樹野 花葉 さん プロフィール

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樹野 花葉さん: Evil Dolce
ハンドル名樹野 花葉 さん
ブログタイトルEvil Dolce
ブログURLhttp://evildolce.xxxblog.jp/
サイト紹介文「AriaLien」のサブブログです。過去の作品だけを毎日更新しています。時々R18話アリ。
自由文過去に色んな処で書き綴って来た作品を再度更新しているブログです。少し不思議な設定で艶ありのお話を好んで書かせてもらっています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供141回 / 127日(平均7.8回/週) - 参加 2017/08/14 18:44

樹野 花葉 さんのブログ記事

  • 夜と朝のまにまに 16話
  • ──正直な事を云うと、もしかして何かが始まるのかも知れない…という予感があった「はぁ…」私は自宅のソファで盛大なため息をついていた。(なんだかなぁ…)暮永さんの家から其のまま真っ直ぐ帰宅した私は、かれこれ1時間ほどソファに座りっ放しだ。『俺…あんたの事、抱きたい』「〜〜〜な、何よぅ〜あれって〜〜」暮永さんに云われた言葉が頭の中に張り付いていて中々放してもらえない。(あんな事云われたら…どうしたって [続きを読む]
  • 夜と朝のまにまに 15話
  • 暮永さんの掌で挟まれている頬があり得ない程熱くなっているのが解った。(な、何なの、この体勢はっ)私はなるべく気を悪くさせない様に暮永さんの掌から顔を外そうとした。だけど「逃げんな」「!」いきなり唇に柔らかなものが押し付けられた。(う、嘘嘘嘘嘘っ!キ、キキキ、キスゥゥゥ──!?)「ふ、んっ…!」「…」もがく私を逃がさないとばかりに力強く暮永さんは私の唇を貪った。「んんっ、ん」「っ」角度を変えて深くな [続きを読む]
  • 夜と朝のまにまに 14話
  • 暮永さんが淹れてくれた紅茶を飲みながら飲み会のチラシ作りが進められていた。「凄いですね、家にコピー機があるなんて」「凄くない。仕事で必要だからあるだけだ」「へぇ、そうなんですね」なんだか暮永さんの一刀両断的な返しにも慣れて来たような気がした。(設計の仕事で使うって事なんだろうな)私には無縁のものなのでちょっと驚いた。飲み会の日時を報せる内容と切り取り線を挟んで出欠席を問う。「総務部って全員で何人い [続きを読む]
  • 夜と朝のまにまに 13話
  • 喫茶店を出た暮永さんと私は駅構内を歩いていた。「あの、暮永さん」「何」少し先に行く暮永さんに小走りに近寄って声を掛ける。「何処でチラシを作るんですか?」「家」「家って」「俺の家」「……そ、ですか」一瞬思考が止まった。辛うじて脚は動き、なんとか暮永さんの後をついて行っているけれど…(…えーっと…家…家…って、暮永さんの……?)── って其れって!「く、暮永さんの家?!」「何、急に大声出して」「あっ」 [続きを読む]
  • 夜と朝のまにまに 12話
  • 「本当悪かった。電車に乗っていたから携帯の電源切っていたんだ」「…はぁ」「其れに今まで女と待ち合わせして時間通りに来ていた奴なんていなかったから」「…へ?」「先に来て待っているのって理不尽だろう。なんだか時間通り行った俺が馬鹿みたいで」「…」 (暮永さんって…今までどんな女(ヒト)と付き合って来たんだろう)普通は約束した時間通りに来るのが当たり前だと思うのだけれど──なんて考えながら私は温かいカップ [続きを読む]
  • 夜と朝のまにまに 11話
  • 朝に飲んだ鎮痛剤が効いて暮永さんとの待ち合わせの時間には頭痛は治まっていた。 (はぁ…よかった)約束の時間10分前に待ち合わせ場所に着いた。丁度家と会社の中間にある駅での待ち合わせ。普段電車通勤の私は今まで通り過ぎるだけで一度も降りた事がない其の駅に今日初めて降り立った。改札口付近で行き交う人を見ながら携帯をチェックする。直に約束の時間になる。(…う〜ん…時間ギリギリに来るタイプの人かぁ)まぁ、遅れ [続きを読む]
  • 夜と朝のまにまに 10話
  • チュンチュン「……ん」雀の鳴き声に促され徐々に意識が覚醒して行く。「……ぁ」開いた目の視線の先には見慣れた天井が。(…家、だ)ゴロンと横になるとよく知った室内が飛び込んで来る。「……夢」やっぱり昨日の出来事は全て夢、だった様だ。(だよね…じゃなきゃあんなヘンテコな設定とかって…)何故かいつの間にか高岡さんが私の傍にいて『トモエ』と呼んで迫って来て…おまけに昨日は高岡さんから暮永さんに変身して…(普 [続きを読む]
  • 夜と朝のまにまに 9話
  • どのくらい前かは解らないけれど、最後に私の傍にいたのは暮永さんだった。酔い潰れて意識を失くした私が次に気が付いた時には高岡さんが居て…(だけどこの人は絶対高岡さんじゃない!)変な自信が私の中で大きくなっていた。「はっ…ははっ…あぁ、おかしい」「…あ、あの」ようやく笑いが収まって来たのか高岡さん(?)は少しずつ真顔になって私を見つめた。「──なんなんだよ、あんた」「!」そういった次の瞬間、私の上に跨 [続きを読む]
  • 夜と朝のまにまに 8話
  • 「やだなぁそんなに驚かないでよ、トモエ」「〜〜〜」(お、おおお驚くなって…云う方が無理っ!)なんで…なんで…(なんで今此処に高岡さんがいるの?!)「約束したでしょ?また来るからって」「な…何っ、何の事…」「あれ、もう忘れちゃった?昨日の事」「〜〜〜っ」(き、き、昨日…の事って…あれってあれって…)私の夢、だったでしょうぉぉぉぉ──?!「うっ」ズキッと痛んだ頭は、今のこの状況が夢じゃないという事を証 [続きを読む]
  • 夜と朝のまにまに 7話
  • 私が勤めるハウスメーカー会社には年に3回飲み会がある。新年会と忘年会とそして毎年7月に行われる暑気払いという名目の飲み会だ。従業員数50人前後のちいさな会社は概ねアットホームな雰囲気で、各部署同士の親睦を兼ねる意味でも毎回幹事は違う部署から1名ずつ選出され持ち回りで担当する事が慣例となっていた。そして今回、入社二年目の私にとうとう其のお鉢が回って来た訳だけれど…「大体無理なんですよぉ〜私にはっ」「…」 [続きを読む]
  • 夜と朝のまにまに 6話
  • 私は恐る恐る振り向く。其処には全く表情の窺えない暮永さんがいた。「朝っぱらから気色の悪い顔をしているな」「〜〜〜」(もう、相変わらず口が悪い!)いつもと変わらない野暮ったい前髪に厚底の黒縁眼鏡姿の暮永さんにうんざりする。「決めたか」「えっ、な、何がですか」「今夜行く店だ」「店…あ、えっと…」(しまった!昨日は暮永さんがまとめたリスト見ている内に寝ちゃっていたんだった)「何処。予約しておかないといけ [続きを読む]
  • 夜と朝のまにまに 5話
  • チュンチュン「…ん」雀の鳴き声と眩しい光で徐々に覚醒する意識。「……ぁ」薄っすら目を開けると其処はいつもの見慣れた私の部屋のベッドの上だった。「…」しばらくぼんやりとしてしまう。(…あれ…私…どうしたんだっけ…)頭の中がぼんやりとしてしまって中々意識がハッキリとまとまらなかった。ムクッと上体を起こすと其処はなんら変わった事はなく(…えぇ…っと…昨日の…アレは一体)少しずつ夜に起こった不思議な事態を [続きを読む]
  • 夜と朝のまにまに 4話
  • ぼんやりとした橙色の照明が広がる部屋に粘着質の水音が響く。「…んっ…凄いね…どんどん溢れて来るじゃない」「あ…あっ、あ」ペチャペチャと私の秘所を高岡さんの舌が何度も上下している。時折肉芽を指で摘まれるとビリビリとした電流が走った。「あぁ…もうヒクついている」「あぁ…あっ…っ」蜜を垂れ流している穴の中に指が入っている感覚。(やだ…自分でするのと全然違うっ)恋愛経験がゼロな私でも溢れる性欲を自分なりに [続きを読む]
  • 夜と朝のまにまに 3話
  • 『──ん』「……」『今…さん』「……ふぅ」『今瀬さん』「………っ、はっ!」誰かに揺さぶられた感覚で慌てて意識が浮上した。「……へ?」目を覚まし辺りを見渡すと其処は見慣れた部屋の中で…毎度お馴染のベッドの上で寝ていた私。だけど「やっと起きたね」「?!」耳元で囁かれた声にドキンッと胸が高鳴った。慌てて顔だけ横に向けると其処には何故か高岡さんが私と同じ様に寝転がっていた。「おはよう──ってまだ夜明け前だ [続きを読む]
  • 夜と朝のまにまに 2話
  • 「はぁ…ただいまぁ」真っ暗な部屋の中、明かりを点けながら誰が応える事もない挨拶をする。就職してから始めたひとり暮らし。一年経ってようやくコツを掴んで来たといった処だった。「は〜疲れたぁ」肩を回すとコリッと骨が軋んだ。「いたた…ご飯食べる前にお風呂入ろうかな」私は湯船にお湯を溜めながら晩ご飯の支度を始めた。(この干物、もうそろそろ危ないから食べちゃおう)冷蔵庫の中身を吟味しながらメニューを決めて行く [続きを読む]
  • 夜と朝のまにまに 1話
  • ──別に好きでこの歳まで処女だった訳じゃない気が付いたら何もないままこの歳になっていた、というだけの事だ──昼休み、社長秘書の黒川さんから秘書室に呼ばれた時、ちょっと厭な予感がしていた。「今年の暑気払い飲み会の幹事は今瀬さんと暮永さんでお願いします」「えっ…!わ、私が幹事、ですか?」「えぇ、幹事は各部署の代表が組んで毎年持ち回りでこなしていますので。今回は総務部の今瀬さんと設計の暮永さんにお任せし [続きを読む]
  • 恋する贄(番外編)
  • 其れはずっとずっと昔の話。日本から遠く離れた西洋文化が蔓延っている暗く陰鬱な国では信仰する唯一絶対神がいた。しかし其の神以外を信仰する異教徒は迫害対象にあり、彼らが信仰を貫くには生きにくい国でもあった。大っぴらに出来ない信仰。其れは時に人々を間違った、酷い方向に向かってしまう事があった。其れを憂いた大いなる神はそんな人々を救うためにひとりの天使を地上に降臨させていた。地上に降り立った彼の天界での名 [続きを読む]
  • 恋する贄 28話(終)
  • 【私ひとりでは叶える事の出来ない夢】其れは「…はい」「!」「私を…利久くんのお嫁さんにしてください」「う、羽衣」テーブルに手をついて頭を下げた私の手を利久くんが取った。「…利久くん」「いいの…?」「…はい」「本当に…本当?」「はい…だって私の夢は…利久くんのお嫁さんになって利久くんを幸せにしたい…なんだもん」「!」「私ひとりでは叶える事の出来ない夢。利久くんが私をお嫁さんにしてくれる事で、其の夢は [続きを読む]
  • 恋する贄 27話
  • 利久くんと恋人同士になってから毎日は幸せで満ち溢れたものになった。利久くんと付き合う様になった高校生時代は、他の女子たちからのやっかみや厭味攻撃なんかがあったりしたけれど、利久くんと清ちゃん、ついでにけんちゃんも加わって、そういう事から私を守ってくれたお蔭で愉しい高校生活が送れた。私たち4人は不思議な縁で結ばれて、大学も同じところに通った。利久くんは人を守る立場の人間になりたいと云って弁護士を目指 [続きを読む]
  • 恋する贄 26話
  • まるで非現実的な数十日間を過ごした。色んな事が一度に私たちを襲い、呑み込んだけれど、其の苦難を私たちは共に乗り越えたのだ。「利久くん」「羽衣」待ち合わせの時間10分前には着く様に来たつもりだったのに、其処には既に利久くんが待っていた。「ごめんね、随分待たせちゃった?」「全然待っていないよ──というかまだ待ち合わせ時間前だよ」「私に其れを云うの?」「あぁ…其の…僕は気持ちが浮かれていて…家に居てもソワ [続きを読む]
  • 恋する贄 25話
  • (あぁ…くそ!あいつ、羽衣をいい様に甚振りやがって…!)いい加減羽衣との感覚を共有するのは止めようとは思うのだが(今はこれだけが俺と羽衣の繋がり──だからなぁ)この世ではもう手に入れる事は出来ない人間。俺らしくもない執着。前世から追いかけてまで手に入れようと思ったのは多分、これが最初で最後。「まるでストーカーね」「…」羽衣のマンションを見上げながらぼんやりしていた俺の傍に、いつの間にいたのか気が付 [続きを読む]
  • 恋する贄 24話
  • 夕暮れから漆黒の夜になる境──カーテンの隙間から覗く橙色の光は、やがて月の光で淡い明るさをもたらす。「あ…あっ…んっ」「はぁ、はぁ…うっ──」私は今、破瓜の痛みに耐えていた。一度は好きな人に捧げられないかも知れないと危惧した事もあったけれど、今、この瞬間を迎えられた事は、痛みによる恐怖心なんかを遥かに超えて、嬉しいとさえ思える痛みだった。「ふぁ、あっ!あぁぁっ」「くっ──あ…」ズズッと私の奥深くま [続きを読む]
  • 恋する贄 23話
  • 何故急にけんちゃんが私を解放したのかよく解らない。『あぁ、もういい。おまえはとっととあの男の元に行って精々この世の春を謳歌するんだな』(あれってどういう意味よ!)『仕方がないから此処では俺はおまえにとって頼りがいのある幼馴染みというポジションに甘んじてやる。だけど次は──容赦しないからな』けんちゃんの家から出る間際に云われたあの言葉の意味もよく解らない。(結局この騒ぎは何だったのよ!)あれほど私に [続きを読む]
  • 恋する贄 22話
  • 今まで【好き】という感情を喰らった事はなかった。俺の名前其の意味のままに好物は【敵意】と【憎悪】だったから。神に帰属される者とされながらも、必要悪とされる存在に厭気がさす事もあった。そんな頃に出逢ったちっぽけな人間の男。外見は女と見まごうばかりの美しさを持った者だったが、酷い拷問を受け、痛めつけられていた其の体はボロボロだった。最初は何故そんな目に遭っているのだと興味が湧いた。近づき傍観している内 [続きを読む]
  • 恋する贄 21話
  • 其の日の夜も何かの夢を見て、珍しく夜中にふと目が覚めた。勿論見ていた夢の内容は覚えていない。(…んっ)其処でふと違和感を感じた。ひとり部屋を与えられて、其処には私ひとりしかいないはずなのに誰かがいる気配がする。(…誰、って…考えるまでもない)そう、考えるまでもない。この家には私ともうひとり、家主であるけんちゃんしかいないのだから。「…けんちゃん?」「…」暗闇の中で空気が揺らいだ感じがした。そして次 [続きを読む]