横井秀明(ヨコイヒデアキ) さん プロフィール

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横井秀明(ヨコイヒデアキ)さん: 吃音のある言語聴覚士 横井秀明のブログ
ハンドル名横井秀明(ヨコイヒデアキ) さん
ブログタイトル吃音のある言語聴覚士 横井秀明のブログ
ブログURLhttps://ykitsuon.blogspot.jp/
サイト紹介文スムーズに話せない言語障害である「吃音」について、当事者と専門職の視点から書いています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供22回 / 13日(平均11.8回/週) - 参加 2017/09/30 13:47

横井秀明(ヨコイヒデアキ) さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • アフィリエイトサイトの吃音情報は間違いだらけ。
  • 検索エンジンなどで「吃音」と調べると、吃音を治すと謳う情報商材へ誘導するためのアフィリエイトサイト(ブログ)が多く見られます。そこでは、明らかに間違っている内容がまるで事実かのように語られていることが少なくありません。今回は、具体的にどのようなデマが撒き散らされているかを言語聴覚士の視点から指摘してみたいと思います。 いきなり衝撃的な話をするかもしれませんが、お医者さまであっても吃音は治せるとは限 [続きを読む]
  • 吃音を理由とした不採用は許されるのか?
  • 先日、「ハートネットTV」で放送された「私たちの就活 吃音とともに生きる」をめぐり、「吃音を理由として不採用にした」とされる企業からのメールについて、ツイッターなどインターネット上で話題になっているようです。そのメールでは、「重要な内容のお話しをされる際には言葉が出にくいようでした」、「お客様や先輩・上司との仕事上の話し合いや電話での会話はさけることはできません」として、「採用選考につきまして(中 [続きを読む]
  • ナナメの関係(第10回 吃音ワークショップ for ユースのお知らせ)
  • 僕が注目しているソーシャル・ビジネスの担い手のひとつに、高校生に対して年齢の近い大学生や社会人と話し合う機会を提供する取り組みを続けている認定NPO法人「カタリバ」という団体があります。代表理事の今村久美さんは、高校時代に目標となる大学生の先輩と出会えたことで、自分自身の進路について希望を持って考えられるようになった経験があるそうです。ヨコでもタテでもない関係。 人間関係において、両親や教師との間 [続きを読む]
  • 吃音を明らかにして就職活動に臨む(ハートネットTVを観て)。
  • 10月4日、NHK(Eテレ)の「ハートネットTV」で、「私たちの就活 吃音とに生きる」が放送されました。 今年もスタートした就職戦線。社会に出る期待と不安に揺れる大学4年生。近年、売り手市場が続くなか、取り残されそうな若者たちがいます。吃音症のある就活生たちです。 吃音症とは、発声の際、第一音が出ない、繰り返す、引き延ばすなど言葉を円滑に話せなくなる症状。全世界の人口の100人に1人が吃音者であり、日 [続きを読む]
  • 名古屋で利用できる吃音支援(治療編)
  • 名古屋では、医療機関以外でも吃音の臨床に精力的に取り組んでいる言語聴覚士がいます。医療機関では、成人の場合は入院患者の摂食・嚥下訓練にかかりきりで外来機能が縮小されつつあり、小児については発達障害のある子どもへの対応で窓口がパンク状態になっている場合が少なくない現状を考えると、私設クリニックも有力な選択肢のひとつとして数えるべきでしょう。つばさ吃音相談室 2014年に設立。名古屋市の中心街である栄 [続きを読む]
  • 名古屋で利用できる吃音支援(セルフヘルプ・サポートグループ編)
  • 名古屋には、吃音のある人の支援に取り組んでいるグループが数多くあります。吃音支援の先進地域と言ってもいいかも知れません。今回は、その一部を紹介したいと思います。 名古屋言友会言わずと知れた老舗セルフヘルプグループです。1969年に設立されましたので、半世紀近い歴史があることになりますね。会員は、現在90名程度。老若男女、様々な社会的背景を持った人たちが集っています。僕自身も中学生の時から会員として [続きを読む]
  • 「吃音=悲惨」という世界観で吃音のある人は救われるのか?
  • 昨年の8月、毎日新聞の第一面に、吃音に関する記事が大々的に掲載されました。とても衝撃的な出来事だったので、覚えていらっしゃる方も多いと思います。僕自身も、大きなショックを受けました。今回は、その内容を読み直して考えたことを書きます。「差別受けた」6割 「理解不十分」7割 言葉が出にくい吃音(きつおん)を抱える人々を対象に毎日新聞が当事者団体などの協力で全国アンケートを行ったところ、6割強が「学校や [続きを読む]
  • 伊藤伸二先生を読み直す 生活中心主義アプローチ
  • 過去の吃音の歴史においては、発話症状の治癒や軽減を目指す「改善」と、症状を受け容れ、ありのままの自分を肯定する「受容」が、鋭く対立して来たように思います。 例えば、1977年にセルフヘルプグループの言友会が採択した「吃音者宣言」では、以下のように書かれています。どもりを治そうとする努力は、古今東西の治療家・研究者・教育者などの協力にもかかわらず、充分にむくわれることはなかった。  症状の改善を目指 [続きを読む]
  • 民主的な言友会を求める。
  • 言友会は、JDDネット(日本発達障害ネットワーク)に加盟することを、今年の定期総会で発議しようとしています。 今回は、それに対して慎重な立場である僕が全国言友会連絡協議会(以下、全言連)に提出した要望書の後半部分について書きましょう。プロセスに正当性はあるのか?2.会員の生の声を聞いて下さい。   吃音と発達障害に関するアンケートの回収率が2割を切っていることを考えると、まだまだ会員の間で関心が高 [続きを読む]
  • 言友会はJDDネットに加盟すべきか?
  • 言友会という日本最大にして最長の歴史を誇るセルフヘルプグループは、今年の11月に開催される定期総会にて、JDDネット(日本発達障害ネットワーク)に加盟することを発議しようとしています(正確には、中央連絡機関である全国言友会連絡協議会の加盟)。 先に結論から言っておくと、僕はこの判断に対して慎重な立場です。そのため、慎重な審議を求めるための要望書を全国言友会連絡協議会(以下、全言連)に提出しました。 [続きを読む]
  • 吃音は発達障害者支援法の対象となっている意義。
  •  発達障害者支援法という法律と、これに関する通知を解釈すると、吃音も対象に入ると考えられています。発達障害者支援法第二条  この法律において「発達障害」とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう。 この条文を素直に読むと「自閉症、アスペルガー症候群その [続きを読む]
  • ゼリア新薬事件について冷静になろう。
  •  昨日、とても悲しい事件が起こっていたことを知りました。 ・「ゼリア新薬」の新入社員の男性が、研修中のパワハラなどが原因で自殺した。 ・男性は、同期の前で過去のいじめを告白するよう強要されるなどしたそう。 ・遺族はゼリア新薬などを相手取り、損害賠償を求める裁判を起こした。 出典:ライブドアニュース ニュースの中身を詳しく見ていくと、この新入社員の方は「吃音(きつおん)を指摘 [続きを読む]
  • リッカムプログラムには言語聴覚士の指導が必要な理由。
  • 本日(8月7日)の日経新聞で、吃音に関する特集が組まれていました。 話すときに言葉がつまったり同じ音を繰り返したりする「吃(きつ)音」について、実態調査や有効な対策を探る動きが進んでいる。 幼少期には約20人に1人にみられ、そのうち約7割は自然になくなるといわれるが実態はよく分かっていなかった。学校など日常生活を過ごしやすくするための明確な治療ガイドラインもない。担当できる専門家の医師や言語聴覚士が [続きを読む]
  • 吃音で障害者手帳を取得できる。
  •  吃音のある人からの相談に対応していると「障害者手帳を取得したい」という声を聞くことが少なくありません。 障害者手帳のことは誰もが知っているし、深く悩んだ際は、その取得を考えたことのある人も少なくないのではないでしょうか。しかし、具体的なところはあまり知られていないような気がします。 まず、「障害者手帳」には3つの種類があります。身体障害者手帳視覚、聴覚、平衡機能、音声・言語機能、そしゃく機能、肢 [続きを読む]
  • セルフヘルプグループは馴れ合いの場ではない。
  • セルヘルプグループは、様々な「生きづらさ」をテーマとして、日本全国に存在します。それは、吃音についても例外ではありません。 今回は、少し古い文献ですが、中田(1998)からセルフヘルプグループの機能と役割について解き明かしていこうと思います。仲間同士が出会って孤立から解放され、抑圧されない対等な関係の中で、情報を交換し、体験を語り合い、感情を表現する。 これが、セルフヘルプグループの機能として一般的に [続きを読む]
  • 障害しか見ていない吃音の情報商材はデタラメ。
  •  グーグルなど検索エンジンで「吃音」と検索すると、「吃音を治す」と謳う情報商材に誘導するためのアフィリエイトサイトが数多く見られます。そもそも情報商材とは? 情報商材(じょうほうしょうざい)とは、主にインターネットなどを介して売買される情報のこと。「情報」の内容自体が商品となるものである。情報商材を販売することを情報販売と呼び、情報商材の販売を職業として始めることを情報起業と呼ぶ。出典:ウィキペデ [続きを読む]
  • 吃音の症状を身体感覚で考えよう。
  • 臨床上、ご自身のことを「難発型です」、「難発型の吃音です」と言っている人をけっこう見かけます。 医療機関やセルフヘルプグループを見渡しても、確かに成人では難発(ブロック)の症状が出ている人がよく見られます。しかし、逆に「連発型の吃音です」、「私は伸発型なんですよね」という自己紹介はあまり聞いたことがありません。吃音の症状は難発に限局していく。 吃音の症状(中核症状)と吃音の認識の変化について、以下 [続きを読む]
  • 科学的に正しいとは?
  • インターネット上には、真偽不明な情報があふれています。吃音に関しても、事情は変わらないでしょう。正しいと言うためには 「科学的に正しい」とまだ証明されていないことを、「仮説」(「こうじゃないだろうか」という予想)と呼びます。いわば、「事実の卵」ですね。 例えば、「マネをすると吃音になる」という仮説が「正しい」というためには、然るべき手順を踏んだ調査(研究)で証明することが必要になります。そうするこ [続きを読む]
  • 言語聴覚士は開業できる。
  •  言語聴覚士が国家資格化されてから約20年が経ちました。しかし、一般的な知名度はまだまだ低いのが現実です。 そもそも、言語聴覚士とはどのような資格なのでしょうか?言語聴覚士の業界団体である日本言語聴覚士協会による定義は以下の通りです。言語聴覚士はことばによるコミュニケーションに問題がある方に専門的サービスを提供し、自分らしい生活を構築できるよう支援する専門職です。また、摂食・嚥下の問題にも専門的に [続きを読む]
  • 「話す工夫」が吃音を悪化させる。
  • 言友会などセルフヘルプグループでは、「こうすれば話しやすい」、「こうすれば吃音が出にくい」など「話す工夫」が様々に共有されています。吃音で苦しんでいるからこそたどりついた「知恵」だと言えるかも知れません。・歌うようにリズムを取りながら話す。 ・話し始めに「まあ」、「あのー」などの言葉をつけながら話す。 ・身振りをつけながら話す。  これらの「工夫」を実践すると、確かに吃音が出にくくなりま [続きを読む]
  • 吃音をDSM5から読み解く。
  • 吃音について聞かれたり、カミングアウトのために自分から話したりする時、吃音のことをスッキリと説明できるといいですよね。 それでは、吃音とは何か?吃音の定義はどんなものなんでしょうか? 代表的な疾病分類(障害や病気の辞典のようなもの)から考えてみると、世界保健機関が出しているICD10と、アメリカ精神医学会が出しているDSM5があります。 今回は、DSM5の方を見てみましょう。正常な会話の、流暢性と時間的構成の [続きを読む]
  • 劣等感こそ吃音の本質。
  • 僕は、吃音のセルフヘルプグループ「言友会」に入って今年で20年目になります。 年代的には若手の部類に入るはずですが、会員歴だけ見ると、すっかり古株になりましたね。現在は言語聴覚士という専門職の立場になったこともあり、運営からは手を引いていますが、定例会には休みが合えば出来るだけ顔を出すようにしています。セルフヘルプグループって何? 患者会や当事者会と呼ばれるグループのことで、その名の通り、何らかの [続きを読む]
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