古本あぶらや さん プロフィール

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古本あぶらやさん: 古本あぶらやのブログ
ハンドル名古本あぶらや さん
ブログタイトル古本あぶらやのブログ
ブログURLhttp://furuhonaburaya.blog.fc2.com/
サイト紹介文東京都北区にある小さな古本屋
自由文土曜日と日曜日のお昼から夕方まで開店しています
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供56回 / 365日(平均1.1回/週) - 参加 2017/09/24 13:07

古本あぶらや さんのブログ記事

  • リセット
  •  というわけで、3m半ぐらいの高さから自由落下をした。「あっ、やっちゃった」と思った瞬間から、地面にたたきつけられるまでは、計算上では0.78秒ぐらいらしい。 この短い間、そのあとにやってくる不幸を予感しつつ、甘美といっていいような、包みこまれるような静寂にうっとりし、思えば、ろくでもない人生だったな、と心で呟き、0.8秒後には、獣のような唸り声をあげてのたうち回って、翌日の月曜の朝、バンテリンコーワを [続きを読む]
  • 12月8日及び9日はお休みいたします
  • 12月8日及び9日はお店をお休みいたします。現在、再起動中ですがまだ思うように身体を動かせない状態で明日、明後日はお店をお休みし他日に備えたいと思っております。もしかしたら、日曜日あたり恐るゝ玄関をひらくかもしれませんが基本はお休みということで...ご不便をおかけいたします (別にそんなことはないか)何卒、ご了承のほど、よろしくお願いいたします。 [続きを読む]
  • 落ちてしまいました
  •  先日の日曜日、庭木の枝を切っていてはしごから落ちまして、ポンコツな身体のもともと良くなかった腰が現在、悲鳴を上げております。 今週の更新はここまで 無念... [続きを読む]
  • ベルサイユ条約
  •  一枚の写真がある。フランス国境近くの町、ベルギーのイープルを写した第一次世界大戦終結直後のスナップである。瓦礫を前に佇む男が写されている。この当時の戦場は歩兵同士の肉弾戦の時代であった。大砲はもちろんあった。けれども大型爆撃機はなく、戦車もまだ実験段階の兵器に近い状態であった。この荒涼とした風景が、歩兵と砲兵の戦いによるものだと知らされると、その戦闘の苛烈さを想像して息を飲む。凝然として固まって [続きを読む]
  • ヴィクトリア朝時代の医師たち
  •  どうも、シャーロック・ホームズの作者は本質的にやはり医師であったという前回での考察は、唐突で不親切であったように思える。ここではその部分を補足するために、この時代の、つまりヴィクトリア朝時代の医師たちが、どういったひとびとであったかを紹介することから始めたい。 1901年のノーベル物理学賞は、エックス線を発見したヴィルムヘルム・レントゲンに贈られている。これは現在からみると象徴的な出来事のように思わ [続きを読む]
  • サー・コナン・ドイルの変心
  •  1906年のベルリンから、百十年ほど後の現実世界に戻り、守護霊アドバイザー殿と霊的体験についての会話を交わしている新宿の小さな酒場に戻ると、屈託のない彼女の外見が「あの世」という陰翳の強い世界と結びつきがたくて、どんな神秘体験があったのですかと聞こうと思いながら、酔いに紛れてその機会を逃してしまった。そのうちにウィスキーの酔いによって、あなたにどんな契機があったのですか?そう尋ねたい気持ちさせる人物 [続きを読む]
  • 誰でもない男
  •  十月の本業を何とかしのいで、朔日ぶらりと仕入れに出た。西荻の盛林堂の店頭で本を物色していたら、隣に立っているひと、ずいぶん細身だなと、よく見ると、古ツァさん。いやぁ、こりゃまた奇遇で、先だってはありがとうございました。その後のブログでご紹介、どうもどうもと、頭を下げつつ、盛林堂で古書二冊と「青春18きっぷ古本屋への旅」を二冊仕入(この状況ならば、是非もなしというところ)。それから荻窪のささま書店を [続きを読む]
  • 進むべきか退くべきか?
  •  夏のことであるが、陣馬山から高尾山まで歩きにいって、陣馬山を登ったところで右足の付け根が痛んだ。このまま降りようかと迷い、結局それから四時間余りかけて高尾山までヨタヨタと歩き下山した。その時、無理をしたおかげで、長く歩くと今でも同じところが痛む。 酒の席でそのことを口にしたら、「それはね、五十代の身体を四十代のようなつもりで使うからいけない。無理をしないでひきかえさなきゃだめだ」と云われた。 老 [続きを読む]
  • 内田吐夢生誕120年
  •  今年は映画監督内田吐夢の生誕120年だそうで、WOWOWOWで特集として、今月五本の映画が放映された。 今回放映された作品のうち初めて観たものは、「浪速の恋の物語」と「妖刀物語 花の吉原百人切り」の二本だった。「浪速の恋の物語」には、廓の場面で照らし出される影の柔らかな美しさにほれぼれとした。「妖刀物語 花の吉原百人切り」については、この悲劇の、まるで「痛み」が観るものに突き刺さってくるような演 [続きを読む]
  • アントニーの憎悪
  •  「ヘイト(憎悪)」とは何だろうか。わたしが、この言葉から、真っ先に思い出すのは、シェークスピアの「ジュリアスシーザー」において、アントニーの雄弁により、たちまちブルータスの死を要求する暴徒に変わるローマ市民たちの姿である。 ご承知のように、この場面は、まずブルータスの、シーザーの暗殺は社会的正義によるものだという演説から始まり、ブルータスの誠実な言葉に、聴衆がなるほど道理だと納得し、この憂国の士 [続きを読む]
  • 満州の木山捷平さん
  •  家には古い屋根瓦が何枚か庭に転がっていて、うまくいけば台風で落ちた瓦の代わりにそれが使えないだろうかと、すこし期待していたのだが、「だめですね。落ちた瓦とは形が違っているので取り寄せます」と大工は云った。 瓦五枚って、いくらぐらいするのだろう。こういったものの価格は見当もつかない。しかも、雨漏りの修繕も次回依頼することになった。庭先で大工を見送り、おのれ台風二十四号めと、思いながら、つくづく我が [続きを読む]
  • 台風一過
  •  十月一日、日付が変わる頃に台風二十四号が東京を通過するとのこと。何しろうちは築七十年の日本家屋であるので、懐中電灯を枕元に置き、読みかけの木山捷平さんの「酔いざめ日記」の頁をめくりながら、まんじりともせずに十月を待った。0時ごろより雨音が強くなり、風が雨戸を揺さぶり、雨量が増すと、屋根から漏れた水滴が天井裏に滴り落ちる音がした。この雨水は室内までは落ちてこないが非常に不気味である。ガシャーンと何 [続きを読む]
  • ひとむかし前の酒
  •  酒のはなしの続き、今回は日本酒について書きたいと思う。 「今年の菊正の樽をよこしてくれた人があって、飲んでみたら、どうもうまくて、暫くはそれが酒だということを考えなかった。(中略)その道の専門家に、豊作続きでアルコールをぶち込む量が減ったのだと教えられた。つまり、酒はやはり米だけで作った方がいいということになる」 さて、これを読んで、今の若い方はどのように思われるだろうか。年配の方だと、若い時に [続きを読む]
  • ブレンドの秘法
  •  ご存じの通り、ウイスキーにはふた種類あって、シングルモルトウイスキーとブレンデッドウイスキーに大別されて、最近はどこか、シングルモルトが格上のように持ち上げられて、ブレンデッド派は、なんとなく肩身が狭くなってしまっている。 このふたつを優劣において議論するのは、まるで、歪んだ人種論争のようで、およそ意味のないことのように思う。お互いの良さを認めればそれでいいと思うし、結局のところ、癖がありすぎる [続きを読む]
  • 飲めるひと飲めないひと
  •  この世の中には、お酒を飲むひとと、飲まないひとがいる。そして、この国においては、飲まないひとが少数派で、社会で生きてゆくには、何かと肩身が狭い。「あいつは飲まんからなぁ」という言葉は、単なる味覚の指向の注釈ではなく、性格、人格論になる。考えてみればおかしなことである。 諸外国については知らない。しかしこの国は、千七百年ほど前に、「魏志倭人伝」という書物で、日本人は「人性嗜酒」だと、のっけから評さ [続きを読む]
  • 生きているひと
  •  虫の音が店の中に途切れることなく入りこんできます。ようやく秋の気配を感じられるようになりました。本当に、暑さに呻吟した夏でした。これを読んでいる方も身体に故障などなければいいのですが、と前口上が長くなるのは、前回からの流れからすると、池田政権を引き継いだ佐藤栄作首相が、昭和四十年の証券不況を、どのようにして乗り切ったかを取り上げねばならないからなのだが、実は、そのあたりの点景に触れることに、どう [続きを読む]
  • リセッション(景気後退)
  •  後に云われる「昭和三十七年不況」は、池田政権が意図的におこしたものだと云っていいかもしれない。 昭和三十六年九月二十八日の日経新聞には、「金融引き締めは三本立て」という見出しが一面を飾っている。 これは、日本政府首脳が、行き過ぎた経済成長を懸念して、「公定歩合※1」と「預金準備率※2」を引上げ、「高率適用制度の強化※3」を決断したというものであり、この日の国会の施政方針演説において、池田総理は、 [続きを読む]
  • 長い成功の分岐点
  •  前回からの続きと云いたいところであるが、調べを重ねるうちに、当時の日本の経済状況が現在とずいぶんと違っていることがわかってしまった。そのために、その部分を説明しないで話を前に進めてもいいものだろうかと考えこむはめになった。さほど遠くない過去の事実なので、資料は揃えやすいのだが、やはり経済というものは、捉ええどころが難しい。一筋縄ではいかない代物である。 例えば、昭和三十九年には企業倒産が相次ぎ、 [続きを読む]
  • オリンピックの後には不況がくるという噺
  • 「東京オリンピックが終わった後は不況でね」と、われわれは父親の世代のから、よく聞かされたものである。「会社はバタバタ倒れるし、物価は上がるし、ひどい目にあった」という内容が、その話のたいがいのスジであったように思う。 このことを思い出したのは、一葉の日記から手にとる本に「日記もの」を読むことが続いて、その中には、小林信彦さんの「1960年代日記」※1があり、本文中の昭和四十年の八月二十日の記述の、 [続きを読む]
  • 此のあきなひのみせをとぢんとす
  •  新しい店が、古い店を駆逐し、その店の繁盛ぶりをみて、同様の店がそのすぐ近くで店を開くという、まるで今のコンビニエンス・ストアーの潰し合いのような状況である。年明け早々の、「野沢駄菓子店」の開店によって、樋口一葉たちの店は大きな打撃を受ける。 もともと利が薄いうえに、道をはさんでの客の取り合いとなり、一葉の商売への熱意は急速に冷えてゆく。彼女は、「(一月)八日よりあきなひひま也。此ほどかくべき事な [続きを読む]
  • 店主樋口一葉
  •  樋口夏子、のちの樋口一葉が、下谷竜泉寺町三百六十五番地の間口二間奥行六間の貸間に、荒物屋の玄関をひらいたのは、明治二十六年八月六日のことである。 一葉の龍泉寺時代というのは、「奇跡の十四ヵ月」と後に称された作品群を生み出すための素材と人物造形のリアリズムをこの作家にもたらした時期だとされる。それは、もちろんそうなのであろうが、ここでは、樋口家の戸主である夏子さん名づくところの「番太郎の一文菓子屋 [続きを読む]
  • 7月28日はお休みします
  • 明日、7月28日は店舗をお休みさせていただきます。なにしろ、当店、入り口が石段、その先が土道という、大雨には非常に弱いロケーションとなっておりますので、念のため、店舗販売を一日休業することにいたしました。尚、翌7月29日は通常通りに営業をしております。ご了承のほど、よろしくお願いいたします。店主 [続きを読む]
  • 轡十文字
  •  暑い。しかも、このあと、まだ8月があるのか。 考えてみると、二年後の明後日は東京オリンピックの開幕式である。もしかすると、環境省から「原則運動は禁止」というアラートが毎日入り続ける中での五輪になるのではないか。笑えないジョークの様な話である。 とは云うものの、とりあえずは、再来年の夏よりも今年の夏である。今年はうちも蝉の鳴き始めが早かったようだ。その分、夏が短ければ好いのだが。 先週、永田徳本の [続きを読む]