ヒツジ さん プロフィール

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ヒツジさん: 小説「此の先」
ハンドル名ヒツジ さん
ブログタイトル小説「此の先」
ブログURLhttps://ameblo.jp/syousetukonosaki/
サイト紹介文聖書に基づいた小説です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供39回 / 168日(平均1.6回/週) - 参加 2017/09/07 11:12

ヒツジ さんのブログ記事

  • 《 38 》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 38 》 「今日はすごいお御馳走だね。あれ?今日って何の日だったっけ?」 「私にとってはとっても大切な日よ。今日で100周年。おめでとう!」 「あっそうか。僕が復活してから100年経ったんだ。」 「この100年で一番感動した日かもしれないわ。」 「じゃぁエホバに感謝していただこうね。・・・」 「リョウはどう? 感動したことや嬉しかったことは何?」 「そ [続きを読む]
  • 《 37 》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 37 》 「ねぇ、見た?」 「えっ、何を?」 「ビデオ。サビナ姉妹の」 「うん、見た見た。素晴らしいね。昔のサビナ姉妹と今のサビナ姉妹。お母さんも一緒にインタビュー受けてたね。どれほど嬉しかっただろうね。」 「こういうインタビューはアダムの罪の悲惨さとエホバのご意志が一目瞭然で、これから生まれてくる子供たちの教育にも役立つわね。」 「きっとあ [続きを読む]
  • 《 36 》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 36 》 ひとしきり泣いた後、リョウが目が覚めてからのあれこれを聞いた。 「へぇ…、ということはみんなベテルで復活するのかしら?」 「それはわからないけど、復活してから2時間のビデオで学んだことは大きかったね。時の経過の認識がないわけだからね。自分が死んでよみがえらされた、ということをまず理解しなきゃエホバに感謝もできないしね。死んでからどれく [続きを読む]
  • 《 35 》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 35 》 王国会館の広い駐車場に到着した。タナカ兄弟の後に付いて行く。 「王国会館には市場が併設されています。市場というよりデパートですね。生活に必要なものほとんどをここで入手できます。あぁ、ちょうど野菜を持ってきてくださったみたいですね。ちょっとお手伝いしてきます。兄弟、デパートの中に入るとカフェ・レストランがありますので、すぐわかりますよ [続きを読む]
  • 《 34 》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 34 》 掃除や餌やりを終えてキリンの子供の「はな」と遊びながら、そういえば、この「はな」っていう名前は初めて飼った猫の名前だったなぁ。猫ってみんな女の子みたいだからリョウが「はな」ちゃんって名前を付けたら、後でオスってわかったんだった。ハナオだね。ハナスケかな。どっちにしても「はな」だからいいよね。って笑ってた。 サナエは思い出し笑いをして [続きを読む]
  • 《 33 》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 33 》  「・・・これから一人ずつメモをお渡しします。兄弟たちがこれから属する会衆です。そこの長老兄弟の名前と携帯番号、そこで会える家族や友人の名前が書かれています。書かれている移動手段に従って今日か明日出発することができます。移動先の会衆にはすでに連絡しています。出発時刻などを長老兄弟と携帯でコンタクトを取ってください。お部屋には、カジュア [続きを読む]
  • 《 32 》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 32 》    朝食を終えた頃、ウェイターの兄弟が近づいてきた。「兄弟、この用紙に、必要な情報を書いていただけますか。書き終えたら私にお渡しください。コーヒーや紅茶など飲み物がありますので、どうぞごゆっくりされてください。10時から2階のオーディオルームでミーティングがありますのでおいでください。」とボールペンと一枚の紙を置いて行った。  10時か [続きを読む]
  • 《 31 》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 31 》  あぁよく寝た。カーテンの隙間からの強い光に瞼が刺激され目が覚めた。眩しい。光から顔を背け、辺りを見回す。えっと…ここはどこだろう。病院? …そうだった。サナエが「今晩は集会に行こうかな」と言った時、「そばにいて欲しい」と言ったんだ。そして…寝る前におむつを替えてくれて、あぁ、それからのことが思い出せない。あの日に僕は死んだんだ…。サ [続きを読む]
  • 《 30 》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 30 》 「愛するサナエ姉妹 楽しそうな毎日ですね。姉妹が動物を愛しておられることが伝わってきます。動物の面白動画をアップすることをどうぞ考えてくださいね。子供たちも含めてみんながエホバの創造物を知ってエホバを一層讃えることができればいいですね。 私たちの会衆は、王国会館の建設が始まりました。やっと! という感じでしょ。今まで、既存の家をできる [続きを読む]
  • 《 29 》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 29 》   指示された住所をナビに入れて、時々兄弟に電話で道を聞きながら何とか到着すると、外で待っていてくださったご夫婦の兄弟姉妹が手を振ってくれた。 「ようこそおいでくださいました。わたしは長老の一人でタナカと言います。妻のヨウコです。よろしくお願いします。」私たちの会衆は動物のお世話をするために集められたスタッフで構成されています。ですか [続きを読む]
  • 《 28》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 28 》 「愛するサナエ姉妹 新しい地でご活躍のことと思います。姉妹とお別れして寂しく感じていましたが、私たちは夫婦でメンテナンス・スクール(MS)に招待されました。成すべき仕事が与えられて嬉しく思うと同時に、希望に溢れています。MSというのは、家や家具や備えられている電気製品などを点検して修理する人を訓練する学校です。現在大群衆すべての人に家具 [続きを読む]
  • 《 27 》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 27 》  「大群衆の皆さんおはようございます。世界中の15457,107人の兄弟姉妹が、この録画された放送を見ています。一つの言語になったので、通訳も翻訳もなしで直接皆さんにお話しできることをエホバに感謝したいですね。地球は周っていますので、もちろん聞く時間は違ってきますけど、同じ日に同じ話を世界中の兄弟たちと共に聞いてエホバから教えられることはなん [続きを読む]
  • 《 26 》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 26 》  「???? ???, ????(のりちゃん、おはよう)」 「???? ???(お、おはよう)」 「?? ?????? ??? ????? ????(ごきげんいかが? いいお天気ね)」 「??, ??? ????? ??? ????. ????? ?????? ??????? ????.(うん、とっても気分がいいよ。エホバ神に感謝しなきゃね。)(以下ずっ [続きを読む]
  • 《 25 》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 25 》  「麗子さん、ご主人がエホバを愛することができるようになって本当に良かったわね。」 「えぇ、いまだに信じられない気持ちです。あの主人がすっかり人が変わったようになって。聖書の力をまざまざと見せていただきました。日本男児の典型だったでしょ。亭主関白で。 でも今はクリスチャンの夫になってくれました。家事を手伝ってくれるんですよ。キッチンで [続きを読む]
  • 《 24 》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 24 》 「ところで、兄弟、すごく早くにライフラインが復旧しましたね。ガス、電気、水道、ガソリンが使えるようになったので、こうしてみんなに家が割り当てられて以前のように生活できるようになりました。」 「えぇ、実はね、大患難が始まる前から、統治体は世界中の長老たちに指示を与えていたんです。ハルマゲドン後のライフラインを早く復旧させる方法を整え [続きを読む]
  • 《 23 》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 23 》 「こんにちは、お招きいただいてありがとうございます。」 中村兄弟姉妹が来てくれた。 「どうぞどうぞ。新しい家を与えていただいて、本当に感謝しています。」 ハルマゲドンの後、初めてのおもてなしに紗那絵は張り切っていた。 「素敵なお宅ですね。」  「えぇ、私一人だから、小さくて可愛い家を選んでいただきました。気に入ってるんですよ。こちら [続きを読む]
  • 《 22 》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 22 》 2階の窓を開けると、下は海のようになって、そこに死体がごろごろと浮いていた。その間を黄色い救命ボートに乗っただれかが手を振っている。土居兄弟が叫んだ。 「中村兄弟ですか!」 「土居兄弟、ここにいらしたんですね。野村さんご無事で良かったです。奥さんも元気ですよぉ。」 敦は中村兄弟の顔がよく見えなかったけど、確かに中村兄弟の声だとわかっ [続きを読む]
  • 《 21 》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 21 》  暗闇が続いている。朝なのか夜なのかわからなくなる。冬じゃなくて良かった。毛布にくるまってれば寒くない。「ふぅ」もそばにいてくれる。雷の音、豪雨の音、風の音におびえている。屋根に雹も落ちてきているようだ。 紗那絵はエジプトの十の災いを思い出していた。3番目まではイスラエルも災いを被った。昆虫、疫病、雹、闇、初子の死。サタンの世が滅ぼ [続きを読む]
  • 《 20 》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 20 》  船に乗っているかのような長く大きな揺れだった。ガシャガシャと音を立てて物や食器が棚から落ちた。二人はテーブルの脚をつかんで床に伏せたままじっとしていた。 「すごかったですね。」 「どうやらおさまったようですね。」 二人がそろそろとテーブルの外に出てみると、かろうじて家は崩れなかったものの、家の中はめちゃめちゃだった。スリッパを履いて [続きを読む]
  • 《 19 》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 19 》  妻の無事、兄弟たちの無事を祈り求めた後、目を開けると、急に暗くなったので、どうしたのかとリビングの掃き出し窓から空を見上げた。すると、黒い雲が太陽を覆っていた。その雲が目の形に変わり、敦を温かく見つめた。そして白い馬とおびただしいみ使いたちの軍団が雲から出てくるのが見えた。 敦は「もしかして…」と背中が緊張した、と同時にピンポンと [続きを読む]
  • 《 18 》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 18 》  「エホバありがとうございます」と言いながら、紀夫は中村兄弟の顔を見てからずっと泣きじゃくっていた。子供のように声をあげて泣いた。何でこれほど泣いているのか自分でもわからなかった。エホバに対する感謝の涙か、中村兄弟に思いがけず早く会えたことで嬉しかったのか。とにかくしゃくりあげて大声で泣き続けた。  紀夫の側のドアも破られ外に出るこ [続きを読む]
  • 《 17 》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 17 》  「みっちゃん、さっき車の中からふと空を見上げたらね。エホバの目が見えたから、車を止めてしばらく見てたんだ。」 「私もさっき見たわ。運動の時間でみんなで外にいる時に見えたの。みんな気が付いたのよ。どんな目だった?」 「黒い雲が目の形になって、それがとっても優しい目だったんだ。愛情あふれるお父さんの目だったよ。その目からイエスとみ使い [続きを読む]
  • 《 16 》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 16 》  ハルマゲドンが始まり、紗那絵が祈り終え、歓喜の涙を流している時、ぐらっと来た。めまいかと思ったら、家全体が横に揺れていた。地震だ! 紗那絵は這って押し入れの中に逃げ込んだ。そしてそこに置いてあったヘルメットをかぶった。 いまだかつて経験したことのない揺れだった。そしてバリバリガッシャンとすごい音がして家が崩れ落ちた。家が崩れてもま [続きを読む]
  • 《 15 》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 15 》「みっちゃん、中村兄弟が処刑されたって聞いたけど、みんな大丈夫?」「えぇ、みんな落ち着いているわ。想定内だわ。そりゃびっくりしたけど。でも動揺しないようにみんなでエホバの聖霊を祈り求めたのよ。 あのね、ノリちゃん、巡回監督って知ってる?」「会ったことないけど、パウロのように旅行してる兄弟だろ。会衆を周って強めている人って聞いてるけど。 [続きを読む]
  • 《 14 》
  •   ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 14 》 敦は自分が鼻歌を歌っているのに気がついて驚いた。麗子が刑務所に拘留されているというのになぁ。それでも毎日聖書を学び、集会にも行って、麗子を涙するほどに喜ばせていることが嬉しかった。今朝は、聖書研究をし、その後中村兄弟と藤崎さんと一緒に昼食をとる予定だ。そのために早起きをしてカレーを仕込んでいた。 自分が料理を作るなんていつ以来だろ [続きを読む]