たれ たれを さん プロフィール

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たれ たれをさん: ibisノベル
ハンドル名たれ たれを さん
ブログタイトルibisノベル
ブログURLhttp://ibisnovel.com/
サイト紹介文ibisノベルの公式ブログです。ブログ小説として『終ノ刻印』などを連載中。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供52回 / 365日(平均1.0回/週) - 参加 2017/06/12 21:24

たれ たれを さんのブログ記事

  • 終章 最遠寺要
  •      /茜「――これで、全て片がついたわ」 冬空の下。 姉さまが私の所を訪れていた。 訪れたというよりは、朝一で目的の場所に向かっていた私の前に現れたというか。「……その、ありがとう」 とりあえず、そう言わざるを得ない。 姉さまがやってきたのは、事後処理が終わったと告げるためだった。 一年前より、私はアトラ・ハシースを出た。 出たといっても、簡単にはいかない。 私一人では如何ともし難かったけど [続きを読む]
  • 第68話 決着
  •      /由羅 ようやくその場についた時、そこには三人の姿があった。「ジュリィ……! 茜は……!?」 ジュリィに介抱されている茜へと、思わず駆け寄る。「ちょっと……わたしには声もかけてくれないの?」 不満そうにアルティージェに言われ、私はあたふたとなった。「でも茜……え、うそ、なんで? アルティージェ――なんでここにいるの……?」 確かアルティージェはエルオードにやられて、それで……。「茜は無事よ [続きを読む]
  • 第67話 誰と最初に出会うべきであったのか
  •      /真斗「これで最後だっ!」 最後の一体を切り伏せたところで、山頂が見えた。 もう邪魔する者はいない。 俺は息を吸って吐くと、エクセリアと共に先へと進む。「真斗」「ん?」「この先はきっと……私自身の戦いになる。相対するのは、私自身ゆえ」 エクセリアの言いたいことは、分かる。 そのつもりだった。「ああ」 頷く。 待っているのはエルオード。 しかしエルオードの行動は、かつてのエクセリアそのもの [続きを読む]
  • 第66話 殴り合いだとしても
  • 「―――――」 泪が、何事か唱える。 その瞬間に間合いを詰める楓だったが、詰め切る前にそれは完成していた。 泪が両手を伸ばし、その周囲に現れる無数の赤球。「く!」 まずいと判断したのか、楓は前進を止めて来た方向へと跳び退く。 その瞬間、それらが解き放たれた。「うそ……!?」 それこそ際限無く、それは打ち放たれる。 無数の赤球一つ一つの威力は相当なもので、直撃すればただではすまない。 私は必死になって [続きを読む]
  • 第65話 怨念と妄執
  •      /アルティージェ「っ……」 突然の痛みに、目が覚めた。 痛みは一瞬で、もはやその余韻すら残っていない。 いったい何だったのか、すぐに知れた。「……ふうん?」 わたしの手の甲にあった刻印が、きれいさっぱり消えてしまっている。 真斗が、誰かに変えたのだ。「いい度胸ね……。このわたしが膝まで折って、アクティオンもあげたっていうのに」 それは本音だったけど、まあ予想のうちだ。 いずれこうなること [続きを読む]
  • 第64話 二度と迷わぬために
  •      /other「――いえいえ。そんなことはありませんよ」 闇の中、彼は誰かと話していた。 彼のよく知る人物と、非常に似た相手。 そういえば一昨日、彼女が戯れに姿を変えたのを間近で見ることができたが、やはりよく似ていると思った。 とはいえ、内面は驚くほど違っている。 しかし更によく相手を知れば、やはり同じなのだとも思わせられる。 単に、到達していないだけだと。「お互い様です。むしろ僕としては、あ [続きを読む]
  • 第63話 シュレストの未練
  •  事務所の方に行った途端、黎が心配した通りのことになった。 俺も覚悟しておいて良かったと言うべきか。「――――答えて。あの女は……どこに行ったの……?」「ぐ……」 顔を見せた瞬間に、イリスに襲われてしまった。 胸倉を掴まれて、壁に叩きつけられる。 気を失っていた間は自重してくれていたのかもしれないが、俺の顔を見て感情が爆発してしまったというところか。「答えて……!」 尋常な力じゃない上に、俺の身体 [続きを読む]
  • 第62話 エルオードとエクセリア
  •      /エクセリア なぜ、あんなことをしてしまったのか。 理由は簡単で、考える必要のないこと。 それでも、なぜ、と思わずにはおれない。 そうすることの弊害が、分かっていなかったはずもない。 死神に見られる危険まで冒し、しかも真斗を裏切るような行為ですらあった。 しかし、そんなことをあの一瞬に考えたわけではない。 気づいたら、彼を庇ってしまっていた……。『――実をいうとですね。当てにはしていたん [続きを読む]
  • 第61話 激闘②
  •      /真斗「…………!」 木々をなぎ倒して、俺は背後を振り返る。 所々肌が焦げて、嫌な匂いを発しながら煙が上がっている。 しかしそれは、柴城も同じことだ。 振り返り、俺と同じような惨状になりながら、笑う。「――シャクティオンか。見様見真似にしては、大したものだな」「くそ……。やっぱり押し負けたか」 それは認めざるを得ない。 俺が柴城に対して放ったのは、かつてアルティージェが放った一撃。 俺は [続きを読む]
  • 第60話 激闘①
  •      /茜 響き渡った剣戟に、私は顔を上げた。 こっちを心配そうに見つめる由羅と、イリス。 その向こうで真斗と柴城が戦っている。「茜……」 表情を曇らす由羅の顔を見て、きっと今の自分はひどい顔をしているのだろうと思った。 ――本当に久しぶりに、泣いてしまった。 もう、涙はいい。「すまない……」 由羅の手を借りて、立ち上がる。「茜。真斗はわたしに貴女を守れって」「……ああ」 イリスが引いて、真斗 [続きを読む]
  • 第59話 ディーネスカ継承戦争
  •      /エクセリア 夜も更け、事務所は静かになった。 時間を待って、真斗達が目的の場所へと向かったからだ。 私も真斗と共に行く。 今は私の力を望まれているし、私自身もいかな時であれ、その存在を見続けるために。 しかし、私はまだここに残っていた。 事務所には、エルオードが寝かされたまま、一人残っている。 その傍まで来て、私はその姿をしばらく見つめていた。 ……この者は、私にとって少々特別な存在だ [続きを読む]
  • 第58話 罠だとしても
  •      /真斗 隣の部屋から聞こえる話し声で、俺は目を覚ました。 窓の外を見るが、すでに薄暗い。 夕方といったところか。 ちょっと寝すぎたな……。 欠伸をしながら起き上がり、背伸びをする。 ちゃんとした寝床では無かったとはいえ、これだけ寝ておけば多少は身体の疲れも取れているだろう。「……エクセリア?」 名を呼べば、当たり前のように現れる。「事務所、誰か来てるのか?」「イリスが来ている」「それじゃ [続きを読む]
  • 第57話 少女達の想い
  •      /真斗 夜が明けて間も無い。 昨夜事務所に帰ってきてより、俺達はずっと今後のことについて話し合っていた。 そしていつの間にか、朝を迎えてしまっている。「ふむ……そうか。わかった。連絡ありがとう」 電話をしていた所長は、そう言って受話器を置いた。 そして事務所内のみんなを、深刻な面持ちで見渡す。「変わらず、だな」「誰からだったんだ?」「裄也くんだよ。あっちで調べてくれたことを、連絡してきて [続きを読む]
  • 第56話 不吉な夜
  •      /other どれほど交戦しただろうか。 すでにかなりの時間を戦ったが、未だ終わりはしない。 しかし楓は絶望せず、周囲を確認した。 すでに何人かは倒したが、周りには多くのアトラ・ハシースが囲んでいる。 一対一では負けるような相手ではなかったが、こう数が多いと、そう簡単にはいかない。 しかも孤立無援。 とはいえ、期待した展開でもあった。 こちらにアトラ・ハシースの刺客が訪れたといういうことは、 [続きを読む]
  • 第55話 人生相談
  • 「あー、食った食った……」 よく食べた。 美味しかったし満足満足。 あらかた食べ尽くし、他愛も無い雑談で盛り上がっていたところで、どこからか携帯の着信音が響いた。「誰かなってるぞ?」「おれだな」 東堂さんの言葉に答えて所長は立ち上がる。 所長は棚に置いてあった携帯を掴むと、何事か話しながら奥へと行ってしまう。「それにしてもなあ……」 俺はエクセリアを見ながらつぶやいた。「エクセリアにちゃんとした飯 [続きを読む]
  • 第54話 とある晩餐
  •      /由羅「んもうっ」 どうしようもないので、ぷりぷり怒ってみせる。 あー、もう! 茜のばかばかっ。「何をそんなに怒ってるのよ?」 隣に座った凛が、呆れたように私を見る。 その呆れ顔にむっとなる私。「だから! 茜ったら私が寝ている間に、真斗とどっかに行っちゃったのよ!」「ふうん……。起こしてくれなかったから怒ってるわけ?」「そう!」 お昼になって目が覚めてみれば、事務所には誰もいなくて私一人 [続きを読む]
  • 最遠寺要
  • 名前:最遠寺要(さいおんじ かなめ)種:人間時代:現代血縁者:定(兄)・叉紅夜(姪)・葉(伯母)・泪(従姉妹)・翔(従姉弟)地域:日本出典:『銀ノ鏡界』『蒼赫ノ王』後継者候補として 柴城定の妹であり、次期後継者と目されていた最遠寺泪の従姉妹。 傍系ではあるものの、泪に劣らぬ才能を持っていた兄とは違って、彼女の才は非常に小さいものであった。そのことは本人も自覚しており、自分が最遠寺の表舞台に立つであ [続きを読む]
  • 第53話 見栄だとしても
  •      /茜 事務所ほどでは無いけど、ここに来る機会も多かった。 そういうわけもあって、私はここの部屋の合鍵を持っていたりする。 ……いつだったか由羅が壊したドアを取り替える際に、私がその費用を立て替えてやったことがあって、そのどさくさで合鍵を持っていたりするんだけど。 真斗のマンションへと入った私は、遠慮無くドアを開いた。 小さなその部屋は、まだ薄暗い。 靴があって電気がついていないところをみ [続きを読む]
  • エクセリア・ミルセナルディス
  • 名前:エクセリア・ミルセナルディス種:観測者時代:開闢より血縁者:レネスティア(妹)地域:−−出典:『対ノ双眸』『銀ノ烙印』『千禍ノ哭』『黎明ノ王』『悠遠ノ絲』『終ノ刻印』『銀ノ鏡界』『蒼赫ノ王』妹との対立 根源二祖の一人。レネスティアの姉。観測者とも呼ばれる存在。 妹のレネスティアと同様に、彼女がまず最初に興味を持った人間はレイギルアであった。しかしその結果、自分達を愛してくれていたレイギルアは [続きを読む]
  • 桐生真斗
  • 名前:桐生真斗(きりゅう まさと)種:人間時代:現代血縁者:茉莉(子)・契斗(兄)地域:日本出典:『終ノ刻印』『銀ノ鏡界』九曜の咒法士として 『終ノ刻印』の主人公。九曜家に連なる家柄である桐生家の次男で、契斗の弟。彼も幼少より咒法士としての才を磨くべく、九曜家にて修行していた。 努力家であったが才は無く、実力も伴わなかった。同じ努力家であった九曜の令嬢である茜とは馬が合い、彼女の奨めで咒法よりも武 [続きを読む]
  • 九曜茜
  • 名前:九曜茜(くよう あかね)種:人間時代:現代血縁者:司(父)・菫(母)・茉莉(子)・楓(姉)・夕貴(弟)・豪(祖父)地域:日本出典:『悠遠ノ絲』『黒衣ノ業』『終ノ刻印』『銀ノ鏡界』劣等感 『終ノ刻印』の正ヒロイン。 名家九曜家当主の次女。楓の妹である。 九曜の直系ということもあり、彼女自身は才能に恵まれていた。何より九曜の後継者の証である“何か”を受け継いでおり、その実力は幼くして他の追随を許 [続きを読む]
  • 最遠寺黎(ジュリィ・ミルセナルディス)
  • 名前:最遠寺黎(ジュリィ・ミルセナルディス)種:人間⇒魔族時代:紀元前3世紀以降血縁者:叉紅夜(子)・レイギルア(兄)地域:トルメスト、アジェステリア、日本出典:『対ノ双眸』『千禍ノ哭』『黎明ノ王』『終ノ刻印』『銀ノ鏡界』初代魔王の妹 本名、ジュリィ・ミルセナルディス。最遠寺黎とは日本で活動する際の偽名である。 最初の魔王であるレイギルアの実妹であり、兄同様、二人の観測者の認識力を身に受けていた。 [続きを読む]
  • 由羅(ユラスティーグ・レディストア)
  • 名前:桐生由羅(ユラスティーグ・レディストア)種:人間⇒千年ドラゴン⇒観測者時代:紀元前3世紀以降血縁者:−−地域:トルメスト、アジェステリア、日本出典:『対ノ双眸』『千禍ノ哭』『黎明ノ王』『終ノ刻印』『銀ノ鏡界』『蒼赫ノ王』千年禁咒 『終ノ刻印』における正ヒロイン。 本名ユラスティーグ・レディストア。由羅という名前は、まだ自分の名をはっきりと思い出せていない時に、真斗につけてもらった名。 のちに [続きを読む]
  • 和泉裄也
  • 名前:和泉裄也(いずみ ゆきや)種:人間時代:現代血縁者:−−地域:日本出典:『悠遠ノ絲』『終ノ刻印』『銀ノ鏡界』千絲ノ封の還元 『悠遠ノ絲』の主人公。生まれた際に、死神が封印していた“千絲ノ封”の還元が行われ、彼の寿命分、その効果が持続することになる。 その還元が行われたのは九曜が秘匿する霊地の一つ、鬼梗塚と呼ばれる禁断の地であった。和泉家は九曜八家に連なる名家であったものの、それも今は昔のこと [続きを読む]
  • 左崎凛(レダ・エルネレイス)
  • 名前:左崎凛(レダ・エルネレイス)種:妖魔⇒千年ドラゴン時代:10世紀以降血縁者:ロノスティカ(曽祖父)・ラゼア(曾祖母)地域:トルメスト、アジェステリア、日本出典:『黎明ノ王』『終ノ刻印』『銀ノ鏡界』フォルセスカとの出会い 『悠遠ノ絲』における正ヒロイン。 本名レダ・エルネレイス。左崎凛という名は、彼女が日本に潜伏するにあたって、イリスに名付けてもらったもの。 生誕は、西暦896年。クリセニア領ロ [続きを読む]