rakugogakushi さん プロフィール

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rakugogakushiさん: 鑑賞歴50年オトコの「落語のすゝめ」
ハンドル名rakugogakushi さん
ブログタイトル鑑賞歴50年オトコの「落語のすゝめ」
ブログURLhttps://ameblo.jp/rakugogakushi/
サイト紹介文12月に復帰致しました。落語鑑賞歴50余年。聴けばきくほど奥深い落語の魅力を若い世代に伝えたい。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供51回 / 365日(平均1.0回/週) - 参加 2017/09/18 16:37

rakugogakushi さんのブログ記事

  • #168 手製の堪忍袋で夫婦円満 〜「堪忍袋」〜
  •  “堪忍袋の緒が切れた時、どんな現象が起きるか?”という、ちょっと興味のある「堪忍袋(かんにんぶくろ)」という滑稽噺がある。  長屋住まいの大工の熊五郎夫婦は夫婦喧嘩の絶え間がない。今日も5度目の喧嘩の真っ最中。そこへ同職の兄貴分が訪ねて来た。近所の連中は隣家で将棋を指しているが、慣れっこになっていて仲裁に入ろうとしない。待っていても止まりそうにないので兄貴分が仲裁に入る。「熊さん、耶蘇教(キリス [続きを読む]
  • #167 掛けた情けが仇となる 〜「しじみ売り」〜
  • 十日(とおか)戎(えびす)の日に起きた、しみじみとした人情噺「しじみ売り(しじみうり)」を鑑賞しよう。 今日は1月10日、今宮戎神社(写真2枚共)は十日戎で賑わっている。小雪がちらつく寒空の中、「あさり〜、しじみ〜」という売り声が聞こえる。12、3歳の男の子が、しじみが一杯入っているいか(・・)き(・)(ざる−笊−)を前と後に天秤棒で担いで売り歩いている。素足にわらじ履き、穴だらけの法被(はっぴ)と股引という寒そ [続きを読む]
  • #166 どこまでも堪忍を貫いた武士 〜「柳田角之進」〜
  •  明けましておめでとうございます。 本年もご一緒に落語を楽しんで行きましょう。 本年の幕開けは、どこまでも堪忍を貫いた武士を描いた「柳田角之進(やなぎだかくのしん)」という人情噺から始めましょう。 彦根藩士・柳田角之進は文武両道の人であるが曲ったことが大嫌いという性格の持ち主である。だが、清廉潔白を自分に課すと共に他人にもそれを求める所が度を過ぎ、上役にも同僚にも煙たい存在であった。遂に、上役の讒 [続きを読む]
  • #165 狐より性質の悪い人間 〜「王子の狐」〜
  •  大晦日、王子稲荷神社に関八州の狐が集まって狐火を灯し、土地の人々はその灯り方から翌年の田畑の豊凶を占ったという言い伝えがあるそうである。王子稲荷神社(写真2枚共 2007年)はJR京浜東北線の王子駅から北西へ700mの所に位置している。関東稲荷の総司と言われる割には小さな社であるという印象がある。今でも地元の人々は大晦日の深夜、狐行列を催して王子稲荷神社に参拝しているそうである。 落語「王子の狐(おうじの [続きを読む]
  • #164 嬶の智恵 〜「加賀の千代」〜
  • 皆さん方は大晦日はどんな過ごし方をしているのでしょうか? もう大分前から“紅白”離れをしている私は、他に観るべきテレビ番組もないので早めに床に就いて師走にまつわる落語(拙ブログ#79参照)を聴きながら寝ることにしている。私の場合、落語は睡眠導入剤でもある。師走特に大晦日を舞台にした落語は多いが大半がツケの決済を題材にしたものである。ここではその一つである「加賀の千代(かがのちよ)」を聴いてみよう。落 [続きを読む]
  • #163 買わないと当らない 〜「宿屋の富」〜
  • 年末ジャンボ宝くじが発売中である。くじ運の悪い自分には当る筈がないと思う一方で、もしかしたらという色気も捨て切れない。これが人情というものであろう。二代目桂枝雀さんが「高津の富」のマクラで、「宝くじは買った人の中から当選者が出るそうです」と言っていた。正にその通りで、どんなに運の強い人でも買わなければ当たることがないのが宝くじである。私は数年前からくじ運に見切りをつけて買うのを止めているが、その気 [続きを読む]
  • #162 同音異義語がもたらした笑い 〜「ふだんの袴」〜
  • 羽織・袴姿の人品の良い武家が道具屋の店先に立った。「主(あるじ)、許せよ」「これはこれはお殿様、どうぞ内へ」「いや、墓参の帰りに伴とはぐれたので玄関先で待たせてもらう。そのうち、伴も探しに来るであろう」。武家は床几に座り煙管を取り出して一服する。手入れが行き届いていると見えて、吸う度に煙管の先端の火玉が真っ赤になる。「主、あの掛け軸の鶴は見事じゃのお」「さすが、お目が高い。落款はございませんが文晁の [続きを読む]
  • #161 名工・左甚五郎の逸話 〜「三井の大黒」〜
  • 大工5,6人が仕事をしている場所(丁場)の脇に一人の旅装束をした男が立って仕事ぶりを眺めている。「江戸の大工は形(なり)は勇ましいがどいつもこいつも仕事が下手だ。体格の良い奴(××)はまるで使いもんにならん。その隣(△△)も似たようなもんだ。鉋(かんな)をかけている奴(○○)はいじりゃあどうにかなるかも知れない」と独り言を言う。これを聞き咎めた大工の一人が「皆、仕事を止めてあの生意気な野郎を撲れ」と命 [続きを読む]
  • #160 憧れの番台に座った若旦那 〜「湯屋番」〜
  • 寒くなると銭湯の大きな湯船にゆったりと浸かりたくなる。温泉なら尚更結構なことである。肩まで浸かって「あー」と発して日本人を感じる人は少なくないであろう。「極楽は湯船の中に 在りと聞く(拙句)」。「俺、この前、ニューヨークへ行って来たよ」「へえー、JALでかい、それともANAでかい?」「いえ、戦闘機で」。下らん前置きはこれ位にして、「湯屋番(ゆやばん)」という銭湯(湯屋、風呂屋)を題材にした古典落語 [続きを読む]
  • #159 タダの肴ばっかりを選る酔客 〜「上燗屋」〜
  • 月日の経つのは早いもので、充電のためにブログを休載して早、8カ月が過ぎました。このままでは忘れ去られそうなので充電を続けながら少しずつ放電することにしました。時折、気に掛けていただければ幸いです。 冬になると「熱燗で一杯」と言う人も多いことであろう。先ずは短い「上燗屋(じょうかんや)」を採り上げよう。この噺はお酒の燗の付け具合を自慢にしている屋台の亭主を酔客がからかうという滑稽噺である。 かなり出来 [続きを読む]
  • #158 更なる演目をお楽しみに
  • いつも拙ブログをご愛顧下さりありがとうございます。これまで書き溜めていた150余演目をご紹介し、次なる御紹介演目を執筆中でございます。 しばしの休載をお許し下さい。またお目にかかれる日まで。 rakugogakushi 拝 にほんブログ村落語ランキング [続きを読む]
  • #157 蒲鉾は大根、卵焼きは? 〜「長屋の花見」〜
  • 今頃は近畿、東海、関東辺りの桜が見ごろであろうか。「昨日(きのう)、上野へ花見に行って来たよ」「そうかい、どうだった?」「ものすごい人出だったよ」「で、花は?」「花? さあ、どうだったかな?」とならないように今年も顔を見せた桜花をしっかりと観て上げたい。シーズンに当り、古典落語の代表作の一つで、貧乏長屋の大家(おおや)と店子(たなこ)の連帯感をテーマにした「長屋の花見(上方では「貧乏花見」)」という滑稽 [続きを読む]
  • #156 恋煩い 〜「崇徳院」〜
  • ちょうど桜の咲く今頃であろう、一組の夫婦が誕生する「崇徳院(すとくいん)」というお目出度い滑稽噺を味わってみよう。  ある大家(たいけ)の若旦那が「高津の宮(こうづのみや)」の茶店(写真)で出逢ったお嬢さんに一目惚れする。誰にも胸の内を打ち明けられず、相手が何処の誰やらも分からず、若旦那は明日をも知れぬ恋患いの床に就く。 出入り職人の熊さんが主人の命を受けてそのお嬢さんを探すことになる。唯一の手掛 [続きを読む]
  • #155 世情に通じた殿様もいた 〜「桜鯛」〜
  • 殿様は魚を食べる時、一箸しか入れないのが作法とされていた。ある日、出された鯛に殿様が一箸入れた後、「代りを持て」と側用人の三太夫に命じる。生憎とその日は代りを用意していなかったので三太夫は庭の築山を指差して、「殿、見事な桜でございます」と言う。殿が桜に見とれている間に三太夫は鯛をくるっとひっくり返して「代りにございます」と急場を凌ぐ。殿はまた一箸入れ、「変わらぬ味じゃのう。代りを持て」と命じる。三 [続きを読む]
  • #154 馬と三味線の共通点 〜「三味線栗毛」〜
  • 老中・酒井雅楽頭(うたのかみ)の次男坊、角太郎は父親と考え方が合わず、大塚の下屋敷に遠ざけられ、吉兵衛夫婦の世話の下で暮らしている。世情に通じた豪胆な青年であるが、わずか50石取りの貧乏武士に甘んじている。することもないので毎日、両国広小路などの繁華街をうろついている。吉兵衛がこれを諌め、「将来のために少しはご勉強を」と意見する。 そんなある日、勉強で肩を凝らした角太郎が、通りを流している按摩を呼び [続きを読む]
  • #153 身に降りかかった嘘 〜「お化け長屋」〜
  • 人間社会に嘘は付き物であるから落語にも害のない嘘がよく出てくるが、ここでは吐いた嘘が災難となって自分に降りかかってくるという「お化け長屋(おばけながや)」(上方では「借家怪談」)を鑑賞しよう。 長屋の連中が空き家を共同で物置代わりに使っている。便利なので空き家に借り手が付かないようにしようと差配(取り仕切り)を任されている杢(もく)兵衛(べえ)さんが店子の熊さんと組んで撃退法を案じた。一人の男が“貸家 [続きを読む]
  • #152 観光案内のような噺 〜「天王寺詣り」〜
  • 今日21日は春分の日、彼岸の中日である。上方落語に「天王寺詣り(てんのうじまいり)」という、彼岸の四天王寺の盛況ぶりを描写した、観光案内のような噺がある。 彼岸の四天王寺では、無縁仏のために鐘を撞いて供養してくれると聞いた頼りない男が、死んだ犬の供養をしてもらおうと、物知り男に連れられてお詣りをする。物知り男が、大鳥居や死んだ者の言う事が聞こえるというポンポン石、名物の亀など境内の施設や供養の内容に [続きを読む]
  • #151 飴細工人の苦悩 〜「左の腕」〜
  • 春先から梅雨の頃に掛けて苦悩した飴細工の老人を描いた「左の腕(ひだりのうで)」という文芸ものがある。江戸時代のことだから苦悩の原因は花粉症ではない。一体、何だったのか?聴いてみよう。 相川町の裏長屋に住んでいる60歳近い無愛想な卯助は17歳になる娘おあき(・・・)との二人暮らしで、子供相手に飴細工の荷を担いで売り歩き、細々と生計を立てている。左の腕にはいつも包帯を巻いており、人前で取ったことがない。冬の [続きを読む]
  • #150 提灯屋が大関の代役に 〜「花筏」〜
  • 3月には近畿に春を呼ぶ4つのイベントがある。即ち、10日にはびわ湖開きがあり、11日には大相撲春場所が初日を迎え(写真 2008年)、14日には東大寺お水取り(修二会)が終わり、23日にはセンバツが開幕される。そして月末には桜が満開になっていることであろう。何か浮き浮きする今日この頃である。大相撲は、注目の横綱・稀勢の里が6場所連続の休場となり、来場所に進退をかけることになりそうだ。加えて白鵬も休場し、鶴竜が [続きを読む]
  • #149 プロットに異議あり 〜「粗忽の釘」〜
  • 毎年春先になると住宅の広告が多く見られるようになる。これはサラリーマンの人事異動による転居が集中する時期に照準を合わせたものであろう。3月末から4月初めに掛けて企業の人事異動が新聞紙上に多く掲載される。異動に伴って転居を余儀なくされる人も少なくなく、希望に燃えて赴任する人、失意の中で居を移す人等々サラリーマンの悲喜こもごもが観られるシーズンである。加えて就職や入学で転居をする人も多く、この時期は一 [続きを読む]
  • #148 意趣返し 〜「くしゃみ講釈」〜
  • 花粉症の人にとっては鬱陶しい季節がやってきた。くしゃみの連発で悩まされる人も多いであろう。そういう人にとっては笑い事ではないが、お許しを願って“くしゃみ”を題材にした「くしゃみ講釈(くしゃみこうしゃく)」、別題「くっしゃみ講釈」という滑稽噺を聴くことにしよう。 講釈師の後藤一山に恋路を邪魔された男が「何とか仕返しをしたい」と友達に相談する。友達は「講釈小屋へ乗り込んで、一山の口演時に胡椒の粉を手火 [続きを読む]
  • #147 歌舞伎を愛した一武士 〜「権十郎の芝居」〜
  • 演目に「十」が付くのは「権十郎の芝居」、「十徳」と「お七の十」の3つがある。ここでは文芸ものの「権十郎の芝居(ごんじゅうろうのしばい)」を鑑賞しよう。幕末の動乱に散って行った、歌舞伎をこよなく愛した一人の下級武士の物語で、原作は「修善寺物語」や「半七捕物帳」などで知られる劇作家の岡本綺堂である。 江戸時代においては芝居(歌舞伎)は庶民の娯楽であったから、観るのは町人と職人が大半で、武士は大手を振っ [続きを読む]
  • #146 急がば回れ 〜「九州吹きもどし」〜
  • 演目に「九」が付く噺は「九段目」と「九州吹きもどし(きゅうしゅうふきもどし)」の2つがあるが、前者は忠臣蔵・九段目を題材にした、全くの駄作であるので、ここでは後者を採り上げることにする。と言っても私は未だ聴いたことのない噺で、音源も持っていない。この噺は初代古今亭志ん生(1809−1856年)の高座が絶品で、落語中興の祖と言われている三遊亭円朝を始めとして同時代の他の演者は高座に掛けるのを遠慮したという伝 [続きを読む]
  • #145 膳所と銭 〜「近江八景」〜
  • 演目に末広がりの「八」が付く噺として「近江八景(おうみはっけい)」を聴いてみよう。他には、「八百屋お七」、「地獄八景亡者戯」、「夢八」、「ざこ八」、「両国八景」そして「八五郎出世(一般題は「妾馬」)」がある。 「琵琶湖南部の名勝を選んだ近江八景というものがあります。即ち、粟津の晴嵐、石山の秋月、堅田の落雁、唐崎の夜雨、瀬田の夕照、比良の暮雪、三井の晩鐘、矢橋の帰帆の八つでございます。この他に“膳所( [続きを読む]
  • #144 マクラ傑作集 「その14」
  • ★海水浴をしている時、雨が降ってきたら皆、陸へ上がりますね。あれって不思議ですね。 ★「うちの姉さん“おとこ”です」「そんなことがあるかいな」「名前が“音子”と言うんです」。「うちの次男は上で、長男が下です」「そんなバカな!」「次男がアパートの2階に住んでいて、長男が1階に住んでいるんです」。 ★お酒に強い方は「酔いました」と言いながらも本当は酔っていません。「酔いました。お先に失礼します。酔いま [続きを読む]