rakugogakushi さん プロフィール

  •  
rakugogakushiさん: 鑑賞歴50年オトコの「落語のすゝめ」
ハンドル名rakugogakushi さん
ブログタイトル鑑賞歴50年オトコの「落語のすゝめ」
ブログURLhttps://ameblo.jp/rakugogakushi/
サイト紹介文落語鑑賞歴50余年。聴けばきくほど奥深い落語の世界。子や孫達、若い世代にも落語の魅力を伝えたい。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供160回 / 229日(平均4.9回/週) - 参加 2017/09/18 16:37

rakugogakushi さんのブログ記事

  • #158 更なる演目をお楽しみに
  • いつも拙ブログをご愛顧下さりありがとうございます。これまで書き溜めていた150余演目をご紹介し、次なる御紹介演目を執筆中でございます。 しばしの休載をお許し下さい。またお目にかかれる日まで。 rakugogakushi 拝 にほんブログ村落語ランキング [続きを読む]
  • #157 蒲鉾は大根、卵焼きは? 〜「長屋の花見」〜
  • 今頃は近畿、東海、関東辺りの桜が見ごろであろうか。「昨日(きのう)、上野へ花見に行って来たよ」「そうかい、どうだった?」「ものすごい人出だったよ」「で、花は?」「花? さあ、どうだったかな?」とならないように今年も顔を見せた桜花をしっかりと観て上げたい。シーズンに当り、古典落語の代表作の一つで、貧乏長屋の大家(おおや)と店子(たなこ)の連帯感をテーマにした「長屋の花見(上方では「貧乏花見」)」という滑稽 [続きを読む]
  • #156 恋煩い 〜「崇徳院」〜
  • ちょうど桜の咲く今頃であろう、一組の夫婦が誕生する「崇徳院(すとくいん)」というお目出度い滑稽噺を味わってみよう。  ある大家(たいけ)の若旦那が「高津の宮(こうづのみや)」の茶店(写真)で出逢ったお嬢さんに一目惚れする。誰にも胸の内を打ち明けられず、相手が何処の誰やらも分からず、若旦那は明日をも知れぬ恋患いの床に就く。 出入り職人の熊さんが主人の命を受けてそのお嬢さんを探すことになる。唯一の手掛 [続きを読む]
  • #155 世情に通じた殿様もいた 〜「桜鯛」〜
  • 殿様は魚を食べる時、一箸しか入れないのが作法とされていた。ある日、出された鯛に殿様が一箸入れた後、「代りを持て」と側用人の三太夫に命じる。生憎とその日は代りを用意していなかったので三太夫は庭の築山を指差して、「殿、見事な桜でございます」と言う。殿が桜に見とれている間に三太夫は鯛をくるっとひっくり返して「代りにございます」と急場を凌ぐ。殿はまた一箸入れ、「変わらぬ味じゃのう。代りを持て」と命じる。三 [続きを読む]
  • #154 馬と三味線の共通点 〜「三味線栗毛」〜
  • 老中・酒井雅楽頭(うたのかみ)の次男坊、角太郎は父親と考え方が合わず、大塚の下屋敷に遠ざけられ、吉兵衛夫婦の世話の下で暮らしている。世情に通じた豪胆な青年であるが、わずか50石取りの貧乏武士に甘んじている。することもないので毎日、両国広小路などの繁華街をうろついている。吉兵衛がこれを諌め、「将来のために少しはご勉強を」と意見する。 そんなある日、勉強で肩を凝らした角太郎が、通りを流している按摩を呼び [続きを読む]
  • #153 身に降りかかった嘘 〜「お化け長屋」〜
  • 人間社会に嘘は付き物であるから落語にも害のない嘘がよく出てくるが、ここでは吐いた嘘が災難となって自分に降りかかってくるという「お化け長屋(おばけながや)」(上方では「借家怪談」)を鑑賞しよう。 長屋の連中が空き家を共同で物置代わりに使っている。便利なので空き家に借り手が付かないようにしようと差配(取り仕切り)を任されている杢(もく)兵衛(べえ)さんが店子の熊さんと組んで撃退法を案じた。一人の男が“貸家 [続きを読む]
  • #152 観光案内のような噺 〜「天王寺詣り」〜
  • 今日21日は春分の日、彼岸の中日である。上方落語に「天王寺詣り(てんのうじまいり)」という、彼岸の四天王寺の盛況ぶりを描写した、観光案内のような噺がある。 彼岸の四天王寺では、無縁仏のために鐘を撞いて供養してくれると聞いた頼りない男が、死んだ犬の供養をしてもらおうと、物知り男に連れられてお詣りをする。物知り男が、大鳥居や死んだ者の言う事が聞こえるというポンポン石、名物の亀など境内の施設や供養の内容に [続きを読む]
  • #151 飴細工人の苦悩 〜「左の腕」〜
  • 春先から梅雨の頃に掛けて苦悩した飴細工の老人を描いた「左の腕(ひだりのうで)」という文芸ものがある。江戸時代のことだから苦悩の原因は花粉症ではない。一体、何だったのか?聴いてみよう。 相川町の裏長屋に住んでいる60歳近い無愛想な卯助は17歳になる娘おあき(・・・)との二人暮らしで、子供相手に飴細工の荷を担いで売り歩き、細々と生計を立てている。左の腕にはいつも包帯を巻いており、人前で取ったことがない。冬の [続きを読む]
  • #150 提灯屋が大関の代役に 〜「花筏」〜
  • 3月には近畿に春を呼ぶ4つのイベントがある。即ち、10日にはびわ湖開きがあり、11日には大相撲春場所が初日を迎え(写真 2008年)、14日には東大寺お水取り(修二会)が終わり、23日にはセンバツが開幕される。そして月末には桜が満開になっていることであろう。何か浮き浮きする今日この頃である。大相撲は、注目の横綱・稀勢の里が6場所連続の休場となり、来場所に進退をかけることになりそうだ。加えて白鵬も休場し、鶴竜が [続きを読む]
  • #149 プロットに異議あり 〜「粗忽の釘」〜
  • 毎年春先になると住宅の広告が多く見られるようになる。これはサラリーマンの人事異動による転居が集中する時期に照準を合わせたものであろう。3月末から4月初めに掛けて企業の人事異動が新聞紙上に多く掲載される。異動に伴って転居を余儀なくされる人も少なくなく、希望に燃えて赴任する人、失意の中で居を移す人等々サラリーマンの悲喜こもごもが観られるシーズンである。加えて就職や入学で転居をする人も多く、この時期は一 [続きを読む]
  • #148 意趣返し 〜「くしゃみ講釈」〜
  • 花粉症の人にとっては鬱陶しい季節がやってきた。くしゃみの連発で悩まされる人も多いであろう。そういう人にとっては笑い事ではないが、お許しを願って“くしゃみ”を題材にした「くしゃみ講釈(くしゃみこうしゃく)」、別題「くっしゃみ講釈」という滑稽噺を聴くことにしよう。 講釈師の後藤一山に恋路を邪魔された男が「何とか仕返しをしたい」と友達に相談する。友達は「講釈小屋へ乗り込んで、一山の口演時に胡椒の粉を手火 [続きを読む]
  • #147 歌舞伎を愛した一武士 〜「権十郎の芝居」〜
  • 演目に「十」が付くのは「権十郎の芝居」、「十徳」と「お七の十」の3つがある。ここでは文芸ものの「権十郎の芝居(ごんじゅうろうのしばい)」を鑑賞しよう。幕末の動乱に散って行った、歌舞伎をこよなく愛した一人の下級武士の物語で、原作は「修善寺物語」や「半七捕物帳」などで知られる劇作家の岡本綺堂である。 江戸時代においては芝居(歌舞伎)は庶民の娯楽であったから、観るのは町人と職人が大半で、武士は大手を振っ [続きを読む]
  • #146 急がば回れ 〜「九州吹きもどし」〜
  • 演目に「九」が付く噺は「九段目」と「九州吹きもどし(きゅうしゅうふきもどし)」の2つがあるが、前者は忠臣蔵・九段目を題材にした、全くの駄作であるので、ここでは後者を採り上げることにする。と言っても私は未だ聴いたことのない噺で、音源も持っていない。この噺は初代古今亭志ん生(1809−1856年)の高座が絶品で、落語中興の祖と言われている三遊亭円朝を始めとして同時代の他の演者は高座に掛けるのを遠慮したという伝 [続きを読む]
  • #145 膳所と銭 〜「近江八景」〜
  • 演目に末広がりの「八」が付く噺として「近江八景(おうみはっけい)」を聴いてみよう。他には、「八百屋お七」、「地獄八景亡者戯」、「夢八」、「ざこ八」、「両国八景」そして「八五郎出世(一般題は「妾馬」)」がある。 「琵琶湖南部の名勝を選んだ近江八景というものがあります。即ち、粟津の晴嵐、石山の秋月、堅田の落雁、唐崎の夜雨、瀬田の夕照、比良の暮雪、三井の晩鐘、矢橋の帰帆の八つでございます。この他に“膳所( [続きを読む]
  • #144 マクラ傑作集 「その14」
  • ★海水浴をしている時、雨が降ってきたら皆、陸へ上がりますね。あれって不思議ですね。 ★「うちの姉さん“おとこ”です」「そんなことがあるかいな」「名前が“音子”と言うんです」。「うちの次男は上で、長男が下です」「そんなバカな!」「次男がアパートの2階に住んでいて、長男が1階に住んでいるんです」。 ★お酒に強い方は「酔いました」と言いながらも本当は酔っていません。「酔いました。お先に失礼します。酔いま [続きを読む]
  • #143 子供は環境に影響される 〜「雛鍔」〜
  • 3月3日は桃の節句、「ひなまつり」である。お雛さまが出て来る滑稽噺「雛鍔(ひなつば)」を鑑賞しよう。子供が登場する落語はいくつかあるが、決まって男の子である。この噺も雛をテーマにしているのに女の子は登場しない。古典落語が創られた江戸から明治に掛けては男尊女卑の時代であったから女の子は社会的に存在が認められていなかったということであろう。 植木職人が仕事から帰ってくるが落胆した様子で、酒も飯も要らな [続きを読む]
  • #142 狐に化かされた二人連れ 〜「七度狐」〜
  • 演目に「七」が付く噺は「七段目」(#92参照)、「文七元結」(#105参照)、「お七の十」、「八百屋お七」、「七面堂」、「七草」がある。ここでは「七度狐(しちどぎつね)」を鑑賞してみよう。これは、#137で採り上げた「二人旅(別題「煮売屋」)」の続きに当たる噺である。 酒を飲みながら食事を始めた喜六、カウンターの端に置かれているすり鉢(・・・)に入ったいか(・・)の(・)木(・)の(・)芽(・)和え(・・)を指 [続きを読む]
  • #141 父親と放蕩息子の鬼ごっこ 〜「六尺棒」〜
  • 演目に「六」が付く噺は「六尺棒(ろくしゃくぼう)」だけである。 商家の放蕩若旦那が色里から自宅へご帰還となった。今日もまた深夜のご帰還で、玄関戸は錠が掛けられている。「番頭さん、開けて下さい」と戸を叩きながら小声で頼むが、番頭を始め奉公人は皆寝ていて開けてくれない。「夜分にドンドンと戸を叩くのはどなたです?」と怒るような声で応対に出て来たのは何と一番恐れていた親父であった。 「済みません、開けて下さ [続きを読む]
  • #140 また流されそうな天神さん 〜「質屋蔵」〜
  •  2月25日は京都・北野天満宮の梅花祭(写真 2011年)である。“東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ梅の花 主(あるじ)なしとて 春な忘れそ”と道真公(天神さん)が歌に詠んだ梅が見頃となり、大勢の参詣客で賑わう。これに因んで、天神さんを扱った滑稽噺「質屋蔵(しちやぐら)」を聴くことにしよう。  「番頭さん、うちの質草を入れてある三番蔵に幽霊が出るという噂が立っているようだが?」と質屋の主人が訊くと「はい、 [続きを読む]
  • #139 花魁の本音 〜「五人廻し」〜
  • 演目に「四」が付く噺は「四段目」(#14)と「四宿の屁」(#71)の2つしか思いつかない。どちらも採り上げ済であるので「五」に移ろう。 「五」の付く噺は「五月幟」、「五月雨坊主」、「大名房五郎」、「淀五郎」、「五段目」、「五光」、「五銭の遊び」、「五目講釈」、「新助市五郎」がある。ここでは廓噺である「五人廻し(ごにんまわし)」を聴くことにしよう。 吉原遊廓のある女郎屋に人気者の花魁・喜瀬川を目当て [続きを読む]
  • #138 大岡越前守の名裁き 〜「三方一両損」〜
  • 演目に「三」が付く噺は「三軒長屋」(#22参照)、「三人無筆(別題「向うづけ」)」(#69参照)、「おせつ徳三郎」、「三年目」、「三味線栗毛」、「三井の大黒」、「三人兄弟」、「穴づり三次」、「安中宗三」、「梅若礼三郎」、「お富与三郎」、「お婆さん三代姿」、「髪結新三」、「三人旅」、「三枚起請」、「紋三郎稲荷」と実に多い。ここでは講談でも有名なお裁きもの「三方一両損(さんぽういちりょうぞん)」を聴く [続きを読む]
  • #137 一膳飯屋での掛け合い漫才 〜「二人旅」〜
  • 演目に「二」が付く噺としては「二番煎じ」(#104参照)、「二階ぞめき」、「二人癖(一般題は「のめる」)」、「真っ二つ」、「二人酒」、「二つの分かれ道」、「二つ面」が挙げられる。ここでは「二人旅(ににんたび 別題「煮売屋」)」を採り上げる。「二人旅」は、上方落語の“東の旅シリーズ”(#26参照)の一部分である「煮売屋」が東京へ移入されて改題されたものである。  伊勢参りの旅に出た大阪に住む喜六と清 [続きを読む]
  • #136 性質の悪い酒呑み 〜「一人酒盛」〜
  • シャーロッキアン(熱烈なシャーロック・ホームズの愛好者)度合の検定問題に「数字が付いてる事件名を8つ挙げよ」というものを見たことがある。落語でも「演目に一〜十の数字が入っている噺を一つずつ挙げよ」という検定問題が考えられる。あなたはいくつ答えられるでしょうか? 順次拾い出してみることにしよう。これも落語の楽しみ方の一つであろう。先ずは「一」が付く噺から始めよう。「一眼国」(#74参照)、「看板のピ [続きを読む]
  • #135 吝嗇と火事と味噌 〜「味噌蔵」〜
  • 「吝嗇(りんしょく)」、「火事」、「味噌」という三つのお題から作ったような「味噌蔵(みそぐら)」という滑稽噺を聴くことにしょう。 味噌屋をやっている吝嗇屋(しわいや)吝(けち)兵衛(べえ)さん、けちの国からけちを広めに来たような吝嗇家である。大勢の奉公人を使って手広く商売をやっているが女房を持とうとしない。「女房には食費を始めとして何かと金が掛かるし、子供でも出来ると出費はさらに嵩(かさ)む。そんな危険物は [続きを読む]
  • #134 “礼”を弁えた狸 〜「霜夜狸」〜
  • 狸は落語に実に多く登場する。「落語と狸」という小論文も書けそうである(既に多く書かれているのであろうが)。ここでは劇作家・宇野信夫作の「霜夜狸(しもよだぬき)」という文芸ものを聴いてみよう。 これはある山奥の山番小屋でのお話でございます。外は木枯らしが吹き荒れ、何もかもが凍え死にしそうな晩、番人の年老いた太兵衛が囲炉裏に当たりながら庄屋が差し入れてくれた酒を「美(う)味(め)え、美味え」と飲んでいる。 [続きを読む]