たれ たれを さん プロフィール

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たれ たれをさん: ibisノベル
ハンドル名たれ たれを さん
ブログタイトルibisノベル
ブログURLhttp://ibisnovel.com/
サイト紹介文ibisノベルの公式ブログです。ブログ小説として『終ノ刻印』などを連載中。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供76回 / 314日(平均1.7回/週) - 参加 2017/06/12 21:24

たれ たれを さんのブログ記事

  • 第58話 罠だとしても
  •      /真斗 隣の部屋から聞こえる話し声で、俺は目を覚ました。 窓の外を見るが、すでに薄暗い。 夕方といったところか。 ちょっと寝すぎたな……。 欠伸をしながら起き上がり、背伸びをする。 ちゃんとした寝床では無かったとはいえ、これだけ寝ておけば多少は身体の疲れも取れているだろう。「……エクセリア?」 名を呼べば、当たり前のように現れる。「事務所、誰か来てるのか?」「イリスが来ている」「それじゃ [続きを読む]
  • 第57話 少女達の想い
  •      /真斗 夜が明けて間も無い。 昨夜事務所に帰ってきてより、俺達はずっと今後のことについて話し合っていた。 そしていつの間にか、朝を迎えてしまっている。「ふむ……そうか。わかった。連絡ありがとう」 電話をしていた所長は、そう言って受話器を置いた。 そして事務所内のみんなを、深刻な面持ちで見渡す。「変わらず、だな」「誰からだったんだ?」「裄也くんだよ。あっちで調べてくれたことを、連絡してきて [続きを読む]
  • 第56話 不吉な夜
  •      /other どれほど交戦しただろうか。 すでにかなりの時間を戦ったが、未だ終わりはしない。 しかし楓は絶望せず、周囲を確認した。 すでに何人かは倒したが、周りには多くのアトラ・ハシースが囲んでいる。 一対一では負けるような相手ではなかったが、こう数が多いと、そう簡単にはいかない。 しかも孤立無援。 とはいえ、期待した展開でもあった。 こちらにアトラ・ハシースの刺客が訪れたといういうことは、 [続きを読む]
  • 第55話 人生相談
  • 「あー、食った食った……」 よく食べた。 美味しかったし満足満足。 あらかた食べ尽くし、他愛も無い雑談で盛り上がっていたところで、どこからか携帯の着信音が響いた。「誰かなってるぞ?」「おれだな」 東堂さんの言葉に答えて所長は立ち上がる。 所長は棚に置いてあった携帯を掴むと、何事か話しながら奥へと行ってしまう。「それにしてもなあ……」 俺はエクセリアを見ながらつぶやいた。「エクセリアにちゃんとした飯 [続きを読む]
  • 第54話 とある晩餐
  •      /由羅「んもうっ」 どうしようもないので、ぷりぷり怒ってみせる。 あー、もう! 茜のばかばかっ。「何をそんなに怒ってるのよ?」 隣に座った凛が、呆れたように私を見る。 その呆れ顔にむっとなる私。「だから! 茜ったら私が寝ている間に、真斗とどっかに行っちゃったのよ!」「ふうん……。起こしてくれなかったから怒ってるわけ?」「そう!」 お昼になって目が覚めてみれば、事務所には誰もいなくて私一人 [続きを読む]
  • 最遠寺要
  • 名前:最遠寺要(さいおんじ かなめ)種:人間時代:現代血縁者:定(兄)・叉紅夜(姪)・葉(伯母)・泪(従姉妹)・翔(従姉弟)地域:日本出典:『銀ノ鏡界』『蒼赫ノ王』後継者候補として 柴城定の妹であり、次期後継者と目されていた最遠寺泪の従姉妹。 傍系ではあるものの、泪に劣らぬ才能を持っていた兄とは違って、彼女の才は非常に小さいものであった。そのことは本人も自覚しており、自分が最遠寺の表舞台に立つであ [続きを読む]
  • 第53話 見栄だとしても
  •      /茜 事務所ほどでは無いけど、ここに来る機会も多かった。 そういうわけもあって、私はここの部屋の合鍵を持っていたりする。 ……いつだったか由羅が壊したドアを取り替える際に、私がその費用を立て替えてやったことがあって、そのどさくさで合鍵を持っていたりするんだけど。 真斗のマンションへと入った私は、遠慮無くドアを開いた。 小さなその部屋は、まだ薄暗い。 靴があって電気がついていないところをみ [続きを読む]
  • エクセリア・ミルセナルディス
  • 名前:エクセリア・ミルセナルディス種:観測者時代:開闢より血縁者:レネスティア(妹)地域:−−出典:『対ノ双眸』『銀ノ烙印』『千禍ノ哭』『黎明ノ王』『悠遠ノ絲』『終ノ刻印』『銀ノ鏡界』『蒼赫ノ王』妹との対立 根源二祖の一人。レネスティアの姉。観測者とも呼ばれる存在。 妹のレネスティアと同様に、彼女がまず最初に興味を持った人間はレイギルアであった。しかしその結果、自分達を愛してくれていたレイギルアは [続きを読む]
  • 桐生真斗
  • 名前:桐生真斗(きりゅう まさと)種:人間時代:現代血縁者:茉莉(子)・契斗(兄)地域:日本出典:『終ノ刻印』『銀ノ鏡界』九曜の咒法士として 『終ノ刻印』の主人公。九曜家に連なる家柄である桐生家の次男で、契斗の弟。彼も幼少より咒法士としての才を磨くべく、九曜家にて修行していた。 努力家であったが才は無く、実力も伴わなかった。同じ努力家であった九曜の令嬢である茜とは馬が合い、彼女の奨めで咒法よりも武 [続きを読む]
  • 九曜茜
  • 名前:九曜茜(くよう あかね)種:人間時代:現代血縁者:司(父)・菫(母)・茉莉(子)・楓(姉)・夕貴(弟)・豪(祖父)地域:日本出典:『悠遠ノ絲』『黒衣ノ業』『終ノ刻印』『銀ノ鏡界』劣等感 『終ノ刻印』の正ヒロイン。 名家九曜家当主の次女。楓の妹である。 九曜の直系ということもあり、彼女自身は才能に恵まれていた。何より九曜の後継者の証である“何か”を受け継いでおり、その実力は幼くして他の追随を許 [続きを読む]
  • 最遠寺黎(ジュリィ・ミルセナルディス)
  • 名前:最遠寺黎(ジュリィ・ミルセナルディス)種:人間⇒魔族時代:紀元前3世紀以降血縁者:叉紅夜(子)・レイギルア(兄)地域:トルメスト、アジェステリア、日本出典:『対ノ双眸』『千禍ノ哭』『黎明ノ王』『終ノ刻印』『銀ノ鏡界』初代魔王の妹 本名、ジュリィ・ミルセナルディス。最遠寺黎とは日本で活動する際の偽名である。 最初の魔王であるレイギルアの実妹であり、兄同様、二人の観測者の認識力を身に受けていた。 [続きを読む]
  • 由羅(ユラスティーグ・レディストア)
  • 名前:桐生由羅(ユラスティーグ・レディストア)種:人間⇒千年ドラゴン⇒観測者時代:紀元前3世紀以降血縁者:−−地域:トルメスト、アジェステリア、日本出典:『対ノ双眸』『千禍ノ哭』『黎明ノ王』『終ノ刻印』『銀ノ鏡界』『蒼赫ノ王』千年禁咒 『終ノ刻印』における正ヒロイン。 本名ユラスティーグ・レディストア。由羅という名前は、まだ自分の名をはっきりと思い出せていない時に、真斗につけてもらった名。 のちに [続きを読む]
  • 和泉裄也
  • 名前:和泉裄也(いずみ ゆきや)種:人間時代:現代血縁者:−−地域:日本出典:『悠遠ノ絲』『終ノ刻印』『銀ノ鏡界』千絲ノ封の還元 『悠遠ノ絲』の主人公。生まれた際に、死神が封印していた“千絲ノ封”の還元が行われ、彼の寿命分、その効果が持続することになる。 その還元が行われたのは九曜が秘匿する霊地の一つ、鬼梗塚と呼ばれる禁断の地であった。和泉家は九曜八家に連なる名家であったものの、それも今は昔のこと [続きを読む]
  • 左崎凛(レダ・エルネレイス)
  • 名前:左崎凛(レダ・エルネレイス)種:妖魔⇒千年ドラゴン時代:10世紀以降血縁者:ロノスティカ(曽祖父)・ラゼア(曾祖母)地域:トルメスト、アジェステリア、日本出典:『黎明ノ王』『終ノ刻印』『銀ノ鏡界』フォルセスカとの出会い 『悠遠ノ絲』における正ヒロイン。 本名レダ・エルネレイス。左崎凛という名は、彼女が日本に潜伏するにあたって、イリスに名付けてもらったもの。 生誕は、西暦896年。クリセニア領ロ [続きを読む]
  • 九曜楓
  • 名前:九曜楓(くよう かえで)種:人間時代:現代血縁者:司(父)・菫(母)・茜(妹)・夕貴(弟)・豪(祖父)地域:日本出典:『悠遠ノ絲』『終ノ刻印』『銀ノ鏡界』『蒼赫ノ王』千絲ノ封の守護者 『悠遠ノ絲』の正ヒロイン。 西日本における対異端の名家、九曜家の長女。茜の姉である。 『黎明ノ王』よりちょうど千年の時が経ち、かねてより危惧されていた死神の封印が自然消滅しようとしていた。それを防ぐため、かつて [続きを読む]
  • イリス・ゼフィリアード
  • 名前:イリス・ゼフィリアード種:観測者時代:10世紀以降血縁者:フォルセスカ(父)・レネスティア(母)地域:トルメスト、アジェステリア、日本出典:『黎明ノ王』『悠遠ノ絲』『終ノ刻印』『銀ノ鏡界』『蒼赫ノ王』悪魔と魔王の子 『悠遠ノ絲』における正ヒロイン。千年前、死神として生を受ける。フォルセスカ・ゼフィリアードとレネスティア・ミルセナルディスが親であるが、本人は気づいてはいない。レネスティアにいた [続きを読む]
  • 第52話 その約束は
  • 「えー……」 夜になって。 楓さんと泪さんが帰り、黎も早速日本を発った。それから小一時間ほどして、遊びにいった三人組が帰ってきた。 衣服が汚れ、少しぼろぼろになった茜の様子を見るに、どうも単純に遊んでいたようでもないけど。 で、それからしばらくの間、楓さんと泪さんがやってきて、発覚した状況を三人に説明した。 その中で、黎が一旦日本を離れるという話をした途端、由羅が声を上げたのだった。「ねえ、真斗… [続きを読む]
  • 第51話 所長の従兄妹
  •      /真斗「ただいまー」 って、俺の家じゃないけど、まあ何となく口をついて出る。 戻ってきたのはもちろん事務所の方だ。「真斗。早かったのね」 こちらを見て、黎は首を傾げた。 授業も受けてくると思っていたのだろう。 俺もそのつもりだったけど、結局飯だけで帰ってくることになってしまった。原因は無論、俺の後ろにいる二人であるが。「おや、お客さんですか?」 黎と一緒に座っていた上田さんが、俺の後ろの [続きを読む]
  • 第50話 特訓
  •      /茜「ち……っ」 こちらが放った咒法はあっさりと弾かれたが、それは予想の内だ。 あくまで隙をうかがうためのもの。「ふん!」 疾風のごとく、ハルバードが振るわれる。 かわし、背後に回る。 相手はこちらの姿を捉えてはいたが、身体そのものは私に背を向けてしまっている。 僅かではあるが、こちらの方に時間的猶予が生まれる。 好機!「はあああああっ!!」 ずっと溜めていた力を解放する。 右手よりあふれ [続きを読む]
  • 第49話 とある来訪
  •      /真斗「何よそれ!」 案の定、由羅は怒った。 朝になり、茜が戻ってくるのを待って、昨夜のことをざっと皆に説明したところで、一番に声を上げたのが由羅だったわけである。 事務所にいるのは、俺と由羅に、黎と茜、そしてイリスと所長である。「茜、別に何も悪いことしないのに!」「落ち着けって」「そんなの無理に決まってるじゃない! ねえイリス!?」 俺がなだめたところで、焼け石に水だったようだ。 一方、 [続きを読む]
  • 第48話 前門の虎、後門の狼
  •      /茜 多勢に無勢。 それは認めるしかなかった。 しかも相手は精鋭だ。 それを相手に真斗はよくやっていると思う。 ならば私は、この男を――「その程度か。拍子抜けよ!」 ザインが右手を掲げる。「――?ジィオ・ラグルア?!」 打ち下ろされる、雷撃の咒。「――はあっ……!」 避けたりなどしない。 真正面から押し退ける。「――?スィークティアスの光?よ!」 溢れた光が、雷撃を呑み込み、溢れて弾ける [続きを読む]
  • 第47話 強襲
  •      /真斗 深夜。 公園にて、俺達は落ち合っていた。「時間通りだな」「当たり前だろう」 身軽な俺とは対照的に、茜はそれなりの荷物を身につけている。 帰る準備は万端らしい。 ちなみに俺は、途中まで茜を送り、その後は囮になる予定だ。意味があるかどうかは知らないが、多少の気休めにはなる。「……確認しておくが、由羅あたりにつけられていないだろうな?」「大丈夫だろ」 念には念をということで、一旦茜と大 [続きを読む]
  • 第46話 国外脱出計画
  •      /真斗「だからね。明日あたりがあぶないと思うの」「うんうん。私もそう思う」 昼下がり。 柴城興信所内のテーブルに座り、何やら熱心に話す少女が二人。 淡い金髪と濃い金髪で彩られた二人組の少女は、はっきりいって日本でお目にかかれるような人種の人間ではない。 いや人間かどーかも怪しいけど。 とにかく、あまり日本人っぽくないその二人は、さっきからずっとああやって、あれこれと作戦を練っているようだ [続きを読む]
  • 第45話 優雅な午後のひととき
  •      /アルティージェ「ご苦労様だったわ」 昼下がり。 ようやく訪れてくれたその相手は、まずそう労ってくれた。「あれで良かったの?」 悪いとは言わせない、とそんな感情をちょっと込めて、聞いてみる。 わたしの前に座る銀髪の少女は、微笑んで頷いてくれた。「そう?」「ええ……。姉さんも、これで少しは変われると思うわ」 そう言って、レネスティアはわたしの出した紅茶に口をつけた。「ふうん」 どうやら彼女 [続きを読む]
  • 第44話 最強の王②
  • 「く――――あ……」 全てが収まった時、全身を打つ苦痛に俺は顔をしかめていた。 もうどこが痛いのかすら分からないくらいに、激痛が全身を巡っている。 俺に限らず黎も由羅も、吹き飛ばされている。「…………!?」 ハッとなった。 エクセリア――――あいつは!?「ふふふ……あははは。なぁんだ。その程度?」 俺がエクセリアを見つけたその場所に、アルティージェは立っていた。 その足元には、ズタズタになって倒れてい [続きを読む]