houbutukenichi さん プロフィール

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houbutukenichiさん: 雑著彷徨記
ハンドル名houbutukenichi さん
ブログタイトル雑著彷徨記
ブログURLhttps://dreamingmc.exblog.jp/
サイト紹介文法華仏教、近代文学、現代宗教、哲学などを中心とした雑記
自由文自己紹介
 主に人文社会系のコラムを書いています。卒論は日蓮論、修論は現代宗教研究。近頃は「近代文学と仏教」というテーマで研究。創価大学大学院文学研究科博士前期課程修了。「法華仏教研究会」発起人。
カテゴリからアクセスすると、効率が良いかと→http://dreamingmc.exblog.jp/i00/
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供36回 / 319日(平均0.8回/週) - 参加 2017/07/25 05:15

houbutukenichi さんのブログ記事

  • 困った人たち
  • SNSの多くには、実名の論者を匿名で批判し事情通ぶる卑劣な人がたくさんいて、またそれに追従する人たちも少なくない。彼らは研究者の向こうをはり相手と対等な一学徒として真摯に学問に関わろうとはしない。主張内容の価値・精度以前の、生き方に問題があると思う。ネットは色々と便利だが、ああいう犯行が目に入ると暗澹たる気持ちになる。イジメはいけないという倫理感覚を欠いた人にいくらイジメをやっちゃダメだと... [続きを読む]
  • 鎌倉文学館に行く―その2
  •  昨日のことである。10カ月ぶりである。今回は藤沢経由ではなく、横浜から向かった。本年は明治150年にあたるとして「明治、BUNGAKU クリエイターズ」という展示が催されている。内容は高橋源一郎氏の『日本文学盛衰史』を基にして近代文学の胎動期を貴重資料で追っていくもの。読んだことのある本だが、ほぼ記憶から抹消されていた。いい復習である。ちなみに障害者の介助者扱いになり、私も入館料は無料で... [続きを読む]
  • 展示会「「童謡わらべ唄」ー北原白秋から薮田義雄へー」
  • 本日4月21日より開催とのことで、早速足を運んだ。北原白秋と言えば、以前日本宗教学会で実は日蓮正宗に帰依していたという報告があった。私生活に些か奔放な所があり、「邪宗門」には酒・煙草の嗜好が刻まれているし、やさぐれた心の鎮痛剤として絶対の信仰を服用することもあるいはありそうだ。ただ、訃報を伝える当時の新聞も展示されていて、葬儀は神式だと書いてあった気がする。「カラス何故鳴くの」で有名な... [続きを読む]
  • 保守な人
  •  谷沢永一のことが学者としてだけではなく文筆家としてもけっこう好きで、ブログのタイトルも谷沢著『雑書放蕩記』の捩りである。思い悩んでいる時など谷沢のエッセイを手に取り繙くと、萌える文に必ず出会すから不思議だ。天皇云々の叙述は若かりし頃の左派活動の反動だと丸谷才一が書いていたと思うが、私にはほとんどピンとこない話題で、読むのはもっぱらモラリスト的な雑文や勉強論である。  最近読んだ『執筆論... [続きを読む]
  • 近況
  • 前年度を一字で表すなら「病」。私ではなく、妻の。他人の心はブラックボックスであるから周囲には理解されにくく、誰よりも本人が大変である。また支える私もそれなりに努力がいる。 私が付いていないと、つらくなることが多いようで(我々はこの症状を「けんちゃんロス」と名づけた)、通勤も行政手続きも買い物も同行、毎日がデートである。まあ、その程度には重度ということだ。妻の、理解のある職場にも助けられ... [続きを読む]
  • 法華仏教研究 第25号が発刊
  • 『異体同心事』に関する文献学的考察 川崎弘志日蓮教学をどう捉えるか 岩田親靜法華仏教の思想史的研究(二) 花野充道智顗説灌頂記『菩薩戒義疏』の成立に関する研究 村上明也日禅に授与された漫荼羅本尊の来歴について 川崎弘志温故知新『観心本尊抄』の己心論争 山川智応 校正責任 川崎弘志本の紹介『法華宗宗学研究所所報』第1輯〜第27輯 布施義高釈徹宗... [続きを読む]
  • 小森陽一の講座にいく
  • 日曜に、小森陽一の文学講座を聴講してきた。論題は「漱石誕生150年記念 新聞小説家としての漱石 自己本位の文学とは何か」。3時間、3時間の授業の合間に行ったのだが、人身事故の関係で50分遅刻しての参加となった。 漱石は、日本政府に対して直接的に言及できないから「それから」「門」「明暗」等のフィクションに事実をまぜて、読者にそれを訴えようとした。その想像力に委ねた。作者と... [続きを読む]
  • 没後10年 編集者・谷田昌平と第三の新人たち展
  •  大江健三郎『個人的な体験』の原稿の、まるで小5の男の子が書いたような字に軽い衝撃を受けたよ・・・。開催日時は2017年10月14日(土曜日)から12月17日(日曜日)、午前10時から午後5時。毎週月曜日と第2木曜日は休館日だそうである。場所は町田市民文学館2階展示室。観覧料は一般400円、大学生・65歳以上200円、高校生以下無料とのこと。  家族の病気のことで、方々から励まし・ご... [続きを読む]
  • 手書きの効用
  •  井上ひさし『死ぬのがこわくなる薬』に「ワープロは日本語を変えたか」という記事がある。初出は、1992年3月の『文藝春秋』。井上は、ワープロで原稿を書くよう要請され、戸惑いを覚えつつも「ワープロ学院」にまで通って操作を身につけたという。「「漢字の絶滅」をワープロが救った」など、ワープロ書きを概ね肯定的に評価する。  一方、大岡信『「忙即閑」を生きる』にも「いま日本語について考えるべきこと... [続きを読む]
  • とある明治初期の新聞記事
  •  仏教ネタの社説となると勝鬘経、華厳経、大品経など様々な仏典からの引用があるが、これらはまだしも、摩カ止観と書かれて当時の読者は、ああアレね、という感じだったのだろうか。一応官吏がターゲットで6〜8千部くらい発行していたらしい。因みに書き手の父親は日蓮宗次いで浄土宗の信徒になったようだが、本人は自分は仏教徒ではない、と何度か書いている。 [続きを読む]
  • ハガレンのなかの擬人化・補
  •  『鋼の錬金術師』の擬人化 読売文学賞受賞『薔薇物語』篠田勝英訳の解説文に、このような擬人化は古典古代の作品に既に登場していたが、登場人物を擬人化に統一した最初の作品はおそらくプルデンティウスの『魂の闘い』Psycomchia(400年頃)であろう。 と書いてあった。古代に遡るのですね。◇◇ ユングの『個性化とマンダラ』(林道義 訳)の新装版が2016年に出ていたと知る。新... [続きを読む]
  • 生成論的な
  •  授業前に寄ったブックオフに新刊の小倉孝誠『ゾラと近代フランス 歴史から物語へ』があり、驚いた。草稿研究が含まれていたが、数年前の『現代思想』にニーチェ(ゾラと生没年が近い)の研究においてもテキストの生成過程の解明に注目が集まっていると書いてあったことを思い出した(参考文献は下記)。だが如何せんフェティッシュな感じが苦手で、未だいまいち興味がもてない。対象に相当心酔しないとできなそうだ。... [続きを読む]
  • 澁澤龍彦のエッセイなどを立ち読み
  •   書店に寄る時間ができて、気になっていた小説やら評論やら対談本やらを10冊ほどパラパラめくってきた(ただし一冊も買ってない)。新刊の『澁澤龍彦玉手箱』というエッセイ集に、自分は学者ではない、学問をやってる意識はない、と書いてあった。卒論の段階で、論文らしく書け、と言われた人にふさわしい自己認識だし、実際そうなんだろうと思うが、だからこそ未だに雑文集を出してもらえるんだろうなあ。 [続きを読む]
  • カジモド
  •  けっこう感情移入した作中人物に、『ノートル=ダム・ド・パリ』のカジモドがいる。見た目のコンプレックス然り非モテ然り一途さ然り、自分に当てはまった(ように感じた)。ただ、読んだのは「ユゴー生誕200周年記念 ヴィクトル・ユゴーとロマン派」展(リンク)を観覧した頃のはずだから、2004〜5年であり、いま再読したら案外大した感興はないかもしれない。30前後のお兄さん(執筆時)が哲学や文学から... [続きを読む]
  • インマーマン『エピゴーネン』
  •   ”Wir sind, um in einem Worte das ganze Elend auszusprechen, Epigonen”(Kapitel26)。「私たちの全ての悲惨を一言で言うと、模倣者である、ということだ」。邦訳がないらしい。格言的だが、私は俄には賛同できなくて、研究でも思想でも色んな人の模倣をするなり末流になるなかでしか、単なる模倣者であ... [続きを読む]
  • 『鋼の錬金術師』の擬人化
  •   物凄い周回遅れで『鋼の錬金術師』を読んだ。はるかむかし、電話を介した家庭教師に勉強をみてもらっていたことがあったが、その先生が『魔法陣グルグル』のアシスタントをやっていると言っていた記憶があり、まさかと思って調べたが、年度がハガレン作者の担当時期とは違った。 内容だが、個人的には「七つの大罪」や「真理」といった観念の擬人化がかっこよく、『封神演義』の時くらい人文学徒的ツボを... [続きを読む]
  • 神奈川近代文学館と大佛次郎記念館
  •  前者で催されている「角野栄子『魔女の宅急便』展―魔女とおばけと―」を観覧してきた。石井桃子(同行者はミッフィーはよく知っているはずだが、石井のことは全く知らなかった)からの直筆の手紙が展示してあった。読むと、ご精進下さい、モームの『世界の十大小説』とフォースターの"the aspects of novel"を読みましたか、読んでないならお読みなさいみたいな感じで、求められてのこととは言え... [続きを読む]
  • 鎌倉文学館に行く
  •  午前に自宅を出、小田急町田駅から藤沢に向かい、そこから江ノ電に乗って、太陽の光彩が反射する海を眺めながら由比ヶ浜駅へ移動。「由比ヶ浜」と聞いて、「一切の念仏者・禅僧等が寺塔を焼き払いて彼等が頸をゆひのはまにて切らずば日本国必ずほろぶべしと」(「撰時抄」)とか「日本国の念仏者と禅と律僧等が頸を切つてゆいのはまにかくべし」(「高橋入道殿御返事」)とか「禅宗・念仏宗等が法華経を失う故なり、彼... [続きを読む]
  • ジャンニ・ヴァッティモ(抜き書き)
  •  最近はジャンニ・ヴァッティモの本を(ドラクエ11のプレイさえ我慢して)読んでいた。特に気になった発言だけメモ。?『哲学者の使命と責任』上村忠男訳、法政大学出版局、2011年「哲学の歴史については科学性を云々できるのかもしれない。哲学の歴史も事物の歴史であるかぎり、多かれ少なかれ客観的な参照点をもっているからである」4頁「哲学は科学ではないという事実については、た... [続きを読む]
  • 『法華仏教研究』第24号が発刊されました
  • 目次は以下のようになっています。【論文】花野充道「法華仏教の思想的研究(一)」川崎弘志「日蓮聖人の生涯と遺文の考察(六)」川崎弘志「保田妙本寺の寺宝流出事件について」福岡日雙「下種教学に関する質疑応答」西山茂「創価学会の基礎思考Ⅰ」西山茂「創価学会の基礎思考Ⅱ」星野健一「「日蓮文学」の研究に関する一考察」【本の紹介】『興風』(『興風叢書... [続きを読む]