典の極私的ことの葉 さん プロフィール

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典の極私的ことの葉さん: 典の極私的ことの葉
ハンドル名典の極私的ことの葉 さん
ブログタイトル典の極私的ことの葉
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/tsukasafjt
サイト紹介文詩、物語、短歌、随想、、、坐忘、、Tao、お気楽極楽。 2017.07.13.開設。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供213回 / 123日(平均12.1回/週) - 参加 2017/07/19 11:27

典の極私的ことの葉 さんのブログ記事

  • 空き地の記憶
  •    空き地の記憶空き地が小雨に濡れていく。三十五年前、ここにはクリーニング屋があって、無口な親父が日がな一日Yシャツにアイロンをかけていた。隣りは一階が二十四時間営業のコインランドリー、二階に住人のよく変わる六畳の部屋がふた部屋。道路を挟んだ向かいには、人の良さそうな若奥さんが看板娘の酒屋と交番があった。クリーニング屋は何時しかシャッターが閉じたきりとなり、コインランドリーは廃業した。酒屋も姿を [続きを読む]
  • どろんっ
  •    どろんっスズメ郵便の速達葉書が届いたのは、夕方近かった。文面はひと言『居るよ』。慌てて公園に駆けつけると、柘榴もヤマボウシも笑いながら、そこに居た。可笑しいな、一昨日来た時には跡形も無くなっていて……。一昨日、君は来なかったよ。ええ? 確か今ぐらいの時間に……。由縁ちゃんがつぶやくように言った。きつと、ばかされた、です。ばかされた?そうです、きつと、たぬきのしわざです。たぬき……、あれ? ゆ [続きを読む]
  • さよなら、柘榴
  •      さよなら、柘榴風邪で寝込んでいた間に風の絵葉書が届いていた差出人の名がない葉書の絵は柘榴の幹に五人の幼児がしがみつき雨宿りをしている辿々しい絵だった何か嫌な予感に急き立てられて今日一日無理しないでとすがる仙人掌の声を背中に公園に向かうと陽気なヤマボウシと温厚な柘榴はもう姿を消していた風が冬の呼吸で柘榴の声を――最後の言葉を朗読、する。   詩人よ   心優しき『ひと』よ   急だが    [続きを読む]
  • やすらかに
  •      やすらかにゆかり、です。とうとう、つかささんの【おんど】がさがり、【しき】であらわせば    ?37℃>つかさ?と、なりました!たつぷりあせをかいて、したぎとねまきをきがえた、つかささんは、たったいま、しずかなねむりに、つきました。ことし、【はるなつあきふゆ】かぜにくるしんだ、つかささん。つかささん。このまま、じゆんちように、おんどが、つめたくなつてください。つかささん。もう、くるしむこと [続きを読む]
  • 降臨
  •    降臨辺り一面耳をつんざく鐘の音が響き狂っている。くわあああああん、   くわあああああん、く?をををををん、   く?をををををん、其処此処声の渦が凶暴な津波と押し寄せてくる。食え!               食え!喰え!               喰え!猫の群れに囲まれた僕の前にしなしな萎びた草。眼の前に立っているのはまさかのシュガーさん?くわあああああん、   くわあああああん、く? [続きを読む]
  • 〇かさ
  •    〇かさずいぶんとげんなりしてるじゃないの?とシュガーさんはわたしを一瞥して言った。口調こそ静かだったが、逆立った尻尾が苛立ちを秘めていることを告げていた。ずるずるっ、実は熱が出まして、くっしょん、ぶるぶるっ。シュガーさんはため息をつくと首を振りながら言った。だから言わんこっちゃない。え〜と、みかさ、あんた結局【おっぺけぺんぺん草】食べてないでしょう?ごほごほ、みかさ、ではなく、つかさ、です。 [続きを読む]
  • 三十八度二分
  •      三十八度二分あの雲の色瓶から溢れた【マーマレード】みたいじゃないか?【万華鏡の眼をした娘】や【ダイヤモンド】も漂っているのではないか?まるで【詩】の日没時間ではないか?何れにしろ人生なんて【熱】に魘された【夢】ではないか?【memory】と【record】の乱舞するみなに平等な理不尽の塊の【ひと幕】だとは思われないか?written:2017/11/11elaborated:2017/11/12inspired:John Lennon『Lucy in the sky wi [続きを読む]
  • 風の声
  •    風の声漆黒の夜の畔か。或いは朝の輪郭が目覚めていたのか。解らない。眠りが途切れては繋がる狭間に、僕は風の声を聴いた。一度では、ない。確信はないが、数度、目覚めては聴き、眠りの水底に沈んだ、そんな気がする。激しかった。それは怒り狂っていたようにも、哀しみ悶え泣いていたようにも感じられた。つかささん、ねつを、はかる、です!さぼてんに言われるまま測った熱は、八度を越えていた。ねてください、すぐに。 [続きを読む]
  • Causerie
  •    Causerie樹上に声がある。天上から声が降ってくる。若くて細い声が頻りと降りてくる。長閑な空に響く歌うようなお喋りだ。(あのねあのね……)(ねえ知ってる?……)(可笑しいのよ……)(あの人に手紙を……)花も蕾の乙女たちが集い、噂話にひそひそ話、笑い話に恋の顛末ひと幕と、選り取り見取りに囁き合っているのだ。ああ解ってないのね。お喋りは、女の子の嗜みよ。他愛もないと嗤う男の子こそ、delicacyがないのだ [続きを読む]
  • 枯れ葉を踏む
  •    枯れ葉を踏むかさっ、フワッ、かさっ、フワッ。さくっ、フカッ、さくっ、フカッ。かさかさ、フワフワッ、かさかさ、フワフワッ。さくさくっさくさくっ、フカフカッフカフカッ。かささくっ、フワフカッ。さくかさっ、フカフワッ。2017/11/1006:50 am** [続きを読む]
  • 五時半の冬
  •    五時半の冬幾つもの街灯と幾つもの信号とを越えた先で、微かに朝が兆している。北風がごつごつ足元を転がって、枯れ葉を踊らせる。いつの間にか、冬の中を歩いている。2017/11/0905:30 am** [続きを読む]
  • おっぺけぺんぺん草
  •    おっぺけぺんぺん草今日は昨日とは打って変わって、とシュガーさんは言った。しっとり曇っていかにも『冬が立った』感じがするわね。はあ、くっしょん、そうですね、ずるずる。ところであんた、――つかさ、だっけ? また【ずるずるくっしょん】なの? いつまでも独りだからダメなのよ。ちゃんとした『下僕』を捕まえなきゃねぇ。そこの『おっぺけぺんぺん草』食べて行きなさい、万病に効く良い草だから。薬は飲んでま、、 [続きを読む]
  • どくしよだ、ゆかりちやん
  •    どくしよだ、ゆかりちやんさきほどは、しつれいしました。あらためて、どうですか?【くーる】で【びゆーてい】ですか?こうみえて、ゆかりは、ぶんがくさぼてん、なのです。あきのよなが、つかささんのだいすきなカズオ・イシグロ、など、たしなんで、みましようか。『 の  り』 カズオ・イシグロプロローグ       ダーリントン・ホールにてここ    、 から れなかつた  の が、どうやら、しだいに   [続きを読む]
  • めがねつこ、ゆかりちやん
  •    めがねつこ、ゆかりちやんこんばんは、ゆかりです。つかささんの、ふつかつメガネに、きようみ、しんしん、なのです。ちまたには、【くーる】で【びゆーてい】な、メガネつこに、もえもえー、な、[オタク]が、あまた、いらつしやる、とか。メガネさぼてん、に、つかささんは、もえもえー、の、[オタク]でしようか?ためして、みましようか?どうですか?いけてるんじや、ないですか?つかささんは、どんな、はんのう、す [続きを読む]
  • 似てる?
  •    似てる?今日の昼食は『みかさ』。行列が出来る店監修、だからではなく、名前が「つかさ」に似てるじゃん?、というノリだけで選んだ。食欲不振の風邪ひきさんには、優しくない量、とだけ言っておきましょう、う〜ん、苦しい……。2017/11/0712:20 pm** [続きを読む]
  • 復活
  •    復活昨日、コンビニでレジ待ちしている時、大量にぶら下がっている百円の『老眼鏡』を何気なく眺めていて、不意にひらめいた。それは、鼻頭に当たる部品が折れて、使い物にならぬまま二年かそこら、放ったらかしにしていたメガネ、のこと。レンズの度はほとんど外れていないので、何とかならないか、と思っていたのだ。早速一個買って帰り、レンズを入れ替えてみる。何と、ほぼ誂えたように、レンズはフレームに嵌った。どう [続きを読む]
  • おはようございますの、燦燦、Sun
  •    おはようございますの、燦燦、Sunおはようございます、の、お日さまが、元気いっぱい、燦燦、Sun。おはようございます、冷えますね。おはようございます、冷えました。朝ごはんは、なんですか?ご飯に野菜のお味噌汁、sun sun、二個の目玉焼き、です。【ゆかりは、さんさん、につこうで、こうごうせい、してますよう】好い朝ごはんですね、きょうも好い一日でありますように。ありがとう、あなたにも好い一日でありますよう [続きを読む]
  • Full Moon
  •    Full Moon雨が洗った後の夜空は、千切れた雲をあやしながら月を称え、秋の終わりか冬の始めか、そんなことどうでもいいのにね、と愉快そうに笑っていた。そうだね、どっちだって、構いやしないんだ。冷たい風は穏やかで、大気は澄んでいて、白い光は清らに、僕らを包んでいるよ。ああ、ごめん、何だか泣きそうだ。2017/11/0422:02 pm** [続きを読む]
  • 時雨
  •    時雨小春日和の快晴は四十五分で昏く滴り時雨れたのです。それは季節の足音が行きつ戻りつ縺れ合う静かな雨の二重奏でした。(秋のニンフの皆様へ、冬のニンフの罷り越し、季節の渡りのご挨拶に参りました)(冬のニンフの皆様へ、秋のニンフの一同揃い、季節の渡りのご挨拶を承りました)松虫鈴虫轡虫トリオの奏でる今年最後のコンサートはスタンダードに『autumn leaves』。(滞りなく)(滞りなく)季節は今年も渡ります [続きを読む]
  • 働き蜂
  •    働き蜂七色、虹色、ぼくの翅。七色、虹色、プリズムの翅。背中、鮮やか、ひかりのダンス。ジャンプ、ステップ、ターン&ターン。燦めくメロディ、誘われて、ヴィオロン奏でる、花の陰。歌っているのは、誰ですか?2017/11/0314:33 pm** [続きを読む]
  • 木霊
  •    木霊夕焼けチャイムの歌う声に電線が分割する路地裏の狭い空を見上げる(晩ごはんは何にしようか?)(カレー、たべたい)(おとといカレーにしたじゃない)(ママのカレー、おいしいもん)夕焼け小焼けと染まる雲に自転車母子の笑い声が溶けて風が地を這った先(あちこち、痛いんじゃ)(もう、そろそろ、死にたい)(そこも、ここも、痛くて)(もう、死にたいのじゃ)物陰にゆらりっ、とたれの影か?もう死にたいと独り言 [続きを読む]
  • 残り香
  •    残り香ねえねえ、わかる?好い匂いがするでしょう?昨夜の月の匂いの残りなの。この時季のひかりは甘いねえ。ああ、もうすぐ日が上るね。綺麗な一日になると好いねえ。2017/11/0205:33 am** [続きを読む]
  • 東京迷子
  •    東京迷子『ブラタモリ』でしか見たことのなかった、東京駅・赤レンガ駅舎。その壮観をカメラに収める、旅行者の群れ。空間の熱気に流されて、旅人もどきに写真を撮っていたノー天気なつかささんである。さて、人の流れに押されるままにここに来てしまったが、本来は日本橋の先にお使いに行かねばならない。まあ何とかなるだろうと歩き出したが運のツキ。ここから約二時間、『東京駅周辺迷子の旅』を繰り広げたつかささんであ [続きを読む]