横井秀明(ヨコイヒデアキ) さん プロフィール

  •  
横井秀明(ヨコイヒデアキ)さん: 吃音のある言語聴覚士 横井秀明のブログ
ハンドル名横井秀明(ヨコイヒデアキ) さん
ブログタイトル吃音のある言語聴覚士 横井秀明のブログ
ブログURLhttps://ykitsuon.blogspot.jp/
サイト紹介文スムーズに話せない言語障害である「吃音」について、当事者と専門職の視点から書いています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供30回 / 217日(平均1.0回/週) - 参加 2017/09/30 13:47

横井秀明(ヨコイヒデアキ) さんのブログ記事

  • 毎日新聞から取材を受けました。
  • 2017年5月に、僕が代表を務めるNPO法人きつおんサポートネットワークの活動のひとつである「きつおん子育てカフェ」について、毎日新聞に取材していただきました。 言葉に詰まったり、どもったりする「吃音(きつおん)」は、幼少期に発症するケースが多いが、吃音に関する知識を持たず子供にどう接すればいいのか分からないという保護者も多い。専門家は「まずは子供の自己肯定感を育みながら、話すことが楽しいと思える [続きを読む]
  • 目的本位のセルフヘルプ活動を。
  • わが国では、各地で様々な「生きづらさ」をテーマとしたセルフヘルプグループが活動しています。同じ立場で、同じ目線で。 「分かち合い」の対象となる「生きづらさ」は本当に多種多様ですが、一見して分からない場合も少なくありません。例えば、発達障害や精神障害、あるいは内部障害など、様々な「見えない障害」がありますが、本人ではなく家族に障害等があることで、これまで様々な困難を味わってきた人のセルフヘルプグルー [続きを読む]
  • NHK障害福祉賞の最優秀賞をいただきました。
  • NHK厚生文化事業団が主催する「障害福祉賞」の今年度の最優秀賞をいただきました。もちろん、吃音のことを書いています。 障害福祉賞とは、障害のある人や障害のある人と共に歩んだ人たちの体験記録に対して与えられるもので、今年で52回目になります。 12月6日(水)に表彰式があったので、上京しました。 僕は最優秀賞ということで、代表のスピーチを仰せつかりました。とても緊張しましたが、今回の受賞の意味を自分 [続きを読む]
  • 信頼される大人になるために。
  • 岡崎市で開催された「愛知きつおんフォーラム」が無事に終了しました。 参加者は、なんと約120名。きつおんサポートネットワークが主催した講習会としては、2015年に元広島大学教授の早坂菊子先生をお招きした「第2回 名古屋きつおん臨床セミナー」の約70名の最高記録を大きく塗り替える結果となりました。 120名もの受講者を前にした開会挨拶は、本当に緊張しました。本人の努力、親御さんの忍耐。 言語聴覚士と [続きを読む]
  • 吃音についてはたらきかける意義、その一歩。
  •  明日11月26日(日)に、名古屋市から車で1時間ほどの距離にある岡崎市にて、「愛知きつおんフォーラム」を開催します。 サブタイトルは「園・学校・地域で吃音のある子どもを支えるために」。講師には、主に教育機関に対して「吃音についてはたらきかける意義」を熱心に主張されている言語聴覚士の田宮久史先生(JA岐阜厚生連久美愛厚生病院)をお招きしました。 吃音のある子どもを取り巻く環境には、依然として厳しい [続きを読む]
  • ここから、いまから。
  •  映像監督の北川敬一さんが書かれた『成人吃音とともに』(学苑社、2017年)を読みました。北川さんご自身にも吃音で悩んだ経験があるためか、とてもリアルな目線で書かれていることが印象的です。 キレイゴト、一切なし。真正面から「吃音のリアル」に向き合っている一冊です。吃音のある人が抱える矛盾。 僕自身も、吃音のある人として30年余りの人生を送り、また20年にわたってセルフヘルプグループに関わっている背 [続きを読む]
  • 「吃音者」から「吃音のある人」へ
  •  去る11月3日から5日にかけて福岡県の志賀島で開催された「吃音ワークショップ」(言友会の全国大会)に参加してきました。 会場である休暇村志賀島から臨む海の雄大さが印象的でした。 名前は「島」なのですが、実は博多から地続きでアクセスも便利。車なら高速を使えば1時間もかからないそうです。なかなか魅力的な立地条件です。セルフヘルプグループで初めて気づく「個性」。 以前の記事でも書きましたが、セルフヘル [続きを読む]
  • 東京で講演をします。
  •  東京の養育者の会にお招きいただき、講演をすることになりました。  県外での講演は、5月の岐阜、6月の京都に続いて今年は3回目です。 養育者の方を対象とした講演は、とてもエネルギーが必要ですが、それだけにやりがいもあります。 首都圏にお住いの養育者の方は、是非ご参加ください。http://www.kokuchpro.com/event/fc720f4c7713a12bd8b0c730cfff6dd5/ [続きを読む]
  • アフィリエイトサイトの吃音情報は間違いだらけ。
  • 検索エンジンなどで「吃音」と調べると、吃音を治すと謳う情報商材へ誘導するためのアフィリエイトサイト(ブログ)が多く見られます。そこでは、明らかに間違っている内容がまるで事実かのように語られていることが少なくありません。今回は、具体的にどのようなデマが撒き散らされているかを言語聴覚士の視点から指摘してみたいと思います。 いきなり衝撃的な話をするかもしれませんが、お医者さまであっても吃音は治せるとは限 [続きを読む]
  • 吃音を理由とした不採用は許されるのか?
  • 先日、「ハートネットTV」で放送された「私たちの就活 吃音とともに生きる」をめぐり、「吃音を理由として不採用にした」とされる企業からのメールについて、ツイッターなどインターネット上で話題になっているようです。そのメールでは、「重要な内容のお話しをされる際には言葉が出にくいようでした」、「お客様や先輩・上司との仕事上の話し合いや電話での会話はさけることはできません」として、「採用選考につきまして(中 [続きを読む]
  • ナナメの関係(第10回 吃音ワークショップ for ユースのお知らせ)
  • 僕が注目しているソーシャル・ビジネスの担い手のひとつに、高校生に対して年齢の近い大学生や社会人と話し合う機会を提供する取り組みを続けている認定NPO法人「カタリバ」という団体があります。代表理事の今村久美さんは、高校時代に目標となる大学生の先輩と出会えたことで、自分自身の進路について希望を持って考えられるようになった経験があるそうです。ヨコでもタテでもない関係。 人間関係において、両親や教師との間 [続きを読む]
  • 吃音を明らかにして就職活動に臨む(ハートネットTVを観て)。
  • 10月4日、NHK(Eテレ)の「ハートネットTV」で、「私たちの就活 吃音とに生きる」が放送されました。 今年もスタートした就職戦線。社会に出る期待と不安に揺れる大学4年生。近年、売り手市場が続くなか、取り残されそうな若者たちがいます。吃音症のある就活生たちです。 吃音症とは、発声の際、第一音が出ない、繰り返す、引き延ばすなど言葉を円滑に話せなくなる症状。全世界の人口の100人に1人が吃音者であり、日 [続きを読む]
  • 名古屋で利用できる吃音支援(治療編)
  • 名古屋では、医療機関以外でも吃音の臨床に精力的に取り組んでいる言語聴覚士がいます。医療機関では、成人の場合は入院患者の摂食・嚥下訓練にかかりきりで外来機能が縮小されつつあり、小児については発達障害のある子どもへの対応で窓口がパンク状態になっている場合が少なくない現状を考えると、私設クリニックも有力な選択肢のひとつとして数えるべきでしょう。つばさ吃音相談室 2014年に設立。名古屋市の中心街である栄 [続きを読む]
  • 名古屋で利用できる吃音支援(セルフヘルプ・サポートグループ編)
  • 名古屋には、吃音のある人の支援に取り組んでいるグループが数多くあります。吃音支援の先進地域と言ってもいいかも知れません。今回は、その一部を紹介したいと思います。 名古屋言友会言わずと知れた老舗セルフヘルプグループです。1969年に設立されましたので、半世紀近い歴史があることになりますね。会員は、現在90名程度。老若男女、様々な社会的背景を持った人たちが集っています。僕自身も中学生の時から会員として [続きを読む]
  • 「吃音=悲惨」という世界観で吃音のある人は救われるのか?
  • 昨年の8月、毎日新聞の第一面に、吃音に関する記事が大々的に掲載されました。とても衝撃的な出来事だったので、覚えていらっしゃる方も多いと思います。僕自身も、大きなショックを受けました。今回は、その内容を読み直して考えたことを書きます。「差別受けた」6割 「理解不十分」7割 言葉が出にくい吃音(きつおん)を抱える人々を対象に毎日新聞が当事者団体などの協力で全国アンケートを行ったところ、6割強が「学校や [続きを読む]
  • 伊藤伸二先生を読み直す 生活中心主義アプローチ
  • 過去の吃音の歴史においては、発話症状の治癒や軽減を目指す「改善」と、症状を受け容れ、ありのままの自分を肯定する「受容」が、鋭く対立して来たように思います。 例えば、1977年にセルフヘルプグループの言友会が採択した「吃音者宣言」では、以下のように書かれています。どもりを治そうとする努力は、古今東西の治療家・研究者・教育者などの協力にもかかわらず、充分にむくわれることはなかった。  症状の改善を目指 [続きを読む]
  • 民主的な言友会を求める。
  • 言友会は、JDDネット(日本発達障害ネットワーク)に加盟することを、今年の定期総会で発議しようとしています。 今回は、それに対して慎重な立場である僕が全国言友会連絡協議会(以下、全言連)に提出した要望書の後半部分について書きましょう。プロセスに正当性はあるのか?2.会員の生の声を聞いて下さい。   吃音と発達障害に関するアンケートの回収率が2割を切っていることを考えると、まだまだ会員の間で関心が高 [続きを読む]
  • 言友会はJDDネットに加盟すべきか?
  • 言友会という日本最大にして最長の歴史を誇るセルフヘルプグループは、今年の11月に開催される定期総会にて、JDDネット(日本発達障害ネットワーク)に加盟することを発議しようとしています(正確には、中央連絡機関である全国言友会連絡協議会の加盟)。 先に結論から言っておくと、僕はこの判断に対して慎重な立場です。そのため、慎重な審議を求めるための要望書を全国言友会連絡協議会(以下、全言連)に提出しました。 [続きを読む]
  • 吃音は発達障害者支援法の対象となっている意義。
  •  発達障害者支援法という法律と、これに関する通知を解釈すると、吃音も対象に入ると考えられています。発達障害者支援法第二条  この法律において「発達障害」とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう。 この条文を素直に読むと「自閉症、アスペルガー症候群その [続きを読む]
  • ゼリア新薬事件について冷静になろう。
  •  昨日、とても悲しい事件が起こっていたことを知りました。 ・「ゼリア新薬」の新入社員の男性が、研修中のパワハラなどが原因で自殺した。 ・男性は、同期の前で過去のいじめを告白するよう強要されるなどしたそう。 ・遺族はゼリア新薬などを相手取り、損害賠償を求める裁判を起こした。 出典:ライブドアニュース ニュースの中身を詳しく見ていくと、この新入社員の方は「吃音(きつおん)を指摘 [続きを読む]
  • リッカムプログラムには言語聴覚士の指導が必要な理由。
  • 本日(8月7日)の日経新聞で、吃音に関する特集が組まれていました。 話すときに言葉がつまったり同じ音を繰り返したりする「吃(きつ)音」について、実態調査や有効な対策を探る動きが進んでいる。 幼少期には約20人に1人にみられ、そのうち約7割は自然になくなるといわれるが実態はよく分かっていなかった。学校など日常生活を過ごしやすくするための明確な治療ガイドラインもない。担当できる専門家の医師や言語聴覚士が [続きを読む]
  • 吃音で障害者手帳を取得できる。
  •  吃音のある人からの相談に対応していると「障害者手帳を取得したい」という声を聞くことが少なくありません。 障害者手帳のことは誰もが知っているし、深く悩んだ際は、その取得を考えたことのある人も少なくないのではないでしょうか。しかし、具体的なところはあまり知られていないような気がします。 まず、「障害者手帳」には3つの種類があります。身体障害者手帳視覚、聴覚、平衡機能、音声・言語機能、そしゃく機能、肢 [続きを読む]
  • セルフヘルプグループは馴れ合いの場ではない。
  • セルヘルプグループは、様々な「生きづらさ」をテーマとして、日本全国に存在します。それは、吃音についても例外ではありません。 今回は、少し古い文献ですが、中田(1998)からセルフヘルプグループの機能と役割について解き明かしていこうと思います。仲間同士が出会って孤立から解放され、抑圧されない対等な関係の中で、情報を交換し、体験を語り合い、感情を表現する。 これが、セルフヘルプグループの機能として一般的に [続きを読む]
  • 障害しか見ていない吃音の情報商材はデタラメ。
  •  グーグルなど検索エンジンで「吃音」と検索すると、「吃音を治す」と謳う情報商材に誘導するためのアフィリエイトサイトが数多く見られます。そもそも情報商材とは? 情報商材(じょうほうしょうざい)とは、主にインターネットなどを介して売買される情報のこと。「情報」の内容自体が商品となるものである。情報商材を販売することを情報販売と呼び、情報商材の販売を職業として始めることを情報起業と呼ぶ。出典:ウィキペデ [続きを読む]
  • 吃音の症状を身体感覚で考えよう。
  • 臨床上、ご自身のことを「難発型です」、「難発型の吃音です」と言っている人をけっこう見かけます。 医療機関やセルフヘルプグループを見渡しても、確かに成人では難発(ブロック)の症状が出ている人がよく見られます。しかし、逆に「連発型の吃音です」、「私は伸発型なんですよね」という自己紹介はあまり聞いたことがありません。吃音の症状は難発に限局していく。 吃音の症状(中核症状)と吃音の認識の変化について、以下 [続きを読む]