miko-naga さん プロフィール

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miko-nagaさん: Be Clear
ハンドル名miko-naga さん
ブログタイトルBe Clear
ブログURLhttp://beclear2017.blog.fc2.com/
サイト紹介文恋愛小説中心。青春小説からアラサー女性の恋まで…2作品連載中。ゆっくり寛いでいってくださいね。
自由文「First Story-Haru-」
ずっと見てるだけでいいと思ってた。山本波留、高校三年の夏。そこから始まる?翠高校陸上部の6か月。

「Place」
何かが違う。ある日突然会社を辞めた綾乃。旅先で出会った青年、昴。2度と会うことはなかったはずなのに…。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供136回 / 119日(平均8.0回/週) - 参加 2017/09/26 21:16

miko-naga さんのブログ記事

  • お知らせ 1/22
  • 今日はカレーの日だそうです。さて、「Place」いよいよ次で完結いたします。”帰るべき場所”はこの作品のエピローグ。いつも変わらない二人の姿をここから思い浮かべていただければ、と思います。では、最後までお楽しみくださいね。感想等も、下のコメント欄から頂けると嬉しいです。 [続きを読む]
  • Place57 - 帰るべき場所 1 -
  • 休んだあと、やっと戻ってきたコンビ二は相変わらずだった。昼間はそれほど忙しくないけれど、夕方になるとたくさんの高校生たちが立ち読みをしたり、お菓子を買ったり、ぶらぶらと店内を回るだけだったり、結構混雑していた。一週間も寝込んでいて、体力も相当落ちていたのだろう。配送の商品を少し運んだだけで息が切れてしょうがなかった。一通りの作業が終わってふう、と息を吐く。「ダメだなあ、こんなんじゃ。」とぽつり、と [続きを読む]
  • イヌも食わない? - 2 -
  • 「ねえねえ、今日どこ連れてってくれる?タク兄。」「お前、朝練終わったばっかりなのに、元気だよな。浩太。」ハンドルを握りながらタクは苦笑いをした。「今日の夕方の練習は、何時からなの?ちゃんと行かなきゃ。」浩太に釘を刺すように横からハルが口を挟む。「あーもー、姉ちゃんにはちゃんと昨日言ったじゃん。今日は、午後練なし!休養日なんだって。」浩太がタクに会うのは半年ぶりだ。大学の駅伝部は春先新入生が入ってき [続きを読む]
  • Place56 - ここに。 3 -
  • そんなわたしをよそに、昴は独り言のようにぽつりぽつりと話し始めた。…その瞬間、ぴたり、と頭の中の追いかけっこが止まった。力の抜けた昴の声がすうっと頭の中に、いや、心の中に染み込んで来てしまう。「俺さ、綾乃さんと会わなくなって、最初は仕方ない、って思ってた。けど、でも、どうしても会いたくて。連絡もしようと思ったし、コンビ二にも行った。でもダメだった。何してもダメだったから、だからほんとに俺のこと切り [続きを読む]
  • お知らせ -1/19-
  • 「イヌも食わない?」オハナシ、始めました。中学2年の時にタクの走りとその人柄にすっかり魅了された浩太君は、姉ちゃんの後を追って緑翠高校に進学し、陸上部に入ったのです。ハルたちが3年生の時の1年生が、この時、3年生。遠巻きに見ていた3年生たちが、どんな気持ちでいたのかなんて、2年前は知る由もなかったはずです。ハルと、タクと、浩太と、それからあと一人が、少し緩んでいた緑翠高校陸上部にちょっとした風を吹かせま [続きを読む]
  • イヌも食わない? - 1 -
  • 「バカ山本!」部室の中はいつもの通り罵声が飛んでいた。声の主は原 ゆかり。その声を聞いて、周りから失笑が漏れる。「まったく、お前たち、仲がいいんだか悪いんだか…。」「先輩っ!あんなやつと仲がいいなんて、口避けても言わないでくださいっ!」そんなにムキにならなくても、と周りが思うくらい、ゆかりはカッカしていた。原因は山本浩太。一つ年上でもお構いなしにとにかくゆかりをからかう。まるでそれが生きがいだと言 [続きを読む]
  • ご連絡 1/18
  • だいぶ体調回復いたしました。1週間近くアップできずにすみません。Place、もかなり佳境に差し掛かってまいりました。あと少しお付き合いいただければと思います。 [続きを読む]
  • Place55 - ここに。 2 -
  • 昴は相変わらず口元に柔らかい微笑を浮かべたまま、瞼をそっと閉じた。今日の昴は今までとは違う。なんだかすごく落ち着いている感じがする。わたしのことばを静かに聞いていたと思ったら、しばらく何かを考えている風で瞼を閉じたまま少しうつむいた。それから、ゆっくりと目を開けて、一言、ほんとうにシンプルな言葉を選んで、ぽつり、と言った。「会いたかったから。」そんだけ、と言って、ふっ、と息を吐いて笑うと、昴はその [続きを読む]
  • 夏の海、光る。 −あとがき-
  • 「夏の海、光る。」 完結しました。初めてタクの視点で書いた作品です。ブログには「朝、いつもの。」を先にアップしましたが、書き上げたのはこちらが先。陸上選手、って故障がちな人と、なかなか故障しない人がいるらしく、タクは、前の2作品までは”故障しない”部類の選手だという設定で書き進めていました。故障しない人が故障すると焦りも出てくるし、「今までこれくらいで故障しなかったし大丈夫かも」という希望的観測で [続きを読む]
  • 夏の海、光る。 - 6 -(完)
  • …どんな顔して見てるんだろう。ふと隣に視線を向けてみる。ドオン、という音と共に、今度は白い光が目の前で飛び散る。ぱあっとハルの顔が明るく照らされる。…綺麗だった。浴衣の紺色に白い肌が一層映えていた。どきどきした。何日か前、吉田が言った言葉が頭の中に浮かんでくる。“お前、自覚ある?山本がどんだけかわいいかって”いつも見ているはずの横顔なのに、こんなに近くにあるだけで心臓はどくどくと音を立てて走り出す [続きを読む]
  • Place54 - ここに。 1 -
  • ゆっくりと瞼を開けた。熱を出して何日目の朝かよくわからなかった。それでも、なんだか今までより心地よく目が覚めた。本当に久しぶりにきちんと眠ったような気がした。頭も痛くなかったし、体も熱くなかった。昨日飲んだ薬が効いたからに違いなかった。すっきりとした気分でゆっくりとベッドサイドに目を向けると、そこには誰かの黒い髪の毛が見える。突っ伏して眠っているらしい。「…麻衣子?」横になったまま、微かに口を動か [続きを読む]
  • 夏の海、光る。 - 5 -
  • 結局、ハルには連絡せずに土曜日を迎えてしまった。吉田の言うとおり、電話くらいすればいいのだが、なんとなく言いづらかった。花火大会は、7時半から。ハルは大島と出かけると言う。俺の家から、ハルの家まで歩いて15分。これは小学生の頃から変わらない。当たり前だが。…このまま会わずに東京に帰ろうか。そうも思った。でも、やっぱり会いたい気持ちのほうが強かった。7時半からなら、きっと7時くらいに家を出るはず。俺は、 [続きを読む]
  • Place53 - ステーションワゴン/S 3 -
  • 俺は何も言えずにただただ黙って、その子を見つめた。でも、その子は俺に何を言うでもなく、ただただじっと睨んでいるだけだった。どうしていいかわからなくて、武田君の方をちらりと見た。武田君は困った顔でその女の子を見つめていた。でも、その子は俺から目をそらさない。じーっと不機嫌そうな顔でこっちを睨み続ける。その様子を見かねたのか、武田君が諭すように声をかけた。 「みのりちゃん、そんなこと言うもんじゃないよ [続きを読む]
  • 夏の海、光る。 - 4 -
  • それから、黙って吉田の顔に視線を向けた。吉田はなんだか穏やかな顔で俺に語りかけてきた。「俺さ、高校時代ずっと山本を見てた。だけど、自分に一生懸命で、アイツがどこを見てるかなんて考えなかったんだ。…でもさ、3年の夏合宿終わって、ふとした時にアイツの視線がどこを追ってるか、気付いた。最初は気のせいだと思ってたんだ。だって榊原と山本、1年のときからほとんど話、しなかったろ。そう思いながら、それでも山本の行 [続きを読む]
  • Place52 - ステーションワゴン/S 2 -
  • 麻衣子さんと別れて車に戻ると、彼女は助手席で静かに外を眺めながら待っていた。「ごめん、遅くなって。」ドアを開けて声をかける。「いいえ。大丈夫です。」彼女はそう言うと俺を恥ずかしそうに笑いながら見つめ返してくる。…正直、何の感情も湧くことはなかった。1ヶ月前まではここに座っていたのは綾乃さんで。長く待たせてたらきっと眉間にしわを寄せて怒るに違いなくて。“遅い!女を待たせるなんてなってない!”ロードレ [続きを読む]
  • 夏の海、光る。 - 3 -
  • 中学のころから陸上のことしか頭にない俺は、陸上の話ができるヤツしか友達がいなかった。たぶん他のやつらから言わせると、すごく友人の少ない方だと思う。その中で吉田はなんでも話せる一番大切な友人だった。陸上のこと、学校生活のこと、勉強のこと、進学のこと。休み時間、部活の帰り、いろいろな話をした。…唯一、話題にできなかったのが、「恋愛」だった。吉田がハルのことを好きだということは、1年の初めごろからなんと [続きを読む]
  • Place51 - ステーションワゴン/S 1 -
  • 「あ。」目の前に立っていた麻衣子さんは、スーパーのビニール袋を持っていた。一目で見て取れるほど結構な量が入っていて、もち手はかなり細くなっていて持っているのが大変そうだった。女の子と一緒にいるところを見られてなんだかバツが悪くなった俺は、とりあえず挨拶をするしかなかった。 「…こんばんは。」麻衣子さんはそれには返事をせずに俺の隣の彼女を値踏みするようにじろりと眺めて、それから、ふうん、と興味なさげ [続きを読む]
  • 夏の海、光る。 - 2 -
  • ハルからは1ヶ月に一回くらい手紙が来ていた。今どき、ケイタイでも何でも連絡が取れるだろうと思うのだが、ハルはいつも手紙で近況を知らせてくる。自分は筆不精を絵に描いたようなものだし気持ちを素直に伝えるのも苦手だから、手紙が来たときはいつも短いメールだけを送っている。「手紙読んだ。ありがとう。元気にやってる。タク」その程度だ。ハルはそのメールにも丁寧に返事を返してくる。短い言葉だけど、俺はその言葉を見 [続きを読む]
  • Place50 - 合鍵 A/S 3 -
  • 日曜日は、結局車で出かけた。映画館近くの駐車場に入れ、時間の5分前に入り口に着いた。彼女はもう来ていて、俺の姿を見るとにっこりと笑った。夜、居酒屋で見たときよりもなんだか健康的で可愛い感じだった。映画は評判になってるだけあってそれなりに人が入っている。きっと面白いのだろうな、と思った。それでも暗がりでじっと画面を見ているといつの間にか考え事をしている自分がいた。このまま、綾乃さんに会えないまま終わ [続きを読む]
  • お知らせ 1/2
  • ハルとタクの新連載、始めました。長さとしては短編に属する者かと思います。4〜5話になりそうです。プロローグにも書きましたが、二人が離れて初めての夏。大学って高校よりも緩い部分も多くあるし、だからこそ自分自身をしっかり持っておかないと目標を見失うこともあると思うのです。家族からも、友人からも、そしてハルからも離れた新しい生活。そんな中で新しい楽しみと、新たな悩みとタクがどんなふうに向き合っていくか。 [続きを読む]
  • 夏の海、光る。 - 1 -
  • 海風が吹く。少し熱気を含んで。ふうっとだれかに息をかけられているように。この土地の夏はいつもこうだ。活気があるようでいて、少しけだるい。それでも、自分はこの夏が好きだった。自分が海のない街で暮らすことなんで、何年か前までは考えてなかったのに。ぼんやりとそう思う。ときどき、無性に海が恋しくなるときがある。小さいころよく遊んだ砂浜を思いっきり駆け抜けたくなる。沖には小さな漁船が見える。まるで模型みたい [続きを読む]
  • Place49 - 合鍵 A/S 2 -
  • 綾乃さんを部屋に送っていってから、白い四つ葉のクローバーのキーホルダーはいつも俺の上着のポケットに入っていた。“いつか、麻衣子さんに会ったら返そう。”麻衣子さんの会社は俺の会社の結構近くにあった。今はそう忙しい時期ではなかったので、帰りに麻衣子さんの社の前で待っていればすぐに返せるはずだった。でも、いつまでたっても俺は相変わらず家と会社を往復するだけの毎日で、麻衣子さんに会いに行こうとはしなかった [続きを読む]