夏樹はどんどん川を渡って依頼人の岸に上がり依頼人の過去をわが身に引き寄せてしまうのだ。一緒に住んでい [続きを読む]