miko さん プロフィール

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mikoさん: 恋の夢空間
ハンドル名miko さん
ブログタイトル恋の夢空間
ブログURLhttp://hagi932.blog.fc2.com/
サイト紹介文ゆるやかな恋のお話をふわふわと綴っています
自由文幼馴染みの恋・学生の恋・社会人の恋…etc
いろいろな世代の恋模様をまったりと空想し
楽しく綴っています
ゆるやかで癒しの空間となれれば幸いです
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供98回 / 130日(平均5.3回/週) - 参加 2017/07/16 14:40

miko さんのブログ記事

  • きら星が降る12
  • 12柊星は悠(はるか)をソファに座らせるとその横に座った。互いに少し顔を傾け相手の顔を見つめる。柊星の顔にはやや疲労感に近いものが浮かんでいるようだ。やがて柊星はふっと視線を下げ、自分の組んだ両手の方へ落とした。「古藤美晴は以前勤務していた支店の支社長の秘書をしていたんだ」「お付き合いしていたの?」「いや、向こうからかなりモーションかけられたんだが適当に交わしていたつもりだ」「ならどうしてあんな… [続きを読む]
  • きら星が降る11
  • 11「え? はいそうですが、あの…どちら様でしょうか」いきなり質問された悠は、取り敢えず質問で返した。「私、本日付で副社長秘書に配属された古藤美晴というの」ー あぁこの人が… 途端に心臓がバクバクしてきた。「私に何か」「ちょっとお話がしたいんですけど」悠は、美しい女性と安達北斗と濱浦紘希の間でそれぞれの顔を見比べ、固まってしまった。相手の様子に不穏なものを感じたからだ。そんな悠の様子に、あからさま [続きを読む]
  • きら星が降る10
  • 10「おはようございます、明宮部長」「あぁ、おはよう」出社するといつもと変わらない朝の挨拶でほっとした。その後の業務の様子も普通だ。悠(はるか)は翌日からどんな顔をしていればいいのだろうと思っていたが、明宮部長はさすがに公私の別はきっちりつける男だった。まぁいつも緩い感じでいるのでそう緊張感はないのだが、あくまでも部下の一人として公平に接する彼は悠から見ればよそ行きの顔で、一抹の寂しさを感じないで [続きを読む]
  • きら星が降る9
  • 9悠(はるか)は至近距離にある柊星の端正な顔にも、唇が重ねられているという事態にも耐え切れず、なのに驚愕のあまり目を閉じることさえできず、肩ごしに見える遠くの星々を見開いた眼でただぼんやりと眺めていた。だがそれもそうもたず、やがて目をぎゅっと閉じた。初めて触れた生身の男の唇は、もっと硬質なのかと思っていたのに想像以上にふわりと柔らかく、けれども吸い上げる力の強さはやはり男そのもので悠を混乱させるば [続きを読む]
  • きら星が降る8
  • 8ー はぁ〜?悠(はるか)は明らかに嫌そうに語尾を引き伸ばした。「なんだよ、その脈の無い反応は。ちょっと傷ついたぞ」「嘘ばっかり。私のことなんて全然知らないくせに。私だって部長のこと何も知りませんよ」「知らないから恋が始まるってこともあるさ。特に君が望んでいる燃えるような恋ならなおさらだ」「あれは… ちょっとした勢いで言っただけで…」「燃えるような恋、したくないのか?」「それは憧れますけど…」「い [続きを読む]
  • きら星が降る7
  • 7「そのまんまだよ」柊星はさらりと答えた。「いいか、天ヶ瀬。俺だってたったあれだけの時間で君の恋心に気づいたんだぜ。何年も傍で慕われて気づかないほど袖崎教授は鈍感な人か」「……」悠は身体が震えて来るのを止められなかった。「でも… でも…」「俺が見るに、袖崎教授も君のことを本当に可愛いと思っておられたようだな。あの場で言われた意味以上に」「そんなこと、今さら言われてもどうにもならないわ」「そうさ、ど [続きを読む]
  • きら星が降る6
  • 6車で1時間程ぶっ飛ばされ、明宮部長に連れて来られたのは小高い丘の上だった。シートベルトにしがみついていた悠(はるか)は、車が止まった途端に小さく怒鳴った。「信じらんない! あんなに飛ばすなんて死んじゃうかと思った!」「俺の華麗な運転テクならあれくらい余裕だ。パトに追っかけられたわけでもなし。俺は無事故無違反の優良ドライバーだぞ」「ただの無検挙ってだけでしょ。運が良かっただけのくせに」「運もテクの [続きを読む]
  • きら星が降る5
  • 5「聞かなかったことにして下さいと言いましたよね」「俺の脳内にインプットされちまったんだもん」ー だもん て… いい年して「なら私にも部長の“熱い恋”の話を聞かせてくれますか。それでフィフティーフィフティーですよね」「おお、そう来たか。俺は構わんが多すぎてどれを話せばいいやら」「はい? 部長ってそういう軽い人なんだ。奥様が可哀想だわ」「ま、昔はな。若気の至りってやつだよ。生涯一人と決めた妻なら大事 [続きを読む]
  • きら星が降る4
  • 4悠(はるか)の問いかけは軽くスルーして、明宮部長は彼女の隣りにすとんと座ると誂うように言った。「安達とのデートは楽しくなかったか」「プライベートに口を出すなんて越権行為です」にやにやする部長にむっとしてオフィスでは見せないむくれた顔でツンと横を向いた。「ここは会社の外で、俺にとってもプライベートタイムだ。うら若い女性が叫んでいたら気にして当然だろう」「叫んでなんかいません」「そうか? 俺にはこう [続きを読む]
  • きら星が降る3
  • 3ー どうしてあそこで明宮部長が出てくるかなあ社員食堂でぎょっとさせられたことを思い出し一人ぷりぷりしながら、悠(はるか)は暁商事を出て帰宅しようとしていた。いつもなら一緒に帰る依子は、「企画案を詰めたいから残業するわ」ということでいないので、まあまあと宥めてくれる人もなく、悠は珍しくかっかとしていた。あの時、明宮部長は「こらこら」と声をかけただけで、手をひらひらと振りにやにやしたまま行ってしまっ [続きを読む]
  • きら星が降る2
  • 2どっと疲れて自分の席に戻ると、依子と真城凛は何事だろうと心配そうに待っていた。そこでちょうど昼休憩のチャイムが鳴ったので、そのまま3人で連れ立って社員食堂へ移った。「何だったの?」「企画案を出してなくて明宮部長に注意されちゃった」「あらまぁ… すっごく叱られた?」「ううん、やんわりとはっぱをかけられた」「ふうん、さすが明宮部長ね。頭ごなしじゃないんだ」真城凛は感心したように頷いた。「うん、まぁね [続きを読む]
  • きら星が降る1
  • とあるオフィス切れ者部長とちょっとヘタレな部下の恋のお話です部長 明宮柊星(あけみやしゅうせい)部下 天ヶ瀬悠(あまがせはるか) 1「岩田君、こちらへ」部長に呼ばれた依子はPC画面に集中していたのか聞き逃したようだ。「依子、明宮部長に呼ばれてるわよ」「えっ? あら、ありがとう、悠(はるか)。はい、ただいま」部長が依子と目が合うと可愛く手招きまでしているのを見て、悠は力が抜ける。ー 子どもみたい。あんな [続きを読む]
  • 忘れな草のキモチ30最終話
  • 30最終話二人が付き合い始めて季節が一巡りした。図書館で待っている静香のことを気にしながら、志季は忍耐強く目の前の女子生徒の靴を見ている。「伊沢さん、好きです」「…」*****「おやおや、また告られてきたか。志季」「…」「そうぶすくれるな。卒業が近いから仕方ないさ」「ふん」「しかし静香がいるのに、昨今の新人類は怖いもの知らずばかりだな」「言うだけ言って逃げていった」「まぁ、今の志季なら言ってみたく [続きを読む]
  • 悪党
  • 恋するにゃんこ 悪党小さな頃から目つきが鋭いだの冷たそうだのと散々言われてきた。最近は“悪党面(づら)”ということで俺への認識は定着している。見た目だけでなくぶっきらぼうな態度のせいもあるんだろう。お蔭で女子からは怖がられるだけの人生だった。20年間彼女無し。それがどうしたと思ってきたんだが…こんな俺でも恋はする。自分にないものを求める性(さが)なのか俺が恋した相手は対極にあるようなほわほわした子だ [続きを読む]
  • 忘れな草のキモチ29
  • 29結局、静香の父は週末に家を訪れた志季とは殆ど言葉を交わさなかった。静香はその時の様子を思い出す度に、ふっと笑みが浮かんでくる。みかんを腕に抱いて出迎えた静香に、志季は「やあ」と言ってみかんの頭を撫でた。ふわふわした毛並みの手触りと温もりに、志季の強張っていたものが少し和らぐ。もちろん、一番のアロマは静香だったが。静香の父は突然の事件などで駆り出されることもなく、リビングで新聞を読んでいた。母は [続きを読む]
  • 忘れな草のキモチ28
  • 28朝陽に連れられて来た静香は俯いていたが、その肩が震えていて今にも泣きそうだ。それを見て、志季は硬い声で「ごめん」と謝った。その声で顔を上げた静香も志季の辛そうな表情を見て、「ごめんなさい」と呟いた。我慢していたのにじわりと目元が熱くなる。「ほら、静香ちゃんを泣かせるなんてお前サイテーだぞ。しっかり謝っておけ」「…」「じゃな」朝陽は志季の背中をバンと叩いたが、静香にはにっこりとウインクして見せて [続きを読む]
  • 忘れな草のキモチ27
  • 27ー 友達として? そんなことできるのかしら静香は迷いながらも、宮田稔にはきちんと応えようと思う。そのために思いきって着いて来たのだから。でも、どう答えるべきだろう。しばらく考えていた時、「静香!」と大きな声で呼ばれた。声の方へハッと目を遣れば、息を弾ませて志季が駆け寄って来るのが見えた。「静香、大丈夫か」「志季君…」「伊沢、邪魔しないでくれ」「なんだと!」志季は宮田稔の胸ぐらを掴まんばかりの勢い [続きを読む]
  • 忘れな草のキモチ26
  • 26翌日の昼休み、志季と朝陽は知山先生に呼ばれて職員室へ向かった。長引きそうなので、そのまま学食で食べてくると言いおいて二人は出て行った。ならば天気もいいので久しぶりに外で食べようという依子たちに連れられて、休憩スペースで静香はランチを広げた。「うっわぁ、美味しそう。静香、気合が入ってるじゃん」「試験が終わったからね。ちょっと張り切っちゃった」「ホントはうちらにじゃないのよね〜」「ううん、みんなで [続きを読む]
  • 忘れな草のキモチ25
  • 25「大したことじゃないんだけど…」志季はポリポリと頭を掻いた。それは静香が志季の家で勉強をして帰った後のことだった。志季は両親と少し遅い夕食をとっていた。父もどちらかというと寡黙な人で、志季は父に似たのかもしれない。それでも3人だけの食卓が静まり返らないのは、明朗な母のお蔭だろう。この人はいつも沈黙艦隊のような夫と志季のだんまりを気にすることなく、あれやこれやと楽しいお喋りで場を和ませてくれる。そ [続きを読む]
  • 忘れな草のキモチ24
  • 24「えっと… 例えば、もっと自分の思いをちゃんと言えたらいいなとか… もっと積極的にとか… 多分志季君がよく知っているようなこと… かな」「静香の気持ちは分かるよ。おれも似たようなもんだから」「似てなんか…」ー 志季君は強い意志を秘めていて、いざとなったらちゃんと行動できる人だもの静香はそう言いたかったが、微笑む志季を見て口をつぐんだ。「おれは頑固なだけだよ。朝陽に言わせれば“眉間に皺を寄せたム [続きを読む]
  • 忘れな草のキモチ23
  • 23「少し家の周りを散歩しようか」その後、気分転換と称して志季と静香は家の周りを少し散歩した。辺りは郊外の閑静な住宅地で、紅葉した街路樹が目に鮮やかな所だった。秋の風景もその中にしっとりと佇む町並みも何もかもが美しく、それらを眺めながらそぞろ歩くだけで十分楽しめた。10月の秋晴れの下、二人で季節を感じながら歩くのはとても気持ちが良かった。先ほど部屋で火照っていた熱も爽やかな秋風によって鎮められ、本当 [続きを読む]
  • 忘れな草のキモチ22
  • 22これは…何かしら現実味がなくて思考がふわふわと定まらない。それでなくても今日は志季君ちに初めて伺うってことで、朝からわたしおかしかった。緊張し過ぎてぐだぐだだったのに…志季君も変だ。わたしの上に遠慮がちに覆いかぶさっている彼を押し戻せばいいのか、そのままにしてる方がいいのか…ー 志季君…やっとそう言ったのにー もう少し…って…ええ?…志季君が“男の人”なんだって、急に意識させられてしまった。手 [続きを読む]
  • 忘れな草のキモチ21
  • 21「猫飼ってたの?」「ううん、それがね…」静香はバスケットの中から出してアルフのそばに置いてやった。2匹はすぐにもぞもぞとじゃれ始めた。二人で目を細めてそれを見つめる。「ついこの間、父が知人からもらってくれたの」「へえ…」「アルフの友達になれるかなって」「それで連れてきてくれたんだ」「そう、オレンジキャットなの」「名前は?」「みかん」「あぁ、だから今日はオレンジケーキを?」「ワンピースもね。そう [続きを読む]
  • 忘れな草のキモチ20
  • 20家族には数日前の夕食後「土曜日にクラスメイトが来る」とぼそりと告げた。友達の来訪を事前に伝えるなど、寡黙な息子にしては珍しいことだ。父はリビングのソファで静かにお茶を飲んでいる。食後の片付けをしながら母は何気なく尋ねた。「遊びに?」「試験勉強」「あぁ、朝陽君」「いや…違う」「あら」「あ… 女の子」両親は名前を聞くこともしなかった。志季はそれならそのままにしようかと思ったが、かえって静香に失礼に [続きを読む]
  • 忘れな草のキモチ19
  • 19朝陽からかかってきた電話に答えながら、志季は珈琲を一口飲んだ。「ふうん、志季の家にね…」「なんだよ、朝陽」「別に」「笑うな」「喜んでるだけさ」「うるせぇ」「それにしても、静香ちゃんは変わってきたな」「あぁ」「クラスの連中ときたら…」「?」「静香ちゃんが赤くなりながら一生懸命喋っているのをさ、惚けて見てる野郎もいたな。ふふん」「お前ケンカ売ってるのか」「これまでは頑なに喋ってくれない『梔子(クチ [続きを読む]