amanekouko さん プロフィール

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amanekoukoさん: 声・まっくら森
ハンドル名amanekouko さん
ブログタイトル声・まっくら森
ブログURLhttp://amanekouko.hatenablog.jp/
サイト紹介文天寧煌子の詩置き場。 暗くて痛い作風の詩を書いています。
自由文甚だ異形なる感受
異端の言葉難解と
我も違和感抱きたり

暗い暗いはリアリズム
それゆえ望み見えぬとて
どうやら我が詩不評なり

然れどままよ筆を執り
刻む足跡いしぶみに
誰ぞ一人と解き放つ
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供53回 / 321日(平均1.2回/週) - 参加 2017/06/18 20:31

amanekouko さんのブログ記事

  • ほんとうのこと
  •  美しい夢や、幻想や、願望や、一瞬のイメージを書くことにあまり興味はない(自分の作品の中にはそういうものがなくはないが)。私にとって、それは絵筆の役割だ。 文章には、「本当のこと」を求める。真実を見たいし、書きたい。 私は脚色が苦手で、「本当のこと」から遠く離れた空想はあまり書けない。アホみたいに「本当のこと」をいうバカと言われる。だから小説や戯曲などで発想を遊ばせるのが難しい。つまるところ、自分 [続きを読む]
  • 別れ
  • 一人の客が主人の店を訪れた路面に面したショーウインドウには色とりどりの商品が着飾って見目うるわしい愛想を振りまく客人は陳列棚に目を奪われはずんだ歓声を上げてウインドウの端から端を行ったり来たりここにあるのは主人の生き写しと思いその人に語りかけるように無邪気に微笑むのだショーウインドウの終わるところ路面に面した店の入り口は狭くひっそりと目立たないがたしかに店内に通じているその奥に控えている店の主人 [続きを読む]
  • うつわ
  • これだけこれがすべてこれしかないこれでなければこれいがいはありえないうつわをほうってかわりのうつわをさがしながらこれしかないうつわもやっぱりかかえてかわりのうつわをもとめる(2018.4.20)-------------------------------------------------------------------------------------------【ひとこと】 極意はかわりのうつわという言葉がひらめいた。 [続きを読む]
  • 出現
  • 魅せられるままの導きは転がる種に絨毯を敷いて大地に錨を降ろした地面に空に 繁茂する無数の根 のびる枝 ふえる葉蔦はからまり 苔まで生えたあの木になることもその木になることもできたのに木はこの地に姿を現し種の転がる先を果てまで描いて深々と根を伸ばした(2017.8.17)-------------------------------------------------------------------------------------------【ひとこと】 十数年の体験を一言にするなら…。 [続きを読む]
  • いびつの心臓
  • かれがそむけた心臓をときには頭上に掲げたくときには握り潰したくもありその拡声の臭気を前にきみもまた かぎつけられた愛憎の煙を嗅いだあわれなる きみがいびつの塊よ両極揺れる街宣よ自ら頼もしからぬ玉座よこの血をもはやかざすまいきみは心臓を その体内に戻しかたく糸で縫い合わせたかれの沈黙を遠ざけるために(2017.8.1)-------------------------------------------------------------------------------------- [続きを読む]
  • ひとり相撲
  • ――イラッシャイマセ――話がしたいのですが――何ヲ話シマショウカ? 君ノ好キナヨウニ話シテクダサイ――何を話してもいいですか?――何ヲ話シテモイイデス――じつは○○は××で、△△しました――○○ハ××デ、△△シタノデスカ――それはどういう意味ですか?――○○ハ××デ、△△シマシタ、トイウ意味デス――○○と××と△△の背景にある意味はなんですか?――ツマリ○○ハ××デ、△△シマシタ、トイウ意味デス― [続きを読む]
  • きみがいなくなったら
  • 愛する人が死んだときは死なねばならぬとむかし愛した詩人がいったもし きみがぼくを置いてどうしてもぼくのなかから消えるというならぼくはぼくをくびるかわりにきみをこの手に生み出しましょうどこにもいないきみのうたをぼくのうちに咲かせましょう行ってしまったきみの息吹を残されたぼくに注ぎましょう生きるほかはないのですから生きるほかはないのですから [続きを読む]
  • 遠いうた
  • 世界の片隅から呼びかける虚しい願いはこだまする届いても届かなくても声をかぎりに歌っていた消え入る祈りに絶望と透明な涙が混じる決して返ってくることのない声決して報われることのない声人に祈ると黙られるその法則をいつ知った?神様ではないのだから人間に祈りを受け止める器はないそれでも声をかぎりに歌っていた私は何を信じていたのだろう世界から景色が消えていくじぶんの歌だけがこだまする虚しい祈りに透明な [続きを読む]
  • カンテラ
  • 岩陰が闇に沈む暗黒の洞窟の奥奥、奥、そのまた奥深く肉厚に膨張した透明の膜を着ぶくれて沈黙に佇立している奇怪な異形の塊――それがわたし君よ カンテラに灯をともしその手に掲げ持てそうして黒く染まった足下をあきらかに照明しここまで歩みきておくれ  カンテラを掲げるな  お前はたちまち  狙撃されてしまうだろう君は知らないのだこの照明なしに洞窟を 闇黒を不可視の着ぶくれをわたしと君を隔絶している障壁 [続きを読む]
  • 踊る面接シミュレーション
  • 「いい? あなたは女優。ここは舞台。 女優になって堂々と舞台を演じる!」「なるほど……演じればいいんですね?」「じゃあ今度は僕がやってみるから。君が面接官をやって。 じゃあいくよ? 失礼しまーす。扉しめる。両手そえる」「え? そんなふうにこっち向くんですか?」「ここで左足を出す。そしてクイックターン」「ターン!? そんな半円形に?」「じゃあ今度君やってみて?」「左手でドアノブ持つ、胸をはる。失礼し [続きを読む]
  • ニコンの無骨――全消去の悲劇
  •  撮って撮って撮りまくったニコンデジタルカメラの愛蔵データがすべて――消え去った。 消去したい画像を表示させて機械右下の削除ボタンを押すと、上段に「表示画像」、中段に「 削除画像選択」、下段に「全画像」を選択するメニュー画面が出る。いつも失敗画像を削除するときは 、上段の「表示画像」を選択する。しかしこの時は、操作する右手のマルチセレクターを回す指が滑って全画像消去を選択してしまい、一枚を消去するつ [続きを読む]
  • 『拒食症の家』を読んで
  • 『拒食症の家』吉川宣行著、1998年発行、EPIC 日本自分史センターにて、詩「うめき」と同じ内容を職員に訴えて、閉架書庫から出してもらった自分史。一読してこれは凄い、入手したいと願う大満足の本だった。 家族との葛藤を通して、少女が拒食症になっていった過程、自分、親、きょうだいに課せられた人生の意味を探る一冊。自分に当てはめても、隣人に当てはめても、社会に当てはめても参考になる記述が満載だった。拒食症の心 [続きを読む]
  • 表出vol.1 声 まっくら森レポート
  •  2017年7月15日(土)〜7月23日(日)、池田町の土川商店「場所かさじゅう」にて表出vol.1 声 まっくら森が開催されました。 以下は、出品者の一人・天寧煌子目線のドキュメントです。ほぼ日記的内容になっています。◆7月15日(土)今回、天寧がメインに出す作品の意図とテーマ「まっくら森」の理念にズレがあったという事情もあり、あまり乗り気でないところからスタート。どうせ誰も来ないだろう……と思っていたら、朝 [続きを読む]
  • 客人
  • ここは小さい穴ぐら わたしの家誰も立ち寄らないとついしょぼくれて つい寂しくついふてくされもしてそれなのにきょう あなたはていねいな物腰で穴ぐらに進みきて暖炉の前に手をかざしたりなどして椅子に腰かけてくれるその止まった背中に ほんのりこみあげる口数少ないまなざしに ひっそり漂うおくゆかしさでもそれは家主に会いにきた客で客でない見知らぬひとの多くは やはり穴ぐらを横目でチラとうかがって何事もなかった [続きを読む]
  • 穴ぐらと重力
  • 薄暗い穴ぐらの奥まった 最も深い底の底そこにわたしは置いてきた窮迫したこわもての告訴状かれらとちぎれたたったひとつの千言をどうしてもかれらに届けなければならないいちばんとうとい言伝をだがかれらの歩幅は大きくその歩調は早すぎてものの見事に穴をよける表通りのパレードは上澄みをすくって通り去る舞台の壇上が楽屋の暗部をますます濃く沈めてゆく忙しい現代人はそそくさとおのれの生活にかえっていくばかりだその [続きを読む]
  • 晴れ間の急迫
  • 行かなくてはならないわたしの足どりは重い過去の亡霊が立ち上がってくるその亀裂が生じる瞬間がまるい調和のなかからぎらと顔を突き出すのが見えてしまうから晴れた空が突然かげり雨降る間もなく稲妻が落ちてくるその急迫が光るのを鮮烈に感触するから(2017.7.19)----------------------------------------------------------------------【ひとこと】 来場者とほんの少し接触するだけでいろんなことをいっぺんに感知してしま [続きを読む]
  • 胸騒ぎ
  • あまりにもまるい達成が続くのでもしやあなたを押し切ったままひとり得意の終止符を発行してすましているのではないかと疑念がさわいでおりますあなたが少しばかり口をひらこうともさらにもの言いたげな峻烈の物語が角張らない笑顔の後ろに匿われているのでしょうねもう少し 幕の撤去を頂戴したかったのですけれど……玄関の前でお暇するべきでしょう難しい調和ですね(2017.7.18)----------------------------------------- [続きを読む]
  • 屠る歌
  • びりびりに引き裂いて散らばった嘆きをゴミ箱に屠る手をためらい胸に抱えてもう一度抱きしめる紙屑の端にはちぎれた無数の文字が名残惜しげに繊維のうえにうごめいた――いやだめだ お前は片輪だ間引きされる定めの子日陰を歩む斜陽の嘆き見たろう かれの素通りする足を一瞥もくれない乾いた目をだからその紙屑も後生大事に抱えてないで 肥溜めへひといきにぶちこんでしまえ陳列台から一つ残らず薙ぎ払いマッチをつけて燃やし [続きを読む]
  • 花壇の物語
  • 長く重苦しい冬の年月は透明な患いを吹雪にのせぽとりと吐息をこぼしました主は誰かに対して何かの意図をもって嘆息したのではないのですひとりでの出生でございました歓待のまろやかな呼び声拍手にちぎれる艶やかなリボンに騙されてはなりませぬ調和の中に断絶が隠されておりますパトロンが産着を高く持ち上げようともこれは観賞の花壇に埋め込まれた不機嫌な爆弾薄汚れた排泄なのですからあなたが顔をしかめないはずはないのです [続きを読む]
  • だるまの無言
  • 手足なく口のきけないだるまは地べたをころがりながらからだで詩を吐くだるまの無言はとうといんだ(2017.7.17)----------------------------------------------------------------------【ひとこと】「地べたを這いずりながら」のほうがいいかなぁ?「地べたをころがりながら」のほうが自然かなぁ?と迷いながら、今も言葉定まらず。 [続きを読む]
  • 詩日記:普遍の掌に爆発する特殊
  •  2000年頃から、苦しくなると詩のような言葉を吐かずにはいられなかった。自分の詩がヘタクソであることは、5、6年前からよく知っていた。2015年に作品をブログにまとめたが、それはいかにも稚拙でヒステリックな叫びだった。2016年冬、「詩」といえるようなものができたと思った。そしてようやく、2017年最近のことだ、詩を書く人間としての自覚が出てきた。今年になってようやく、詩が書けた感があったのである。 詩の展示を [続きを読む]
  • 蟻の欠落
  • 蟻は山の巨大を知った蟻は体の小粒を知った  歌を歌えば歌うほど  歌は足りない  言葉を手繰れば手繰るほど  言葉は足りない捻りなくただありのままをかたどるだけが蟻の仕事だったときには己の住処さえうっかり零してしまうこともあった勢いばかりの野暮天は堂々たる建築を前に紅潮していた我流でなければすくい取れない直截がそこにあったまわりくどい技巧よりも真理を一散に彫刻する意思がそこにあった美の手際を [続きを読む]
  • こよい本ができる
  • こよい手製の本ができるめんどくさい階段ひとまたぎのてっぺんをぐわっとたぐり寄せたい(2017.6.27) [続きを読む]
  • うめき
  • へたでも しろうとでもこれをかかないではいきていられなかったすごみのあるほんがみたいのですそういうほんはおくにおいやられてうまい りっぱなほんがおもてにのこっているのではないのですかせんそうをかたりつぐのはもちろんとてもだいじです がきょうかしょにのらないひとりのにんげんのうめきをこれをかかなければしんでしまったかくことによってかきてのいのちをすくったすくえた かもしれないそういううめきをよみたい [続きを読む]