久富久う子 さん プロフィール

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久富久う子さん: 五行小説
ハンドル名久富久う子 さん
ブログタイトル五行小説
ブログURLhttps://story.cinemarev.net
サイト紹介文5秒で読める世にも奇妙なショートショート小説。(ちょっとホラー)
自由文「ショートショート」すなわち世にも奇妙な「短編小説」。なるべく五行。なるべく5秒。電車移動など隙間時間のお供にどうぞ。戦争映画のみ集めてご紹介と感想を書く五行短評もやってます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供90回 / 162日(平均3.9回/週) - 参加 2017/09/03 02:13

久富久う子 さんのブログ記事

  • 喪中ハガキ
  • しまった! もう亡くなった人に年賀状を出してしまった! と、思い出したのは、松の内が明けた頃にその方のご主人から喪中ハガキが送られてきたからである。 後の祭りってやつだ。 ご主人にお詫びのハガキを送ろうか、... [続きを読む]
  • 履歴
  • ── 320年前の今日、私は備前の百姓の家に生まれました。名を「いち」と申します。貧しい家で朝から晩まで両親と夫の仕事を手伝い、子供を八人産んで育てました。お殿さまのおいいつけでお犬さまや虫を殺して罰せられ... [続きを読む]
  • あいさつに来て
  • 「隣に誰か引っ越してきた気配があるのに、ウチに全然あいさつがない。最近の若い人はなってないわ。」 と、向かいの奥さんに愚痴を言ったのは、つい昨日の事である。 買い物から帰ってきたら、小さいおじ... [続きを読む]
  • 帰ってくる
  • 今日も、夫はちゃんと帰ってきた。 気配を感じて玄関をふと見たら、キッチンと廊下の間にかかるのれんの下から足が見えた。 「お帰り。」 と言ったけれども、返事がない。 ない。のではなく、たぶん、で... [続きを読む]
  • 無料処分
  • はい。確かにこちらでは5年ほど前までブラウン管テレビなど無料でお引き取りしていました。 送料だけ持っていただいて、箱に詰めて送って下されば、後はこちらで全て処分させていただくシステムです。 ですが、現在、そ... [続きを読む]
  • 悪習
  • 大人になるにつれ、他人の言葉が本音なのか建て前なのか分からなくなり、カードのお告げに頼って行動するようになってしまった。 古びた木の箱に入ったタロットカードを買ったのは学生時代のこと。 あの頃はこの箱を出す... [続きを読む]
  • 手相を描く人
  • 「手相描き師」という人を知っていますか? その人に足らない相を描いてもらうと運勢が変わるといいます。 例えば、生命線を伸ばしてもらうと寿命が延びます。 運命線を描き足してもらうと運命が変わりま... [続きを読む]
  • 私、こう見えましても
  • 私は子供の頃から「いじられ」やすい。 「いじられる」といえば聞こえが良いが、要は馬鹿にされているのである。 いつもニコニコした顔を作って、気弱そうな私をさげすむ人たちをやり過ごしてきた。 けれども、そろそろ... [続きを読む]
  • 中の人
  • 寒くなってきたので、やっとファンヒーターを出した。 1年ぶりに灯油を入れて電源をオン。 横に広がった口から温風がゴォーーっと吹いてくる。 真っ暗な冬の夜、仕事から帰って来て、ホッとするひと時。 しかし、さっ... [続きを読む]
  • 事故物件
  • 先日契約した家のことなんだが、どう考えてもお化けハウスだ。 毎日、皿が飛んだりドアが勝手に開いたり、血みどろの他人と暮らさなきゃならないこっちの身になってくれ。 事故物件には告知義務があるはずだ。 &nbs... [続きを読む]
  • おぼえとけ
  • ICカードを自動改札に押しつけ、家路に着くために急ぎ足でホームに向かう。 きちんと右側通行を守る人の群れに混ざって歩いていると、反対方向から突っ込んで来た小さい人とぶつかった。 子供かと思ったら、背の低いお... [続きを読む]
  • 同居
  • 父が中古の一戸建てを買ったという。 母は、もうこの世に居らず、私にも夫の親がいて、父との同居は出来ない。 なぜ、母と暮らした家を捨てたのか。 父の真意は私には解らなかった。 ただ、解っているのは……。 父は... [続きを読む]
  • 臭いがする
  • 最近、隣りの家から悪臭がする。 よそさまの臭いには、なかなか文句が言えないものだが、換気するたびにこれではたまらない。 お隣さんは、ご夫婦で60過ぎ。 加齢臭とはこういうものなのかなぁ……。 ... [続きを読む]
  • 老害
  • 「形見分け」などという風習がありますが、私は亡くなった人が持っていた物をいただくというのは苦手です。持ち主の意識が何かしら残されている気がして。 しかし先日、「他に使い手がいないので」と祖母に... [続きを読む]
  • まっさら
  • 合コンで、テーブルの隅に座っている女をホテルに誘ったら、すんなりとついてきた。 おとなしそうな見た目だったが、思いのほか大胆。 黒目がちな瞳、艶やかなストレートの黒髪。 よく見ると和風の美人だし、得した気分... [続きを読む]
  • 願いをかなえるサイト
  • 景気が悪いので、宝くじでも当たらないかとネットで検索していたら、 『願いがかなう掲示板』 などというサイトを見つけた。 ―― 報酬は、願い事がかなった後で結構です。一件五万円也。 なんだ。金を... [続きを読む]
  • フォロワー
  • 政治関係の話だけしようと思い、ツイッターで新しいアカウントを作ったら、「呪術師」だと名乗る人たちから次々とフォローされた。 気味が悪いので、また新しいアカウントを作り直したら、「霊媒師」だと名... [続きを読む]
  • 現在地
  • 人に小説を読んで評価してもらったら、 「あなたが作ったストーリーからは背景や体温が感じられない。無機質で、まるでロボットが作った話のようだ。」 と、言われた。 それは、そうだ。 私は目など見え... [続きを読む]
  • 出口がない
  • ルームメイトが姿を消して一週間が過ぎた。 彼氏もおらず、友達も少なく、ほとんど職場とアパートを行き来するだけのような生活を送っていた子だ。 実家にも帰っていないようだし、私にも何も言っていなかった。 ご両親... [続きを読む]
  • 個人情報
  • 本日の職員会議の内容は、『生徒たちのインターネット使用』についての指導です。 近年、主に『〇ちゃんねる』や『ついっとらー』を使用した犯罪予告、または犯罪行為の実況など、警察沙汰になる事件が後を絶ちません。 ... [続きを読む]
  • 真実を知れ
  • ツイッターは面白い。 自分の手で集めた「話が合う」人たちが、『タイムライン』と呼ばれる私のページで好きな事をつぶやいたり語り合ったりする。 地震が起きた時は、ニュース速報よりも早く情報を伝えてくれる。 &n... [続きを読む]
  • 後ろ姿
  • エスカレーターで。 自分の2段上を上って行く女の足を、私はボーッと見ていた。 細いふくらはぎの下に引きしまった足首。 形はとてもカッコいい。 なのに、肌が出来ものだらけだ。 赤いシミ、青いシミ、あちこち傷だ... [続きを読む]