植田みかり さん プロフィール

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植田みかりさん: ふっかつのことば
ハンドル名植田みかり さん
ブログタイトルふっかつのことば
ブログURLhttps://ameblo.jp/redcatbluedog/
サイト紹介文何気ない日常に起こる奇跡が、疲れたあなたの心を癒す物語。涙が止まらないと今、話題沸騰の短編小説です。
自由文植田みかりと申します。おばはん主婦兼、物書きをしています。テレビの裏方出身で、下っ端として、様々な方にインタビューをして来ました。人の本音に触れる場面が多く、言葉の持つ力に癒されたことも多かったです。生き延びるヒントが、たくさん隠れていました。言葉は宝。皆さまにもおすそ分けをしたくて、小説にしてお届けしております。しんどい時、悩み多き時、是非開いて見て下さい。5分で読める奇跡の物語たちです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供245回 / 273日(平均6.3回/週) - 参加 2017/08/28 10:46

植田みかり さんのブログ記事

  • 結婚して下さい!
  •  50歳になった。1人で祝った。幸せになっているはずだった。だけど、今私は、目の前の小さなケーキを前に、ため息をついている。 「こんなはずじゃなかった…」深い息と共に、そんな言葉が口をついて出た。  私の人生は華やかな学歴と、人から羨まれる職歴と、そして、生まれ持った美貌で、輝かしい星のように恵まれている人生を送り続けているはずだった。  全てが過去形になってしまう虚しさ…。  幼い頃から優秀で、何をや [続きを読む]
  • あなたの太陽
  •  この物語は、「桜色の涙」というお話の、スピンオフになっています。是非、こちらもお読み下さいね!https://ameblo.jp/redcatbluedog/entry-12351087709.html   私は、横浜の日帰り温泉施設でアルバイトをしながら、就活に勤しむ日々を送っていた。  山国長野の松本市から、横浜に出て来たのは、海への憧れがあったから。  誰も信じてくれないけれど、私は18歳まで海を見たことが無かった。川と湖で十分だと思っていた幼い [続きを読む]
  • 僕たちの青空!
  •  断じて言う。いじめではない。  僕が学校に通いたくなくなったのは、人間関係なんかじゃない。誰かに何かをされたわけでもない。  僕が、日本最高の進学校に合格した日の事を、母は生涯忘れないと言う。  寒い寒い2月の日だった。3年間も努力を重ね、小学校の後半は休みを取った記憶も無い位に、勉強三昧だったあの頃。  父は、「康介は、俺より忙しいな。今の子は大変だなあ」そう言って、驚いていた。  小学校から帰ると [続きを読む]
  • セカンドチャンス
  •  ブログのアクセス数が、突然落ち始めた。理由はわかっている。子どもが大きくなってしまったから。  ちょっとドジっ子の長女の蘭子と、しっかり者だけど、小悪魔な桜子の双子姉妹のママとして、コンスタントに写真をたくさん載せたカラフルブログを書いて来たけれど、2人が高校生になったころから、読者登録数も減ってしまった。  もう、ママでは食べていけないの?  平凡なただの女だった私が、脚光を浴びだしたのは、母親に [続きを読む]
  • その唇であなたを落とす
  •  加奈の唇が赤く輝いていた。これから、意中の男を落とすつもりだ。女の勘にハズレはない。  気を付けて!全部嘘だから!!!  私、知ってるんだからね。  加奈は1人暮らしをしていて、しょっちゅう男子を部屋に連れ込んでいた。 「ちょっと、急いで換気して!彼が来るって!!!」私たちは加奈の部屋で宴会中だった。だけど、彼が近くまでやって来ているらしい。  加奈は吸いかけの煙草を慌てて消して、二階の窓から灰皿ごと [続きを読む]
  • 一輪のカーネーション
  •  間もなく母の日です。この物語を、お母様にプレゼントしてあげて下さると嬉しいです。お友達にプレゼントしてあげて下さると嬉しいです。そして、ご自分へのプレゼントだと思ってお読み下さると嬉しいです。世の中の疲れたママたちへの、筆者からの思いです。  息子を産んだことを、これほど後悔したことはなかった。可愛かった幼い頃の彼を思い出すと、胸が潰れそうになる。  窓の外は泣きだしそうな空。私の心を反映してい [続きを読む]
  • ただ、君を想う
  •  人生にはどこに落とし穴があるかわからない。  順風満帆に生きて来たと思っていた私。まさか、突然どん底に叩きつけられる日が来るなんて…。  幼い頃から健康で、成績も良く、身長もすくすくと伸び、陽のあたる人生だったと思う。  両親は仲が良く、私自身も妹と仲良しで、この上なく幸せな四人家族。それが私の人生の前半戦だ。  裕福な家には、美しいグランドピアノがあり、母が奏でる優しい音色を聞きながら、午後のお茶 [続きを読む]
  • 嘘をつく女(ひと)
  •  しまった…。お弁当が必要だと思ってなかった。今日は、摸試があるからお昼までって聞いてたのに、午後は生徒会の選挙があったんだ。  私は、行きたくもない学校に通っている。第一志望を落ちたから…。何でこんな品の無い学校に入ったんだろう。周りは皆、男子をゲットすることばかりを考えていて、授業中も、教科書を立てて、こっそりmakeしたり、カラコン入れたり。  机の隅には、誰もがスマホを置いたまま。endlessで届くS [続きを読む]
  • 現場通信 〜マウンティングママの逆襲
  •  筆者が取材させて頂いたお話を書かせて頂いていた「筆者通信」を、「現場通信」として、より分かりやすく記して行きたいと思います。  今、日本の子育て中のお母さんたちの悩みの種が「英語」であることは間違いないでしょう。  こればっかりは、どうしようもありません。お金を沢山かけてinternational schoolにでも通わせないと、無理ですし、学費は300万を超えるところもあります。庶民には遠い世界。  じゃあ、自力で…と [続きを読む]
  • あなたの誇り
  •  保護者会の帰り、親しくなったママ友と最寄りの駅まで徒歩散策。  今日は子ども抜きでのお茶会で、1人一杯のワインも付いていたので私は上機嫌。日頃ストレスの多い仕事をしているせいか、お酒が無いと生きていけなくなってしまった。  新しくママ友になってくれた麻子(あさこ)さんは、さっぱりした感じの人で、いかにも男子のママって感じ。乾杯の後、ワインを一気飲みしたことも、何故か好感が持てたわね。  うちは娘1人 [続きを読む]
  • Sleeping old men
  •  進路調査の、最終決定表を出す日が迫って来た。  高校3年の5月。いよいよ本気を出して受験に立ち向かう時期なんだろう…。クラスの雰囲気は最悪だ。  女子は突然泣きだしたりして。英単語テストで、ちょっとミスしただけでこれだよ…。 「うち、将来海外で働きたいのに、英語が伸びない」そう言って、教室を飛び出して行って、皆で捜索したりして…。本当に毎日しんどいなあ。  調査票を前にしても、将来像が何も浮かばない。 [続きを読む]
  • 筆者通信 〜成功する人 vs 失敗しない人
  •  筆者が今までインタビューさせて頂いた、ユニークな人生を送られている方々は、2つの傾向性に分かれることがわかりました。  失敗を恐れず、どんどん進んで行く「成功型」と、大成功はしなくても、大失敗もしない「安定平和型」です。  そして、それぞれに生きて来られた人生環境のbackstageによって、その道に進まれたことが感じられました。  概ね、成功型の方は起業家の方で、安定型の方は大手企業の社長さんでした。  自 [続きを読む]
  • Black Star
  •  表情が無い人たちの群れ。絶望に向かって動き出す朝の電車。こんなものに毎日乗って一生の大半を終えるなんて、私達って、一体何をしに生まれて来たんだろうね。  同じ車両に乗る、全く知らない人たち。だけど、もし、ここで地震が起こったら、私たちは最期を共にした戦友になるのかな?  先発の電車が止まったとかで、私の乗っていた電車は急ブレーキをかけた。朝の忙しい時間に、糞迷惑だわ!!!  5分経っても、10分経って [続きを読む]
  • 天国のロータスフラワー
  •  入学式の日、壇上には兄がいた。「最悪だ…」俺は心の中で呟いた。  あまり頭が良くなかった俺は勉強が大嫌いで、サッカー漬けだった。  母親は、「こうちゃんは、それでいいのよ。頭はお兄ちゃんに任せて、こうちゃんはこうちゃんの道を行けばいいのよ!」と…。  一見、物わかりの良い母親に思える発言だ。いや、違う。母は権威主義者だ。兄が優秀だと言うことに満足していて、俺にはスポーツか芸術の分野に進んで欲しいと [続きを読む]
  • Midnight sun
  •  つまんない…会社なんて。辞めちゃおうかな。  入社してまだ1年。新入社員たちが研修を終えて、今週から正式に入社して来た。  私も去年の今頃、黒いスーツを着て、慣れないヒールで、かかとは、怪我だらけだったよなあ。  当時付き合っていた彼には、「俺、花恋(かれん)の黒スーツ大好き。いいよ!いいよ!就活の時からいいなあと思ってたんだ。超sexy!」って褒められて、ちょっといい気になってたけれど、黒スーツ時代 [続きを読む]
  • 真珠色の感謝状
  •  たたき上げの、創業者社長の一代記をリライトすることになった。  つまり、ゴーストライターってわけ。  何故か、人は社長になると自伝を書きたがるのよね。「俺様の生き様を見やがれ!すげえだろ?」的な感じかな。  私は、貧乏ライター。今や物を描いても幾らにもならない時代で、ネット記事を書いて、ロフト付の小さなアパートで、細々と飼い猫のミルクと生きている。  私の生きがいは、ミルクのエサ代を稼ぐこと。彼女が [続きを読む]
  • Lonely yesterday
  • 「先生何か臭いです!」高橋君が手を挙げて先生に訴えた。  私の事だ。きっと私の事だ。昨日も一昨日もお風呂に入らせてもらえなかった。きっときっと私の事だ。  一斉にクラスの皆が私を見てる。逃げ出したい。悲しい。辛い。どうしてこんな目に遭わないといけないの?  先週は、「ねえ、川村さん、頭濡れてるよ」って言われた…。  濡れてるんじゃない。油でべたべたしてるだけ。うちは、週に2回しかお風呂に入らせてもらえ [続きを読む]
  • 99点の幸せ
  •  今朝も母親と壮絶バトル。「お前、人の部屋に勝手に入んなよ。クソババア、死ね!」  何か最近、母親の存在そのものがムカつく。俺の城に忍び込む、でっかいゴキブリみたいな気がして、超ムカつく。  イライラしながら満員電車で学校に行くと、友だちの康平が寄って来た。 「なあ、最近中町が来てないじゃん。あいつヤバいらしいぜ。精神科に通ってるって、うちの親がリークしてた」「え?マジで?」  中町は、俺ら特進クラス [続きを読む]
  • Candy Life
  •  毎月5000円のお小遣いを溜めて、ルビーのピアスを買った。私の誕生石のルビー。占いでは、今月のラッキーカラーは赤。これは、買うしかないでしょ。  友達の智香(ちか)に、穴を開けてもらうんだ。ママにはバレちゃいけない。髪で隠してピアスを入れちゃえ! 「痛いよ!行くよ!!!」  智香は、ホチキスみたいな穴あけ機で、耳たぶを挟んで、ガチっと押した。「いって〜!!!」思わず、絶叫してしまった。だけど、智香は容 [続きを読む]
  • いつかヒマワリの咲く丘で
  •  私の評定は、3.2。体育は苦手。家庭科の被服も苦手。美術もダメ。音楽の才能もないし、得意教科もなし。  ねえ、どうしてセンター試験が無くなるの?どうして皆がAO試験になってしまうの?特徴の無い私みたいな生徒は、もう必要ないって事?  私は中高一貫校の女子校の高校1年生。まだ入学したばかりなのに、もう受験の話。 「皆さんは、大学改革の第一期生になります。正直、先生方も誰も経験したことのない大きなトンネル [続きを読む]
  • 悲しみを超える翼
  •  悲しい小学校時代だった。いつも私は1人ぼっちだった。  友だちなんかいらなかった。ママさえいれば良かった。だけど、幼稚園の年中さんの時に、突然ママはいなくなった。  ある嵐の夜に…。  パパに聞いても、居場所はわからないと。ただ一言、「ママの事は忘れなさい」そう、怖い顔で告げられた。  忘れられるわけがない。だってママだもん。どうして美優を捨てていなくなったの?美優がいい子じゃなかったから?お魚じゃ [続きを読む]
  • ひとひらの桜
  •  学校に行けない。行きたくない。人の目が怖い。授業中ずっと先生の話を聞いていられない。逃げ出したい。  心の叫びを、誰かに聞いて欲しい…。  ネットで相談してみると、「わかるよ。うちもそうだよ…」そんな慰めの、同調言葉が山ほど返って来る。  みんな、どうしてる?そう聞くと、家にいるという答え。 「保健室登校でもいいから、学校に行きなさい!」という母の声が、怖くて仕方が無い。どうして行けないのか、自分で [続きを読む]
  • 美しい人
  •  結婚式まで、あとひと月。生まれてからずっと使い慣れた名前、春日舞美(まいみ)ともお別れが近づいて来た。  寂しいような嬉しいような。何とも言えないメランコリックな感情に揺れる毎日を過ごしている。  弟・大也(だいや)は大学4年生。就活の真っ只中だ。正直、あまり良好とは言えなかった、父と弟の関係だったけど、就活生になってから、初めてサラリーマン人生の大先輩でもある父に、色々とアドバイスを貰っているよ [続きを読む]
  • やがて雲が晴れる時
  •  4月は怖い。4月は嫌いだ。漂う緊張感。電車の中の人たちの目が怖い。新しい旅立ちは、心を堅くする。  失敗しちゃいけない。最初が肝心。そう思うと、手の汗が止まらない。人見知りな僕にとって、4月は鬼門でしかない。  しかも、やっと慣れた部署を去年転部させられ、新しい人間関係に苦闘していた。飲み会も嫌いだし、新入社員歓迎会も大嫌いだ。  4年目になる僕は、新入社員でもないし、会社に居場所も無い。元々他に [続きを読む]
  • 可愛いだけじゃ生きていけない
  •  春になると、彼女の事を思い出す。初めて同じクラスになった日、早速、前の席男子、後ろの席の男子が、彼女を見つめて頬を染めていたから。  抜群に可愛かった彼女の名前は、春野穂乃花。  名前も可愛かった。華奢で、折れそうな体。色白で、小顔で、眼が大きくて、髪が真っ黒で綺麗なストレート。まるでお人形にしか見えなかった。  だけど、彼女は無類の男好き。そんな噂が立っていた。  高1の時、6人の男子と付き合った [続きを読む]