蒼(sou) さん プロフィール

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蒼(sou)さん: ハルジオン
ハンドル名蒼(sou) さん
ブログタイトルハルジオン
ブログURLhttp://halujion5718.blog.fc2.com/
サイト紹介文野の花を想いながら詩を書いています
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供31回 / 90日(平均2.4回/週) - 参加 2017/08/21 17:14

蒼(sou) さんのブログ記事

  • 風の音
  • 風が吹いているひゅうう ごおおと風が鳴っている裏山の枝ごと揺れ動く木々のように胸がざわついて不安を抱えて息をひそめる風の音に耳をそばだて目を凝らして窓の外を見る吹き荒れる風が何かをさらっていきそうで遠くから近づいてくる風音が何かを壊してしまいそうで風はただ吹き抜けていくだけなのに風はただ吹き抜けていくだけなのに [続きを読む]
  • あついとさむい
  • あなたが暑いと言うときわたしは寒いご飯を食べるとすぐにあついあついと言い出すあなた私はアツアツの鍋でも食べない限り暑くならない冷え性の足は冷たいままだあなたが寒いと言うときわたしは暑い日の差し込まない部屋で新聞を読んでいたあなたとちょこまかと身体を動かして家事をしていた私理由は歴然だ夕方 冷え込んできたと思っていたところへ散歩から戻ってきたあなたのあついあついがはじまるそれにしてもよく こうもまあ [続きを読む]
  • 黄金色の魔法
  • 空高く伸びたイチョウの木々から色づいた葉が地上へとふってくるくるくる はらはらと風に舞いながら次々に途切れることなくふってくる日の光を受けて一瞬きらりと黄金色に反射する不思議な美しさにわたしは空想する黄金色の魔法をかけられて私はいま幸せを夢見ることができると ― ああ、そう、家族で大笑いした時くすくす笑いでもないニンマリ笑いでもないあっはははと止まらない笑い声何て楽しかったのだろう何がそんなに可笑 [続きを読む]
  • ありがとう
  • 木枯らしのような音をたて風が走り去るすぐそこまで冬はきているのだ冬の白く凍えた息で世界が覆われる手をさらしているときゅっと心臓が縮み上がる冷えた水が水道から流れ出るそんな季節がやってくるそう思わせる肌寒い日が続いていたのにぽっかりと 小春日和春のようにぽかぽかと暖かで冷たい風も吹きはしないおだやかな陽射しがありがたくて冬を迎える緊張がゆるんでいく落ち着いて冬を迎えられる気分になる振り返ればいつの時 [続きを読む]
  • 雨にうたれて
  • 雨にうたれて一気に散ってしまった金木犀の花土の上をオレンジ色に染め上げた小花は花の形のままに散ってかわいらしく掃き片付けるのがためらわれる秋桜の花は花びら一枚散り落ちただけで痛々しい帰らぬものを想い 欠けたものを想う [続きを読む]
  • 気分転換
  • まるで腕に力を入れて膝小僧を抱えていたみたいに胸苦しさを感じながらうつむいていた気分転換しよう!考えてもどうしようもないことを考えていたようだまた、何度でも考えてしまうだろうけれど明日あなたを笑わかそうあなたが笑ってくれるから満開の金木犀が甘い香りを放っているコスモスの明るい色にまだ心は追いつけないけれど大根の二葉が行儀よく並んで黒い土から顔を出している季節は巡る 時は流れる いつかは別離の時が来 [続きを読む]
  • 野の花
  • 小道を行き緑、みどり緑の草の中に野の花を見つけた嬉しさは人を思いやる優しい気持ちに触れたときに似てふっと風がとおり 胸に花が咲くほっと息をつく [続きを読む]
  • 波立つ
  • そのことを聞いたとき頭では理解していたとりあえず大丈夫だと思っていた心が波打っているのもわかっていたこの波が時に白波を立て風の音を吹きさらしても理性で押さえつけてきたそのことを他人に告げた時他人の目線を思ったときおののきが走ったそのことをよく知る他人から見たら私が大丈夫と両の手で抑えていたものは夜の海のようなものではなかったのか物言わぬ暗い海に足元から崩れ落ちる恐怖を覚える電話を持つ手がふるえ 涙 [続きを読む]
  • 言葉
  • ずっと我慢していたのに必要に迫られてその言葉を口にしたとたんにこぼれる涙がある前を向いてゆっくり行こうとしていたのに涙とともにあふれ出すものがある何十年生きてきても私という人間はこんなことも おさめきれずにでも不安な時はそう思っていいでしょう?怖い時は怖いと思っていいでしょう?ひとりの時は泣いてもいいでしょう? [続きを読む]
  • 金木犀とうり草と秋桜
  • 風の中に金木犀の香りがする高く青い空 白い雲空気を深く吸うと花の香りに緊張の糸がふっと緩む土の上に散り敷かれた金木犀の花を想いだすあのオレンジの小さな花を鉛色した胸ならばしゃがまないと気づかない小さなうり草の花にさえ心が緩む地を這うような草に咲く薄紫の花にさえかわいい秋桜の花は光を浴び穏やかに咲く秋桜の花は伸びすぎた茎が背丈を追い越し背伸びをしても追いつけない飛び跳ねてみてもあの花色にどうやっても [続きを読む]
  • 手を放す人
  • なぜ、いともたやすく手放してしまうのです執着するのは嫌ですか人は別れるものだからともはや悟ってしまったのですか執着の果てに余計に傷つくのが嫌なのですかなぜ、ためらいもなく手を放してしまうのです水が流れるように風が吹き抜けるようにあなたにまとわりついて去っていこうとも泣きわめきはしないのですね人は死にいくものだからともはや諦めてしまったのですかあなたにはちょうどいいあなたの距離感が寂しく感じられて後 [続きを読む]
  • 虫の音
  • 涼やかな日昼前に野辺に行き虫の音を聞く昨日の雨が残る草むらのあたりからひときわ高く透き通るのはスズムシか虫の姿は見えないが虫の名も知らないが色々な音がして調和はないが一人立ち止まって聴いているなぜ こうも懸命に鳴くのだろう命の時間を一心に鳴いている [続きを読む]
  • 秋の雨
  • 秋の雨が寂しさを連れてやってくるうすら寒いせいか灰色の空があたりを薄暗くしているからか雨が呼び水となって私の中から流れ出てきたのか心もとない寂しさにしばらくぽっかりと浸かっていたのにいともあっさりと抜け出してしまった一枚のカーディガンと一杯のあたたかいココアとで [続きを読む]
  • 月光
  • 深夜、庭に出て自分を照らす月光にうろたえるまるい月の夜は思いのほかに明るくて何も隠せないような気がする心についた何パーセントかの嘘までも全部見透かされてしまいそうで少しだけ取り繕った顔をして少しだけ そっぽを向く [続きを読む]
  • 静謐な空気の中心がストンと落ちる物思いにふけるほど思うことはないのにあったとしても いま 考えようとはしていないのにストンと落ちたそのままの深さであたりをうかがう秋はそうなんだ静謐な時間の中で落ちていくストンと止まったところで考えるでもなく考えている思うでもなく思っている [続きを読む]
  • 夕焼けの空
  • わすれな草色の空にオレンジに染まる 白い雲夕焼けの景色はせつなくて何かに 呼びかけたくなる「おーい」「元気でいますかー」あなたの面影が浮かぶオレンジが燃えるような赤へ太陽が沈むのが寂しくて誰かに 聞いてほしくなる「おーい」「おーい」「私は生きてるよー」「元気に生きてるよー」 [続きを読む]
  • 瑠璃色の招待状
  • 神社の池の端のリュウノヒゲの根元に瑠璃色の実を見つけたらヒメジョオンの道をまっすぐに野菊の辻を左へ曲がり風が渡るススキの原へ萩の花のそばを通り抜けなだらかな坂を上ると一面の野原おみなえし 吾亦紅の花を見つけたらお茶を一杯いかがです?疲れたあなたにはたんぽぽ色の甘い香りのお茶を哀しい目をしたあなたには桜色した花の香りのお茶を [続きを読む]
  • 秋の月
  • 祖父が逝ってしまった夜泣いていた私の耳元でひと息祖父の息の音がしたはっとして部屋の中を見回したけれど誰もいなかった外に出て夜の道を一人歩いた捜すでもなくさまようでもなく空には満月に少し欠ける月が出ていた [続きを読む]
  • カタルシス
  • 感情を閉じ込めていたら自分で自分の心 わからなくなる見失ってしまったものを取り戻すには・・・絵を描いていた図鑑に載っている動物を真似してスケッチブックに絵を描いていたそのとき不意に涙がこぼれた何の感情も動かなかったのに何故か涙が流れ落ちたこの下手な絵のこの線は私の心が決めた線なのだ図鑑に載っている動物を真似て描いただけなのに泣いた自分の心に少しだけ近づけたような気がした見失ってしまったものを取り戻 [続きを読む]
  • 草の実
  • 草の実 はぜるはじけ散る何者かから解き放たれたようにはじけ飛ぶスローモーションでテレビに映し出される何度も何度も繰り返し草の種が飛ぶバクハツするようにはじけ飛ぶ胸がすく [続きを読む]
  • えのころ草
  • えのころ草のくすぐったさはふさふさしっぽの ねこじゃらし片方の手でそうっと包んでみるほら背中がぞわぞわ手のひら ひゅらひゅらくすぐったいもう片方の手で茎をくるくる回してゆっくり引けばぞわぞわ ひゅらひゅらくすぐったい [続きを読む]
  • ノゲシノウタ
  • ノゲシはうらやむだろうかふんわり やわらかそうなたんぽぽの綿毛をノゲシはうらやむだろうか空気を包んで透きとおるたんぽぽの綿毛をノゲシはうらやむだろうか風に吹かれて大空へと舞い上がるたんぽぽの綿毛をノゲシはうらやむだろうか行先は風任せのたんぽぽの綿毛の潔さを [続きを読む]