クロール さん プロフィール

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クロールさん: ネット小説「works」
ハンドル名クロール さん
ブログタイトルネット小説「works」
ブログURLhttps://ameblo.jp/fpkks223/
サイト紹介文「かっぱのななこ」超連載ちう。 火曜、土曜更新!
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供40回 / 173日(平均1.6回/週) - 参加 2017/06/20 22:38

クロール さんのブログ記事

  • 室内ガール
  •       包まれていたいの              フワフワと柔らかくて あったかいものに いつも うちのケトルの音は、Jアラートに似ている。枕元のスマホを覗いたけど、何も表示されていない。 ・・・?。。。 そういえば、お湯を沸かしていたんだっけ。北の独裁者が殺されたから、アラートはもう鳴らないものだとみんな信じてる。 ある意味勘違い。ある意味、平和な世界。 私の部屋には床がありません。 [続きを読む]
  • 逃走ガール
  • 朝日をはらんだ東京湾が、一面のさざ波を立てています。向かい風が走る私の髪を乱して、刺すような空気が耳を痛くします。AM6:30吐く息はすっかり白い。もうすっかり冬なのね。 25歳、私の名前はなお。毎朝、お台場海浜公園をランニングするのが日課。 今年も12月がやってきました。 密かな私の愉しみ。「趣味」ともいえるその愉しみが、ピークを迎える季節です。 東京の街に、無防備に飾られた様々なイルミネーション。多 [続きを読む]
  • 偶像ガール
  • 「Amitie(アミティエ)」とは、7人組のアイドルユニット。 いつか「wikipedia」に載ったら・・を、かつては想像してたその書き出しの言葉。 私はレイ。19歳。アミティエの「ドリームイエロー」と称される黄色担当。 でもほんとに好きな色は黒なのだよ。アイドルの色彩の中では拒まれ、成り立たない歪なcolor。 「みんな〜〜!、ありがと〜〜!」 リーダーのユッコの声が合図。私達は大きく頭を下げると、まばらな拍 [続きを読む]
  • 難民ガール
  • 給料日まであと6日。 なのに、財布の中身が64円です。 50円玉1枚+5円玉2枚+1円玉4枚=・・。おいくらでしょうか? 合計金額は、何度計算しても64円ですよ。。。 そんな22歳の女子をあなたはどう思いますか? これは現実。実在する不幸な・・。       もとい!自らを「不幸」などと唱えて可哀想がられるのは、なんでも世界のせいにする悪い連鎖の原因ですね。兎にも角にも!「東京」という街は私のような「難民 [続きを読む]
  • 投稿ガール
  •                              ここ 私     ここよ                         私                             ちがう、こっち ここよ                     私          ここにいるよ                                私を見つけて       [続きを読む]
  • 臨界ガール
  •                 「・・ん・・・ .。。  はぁ!」 思わず漏らしてしまった自分の声で目が覚めた朝。外は薄暗い。時計はまだ5時半。 明け方の部屋の空気はひんやりしてるのに、うっすら汗ばんで乱れたパジャマ。 左手はブラジャーの外れた胸をまさぐり、右手は両腿の奥に指を這わせていた自分。荒い呼吸を落ち着かせ、寝返りをうってゆっくり夢から覚める一人の部屋。     いやらしい匂 [続きを読む]
  • 進路ガール
  • if = もしも 「奈美、ちょっと・・いいかなぁ?」 進路指導室に向かう廊下で声をかけたのは、幼馴染の麻衣だった。 言いだしにくそうなその顔で、話の内容はあらかた予想がつく。きっと敦子の中絶費用のカンパの相談だ。 その麻衣の腕をクラスメイトの優姫が強引に引っ張った。まるで烏が獲物をさらっていくかの如く素早さ。そのまま麻衣は、私への用事を言いだせないまま連れ去られた。 「なんで委員長に言 [続きを読む]
  • 文鳥ガール
  • すみません。人を殺しました。 警察に自分で通報しました。 割と落ち着いて、住所とか言えました。時計を見ると15時48分でした。 「何分ぐらいで来るのかな?」と考えて、部屋を見渡しました。 トオル君がうつ伏せに倒れています。             真っ赤・・・。。      ちょっと違うな。                            じゃないな。 結構、黒ずんだ血がフ [続きを読む]
  • 拳銃ガール
  • へえぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜。。。驚いた!!!! 「類はともを呼ぶ」っていうか、なんて言いましょうか。こんなことって、あるんですねぇ。。。 それは宅急便による単純な配達ミス。私、「小森かなこ」の部屋に届いた「小森かなた」さんの配達物。住所も練馬区上石神井。どうやらこのアパートの5階に「小森かなた」さんはお住いのようなんですよ、世間は狭いわ、悪い事できないわ。宅配物に心当たりがあって、確認もしない [続きを読む]
  • 家出ガール
  • ただ、ここじゃないどこかへいきたいだけ。 大袈裟なメッセージもなければ、今の日常に抵抗する正義も持ち合わせていないの。 ただ、ここじゃないどこかへいきたいだけ。 それだけなんだ。。 西武新宿線、高田馬場の駅で降りた赤いタイトスカートの韓国人。座っていたシートの残り香がまだキツイ!せっかくの白いブラウスが黄ばみそうで怖いくらい。 私のこめかみをギリギリと、いつまでも鳴らしていた。 10月の午後 [続きを読む]
  • 「かっぱのななこ」 最終話
  • もえ。 信じられないだろうけど、これが本当の私の姿。 嫌われても仕方ない。怖がられても仕方ない。 嘘ついててごめん。 帽子を脱ごうとする手が震える。私の震える手を止めたのは、寒空の下ですっかり冷えきった手。大好きなもえの手だった。冷たいけど温かく、柔らかい手だった。 前が見えなくなるくらい、私の帽子を両手でギュッと深くかぶせる。 「知ってたよ。ななこ、河童でしょ。」 「うんうん、そうなのだ、 [続きを読む]
  • 「かっぱのななこ」 24話
  • 貨物列車が到着したのは品川の「とうきょうそうごうしゃりょうせんたーしゃこ」。無事脱出したのはいいが、 ここからもえの家へはどうやって行けばいいのだ? 広い通りの景色に見覚えがある。あぁ、この道は私がトラックの荷台から植え込みに飛び降りた道だ。 あの時、パオパオとけたたましく通り過ぎた白い車は「きゅうきゅうしゃ」。私がケガしてると心配した「ひと」が、勝手に呼んでくれたに違いない。 つくづく、「ひ [続きを読む]
  • 「かっぱのななこ」 23話
  • たった数日の留守だったのに、ずいぶんと里の我が家が懐かしい。 帰宅は丑三つ時。ハチローの部屋の明かりがまだついていて、それだけでホッとした。 「餓死してないか?」なんていう私の心配は全く要らぬお世話であり、「ぺやんぐ」というヤキソバをズルズルとすすり、ハチローは「ぱこそん」に向かっていた。 予想通りだが私の心配より、買ってきた「すまほ」を催促するハチロー。 脱いだサロペットのポケットから、帽子に [続きを読む]
  • 「かっぱのななこ」 22話
  • 騒がしい昼間の「とうきょう」。煌びやかな夜の「とうきょう」。そして、朝の「とうきょう」は、それら全てが跡形もないような厳かな顔をしていた。 もう使わないお金を全部、もえの部屋のテーブルに置いてきた。もう私が使うことはない。せめてもの河童のお礼なのだ。 ハチローのスマホだけを右ポケットに突っ込んだ。 もえはまだ眠っている。 長いまつ毛と小さな寝息。時々鼻がヒクヒク動いてる。無防備で笑っちゃうのだ。 [続きを読む]
  • 「かっぱのななこ」 21話
  • 冬の河原は少しだけ、塩辛い匂いがする。 大きな川の流れを遡り、風が「うみ」の匂いを運んでいる。里とは違う姿をした「とうきょう」の川だけど、水の近くが落ち着くのは私が河童だからなんだな。 「ちょっと寒いね」と言いながら、もえがまふらーを膝に置く。「しえろいりお」という「かふぇ」の外のテーブル。 当たり前のように「くりすますつりー」が飾られ、小さな「さんた」の人形がモミの枝の隙間から顔だけ覗かせて [続きを読む]
  • 「かっぱのななこ」 20話
  •      「開いた口が塞がらない.」 文字通りこのことなのだ。 「すかいつりー」は「とうきょうたわー」よりはるかにデカかった!白い柱が幾重にも絡まりてっぺんが見えない、巨大な樹のようだ。ず〜〜っと見上げすぎて、すっかり首が痛いのだ。 良く晴れた冬の日差しに右手をかざす。 「ンふふ。。?」 嬉しくて顔がにやける。何度見てもきれいなのだ。 昨夜の約束。もえは私の爪に色を塗って飾ってくれた。 青と白の沢 [続きを読む]
  • 「かっぱのななこ」 19話
  • 「ふんぎゃ〜〜〜〜〜!!!」 洗面所の時計は21:56。河童の叫び声が響き渡った、「とうきょう」の「びる」の「おふろば」。 何もわからず蛇口をひねると、頭上の「しゃわー」から出てきたのは熱湯だった。もえが「何事か!?」とばかりに部屋に飛び込んでくる。 「ななこ!なんで服着てるのよ!?」 仕方ないのだ。。お風呂などはじめてなのだ。 そうか、「ひと」は裸になってお風呂に入るのだった。服がびっしょりに [続きを読む]
  • 「かっぱのななこ」 18話
  • 「すまほ」も無事に買えた。「すかいつりー」は見られなかったが、負けず劣らずの「とうきょうたわー」もしかと見た。うすのろのハチローはちゃんとご飯食べてるだろうか?少し心配だが、まぁいいや。 「とうきょう」は煌びやかに瞬いているが、具合よく月のない夜空。用も済んでこっそり帰るには都合のいい夜。やり残したことはないのに、「ひとに関わるな」と言ったハチローの言いつけは、どうやら守れそうにないのだ。 [続きを読む]
  • 「かっぱのななこ」 17話
  • 里で練習してきた名前の書き方。 河童の手は水かきが邪魔で、細いペンなどが上手くつかめない。それに比べて「ひと」の手は便利なのだ。物を書いたり裁縫をしたり、細かい仕事するのに長けている。特に先っちょについている「爪」というのが、どこか可愛くてお気に入りなのだ 「川田ななこ」 紙の上を滑る「ひと」の手と文字。それは私の手であり、教わった私の「ひと」の名前。ハチローの郵便物にいつも書かれていた名 [続きを読む]
  • 「かっぱのななこ」 16話
  • 里と違い、やたら建物に囲まれたとうきょうは夕焼けが見えない。それでも夜はやってくる。まちは次第に薄暗くなり、たくさんの灯りが目を覚ますように灯り始めた。 女の子の名前は「もえ」。持っているのは「琵琶」ではなく「ぎたあ」という楽器だそうだ。とうきょう生まれのもえは、この近くに一人で住んでいるのだという。私は今日、とうきょうへやってきたことを話すと、ようやくその目的を思い出した。 「もえ!なな [続きを読む]
  • 「かっぱのななこ」 15話
  • 前を見ても、上を見ても、右を見ても、左を見ても、後ろを見ても、どこもかしこも看板なのだ。「とうきょう」の街は様々な看板が、置かれ吊るされ、靡きぶら下がり、道を走る「とらっく」そのものも看板だったりする看板祭りだ。 スラッとキレイな女の「ひと」が巨大な写真となり、「びる」のてっぺんで微笑んでいる。右手に持っている瓶は「お茶」らしい。世界で1番美味しそうに見せるかの如く、優し気に笑っていた。 [続きを読む]
  • 「かっぱのななこ」 14話
  • 高いはずの冬の空。 高い「びる」に囲われ、その隙間から覗く冬の空さえ、さながら「ひと」が描いた模様のようにさえ見える。 鉛色の縞模様の雲が、建物の間を張り巡らされた電線と絡まりそうだ。行きかう車。多くのひとのざわめき。 ここが「とうきょう」。 「はぁ〜〜〜」だの「ほえ〜〜〜」だの、さっきからため息しか出ないのだ。 「頼むから目的を忘れないでくれよな。」 口うるさいハチローの言葉を思い出す。もちろん [続きを読む]
  • 「かっぱのななこ」 13話
  • 「ひと」の作った乗り物は、こうも恐ろしいものなのか。もうこりごりのクタクタなのだ。 私の乗った(しがみついた)電車は長い時間をかけ、結局どこにも止まらず走り続けた。 ハチローにもらった地図は、もうさっぱり当てにならないはず。敷き詰められた何本もの線路が、ただただ広がる殺風景な景色。 どこなのだ?ここはいったい? 「俺は速いぜ、走らせろ!」とばかりに待ち構えた電車が、何台も顔を揃え並んでいる。 見 [続きを読む]
  • 「かっぱのななこ」 12話
  • 里を下りると、平らな黒い道が真っすぐ続く。歩くことさえ楽しようとする「ひと」が作った「あすふぁると」と言うこの道は、河童の私には歩きづらい。 「ひと」の暮らしが集まる村に辿り着いた。小さい村ながらも懐かしい「ひと」の暮らしが残っていて、私は少し安心した。年の瀬が近いせいだろうか。一軒の開けた玄関から門松の支度をしている家族の姿を見つけた。 しばらく見なかった「ひと」の暮らし。時代も変わり、ここ [続きを読む]
  • 「かっぱのななこ」 11話
  • 白いブラウスに青いデニムのサロペット。うむ!やはりこれが一番しっくりくるのだ。拾った木の実がたくさん入りそうな、大きな胸ポケットがいい。 「いんたーねっと」は便利なのだ。今の「ひと」の生活を知ることができるばかりか、家に居ながら欲しいものは全て手に入る。 とうky・・もとい、「すまほ」を買いに行く私に,「服でも買ったら」と言い出したのはハチロー。私は「ぱこそん」の「ぞぞたうん」で、気に入った服 [続きを読む]