john john さん プロフィール

  •  
john johnさん: 通奏低音
ハンドル名john john さん
ブログタイトル通奏低音
ブログURLhttp://bassocontinuo.blog.fc2.com/
サイト紹介文こころから溢れるものに従って生きていくときに浮かぶ心象風景です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供59回 / 283日(平均1.5回/週) - 参加 2017/07/10 10:59

john john さんのブログ記事

  • 勤勉
  • いつからこんなに勤勉になったのだろう。仕事中は目の前の作業に集中する。手加減はしたくない。それで給与が変わるわけではないし、得た技術が今後の人生に役立つわけでもない。確かに周囲には感謝されるし上司は会うたびぼくをべた褒めだ。それ自体は嬉しいが認められるために働いているわけではない。承認要求など他者に求めてはいない。たぶん、勤勉な自分が好きなんだろう。真面目に真剣に熱心に働くことはそうすること自体に [続きを読む]
  • 愛の幻想
  • 今週は夜勤だ。深夜12時から翌朝まで働く。残業がある場合、つまり今週は帰宅するのが午前10時過ぎだ。就寝は昼過ぎから夕方にかけてだがどうしても慣れない。浅い眠りの中で夢ばかり見る。夢には子供たちがよく出てくる。子供たちは幼い姿でぼくにかけよりはしゃぐ。どうしてそんなに楽しいのか分からないが、ぼくが仕事から帰る度に玄関まで走ってきては抱きつく。それぞれキャキャ騒ぎ一日の出来事をまくしたてる。妻はまだ若い [続きを読む]
  • 聖マタイの召命
  • にび色の空だ。雨雲が低く流れ風は冷たい。雲の合間に湖水のような青がわずかにのぞく。ぼくはブラジル産のコーヒーをすすり煙草を吸う。煙は窓に流れ空に散る。片頭痛は低気圧のせいだろう。背骨がきしみ胃がひりひりする。昔のぼくに戻ったようだ。「あなたはまるでカラバッジョの『聖マタイの召命』に描かれてるマタイのよう。イエスに命じられても振り向きもせず金貨を数えている若者よ。周囲の様相を気にも留めず陰鬱な自分の [続きを読む]
  • 祈り
  • 祈りは沈黙に潜む。それは願いとも希望とも違う。思考にも含まれない。言葉は端緒に過ぎず祈りは沈黙の海辺に包隠される。ぼくに信じる宗教はない。どの信仰にも関わらない。それでもぼくは祈る。それを祈りと呼ぶかどうかは定かではないが、ぼくはぼくの祈りを持つ。習慣としてキリスト者のように跪き言葉を紡ぐこともあるが、それは始めに過ぎずほとんどは沈黙に過ぎる。水に身を沈めるように沈黙にゆだねる。縛めを解き、過去も [続きを読む]
  • 桜咲きコステロは元気に歌う
  • 桜咲く。どこもかしこも花びら舞う。ぼくはコステロの初期のアルバムを聞きながらぼんやり眺める。このブログは誰のために綴るわけではない。意味は考えず息を吐くようにただ言葉を発っする。ぼくは何する気力も湧かずぼんやりと過ごしている。仕事は多忙を極めそれなりのやりがいやら達成感はあるが、それが本当にやりたいことかと問われたら違う。どんなときでも前向きでいようと決めてはいるがたまには気分も滅入る。そんなとき [続きを読む]
  • 桜咲く
  • 初夏のような暖かさだ。青空はどこまでも広がり風は柔らかい。近所の森林公園まで歩くと桜が咲いていた。雪化粧の富士山の下に淡いピンクの花びらが陽ざしを浴び揺れている。雪の富士、淡い桜、まるで日本の観光ポスターだ。でも、写真とはまったく違う。風の肌ざわり、花の香り、土の感触、富士のエネルギー、実物は五感のすべてを震わす。こんな風景が日常の中で味わえる喜びときたらどうだろう。それだけで感謝の思いが湧く。生 [続きを読む]
  • 雨の歌
  • 何があったわけでないのに沈むときはある。身体は疲れてるのに眠りは訪れない。ぼんやり布団の中で過ごすも頭は冴えるばかり。布団から這い出て煙草のケースを取り出す。すると中は空。落胆し窓を見上げる。雨だれがガラスをはじく。外は雨。無性に雨の歌が聴きたくなった。ベルレーヌの詩のようにしめやかで優しい憂いの音色を。ヨハネス・ブラームスのバイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」だ。 ※それからぼくはYouTubeを検索した [続きを読む]
  • 春の夜はおぼろに更けゆく
  • 夜は更け外気冷たく空おぼろ。ざわめき浮足しだつは春からか、それとも新月のせいか。疲れても眠れず音に耽る。曲はロベルト・シューマン交響曲第1番『春』(ハインティック指揮 ロイヤルコンセルトヘボウ交響楽団演奏)だ。ロベルトの春は夢幻に花散る彼岸。憂いの湖水に風吹き波揺れ陽はまばゆい。それからぼくは歌曲集を流した。季節は過ぎ5月。Im wunderschönen Monat Mai,Als alle Knospen sprangen,Da ist in meinem Herze [続きを読む]
  • 友との再会
  • 都内に住む友人から連絡があった。会いたい、とひとこと告げるメールだった。理由が綴られてないことが切実なことのように思われた。それから会うタイミングを考えた。彼女の波長とぼくの波長が重なる時期でなければ意味はないだろうから。メールが届いたのは先月半ばだ。いつ会えるか答えないまま日常を過ごす。心は彼女の放つ周波数を捉え、それに調律するようにぼくはぼくの波長を整える。ようやく調律を終え、きのうでかけた。 [続きを読む]
  • 春の日の午后に
  • 観察すること。時代のうねり、人々の意識の変化、文化の隆興、感情の潮を季節のうつろいのように観察する。それが最大の関心ごとだ。「戦後」が終わりを告げ、「高度経済成長期の始まり」にぼくは生まれた。東京ではオリンピックが開催された年だ。ぼくが生まれた時はどの家も貧しかった。ぼくが生まれた家庭はその中でも特に貧しい。北のはずれの寂しい集落に、板金屋の小屋を間借りし生活した家族四人。貧しさに罪はない。罪なの [続きを読む]
  • 私という命は混沌の暗闇の中に灯る形のない炎であり人々が現実というこの世界は私という炎に照らし映し出された幻のように思えてならない。私という炎の色や形、勢いが変わる度に映し出される幻も自在に変わる。炎が弱まると幻も闇の中に消え私は無明にひとり取り残される。そこは上もなければ下もない、右もなければ左もない完全なる無だ。再び炎が灯り勢いづくと幻は輝き世界は果てまで広がる。こうした感覚は私がこの世に生を受 [続きを読む]
  • old man
  • 仕事を終え夜空を見上げると小雨が散っていた。今日もよく働いた。昼食を除き休憩を取らず11時間ぶっ通し働いた。医療機器検査の細かい作業だ。神経を使い、全身全霊傾け集中。秒単位で動く。途中でめまいがしたが構わず動く。真面目とか責任感からという訳ではない。どんな仕事だろうとやるからには手が抜けない。誰が見てなくても、一生懸命に働く。賃金や周囲の評判などまったく考えない。単純に働くことが好きなのだろう。そ [続きを読む]
  • 春の日の夜に
  • 今宵ぼくは上着のポッケに手を入れ夜道を歩く。割れた月に星は散り、草はゆれ春が薫る。それだけでときめくのはなぜだろう。部屋に戻りシューマンのコンチェルトに聞き入る。CD収録のアニー・フィッシャーのピアノだ。それは大胆で優しく、力強く繊細。真摯なまなざしに見つめられるような心地よさでもある。2楽章 Intermezzoときたらまるで祈り。月明かりの森でひざまづきたくなる。花は香り、草はなぎ、雪は解け、流れ増す水はと [続きを読む]
  • 私は変わり続けとどまることをしらない
  • PCの中身を整理していると昔の手記が出てきた。当時所属していたキリスト教一派の掲示板に投稿した文章のひとつであり、いわゆる棄教宣言ともとれる内容の手記である。手記の前半は教理(あるいは神学上)の疑義で、最後の短い一文がこの宣言だ。改めて読み返し、この宣言こそ、その後の自分の人生そのものを形作り今に至ったことを思い知らされる。(手記の抜粋)【絶対の信への懐疑】 2003/4/3投稿…かつて、私は「信仰のた [続きを読む]
  • 令呪(れいじゅ)に従って
  • 青空が今日もきれいだ。綿雲がふんわり浮かび手を伸ばせば届きそうな近さ。高原の町に住み一年半。外を歩くだけで心地よい。渇いた風は草をなぎ、木々は歌い、周囲は峻厳な山々。標高300mのこの町は気候の変化も著しく雲は変化自在、そのつど地上の光と影は優しくダンスする。この町がすっかり気に入りこのまま住み着こうか、とさえ思える。まるで療養施設のようでもある。なんと言っても空高くそびえる富士の美しさときたら、毎 [続きを読む]
  • 部屋探し
  • おとといいくつかの部屋を下見した。その中にとても気に入った物件があった。緑の豊かな環境、高台にそびえる11階建ての最上階だ。南西向きの角部屋で空がよく見え陽当たりは良好。都心まで電車で35分。風通しよく願う条件はすべて満たしている。それでいて家賃は頑張ればどうにかなる範囲(安い理由は築41年の上、駅まで坂道徒歩15分だからだ。足腰が鍛えられぼくにはちょうどいい)。物件を案内してくださった方は不動産窓口のベ [続きを読む]
  • 神は愛なり
  • 穏やかな陽ざしだ。空は晴れ渡り風も暖かい。季節を間違え春が紛れ込んだような日曜日だ。昨日は部屋の下見みのため日帰りで東京・神奈川にでかけた。帰りは横浜に住む子供たちの元に寄り次女の手料理をいただく。母親は仕事、息子はバイトで不在のため娘四人に囲まれなんとも賑やかで楽しい一夜だった。上ふたりは社会人、真ん中は大学生、末娘は高校生だ。それぞれ青春まっただ中。彼女たちは存分に人生を満喫している。よく笑い [続きを読む]
  • 言葉を探し
  • 美しい詩はどれも哀しい。木漏れ日のような言葉を探してもみつからない。胸の吸われる美しさはどこにあるのだろう。空の色を散らす言葉はどうしたらみつかるか。陰影が深すぎてもいけない。鮮やかすぎてもきつい。そっと掬(すく)い、柔らかくまぶし、軽やかでかつ深遠な響きを尋ね、書をあさり、詩にふけり、空を眺む。あれでもない、これでもない、むさぼる哀しみではもう満たされず、気休めの希望など辟易するばかり。たえばい [続きを読む]
  • 物語
  • 空が輝いている。白い綿の雲がゆったり動く。風は皮膚を刺すような冷たさだ。心臓は動いている。呼吸も止まってない。胸は燃え盛る。内側からエネルギーがあふれ、生きんとする力がみなぎる。それは喜びだ。炎が静かに湧く。ぼくはぼくだけの創造を続けよう。頭脳は…若い時ほどの鋭敏さはない。反射神経も鈍ってる。視力の衰えは著しく物体を認識し動作するまでにタイムラグが生じる。しかし、それは感情をなだめゆとりにつなげる [続きを読む]
  • 雪の夜が空けて
  • 夕べ真夜中に仕事を終え玄関を出ると静かな雪が舞っていた。水気の多いぼた雪だ。この地方には珍しいようで「雪だ、雪だ」と人々が騒いでいた。真夜中の雪は静謐だ。猥雑さを取り除き平和を注ぐ。途中のコンビニにより外で煙草を吸う。煙が雪に混じる。雪国出身のぼくには天からの贈り物に思われる。雪の匂いが好きだ。ひんやりした空気が好きだ。吸音されたコンサートホールのような静けさ。空をさまよう白の結晶が美しい。雪の夜 [続きを読む]
  • 誰のためでもなく
  • 目覚めるたびに新しいぼくになる。きのうまでのぼくはどこへ行ったのだろう。夕べは満ちた月の輝く美しい夜だった。月がぼくを変えたのだろうか。目に映るすべてが違う感覚で飛び込む。重力まで変化したようだ。ほんの少し軽い惑星にテレポートしたのかもしれない。胸の奥に強固な意志のようなものが生じ他の何者とも違う未知な何かを生み出したい衝動にかられる。芸術家が前触れなく作風が変わるときのように。しかしあいにくぼく [続きを読む]
  • 心が壊れそうなとき
  • 今でもときどき心が壊れそうになる時がある。特に原因もなく唐突に全身がこわ張り心臓が激しく脈打つ。呼吸は乱れ頭の中は真っ白。思考が止まる。まるで森の中を歩いていたら突然大きなクマが現れ襲いかかってくるような気分。このまま放置すると離人症や過呼吸などパニックを起こす。それから身動き取れず鬱の暗闇にさまよう。しかし、今は慌てない。原因や理由など考えない。深呼吸、そしてゆっくり息を吐き、吸い、再び吐く。心 [続きを読む]
  • 問題解決
  • その昔、「問題解決の天才」とか「仲裁のプロ」など仲間内で呼ばれた。たとえば仲間内でもめ事が起きる。「あいつは許さん、殺してやる」だとか、「訴訟を起こしこの業界にいられないようにする」など深刻なもめ事だ。実際にぼくの生業だった保険業界には血の気の多いおっさんがゴロゴロいた。交通事故の裁判などで職業がら訴訟馴れしている。そんな時はぼくの出番だ。支社長辺りから会議室に呼ばれ「お前は両方と仲いいだろう。頼 [続きを読む]
  • 同期との最後
  • 同期入社の女性が退職し、けさ遠方の転職先に電車で向かった。帰りがけに調味料やごみ袋など日用品をぼくにタダでくれた。そして電車の中から彼女からのlineが届き、たわいもないやりとりで新しい門出をぼくなりにお祝いした。幸せであれ、と願う。四十代の独身の女性だった。仕事ができ、口も立ち、面倒見もよく、経験も豊富だ。職場としては重宝な人材のはず。にもかかわらず、この一年半は人間関係のトラブルだらけだった。最初 [続きを読む]
  • 感傷的な雪の午後
  • 静かな午後だ。みぞれ混じりの雪がしとやかに降る。今週は夜勤。夕方には再び仮眠をとり深夜には出かけるだろう。それまでは部屋でゆったり過ごそう。朝から胸の奥がしめつけられる。心臓が様々な反応を示すのは今に始まったことではないが、今朝の最近のそれとは違う。少しばかり甘く柔らかいしめつけだ。誰かからメールやlineが届く前触れともまた少し違う。考えても分かるはずもなく、ぼくはこの甘やかな痛みを今はただじっと味 [続きを読む]