にかわくん さん プロフィール

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にかわくんさん: リウマチ膠原病科医の伝えたいこと
ハンドル名にかわくん さん
ブログタイトルリウマチ膠原病科医の伝えたいこと
ブログURLhttp://rheumatol.seesaa.net/
サイト紹介文関節リウマチ、SLE、SpA、APS、Still病など膠原病に関する情報をまとめます
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供161回 / 212日(平均5.3回/週) - 参加 2017/09/18 12:09

にかわくん さんのブログ記事

  • DMARDs 使わない
  • DMARDsは本当に沢山の種類があります。色々なエビデンスが積み重なって序列がある程度決まってきてもはや今の時代の関節リウマチ治療では使わないものも沢山あるのです。教科書には一覧として色々載っていますが、以下のものは殆ど知らなくても良いと思います。(個人的にですが・・・)まずはオーラノフィン。先発品はリドーラですが、2015年に販売中止となりました。後発品はあります。金製剤です。6 mg/day分2で使っていました [続きを読む]
  • イグラチモド 副作用
  • イグラチモド(コルベット・ケアラム)の副作用でとても有用な情報が出てきましたね。それは全例調査です。1622例の52週間を解析したものです。IGUを使うときは必ず確認したいものです。副作用の種類としては以下があります。胃腸障害(10.43%) 消化管出血・潰瘍 リスク  NSAIDs併用肝障害 頻度が高い(9.71%) →投与開始2ヶ月間は2週間毎に、以降は毎月血液検査を血球障害 投与開始時期に多い(32週までが頻度が高い)腎 [続きを読む]
  • イグラチモド 関節リウマチ
  • イグラチモドは添付文書での適応は関節リウマチのみです。使い方はまずは25 mg/回を1回/日で朝食後を4週間、その後25 mg/回・2回/日で朝夕食後としています。添付文書通りですね。エビデンスとしては単剤試験があります。Mod Rheumatol. 2007;17(1):1-9.です。対象はRA(n = 376)でイグラチモド vs SASP 1 g/day vs プラセボで28週間を比較している試験です。結果は以下の通りです。間違っている可能性もあるので原著を確認してく [続きを読む]
  • イグラチモド 機序
  • イグラチモドも関節リウマチ治療で使われることがあるDMARDsの一つです。商品名はコルベットとケアラムです。略語はIGUが多いですかね。構造としてはクロモン骨格をもっており、機序としてはNFκBを阻害します。Inflamm Res. 2002 Apr;51(4):188-94.J Rheumatol. 2001 Dec;28(12):2591-6.標的細胞は様々です。B細胞からは免疫グロブリン産生を抑制します。単球・マクロファージには炎症性サイトカイン(TNFα、IL-1β、IL-6、IL-8 [続きを読む]
  • ブシラミン 副作用
  • ブシラミンもまた副作用は色々とあります。腎障害 尿蛋白〜膜性腎症  ネフローゼ症候群   浮腫、倦怠感、発熱   発現の多い時期:投与後3か月〜1年で多い   →尿蛋白が持続 or 増加傾向なら中止→寛解となることも    安静、食事指導RA診療では尿検査を毎回の外来でチェックしますが、尿蛋白を特に見落とさないようにしたいです。肝障害皮膚障害 薬疹 黄色爪症候群:3%口内炎・口内異常感血液障害 汎血球障害  [続きを読む]
  • ブシラミン 関節リウマチ
  • ブシラミンは関節リウマチに使われますが、日本で開発されていることからエビデンスとしては日本からの論文が殆どです。Mod Rheumatol. 2005;15(5):323-8.Mod Rheumatol. 2006;16(2):85-91.が代表的なものでしょうか。使用法は100-200 mg/日を分1-2が多いと思われます。300 mg/dayまで保険上は認められていますが、200 mg以上は副作用が増えるだけで効果は変わらないとも言われていますのであまり300 mgで使うことはないと思います [続きを読む]
  • ブシラミン
  • ブシラミンは日本で開発されたDMARDsです。先発品はリマチルと言います。構造についてですがD-ペニシラミンの誘導体です。2つのSH基を持つことが特徴です。これが免疫グロブリンのジスルフィド結合に作用するとされています。関節リウマチに対する薬理は以下のようなものです。滑膜細胞 増殖抑制 IL-1β、IL-6、IL-8、VEGFの産生抑制(Clin Exp Immunol. 1999 May;116(2):360-5.)(Int J Immunopharmacol. 1998 Jun;20(6):295-3 [続きを読む]
  • サラゾスルファピリジン 副作用
  • サラゾスルファピリジンの副作用もしっかりと知っておきたいものです。副作用の殆どは3か月以内に発生すると言われています。SASPの代謝物であるSPによるものが多いといわれています。発熱、皮疹、倦怠感、黄疸悪心嘔吐など胃腸障害肝障害 倦怠感、食欲不振、発熱、皮疹 発現が多い時期:3ヶ月以内(特に2ヶ月以内) →肝庇護薬、ステロイド  投薬中止(中等度以上 or 発熱がある場合)無顆粒球症 風邪様症状(発熱・咽頭痛 [続きを読む]
  • サラゾスルファピリジン 関節リウマチ
  • アザルフィジンの関節リウマチでの使い方やエビデンスについてです。自分は使い方は250 mgを2錠分2で開始することが多いです。DMARDsは2週間程度程度でチェックすることが多いです。2週間後アレルギーなどなければ500 mgを2錠分2に増量します。効果は6-8週間で最も明らかになると言われています。エビデンスをまとめたペーパーとしてはLancet. 1999 Jan 23;353(9149):259-66.Lancet. 1989 May 13;1(8646):1036-8.Rheumatology (Oxf [続きを読む]
  • サラゾスルファピリジン 作用機序
  • サラゾスルファピリジンの作用機序です。色々な作用があってSASPはリウマチを抑えていると思います。もっとも代表的なのは免疫修飾作用です。 樹状細胞の成熟化・活性化抑制→T細胞の増殖抑制  NF-κBなどの核内転写因子の抑制による T細胞やMφからの炎症性サイトカイン(IL-1, 2, 6, 12, TNF-α)の産生抑制 B細胞の自己抗体産生抑制 IκBキナーゼの阻害によるNFκB抑制 関節への炎症細胞の浸潤を抑制 多形核白血球のROS [続きを読む]
  • サラゾスルファピリジン
  • サラゾスルファピリジン(商品名:アザルフィジン)は関節リウマチで最も使用されるDMARDsの一つだと思います。MTX、BUCと並ぶ3大DMARDsの一つだと個人的には思っています。SASPと略して書かれます。ちなみに欧米ではスルファサラジンと呼ばれます。抗炎症作用があり結合組織への親和性を高めるメサラジン(5-アミノサリチル酸:5-ASA)と抗菌作用があるスルファピリジン(SP)がアゾ結合した構造になっています。大部分は大腸にて [続きを読む]
  • 関節リウマチ 受容
  • 関節リウマチの患者さんで治療が最も難しい原因の一つに受容があります。私はリウマチ患者です。これまで色々やってきたけれど上手くいかなかったのです。今のままの治療でもう十分です。痛みもあるけど発症の時よりはマシです。今のままで過ごしていければ十分です。そんな患者さん達のことです。人間の凄いところは「慣れる」ということだと思います。いつまでも自分のことを悲観したりいつまでも痛みを新鮮に感じているのは地獄 [続きを読む]
  • タクロリムス 副作用
  • タクロリムスの副作用は色々あります。RA領域ではTac 10 ng/mL以上で副作用発現が高いと言われています。腎障害(輸入細動脈をしぼるため)高血圧高血糖肝障害高K血症TTP上記はとても有名なのでしっかりチェックをすることが必要です。他にはネフローゼ症候群心不全PRES脳血管障害振戦頭痛膵炎消化器症状(腹痛・下痢・嘔気)尿中β2ミクログロブリン増加尿中NAG増加感染症汎血球減少などがあります。注意すべき薬剤などは、血中濃 [続きを読む]
  • 関節リウマチ タクロリムス
  • 関節リウマチでタクロリムスを使うときは2つの点を知っておきたいものです。まずは、、、高額です!!プログラフやタクロリムス錠を使うときは必ず患者さんに薬価についてお伝えしましょう。医学的には大事ではないことでも社会的に重要なことです。次に使い方です。基本は成人でTac 3 mg 分1夕食後で出しています。量はトラフ値でコントロールします。大事なのはその測定のタイミングです。トラフを測るのは夕食後の内服の12時間 [続きを読む]
  • タクロリムス 作用機序
  • タクロリムス(商品名:プログラふ)も関節リウマチでは結構使用されるお薬の一つです。特にMTXが使用できない場合などに検討されることが多い薬剤です。カルシニューリンを阻害するという作用機序から免疫抑制剤に分類されます。具体的にはFKBPとTacが複合体を作る→(T細胞の活性化段階で働く)カルシニューリンを阻害する→NFATの脱リン酸化を促進?→転写因子NF-ATの核内移行を制御→炎症性サイトカイン(TNFα、IL-1, 2, 6、I [続きを読む]
  • メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患
  • メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患の治療についてです。まずは、MTXを中止してみます。MTX-LPDとは実に不思議なもので30%くらいは縮小したり、症状が改善します。しかも2週間程度で一気に小さくなります。これを見たら驚いてMTX-LPDという疾患を作りたくなるのはよく分かります。消失したのならOKですから、あとは経過を見つつリウマチ治療を再開です。この時にMTXの再開だけはしないように注意です。2週間待っても縮小するが [続きを読む]
  • MTX-LPD 分類
  • MTX-LPDの分類についてです。MTX-LPDの定義は『MTXを使用している時のリンパ節腫大』ですから様々なものが含まれてきます。どんな組織型なのかで再燃の予測因子になるとも言われていますから生検して分類することは非常に重要です。J Rheumatol. 2007 Feb;34(2):322-31.とか埼玉医科大学雑誌 第42巻 第1号 平成27年8月 得平 道英などに病理学的な分類がなされています。参考にされてください。DLBCLとかホジキンリンパ腫のように悪 [続きを読む]
  • MTX-LPD
  • MTX-LPDとはメトトレキサートの副作用で最も注意が必要なものだと思います。とはいえ!そもそも知っておくべきことは、メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患と言う疾患の存在がどう思われているかです。今のところWHO Classification of Tumor (2008)では免疫不全に伴うLPDの4つの亜群の1つのother iatrogenic immunodeficiency-associatedLPDs(OIIA-LPDs)の中の一つとされています。しかし、RAはそもそも悪性リンパ腫が合併す [続きを読む]
  • 関節リウマチ 妊娠 影響
  • 関節リウマチと妊娠は互いに大きく影響します。妊娠出産がRAに与える影響は色々あります。薬の変更によってリウマチが悪化したとか出産後に悪化したというケースもあります。逆に妊娠中にRAが忘れられそうなくらいに改善してくる人もいて、ずっと妊娠していたいと言う人もいました。逆にリウマチが妊娠・出産・子育てに影響することも多いです。例えば疾患活動性が高い場合は妊娠しにくいと言われています。育児を始めると思ったよ [続きを読む]
  • mtx 副作用
  • mtxの副作用の続きです。メトトレキサート 副作用 軽症も参考にどうぞ。今回は重症なものを並べてみます。・皮下出血・骨髄障害(汎血球減少) これは用量依存性です。 大球性貧血 ロイコボリンレスキューをしましょう。 G-CSFも必要です。・発熱、倦怠感があれば以下を鑑別です。 間質性肺炎  これは致死的です。  投与量と無関係に起こります。  MTXを中止して以下の検査をしましょう。  CXR、CT、BAL、血液検査(C [続きを読む]
  • メトトレキサート 副作用
  • メトトレキサートは副作用に注意しながら使用しなければなりません。開業医のDrが腎機能が悪い方に血液検査をせずにMTXをどーんと入れたために口腔粘膜に多発に潰瘍ができて骨髄抑制が著明で運ばれてきた症例がありました。元々は抗腫瘍薬ですからね。注意して行きましょう。今回は軽症の副作用から。・皮疹・口内炎 用量依存性と言われています。 MTXが好中球の活性酸素産生を促進 →フリーラジカルが細胞やギャップ結合を損傷 [続きを読む]
  • ロイコボリンレスキュー
  • ロイコボリンレスキューとはMTXの治療で重篤な副作用が出た時に行う治療法のことです。骨髄障害がキツい時なんかに行うことが多いです。葉酸で拮抗するのですが活性化していないフォリアミンでは間に合わないので、活性化している葉酸であるロイコボリンを使います。ちなみにロイコボリンは一般名でもあります。ロイコボリンレスキューの方法はロイコボリン錠10 mgを6時間ごとに経口投与する。もしくは!ロイコボリン注6〜12 mgを6 [続きを読む]
  • メトトレキサート 葉酸
  • メトトレキサートを使うときは葉酸と併用しましょう。基本的には関節リウマチの治療ではこの二つの薬はいつもペアです。その理由は副作用の予防および軽減です。葉酸の代謝を拮抗するためにMTXを使うのに葉酸を入れたら意味なくね?という疑問が出るのはもっともだと思います。答えは葉酸の量です。葉酸が7 mg/wk以下ならMTXの治療効果の阻害はなく副作用だけ抑えられると言われています。ですから葉酸は基本的に5 mgを使います。 [続きを読む]
  • メトトレキサート 関節リウマチ
  • メトトレキサートを関節リウマチに対して経口投与で使用するときは、自分は原則6 mg/wkという量で開始しています。高齢者・低体重・腎機能低下・肺病変あり・アルコール常飲・NSAIDsなど複数薬物の使用者などの副作用危険因子がある方は2-4 mg/wkで開始しています。高活動疾患性・骨びらん・RFや抗CCP抗体高値(基準値上限の3倍以上)・身体機能制限といった予後不良因子があれば8 mg/wkから開始しています。薬は最少量で行きたい [続きを読む]