houbutukenichi さん プロフィール

  •  
houbutukenichiさん: 雑著彷徨記
ハンドル名houbutukenichi さん
ブログタイトル雑著彷徨記
ブログURLhttp://dreamingmc.exblog.jp/
サイト紹介文法華仏教、近代文学、現代宗教、哲学などを中心とした雑記
自由文自己紹介
 主に人文社会系のコラムを書いています。卒論は日蓮論、修論は現代宗教研究。近頃は「近代文学と仏教」というテーマで研究。創価大学大学院文学研究科博士前期課程修了。「法華仏教研究会」発起人。
カテゴリからアクセスすると、効率が良いかと→http://dreamingmc.exblog.jp/i00/
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供27回 / 87日(平均2.2回/週) - 参加 2017/07/25 05:15

houbutukenichi さんのブログ記事

  • 没後10年 編集者・谷田昌平と第三の新人たち展
  •  大江健三郎『個人的な体験』の原稿の、まるで小5の男の子が書いたような字に軽い衝撃を受けたよ・・・。開催日時は2017年10月14日(土曜日)から12月17日(日曜日)、午前10時から午後5時。毎週月曜日と第2木曜日は休館日だそうである。場所は町田市民文学館2階展示室。観覧料は一般400円、大学生・65歳以上200円、高校生以下無料とのこと。  家族の病気のことで、方々から励まし・ご... [続きを読む]
  • 手書きの効用
  •  井上ひさし『死ぬのがこわくなる薬』に「ワープロは日本語を変えたか」という記事がある。初出は、1992年3月の『文藝春秋』。井上は、ワープロで原稿を書くよう要請され、戸惑いを覚えつつも「ワープロ学院」にまで通って操作を身につけたという。「「漢字の絶滅」をワープロが救った」など、ワープロ書きを概ね肯定的に評価する。  一方、大岡信『「忙即閑」を生きる』にも「いま日本語について考えるべきこと... [続きを読む]
  • とある明治初期の新聞記事
  •  仏教ネタの社説となると勝鬘経、華厳経、大品経など様々な仏典からの引用があるが、これらはまだしも、摩カ止観と書かれて当時の読者は、ああアレね、という感じだったのだろうか。一応官吏がターゲットで6〜8千部くらい発行していたらしい。因みに書き手の父親は日蓮宗次いで浄土宗の信徒になったようだが、本人は自分は仏教徒ではない、と何度か書いている。 [続きを読む]
  • ハガレンのなかの擬人化・補
  •  『鋼の錬金術師』の擬人化 読売文学賞受賞『薔薇物語』篠田勝英訳の解説文に、このような擬人化は古典古代の作品に既に登場していたが、登場人物を擬人化に統一した最初の作品はおそらくプルデンティウスの『魂の闘い』Psycomchia(400年頃)であろう。 と書いてあった。古代に遡るのですね。◇◇ ユングの『個性化とマンダラ』(林道義 訳)の新装版が2016年に出ていたと知る。新... [続きを読む]
  • 生成論的な
  •  授業前に寄ったブックオフに新刊の小倉孝誠『ゾラと近代フランス 歴史から物語へ』があり、驚いた。草稿研究が含まれていたが、数年前の『現代思想』にニーチェ(ゾラと生没年が近い)の研究においてもテキストの生成過程の解明に注目が集まっていると書いてあったことを思い出した(参考文献は下記)。だが如何せんフェティッシュな感じが苦手で、未だいまいち興味がもてない。対象に相当心酔しないとできなそうだ。... [続きを読む]
  • 澁澤龍彦のエッセイなどを立ち読み
  •   書店に寄る時間ができて、気になっていた小説やら評論やら対談本やらを10冊ほどパラパラめくってきた(ただし一冊も買ってない)。新刊の『澁澤龍彦玉手箱』というエッセイ集に、自分は学者ではない、学問をやってる意識はない、と書いてあった。卒論の段階で、論文らしく書け、と言われた人にふさわしい自己認識だし、実際そうなんだろうと思うが、だからこそ未だに雑文集を出してもらえるんだろうなあ。 [続きを読む]
  • カジモド
  •  けっこう感情移入した作中人物に、『ノートル=ダム・ド・パリ』のカジモドがいる。見た目のコンプレックス然り非モテ然り一途さ然り、自分に当てはまった(ように感じた)。ただ、読んだのは「ユゴー生誕200周年記念 ヴィクトル・ユゴーとロマン派」展(リンク)を観覧した頃のはずだから、2004〜5年であり、いま再読したら案外大した感興はないかもしれない。30前後のお兄さん(執筆時)が哲学や文学から... [続きを読む]
  • インマーマン『エピゴーネン』
  •   ”Wir sind, um in einem Worte das ganze Elend auszusprechen, Epigonen”(Kapitel26)。「私たちの全ての悲惨を一言で言うと、模倣者である、ということだ」。邦訳がないらしい。格言的だが、私は俄には賛同できなくて、研究でも思想でも色んな人の模倣をするなり末流になるなかでしか、単なる模倣者であ... [続きを読む]
  • 『鋼の錬金術師』の擬人化
  •   物凄い周回遅れで『鋼の錬金術師』を読んだ。はるかむかし、電話を介した家庭教師に勉強をみてもらっていたことがあったが、その先生が『魔法陣グルグル』のアシスタントをやっていると言っていた記憶があり、まさかと思って調べたが、年度がハガレン作者の担当時期とは違った。 内容だが、個人的には「七つの大罪」や「真理」といった観念の擬人化がかっこよく、『封神演義』の時くらい人文学徒的ツボを... [続きを読む]
  • 神奈川近代文学館と大佛次郎記念館
  •  前者で催されている「角野栄子『魔女の宅急便』展―魔女とおばけと―」を観覧してきた。石井桃子(同行者はミッフィーはよく知っているはずだが、石井のことは全く知らなかった)からの直筆の手紙が展示してあった。読むと、ご精進下さい、モームの『世界の十大小説』とフォースターの"the aspects of novel"を読みましたか、読んでないならお読みなさいみたいな感じで、求められてのこととは言え... [続きを読む]
  • 鎌倉文学館に行く
  •  午前に自宅を出、小田急町田駅から藤沢に向かい、そこから江ノ電に乗って、太陽の光彩が反射する海を眺めながら由比ヶ浜駅へ移動。「由比ヶ浜」と聞いて、「一切の念仏者・禅僧等が寺塔を焼き払いて彼等が頸をゆひのはまにて切らずば日本国必ずほろぶべしと」(「撰時抄」)とか「日本国の念仏者と禅と律僧等が頸を切つてゆいのはまにかくべし」(「高橋入道殿御返事」)とか「禅宗・念仏宗等が法華経を失う故なり、彼... [続きを読む]
  • ジャンニ・ヴァッティモ(抜き書き)
  •  最近はジャンニ・ヴァッティモの本を(ドラクエ11のプレイさえ我慢して)読んでいた。特に気になった発言だけメモ。?『哲学者の使命と責任』上村忠男訳、法政大学出版局、2011年「哲学の歴史については科学性を云々できるのかもしれない。哲学の歴史も事物の歴史であるかぎり、多かれ少なかれ客観的な参照点をもっているからである」4頁「哲学は科学ではないという事実については、た... [続きを読む]
  • 『法華仏教研究』第24号が発刊されました
  • 目次は以下のようになっています。【論文】花野充道「法華仏教の思想的研究(一)」川崎弘志「日蓮聖人の生涯と遺文の考察(六)」川崎弘志「保田妙本寺の寺宝流出事件について」福岡日雙「下種教学に関する質疑応答」西山茂「創価学会の基礎思考Ⅰ」西山茂「創価学会の基礎思考Ⅱ」星野健一「「日蓮文学」の研究に関する一考察」【本の紹介】『興風』(『興風叢書... [続きを読む]
  • 衰退や消滅
  •    仮に、教義が文献学的・論理的な説得力がないことで組織全体の駆動力が減退していくのならば、それは構成員の人文知への関心がすこぶる昂揚したということだから、結構なことだ。普通教育において教授される歴史の基礎知識でさえ、多くの人に忘れ去られていく此の社会にあって、数十万あるいは数百万人に対して広大な人文知への門出となって衰退・消滅していくなんて、天理大学図書館に比肩する... [続きを読む]
  • 素養ある読者
  •   宗学の学問化の問題が論じられるとき、「素養ある読者」(S・フィッシュ)が想定ないし理想化されているように思える(私自身、話が合うのはこの種の「読者」である)。だが、洗練された知を自身の判断基準に採り入れる人は極々少数であり、大多数の人にとっては小難しい話は極めて副次的な価値しかもたないのではないか、「民衆の叫びが宗教の判断基準」(J・ドライデン)であるならば、こうした問題提起自体がイン... [続きを読む]
  • 「中垣ゆたか」展
  •  こないだ町田市民文学館で催されている「中垣ゆたか展」に行ってきた。中垣さんは絵本作家だから、主な集客層は子供連れの大人である。がしかし、われら夫婦は精神年齢が低いからか、ウォーリーをさがせとプロット分岐型小説を足したような「たからさがし」ゲームに本気になり、3つの合言葉を全て見つけ(正直、子供だけでは難しい)、受付のお姉さんから景品をもらって帰ってきた。   開催期限は2017年9月... [続きを読む]
  • 『無限洞』第7号をご恵送いただく
  •  無限洞編集委員会編『無限洞』第7号(2017年4月1日発行)をご恵送いただきました。ありがとうございます。真宗大谷派での、各担当講師による講義とディスカッションの記録になっています。  目次は以下のようになっています。編集者緒言1 二〇一一年から二〇一六年の活動概要2 神仏関係再考・・・・・鎌田東二      平城京鎮護システム      平城京鎮護システムと... [続きを読む]
  • 塚田穂高編著『日本の右傾化』をご恵送いただく
  •  塚田穂高編著『徹底検証 日本の右傾化』(筑摩書房、2017年3月刊)をご恵送いただきました。ありがとうございます。「はじめに」に「多面的な対象に迫るには、多角的に検討すればよい」と述べられている通り、政治社会、教育、ジャーナリズム、宗教等々、実に幅広い内容の論文集になっています。(わたくしは、18章と20章から読みます・・・) [続きを読む]
  • 花野充道著「天台本覚思想と親鸞」をご恵送いただく
  •  法華仏教研究会を主宰される花野充道先生から最新論文「天台本覚思想と親鸞」をご恵贈いただきました。ありがとうございます。『現代と親鸞』第34号に掲載されたものとのことです。 日本の宗教について論じるならば、天台本覚思想及びその影響関係に関する知見は必須だと思われる。年末年始、熟読させていただきたい。 [続きを読む]
  • 須田晴夫「宮田論文への疑問」についての感想
  •  拙ブログのキーワード検索履歴を見たら「須田晴夫」が何件もありました。私が学部・院で宮田幸一先生に師事したからでしょうか。  宮田氏の議論に対する須田氏の所感とされる表題のエッセイ(今ではYouTubeにも上がっていますが)については、私は割と早い段階でざっと読みましたし、10日くらい前に自宅に友人を招いて開いた飲み会でも少し話題にしました。 しかし私は、会内の極々一部で話題になってい... [続きを読む]