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半ボケじじィのボケまくり島(別称:ボケモン島) http://boke-jima.com/

ボケても生きとる。生きとりゃ、めしも食うし、クソもする。もちろんモノも言うぞ。ホンネを言うたるワイ!

ボケモン島を浮かべているのは太平洋や日本海なんてケチな水たまりじゃないぞ。この世じゃ。チミモーリョーがウヨウヨ住む世界だ。そんなこの世のもろもろのチリ・アクタが、日々ボケモン島の浜辺に打ち寄せる。それらをいったん呑み込んで、ボケ頭で咀嚼し、吐き出す。とにかくボケても言うことは言うワイ。遠慮も慎みも蹴とばして、ホンネを言うたる。耳の痛いヤツは来ないでいいぞ。しっぽを巻いて逃げてろ! 高齢化ニッポン万歳!

Hanboke-jiji
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2017/08/16

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  • 一袋のナッツが一国を揺るがす大騒動に・・・(下)

    当ブログは一応、毎週金曜日にアップする予定でやっていますが、先週の金曜は、前々日から体調を崩して数日寝込んでしまい、アップ作業ができませんでした。スミマセンデシタ。 当方も80代の半ばを過ぎて、体にも頭にも相当ガタがきております。文字通りガタガタしながら日々を送っていますので、当ブログもいつ突然前ぶれなく大穴に落ち込んで、永遠に姿を消してしまうかしれませんが、ま、続けられるかぎりは続けたいと思っております。そのおつもりでお付き合いのほどを・・・。

  • 一袋のナッツが一国を揺るがす大騒動に・・・(上)

    一袋のナッツ(ピーナッツ・アーモンドなど食用になる木の実)が、一国を揺るがす大騒動の原因になった事件を憶えてイマスカ? 今から10年前に韓国で起こった「ナッツ・リターン事件」デス。 ハナからとんと覚えのない人、わしみたいにそんな事件があったような記憶はかすかにあるが、具体的にどんな事件だったかはしっかり忘れてしまった人もいるだろうから、ネットで調べた事件のあらましをまずざっと紹介しておく。 2014年の師走に入ってまもない頃。 米国のジョン・

  • わが如意棒

    「如意棒」というと誰でもすぐ思い浮べるのは、やはり「孫悟空」が振り回すあの棒であろうが、実はわしも一本持っている。 話はちょっと違うが、春・夏・秋はまだいいとして、寒い冬の間、わしは「袴型足ゴタツ」を愛用している。「袴型足ゴタツ」というのはわしの勝手な命名で、本当の名前が何であったかは忘れてしまった。何しろ買ったのは40年ほども前だから。 ひと言でいえば、袴の先端部に小型の電気コタツを取りつけたようなもので、袴と同じように両足を入れて穿き、上部は

  • カリフラワーと魔法のランプ「生成AI」

    いま世界中で最ももて囃されている・・・というか問題になり話題になっているのは、「生成AI」であろう。 言わずと知れた超高機能な人工知能である。 ふつの言葉で質問すれば、およそどんなことでもすぐさま答えてくれるという。ま、現代の「魔法のランプ」みたいなものか。 卒論や学位論文の執筆に役立てる学生もいれば、小説や漫画の制作、絵画や音楽の創作にも利用できるらしい。・・・というから、いったいどうなっちゃってるの?・・・というか、こんなものが出来ちゃ

  • 見上げた生き方をする91歳

    少しも自慢にならないが、このブログは、長寿でもさっぱりメデタクナイ高齢者や、どこから見ても冴えない年寄りを扱うことが多い。 つまりそれが大方の老人のあるがままの姿だからだ。ドジャースの大谷翔平選手を実況するマスメディアと同じことをやっている結果だ。 しかし世の中には、そういう大方の年寄りの範疇には入らない(傍点)人もいる。 先日、新聞の読者欄にこんな投稿が載っていた。 投稿者は現在91歳の老人である。しかも珍しことに男性(新聞の読者投稿欄の90%以

  • マイナンバーカードを紛失したらどんな目に遭うか?

    このブログでは、たびたびカミさんの「紛失グセ」を嘆いて書いている。 だからちょっと言いにくいんだけど、そのわしが先月ある物を紛失した。それも最も避けるべき、マイナンバーカードをである。 マイナカードは、健康保険証や銀行口座、住民票や印鑑登録証明書など、日本社会で生きていく上に必要な基本的な事柄にデジタルでつながっていて、他人に拾われて悪用されれば、ドえらい被害をこうむる可能性がある。 しばらく使用することがなくて、ふと気づくと見当たらない。 慌てて周辺を

  • ゴミ大ッ嫌い

    カミさんは昔からゴミが嫌いだった。 ゴミが大好き、という人もあまりいないだろうが、カミさんのゴミ嫌いは特別だと思う。 わしは昔から、ヘビが天敵の "ヘビ大嫌い人間" だが、カミさんはまあそれに近い "ゴミ大嫌い人間" ではないかと思う。 ゴミは赤い舌をチロチロ出したりしないし、ましてや噛みついて毒を吐いたりしないから、べつに恐れることはないと思うのだけれど、床(ゆか)の隅などに小さなゴミを見つけると、わしのヘビに対するのに近い反応をする。 そう言えば彼女

  • ケンカの上積み

    先日、買い物に行く途中、すぐ目の前を老夫婦が並んで歩いていた。 70代後半。わしら夫婦より7,8歳くらい年下か。 当方との間には5,6メートルくらい離れていたが、彼らの話声が急に大きくなったので、自然に耳に入ってきた。べつに聞き耳を立てたわけではない。 「お父さんはいつも、わたしの話をいい加減にしか聞いてないのね」「そんなことないよ。ちゃんと聞いてる」「嘘ばっかり、いつも生返事ばかりしてるわ」「そんなことないって」「じゃ、今わたし、何の話

  • 認知症のカミさんが作る”超”料理

    夫婦がひとつ屋根の下にいっしょに住んでおれば、お互い相手の人間性から多かれ少なかれ影響を受けずにはおれない。 少し前のテレビで、一昨年亡くなった作家・政治家の石原慎太郎の逗子の家の生活を撮ったドキュメンタリー番組を見たが、その家はとてつもなく広大で、敷地は一般的な住宅の15軒分の広さ(540坪)があったそうだ。 そんな大きな家に住んでいて、一日ほとんど顔を合わすこともない夫婦だったのに、慎太郎の奥さんは夫の生き方からイヤになるほど影響を受けていた。 一方わが

  • 80歳のばあさんがシクシク泣いた

    先日朝早く、カミさんが寝ている部屋から変な声が聞こえてくるような気がしたので、覗いてみると、カミさんが布団の上に座ってシクシク泣いていた。 隣に抽き出しが置いてあって、中身が周辺に散らばっている。 こういうことは今までにないことだった。 ・・・と書いて、ふと思い出した。そう言えばじつは結婚してまだ間もない頃に、同じようなことがあったのを、である。 夜中にふと目を覚ますと、彼女がとなりの布団の上に身を起こしていて(当時は同じ部屋に寝ていた)、声を忍ぶ

  • 1日24時間で生活する方法

    アーノルド・ペネットというイギリスの作家が『1日24時間で生活する方法』という本を書いて、当時評判になったという。今から100年あまり前のことだ。 泣こうが喚こうが、逆立ちしようがトンボ返りを打とうが、1日24時間は1秒たりとも増えも減りもしない。人間のメタボ腹とは違うからネ。 にもかかわらず、『1日24時間で生活する方法』なんて人を喰ったタイトルの本が出て、しかも大いに売れたというから、いかに「1日が24時間じゃ足りない」と思っていたかを、100年も前から人間

  • 認知症のカミさんがひとりで旧友に会った(続き)

    さいきん記憶力がソートー慎ましくなったカミさんが、しばらく会わなかった旧友と会い、当町の海辺のレストランへ案内することになった。前回にその経緯を書いて、今回はその続きデス。(前回はこちらから) その旧友のKさんには、わしのスマホの番号を知らせておいたので、待ち合わせ時間から少し経って、無事カミさんと出会えた旨の電話が入った。 まずは第一段階をクリアしてホッとした。 カミさんがハナからアサッテの方へ行ってしまう可能性も、なきにしもあらずだったからだ。

  • 認知症のカミさんがひとりで旧友に会った(上)

    長い間会うことのなかったカミさんの友だちから、思いがけなく電話がかかってきた。もう5,6年以上も会っていなかったKさんからである。 きのう会った人でも、名前はもちろん、1日過ぎれば会ったことさえ頭の中から雲散霧消してしまうカミさんの現況では、かつてはたびたびご一緒した仲だったKさんも、もはや誰のことやら濃い霧の中であるらしい。応答にヘドモドしている。 たまた隣にいたまわしが電話を替わって、カミさんの認知状況を説明し、後ほどこちらから掛け直させることにして、

  • 白内障の手術をしたら・・・(後日談)

    老人の日々の暮らしは、ウンザリするほど単調で退屈だ。新年早々パッとしない話だけどネ。 だがそんな老人生活にも、一夜明けたら別世界・・・なんてことも全くないわけではない。 前回、カミさんが白内障の手術をしたら、別世界のように風景が鮮やかにキレイに見える・・・と感動の声をあげたという話を書いたが、それにもう一つ付け加えマス。(前回はこちら) 前回は片目だけの手術だった。 その目には遠目用のレンズを入れたので、鮮明に見えるのはじつは遠くの景色だけだっ

  • 新年は12日(金曜日)から開始

    新年は12日(金曜日)から開始いたします。   お知らせ当ブログは週1回の更新(金曜)を原則にしております。いつなんどきすってんコロリンと転んで、あの世へ引っ越しすることになるかもわかりませんけど、ま、それまではね。 

  • 白内障の手術をしたら・・・

    先日、カミさんがようやく白内障の手術をした。 ようやく・・・というのは、だいぶ前から小さい文字が読めないとか、遠くの風景がぼやけてよく見えないとか言って嘆いていながら、当人が積極的に治そうという行動を取らなかったからである。 しかし認知症が忍び足で進行して、短期記憶はどんどんゼロに近づいているし、日々の生活でやれることは目に見えて減っている。 このまま自然に任せるままにしておくと、文字や遠景のみならず、人生のそのものの先にも明るいものはあまり見えない。

  • 夫婦の相性

    前回、相性について・・・とりわけややこしい "夫婦の相性" について書いたが、充分ではなかったので、補充的にもう少し書いてみようと思う。 夫婦の相性というと、誰でもまず "性格が合う合わない" ということを思い浮かべると思う。 場合によっては、性格が違うから却ってうまくいく、というケースもないわけではないけれど、違うためにイライラしたり、ムカッとする場合のほうが圧倒的に多いと思う。そして無用な夫婦ゲンカを生み出す。 よくあるのが、キレイ好き派か、キタナ

  • 相性って何だ?

    人間の関係には "相性" というものがある。 相性が良くないと折り合いがうまくいかない。 あの人、悪い人間じゃないんだけど、どうもウマが合わないんだよなぁ、一緒にいると何となく居心地悪い・・・もっと言えば、特に理由はないんだけど、どうもイライラしてくる・・・といった感じになる。 人と人との関係に限らない。物との関係にもこの相性はある。身近な例でいえば、かつてわが家の玄関のドアが古くなって、新しいのと取り替えたことがあった。 するとその新しいドア

  • 自転車通学の女子高校生

    前回、わが人生で初めての恋(らしきもの)を書いたが、もう一つあったのを思い出した。高校生のときのことである。 しかしまあこっちは、実際は「・・・らしきもの」とも言えないその前の段階、「恋の匂いのようなもの」かもしれない。 わしの通った高校は、その地方では比較的大きな隣町にあって、生徒は周辺の村や町から自転車で通学した。 わしも自転車で通っていたが、通学路が途中で別の町からくる道と合流する。その道をやはり自転車でやってくる女子高校生たちがいて、その中にな

  • わが初恋(らしきもの)

    前回、『惚れた腫れたは遠くなった』と題して、男と女の艶ごとが遠くなったわが現在の老人状況を書いたら、反射的に、生まれて初めて男女の恋らしき感情を抱いた少年のときの記憶が思い出されてきた。 ・・・で、今回はそのことを書いてみる。 棺桶に片足を突っこんでいるヨボヨボ爺さんが、初恋の話を思い出して書こうというのだから、相当ヨロヘロした昔話になるだろうと思っていたが、記憶の底にフォーカスを当ててみたら、意外にもかなり具体的で鮮明な情景が思い出されてきて、我ながら驚

  • 惚れた腫れたは遠くなった

    こういうタイトルを掲げたからといって、年を取ってわしも色恋ざたや艶ごとがなくなった・・・と嘆いているのではない。アッタリマエだけどサ。 じゃ何の話かというと、色も艶もないジミな話で申し訳ないが、まあヒマな人はちょっとだけ付き合ってみて。鼻クソほじくりながらでいいから。 わしは学生時代に演劇に熱中して、その頃一年の3分の2くらいは昼も夜も一緒にいた親友(・・・といってもホモ友じゃないヨ)がいて、彼がその後プロの演劇人になったこともあって、社会人になってからも

  • 鼻水じゃないけどグズグズする

    自分をかえりみて、「まったく情けないなァ~」と思うことは、自慢じゃないけど風邪のときに出る鼻水ほどどある。 とりわけ「これホント、どうしようもないワ!」とため息が出ることが一つある。「グズグズしていつまでもやらない」ことである。 どこからみてもやった方がいい、いや何をおいてもやるべきだ、と思いながら、そのうち、そのうち・・・と先延ばししてして、結局いつまでもやらない。 そもそも、たいしてヘビーなコトではない。 庭先に前世紀から転がっている1トンの大石

  • 昆虫のように擬態する人間もいる(下)

    前回、超・関白の亭主に、一生奴隷のように従順に従っていた妻が、実は外からは見えない所で密かに反逆をしていた(・・・と思われる)例を義母に見た・・・という話を書いた。(前回はこちら) その同じ義母が、実はこんなこともしていた・・・という別の一面のことを今回は書いてみる。 前回でも触れた経緯で義母の遺品を整理していると、こういうものが出てきた。 それは大きな段ボール箱いっぱいに、小さく畳んだビニール袋が何百何千・・・ひょっとすると何万という数で詰めこまれて出てきたの

  • 昆虫のように擬態する人間もいる(上)

    へえー、ホントに、人は見かけに寄らないなァ~。 ・・・とこの頃、ややびっくりしたり、感嘆したり・・・。 特別の人のことではない。3年半ほど前に亡くなったカミさんの母親のことである。 この義母のことは、このブログにも何度も登場してもらっているが、死後、年月を経れば経るほど、生前には思いもしなかった面が見えてきたのである。 彼女は特に変わった生まれではない。大正時代の中期に、ごく普通の中流家庭の長女として生まれ、普通に育ち、彼女の生きた時代では大半がそ

  • 名医も人間(下)

    "優れた医師(& 歯科医)と出会うことは、一生の一大事業である" と言われるくらい、真の名医に巡り合うことは難しいが、わしは奇跡的に名歯科医に出会ったことがある。・・・といういきさつについて前回に書いた。(前回はこちら) ところが、前回に述べたように、歯科医としては非の打ち所がない完璧な人間でありながら、彼は思いがけない裏面を隠し持っていた・・・という事実がその後見えてきたのである。今回はそのことについて書く。 わしはかつて、体だけでなく歯も大

  • 名医も人間(上)

    もうだいぶ前に亡くなったが、遠藤周作という作家がいた。 『海と毒薬』『沈黙』『深い河』など、神やキリスト教をテーマにした深淵な作品を書き、文化勲章も授与されたが、"狐狸庵先生" という別名も持っていて、ゲラゲラ笑えるエッセイも書きまくった大人気作家だった。 だから元気いっぱいのイメージがあるのだけれど、実態はしょっちゅう入退院をくり返していた病弱な人だったという。 実はこの作家、わしらがかつて東京近郊に住んでいた若いころ、わが住まいから歩いて1分ほどの近

  • 笑えるおバカ動物

    最近テレビのバラエティ番組で、「笑えるおバカ動物特集」などというタイトルで、ドジなペット動物の姿を集めたを映像をよく流す。 近ごろは、小学生から60~70の爺さん婆さんまでスマホを持っていて、動画を簡単に撮れる時代になったからであろう。 おかげで昔は見られなかったような珍しい映像が楽しめる。前記のテレビ番組も、ドジ・ヘマは人間だけではないと分かって、何となくホッとするというか、気持ちよく笑える。 比較的多いのは、犬や猫が細い隙間・・・門扉や柵の仕切りの

  • 幼稚園のふたりの運転手

    わが家のベランダから見える光景を2回続けて扱ったら、金魚のウンコじゃないけど、続いてもう一つ、ベランダから見える光景がポツンと頭に浮かんだ。 余談だがわしは普段からカミさんに「ひつこい」と言われる。「だいたいあなたの話はくどいの。同じことをくり返さないで、もっと簡単に言って」 と文句を言われる。・・・ことがちょくちょくある。 自分でも分かってるんだけど、ま、性格なんだねぇ、直そうとしてもなかなか直らない。書く文章も同じだけど。 で、ベランダから

  • 幼稚園の中の戦争

    何度か書いていると思うが、わが家のまん前は、私道一本を挟んで幼稚園である。かなり大きな幼稚園だ。 うちは2階にあるので、その幼稚園は、ベランダから俯瞰するかたちで丸見えになる。屋舎や運動場はもちろん、教室内での授業(遊び?)情景もそのまま見える。 サスペンス映画の巨匠と言われたアルフレッド・ヒッチコックに、『裏窓』という傑作映画がある。大昔に作られた作品デスけね(1954年制作)。 主人公のカメラマンは足を骨折して、車椅子生活を余儀なくされる。自

  • 「親ガチャ」は植物も同じ?

    前回、父親の小さな心遣いが、子供の人生を大きく変えた話を書いたら、なんとなく連想するあることが頭の隅に浮かんだ。 何度も書いているけど、わが家は老夫婦ふたりが住むに相応(ふさわ)しい小さなマンションで、南側にベランダが付いている。 このベランダが、居住面積に比してかなり広い。 おかげで毎朝の体操も気持ち良くできるのだが、何より嬉しいのは、植木鉢やプランターを多く置くことができて、日常生活に爽やかな緑を提供してくれることだ。その緑の世話をすることが、

  • 「親ガチャ」も親しだい

    少し前、「親ガチャ」という言葉をインターネットやテレビなどでよく耳にした。2021年の大辞泉が選ぶ新語大賞では、大賞にもなっている。 周知のようにこの言葉は、「どんな親に生まれたかによって、当人の容姿や能力のみならず、その後の人生の良し悪しまで決まってしまう」ということを、ゲームの「ガチャ」になぞらえて言う言葉らしい。 つまり人生なんて "賭け" みたいなもんだ、というわけだ。だって親は自分の意志や努力では選べないからねぇ。要するに運しだい。「ガチャ」といっしょ

  • ツイてない日(PART 2)

    2021年12月17日付けの当ブログに、『ツイてない日』と題する記事を書いている。(参照はこちら) あの時のように、強烈に腹にくる(傍点)ような出来事があったわけではないが、先日、同じような「ツイてない日」があった。 よくぞここまで裏目裏目の出来事が続くものだ、わしは何ぞ神サンの気を損ねるようなことやったか?・・・と本気で疑いたくなるような一日であった。 まずその数日前に、カミさんがデイサービスからインフルエンザをもらってきた。それがたちまち当方にもリ

  • 朝起きると・・・

    ある朝、自室のベッドで目覚めると、自分が巨大な毒虫になっていることに気づいた。 ゴメン、驚かして・・・。 これは昔の文学がぶれの青臭い若者が、"世界的名作" の冒頭をまねてよく使った手だった。 よぼよぼの老臭漂う爺さんが使ったんじゃ、鼻がひん曲がるネ。 とはいえ、これほど強烈じゃないが、朝起きたとき自分が別人になったのではないかと思うことがある。じっさい甲殻類の虫になったかと思うぐらい、手足の関節が強ばって固くなる朝がある。 そういう時は

  • カラス撃退の妙手?

    恨みがあるわけじゃない。しかしどうしても好きになれない。 最近は "ルッキズム" という言葉をよく耳にする。 外見の美醜だけで評価や対応の仕方を変えることで、はっきり言って容姿による差別である。 はばかりながらわしだって、そういうことをする人間にはなりたくない。 しかしこの鳥だけはどうしても好きになれない。 まず真っ黒である。羽の端々から嘴の先まで黒一色。印象が陰気だ。(まさにルッキズムだな) 声が汚い。鳥の声はたいてい耳に快いが

  • 妻に優しくなるとき

    どうでもよい私事で恐縮だが、わしら夫婦は結婚して今年の10月で満56年になる。 改めて顧みると、よくも半世紀以上も続いたものだと、奇跡的に思う。「奇跡的」という言葉は安易に使われる言葉なので、本当は使いたくないのだけれど、今のわしの気持ちを表わす言い回しがほかに見つからない。 有りていに言えばじつは結婚当初から、周囲からあいつらはすぐに離婚するだろう、と思われていた。「もって2,3ヵ月だね」とあからさまに言うヤツもいた。ひどいもんだね、ひとのコトだと思っ

  • 86歳老人の恍惚の瞬間

    生きていることはシンドイが、シンドイばかりじゃない。 わしのように、人生の最終ステージに入って、色のない退屈な時間がだらだらと続く老いの日々を送っていても、時に、小さいけれど心動かされる事件(普通は事件とは呼ばない極小のできごと)に遭遇することもある、という話を前回に書いたら、その連想から、ぜんぜん別方向ではあるが、老いの時間にもこんな "恍惚の瞬間" もあるゾ・・・という(少々バカバカしい)話が頭に浮かんだので、今回はそれを書いてみる。3ヵ月ほど前にじっさいに体験

  • 人間に絡む見えない糸

    今はまだ夏の盛りだけど、季節が移って秋が来ると、日に日に光が弱くなって、昼の時間も短くなっていく。 わしの年齢ぐらいまで生きた人間は、言うなら、そうした秋の日の残照のなかに佇んで、暮れてゆく風景をぼうっと眺めているようなものである。 そのような生活は、さぞ色褪せて変化のない時間の連続だろうと思われるかもしれないが、そして実際99パーセントはその通りだが、静かな湖面に気まぐれに吹く風に小波が立つように、ときたま小さく驚くようなことがないわけではない。 そ

  • デイサービスって、何をサービスするとこ?(下)

    最近、「え、ほんと? こりゃ、うかうかしておれんな」と思うことが多い。 そのひとつが、現代日本社会の大問題である少子高齢化問題だが、その大問題の子分格として高齢者の認知症がある。 令和2年の厚労省の報告によると、「要介護認定者数は、65歳から74歳で全体の1割強だが、75歳以上になると9割弱と急増する、という。 言いたくないが、わしが75歳を超えたのはもう10年以上も前である。センセンキョーキョーとならざるをえんではないか。 その認知症の原因のひとつは、

  • デイサービスって、何をサービスするとこ?(上)

    デイサービスって、何をサービスするところか知ってる? 決まってるじゃないの。「デイ」を「サービス」するところだ・・・なんて言わないヨ。それじゃ「アホ」って「ア」を「ホ」することだ、っていうのとおんなじだ。アホくさ。 何度も書いているけど、カミさんは週2回デイサービスに通っている。 彼女は「要介護1(軽い方から3番目)」の公式認定を受けていて、介護制度から出る給付金でデイサービスの費用がちょうど賄える。正直いうと、デイへ通う理由にはこれが大きい。ケチ臭い

  • 吼え声 その後

    前回、封建的・家父長的男性の典型で、レキハク(歴史博物館)に飾っておいた方がいいんじゃないのって男を夫に持った女性の話を書いたら、けなげに一所懸命に生きている女性がもうひとり、すぐ近くにいることを思い出した。 今回はその女性のことを書いてみようと思うが、そこへ行く前に、面倒で申し訳ないけれど、以前当ブログに書いたある記事にざっと目を通してもらえると有難い。今回する話の土台になる記事なので・・・。(その記事『吼え声 唸り声』はこちらから) でも、いちおう念の

  • 人生はトントン?

    認知症の家族が自由にざっくばらんに話し合う会で聞いた話を、5月26日の当ブログ『久しぶりに街でナンパされた』に書いたら、思いがけなく反響があった。今回紹介するのも、同じ集まりで聞いた話である。 その話をしたのは86歳になる女性である。 彼女(仮にAさんと呼ぶことにする)は見るからにお婆さんだ。 体は縮んで小さくなり、顔面はシワが大きな顔をしており、頭髪は白がほぼ支配している。背も少々猫背。 この集まりにも、よくひとりでやって来られるなァ・・・と思う

  • 暴れる窓

    前回、風呂の話をしたので、ついでにもうひと風呂。 わしらどうよう古くなって使いづらくなった住家を、思い切ってリフォームしたら、ドジな失敗を二つやってしまった。その一つがバスタブの選択を間違えて "どざえもん風呂" にしてしまった・・・というサエない話を前回にしたのだが、実はもう一つやりそこなったことがあった。 壊れて用をなさなくなっていた風呂場の窓を、リフォームの際に修理しそこなったのである。 風呂はユニットバスにリフォームしたので、壁面についていた壊

  • どざえもん風呂

    突然ヘンなことを訊くようだが、"どざえもん"って、漢字でどう書くか知ってる? "土左衛門"。 江戸時代に「成瀬川なるせがわ土左衛門」という四股名の角力取りがいて、彼の体はみごとな "色白肥満体" だったらしい。で、水に溺れて死んだ人の体を、この力士に見立てて "どざえもん" というようになった。・・・とちゃんとした辞書に出ている。 とっぱなから縁起でもない話を書いているが、実はわしの頭の隅のほうで、ときたまこの縁起でもない字がチラチラすることがあるのだ。

  • 色鮮やかな袈裟をまとった僧侶

    この人はどういう人かよく分からんな、と思うことがときどきある。 わしにとってそういう人物のひとりに、ほとんど毎日のようにテレビで顔を見る林修という人がいる。「いつやるの? 今でしょ!」 と叫んでとつぜん世の中に出てきたテレビタレント。 本業は予備校の講師だそうだから、イルカが海から陸に上がってきてモダンバレーを踊って稼ぎまくっている・・・ような男といった風にわしには思える。 この林修がやっている番組の一つに「初耳学」というのがある。 一種の

  • いろはにほへとちりぬるぜ(下)

    日本には江戸時代から(もっと前からかもしれないけど)、家の前の道に水をまく習慣があった。 "打ち水" といって、特に夏の夕方の住宅地など、昼間太陽に照らされて熱せられた通りの道が冷やされて、辺りが目に見えて涼しくなる。 そのうえ土埃りも立たなくなるので、気配が爽やかになる。 夏の長い夕暮れどきを快適にすごすために、昔の庶民が生み出した知恵としてはなかなかのモンだと思う。涼しくなった道端に床几台を出して、団扇を使いながら碁や将棋を楽しんだりしたものだった。

  • いろはにほへとちりぬるぜ(上)

    のっけから訳の分からんことを言うようだが、わしは "人間嫌いの人間好き" である。 ゆえに生身の人間と、生の場で接するのは出来るだけ避けて生きてきたが、人間そのものには尽きせぬ興味があって、人間ほど面白いものはないと常々思って眺めている人間である。 この世にはいろんな人間が生きていて、それらの人間の吐く息や放(ひ)る屁で、芳しくない臭いがあちこちに漂っているが、聖人君子ばかりがウヨウヨいて澄んだ清らかな水の満ちている世界だったら、息が詰まって溺れ死ぬだろう。

  • 久しぶりに街でナンパされた

    人間っていくつになっても、あるいは認知症で頭が少々おかしくなっても、人には良く思われたいんだナア・・・って思わせられる話を聞いた。 最近よく「地域包括支援センター」という言葉を耳にしない? ナニをするところか知ってる? 知らない人もけっこう多いけど、「地域包括支援センター」というのは、地域内の高齢者の権利擁護や介護予防、あるいは総合相談などの支援体制づくりに必要な援助を行う公的機関だ。 ・・・なんて知ったかぶりで言っているけど、実はわしも去年、自分

  • メカ音痴 スマホ山へ登る(下)

    機械オンチのカミさんとスマホの、アホみたいな格闘記を綴っているが、その最終回。いい加減で切り上げたい。(前回まではこちら→上、中) こんなに苦労してカミさんにスマホを覚えてもらおうとしているのは、先にも述べたが彼女の認知障害が進行して、外出中に自分の居場所が分からなくなった時に備えるためである。 そこで最初に始めたのは、何はともあれ電話のアプリが使えるようにすることだった。つまり「スマホで電話を掛けたり受けたり」ができるようにすること。 で、まず

  • メカ音痴 スマホ山へ登る(中)

    機械オンチの親玉のようなカミさんが、彼女にとっては急峻なスマホ山に登ることになった経緯を前回に書いたが、今回はその登山の具体デス。(前回はこちらから) スマホを使うに際して、まず端末の電源を入れなくてはならないことは、さすがに彼女にも分かった。ま、蛇口をひねらなければ水は出なことくらい、保育園児でも分かるワね。(しかしその電源キーを別のキーと間違えないで押せるようになるまで、けっこう時間がかかった) パソコンでは、操作をするのにマウスをクリックして行

  • メカ音痴 スマホ山へ登る(上)

    人間には誰しも好き嫌いがあり、得意不得意がある。 ちなみにわしが好きなのは陰徳を積むことであり、得意なのは稼いだ大金を隠匿することである。 ・・・というのはもちろん冗談である。実際に好きなのは平々凡々にコーヒーと甘いモノで、得意なのはド忘れと放屁。 ついでに言うと・・・いや実はこっちが本筋なのだが、カミさんが好きなのは花とバロック音楽で、嫌いで不得手なのは機械類(メカニズム)である。 じっさい機械オンチという言葉に、彼女ほどふさわしい人間をわしは知

  • ふとんの耐えられない重さ

    若い人には絶対に分からない・・・わしの年齢(まもなく86歳になる)くらいにならないと分からない生活実感がある。 ベッドの上で、体に感じるふとんの重さである。女体の重さではないヨ。 わしがいま使用しているふとんは、5,6年前に新聞の全面広告でハデに売り出された、「羽根ぶとんより軽くて保温力が高い」という触れ込みの、しかしそれほど高価ではない化学繊維のふとんである。 最初はあまり信用していなかった。が、実際に使ってみると確かに思った以上に軽くて、温か

  • WBCとコトダマ

    去る3月半ば、プロ野球の世界一を決めるWBC(World Baseball Classic)シリーズが行なわれ、日本中が盛り上がった。 その盛り上がりようが尋常ではなかった。 さながら大盛りカレーの皿の上に大盛りカツ丼を載せて、その上にビッグマックをトッピングしたようだった。 シリーズ中はいうに及ばず、終ってからも1週間はどのテレビへ回してもWBCがらみの番組をやっていた。多くの民放局は、その後数週間ほどもワイドショーで毎日WBCもしくは大谷翔平

  • マスクは顔のパンツである

    本記事のタイトルに掲げた少々エロチックな言葉は、上等な品性に欠けるわしが思いついたものではない。 過日、某大新聞の紙上で、とある女史が言っているのを見たのである。ただ、それが誰だったか思い出せない。かなり名の通っている人だったように思うが・・・。 自慢じゃないが、近ごろますます、固有名詞が突然どっかに遁走する頻度が多くなった。 目の前に年齢を突きつけられてるようで気分はよくないが、年の進行は止めるわけにいかないから致し方ない。昨日も野菜の「ブロッコリー」が急

  • 捨てる神あれば・・・・

    前回、脳梗塞の後遺症ですべりが悪くなったロレツを改善するために、「童謡を唄う会」に出かけたのだが、一回で挫折した、・・・というサエない話を書いたが、今回はそれにちょっとつながる話。 何度も書いているが、わしら夫婦は運動を兼ねて、原則毎日スーパーへ買い物に出かける。老人の足で片道30分ほどの道のり。 時刻は夕方が多いので、帰りはだいたい薄暗くなる。とくに秋や冬期には完全に日が暮れて、道で人と出会うこともほとんどなくなる。田舎町のことで外灯も間遠い。子どもだっ

  • 歌を忘れた老カナリア(その2)

    脳梗塞の後遺症で、滑舌が油ぎれになったようにギクシャクする。 油を差して舌の回りをスムーズにするには、合唱サークルに参加するのも一法だと言語聴覚士に教えられて、とある童謡サークルに電話をした。そこまで前回に書いて、今回はその続きである。(前回はこちら) 電話の問い合わせに応答したのは、品のいい感じの高齢男性の声だった。 その人が会を主宰する人物らしかった。見学参加にOKをもらったので、早速次の例会にカミさんと出かけた。 会場は近くの小学校の音

  • 歌を忘れた老カナリヤ

    前回、人生には思ってもみなかったことが起きるという話を書いたが、女房が80歳近くになって女子プロレスを始めた(先日の記事)というほどではないけれど、わし自身にも思ってもみなかったことが起きた。(先日の記事『79歳のカミさんが、女子プロレス?』はこちら) 何度も書いているが、わしは1年ほど前に軽い脳梗塞を患った。 いまは、体の半身不随はほぼ完全になくなったが、発語機能に少々後遺症が残った。要するにロレツが以前のように正常に回らないのだ。チコちゃんは言うに及ば

  • 熱い冷水を浴びせられた(下)

    まいにち汗水垂らして働いている者にとっては、一日の終りに温かい風呂にゆっくり入るのは喜びだ。ひるまの疲れを癒し、翌日また元気に働くために、体と心をリフレッシュしてくれる。 でもわしらのようにいちンち家にいて、ぼんやりテレビを眺めているか、紙の上の文字をタラタラ追っているか、ときおりベランダの手すりに飛んでくる雀らに目をやって喜んでいる者にとっては、毎日風呂に浸かることの有難みは薄い。 そこでつい、シャワーだけで済ますようになる。 それも最初のうちは夏の間だけ

  • 熱い冷水を浴びせられた(上)

    お気づきと思うが、このわしのブログには、同じ言葉がけっこうくり返えし出てくる。 その一つが "この世は一寸先は闇"・・・だろう。 月並みの親玉のような言葉で、それが分かっているから気後れはあるが、長年人間をやっていると、じっさいに何度もこの "闇" におデコにぶち当てて慌てる。で、自分の体験を書くことを基本にしているこのブログでは、どうしても度々出てくる。 今回の記事のタイトル "冷水を浴びせられる" という言葉も、内容からいえば "一寸先は闇" の親

  • 79歳のカミさんが、女子プロレス?

    カミさんは育った環境があまりよくなかった。 やや誇張していえば、拘束衣を着せられる精神病院みたいな所・・・といえば近いか。 で、子どもの頃からスポーツとはまるで縁がなかった。 運動に関係するものといえば、小中学校の体育の時間ぐらい。 それも何かと理由を付けて休むことが多かったらしい。鉄棒の尻上がりはついに最後までできなかった。 大学からは誰に遠慮することもなく、大っぴらに一切の運動から遠ざかった。手に持つものといえば箸と絵筆ぐらいのもの(彼女は美術系

  • 口裂け老婆とすれ違った

    その老婆と出会ったのは、先日、買い物を終えたあと、いつものスーパーを出て横道に入り、しばらく歩いたときだった。 この道は何となく暗い感じがするので、人通りは多くない。道の両側は葛やススキやオオブタ草など背の高い雑草が生い茂る原っぱで、もよりの人家までやや距離があり、電柱に取り付けられた外灯も間遠だ。 で、日が暮れて暗くなったら、重い荷物でも持ってないかぎり、わしらもこの道は近道でもあまり使わない。 ところがこのときの時刻はまさに黄昏どきであった。 し

  • 子供を産まなかった理由

    前回と前々回の2回にわたって、「もし自分の人生に子供がいたら・・・」という「もし・れば」がらみの話を取り上げたら、たまたまそれを読んだ知りあいから、「なぜ子供を産まないという選択をしたのか」について、もっと詳しく書けという電話があった。 前回でもちょっと触れたが、わしらが子供を産まなかったのは単純な理由だ。カミさんが産みたくないと強く主張したからである。 それに対するわしの対応は前回に書いているので、今回は、カミさんがなぜ子供は産みたくないと主張したかについて、

  • もし自分に子供がいたら?(その2)

    わしら夫婦は子供を持たなかったが、「もし子供を産んでいたら、自分たちの人生はどのように変わっていただろうか」ということを、想像してみるきっかけについて、前回に述べた。(前回はこちら) で、どう変わっていただろう、という話であるが・・・。 難しいことはさておいて、まず頭に浮かぶのは、おそらくわしは子供に甘い父親だったのではないか、ということがある。 わしには兄がふたりいるが、そのひとり(故人)がわしと瓜二つだった。 趣味・関心・好みは言うに及ばず、と

  • もし自分に子供がいたら?

     「もし・れば」という言葉がある。「歴史に『もし・れば』はない」・・・などとよく使われるよね。 「もし明智光秀が本能寺で失敗して、織田信長が長生きしていれば日本は・・・」とか、「もしわしが水もしたたる若き美男子で、サッカーの日本代表選手だったら・・・」なんてことを考えても、100%無意味だワな。単なる仮定にしても、完全なる時間の浪費。 ・・・と言えない場合もある。わしのようにいちんち時間を持て余している者には、全く無意味というわけではない。老人には「時間の上手な浪

  • サエない話・・・パソコンのわが家の使い方

    今やどんな高齢者の世帯でも、パソコンの1台くらいは家に置いてある。白くホコリを被らせているかどうかは別にしてね。 わが家には2台ある。 1台はデスクトップ型でわしの部屋に置いてあり、わしが毎日使う。このブログを書くのにも使っている。 もう1台はノートブック型で、居間に置いてあってこちらは主にカミさん用だ。使う頻度はうんと落ちるが、こっちは特別な使い方をする。 もう何度も触れているけれど、カミさんはある種のMCI(軽度認知障害)に足を取られていて、記

  • 物好きなデキモノ

    多くは2週間ほどで治癒するので、歯周病みたいに余り世上の口に上らないないが、「口内炎」というのはけっこう厄介な疾患である。 口内炎とは口の中にできる炎症。 この余計な "出モノ" が口の中にできるのは、ストレスとか栄養の偏りとか、他の病気の影響とかいろいろ原因があるらしいが、わしの場合は「物理的刺激」が原因になることが多い。 自慢するわけではないが、わしの歯はほぼ全員が作りものである。今をときめくAIならぬAT(Artificial teeth)。

  • 仏の顔も三度

    聞いたことがあると思うが、「仏の顔も三度」という ことわざ がある。 カミさんは最近、その「仏の顔も三度」を度々わしにさせるようになった。 "ホトケ顔の大盤振る舞い" など、わしは別にしたくもないんだけどサ。 たとえば先日の朝のこと・・・。 カミさんは週に2回、デイサービスに通っている。 朝、係の人が車で迎えに来て、彼女は家を出て行く。 わしは彼女を玄関に送り出したあと、家の中にひとりになるので、ブッソーな人間が入ってこないよう念のため鍵をかける。

  • 今年の年の暮れ

    早いものでもう大晦日である。 一年前の今年の正月、屠蘇のお燗をする徳利をどこかに仕舞いこんで見つからず、家じゅう大探ししても出てこなくて、仕方なく薬缶でお燗をしたのを思い出す。 そのお屠蘇を、「おカンとやカン」だから相性は悪くないはず・・・などと自嘲しながら呑んだのも思い出すなあ。(参照→2022年1月7日付け『今年の年始め』) だが内心では、こんな「年の始め」で今年1年大丈夫かなあ~と、密かに思わずにおれなかったものも思い出す。 すると案の定、まだ松も

  • ついに、来たぞ

    先日、知らない人間から電話がかかってきた。 若い男の声である。 いきなりわしの名前を口にし、「ご本人に間違いありませんか?」と問う。 そうだと答えると、さらに、「念のため確認させて頂きたいのですが、あなたの生年月日をお伺いできますか?」と言った。 そのときにはもう、これはヘンな電話だぞ、という気はしていた。 しかしすでに相手はこっちの名前も、電話番号も知っているのだから、へんな細工をすると却ってコトを混乱させると思い、すなおに生まれた年月日を言っ

  • 評判の映画『ドライブ・マイ・カー』を観た

    前回、映画に関する話を書いたので、ついでにもう1回映画の話。 映画に係わる仕事をしていたこともあって、若いころはよく映画を観た。毎日めしを食うように観た。時には食当たりを起こすほどに・・・。 ところがあるときからとつぜん映画館へ行かなくなった。 映画の仕事から離れたせいもあるけれど、テレビでタダで観られるようになったことが大きかったと思う。根はケチだからネ、あっしは。 というわけで、かれこれ40年ほども映画館のスクリーンから遠ざかってい

  • THE LAST BUS

    親が長く住んでいた海辺の小さな町に引っ越してきて3年が経つが、この町に映画館などという文化施設があるとは全く知らなかった。思いも寄らなかったと言った方がいいか。 ところが先日、ひょんな偶然から、わが家からそれほど遠くないところに映画館があることを知った。 家から歩いて25分ほど。 波が打ち寄せる浜辺から50メートルと離れない住宅地に、その映画館はあった。 しかし外から見ると、古びた洋館風の民家にしか見えない。 それも、海辺に生えるゴツイ感じの樹

  • 平凡な日常生活の中の不思議

    朝起きたらオシッコに行って、歯を磨いて、顔を洗って、目玉焼きとトーストの朝めしを食って・・・といった退屈なことをくり返している毎日。 そういった実に平々凡々たる生活をしている人間でも、ときに訳の分からない不思議な・・・というか妙なことに出遭うことがある。 もちろん、それらはどうでもいい小さなことだ。 無視してそのまま忘れても、どこからもお咎めは来ないし、罰金を求められることもない。 が、ちょっと気になる。 話が跳ぶが、わしは実は週に2回、家の中に完全

  • 出が速い

    残念ながら、年を取ると動作がのろくなる。 やることなすことがトロイ。自分でも情けなくなるが、どうすることもできない。 ところが逆に年を取ると、早く、そして速くなるものもある。 涙である。涙の出が早い、そして速い。 たとえばわしは、脳梗塞の後遺症の一つでロレツの回りがちょっと怪しくなった。で、言語聴覚士からリハビリ訓練を受けている。 このあいだも、そのリハビリの一つとして童謡を歌わせられたのだが、「赤とんぼ」を歌っているとき、とつぜん涙がドッと出てき

  • 老人と犬

    言いたくないが、わしの年齢(85歳)になると、あるがままに放っておくとすぐに老いさらばえる。寝たきりになる。 そうなりたくなければ、それなりに努力しなければならない。 ま、抵抗する。 運動するとか、食事(栄養)に気を使うとか、クヨクヨしないとか・・・ネ。 ベッドの上でただ息をしてるだけ・・・なんてのは死んでもイヤだから、わしも一応それなりに抵抗して、努力をしている。 その一つがゲンソク毎日の "スーパー通い" である。( "パチンコ通い" じゃ

  • 小さなことにも・・・

    先日新聞を見ていて、ある写真に思わず目が止った。 事件がらみの写真ではない。紙面の下部に載せられている本の、広告に使われている写真だ。 その本とは、吉田茂元首相の回想録である。 終戦直後に長く日本の首相をつとめた吉田茂。強いリーダーシップで戦後の混乱期にあった日本を率い、戦後日本の礎を築いて、日本で初めて国葬で葬られた政治家である。最近のナントカ元首相と違って、反対運動も起きなかった。 さて、その回想記本の広告に使われていた写真だが、もちろん

  • 猫に学ぶ

    その日は、朝から久しぶりのいいお天気なのに、カミさんは浮かない顔をしていた。 椅子に凭せかけている体もしんどそうだ。 聞くと、体が重くて、トイレへ行くのもひと苦労だという。 そもそも最近は、毎あさ目が覚めると手足の関節付近がこわばって痛い。その日は特にその痛みが強いので、その為もあって元気が出ない。なんとなく生きているのがしんどい感じ。 その日はデイ・サービスに行く日だったのだが、どうも行く気がしないという。出かけると生じるいろいろなことが面倒に感じ

  • わしの身にも起きる宇宙の真理

    何回か前に、べつに面白くない話を書いた。 新聞や本のページがめくれなくなったというしまらない身の上話。 今回はその面白くもない話のさらに上をいくクソ面白くもない話をする。あらかじめお断りしておくゼヨ。 もう1ヵ月以上も前になるか、天気も良いし体の調子も悪くないので、もよりの小都市にちょっとまとまった買い物に出かけた。 もちろんカミさんも一緒だ。 いっときも離れたくないから・・・じゃないヨ。言いたくないが、最近はどこへ行くにも共連れでないと、おた

  • 感動するある女性

    実はわしは今、ある女性に感動している。 ・・・と書くと、どうせ若いキレイな女でしょ・・・と思われるかもしれないが、憚りながら今やわしは、そういうことにはテンションは上がらない。 何度も書いているが、わが家は小さなマンションの2階にある。 道路に面する側にけっこう広いベランダが付いていて、毎日欠かさずこのベランダに出て、朝の体操をする。・・・ことになっている。 ・・・などと言うと、何やら爽やかにサッソーとして聞こえるが、じつを言うと「朝

  • 迷った末に訊いてみたら・・・

    先日、若い女性(・・・といっても40代だが)も半数ほど混じるある集まりで、こんなことがあった。 正直いうとあまり話したくない経験だが、いまさらカッコつけてもしょうがないし、自分に起きたことを書くとたいていこういう話になるのだから、ま、腹(首じゃないよ)をくくって話すことにする。でないと書くものがすぐなくなっちゃうからねぇ。 で、その集まりでのこと。 何の話のつながりだったか、ひとりの若い(さっきも書いたように40代半ばの)女性が、勢いこんでこんな話をは

  • カラスだって・・・

    ごくたま・・・1年に1回くらいだろうか。あるいは1年半に1回くらいか。 季節もまちまちだ。決まった時期ではない。メモを取っているわけじゃないから、確かじゃないけど・・・。 朝、まだ完全に明けきらない薄明いうちから、それは始まる。 2羽や3羽ではない。20羽~30羽。いやあるいはそれ以上、ひょっとすると100羽近くいるかもしれない。 カーカー、ガーガー、ギャーギャーと騒ぎ立てる。 こうなると人間様はおちおち寝ていられない。 起き出して舌

  • 入れ歯を入れたロバ

     「お子様ランチってのがあるんだから、じじ様ランチとか、ばば様ランチってのがあってもいいと思うんだけど、見たことないねぇ。なぜだろう?」 ・・・みたいなことを誰かがどこかで書いていた。 いきなり反論を言うようだが、そういう料理をメニューに出す店は、おそらくこれからも絶対に出てこないだろうと思う。なぜならそんな名前の料理を出したって、たとえ美味しくても誰も注文しないだろうから。 理由は簡単。前々回に書いたことに尽きると思う。(前々回『公的老人の弁』はこちら)

  • 老いのゴミ

    「近ごろ、割合トイレの便器が汚れないな」と思っていたら、汚れないのではなく、汚れたのが見えていなかっただけだった、と分かった・・・というしまらない話をする。 先日トイレで所用中に、胸のポケットからうっかりボールペンを床に落とした。 出るとき拾おうとして屈んだら、便器に顔が近づいた。便器が異性の顔だったら、厚かましくもキスを求めに来たのか、と間違われそうなくらい近くまで・・・。 すると便器の表面が、実はうすく黄ばんでいることに気づいた。黄色いニキビのよう斑点も点

  • 公的老人の弁

    誰が見ても老人にしか見えない爺さん婆さんでも、老人の何割かは「自分は老人ではない」と内心では思っているそうだ。そういう統計がどっかにあるらしい。 公的にはいちおう65歳以上が老人ということになっている。 それも周知のように、75歳を境にその前が前期高齢者、後が後期高齢者と称して、ご丁寧に前後に分けて階層までつけてある。それによって健康保険や介護保険の自己負担金、政府からたまに貰える給付金などの額が変わる。 その意味では75歳は「正真正銘の老人」で

  • 昼寝は後ろめたい?

    わしは昔から、昼めしを食べたあと眠くてたまらなくなるクセがあった。 このわしのクセは生まれつきのものだ。 で、物心ついたときから、こいつとは切っても切れないクサレ友だちとなった。幼児のころは、ま、昼間っから寝るのにべつに遠慮はいらないから問題はなかったが(・・・というより母親の面倒を省いて喜ばれたろうが)、学校に上がってからは、午後の一時限目の授業は地獄だった。 ところが、反面、この地獄にはかすかな陶酔もあった。睡魔との戦いに疲れ果て、相手の陣地に落ちていく

  • 狐につままれた

    世間では、ふつうでは信じられないような不思議なできごとに出くわすと、「まるで狐につままれたようだ」と言う。 だが、同じことを言うにしても、狸に例える場合は「つままれた」とは言わないで、「だまされた」あるいは「化かされた」という言い方をする。 先日ふと、なぜ狐と狸では言い方が違うのだろうと思ったら、妙に気になって仕方がなくなった。 よほどヒマなんだなと言われそうだが、事実、ヒマですることがないのだから当方は反論しない。 ともあれ、狐には「油揚げをさらわれる

  • 吠え声 唸り声

    半年くらい前からだろうか。ときおり変な音が聞こえるようになった。 獣の唸り声にも、咆え声にも聞こえるような低い音だ。 最初は、どっかの家に飼われている躾けの悪い犬かと思った。が、どうも犬とは違う。 人間の声にしてはちょっと異常だが、聞く回数が重なるにつれ、どことなく人間の声のような気もしてきた。 しかし人間がこんな声を出すだろうか。 最近は変な動物をペットにする人間もいるから、近所の誰かが、おかしな動物を飼いはじめたのかもしれないとも思った。人

  • こうして終わる

    年をとると、若いときには簡単にできたことができなくなる。 ナニ寝言いってるのだ。お前の書くブログはいつもそういう話ばっかりだろ? そりゃそうだけど、そういうものの中でも特にわしにとって身に沁みるものがあるってこと。 それは何かというと、新聞や本のページがめくれなくなることだ。 あるいはテグスとか木綿糸など、細い糸や紐がうまく扱えなくなることである。要するに指先が思うとおりに動いてくれない。 困って日夜ハンモンする・・・というほどのものではないのは勿論

  • こうして終わる

    年をとると、若いときには簡単にできたことができなくなる。 ナニ寝言いってるのだ。お前の書くものはいつもそんな話ばっかりだろ? そりゃそうだけど、そういうもののの中でも、特にわしにとって身に沁みるものがあるってこと。 それは何だというと、新聞や本のページがめくれなくなることだ。 あるいはテグスとか木綿糸など、細い糸や紐がうまく扱えなくなることだ。要するに指先がうまく動いてくれない。 困って日夜ハンモンする・・・というほどのことではないの

  • お大尽

    今回のタイトルの「お大尽」というのは、いまや死語に近いから、若い人には「何じゃ、ソレ?」と首を傾げられるのが落ちかもしれない。 「大尽」というのは「財産を多く持っている人」、つまりモノ持ち、金持ち・金満家のことである。その語に、尊敬もしくは丁寧を表す接頭語「お」を付けたのが「お大尽」。 わしも若いころは人並みに、「いちどは "お大尽風" を吹かせてみたみたいものだ」などと思わないこともなかったが、すぐに「お前にはムリ、ホラを吹くのが関の山だ」と気づいて、すぐ引っ

  • パソコンまわりの原っぱ

    今このブログを書いているパソコンは、デスクトップ型である。 パソコン本体は机の下だが、モニターは机の上に置いてあって、大明神様のお札のようにデンと動かない。 そのモニターの周りにはさまざまなモノがアトランダムに散らばっていて、ゴミの原っぱ然としている。 必要あって手にしたモノを、使い終わったあと元の場所に片付けないで、手近なところへ放り出してきたことの結果である。実を食べたあとのピーナッツのカラ状態。 そんなふうで一定の期間がすぎると、パソコン・モニター

  • 見えるものが変わる

    人間は、年齢と共に見えるものが変わる。 年をとるとそれが分かる。 何よりまず、見る対象が変わる。 たとえば、若いころは楚々としたはスレンダーな女に目がいったが、中年になると、やや肉付きの良い熟女に目が反応する・・・とかネ。 一方、対象は変わらなくとも、こっちが年を経ると違ったふうに見えてくる、ということもある。 たとえば、学生時代からだから、ほぼ60年の付き合いのあるA氏(男性)。 自我があまり強くなくて、いつも穏やかに笑っていて、付き合いやすい

  • リメンバー・ミー

    もうだいぶ前になるが、偶然テレビで見た映画が面白かった。 『リメンバー・ミー』というメキシコを舞台にしたアニメ映画である。 2017年度のアカデミー賞やゴールデングローブ賞を受賞している映画だけど、日本ではあまり評判にはならなかったから、観たことのある人はあまり多くないのではないかな。 話はぜんぜんちがうが、人間世界には "命日" と呼ぶ日があるよね。 かつて生きていた人の命が、この世から去った日のことである。辞書には、「親しかった故人と過

  • 知らなかった介護インフラ

    ことしの3月中旬、わしは、空から舞い降りた気まぐれな魔女の爪に引っかけられたように、とつぜん脳梗塞に襲われ、救急車で病院に搬送された。 そのためこのブログも、予告なく1ヵ月ほど穴をあけたし、復帰後も、何回にもわたって魔女の爪痕に引っ掻きまわされた話を書いた。 さて、いま "魔女の爪痕" などと、ケバケバしい言葉を軽薄に使ったけれど、あのときのことを今から振り返ってみると、脳梗塞はそう悪いことばかり運んできた訳でもない。思いがけず良いコゴももしてくれた。"天

  • ついにやって来た?(4)

    老人の、老人による、老人の舐める人生の苦み。 年寄りになれば多かれ少なかれ、誰もその苦みを味わわされる。避けて通れない。 例えば、普通に飲み込んだ食べものが、食道のほうへは行かず、勝手に気道のほうへ行ってしまうことがある。歩き始めの幼児みたいに。 喉の筋肉の衰えが原因で、医学用語で「誤嚥(ごえん)」というが、これ、実際に経験してみると分かるけど、咳こんでけっこう苦しい。「五円玉」を誤って飲み込んだより遙かに苦しい。・・・って五円玉を飲んだ経験はないけど、とに

  • ついにやって来た?(3)

    前回からの続き。(前回はこちら ①、②) その日、カミさんはひとりでいつものスーパーへ買い物に行って、帰りにかかりつけ医に寄った。 このごろはカミさんが医者へ行くときは、たいていわしが一緒についていく。 医者とのコミュニケーションに問題はほぼないのだが、医者の言ったことをほとんど覚えていられないので、記憶係りが必要なのだ。まあパソコン付属のUSBメモリみたいなものネ。 ところがこの日は、小さな報告をこちらからひとつ医者にするだけだったので、メ

  • ついにやって来た?(2)

    昨今は以前に比べてみんな長生きになり、高齢者の多くが程度の差こそあれ、認知症を避けて通れない、と言われるようになった、わしら夫婦もその足音がヒタヒタと聞こえる・・・という話を前回に書いた。(前回はこちら) すでに昨年(2021年)1月22日の当ブログに、前の日に作っておいた食事が冷蔵庫から丸ごと消えている、神隠しが行われたとしか思えない、とカミさんが騒いだ話を書いている。(→その話はこちら) さて、つい数日前にも、同じような神隠しが真っ昼間に公然と行なわれ

  • ついにやって来た?(1)

     「人生100年時代」といわれる長寿時代になった今、わしらにとって現在いちばん大きな生活上の不安材料は、程度の差はあれ高齢者の多くが避けて通れないという、認知症問題である。 もちろん年を取ってからのさまざまな退行現象は、わしら夫婦も人並みか、人並み以上に増えている。自慢じゃないけどネ。 そもそもこのブログは、『半ボケじじィのボケまくり島(略称ボケモン島)』というのがメイン・タイトルだから、何を今さら寝ボケたことを言っとるんじゃ、 いう話だけどサ。 これま

  • わしにとっての宇宙の真理

    わが家(小マンション)は建ってからだいぶ経つ。 つまりそこに住んでる夫婦同様、だいぶ古い。自慢してんじゃないヨ。。 古いけど玄関には、マンション各家にはふつうに付いている訪問者用のボタンが付いている。 近ごろのインターホンは、音声のみならず映像機能が付いていて、訪ねてきた人の顔や姿を室内の液晶画面に鮮明に映し出す。 訪問者が宗教の勧誘にきた有閑婦人か、新聞の契約を取りにきた新聞屋のおっさんか、見たことのない警戒を要する不審人物か、たちどろころに分かる。

  • なわ跳びじゃ飛べない

    「脳梗塞」関連の話がだいぶ続いた。 いい加減飽きたよね。 そろそろやめよう。わしも飽きた。 それで思い出した。前ぶれもなくとつぜん脳梗塞がやってくる前に、このブログ用のストック原稿を2,3本書いてあったのを・・・。 探してみたらあった。で、ざっと読んでみた。 驚いたね。ずいぶん違うんだ、文章の雰囲気が、脳梗塞の前と後では・・・。 人間ってヤワイもんだね。何かがちょっと起きると、けっこう人が変わってしまうんだよね。まあ人間一般に広げることじ

  • 脳梗塞の急襲(その9)

    ●看護師サマ,サマ (脳梗塞シリーズのこれまでの回はこちら→①、②、③、④、⑤、⑥、⑦、⑧) わしの母親は60歳代の半ばに(・・・ということは今からほぼ50年くらい前になるが)大きな病気にかかって半年近く入院生活を送った。 そのころ母親がさかんに口にした言葉があった。今でもよく憶えているが、何と言っていたかというと、「お医者さまは神様、看護婦さんは天使さんよ」 というのだった。 息がしづらくなるつらい病気だったこともあるだろう。が、母親だけでなく、

  • 脳梗塞の急襲(その8)

    ●聞こえる 院入当初に数日間入っていたICU(集中治療室)は別にして、一般病棟に移ってからは、わしの入っていた病室は4人部屋だった。(脳梗塞シリーズのこれまでの回はこちら→①、②、③、④、⑤、⑥、⑦) 各ベッドは大きなカーテンで完全に仕切られているので、カーテンを閉めればほぼ個室状態である。もちろん音はカーテンでは仕切れないので、そのまま聞こえてくるけれど・・・。 ・・・というよりは視覚を遮られていると、逆に想像力が刺激されるのだろう、隣のベ

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