たまご さん プロフィール

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たまごさん: 幸町IVFクリニック院長と培養士のIVFこぼれ話
ハンドル名たまご さん
ブログタイトル幸町IVFクリニック院長と培養士のIVFこぼれ話
ブログURLhttp://blog.livedoor.jp/saiwaicho_ivf-tamago/
サイト紹介文幸町IVFクリニックの院長と培養士が、医療者の立場から体外受精の正しい情報を発信します。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供50回 / 348日(平均1.0回/週) - 参加 2017/07/09 16:01

たまご さんのブログ記事

  • 慢性子宮内膜炎による着床不全
  • 幸町IVFクリニック院長 雀部です。今回は、慢性子宮内膜炎の話です。着床不全の原因には、いろいろとありますが、そのひとつとして慢性子宮内膜炎が、最近注目を集めています。診断方法は、子宮鏡検査、病理組織検査、培養検査などがありますが、ゴールドスタンダードは、病理組織検査です。子宮内膜生検を行い、病理検査に提出します。病理検査では、免疫染色という方法で、炎症細胞のひとつである形質細胞を診断します。今月発 [続きを読む]
  • レスベラトロールで卵の質改善
  • 幸町IVFクリニック院長 雀部です。今回は、レスベラトロールの話です。レスベラトロールとは、赤ワインに含まれているポリフェノールの1種で、強力な抗酸化作用があります。長寿遺伝子と言われているサーチュイン遺伝子を活性化させる可能性が報告されています。他にも、脂質・糖代謝の改善、認知症予防、抗癌作用などが期待されています。不妊治療への応用も検討されています。5月に発表されたばかりの論文です。Liu, M. J., et [続きを読む]
  • 禁欲期間って何?
  • 幸町IVFクリニック院長 雀部です。今回は、ご主人の禁欲期間の話です。体外受精や顕微授精の治療周期に入ると、「ご主人の禁欲期間を調節してください。」という話がでます。我々は普段当たり前のように使っている表現なのですが、患者さんの中には「ご主人の禁欲期間」と言われても何のことかわからない方がいらっしゃいます。ご主人の禁欲期間とは、射精から次の射精までの期間を指します。WHOのガイドラインでは、この期間を2- [続きを読む]
  • ネットより運動
  • 幸町IVFクリニック院長 雀部です。これまで、食事、睡眠を取り上げてきましたが、運動も忘れ
    てはいけません。今回は、運動の話をしましょう。早速、今年4月に発表されたばかりの論文を紹
    介します。Russo, L. M., et al. (2018). "A prospective study of physical activity and fecundability in women with a histor
    y of pregnancy loss." Hum Reprod.流産歴1-2回、年齢18-40歳の健康な女性1214人を対象とした研究です。
    (妊娠と [続きを読む]
  • レスキューICSI
  • 幸町IVFクリニック院長 雀部です。今回は、レスキューICSIの話題です。「レスキューICSIって何?」という方のために少し説明しておきます。通常の体外受精(媒精)を行った場合、受精の確認を採卵日の翌日朝に行います。この段階で未受精だと、卵子はそのまま廃棄になってしまいます。ところが、この廃棄になってしまう卵子の中には、顕微授精をやれば救える卵子が含まれています。そのような卵子を救う顕微授精ということで、レ [続きを読む]
  • 果物とファストフード
  • 幸町IVFクリニック院長 雀部です。今回は、食生活と妊娠のしやすさについてです。不妊クリニックで食生活など生活習慣に注意するように言われても、何をどうすればいいのかわからない方が多いと思います。その答えとまではいきませんが、参考になる論文が発表されています。今月発表されたばかりの最新の論文です。Grieger, J. A., et al. (2018). "Pre-pregnancy fast food and fruit intake is associated with time to pregnan [続きを読む]
  • イノシトールで卵の質改善
  • 幸町IVFクリニック院長 雀部です。早速ですが、「イノシトール」というサプリ、聞いたことありますか?あまりなじみの無いサプリかも知れませんが、不妊治療にとっても役立つのです。イノシトールとは、ブドウ糖から生合成される糖アルコールの一種です。かつては、ビタミンB群に属すると考えられてきましたが、研究が進むにつれてビタミンの定義を満たしていないことがわかり、現在ではビタミン様物質として扱われています。9つ [続きを読む]
  • AMHが低い方は閉経が早い?
  • 幸町IVFクリニック院長 雀部です。今回は、抗ミュラー管ホルモン(AMH)の話題です。今月発表
    されたばかりの最新の論文を紹介します。Bertone-Johnson, E. R., et al. (2018). "Anti-Mullerian hormone levels
    and incidence of early natural menopause in a prospective study." Hum Reprod.AMH値と早期閉経の関係を検討した
    症例対照研究です。45才より前の閉経を、「早期閉経」と定義しています。血液検体の収集は1996
    〜1999年 [続きを読む]
  • 飲み物と体外受精の成績
  • 幸町IVFクリニック院長 雀部です。睡眠、タバコと生活習慣改善の話が続いています。今回は、
    飲み物の話です。さっそく論文を紹介しましょう。Machtinger, R., et al. (2017). "Association between preco
    nception maternal beverage intake and in vitro fertilization outcomes." Fertil Steril 108(6): 1026-1033.2014年〜2016年に
    生殖補助医療による治療を受けた140人の患者さんを対象とした前向き研究です。普段飲んでいる飲 [続きを読む]
  • 男性のタバコと妊娠
  • 幸町IVFクリニック院長 雀部です。前回、妊娠しやすい身体づくりには睡眠が重要だという話をしました。今回は、タバコの話です。昨今の禁煙ブームで、喫煙者はさぞかし肩身が狭い思いをしているのではないでしょうか?私自身も30代半ばまで喫煙者だったので、なんとなく気持ちが分かります。そして、追い打ちを掛けるように不妊クリニックでまたタバコの話をされて、もううんざりという顔している患者さんをよく見かけます。当院 [続きを読む]
  • 睡眠妊活
  • 幸町IVFクリニック 院長 雀部です。当院は体外受精の専門クリニックですが、妊娠しやすい身体作りにも力を入れています。体外受精の専門クリニックが、なぜ妊娠しやすい身体作りを指導するの?と違和感を覚える方いらっしゃいませんか? その違和感を覚える方は、体外受精という技術を過大にイメージしている可能性があります。体外受精は生殖補助医療と言われている通り、生殖を補助する技術です。 対象となるご夫婦の実力以上の [続きを読む]
  • 胚移植するなら分割期?胞胚期?
  • 幸町IVFクリニック院長 雀部です。今回は、胚移植を行う時期の話です。体外受精を経験された方はご存知だと思いますが、胚移植を行う時期として、分割期と胞胚期があります。一般に、分割期移植は2または3日目、胞胚期移植は4〜6日目に行うことが多いと思います(採卵日が0日目です)。そして、胞胚期移植の方が、分割期移植より妊娠率が高いことが知られています。なぜ、胞胚期移植の方が妊娠率が高い?2つの理由が考えられてい [続きを読む]
  • ○○をよく食べる人は内膜症になりにくい?
  • 幸町IVFクリニック院長 雀部です。今回は、日々の食べ物と子宮内膜症の関連についてです。〇〇をよく食べる人は内膜症になりにくい?何をよく食べると内膜症になりにくいのでしょうか?さっそく論文を紹介します。Harris, H. R., et al. (2018). "Fruit and vegetable consumption and risk of endometriosis." Hum Reprod.Human Reproductionという雑誌は、生殖医学領域では定番の医学誌です。この論文は、1991年から2013年まで2 [続きを読む]
  • 着床しやすい内膜とは?
  • 幸町IVFクリニック 院長 雀部です。今回は、子宮内膜の評価についての話です。凍結融解胚移植周期では、胚移植前に子宮内膜評価のための診察が組まれます。その診察では、超音波検査とホルモン検査で子宮内膜の評価を行います。超音波検査で診ているのは、子宮内膜の厚みとパターンです。以前より、子宮内膜の厚みは8mm以上、パターンは木の葉状(下図)が妊娠し易いと言われています。この基準を満たす症例はOK、満たさない症例は [続きを読む]
  • DHEAサプリは着床にも効く?
  • 幸町IVFクリニック 院長 雀部です。今回はDHEAサプリの話題です。DHEAとは?DHEAは、Dehydroepiandrosterone(デヒドロエピアンドロステロン)の略称で、テストステロンやエストロゲンなどの前駆体です。DHEA自体は、弱い男性ホルモンの働きをします。このDHEAは、サプリで簡単に摂取できます。卵巣予備能低下女性に投与することにより、生産率の改善が期待でき、 Cochrane Database Syst Revでは、中等度のエビデンスとされていま [続きを読む]
  • タイムラプス de 性別診断?
  • 幸町IVFクリニック 院長 雀部です。前回、タイムラプスシステムの導入によって胚の形態的評価の精度が上がる可能性について書きました。タイムラプス関連の論文を探している最中に、面白い論文を見つけました。Bronet, F., et al. (2015). "Is there a relationship between time-lapse parameters and embryo sex?" Fertil Steril 103(2): 396-401.e392.タイムラプス動画より得られる胚の発育に関するパラメーターと胚の性別の関 [続きを読む]
  • タイムラプス de 妊娠率アップ?
  • 幸町IVFクリニック 院長 雀部です。前回の記事で、胚の形態的評価は、あくまでも目安であり絶対的でなものではないという話をしました。しかし、形態的評価は胚を壊すことなく簡単に胚を評価することができますので、優れた方法であることには間違いありません。そして、その精度向上に貢献することが期待されている技術が普及しています。従来の胚評価法従来の胚評価法は、採卵日の翌日午前中、3日目の午前中、5日目の午前中のよ [続きを読む]
  • 大きな声ではできない妊娠率の話
  • 幸町IVFクリニック 院長 雀部です。前々回、前回と2回続けて凍結融解胚移植の話が続きました。胚の凍結保存や融解胚移植について、理解を深めていただけたかと思います。ところで、凍結融解胚移植の妊娠率は、新鮮胚移植の妊娠率より高いって知ってましたか? どれぐらい高いのでしょうか?日本産科婦人科学会は、全国の生殖補助医療実施施設の治療データを集め、まとめた結果を毎年公表しています。平成 28 年度倫理委員会 登録 [続きを読む]
  • なんでわざわざ凍結? その2
  • 幸町IVFクリニック 院長 雀部です。前回凍結の技術が新しくなって成績が改善したと言う話をしました。しかし、「凍結技術の成績が改善したからといって、なんでわざわざ凍結しなければいけないの?」という疑問を持たれている方がいらっしゃると思いますので話の続きをしましょう。【関連記事】なんでわざわざ凍結? 凍結融解胚移植に持ち込むメリットを3つ挙げておきます。1 融解胚移植の方がより良い着床環境を作ることができる採 [続きを読む]
  • なんでわざわざ凍結?
  • 幸町IVFクリニック 院長 雀部です。前回ERA検査の話をしましたので、その関連で凍結融解胚移植の話をしましょう。これは日本産科婦人科学会が毎年発表している、日本全国の生殖補助医療のデータをまとめたものです。1992年から2015年までの年別出生児数がグラフになっています。生殖補助医療による出生児数が右肩上がりに伸びているのが分かります。ものすごい伸びですね。データをもう少し詳しく見てみましょう。青い部分は体外受 [続きを読む]
  • ERA検査 (子宮内膜着床能検査)
  • 幸町IVFクリニック 院長 雀部です。今回は、ERA検査(endometrial receptivity analysis)という子宮内膜着床能検査の話です。「ERA検査って何?」という方のために、内容を説明しておきます。「着床ウィンドウ」ってご存知ですか? 子宮内膜に、ある一定の時期だけ着床のための窓が開き、タイミングよく受精卵が来るとスムーズに着床するという概念です。逆に、窓が閉じているときに、受精卵が来ても着床することができません。も [続きを読む]
  • 他力本願
  • 幸町IVFクリニック院長雀部です。食事や栄養素の話が続いたところで、妊娠しやすい身体づくりの重要性について話をしておきます。まず、問題を1つ。奥様の年齢など背景条件がほとんど同じご夫婦に対して、同じやり方で体外受精をやったとします。その結果、すぐ妊娠するご夫婦と、繰り返し体外受精をやらないと妊娠しないご夫婦がいます。その差は何だと思いますか? 運でしょうか? 私は、体質の差だと思っています。ではその体 [続きを読む]
  • 葉酸対策
  • 幸町IVFクリニック 院長 雀部です。前回、血中葉酸値とビタミンB12値が高い方は体外受精の成績が良好という論文を紹介しました。今回は具体的な葉酸対策の話をします。A サプリで摂る葉酸は、サプリで摂るのが手っ取り早いです。厚労省は、1日0.4mg(400μg)の摂取を勧めています。当院でも初診の段階で、妊娠を希望されている方全員に、葉酸のサプリを摂るように勧めています。妊娠すると葉酸の需要が増えるので、1日0.8mg(800 [続きを読む]
  • 食事で摂った方がいいものありますか?その2
  • 明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。幸町IVFクリニック 院長 雀部です。今回は「食事で摂った方がいいものありますか?」の第二弾です。第一弾では、不足しがちな栄養素としてあまり知られていないビタミンDを紹介しました。第二弾は、不足しがちな栄養素の中では最もポピュラーな葉酸の話です。葉酸と言えば、児の神経管閉鎖障害との関連が有名ですね。厚生労働省は、児の神経管閉鎖障害を予 [続きを読む]
  • ビタミンD対策
  • 幸町IVFクリニック 院長 雀部です。今回は、前回の続きでビタミンD対策の話です。前回の記事を読んでいただければ、ビタミンDが妊娠しやすい身体作りに重要な可能性があるということがわかっていただけたと思います。A 現状を知るビタミンDが足りているかどうかを知るためには、血液で25-OHビタミンDという項目を調べます。 25-OHビタミンD(ng/mL) 30以上 足りてます [続きを読む]