蒼(sou) さん プロフィール

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蒼(sou)さん: ハルジオン
ハンドル名蒼(sou) さん
ブログタイトルハルジオン
ブログURLhttp://halujion5718.blog.fc2.com/
サイト紹介文野の花を想いながら詩を書いています
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供60回 / 244日(平均1.7回/週) - 参加 2017/08/21 17:14

蒼(sou) さんのブログ記事

  • 桜吹雪
  • 石段を上っていくと両側から桜の花びらが降りかかってくる枝を離れた花びらが風にのって目の前を流れていく春の午後、小さなお宮の境内にひとは誰もいない日陰に赤い花をたくさんつけた椿の木がありそれとは対照的に日に照らされた古い桜の木がひらひらと花びらを散らせている風が強く吹いて身体を揺さぶっていく桜が舞い散る舞い上がり、流れ、舞い落ちる美しさに気を取られこころ ふわり 飛んでいきそうになるそれを引き留める [続きを読む]
  • さやえんどう
  • さやえんどうのつるが支柱にそってぐんぐん伸びるその線のみずみずしさつるの先の方に咲いた白い花畑の片隅で美しいものに触れた喜びが泉のようにわいてくる [続きを読む]
  • だんだん好きになる
  • その花をだんだん好きになるふと見た写真の野の花の後ろにちらっと見える青い小さな花を見つけると嬉しくなるその花の名前を初めて知ったときはなぜそんな名を付けたのかと別名の「星の瞳」の方がいいじゃないかと思ったけれど野にその花を見つけては「また、会ったね」と喜ぶたび名前はその花を指し示す記号でしかなくその花はその花なのだからと思うようになりだんだん好きになった今ではその名前がその花を指し示すからその名前 [続きを読む]
  • まほうでしょうか眠っていた植物がいっせいに動き出し葉を伸ばし 花を咲かせるひとつふたつ花開いた桜の木は薄紅色にけむりつぎつぎに花を咲かせ やがて満開になるでしょう薄青の東の空にのぼりはじめた白い満月とよく似あって思わずため息が出るでしょう完璧な美しさに「ずるいよ」と口を尖らせたくなるでしょう [続きを読む]
  • 15
  • このまま時が止まってしまえばいいのに誰かがつぶやく同じ空間が心地よくて僕ら完結したように満開の桜のように もうそれ以上欲しいものは何もなかった教室の窓から空を見上げる卒業のその先へ進みたくないとさえ思う幸福とも違う何もないけれど何かが満たされて僕ら完結したように満開の桜のように もうそれ以上望むものは何もなかった放課後の教室に仲のいい友だちといたひとときドアを開けて外へ出ればバラバラになるとわかっ [続きを読む]
  • 菜の花
  • 霞(かすみ)がかかった空の下曲がり道の先にあらわれる一群れの黄色い光菜の花花びらがほろほろとこぼれ落ちる春 別離の季節巣立ちゆく子を見送る母の涙にも似て [続きを読む]
  • 春の風*春の光
  • 春の光が川面でキラキラと反射する花をつけ始めた菜の花が春風に揺れるちぢこまっていた身体を精いっぱい背伸びして大きく深呼吸スイセンが花開くつるバラの芽から緑の葉が顔を出す春の風がささやいているつぼみがふくらむよ 花が咲くよつらい気持ちの人は気づかないだろうかうれしいことがあった人はより輝いて見えるだろうか春の訪れ 花が咲く喜び [続きを読む]
  • たんぽぽの綿毛
  • 人見知りの引っ込み思案年をとったら少しは慣れて楽になったけど年をとったら病気とか楽でないことも身に降ってくる表面は平気な顔をして時には落ち込む内側を言葉にしてみようとしたけれどかたまりはまだ胸の中いつまでも窮屈な心いつか開放できたらいいなそれは自分でしかできないこと春風に飛んでいくたんぽぽの綿毛のように解き放てたらいいな [続きを読む]
  • もうその花は咲いていて
  • 風の中に日の光に春が近いことを感じるまだもっと寒いころ草もまばらなあぜ道にもうその花は咲いていて気づかずに通り過ぎそうになった足元の青い小花寒さの中にも陽射しの温かさを感じて咲いていたのだろう春を見つけるのが上手なオオイヌノフグリ日だまりでにこにこと笑っている [続きを読む]
  • 雪が降っているのかもしれない
  • 長い時が流れのりこえたかのように思っていたつつかれれば痛みがはしる傷がある受け入れてもらったとき癒されたけどのりこえたのとは違っていた触れずにきただけだった夜の静けさをこえる静寂が窓の外にひろがっている雪が降っているのかもしれない確かに傷は癒えたのだだが痛みは陽炎のようによみがえる傷ついた少女と私は同一ではない今は少女の肩にそっと手を置くことができる夜の静けさをこえる静寂が窓の外にひろがっている雪 [続きを読む]
  • 春の野を
  • 霜柱が押し上げた大地耳が赤く染まる冷気の中で春はまだ遠いけれど春の野を思い浮かべようすみれ たんぽぽ オオイヌノフグリ粉雪が舞う吹きすさぶ風の音を聞きながら春はまだ遠いけれど春の野を思い浮かべようなずな ハルジオン カラスノエンドウ頬が赤くなって足の指がかじかんで春はまだ遠いけれど春の野を思い浮かべようノゲシ ハコベラ スズメノテッポウ [続きを読む]
  • ただ雨の音を聞いていたい
  • ただ雨の音を聞いていたい木々を濡らし 草を濡らし 土をしめらせる雨の音を聞いていたい心の内をもしめらせて パサパサだったひだを落ち着かせてくれるただ雨の降るのを見ていたいしとしとと いつまでも降る雨を木々を濡らし 草を濡らし 土をしめらせる雨の降るのを見ていたい心の内からあふれ出た涙が頬を濡らすけどただ雨の降るのを見ていたい [続きを読む]
  • 冬の朝へ
  • 朝の光に霜がきらめく肺に吸い込んだ空気の冷たさに肩がすぼまる 寒い朝張り詰めたような空気がどこまでも続いている畑にぽつんと取り残された白菜の葉が凍ったようにかじかみ最後に残った一枚の赤い葉を落としきった木立はひんやりと固まったように それでも枝を青空に伸ばし白くきらめく空気がずっと遠くまで続いている知らない誰かのところまでさあ、一歩踏み出そう冬の朝へ [続きを読む]
  • 真っ白に
  • 雪   ギリギリでも キワキワでもできていければ それでいいできないときは そのときに考えよう雪   今日 通れるか 通れないかわからないけれど 通れるのなら走っていこう雪   この世の苦しみも 哀しみもおおいかくせよこの身をかくすように雪   真っ白に降れ     真っ白に降れ [続きを読む]
  • 球根
  • どうしてこんな寒い時に芽を出し茎や葉を伸ばすのか冷え込んだ空気にもマケズ北風にもマケズ春になれば赤や黄、ピンクや白のかわいい花を咲かせるチューリップあなたに頭の下がる思いです [続きを読む]
  • 梅一輪
  • 冬の朝、どこまでも灰色が続く曇り空の下かすかに灯りがともるように咲く、梅一輪わたしの胸の中にもあんな灯りがほしいまわりをほんのり明るくするあんな白い花がいや、すでに咲いているのかもしれないどんな暗がりの中でもかすかにともる花がこの胸の中にそれは大切な人であったりわたしのことを想ってくれる人であったりある人の胸の中には赤い花が、又は大きな花が忘れられない情熱であったり達観した思いであったり諦観であっ [続きを読む]
  • 灰色の空から白い雪が降ってくるふわり 手のひらの上つかまえたと思ったら 儚くとけたこんなにもすぐにとけて消えてしまうのならいっぱい夢みればいいこんなにも短いのなら空で生まれていっぱい夢みながら地上へ舞い降りてくればいいいっぱい夢みればいい [続きを読む]
  • 呼吸
  • いつの頃からだろう浅い呼吸をするようになったのは自分という存在を隠すように人と並ばず一歩後ろに引くように冬の夜、布団にもぐり込んだ私の冷たい手足をあなたがあたためてくれるぬくもりが身体に満ちたとき「ふー」と大きな深い息がひとつ私から出て私を驚かせるそうして気づかされるのだそれまでどんなに浅い呼吸をしていたかということを [続きを読む]
  • 冬の桜
  • 凍てついた冬の空気にあなたは人知れず眠りから目覚めるあなたの冬の仕事が始まる春、つぼみが膨らみ花開くかすんだような薄青の空に映える満開の桜その花を咲かせるためのあなたの冬の仕事を私は知らない [続きを読む]