植田みかり さん プロフィール

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植田みかりさん: ふっかつのことば
ハンドル名植田みかり さん
ブログタイトルふっかつのことば
ブログURLhttps://ameblo.jp/redcatbluedog/
サイト紹介文何気ない日常に起こる奇跡が、疲れたあなたの心を癒す物語。涙が止まらないと今、話題沸騰の短編小説です。
自由文植田みかりと申します。おばはん主婦兼、物書きをしています。テレビの裏方出身で、下っ端として、様々な方にインタビューをして来ました。人の本音に触れる場面が多く、言葉の持つ力に癒されたことも多かったです。生き延びるヒントが、たくさん隠れていました。言葉は宝。皆さまにもおすそ分けをしたくて、小説にしてお届けしております。しんどい時、悩み多き時、是非開いて見て下さい。5分で読める奇跡の物語たちです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供195回 / 365日(平均3.7回/週) - 参加 2017/08/28 10:46

植田みかり さんのブログ記事

  • Hopeless townの奇跡
  •  この電車は、幽霊電車か?はたまた墓場行きか?  終電間際の車内は、希望の香りのしない死んだ目をした人達で溢れていた。  自分もそうだ…。ただただ疲れている。一刻も早く布団に倒れ込みたい…。  朝起きたのが6時半。会社に着いたのが7時半。営業に出歩いたのが8時から夕方の6時。それから会社に戻って、上司の嫌味に耐え続け、気が付けば昼飯も食べていなくて…。  営業成績はカスだし、何でこんな人生なんだろうって、 [続きを読む]
  • カーテン・コール
  •  それは突然やって来た。  ぐらぐらとめまいがしたと思ったけれど、違った。地面が揺れてたんだ…。春まだ浅い寒い午後だった。  俺は不登校歴2年になっていた。  中1の時、体育の授業で陸上があって、タイムを測らされたんだけど、運動神経が悪い俺は、女子よりもtimeが遅くて担任がストップウォッチを見て、笑ったんだ。ニヤリと。  成績も悪く、足も遅い。しかも白くてもち肌で、どん臭い俺は、意地悪な奴らのかっこの餌食 [続きを読む]
  • 筆者通信 2020年大学受験異変
  •  知っている人は、知っている。知らない人は全く知らない、2020年の大学受験の大異変。  現在高校2年生をもって、一発入試が終焉するという驚くような事実があります。  筆者は、最近その事について取材させて頂く機会があり、色々考えさせられましたので、ここに記させて頂きます。  科挙の流れを汲むような、日本の長い歴史を持つ必死の受験勉強にも終わりがやって来るのですね…。  これって、是なの?非なの?  概 [続きを読む]
  • Winter Rose
  •  何もかも面白くない。生きてること自体が無意味に思える朝が、今日もやって来た。  待ち行く人たちは何も考えてないの?  ぎゅうぎゅう詰めの電車。疑問も抱かず乗れる人たちのメンタルって、ゴキブリ並だと思う。食欲と繁殖だけのために生きる屑。  18歳になった頃から、急行電車が苦手になった。必死な形相で乗り込むやつらと同じ空間に居たくない。もし事故に遭遇したら、こんな焦ったやつらと一緒にあの世に行くなんて [続きを読む]
  • Tokyo Princess
  • 「ねえ、あいつ落ちたらしいよ」「マジ、ちょ〜ざまあ!」  あいつとは、クラスのカースト最上級の女王・七緒(ななお)の事だ。  アイドルオーディションの最終選考に残っていたことを、自慢しまくっていたあいつだ。私たちは苦々しくその様を見つめていたから、本当に気分がいいぜ。  大した偏差値でもない私たちの学校は、中高一貫の女子校で、制服が可愛い事以外は、何の特徴も無い。  もうすぐ卒業する私は、お菓子会社へ [続きを読む]
  • あなたを信じます
  • 「え?私が癌?ウソでしょ?だって私まだ27歳だけど?」  医師の顔を覗き込んだ。沈痛な表情をしていた。そして、違いますよと、否定はしてくれなかった。  平凡が服を着て歩いていると言われた私に、まさかの非凡で残酷な通告だった。  会社の健康診断でたまたま見つかったその癌は、その後の私の人生を大きく変えてしまう事になった。何でこんなことになってしまったんだろう…。  東京の郊外に生まれ、地元の公立小、中、高 [続きを読む]
  • 筆者通信 楽園探し
  •  楽園はどこにあるのでしょう?  最近、移住先のハワイから帰国された方とお話をしました。  筆者のイメージでは、楽園に最も近いのは、ハワイだと思っています。花が咲き誇り、陽光は眩しく、ハワイアンミュージックは素晴らしく、欠点無きリゾート、ハワイこそが、筆者の憧れの楽園です。  空港に降り立った途端、ふわりと漂う花の甘い香りが、万人にwelcomeと告げているような、素晴らしいハワイ。  ところが、帰国者Sさん [続きを読む]
  • 痛みを知る君だから…
  • 「ねえ、まっつん、家帰らなくていいの?」  離婚したばかりの早紀(さき)に心配されちゃった。でも、今夜は飲みたくてたまらない。私の企画を通さないとか、あのクズ上司の事を思うと、怒り沸騰!頂点だわ。 「いいのいいの。飲もうよ〜。早紀も飲みたいでしょ?」「まあねえ…。でも、ここのところ飲み過ぎで胃の調子がイマイチっぽいんだよね〜。まっつんは、良平(りょうへい)君を待たせてるんでしょ?いいの?」  良平は [続きを読む]
  • 筆者通信 ひとりっこは、ダメですか?男子じゃ、だめですか?
  • 「ええ?子ども一人なの?可哀そう。どうして兄弟を産んであげなかったの?」「ねえねえ、子ども一人ってリスク高くない?スペアがいないと、不安じゃない?」「ひとりっこって、過保護になるから、クズに育ちやすいんだって。それって、兄弟を作ってあげなかった親が悪いよね。毒親だよね」  これは、ひとりっこのママのAさんが、お子さんが幼稚園時代に、周囲のママ友さん達から浴びせられた、残酷な言葉の数々です。  何のた [続きを読む]
  • おとんの玉子焼き
  • 「なあ、真紀ちゃん、俺、育て方間違えたかなあ」  今夜も深夜0時。嫁の遺詠の前に俺は座る。6畳の和室の隅っこに、嫁の祭壇はある。もう、14年か…。真紀ちゃんに会えんようになって、そんなになるんやなあ。  あの日、俺は遠くまで配送に向かうトラックの中におった。車は知らせてる途中に、会社から緊急の無線が入って、何やろうなって思ったら、「おい、太郎、奥さんが事故に遭ったいうて、保育園から電話あったぞ。すぐ [続きを読む]
  • 筆者通信 マイナスはチャンス!
  •  人は貪欲な生き物です。  1億円あれば、10億円が欲しいと思い、ビジネスクラスに搭乗できたら、次はファーストクラス。そして自家用ジェットが欲しくなり始めると言います。  だけど、どんなにお金があっても、絶対に叶わない事があります。それは、年齢を遡る事です。80歳が60歳に戻ることはありません。40歳が10歳に戻ることもありません。  時は粛々と過ぎ去って行きます。それは地球上の全ての人に当てはまる [続きを読む]
  • 筆者通信  誇りと伝統
  •  植田みかりです! 幼稚園、小学校、中学三年までインタースクールにお子さんを通わせていたけれど、中三の二学期から日本の公立中学校に転校させたお母さんに、インタビューをさせて頂きました。 楽しそうなインターから、何でまた日本の厳しい受験戦争に?と思い伺ってみると、理由は2つだと! 1つは、数学が絶望的に緩かったからだそうで。3つのインターを渡り歩いたけれど、数学専任教師に当たらなかった事と、お母さん [続きを読む]
  • 筆者通信  魂の言葉
  •  植田みかりです。 ご主人の仕事の関係で、25年もの長きに渡って、英語圏で暮らしていた女性にインタビューをする機会に恵まれました。 お子さんは2名。2人とも既に成人をされていて、アメリカ在住だそうです。 お子さんたちの母語は英語。日本語は聞くことは出来るけれど、書けない、読めない状態で、日本にも日本語にも興味が無いそうです。だって、母語じゃないからねと、彼女は寂しく笑いました。 そんな彼女のお仕事 [続きを読む]
  • 女は誰でも一度負ける (お仕事編) その3
  •  私に、新しい所属先が告げられた。「結い結い(ゆいゆい)」という、シニア向けの生きがい雑誌だった。  …終わったと思った。  何でシニアよ!何が生きがいよ!若さから遠ざけるとか、これっていじめですか?  私は納得がいかず、周囲に愚痴を振りまき、酒に溺れて暴れまくり。その姿を見ていた後輩男性社員が、憐れんだような顔で、ポツリとこう言った。 「知ってますか?我が社の収入源は、若い子じゃないんですよ。もう、 [続きを読む]
  • 女は誰でも一度負ける (お仕事編) その2
  •  気分最悪…。年なんか取りたくない。どこかに不老不死の薬は売ってないかしら。  いや、待てよ…。60歳に見える20歳と、20歳に見える60歳。男はどっちを選ぶんだ?  悩み抜いた揚句、やっぱり60歳に見える20歳を選ぶんじゃないの?って思った。  生殖機能の残酷さを考えると、そう言う事なんじゃないの?超泣きそう。じゃあ、不老不死じゃなくて、時が止まる機械を作るしかないじゃん。  永遠に20歳でいられる [続きを読む]
  • 女は誰でも一度負ける (お仕事編) その1
  • 「君知りたまふことなかれ 夜の電車に写る顔」嗚呼、私、絶望の詩人になってしまう…。  勝ち組女だったはずの私が、転落人生を送る羽目になるなんて。何で何で何で。怒りと悲しみが渦巻く終電車。  疲れたおっさんが、立ったまま眠りこけ、酔っぱらったカップルがいちゃついて、わけありそうな若い女が、スマホを見ながら涙する。  12時過ぎの通勤電車は、悲喜こもごもだ。  思えば、今から20年前の私は、輝いていたと思 [続きを読む]
  • Blue Angel その3
  •  豪華客船「THE PRIME」乗船の日がやって来た。  私は、22歳になっていた。周囲は、大学4年生で就活を終えた人、まだ思い通りの内定が出ていない人など、様々だった。  いずれにしても、皆、来年には社会人デビューすることになるんだね。もう、長い夏休みなんか、一生ないね。私と同じだね。  我が経理部は、5名体制になっていた。部長と次長は定年退職し、新しい部長と次長が誕生したけれど、彼らは本社からの派遣だっ [続きを読む]
  • Blue Angel その2
  •  嫌と言えないまま、私は経理部主催の慰安旅行に参加することになった。本当に憂鬱で、こんなに時が過ぎ去るのを心待ちにした事はない。  一泊二日だから、明後日には解放されてるんだ。そう思って、耐えるしかない…。  女性は、山下さんと私だけだから、必然的に同部屋らしい。人と同じ部屋で寝られない私は、まずそこがネックだし…。しかもめっちゃ年上の人だし。どうしたらいいんだろう。心が沈みまくってしまった…。   [続きを読む]
  • Blue Angel その1
  •  私は、15歳の夏を後悔していた。あの時、恋に堕ちなかったら…。私は、今、全く違った人生を送っていたはずだから。  優等生だった私は、中学時代前半の成績は、ぶっちぎりの学年トップで。英単語テストの小テストも、古文単語テストも、ミニ小論文テストも、中間も、期末も、何一つ手を抜くことなく、本気で取り組んでいたし、全勝だった。  だけど、男子たちに「白豚」って言われているの知ってた。女子たちに「ブサッキー [続きを読む]
  • 百花爛漫 その4
  •  安政の南海大地震は、甚大な被害をもたらした。  佐助は、毎日アサリを堀り、アサリが砂の中のどの位置にいるのかを把握していた。そして、貝類独特の察し方で、天変地異が近づくと、深い砂の中に潜り、その時を静かに待ち、そしてやり過ごすのだと、気が付いたのだ。  人にわからない物を、他の生物が感じることは、多々ある事だ。  インドネシアで大地震が起きた時も、大津波が発生し、当時タイの島で象に乗って観光してい [続きを読む]
  • 百花爛漫 その3
  •  山本先生の家は、意外にも集合住宅で、鉄筋コンクリートのマンションのような建物の最上階だった。 「さあ、どうぞ。狭いですけんど。この建物は空き室が幾つもあって、研究のためにこの地にいらっしゃった方々に提供しているんですよ。大輔さんも、お隣の部屋に、時々お泊りです。奥さんが恐ろしいので、必ず僕の顔写真もSNSで送ってますよ(笑)」「先生、今俺、ブルっと震えが来たわ。今回、絵の制作を頼んだがは、嫁に内緒で俺 [続きを読む]
  • 百花爛漫 その2
  • 「聡美ちゃん、こっちこっち!」  空港を出ると、従弟の大輔が大きく手を振って、私を迎えてくれた。  大輔は、とても気のいいやつで、その性格の良さと、マメさが評判となり、高校時代のマドンナを射止めて結婚したのに、嫁は倍々ゲーム状態で激太り。今や仁王立ちさせたら日本一怖いと言われる、巨漢になってしまったと大輔は嘆く…。  黒潮町への道は、空港から二時間もかかる。大輔は、小さな軽自動車で迎えに来ていたので [続きを読む]
  • 百花爛漫 その1
  •  人生は振り返っちゃいけないって、爺ちゃんがいつも言ってたっけ…。  漁師として、毎日海に出てた爺ちゃんは、少し先の未来の事しか考えてなかったって。海の仕事をする者は、いつも緊張感に苛まされているから、過去を振り返って、マイナスな思いに囚われたりしたら、大波に船をすくわれると。  だからいつも、大漁と無事生還の未来への希望を込めて、明るく船出をするのが、爺ちゃん流だった。  そんな、いつも笑顔の爺ち [続きを読む]
  • 恋待ち花火
  •  久しぶりの江ノ電は、やっぱりいい!  少し揺れながら、ゆっくりと進む電車の片側の窓には、遥かな海が私を見守っていてくれて…。  高校時代、毎日この電車で通ったんだよね。私の青春だったな。東京の大学に進学して、江ノ電を使わなくなって随分時間が経った気がする。だけど、今でも心の中で、この電車に乗っているハイスクールガールの私が、心地よくゴトゴト揺られている気がするわ。  小さな八百屋も、可愛いカフェも [続きを読む]
  • まあ君の徒競走
  •  40歳での初産。不安だった。心配だった。怖かった。出生前診断を受けるべきだったのに、これが最後の妊娠だと思うと、どうしても受ける気になれず…。  結婚以来、夫の前であれほど泣いたことは無かった。 「もし、赤ちゃんに異常があったら、堕ろさないといけないの?いけないの?そうしないといけないの?」泣きながら夫に返事を求めたけれど、私の心は本当は定まっていて、大丈夫だよ、乗り越えようよと言って欲しかっただ [続きを読む]