にかわくん さん プロフィール

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にかわくんさん: リウマチ膠原病科医の伝えたいこと
ハンドル名にかわくん さん
ブログタイトルリウマチ膠原病科医の伝えたいこと
ブログURLhttp://rheumatol.seesaa.net/
サイト紹介文関節リウマチ、SLE、SpA、APS、Still病など膠原病に関する情報をまとめます
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供66回 / 65日(平均7.1回/週) - 参加 2017/09/18 12:09

にかわくん さんのブログ記事

  • 関節裂隙
  • 関節裂隙など今回は関節リウマチの手指のレントゲンの"C"について書いていこうと思います。Cとはcollagen、cartilage spaceのこと。軟骨はX線では写りませんから、骨と骨の間の距離(関節裂隙)が軟骨の厚さを表すと言われています。関節裂隙の狭小化を英語ではjoint space narrowing(JSN)と言います。JSNが均一に起こっているとRAを始めとしたInflammatory arthritisかなと思います。不均一なJSNではOAなどDegenerativeなものを [続きを読む]
  • 骨びらん
  • 骨びらん(erosion)は関節リウマチのレントゲンで特異的な所見、、、ではありません。骨びらんとは骨皮質が欠けてみえるところです。色々な分類がされています。marginal erosionとはbare area(軟骨と関節包の移行部)に生じる骨破壊のことです。RAを疑うものだそうです。compressive erosionとは周囲に硬化性変化あり+別の骨が陥入しているものです。これもRAらしいものだそうです。他にもsuperficial surface resorption、pseu [続きを読む]
  • 関節リウマチ 手指骨 レントゲン
  • 関節リウマチの手指骨のレントゲンの所見です。簡単に言うと手指のX線の"B"です。boneです。まずは皮質と骨梁をみます。正常では皮質は表面が滑らかで連続性あります。濃度は均質で管状骨になる手指では骨幹部で最も厚くなります。次に骨梁ですが、骨幹から骨端に向かうほど骨密度は低下し易いのが正常です。RAの診療をすることになればOAの患者さんが多く混ざってきます。正常な人も多いはずです。異常所見としては、骨びらん、骨 [続きを読む]
  • 関節リウマチ 苦しみ
  • 関節リウマチの苦しみは身体的にも精神的にも経済的にも色々な面で本当に多いものです。ある先生が患者さんの苦しみについて講演をしていらっしゃいました。本当にそうだよなと思うので忘れないように書いておきます。癌よりよっぽどリウマチの方が苦しんでるんやで。癌の人の講演を聞きにいったら確かに"死"への恐怖はあったと思う。でも生き残った人の講演会は全部が過去形やねん。苦しかったとか不安だったとか。仕事も復帰でき [続きを読む]
  • 関節リウマチ 手指 レントゲン所見
  • 関節リウマチの手指のレントゲン所見を書きます。が、、、とても膨大なので一つずつ。基本は関節リウマチ レントゲン所見を参考にどうぞ。今回はABCsの中のA!アライメント(alignment)についてです。中手骨、基節骨、中節骨、末節骨が真っ直ぐに並んでいるかを確認しましょう。異常所見としては屈曲過伸展偏位亜脱臼:骨が重なってみえることがあると思います。上記はRAによる滑膜炎で関節包や周囲の組織が緩むなどの機序で起こ [続きを読む]
  • 関節リウマチ 手指 レントゲン
  • 関節リウマチの手指のレントゲンは非常に重要な検査ですからきちんとオーダーできる&読めるようになりたいものです。まずはオーダーの仕方から見直してみましょう。基本撮影は正面と斜位を片方ずつです。スクリーニングとして両手正面を撮像することはあります。Total sharp scoreを計算することができるので治験などではこの方法が多いです。しかし両手を置いてその中心にX線を飛ばすため、本当の正面とは違います。整形外科のド [続きを読む]
  • 手根骨
  • 手根骨の解剖を覚えましょう!手関節のレントゲンをきちんと読むために必要です。関節エコーの時の画像の描写にも必要です。覚え方は本当に何でもいいですが、『父さん月収大小ありあり』というゴロで覚えています。手首側を尺骨側から 豆状骨 三角骨 月状骨 舟状骨:大事!指先側を橈骨側から 大菱形:L字型 小菱形骨 有頭骨 有釣骨解剖学のテキストを見ながら、場所と名前を一致させていきましょう。 [続きを読む]
  • 抗シトルリン化ペプチド抗体
  • 抗シトルリン化ペプチド抗体(ACPA)は関節リウマチに特異性の高い診断マーカーです。測定するときは環状シトルリン化ペプチドCCPを用いますので抗CCP抗体と呼ばれているのでした。ACPAは風変わりな抗体です。まずは抗原があまりはっきりしません。シトルリン化したビメンチン・フィブリノーゲン・α-エノラーゼ・フィラグリンなどに反応はします。しかしアフィニティーが低いのです。抗体なのに、、、抗原がはっきりしていればわ [続きを読む]
  • 抗CCP抗体
  • 抗CCP抗体とは検査結果名です。関節リウマチのマーカーとしてリウマチ因子がありましたが、リウマチ以外でも上昇するなどあまり特異度が高くはありませんでした。他のマーカーが探されて、シトルリン化したペプチドを抗原とする抗体(抗シトルリン化ペプチド抗体:ACPA)が検出されるということがわかりました。このACPAは環状シトルリン化ペプチド(CCP)を抗原として検出する方法が一般的です。ですから、ACPAを検出する目的で測 [続きを読む]
  • リウマチ因子
  • リウマチ因子(リウマトイド因子・RF)とは関節リウマチを疑った時に測定されるものの一つです。健康診断の検査項目に入っていることがあり、RF陽性というだけで要精査と送られてくることが少なくありません。RFは変性したIgGのFc部分をエピトープ(標的)にしているIgMのことです。測定法は様々あります。免疫比濁法(RF定量):主流、15 IU/mL以下が正常範囲受身凝集反応(RAPA):40倍未満が基準範囲ラテックス凝集反応(RA反応 [続きを読む]
  • 関節リウマチ レントゲン 所見
  • 関節リウマチのレントゲン所見は様々なものがありますが、体系的に所見をつける技術を身に付けたいですね。ABCsを評価するのが関節のX線の基本です。A:alignment、骨の配置はどうか?B:bone、骨の変化は?C:collagen、cartilage space、関節裂隙は?S:soft tissue、軟部組織の変化は?まずはこれを覚えることからです(・ω・)b [続きを読む]
  • 研修医 リウマチ膠原病 本
  • 研修医が今月もローテートしています。今日はたまたま本の話になりました。自分の中での感想とオススメを書いてみようと思います。まず研修医として短い期間回るということならこれが一番実践的ではないかと思います。とてもよくまとまっています。持ち運びに便利なサイズですし、PGY-1、PGY-2で必要な程度の知識はこれでひとまずは賄えると思います。もう少し深く学ぶのであればと言った学会の編集している偏りの少ないテキストが [続きを読む]
  • 関節リウマチ レントゲン
  • 関節リウマチを疑った場合は血液検査に続いてレントゲン(XR)も撮りましょう。初診時はベースラインとなるものですから、少々多いですがざっと撮っています。胸部手指(正面+斜位)手二方向肘二方向肩二方向頚椎7方向(開口・正面・両斜位・側面・中・前・後屈)胸椎(正面と側面)腰椎(正面と側面)股関節(正面)膝XR(正面と側面を立位で・ローゼンバーグやスカイラインはあってもなくても)足XR(正面と側面を立位で)足趾正 [続きを読む]
  • 関節リウマチ 血液検査
  • 関節リウマチらしい症状、身体所見を認めたら、次は血液検査です。まずは診断のため項目です。CBC 慢性炎症による二次性貧血があります WBC PLTは炎症によって上昇生化学 Albは炎症によって減少 腎機能:MTXが使用できるかで重要です  Cre、BUN、シスタチンC 肝機能  AST、ALT、ALP、LDH Amy:シェーグレン症候群では上がることも Lipase CPK:多発筋炎では上がってきますね Na、K、Ca、P:骨代謝関連も兼ねて UA: [続きを読む]
  • 関節リウマチ 足趾関節 診察
  • 関節リウマチでは足趾関節も痛みを訴える頻度の高い関節です。いずれ書くと思いますが、胼胝や鶏眼も多いので、診察の技術をしっかりと高めたい場所です。まずは前足部です。Metatarsophalangeal joint(MTP関節)が含まれます。視診では足趾の開排がないか(あればMTP関節炎を示唆します)、外反母趾や槌趾変形といった変形がないか確認しましょう。腫脹については診察室に靴下を履いていらっしゃる患者さんが多いためなかなかわ [続きを読む]
  • 関節リウマチ 足関節 診察
  • 関節リウマチの足関節の診察についてです。まずは視診です。できれば立位で内・外反変形や扁平足変形の確認をしましょう。そして後足部の内外反変形がないかもチェックです。次に触診です。腫脹と圧痛がわかるはずです。両側の母指を足関節前面に、示指〜小指を内果および外果背側に当てましょう。足関節前面が関節腫脹が生じる所です。内外果には腱鞘炎が出易い所です。いずれも腫脹していればプニプニした感覚があるはずです。た [続きを読む]
  • 関節リウマチ 妊娠
  • 関節リウマチでは妊娠が今の大きなテーマの一つになっています。関節リウマチになったら自分の生活もままならなくなる。だから子供は諦めてください。少し前まではそんなことを言われていた時代もあったそうです。現在ではRAの治療効果が上がり、疾患活動性を寛解に持ってこれる人がとても多くなってきました。それに伴い若い方では当たり前のように妊娠を希望される人が増えてきています。しかしRAでの妊娠・出産・育児には殆どエ [続きを読む]
  • 関節リウマチ 膝関節 診察
  • 関節リウマチでは膝関節が障害されることは割と多いです。また変形性膝関節症も頻度が多いので診察は非常に重要な技術です。まずは視診です。立位で屈曲拘縮していないか、内・外反変形がないかを確認です。自動運動で完全伸展できるなら骨の大きな変形はなさそうに思います。ズボンを膝上まで挙げて膝蓋骨の腹側上側と背側を見ましょう。膝に水が溜まっていると上記2箇所が膨らむことが多いです。膝蓋骨の腹側上側の腫脹の問題は [続きを読む]
  • 関節リウマチ 股関節 診察
  • 関節リウマチでは股関節も障害される関節の一つです。忘れがちですが毎回診察していると重要な疾患を見逃さずに済むことがあります。視診でわかるのは拘縮していないかということくらいでしょうか。股関節は深いため腫脹はわかりませんから。屈曲拘縮する人はほとんどが適切な治療を受けていないか色々やっても活動性が押さえ込めていない人です。次は聴診。軟骨が消失したRA患者さんでは捻発音がわかることがあります。 それから [続きを読む]
  • リウマチ膠原病科
  • リウマチ膠原病科のイメージは?飲み会でそんな話になりました。他の科のドクターからは難しいことを考えているイメージ、手技がない、文系、細かい性格の医者、ゆったりしている生活、イラチな私には絶対無理だわ、研究志向向き、治らない、全身を見なければならないから大変、結局ステロイド、などなど様々なご意見が。あまりいいイメージがないのでしょうか?笑個人的な感想としては一人一人の患者さんと向き合えるし、全身の診 [続きを読む]
  • 敗北しました
  • 今日は間質性肺炎を専門にしてらっしゃる放射線科のドクターの講演会を聞いてきました。いやー、CTの読みについてはある程度勉強したつもりでしたが、本当にすごかったです。完全に敗北でした。。。専門が違うのだから仕方のないことではあるのですが、悔しかったです。自分が診ている病気についてまだまだ課題は沢山あります。勉強しましょう! [続きを読む]
  • 関節リウマチ 歩行
  • 関節リウマチの下肢の診察はまずは立位と歩行姿勢を評価することからです。足は歩くためのものですからね。RA患者さんでは歩行障害を呈する方は少なくありません。今回は歩行について書きます。まずは診察室に入って来る患者さんの歩く姿はしっかりと見たいものです。パソコンに目を向けていたら見逃してしまいます。笑顔で患者さんを見て出迎えましょう。歩行器を使っていないか、杖はどうかなど拾える情報は全て確認です。歩行の [続きを読む]
  • 関節リウマチ 手指関節 触診
  • 関節リウマチでの手指関節の診察についてです。今回は触診からです。検者の母指と示指で触ります。示指と母指でCの字を作り背側と掌側から触診をしてCの字を90°ずらして橈尺側を触診する。そうやって全関節を確認しましょう。軟性の腫脹なら炎症性関節炎(滑膜炎)や液貯留(波動があります)を考えます。RAは関節炎ですから柔らかい腫脹です。もし硬性の腫脹なら骨性増殖とか変形性関節症による骨の変形を考えます。これを全ての [続きを読む]
  • 関節リウマチ 手指関節 視診
  • 手指関節はリウマチで侵される代表的な関節です。一言で手指と言ってもCM関節(手根骨と中手骨の関節)MP関節(Metacarpophalangeal joint、中手骨と基節骨の関節)PIP関節(Proximal interphalangeal joint、基節骨と中節骨の関節)DIP関節(中節骨と末節骨の関節)と色々な関節が含まれます。それぞれの特徴を掴んでおくことが大切です。視診はまずは背側からです。CM関節の腫脹はなかなかわかりづらいです。患者さんは手関節の [続きを読む]
  • 関節リウマチ 手関節 診察
  • 関節リウマチでは手関節は78%も障害される場所です。かなりありふれた場所ですからしっかりと所見を取れるように診察の練習をしましょう。まずは視診です。腫れを見ていきましょう。尺骨頭の周囲の浮腫はとてもわかりやすいです。手関節炎と紛らわしいのが伸筋腱の炎症です。伸筋腱周囲炎としては第4・6腱区画の浮腫はとてもわかりやすいです。シワがなくなっているとかあるべき凹みがないといった状況が見つけるヒントになります [続きを読む]