rhotta さん プロフィール

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rhottaさん: hellog〜英語史ブログ
ハンドル名rhotta さん
ブログタイトルhellog〜英語史ブログ
ブログURLhttp://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/
サイト紹介文堀田隆一による英語史(英語の歴史)の毎日更新ブログ。英語学・言語学一般の話題も扱っています。
自由文このブログの書き手は堀田隆一です。まずは,アクセス・ランキングのトップ500記事 (http://user.keio.ac.jp/~rhotta/cgi-bin/frequently_accessed_articles.cgi) あるいは全記事の標題の一覧 (http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/hellog_archive.html) をご覧下さい。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供92回 / 87日(平均7.4回/週) - 参加 2017/07/26 15:45

rhotta さんのブログ記事

  • #3096. 中英語期,英語の復権は徐ろに
  •  似たようなタイトルの記事「#706. 14世紀,英語の復権は徐ろに」 ([2011-04-03-1]) を以前に本ブログで書いているが,「14世紀」を今回のタイトルのように「中英語期」(1100--1500年)と入れ替えても,さして問題はない.「#131. 英語の復権」 ([2009-09-05-1]) で示した年表や,その他の reestablishment_of_english の記事で論じてきたように,イングランドにおける英語の地位の回復は,3世紀ほどのスパンでとらえるべき長 [続きを読む]
  • #3095. Your Grace, Your Highness, Your Majesty
  •  イギリス君主を呼称・指示するのに,Majesty という称号が用いられる.通常,所有格を伴い,Your Majesty, Her Majesty, His Majesty, Their Majesties, the Queen's Majesty, the King's Majesty などと使われる.Your Majesty は2人称代名詞で受けられるが,動詞に対しては3人称単数で一致するという特殊な用法を示す. 英語における Your Majesty などの「所有格 + Majesty」という敬称の型は,ラテン語の対応表現にならっ [続きを読む]
  • #3093. 早口言葉と tongue twisters
  •  たまに授業で実践している,遊びを兼ねた発声・発音練習のためのネタ.日本語の「早口言葉」と英語の "tongue twisters" .それなりに有名なものを集めてある.英語でよく知られた tongue twisters は,Mother Goose の伝承童謡集を出典とするものが多い.印刷用にこちらのPDF版もどうぞ.特も特に滑舌のよいほうではありませんが,日々練習しているとそれなりに上手くなるものです.[ 早口言葉 ] 生麦生米生卵 赤巻紙青巻紙 [続きを読む]
  • #3091. Baugh and Cable の英語史概説書の目次よりランダムにクイズを作成
  •  英語史の流れをつかんでもらうために,授業で「#2089. Baugh and Cable の英語史概説書の目次」 ([2015-01-15-1]) を暗記してもらっているが,小テスト対策のために(というよりも実は問題作成の自動化のために)ランダムに穴を抜くツールを作ってみた.ブラウザで印刷すれば,そのまま小テスト.Chapters for questions:123456789101112to123456789101112(対象となる章を指定)Number of questions: 10 (2以上の整数で,あ [続きを読む]
  • #3090. 英語英文学は南方から滋養をとってきた
  •  福原 (33) によれば,英文学がドイツ文学から影響を受け始めたのは,Carlyle の手を経ての19世紀のことであり,それ以前にはほとんどなかった.言語上の接触についても,「#2164. 英語史であまり目立たないドイツ語からの借用」 ([2015-03-31-1]),「#2621. ドイツ語の英語への本格的貢献は19世紀から」 ([2016-06-30-1]) で触れたとおり,英語はドイツ語からの影響を比較的最近まで受けていなかった.英語の文学・言語がドイ [続きを読む]
  • #3089. 「アメリカ独立戦争と英語」のまとめスライド
  •  (アメリカ)英語史におけるアメリカ独立戦争の意義について,まとめスライド (HTML) を作ったので公開する.こちらからどうぞ. 1. アメリカ独立戦争と英語 2. 要点 3. アメリカ英語の言語学的特徴 4. アメリカ英語の社会言語学的特徴 5. アメリカの歴史(猿谷の目次より) 6. 「アメリカ革命」 (American Revolution) 7. アメリカ英語の時代区分 (#158) 8. 独立戦争とアメリカ英語 9. ノア・ウェブスター(肖像画; [続きを読む]
  • #3088. アメリカ英語の一様性に関する18--19世紀のコメント
  •  「#591. アメリカ英語が一様である理由」 ([2010-12-09-1]),「#2784. なぜアメリカでは英語が唯一の主たる言語となったのか?」 ([2016-12-10-1]) でアメリカ英語の一様性について論じたが,このアメリカ英語の特徴については,早くも18世紀後半から気づかれており,さらに19世紀には何度も言及されている.Baugh and Cable (347) に,それらの言及が引用されているので,ここで紹介しよう. まず,1781年にスコットランド出 [続きを読む]
  • #3087. Noah Webster
  •  象徴的な意味でアメリカ英語を作った Noah Webster (1758--1843) について,主として『英語学人名辞典』 (376--77) に拠り,伝記的に紹介する. * Noah Webster は,1758年,Connecticut 州は West Hartford で生まれた.学校時代に学業で頭角を表わし,1778年,Yale 大学へ進学する.在学中に独立戦争が勃発し,新生国家への愛国精神を育んだ. 大学卒業後,教員そして弁護士となったが,教員として務めていたときに,従来 [続きを読む]
  • #3086. アメリカの独立とアメリカ英語への思い
  •  アメリカの独立前後から,アメリカ人による「アメリカ語」の国語意識が現われてきた.自分たちの英語はイギリスの英語とは異なるものであり,独自の標準をもつべき理由がある,という多分に愛国的な意見である.昨日の記事でも引用した John Witherspoon は,アメリカ独立期に次のように述べている."Being entirely separated from Britain, we shall find some centre or standard of our own, and not be subject to the in [続きを読む]
  • #3085. Simon Horobin の Does Spelling Matter? を引用・参照した記事のリスト
  •  連日,Simon Horobin 著 Does Spelling Matter? とその拙訳『スペリングの英語史』を題材にスペリング関連の話題を提供しているが,これまでにも本ブログでは,同書を引用・参照した記事を様々に書いてきた.以下にその一覧を示したい(あるいは,こちらの一覧もどうぞ).おもしろそうと思われた記事から,つまみ食いしてください.その他,spelling, spelling_pronunciation_gap, orthography, writing, grammatology などの [続きを読む]
  • #3084. スペリングの歴史を知っておくと「慰め」られる
  •  先日発行された日本中世英語英文学会の学会誌 SIMELL 32号に,新川清治氏による Does Spelling Matter? の書評が掲載された.私にとって,この著書の邦訳『スペリングの英語史』を上梓した矢先だったこと,また評者の新川氏が,2014年12月の英語のスペリングに関するシンポジウムで著者 Horobin 氏および私とともに議論したメンバーだったこともあり,書評をたいへん興味深く拝読した.(cf. 「#3079. 拙訳『スペリングの英語 [続きを読む]
  • #3083. 「英語のスペリングは大聖堂のようである」
  •  Simon Horobin 著 Does Spelling Matter? のほぼ最後の部分で,著者は英語のスペリングを長い歴史を誇る大聖堂になぞらえている.原文および,堀田による邦訳『スペリングの英語史』からの該当箇所を引用する.Our spelling system could be likened to a cathedral church, whose origins lie in the Anglo-Saxon period, but whose structure now includes a Gothic portico added in the Middle Ages, a ... [続きを読む]
  • #3082. "spelling bee" の起源と発達
  •  Simon Horobin 著 Does Spelling Matter? (堀田による邦訳『スペリングの英語史』も参照)で,いろいろな形で取り上げられているが,アメリカでは伝統的にスペリング競技会 "spelling bee" が人気である. スペリング競技会の起こりはエリザベス朝のイングランドにあるが,注目される行事へと発展したのは,独立後のアメリカにおいてであった.Webster のスペリング教本 "Blue-Backed Speller" のヒットに支えられ,アメリカ [続きを読む]
  • #3081. 日本の英語学習者のための『スペリングの英語史』の読み方
  •  拙訳『スペリングの英語史』について,もちろん好きなように読んでいただけば,それだけで嬉しいわけでして,実におせっかいな記事のタイトルなのですが,原著 Horobin, Simon. Does Spelling Matter? Oxford: OUP, 2013. の日本人読者の1人として,また英語の学習者・研究者の1人として,次のようなことを考えながら読み,訳してきたということを文章に残しておきたいと思いました.ポイントは3点あります. 1つ目は,本書が [続きを読む]
  • #3080. 『スペリングの英語史』の章ごとの概要
  •  昨日の記事「#3079. 拙訳『スペリングの英語史』が出版されました」 ([2017-10-01-1]) で拙訳書の目次を挙げた.今回は章ごとの概要を示しつつ,『スペリングの英語史』のガイドとしたい.事実上,英語スペリング史の概略となっている. 1. 「序章」.正書法(正しいスペリング)を巡る近年の議論を参照しながら,多くの人が当然視する唯一絶対のスペリングは本当に必要なのかという問題提起がなされる.たとえば,元アメリカ [続きを読む]
  • #3079. 拙訳『スペリングの英語史』が出版されました
  •  9月20日付で,拙訳『スペリングの英語史』が早川書房より出版されました.原著は本ブログで何度も参照・引用している Horobin, Simon. Does Spelling Matter? Oxford: OUP, 2013. です.本ブログを読まれている方,そして英語スペリングの諸問題に関心をもっているすべての方に,おもしろく読んでもらえる内容です.[does_spelling_matter_front_cover]サイモン・ホロビン(著),堀田隆一(訳) 『スペリングの英語史』 早 [続きを読む]
  • #3078. kenning と枕詞
  •  古英語の修辞技法である kenning について,「#472. kenning」 ([2010-08-12-1]),「#2677. Beowulf にみられる「王」を表わす数々の類義語」 ([2016-08-25-1]),「#2678. Beowulf から kenning の例を追加」 ([2016-08-26-1]) などでみてきた.今回は,福原 (70) が古英語の kenning と日本語の枕詞とを比較している文章を見つけたので,引用したい.ここでは,「海」を表わすのに whale-road (鯨の道)という隠喩的複合語を [続きを読む]
  • #3077. 長田による「文字言語の構成要素と暗号形式の対応」
  •  連日,長田順行(著)『暗号大全』を参照しているが,言語と文字について論じる上で,暗号(学)が多くのインスピレーションを与えてくれることに驚いている.今回は,様々な種類の暗号を「文字言語の構成要素と暗号形式の対応」関係により整理・分類した長田の表を示したい (29) .文字言語の構成要素と人為的操作形式名見かけ上の特徴一定の文字→別の文字で代用換字式暗号らしい暗号(一般的な暗号)一定の順序→順序の入替 [続きを読む]
  • #3076. 隠語,タブー,暗号
  •  古代社会では,名前を置き換える隠語が広く使用されていた.例えば,古代エジプト人や古代インドのバラモンの子供は2つの名前をもっていた.1つは一般に開放されて常用される名前であり,もう1つは秘匿される真の名前である.真の名前を隠すのは悪霊から身を守るためである.このように代わりの名前を用いることが個人名にとどまらず一般の言葉にまで及ぶと,それは隠語の体系,あるいはタブー (taboo) の組織というべきものに [続きを読む]
  • #3075. 略語と暗号
  •  略語表記は英語でも日本語でも花盛りである.「#889. acronym の20世紀」 ([2011-10-03-1]),「#2982. 現代日本語に溢れるアルファベット頭字語」 ([2017-06-26-1]) でみたように,頭字語と呼ばれる acronym や initialism などは新聞や雑誌などに溢れている.確かに略語表記は現代に顕著だが,その存在は古くから確認される.西洋ではギリシア・ローマの時代に遡り,その起こりこそ筆記に要する空間・時間の節約や速記といっ [続きを読む]
  • #3074. 「文字は公認の暗号である」
  •  通常,少数の人によってしか共有されていない文字を指して暗号と呼ぶが,標題のように裏からとらえて「文字は公認の暗号である」と表現することもできる.これは,みごとな逆転の発想である.長田 (136--37) を引用する. 音声言語を表記するためにどのような文字を使用するかはどうでもよいことであって,要はその文字の使い方が首尾一貫していれば,記号としての役目を果たすことができる.フェルディナン・ド・ソシュール [続きを読む]
  • #3073. 9月,September,長月
  •  月名シリーズ (month) の「9月」をお届けする.「9月」を表わす語は,古英語では hærfest-mōnaþ "harvest month" (収穫の月)だった.しかし,古英語後期にはラテン語 September (mēnsis) が借用されている.中英語ではフランス語形 Septembre が普通だったが,近代英語になると再びラテン語形 September が採用された.ラテン語 septem は "seven" の意であるから,本来は「7番目の月」を表わしていた.現在の感... [続きを読む]