love and honesty さん プロフィール

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love and honestyさん: love and honesty
ハンドル名love and honesty さん
ブログタイトルlove and honesty
ブログURLhttps://lhormace.muragon.com/
サイト紹介文趣味でやっている小説を投稿します。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供5回 / 15日(平均2.3回/週) - 参加 2017/10/07 00:23

love and honesty さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 月夜の女⑤
  • 拓弥は頭をかきながら、神妙な表情で理井に向かう。 「わかったよ。種明かしする。」 「そうして頂戴」 理井は拓弥の申し出に対して、紋切調で対応する。 「VRの新製品の実験をしてるんだよね。一般人を使って。なので、さっきの映像とか昨日の映像は、全部バーチャルリアリティでやっていたの。」 「拓弥は昨日突然大きなケダモノに変身したわ。」 「それもVRなんだよね。ダイナミックVRっていう手法を用いている。あ [続きを読む]
  • 月夜の女④
  • 『平穏な時間軸に宙と無があって、それを司る闇の番人がいたとして、君は僕にとって天使になるだろうか?それとも悪魔?』 理井は上りゆく月を見上げる。膝小僧を少しさすりながらスカートの裾を少し気にした。 『じゃぁ、有限の暗闇の中に平穏な水平線。そこに浮かんでいるのは雲?それとも船?』 理井は彼が自分の前から突然消滅したあの瞬間にさかのぼり、過去に繰り返した彼の不思議な質問をいくつか思い出していた。 「本 [続きを読む]
  • 月夜の女③
  • 彼女は名前を、北野理井(きたのりい)と言った。茶褐色のヒールを履きこなしたかと思うと、パタパタとスリッパのようにも扱ってみせる、少しあどけないところがあった。年齢は24歳。身長は150センチ後半で細身のスーツが良く似合うタイプだ。 昨日までの現実を想像の彼方に追いやり、長い髪を細いリボンで結うかのようにまとめて髪の毛の中にそれを押し込んで目立たなくしてしまった。 通勤電車に乗ると理井と同じような恰 [続きを読む]
  • 月夜の女②
  • 「君にとって僕は死神なんだよ。君の死ぬまでの残り僅かの時間を預かって、夜の闇の世界からやってきた。」 僕は月あかりの中に少し涙ぐむ彼女を目の前にしてそう告げる。彼女はその意味がよくわからないらしく、冗談でも言っているのだろうかと言うような、不思議な表情を浮かべて少し空を見上げる。 「今日のこの時間、きっと忘れないと思う。」 「君にとって僕は単なる死の宣告人だよ。そうだとしても、そのように言うのかい [続きを読む]
  • 月夜の女①
  • 「このまま時間が止まってしまえばいいのに。」 彼女は僕にそうやって睨み返しながら言った。 「なんで?なんで私があなたと別れなきゃならないの?意味がわからない。」 彼女は長い髪を振り回しながら僕に背を向けた。 窓からは月あかりが部屋中に注ぎ込まれていた。 「ねぇ、あなたと私、人生のどれくらいの長い時間を一緒に過ごしたのか、わかってるのかな?」 彼女は手を後ろ手に組んで僕に背を向け続けた。 「何が、何 [続きを読む]
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